2017年6月16日 (金)

【今だからこそCD?】シンプル・高音質なCDプレーヤーはいかがでしょうか。


みなさま、こんにちは!

日中の湿度も徐々に上昇の気配を見せ、休みの日は何をやるにも億劫になりつつあるとうふです。
そんな時は何も考えず、トレイに入れてスイッチ操作だけで楽しめるCDプレーヤーを重宝しますよね。
実は私とうふは、普段家では専らCD再生なのです。
まぁ流行もありますので、PCオーディオやネットワークオーディオ等も少々嗜んでおりますがやはりメインはCD。
トレイにCDを載せて、あとはリピート再生でゆったりくつろぐ。
暑くて何もする気が無い時に、「簡単」「すばやく」「高音質」に楽しめるCDプレーヤーはこれからの季節、非常に嬉しい存在と言えるでしょう!

さて、先日は我らが"あさやん"が国産CDプレーヤーをご紹介しましたので、今回とうふが最近聴いた海外メーカーの中から厳選した1台をご案内です。

ミリヤード
CD専用プレーヤー
Z210

英国はミリヤードのZ210です

こちらも以前あさやんがブログにも書いている通り、一言で表すならば『優しく、包み込まれるような音色』です。
今回メーカー代理店からも期間を長めにお借りしたのですが、そのふくよかで心地よい音色は昨今の高解像度・情報量の多さを前面におしだすハイレゾ再生とは逆ベクトルのアプローチとして非常に新鮮に感じました。
 あまりの心地よさに、勤務中にも関わらずリラックスしてオーディオを楽しんでしまいました。。。

デザインも機能も非常にシンプルです。デザインはシンプルすぎて素っ気無い印象ですが、その表現力は有機的で耳に心地よく届く「ずっと聴いていたい」と思わせられるプレーヤー。
ミドルレンジクラスの価格帯となりますが、そのポテンシャルの高さは決してハイエンドクラスのプレーヤーに引けをとりません。

シンプルに『トレイに載せて、再生ボタンを押す』。たったそれだけの手軽さで高音質に楽しめる、CDプレーヤーって良いですよね。


とうふ的Z210の5段階評価
お薦め度 :★★★ :シンプルさが逆に仇となる場合も?『4点』
表現力  :★★★★:CD再生に特化。心地よい表現は必聴です『5点』!
見た目  :★★  :CD専用機ならではのシンプルさ。『3点』
機能性  :★★  :アナログRCA1系統と同軸出力という潔さ。『3点』
総合評価 :★★★ :CDの隠れた魅力をシンプルに引き出します『4点』

それではいつもお買い得な「Joshin Web」でお待ちしております。

2017年6月15日 (木)

本物のアナログ・ブームよ来たれ!老舗プレーヤーブランド「トーレンス」と定番LPレコード「プロプリウス」の魅力に迫る!!

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、アナログに挑戦したいが、敷居が高いと感じていらっしゃるオーディオファンの方にもおすすめの製品をご紹介!134年の歴史を持つ、世界最古参メーカー「トーレンス」のプレーヤーと定番中の定番のLPレコード「プロプリウス」の魅力に迫ります。




THORENS「TD158」

アナログブーム終焉の理由

ここ数年、巷ではアナログブームと言われ、LPレコードの生産が久々に増加したとか、テクニクスがDD(ダイレクトドライブ)プレーヤーに再参入したとか、さらには新聞記事やテレビを始めとしたマスコミに取り上げられる機会が多くなり、一般の人々の間でも大きな話題となりました。

その結果、LPレコード自体を全くご存知ない若いデジタル世代を中心に、入門クラスのUSB出力付きのレコードプレーヤーが大ヒットしたことは記憶に新しい所です。

しかし、ここに来て急速にそのアナログブームの熱が冷め、一挙にブーム前の状況に戻ってしまった感があります。その原因として考えられるのは、入門機のオーディオ的な完成度の低さ、LPソフトタイトルの絶対数の不足です。

また、ご家庭でのリスニング環境やプレーヤー操作の難しさなど、本格的なアナログリスニングでの敷居の高さなどが影響して、その素晴らしさが、若い音楽ファンや、もう一度アナログ世代の中高年層に十分浸透しなかったのだと思います。

しかし、そんな中でも、オンキヨーやティアックなどの最近発売された製品を購入され、それら新世代のプレーヤーで本格的なアナログ再生に取り組まれた方もいらっしゃいます。

また過去に使われていたアナログプレーヤーを引っ張り出してカートリッジを新しくされたり、さらには過去に使われていたMMカートリッジの銘機を、JICOの交換針(オリジナルの交換針は製造中止のため)で復活させて、アナログを再度始められたオーディオファンの方もかなりの数にのぼると思います。

さらに、ラックスマンや海外製のアコースティックソリッドやドクトル・ファイキャルトなどのハイエンド機で超本格的なアナログに再チャレンジされているオーディオファンも確かにいらっしゃいます。しかし、これらはアナログファンの誰もが取り組める製品でないのも事実です。

そんな、予算もあることなのでハイエンド機にはちょっと手が届かないが、一度は海外製のベルトドライブのプレーヤーを使ってみたいと思われているオーディオファンにお勧めしたいのが、老舗プレーヤーブランド「トーレンス(THORENS)」の製品です。

世界最古参メーカー!トーレンス(THORENS)とは?

トーレンスは、1883年スイスのジュラ山中サント・クロアに誕生したと言いますから、すでに1世紀以上、134年の歴史を持つ、世界中のオーディオメーカーの中での最古参メーカーです。

因みにラックスマンが1925年、タンノイが1926年創業ですから、さらに40年も遡ることになります。現在は、スイスのバーゼルに本社があり、製品はドイツで製造されています。

創始者のヘルマン・トーレンスの最初の作品はオルゴールでした。それは厳冬のスイスならではの屋内で可能な家内制手工業が始まりで、時計などと同様、スイス特有の土地柄が起源となっているのです。

特にオルゴールは、その精密さと熟練した音階調整が再生を大きく左右する、高精度が要求される製品です。その「精密さ」や「音階の正確さ」こそ1世紀以上にも亘り受け継がれてきたレコードプレーヤー製造の長い歴史を支えてきたのです。

そしてオルゴール製造で培われたもう一つの技術こそ、トーレンスのプレーヤー再生で感じるあの「響きの良さ」なのだと思います。

トーレンスは意外にも、1929年にダイレクトドライブ方式の特許を取得したのですが、それ以降も現在に至るまで、ベルトドライブシステムの改良を重ねてきています。

以下にご紹介します現行のプレーヤーも、伝統のベルトドライブとフローティング技術を継承し、これらを最大限生かすことで、高音質かつ安定した製品を供給し続けています。

1957年発売のアイドラー型ターンテーブル「TD124」の高評価でその地位を固め、65年発売の二重構造のターンテーブルとフローティングサスペンションを搭載したベルトドライブプレーヤー「TD150」が大人気を博したのでした。

その後、日本でもノアが本格的に輸入を開始し、「TD125」「TD320」「TD520」などがヒットし、マニア垂涎の的となった1980年発売の「Reference」、1983年発売の「Prestige」に至るのです。

「Reference」や「Prestige」は、ご存知の通り物量投入型の超弩級プレーヤーでしたが、トーレンス本来の考え方は、正確なレコード回転と音溝からの忠実な信号の読み取りを、いかにシンプルかつスマートなプレーヤーで実現するかというものだったのです。

それらは、現行のトーレンス製品のラインナップでも踏襲されており、極端な大型や重量級の製品は存在しません。あくまでもレコードを聴くことだけを目標にしており、余計な機能や奇をてらったデザインは採用されていません。シンプル・イズ・ベストなのです。

また筆者が使っている1980年代製の「TD126」もそうですが、かつてのトーレンス製品にはターンテーブル全体を筐体からフローティングする機構が採用されていましたが、現行製品では一部でプラッター部分を僅かにフローティングさせている程度で、リジッドベースの製品が大半となっており、インシュレーターや筐体構造で同程度の効果を得ているようです。

トーレンスのレコードプレーヤーのラインナップには、8万円台の「TD158」、10万円台の「TD-190-2」「TD-240-2」、20万円台の「TD295MK4」「TD206」「TD209」と輸入品としては比較的リーズナブルです。それ以上の機種としては「TD309」「TD350」「TD550(非掲載)」があります。

確かにトーレンスの低価格のプレーヤーは、国産の同価格帯のプレーヤーに比べ、見た目が貧弱で華奢に見えるかも知れません。

しかし、実際に出てくる音は、前述のオルゴール製造で培われた「音階の正確さ」や「響きの良さ」など熟練の技が生きており、国産プレーヤー、ましてやデジタルでは遙か遠く及ばない「音楽性の豊かさ」「音楽の楽しさ」「生きたサウンド」を感じさせてくれるのです。

そこにはスペックではない、「人間の感性」「音楽への造詣の深さ」を感じざるを得ません。今からアナログに取り組もうとされている方はもちろん、もう一度アナログへの再チャレンジをお考えの方にも、迷うことなくトーレンスのプレーヤーをお勧めします。

取り扱い開始!プロプリウス アナログLPレコード
さらに今回、新規に取り扱いを開始しましたスウェーデンのProprius(プロプリウス)レーベルのアナログLPレコードもご紹介いたします。

プロプリウスと言えば『カンターテ・ドミノ』がすぐ頭に浮かんでくるオーディオファンが多いと思います。各オーディオショーや試聴会で必ずかかる定番中の定番のレコードです。

今回数多くあるタイトルの中から、オーディオルートで発売されることになった6タイトルをJoshin-webのハイエンドオーディオ部門で取り扱いいたします。

プロプリウスは1969年に創設されました。「小規模のレコード会社には、質の悪いディスクを作る余裕はない」という創業者の言葉通り、良質の演奏と自然な音質の録音には定評があります。

スウェーデン各地の教会の由緒あるオルガンを弾いた録音では楽器と空間の響きがうまくとらえられ、豊かな臨場感が味わえます。

カンターテ・ドミノ(Cantate Domino)』-世界のクリスマス音楽-
1976年にストックホルムの教会で収録されたヨーロピアン・クリスマスの名盤です。

かつてオーディオ評論家の故 長岡鉄男氏に絶賛され、オーディオ・マニア必携のLPとして、オーディオ・チェックやオーディオ・セミナーのデモ用として盛んに使われてきた音源です。究極のアナログ録音としてマニアに重宝がられ、40年近くを経た今も第一級の高音質です。

アンティフォン・ブルース(Antiphone Blues)』 - アルネ・ドムネラス-
教会オルガンとサックスのユニークなコラボ演奏です。内容はクラシックの名曲からスピリチュアルミュージックまでと興味深い内容です。マイクはオフ気味にセッティングされており、壮大なパイプオルガンの響きとサックスの鳴きが絶妙のバランスで収録された名盤です。

アナログはデジタルには絶対に超えられない魅力があります。「本物のアナログ・ブームよ来たれ!」と心から願います。今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

2017年6月 9日 (金)

満を持してご紹介! トライオード『Luminous84』『TRX-P88S』

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、発売が半年遅れましたトライオードの新製品 真空管プリメインアンプ『Luminous84』と真空管パワーアンプ『TRX-P88S』を満を持してご紹介します!


ついに登場!

2016年秋に発表され、当初年末に発売される予定でした真空管プリメインアンプ『Luminous84』と真空管パワーアンプ『TRX-P88S』ですが、半年遅れでついに発売にこぎ着けました。

年末の発売が、なんとか1月末には、そして4月には、さらには大型連休までには・・・と、再三にわたって延期されて来ました。

当初、年末に予定していました両機種の製品レポートですが、今回満を持してのご紹介です。その前に、両機種の発売が大幅に遅れた原因をトライオードからお聞しておりますので、まずそれをお伝えしてからレポートを進めたいと思います。

生産遅れについて

ご存知のようにトライオード製品は中国で生産されています。従来から主要となるパーツは日本国内から供給しており、厳格な品質管理を行って、高品質の製品を供給してきております。

ただ今回、新製品の両機を製造する予定であった工場の塗装工程などに、環境問題の見直しから中国政府の大規模な査察指導が入ったとのことです。その新しい環境基準をクリアするための製造工程の改善が必要となり、大幅な生産の遅延が発生したとのことです。

ご予約頂いたお客様には、大変ご迷惑とご心配をお掛け致しましたことに、この場をお借りして、心より深くお詫び申し上げます。

真空管プリメインアンプ『Luminous84』

トライオードには従来から、“オーディオは男だけのものでは無い!”というコンセプトから生まれた小型でオシャレなデザインのプリメインアンプ「Ruby」があります。

現代の癒やしの新しい音楽スタイルとして、女性のオーディオファンや音楽ファンにも受け入れられ、ロングセラーが続いています。

「Ruby」は、小型で非常にコストパーフォーマンスに優れた製品で純A級3W+3Wを出力でき、ヘッドフォン回路ももちろんICではなく6BQ5真空管から出力されます。

そのおしゃれでキュートな「Ruby」を、一回り大きくした本格的でスタイリッシュな真空管プリメインアンプとして登場したのが『Luminous84』です。出力は、「Ruby」と同じMTタイプの5極管6BQ5(EL84)4本をUL(ウルトラリニア)接続してAB級プッシュプル使いで11W+11W(8Ω)の出力を確保しています。

出力管のバイアス管理は、無調整で安定性に優れた自己バイアス方式としています。真空管ボンネットも標準装備されています。

また「Ruby」には無かったフォノイコライザー回路(半導体式MM型対応)も搭載しており、アナログレコードプレーヤーも接続してお楽しみいただけます。その他3系統のLINE入力を装備しています。

出力にはスピーカーが1系統とヘッドホン出力があり、ヘッドホンでも真空管アンプの魅力が十分楽しめます。本機の出力管にはミニチュア管が採用されており、300Bや2A3などの伝統的な三極管やKT-88・6CA7などのビーム管や大型五極管を使った代表的な真空管アンプに比べると、デザイン的に少し迫力に欠けるのは否めません。

しかし一方で、ミニチュア管ならではの小気味の良い軽やかなサウンドを評価する声もあり、何より大袈裟にならないコンパクトさとレトロな雰囲気を併せ持つデザインの良さに惹かれる音楽ファンも多いのではないかと思います。

出力の11W+11Wは何とも貧弱に思われるかも知れませんが、そこは真空管。スピーカーが余程の超低能率でない限り、十分な音圧は得られると思います。

さらに、出力トランスを介してスピーカーをドライブすることで、スピーカーを確実に制動できるため、しっかりした安定感の伴った低音も実現しています。音場感こそハイエンドクラスのアンプには及ばないものの、濃密でエネルギーに溢れたホットなサウンドが、このクラスのアンプで得られることには正直驚かされます。

とにかく音楽を楽しく聴かせることに関しては、同価格帯のトランジスタアンプを大きく超えていると思います。

期待通り、特に楽しいのはボーカルでした。眼前に生身のボーカリストを感じる程、温かく湿り気を伴ったボーカルは出色で、ダイナミックレンジを狙った大出力アンプではない、小出力の真空管アンプならではと感じました。

さらに、アナログレコードでも真空管ならではのたっぷり感のある豊潤なサウンドを楽しめることから、初心者や女性の音楽ファンはもちろん、酸いも甘いも知り尽くしたオーディオファンのサブシステムとしてもお勧めしたいと思います。

『Luminous84』は、世の中の嫌なことを忘れ、ただゆったり、ひたすら好きな音楽に浸っていたい・・・。そんな気分にさせてくれます。

真空管パワーアンプ『TRX-P88S』

本機は出力管として人気のある大型管KT-88をA級シングルで動作させるステレオパワーアンプです。出力は10W+10W(8Ω)で、通常の音楽鑑賞には十分な出力です。使用真空管はいずれもスロバキアのJJ製です。

固定バイアス方式を採用しており、確認用のアナログメーターと調整用ボリュームが天板にあり、バイアス調整が正確に行え、真空管の交換も容易に行えます。真空管ボンネットも標準装備されています。

本機は基本的にはRCA入力が1系統のパワーアンプですが、リアパネルのスイッチのON/OFF切替で、前面にあるボリュームを使ったシンプルなプリメインとしての使用も可能です。

ソース機器とダイレクト接続することで、シンプルなシステムが実現します。また、パワーアンプとしても0dBから-12dBまで3dBずつ4段階のゲイン切り替えが装備されており万全です。

デザイン的にはKT-88を左右に配したオーソドックスなもので、安定感があり、これぞまさしく真空管アンプと言う姿です。ヒーターが点灯する様やあくまでも良い音のための発熱は、真空管アンプの醍醐味であり高い趣味性を感じさせるものです。

サウンドは、KT-88の持つ力強い持ち味が存分に活かされたもので、最新のアンプのようなデジタルサウンドを意識した解像度や分解能を追求したタイプではなく、厚みや密度感、安定感を伴った真空管ならではの、ある面では大らかなサウンドとも言えます。

低域は骨格がしっかりした太めで安定したもので、鳴りっぷりの良さが魅力です。中域は充実感があり、生音の適度な艶っぽさも表現し、耳なじみが良くリラックスできるサウンドです。高域はこれ見よがしな派手さはなく、適度な肉付きがあり心地よさを感じさせます。

最後に。
元鉄道マンの山崎順一社長が1994年に設立したトライオード。20年以上にわたる同社のノウハウを注入して、前述のように難産の末、ついに発売にこぎ着けた真空管アンプ『Luminous84』『TRX-P88S』。

いつかは真空管!一度は真空管!とお考えのオーディオファン、音楽ファンに自信を持ってお勧めできる本格派の真空管アンプです。

真空管。ちょっと夏には暑いのが“玉にきず”ではありますが・・・。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

2017年6月 6日 (火)

手放せないオーディオアクセサリー BEST5!!

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
かつて、このコーナーで取り上げたオーディオアクセサリーの中から、比較的リーズナブルで、かつ、その効果ゆえ、今となっては筆者のリスニングルームには欠かせない存在となっているアクセサリー5アイテムを再度ご紹介します。



どのアイテムも導入以来ずっと使用し続けており、導入当初その効果は素晴らしいと感じたものの、今となってはそれが当たり前になってしまっているアイテムばかりです。今回1アイテムずつ、その効果の程を再確認してみました。


① アコースティックリバイブ『RR-777』


まずは、2013年6月に取り上げたアコリバの『RR-777』です。ルーツは2001年2月発売の「RR-7」から始まります。その後「RR-77」を経て、2012年『RR-777』と2回バージョンアップされてきた製品です。発売から5年が経過しているのもかかわらず、今も人気が続きロングセラーとなっている、オーディオアクセサリーとしては非常に珍しい製品です。


自宅では写真のように、リスニングルームの天井近くに置いたままで、電源も入れたままです。普段はその存在すら全く意識していませんでした。今回、何年ぶりかでACアダプターをコンセントから抜いてみたのです。

するとどうでしょう。サウンドが急にベタッと平面的になり、奥行きの狭い、何か押し込められたような説得力に欠けるサウンドになってしまったのでした。

再び電源を入れると、明らかに透明度がアップし、ヌケが良く滑らかな元のサウンドが復活したのです。情報量は増加し、S/Nが良くなり僅かに感じたザワザワ感も全く無くなりました。

そして、私がオーディオリスニングで最も重視しているスピーカーを意識させない状態、すなわちスピーカーから音が離れ、開放感たっぷりに鳴るようになったのでした。

■『RR-777』の原理

ここで、『RR-777』の原理をちょっとおさらいしてみたいと思います。『RR-777』はシューマン共鳴波の電波を人工的に発生させる装置なのですが、そのシューマン共鳴波を簡単に説明しておきます。

シューマン共鳴波とは、地球が地表と電離層との間に発生させている 7.83Hz の共鳴波のことで、1954年、ドイツの物理学者 W.O.シューマン博士により発見されました。この現象は地球が誕生したころから続いている、いわば「地球の呼吸」とも呼べる現象です。

地球創世以来、地球上の生物はシューマン共鳴波に守られて生活してきましたが、現代社会では、飛び交う電波や電磁波などによって、これらがかき乱されたり、消されたりして、さまざまな悪影響が起こっていると言われています。

このシューマン共鳴波の 7.83Hz の電波を人工的に発生させる装置が「RR-777」なのです。

最初は誰もが「こんなもので音が変わるはずがない」と思われるはずです。かくいう私も、初代の「RR-7」を導入する前には、そう思いました。

しかし、一度お使いになれば、すぐにその効果は確認していただけます。さらに、現行の『RR-777』は、初代の「RR-7」、二代目の「RR-77」とは比較にならない程効果があるのです。

私自身、「RR-777」の導入当時、そのあまりの変わりように唖然として、我が耳を疑いました。ただ、まれにではありますが、効果が判らないとおっしゃるユーザーの方もいらっしゃいます。その方々の多くはオーディオ経験が浅かったり、お聴きになるコツをご存知ない方が多いのです。また、ごくごくまれにではありますが、かなりの田舎にお住まいで、リスニング環境が(電波や電磁波的に)すこぶる良好で、効果が今一判り辛い場合もあるかも知れません。

しかし私自身の住環境も非常に良好であると自負していることから、それは余程でないと・・・とは思います。


② エレスタ『Standard Carbon Vol.5』


エレスタ製品は、「オーディオ機器が静電気の影響を一切受けないと仮定すると、お使いの機器は驚くほどのパフォーマンスを発揮するはず」との考えから開発された製品です。

オーディオ機器は電気を動力にしていますので、電流が流れると、機器は必ず帯電してしまい、機器の性能は通電時間とともに劣化していくとしています。これを自然科学を応用した理論で改善しようと考え出されたのが、エレスタの製品群なのです。

エレスタ製品は、エネルギーレベルが非常に高い天然鉱石を組み合わせることで、常温で機器に作用するレベルのマイナスイオンを発生させます。このマイナスイオンにより、オーディオ機器やディスクに帯電した静電気を取り除き、再生音をクリアにします。


『Standard Carbon Vol.5 』は、筐体にドライカーボンを採用しており、ドライカーボンの制振効果が加わった結果、絶大な効果を発揮します。私はUSB-DACや外付けハードディスクに載せていますが、S/N感、透明感、滑らか感が大幅に向上します。

このようにエレスタ製品は『機器の本来持つパフォーマンスを最高の状態にキープできる。』という理論から考え出されたもので、それもただオーディオ機器の上に置くだけで・・・です。


③ アコースティックリバイブ『FNS-RCA』


「ファインメット」は、日立金属の開発した「ボロン・鉄・シリコン合金」による軟磁性ノイズ除去素材で、フェライトコアのような音質的副作用のないハイテク磁性材料です。

この「ファインメット」を、両側をRCAのオスとメスにしたアダプターのような円筒の金属ボディに収納したのがファインメット・マルチノイズサプレッサー『FNS-RCA』です。


左側2本が「FNS-RCA」

『FNS-RCA』は、機器とケーブル間に挿入して、高周波のコモンモードノイズとノーマルノイズを除去する信号浄化器です。ピンプラグとピンジャックのホット同士とアース同士をPC-TripleCの楕円単線のジャンパー線で連結し、そのジャンパー線が「ファインメット」内を通過する構造になっています。

その効果は、低音が立体的になり、高域は伸びやかで鮮やかになります。奥行き感が抜群で空間が奥の奥まで見通せる程に表現されます。

殊に、PCによるファイルオーディオがストレス無く楽しく気持ちよく聴けるようになります。それは、いつまでも聴いていたいそんなサウンドでもあります。

『FNS-RCA』は、従来のオーディオアクセサリーの概念を打ち破るような、インパクトのある音質改善を実現します。ご自身が使われていたケーブルやオーディオ機器が素晴らしいポテンシャルを持っていたことに改めて驚かされると思います。きっと・・・。


④ アイテック『Λ(ラムダ)8.24 for Digital』


『Λ8.24 for Digital』は、Digital機器・ハイレゾ音源のための新時代のインシュレーターです。本機は「振動対策」の製品ではなく、“インシュレーター”の本来の意味でもある“絶縁”特に“静電気や磁界”からの「絶縁対策」を目指した製品です。

『Λ8.24 for Digital』は、見た目とはうらはらに、ナイロン系の樹脂を熟練工が一個一個削り出して作られたこだわりの製品です。底の部分に使われているベークライトも樹脂部分を底から3分の1程くり抜き、接着剤を使わずベークライトを圧入しているとのことです。これは2種類の素材の特性を最大限生かすためだそうです。


筆者はノートパソコンの下に3点支持で使っていますが、スピーカーから音が離れ開放的になります。使用した瞬間、透明度が格段にアップし、低音は弾み出し、ググッと超低音が伸びて来ます。混濁感が全くなくなり分解能は大幅にアップしたサウンドになります。

パソコン以外にもUSB-DACや電源タップにも使ってみましたが、やはりパソコンでの効果が最も高いと思います。パソコンは高周波雑音の塊とも言え、それは当然かと・・・。


⑤ 中村製作所(NS)『Amormet(アモルメット・コア)』


従来からあったフェライトコアを使ったクランプ式のフィルタは、あくまで電気的特性とコストを重視したものであり、オーディオ用としての音質は全く考慮されいませんでした。

また、コアにコイルを巻いたチョークコイルとコンデンサを使用した製品では、除去したいノイズに合わせた電気的特性と優れた音響特性を併せ持つパーツが必要なため、コストが掛かり、どうしても重くなってしまうという欠点がありました。そんな中、オーディオ用の音の良いコアとして登場したのが“Amormet(アモルメット)”です。このコアを使用してオーディオ用ノイズフィルタとして開発されたのが『アモルメットコア』です。


中央が「Amormet(アモルメット・コア)」

“Amormet”は、特殊合金アモルファスの厚さ0.2mmのテープ状のものを必要な径に巻いて溶接で固定した上で、カバーを付けて仕上げたものです。

オーディオケーブルを真ん中の穴に通すことで、音声信号には一切影響を与えず、高周波のノイズにのみに大きな抵抗として働いてノイズを防止するのです。

音質向上に効果的な箇所は、CDプレーヤーやD/Aコンバーターなどデジタル機器の出力ラインケーブルやスイッチング電源を使ったACアダプターのDC出力などが特に有効です。従来のUSB-DACの出力以外に今回、USB-DACの入力(USBケーブルのB端子※)や外付けハードディスクの入力にも『アモルメットコア』を使ってみました。
 ※ご注意:USB端子の材質や形状によっては最大の「NS-285」穴径:14mmでも入らない場合もあります。

ノイズフロアが下がり、音楽全体が静かになり、中高域は伸びやかで、透明感もアップし、もたつきを全く感じさせないスムーズで自然なサウンドとなりました。

サウンドに立体感が出て、低域がさらに厚みを増し、明らかに下に伸びた感じがして、いやなまとわりつきもなくなり、メリハリが出てきた結果、エネルギッシュなサウンドになったのです。

従来のノイズフィルタで感じた「音楽のエネルギーまで削がれ、痩せた面白くない音になってしまう」という常識を払拭した『アモルメットコア』。高周波ノイズが、これ程までに再生音に“悪さ”をしていたとは・・・。


最後に。

これら私が手放せなくなってしまった5アイテムのオーディオアクセサリー達。いずれも高周波ノイズや静電気対策のオーディオアクセサリーばかりです。私自身どれが1番とは申し上げられません。ご予算に応じてお選びいただければと思います。

最後に一つだけ保険としてお断りがございます。これらのオーディオアクセサリー達は、いずれも現状より音を悪くすることはありません。最悪でも現状は維持します。

この当たりが他の一般的なオーディオアクセサリーとの大きな違いかも知れません。今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

2017年6月 5日 (月)

【入梅前のメンテナンス】アルテのレコードクリーナーセット(限定品)のご案内です


みな様、こんにちは!
6月にはいり、入梅宣言がそろそろ聞こえててくる今日この頃。
カメラ好き、オーディオ好きのとうふとしては嫌な季節到来でございます。

さて、湿気の多いこの季節。
保存中にカビが。。。」や
湿気で空気中のホコリを吸着して。。。」とレコード再生には悩ましい時期ともいえますね。
そこで今回は大切なレコードのメンテナンスに便利なセットのご案内です。

アルテ
レコードクリーナーセット【50セット限定モデル】
RC-CAMP2

調音アクセサリーでも著名なアルテのレコードクリーナーセット【日本全国で50セット限定生産パッケージ】です。
クリーニング用のターンテーブルとクリーニング液、仕上げ液。
そして汚れをかき出すブラシと仕上げのクロスがセットになったレコードクリーナーセットに

今回新発売となった、綺麗にしたレコードを換装させる「ドライスタンド」がセット。

この「ドライスタンド」発売を記念して、日本全国で50セット限定で発売されたのが今回の製品です。
ドライスタンドが付属している。。。しかし価格は据え置きの超・お買い得セット。

何とかある程度の数量を確保させていただきましたが。。。なにぶん完全限定生産品で、次の入荷はありません
レコードメンテナンスでお悩みでしたら、是非この機会にお買い得なこのセットをお買い求めくださいませ。

それではいつもお買い得な「Joshin Web」でお待ちしております。

2017年5月31日 (水)

【デジタル信号の中継基地】ifi-Audio nano-iONEのご案内です!!


みなさま、こんにちは!

夏の訪れを感じさせられる気温に早くもダウン気味のとうふです。
本格的に熱くなってからではいざ欲しい時には工事が埋まっていて。。。等がありますので、エアコンの買換えは早め早めに行う事をお薦めします。
そんなエアコンが豊富でお得なエアコンコーナーはこちらより

さて、今回ご案内の製品はこちら

アイファイ・オーディオ
Bluetooth対応USB-DA/DDコンバータ
nano-iONE

コンパクトで多機能、高音質な製品を次々と発表しているifi-Audioから先日発売となったnano-iONEのご案内です。

メーカーが「デジタル・ハブ」の位置づけをするだけあって、手のひらサイズのボディに
・USB入力(電力供給共用)
・同軸/光[ミニ]コンボ端子(入出力共用)
・Bluetooth入力
と、非常に多数の入力端子を搭載。

PCからのUSB-DACとして、セレクタを切り替えてスマホやデジタルプレーヤーからのBluetooth入力、またはCDプレーヤーからのデジタル入力と使い分けが可能です。

さらにデジタル出力も搭載しているため、
PCからのUSB-DDCとして使用しつつ、セレクタを切り替えてBluetooth入力でお持ちのDACに入力。といった事も可能です。
※デジタル端子は入力/出力共用なのでデジタル出力時には入力は使えません。

USB-DACとしてもPCMは192KHz、DSD12.4MHzまで対応し、現状一般的に流通しているファイルは問題なく対応。
Bluetooth接続時にも圧縮率が少なく、高音質と言われるaptXにも対応。
更に同軸/光[ミニ]入出力に対応、と機能的にも全く過不足を感じさせません。

スペックを見るだけでもワクワクさせられますね。
そんな「nano-iONE」ですが今回、メーカー代理店より試聴機をお借りし、自宅で試聴する事が出来たので軽くレビューをご紹介。
なお、お借りした視聴機は一晩以上通電し、充分機器を暖めてからの試聴です。

~感想~
一聴して驚かされるのはそのコンパクトなボディからとは思えない、堂々とした表情。
小型のバスパワー駆動のDACにありがちな"こぢんまり"とは無縁のしっかりと腰の据わった音色を楽しめます。
オーケストラ等の大編成でもホール感もよく表現され、「この手のひらサイズのDACの何処にこれだけのパワーが!?」と驚きました。

Bluetooth接続も特に迷う事は無く、本体向かって左側のペアリングボタンを推せばスマホからも私物のAK70からも即座に接続。
手持ちのスマホ/デジタルプレーヤーの音源を手軽に家庭のオーディオ機器で楽しむ事が出来ます。

Bluetooth接続やPCからの信号をデジタルアウトでの手持ちのDACに接続等、既存のオーディオ機器との順応性が非常に高く、メーカーが言う「デジタル・ハブ」という意味にも納得の性能です。

コンパクトで多機能、オーディオ機器としてはそう高価ではない、とお薦め要素満載のnano-iONE、既存のオーディオ環境へのプラス1アイテムとして自信を持ってお薦めします!


とうふ的nano-iONEの5段階評価
お薦め度 :★★★★:多機能&高音質&コンパクト!言う事はありません。『5点』!
表現力  :★★★★:手のひらサイズからは思えない、堂々たる表現力。『5点』!
見た目  :★★★★:シンプルかつスマート。安価でも妥協されない作り。『5点』!
機能性  :★★★★:昨今のデジタル環境の中核足りえる万能性!『5点』
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2017年5月27日 (土)

特許機器の『Wind Bell』~ 2013年の発売以来ロングセラーを続けるこだわりアイテム

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
特許機器の『Wind Bell』。以前にもレポートしましたが、再度取り上げたいと思います。今回は新しい用途も提案させていただきます。「風鈴効果」を謳った『Wind Bell』は、インシュレーター本来の意味を忠実に具現化した製品です。



特許機器「Wind Bell」

縁の下の力持ち!!特許機器

『Wind Bell』は特許機器(株)が開発し、2013年11月に発売された「風鈴効果」を謳ったオーディオ用インシュレーターです。機器の重さに合わせて、2タイプ(WB-60、WB-30)がラインナップされています。

特許機器は、1969年に設立され、兵庫県尼崎市に本社・工場を置く会社です。防振・除振装置をはじめとした免震装置、制振装置など広く振動環境対策に必要な装置、機材を供給する振動対策に独自のノウハウをもっています。

また、身近な所では、エアロビクス振動の制振対策、屋上空調設備の固体音対策、工場で発生する有感振動対策など、さらに近年のトピックでは東京スカイツリーにも制振ユニットを供給していると言うことで、まさに縁の下の力持ちと言えるメーカーです。

インシュレーター本来の意味を忠実に具現化!

振動対策はオーディオ機器にとって非常に重要であることはオーディオファンなら誰しもご存知のことです。しかし、一見するとビルの制振など畑違いの分野の同社ですが、その本格的な制振技術を、規模としてははるかに小さい我がオーディオ分野に目を向けてくれたことに対して感謝したいところです。

同社の振動に対する考え方は、物質の最小単位である原子の運動を制止できないことから、構造物の合成された振動現象が障害となった場合、その構造の目的にとって許容できる振動範囲に振動を低減させるというものです。

分かり易く言えば「ある振動エネルギーを、別な許容できる振動に転化する」ことによって、障害を回避させるという技術であるということです。

オーディオ用のインシュレーターには、従来から様々な考え方によって生まれた、多種多様な製品が存在しています。例えば、オーディオ機器の設置を安定させるタイプ、機器自体の内部振動や音波により受けた振動を速やかに置き台や床に逃がしてしまうタイプ、逆に置き台や床からの振動を機器に伝えず跳ね返すタイプなどがあります。

今回ご紹介する『Wind Bell』は、特許機器の各方面に亘る振動対策のノウハウを生かしたオーディオに特化したインシュレーターで、従来のインシュレーターと異なり、機器と床や棚の間を完全に遮断して双方に振動が伝わらないようにする、インシュレーター本来の意味(遮断するもの、絶縁物)を忠実に具現化した製品なのです。

使用しました!!

自宅で特許機器「WB-30」と「WB-60」を実際に使ってみました。




私自身、「WB-30」をスピーカースタンドの上面の四隅に置き、スピーカーを設置して試聴しました。実際、それまでの簡単な防振ゴムの三点支持から「WB-30」に換えた途端、まず位相がピタッと揃い、フォーカスが合い、急激に立体感が出てきたのです。

そして、ボーカルがスピーカーの間に浮かんできたのです。しかも、小音量時でも解像度が十分に高く保たれ、透明度も落ちることがなくなりました。またこれは「風鈴効果」からか、サウンド全体が艶っぽくなり、滑らかさが向上しました。

一方、超低域はクッキリとして立体感が出てきて、しかも量的にも充実してきたため、ピラミッド型の安定した、高純度なハイファイサウンドとなったのでした。また、非常にS/Nが良くなり、暗騒音を意識させるほど、静寂感を伴った再現をするようになったのです。

そして、「WB-30」を外した途端、サウンドがベチャッと平面的になってしまい、艶や響きが失せ、ベースの音もかすんでしまったのです。もう元には戻れません。

さらに、自宅のアナログプレーヤーで「WB-60」をインシュレーターとしても使用してみました。もちろんハウリングなどは皆無で、低域のモヤモヤが晴れ、クッキリとして立体感が出てきました。

また、非常にS/Nが良くなり、アナログサウンドであることから、スクラッチノイズやヒスノイズはある程度は不可避ですが、音楽自体は静寂感を伴って再現されるようになったのです。

それは、プレーヤーが明らかに1クラス、いや2クラスグレードアップされたと感じるほどの効果でした。優秀録音盤ではさらに鮮度がアップして、瑞々しいサウンドとなり、アナログならではの温かさもぐっと出てきました。

理論と実験に裏打ちされた「風鈴効果」

『Wind Bell』の内部は、上部スリーブ(コップを伏せた形状の金属=風鈴)に高品位のスプリングコイルが内蔵されており、振動はこの《スプリング》によって遮断され、スプリング固有の共振(サージング)は、内蔵された特殊な部材によって防止しています。

これにより、機器と床や棚間の振動を完全に遮断し伝わらせないのです。同社が、長い年月をかけて開発した特殊な制振材料を用いたサージング防止技術を使うことで、オーディオ用インシュレーターに適した振動遮断性能を実現できたのです。 (※サージング:コイル素線に沿って伝搬される衝撃波が、 バネの両端部を往復する共振現象)

さらに、風鈴と呼ばれるスリーブがスプリングを包み込むことで、風鈴の振動特性(共振・余韻・ゆらぎ)が高周波振動をアシスト(高音域をチューニング)するのです。

この《風鈴効果》により、従来のハード系インシュレーターでは不可能であった低音域の振動遮断(-30dB(1/30)以下という強力なもの)と高音域のチューニング効果を併せ持つ、世界初(米国特許)のインシュレーターが完成したのです。(※風鈴の材質:素材は吟味した真鍮(しんちゅう)、上部は滑り止めのサンドブラスト仕上げで、CNC技術で加工されたもの。)

この風鈴効果こそ、オーディオ関連メーカーがよくやる経験からくる勘などによるものではなく、理論と実験に裏打ちされたものです。「振動を科学する会社」と自社を表現する同社ならではの、低域の振動遮断と高域のサウンド・チューニング作用を併せ持つ特性を有するオーディオアクセサリーとしては希有な製品がここに完成したのです。

最後に。
そして、今回新たな提案としまして「WB-30」をスピーカーの天板にも置いてみました。


正直、これ程効果があるとは想像だにしていませんでした。本来インシュレーターなのですから・・・。しかし、置く置かないを繰り返していく内に、手放せなくなるほどの変わりようなのです。まさにスーパーツイーターを使った時のようなのです。

「WB-30」をスピーカーに置いた途端、空間が広がって感じられ、高域の透明度が増し、明らかに情報量が増え、音のヌケが良くなったのです。これこそ、過去に何度も経験した上質なスーパーツイーターを使った時の変化と一緒ではないですか・・・。

決して高音の量が増えるのではなく、低域が締まって力強くなり、中低域に厚みが出てくるのです。そして中高域はクリアで瑞々しく、そして実に生々しいのです。

これは、スピーカーが音楽信号によって振動することで、天板に置かれた「WB-30」に内蔵された風鈴が、源音をアシストするように共鳴するのではないかと考えられます。

そして、高周波域の振動が、スプリングコイル内を通過する際、有害な低周波振動はカットされ、音楽再生に重要な高音域成分のみを通過させるフィルターとして働くのではないでしょうか。

これこそスピーカーを使わない“機械的なスーパーツイーター(メカニカル・ツイーター)”とも言える新しいアイテムと言えます。また、スピーカー以外に、CDプレーヤーなどの回転機器やアンプ、PCオーディオ機器などのインシュレーターとして使うことで、さらなる発見があるかも知れません。

『Wind Bell』は単なるインシュレーターではなく、オーディオ・システムの音質向上コンポーネンツです。振動を知り尽くした特許機器だからこそ開発できたアイテムです。ぜひ、ご自宅で色々な機器に『Wind Bell』をお試しいただきたいと思います。


今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

2017年5月20日 (土)

英国PMC社25周年記念モデル『twenty5シリーズ』登場!~新開発テクノロジーでさらに進化!!~

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、PMCの新旧のテクノロジーを融合した新時代のスピーカー『twenty5(トゥエンティファイブ)シリーズ』をご紹介!
PMCの伝統を守りつつ、定評のあった"twentyシリーズ"をベースに新技術「Laminair(ラミンエアー)」でさらに進化し、単なるグレードアップではなく、モデルチェンジともいえる内容になっています。




PMC「TWENTY5.21-WALNUT」

世界のプロフェッショナル環境を支えるPMC

PMC製品の輸入代理店として、かつてはヘビームーン、ヒビノがその業務を行い、プロフェッショナル用途を中心に日本国内に紹介されておりました。2015年9月の新生SOULNOTEの誕生に伴い、2016年春から株式会社CSRがPMC製品の輸入販売を開始しました。

PMCは、BBC(英国放送協会)に在籍していたエンジニアが独立して、1991年英国で創立されたスピーカー専業メーカーです。

PMCは、放送、映画制作や音楽制作からマスタリングに至るまで、プロフェッショナルスタジオのモニタリングの中核を担っており、同社のシステムは、世界の主要なクラシック音楽のレコーディング環境を支えるとともに、一方ではTVや映画などの映像&音楽の世界でもプロフェッショナル環境を支えています。血筋は完全にプロフェッショナル・ユースです。

PMCのシステムは、クラシック録音のスタジオとしてはTeldexスタジオ(独)やEmil Berlinerスタジオ(独)の他、Deutsche Grammophon(独)、DECCA(英)、Philips and Harmonia Mundi などのレーベルで、映像&音楽の録音現場としては、BBC、Dolby、DTS、DreamWorks、JVC studio Japan、Metropolis、そしてSony Mastering等でも採用されています。

近年の映画のテーマ曲は、PMCを使って作られているものが多く、タイタニック、パイレーツ・オブ・カリビアン、ミッションインポッシブルなどの製作にもPMCが使われているといいます。これらの功績に対してPMCにエミー賞も贈られました。

“アーティストの思いを脚色することなく伝える”、それがPMCの神髄なのです。

このように、これまでにプロフェッショナル環境で蓄積されたPMC の持つ技術的なノウハウや製造能力は、同社の全てのスピーカーシリーズに生かされ、音楽作品・映画作品にマッチするよう繊細に作られています。

PMC社が創立以来掲げているポリシーである“音を正確に表現する” “いい音は、いかなる場面においてもいい音である”との考え方は、現在さまざまなプロフェッショナルスタジオにおいて、数あるスピーカーの中からPMCシステムが採用されている結果となって現れているのです。

英国クラフトマンシップの神髄

PMC社では、良質な製品を提供し、永きにわたって使っていただくために、スピーカー1本1本を丹念に英国内にて手作業で製造(made in UK)されています。

まずは、使用されるドライバーユニットやキャビネット、ネットワークボードの徹底した品質管理に始まり、各コンポーネントの入念な計測および選別を経て、銀入り半田と無酸素銅ケーブルを用いてのアッセンブリー作業が行なわれます。

やがて製造工程が終わり完成した製品は、クロスオーバーマッチングやペアマッチングなど、全部で14項目にわたる厳密な品質チェックとリスニングテストを通過した上で、ユーザーの手元に届けられるのです。これこそまさに英国クラフトマンシップの神髄といえます。

私がPMCのサウンドを初めて耳にしたのは、1990年代後半の河口無線時代で、試聴会にオーディオ評論家の故長島達夫氏をお招きした時のことです。その鮮烈で生より生らしいサウンドは、その後の私の数あるオーディオ遍歴の中でも、5本の指に入る程のインパクトを与えられた体験となっています。

そのスピーカーこそ今も改良を重ね生産されているPMCのフラッグシップモデル「BB5」だったのです。それは20年も前の話ですが、まだそのサウンドをはっきり記憶しています。それ程当時の印象が強烈だったのです。

PMCの新旧のテクノロジーを融合した『twenty5シリーズ』

今回取り上げました『twenty5シリーズ』は、ご家庭でのリスニングで必要とされるパフォーマンスを提供すべく、PMCの新旧のテクノロジーを融合したコンシューマー用スピーカーです。

具体的には、定評のあったtwentyシリーズをベースとして、新技術のLaminair(ラミンエアー)を始めとして、ウーハー、ミッドレンジ、ツイーターなどのドライバーユニット、クロスオーバー、ターミナルに至るまでメスを入れ、全面的な改良を施したのです。実質的にはモデルチェンジといえる内容になっています。

『twenty5シリーズ』にはブックシェルフ型2機種、フロア型3機種のラインナップがあり、エンクロージャーの仕上げにはそれぞれ4種類(ダイヤモンドブラック、オーク、ウォールナット、アマローネ)あります。

いずれの機種もエンクロージャーはスラント(傾斜)しており、これは明らかにリニアフェイズ(各ユニットの位相を合わす)を意識したものと思われます。

また、前面バッフル下部にあるフィンの付いた長方形で一際目立つバスレフダクトですが、これもPMCの代名詞ともなっているエンクロージャー構造技術である「ATL(Advanced Transmission Line)」を改造した新技術「Laminair」だといいます。

「ATL」は、ウーハーを長いATLの端に配置することにより、その経路と吸音材によってウーハーの背面から放出される高音域成分を減衰させています。低音域成分はATLを通り、ウーハーと同相でに開口部から出力され、第二のウーハーとして働きます。

また、キャビネットの内圧が維持されることで、広い周波数帯でウーハーの制御を可能にし低周波歪を減衰させます。これにより透明感のある中域、ハイスピードな低域というPMCの特徴を生み出しているのです。


ATL



Laminair


「Laminair」は、「ATL」の効率をさらに高めた技術で、スピーカーの背面から出る高い音圧を、エアーフロー(背圧の通り道)の最終孔に付けた縦型のフィンによって、通気孔を分割することで、全体の通気量を減らすことなく、効率的かつ滑らかな空気の層を噴出させることで、乱流損失を低減させ、解像度や安定度をさらに高めています。

ドライバーユニットも見直されており、特にウーハーの「g-weave」バス・ドライバーは、新しいデザインの鋳造合金によるフレームにグラスファイバー織りコーンを採用。

コーン中心のダストキャップを、反転(凹)させたガラス繊維のダストキャップとすることで、円錐の形状に沿って非常に滑らかなストロークが実現できたといいます。ツイーターは、コンピューター解析により最適な拡散のためにデザインされたグリルを採用し、SONOLEXのファブリックドームによって滑らかな軸外特性を実現し、広帯域にわたり高音を綺麗に再現できるのです。

また、磁性流体による冷却方式により発熱抑制を効率化し能率を高め、大音量でもリニアな再現性を発揮できたのです。スピーカーターミナルも新開発のオリジナルで、前作twentyシリーズではバイワイヤリング仕様でしたが、『twenty5シリーズ』ではすべてシングルワイヤリングとなり、削り出しの純銅&マットロジウムメッキ製で、抵抗値が極めて低く、クロスオーバーボード直結の最短接続とし、Yラグ/バナナ/先バラケーブルのいずれにも対応しています。

デザイン的にも前作より向上しており、特に突き板の質感は上質で高級感のある仕上げとなっています。

最後に。
『twenty5シリーズ』のサウンドは明らかに前作を超えていました。それには新技術「Laminair」が大きく貢献しているようです。高解像度が際立ち、スピード感も向上して、情報量がアップしたことで、ハイレゾ・ソースの再生でもそのメリットが十分生かされました。

特に低域のスピードがアップしたことで、中高域との繋がりがさらに良くなり、サウンド全体にスピード感が出て、スピーカーから音が飛び出すような吹っ切れ感に感心させられました。

ボーカルも実に生々しく自然で、スピーカーを意識させないリアル感でした。音場感の再現性もスピーカーの大きさを意識させないリアルさがありました。

このようにPMCの伝統を守りつつ、新しいテクノロジーでさらに進化を遂げた『twenty5シリーズ』こそ、スタジオユースで鍛えられたPMCの神髄なのでしょう。

“アーティストの思いを脚色することなく伝える”“いい音は、いかなる場面においてもいい音である”を体現できる『twenty5シリーズ』こそ新時代のスピーカーです。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

2017年5月19日 (金)

アキュフェーズ フラッグシップ モノラルパワーアンプ『A-250』に迫る ~まだやるべきことがあったとは~

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、2012年発売のアキュフェーズ創立20周年記念モデル「A-200」の後継モデルとして、5年ぶりに登場するアキュフェーズ フラッグシップ モノラルパワーアンプ『A-250』をご紹介!Joshin日本橋1ばん館で、試聴も行いましたので、レポートいたします!



Accuphase「A-250」

『A-250』を試聴!

やり尽くした感のあった「A-200」は、出力段にMOSFETを10パラレルプッシュプル×2(計40個)で用い、純A級動作で4Ω負荷時200Wのパワーをひねり出す超強力な電流供給能力、かつ超低雑音(=超高S/N)と超高ダンピングファクター(DF値:1000)を実現し、高音質を達成した日本を代表するモデルでした。

正直、「これ以上何をどうするの?」と言う素朴な疑問から『A-250』の試聴は始まりました。スピーカーは日本橋1ばん館に新たに導入されたB&W「802D3」、プリアンプはアキュフェーズ「C-3850」で行いました。


まず、低域の再現性は従来機「A-200」に比べ一段と向上し、本来鳴らし難いはずの「802D3」をいとも楽々とドライブしたのでした。これが「802D3」の本当の低音だと改めて知った気がしました。それ程に深く、ゆとりを感じさせる低音でした。

さらに中高域方向の滑らかさは、これぞA級ならではのもので、そこに本機のS/Nの良さから来る小音量時の微妙なディテール感や、高域のピークでの伸びやかさは、本機のダイナミックレンジの余裕を十分感じさせてくれました。

とにかく、その恐ろしい程の再現性は、改めて国産アンプが海外製の超々ハイエンドアンプにも全く引けを取らないどころか、十分肩を並べる領域に達したのだと改めて確信しました。


設計者の本音とこだわり

当日は、『A-250』を設計した技術者の方に直接お話を伺うことができ、カタログや雑誌記事には書けない設計者の本音とこだわりを聞くことができました。

『A-250』のカタログにおけるスペック上の違いは、S/Nが「A-200」から僅か1dB改善されているだけです。しかし数字に出てくる以上の違いが前作との間にはあると言います。

それは、この5年間のアキュフェーズが得た技術成果を踏まえて全面的な回路や構成部品の見直しを行なったとのことです。キーパーツを新しいカスタムパーツに変更するとともに、部品配置や配線パターンの変更などによるS/Nの改善のみならず、新開発の特注コンデンサーの搭載によって、数字には表れない大きな進歩があったと言います。

技術者曰く、内部配線は数ミリ単位でカットアンドトライを繰り返して追い込んでいたとのことで、結果、スペック上のS/Nの改善は僅か1dBですが、聴感的には雑音が従来機の8掛け(2割ダウン)を実現できたのだそうです。

回路も見直されており、入力アンプの「インスツルメンテーション・アンプ方式」という名前こそ前作と同様ですが、初段増幅部でゲイン量をコントロールすることで、位相の乱れが少なく、パワーアンプ段の安定度がさらに改善されたと言います。

また、「インスツルメンテーション・アンプ」を入力端子の直近に持ってくることで、内部配線をより短くシンプル化したことで、内部雑音の影響が受けにくくなり、これによりさらに雑音を減らすことができたのです。

そして、ダンピングファクターも前作と数字上は同じ1000ですが、出力インピーダンスをさらに下げることで、供給電流もアップし、実質的には1.5倍になっているとのことです。

『A-250』の性能

本機は、アキュフェーズアンプの顔でもあるアナログ・メーターではなく、デジタル・パワーメーターとバーグラフ・メーターの2方式としており、これは前作と同様ですが、今回特にバーグラフ・メーターのドットを大型化し、指標を太くすることで視認性を向上させています。メーターには、変動に応じてレンジ(単位)が自動的に切り替わる「AUTOレンジ」モードが新規に装備されています。

これまで、今回の『A-250』がブラッシュアップされた部分を見てきましたが、やはり前作の完成度があまりにも高く全く改良の余地のなかった部分も以下に列記しておきます。

「パワーMOSFET」20パラレル・プッシュプルにより800W / 1 Ω(音楽信号)、400W/2Ω、200W/4Ω、100W/8Ωのリニア・パワーを実現。

さらに『A-250』を2台使用したブリッジ接続により、大出力1,600W/2Ω(音楽信号)、800W/4Ω、400W/8Ωのモノラルパワーアンプにアップグレードが可能。

放熱フィン付アルミケースの高効率大容量トロイダル・トランス(新開発)と100,000μF×2の特注品の大容量フィルター・コンデンサーにより強力電源部を構成。

パワーアンプ部アッセンブリーのプリント基板に、低誘電率・低損失の「ガラス布フッ素樹脂基材」を採用。スピーカー出力端子は真鍮無垢材を切削加工して金プレート化したものを採用。『Yラグ』や『バナナ・プラグ』が挿入可能な大型スピーカー端子を2組装備し、バイワイヤリング接続にも対応。

外来雑音を受けにくい完全バランス入力回路を装備。プロテクションに『半導体(MOS FET)スイッチ』を採用。接点不良がなく長期信頼性に優れ、また音楽信号が機械的接点を通らないため一層の音質向上に寄与。

などは、基本的には「A-200」を踏襲しています。しかし、前述のような僅かに見える改善点が、大きく『A-250』の性能を高めたのです。

最後に。
ここまで見て来て、やはり『A-250』の“肝”となる改善点は、一層の入力段の低雑音化を実現できたことで、ノイズに埋もれがちな信号を引き出して音楽の細部の再現性を大きく高めています。

そして、無接点化による出力回路や、左右に配置した純A級動作の同一のパワーユニットを2台並列動作させる究極の構成による低インピーダンス化によって、スピーカーの圧倒的なドライブ能力を獲得できたのです。

前作との違いは“ S/Nの改善が 僅か1dB、されど1dB ”と言えます。

この違いが確実に音に出た『A-250』こそ、“フラッグシップ”の名に恥じない完成度の高さを持ち、正直「世界に誇れる日本のアンプ」と言えるモノラル・パワーアンプとして完成されているのです。

今回ご説明いただいた技術者もそうですが、アキュフェーズでは技術者の若返りが図られているようで、『A-250』でもその方向のようです。

従来、比較的汎用の部品を使う傾向だった同社ですが、カスタムパーツを導入することで、音質傾向にも少しずつ変化が見られると感じました。もちろん前述のように、それは良い方向にですが・・・

ただ、これだけの物量を投入したにもかかわらず、前作「A-200」と同一価格に据え置かれているのは驚きです。これこそ企業努力の賜物だと思います。

アフターサービスを含め、サポート体制もまだまだ他のオーディオメーカーと比較して勝っており、将来にわたっても安心してお使いいただけると思います。

『A-250』は、全てをやり尽くしたオーディオファイルにこそお勧めします。


今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

2017年5月14日 (日)

SOULNOTE & PMC 掲載復活!~プリメインアンプ『A-0』フォノイコライザー『E-1』レビュー~

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、SOULNOTEの伝説ともなっている製品をリニューアルした、プリメインアンプ『A-0』とフォノイコライザー『E-1』を満を持してレポートします!


SOULNOTE「A-0 S」

SOULNOTE「E-1 S」

SOULNOTEの歩み

株式会社CSRは2004年に設立された音響機器、カラオケ機器、業務用無線機などを中心に企画開発から生産、販売までを一貫して行っているメーカーです。本社は神奈川県相模原市にあります。2006年に“SOULNOTE(ソウルノート)”ブランドを立ち上げ、2016年4月、ブランド10周年記念としての第1弾となるプリメインアンプ「A-1」、CDプレーヤー「C-1」を発売し、好評を博しています。

そして、その第2弾が今回ご紹介する『A-0』と『E-1』です。SOULNOTEの過去の人気製品であり、伝説ともなっている製品のリニューアル版でもあります。

ここで少しSOULNOTEの過去10年の歩みを簡単に述べておきます。“SOULNOTE=魂を震わす音”ブランドは前述の様に2006年に誕生しました。当時の代表者兼エンジニアは鈴木 哲氏で、株式会社CSRの元で「SOULNOTE」ブランド立ち上げ、2010年そのCSRから独立して「株式会社SOULNOTE」を起ち上げたのでした。その後、鈴木氏は新たに“Fundamental”ブランドを立ち上げ現在に至っています。

SOULNOTE伝説の製品をリニューアル!

新製品のプリメインアンプ『A-0』は、2007年の発売以来ベストセラーを続けた「sa1.0(B)」の基本コンセプトはそのままに、新生SOULNOTEのニューデザインのシャーシを採用し、音質や機能をバージョンアップさせたと言います。

「sa1.0(B)」は、10W+10W(8Ω)の小出力にあえて特化した設計により、従来のアンプでは成し得なかった繊細かつダイナミックな表現力、どこまでも拡がる鮮やかな音場と言う、かつて無い高音質を手に入れる事ができたNon-NFBアナログアンプだったのです。またヘッドホンアンプやプリアンプとしても使用可能で、バーサタイルな人気のモニターアンプでした。

そして、フォノイコライザー『E-1』は、今や伝説ともなっているMC専用フォノイコライザー「ph1.0」(受注生産品) の基本回路の構成を踏襲しながらニューデザインとして復活させたと言います。

「ph1.0」のカートリッッジの負荷インピーダンズ対応は(3 / 6 / 15 / 27 / 40 / 50 / 100Ω)と完璧でフルバランス構成のフォノイコライザーでNon-NFBのCR型、バランス出力、プリメインアンプ並の大型電源と、当時のフォノイコライザーとしては異例ずくめの内容であったのを記憶しています。

SOULNOTEが目指す“魂を揺さぶる音”

もちろん2016年に誕生した新生“SOULNOTE”も、当初からの“魂を震わす音”を目指して「設計者自身が音を聴きながら製品開発できる」体制をとっています。

目指すは、“生きている音”であり、音楽の楽しさやワクワク感、感動が直接伝わって来る音なのだと言います。すなわち、それが“魂を揺さぶる音”そして“ダイレクトに心のヒダに浸透してくる音”だという訳です。

それを水の流れで例えると、SOUNOTEが目指すのは「どこにも堰き止められず全開で流す」ことで、「何かで一度堰き止められた流れは、後でどう頑張っても元には戻せない」という考え方から来ているのです。

フィードバックをはじめとした回路技法や振動を止めるための筐体設計など、歪みやS/Nなどの測定値を良くする(音にはあまり関係ないことは十分ご承知だと思います)ための手法が、「流れを堰き止め、魂を失わせ、音を殺している」のだとしています。

それらを踏まえ、銘機をどういう手法でリニューアルしたのでしょうか。探っていきたいと思います。

新世代のプリメインアンプ『A-0』

プリメインアンプ『A-0』は、「sa1.0(B)」が寸足らずの奥行き243mmに対して418mmと、ほぼ通常のアンプサイズとなっています。リアパネルにあったL/Hのゲイン切り替えスイッチがフロントに移動しています。

回路的には「sa1.0(B)」の無帰還(Non-NFB)ディスクリートアンプ回路を徹底的に見直し再構築した結果、全帯域でのドライブ力をアップさせつつワイドレンジ化を図ったと言います。最大出力は一般家庭での使用には十分と考え、「sa1.0(B)」同様敢えて10Wに抑えています。

周波数特性や直線性に優れたトランジスタをシングルプッシュプル使いとし、透明で躍動感のある音を実現できたのです。これこそプリアンプのクオリティのままでスピーカーをドライブする「パワーアンプレス」とでも言える方式です。

その他、ヒートシンクの熱容量を2倍にすることで躍動感や懐の深さを向上させ、回路の最短化やグランドのスター配線化による聴感上のS/Nや音のリアリティの向上を実現しています。入力はバランスが2系統に強化され、RCAが2系統装備されています。

信号経路の無接点化やゲイン切り替えにより音質変化の抑制や音量の微調整、トランス直下にスパイクピンを設ける3点支持、ヘッドホンをスピーカー出力と同じ無帰還ディスクリートパワーアンプでドライブするなど「sa1.0(B)」を踏襲しています。

このように『A-0』は、超強力なヘッドホンアンプでもあり、RCAのプリアウトを2系統備えていることや、プリメインアンプとしての強力な電源をもつことから、ある意味で電源に余裕のあるプリアンプであるとも言えます。色々な発展性や自由な使い方が可能な新世代のプリメインアンプなのです。

試聴しました。

『A-0』は日本橋1ばん館で試聴しました。「sa1.0(B)」を彷彿とさせる活き活きしたサウンドは間違いなく直系です。鮮度が高く、抑えられた所を感じさせない、吹っ切れ感のある元気のよい“生きたサウンド”でした。

とにかく音が飛んできて、ウキウキしてくるのです。リズムを取って前のめりで聴いてしまう、そんな楽しい音でした。さすがに大音量向きではありませんが、トールボーイタイプのスピーカーでも、通常の音量程度では全く破綻することはありませんでした。

これらは、間違いなく信号経路の最短化やNon-NFBによるところが大きいと思います。あまり神経質には聴かず、大らかに音楽を楽しめるアンプです。また、私個人としては、プリアンプとしても『A-0』に大きな魅力を感じました。

復活したフォノイコライザー『E-1』

一方、『E-1』は、無帰還アンプの最大のメリットである高域方向に無制限に伸ばせるという優れたリニアリティを生かし、デジタルのような帯域制限(サンプリング周波数で決定してしまう)の無い、アナログソースでこそ、その真価を発揮すべく企画されたフォノイコライザーです。

回路的には伝説の「ph1.0」を、部品を含め踏襲しながら細部をブラッシュアップしたと言います。高域のダイナミックレンジが問題のCR型や、帯域でNFの量が変化するNF型の欠点から逃れるため、ゲインそのものがRIAA特性になる独自回路を採用しているとのことです。この結果、100kHz以上までも均一なクオリティを獲得できたのです。

「ph1.0」には無かったMCカートリッジ使用時のバランス入力にも対応しており、2芯シールドのXLRケーブルで入力すれば、入力から出力まで完全バランス無帰還フォノイコライザーとなるのです。

「ph1.0」のMC専用に対してMM入力を装備し、MCの負荷インピーダンスも若干違う(3 / 10 / 30 / 100 / 300 / 1kΩの)6段階としています。

電源には同社のプリメインアンプ「A-1」と同仕様の260VAのトロイダルトランス、1000μFのフィルターコンデンサーを10個並列接続した無帰還電源を採用しています。振動対策も過度な防振対策を施さない、SOULNOTEの思想を守っています。

残念ながら今回試聴は叶いませんでしたが、いずれ試聴レポートを書いてみたいと思います。メーカーの話では、鮮烈な生々しさで、音溝に刻まれた微細な音をありのまま出せるのだとのことです。 「ph1.0」の当時の税別価格50万円からすると大変お買い得感があります。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

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  • 下記店舗では、ハイレゾからアナログまで、Accuphase・B&Wなどのハイエンド オーディオ製品やオーディオアクセサリーが充実。試聴室完備で比較試聴も できます。

    日本橋1ばん館 4F
    (大阪 日本橋)

    三宮1ばん館 B1F
    (神戸 三宮)