2021年1月14日 (木)

LUXMAN 創業95周年記念 純A級プリメインアンプ『 L-595A LIMITED 』徹底研究!

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。

今回は、ラックスマン 創業95周年記念で登場した、純A級プリメインアンプ『 L-595A LIMITED 』をご紹介します。

ラックスマンが誇る 半導体式アンプの銘機「L-570」を、その外観や音質イメージを30年の時を超えて現在に蘇らせたアニバーサルモデルです。




■ ラックスマンの歴史

ラックスマンの歴史はこのコーナーでも度々取り上げていますが、その歴史は実に95年にも及びます。

参考:ラックスマン(LUXMAN)製品を語る 「Vol.1」「Vol.2」「Vol.3

そんな95年の歴史の中で大ヒットしたプリメインアンプとしては、最初期の「SQ-5B(1962)」、続いて「SQ-38F(1968)」「SQ-505(1968)」「L-560(1985)」と続きました。

その後、1990年代を前に「アルパイン」と資本提携。「ALPINE/LUXMAN」と「LUXMAN」と言う“二足の草鞋”をはいたラックスマンにとっての不遇の時代が続いていました。

そんな中、その後のラックスマンの歴史を大きく変えるヒット作が登場するのです。それが1989年登場の 純A級プリメインアンプ「L-570」でした。

当時のバブル景気とあいまって、総重量30kg、定価35万円と高額ながら、各オーディオ誌で高評価を得て、世界最高のプリメインアンプとも称されたのです。

当時この「L-570」と英国ハーベスのブックシェルフスピーカー「HLコンパクト」の組み合わせは大人気となり、大ベストセラーとなったのです。


LUXMAN『 L-570 』

それでは、以下より『 L-595A LIMITED 』を詳しく見てまいりましょう。


(1) パネルデザインと外装

何と言っても印象的なのはそのデザインです。セレクターとボリュームノブだけのシンプルなデザインが主流の昨今ですが、確実にかつ直感的に入力切替が可能なダイレクト選択型のアルミヘアライン製角形入力スイッチ、大型のボリュームノブは、ほのかに照らされたLEDインジケーターとその周囲の大きなザクリによって容易に音量レベルが直読できます。

そしてこれも「L-570」同様、ヘアライン仕上げの前面パネルの下部に、黒のアルマイトパネルを使うことでツートンカラーとなり、見た目の高さを抑えることで精悍なデザインとなっています。この結果、当時より金属加工技術が大きく向上していることで、オリジナルの質感を遙かに超えることができたと言います。

さらにボンネットからサイドに至るコの字ケースは、同社のフラッグシップの真空管パワー「MQ-300」の化粧板や、真空管プリ「CL-1000」の木箱同様の、上質な13mm厚MDF素材・天然木の突き板にローズウッド色の光沢塗装を施したウッドキャビネットで囲まれており、所有欲をそそるハイエンド機ならではの高級感が漂います。


(2) 独自の増幅回路ODNFの最新最終進化形「ODNF-u」搭載

LUXMAN独自のODNFは1999年に同社カーオーディオアンプ「CM-2100」に初めて搭載。以来改良に改良を重ね磨き上げられてきました。この技術は、音楽成分はそのままに歪成分のみを検出し、それをフィードバックすることでS/Nに優れた躍動感溢れる瑞々しいサウンドを実現したのです。

そのODNFが第4世代の「ODNF Ver.4.0」となり完成の域に達したのですが、さらにもう一度見直しを入れ、歪検出アンプの出力をパラレル駆動とすることで、インピーダンスをさらに低く抑え、歪検出精度を極限まで向上させることができたのだとしています。


(3) 新LECUA(レキュア)1000

LECUA(Luxman Electric Controlled Ultimate Attenuatot)は、2003年発売の「C-70f」に初めて搭載されて以来、改良&進化を遂げてきた独自の音量調整機能です。ボリューム位置検出用の電流を流して、その変化量をマイコンが検出。リレーを介して異なる抵抗を配置した基板上のボリューム位置が示す抵抗値(抵抗が片ch直列に1dBステップと11dBステップの2本だけしか入らない)へ接続して音量調整を行う高純度なアナログボリュームです。

『 L-595A LIMITED』では、同社のフラッグシッププリ「C-900u」や最高峰プリメイン「L-509X」に採用されているアンプ回路一体型の「新LECUA1000」を搭載。微小音量域でのL/Rchのレベル偏差、音量ポジションでの音質差を極小にしています。ボリュームは0~87dBの88接点で細かく調整可能です。


(4) その他の主な特長

①プリの出力段に、同社トップエンドプリ「C-900u」と同等のディスクリートバッファー回路を搭載。音楽信号の純度が保て、パワーアンプ部への駆動力が向上し、音の立ち上がりやスケール感に寄与できたとしています。

②定格出力は3段ダーリントン3パラレルプッシュプル構成で純A級30W+30W(8Ω)、60W+60W(4Ω)を獲得。

③高レギュレーションの大型電源トランスとL/R独立80,000μFの大容量ブロックコンデンサーによるハイイナーシャ(高慣性)電源搭載。

④大型スピーカーリレーとSP端子までの低インピーダンス化で、ダンピングファクター370を実現。

⑤高級フォノイコライザー並のハイグレードなMM/MC対応のフォノイコライザー回路を内蔵。

⑥プリ部など小信号ブロックへの外来ノイズの飛び込みを遮断するためのシールドとして、銅メッキ綱板を装着。

⑦最も使用頻度の高いLINE1の端子には、真鍮の硬度と銅の導電率を併せ持つ高品質カッパーアロイRCA端子を採用。

⑧レッグ(脚)にはデリケートな音楽信号を不要な振動から守るため、ゲラデーション鋳鉄製を採用。


■ まとめ

以上のように『 L-595A LIMITED 』は、デザインこそ往年の「L-570」のイメージを継承はしていますが、単なる銘機の復刻ではなく、中味は最新のラックスマンの技術ノウハウを注入して、最新の純A級プリメインアンプとして完成させたのです。

ラックスマンの担当者曰く、既に試聴されたオーディオ評論家の評価は非常に高く、「これまでのラックスマンのプリメイン史上最高!」「同社のL-509Xとも全く違う瑞々しいサウンド!」「趣のあるデザインで、見た目を裏切らないサウンド!」「非常に魅力的な音で安すぎる!」などなど絶賛されたとのことです。

このデザインに惚れたオーディオファンや音楽ファンは勿論のこと、最新鋭&最高峰のプリメインアンプをお探しのオーディオファイルに自身をもってお勧めします。
(あさやん)

2021年1月12日 (火)

デノン創業110周年記念モデル「専用ヘッドシェル付きMC型カートリッジ:DL-A110」をご紹介

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" です。

今回は、デノン創業110周年記念の専用ヘッドシェル付きMC型カートリッジ「DL-A110」を取り上げます。

この「DL-A110」は、DENONのMC型カートリッジ「DL-103」の性能を100%引き出すことを目指して開発された専用設計のヘッドシェルを組み合わせた特別仕様として発売されています。


「○○○○」を聴かずしてカートリッジを語るべからず。

と言われるカートリッジは、DENON「DL-103」、ortofon「SPU」、SHURE「TYPE3」あたりで、カートリッジ界のBIG3と言ったところでしょうか。また、全て持っていた(持っている)方も多いのではないでしょうか。

ご存知のように、SHUREはヘッドホン屋さんに、ortofonの「SPU」は原器にこだわった設計ですが、何度もマイナーチェンジされています。

そんな中でも「DL-103」は1963年の発売以来、何と56年間一切モデルチェンジをしていないオリジナルモデルなんです。


■ DENONとは

デノンの源流は日本電気音響株式会社で、その後、日本電気音響(電音機に由来=デンオン)になりました。

デンオンは放送機器を製造、歴史的にNHKとは関係が深く、1963年にNHKがFMステレオ放送を開始するにあたり、そのレコード再生のためにNHKからオーダーされて「DL-103」が生まれました。その時点では会社は日本コロムビア(株)に。

海外では元々デノンと発音されていたそうですが、日本でデノンになったのは2001年株式会社デノン設立の頃でしょうか。

ちなみにレコードのクラシックレーベル部門では現在もDENON=デンオンとして販売されています。


■ DL-103とは

まず放送局用のレコードプレーヤーのMCカートリッジとしてNHKからのオーダーで1963年に開発されました。



忠実な再生を行うための音響的性能と安定度・信頼性など、放送機器として要求される厳しい仕様を満たすカートリッジとして、NHKの協力を得て開発したもの。

以降、国内のほとんどの放送局でDL-103が使用され、放送局用のスタンダードとなっています。

当時としてはかなりハードルの高い仕様で開発が進められた結果、現在まで生き残るに至る性能を獲得しているんですね・・素晴らしいです・・。

ortofonの「SPU」に対抗する国産カートリッジとして開発されたと言う噂も聞いたことがありますが・・定かではありません。

金属製ケースは共振で鳴くことがあるため、音質研究を繰り返した結果、色付きのない音にするためにABS樹脂が採用されたそうです。

当初はプロ市場のみの取扱いでしたが、闇流通などで高値取引などが発生して問題となった事もあり、また、自宅の再生システムでも使用したいというオーディオファンの声に応えてコンシューマー市場での発売が開始されたのが1970年の事。

そして現在に至るまで56年にわたって同じ仕様で製造されています。



DENONのカートリッジは2001年から始動している福島県にあるDENONの自社工場「白河オーディオワークス」において厳格な品質管理の下で一つ一つ手作業で作られています。

製造された「DL-103」は業務レベルの全数特性チェックをしてから出荷しており、不良品は全くと言えるほど発生しません。

数名の女性熟練工のみで生産されているため、度々長期欠品なども発生しますが、品質重視の姿勢が守られています。



「DL-103」の派生モデルは1974年「DL-103S」、1977年「DL-103D」、1985年「DL-103LC」、1986年「DL-103LC2」、1994年「DL-103R」と5種類発売されました。

限定モデルも、1982年「DL-103GOLD」、1989年「DL-103SL」、1990年「DL-103GL」、1991年「DL-103C1」、1993年「DL-103FL」、2010年「DL-A100」と、これまで6種類の限定モデルが発売されましたが、この間にもオリジナルの「DL-103」が途絶えることは一度もありませんでした。



■ 110周年記念モデル「DL-A110」とは



「DL-103」と、その開発当時に作られたDL-103専用ヘッドシェルを完全復元したのが「DL-A110」です。

1960年代の設計ながら、現在のCADを使っても難しいほどの完成度を誇るDL-103。

DL-103のカートリッジ本体はそのままに、持てる性能を100%引き出すことを目指して開発された専用設計のヘッドシェルを組み合わせた特別仕様となっています。

DL-103の専用ヘッドシェルは業務用としてしか流通しておらず、今回初めて民生用として復刻発売されています。オリジナルシェルはベージュ色。

カートリッジ本体のDL-103は変更はありません。

DL-103の性能を100%引き出すことを目指して開発された専用設計のヘッドシェルを組み合わせた特別仕様として発売されています。

実際に放送局ではどんな音で鳴っていたのかについて焦点を当てたのが「DL-A110」の開発の狙いです。


■ 110周年記念モデル特別仕様

◆110周年記念ロゴプレート付き収納革ケース&針先清掃用ブラシ付属



◆110周年記念モデル専用シェル、ブラック&グラファイト・シルバー



◆5年間の無償保証サービス (※針の磨耗や、お取り扱い中の不注意による針の破損等は保証の対象にはなりません。)


■ 110周年記念ヘッドシェルとは

素材は特殊な素材ではなく普通のプラスティックで基本的にDL-103のボディーと同じ素材です。



この形状、この素材が最もDL-103がDL-103らしく音を再生出来るとの事で、あえての形状、素材となっているそうです。

DL-103に最適な寸法および形状であるため、カートリッジを理想的な位置に確実に固定することができます。

付属のユニバーサル・アダプターを接続すれば標準的なアームに取り付け可能です。







樹脂製のヘッドシェルはわずか6gと軽量ながら、不要な振動を抑え、深みのある低音と繊細で透明感の高いサウンドを両立します。
シェル本体重量:6.0g(リード線含)、ユニバーサルアダプター重量:4.0g、総重量:18.5g





■ 試聴しました

自前のDL-103に市販のシェルを取り付けた音質と、「DL-A110」の音質を較べてみました。これでこのシェルの音質が、DL-A110の開発意図が感じられるのでは。



日ごろから「DL-103」は使っている、最もスタンダードな聴きなれたサウンドです。

放送用製品と言うとモニター的なウンドと思われるかもしれませんが、「DL-103」は決して無気的なサウンドではありません。

音の表現の豊かさ、エネルギー感、コントラストやエモーションの表現力も一級品です。

一度は使ってみる価値があります、この「DL-103」を基準として好みのカートリッジバリエーションを増やすのが確実で正解となります。

「DL-103」をベースに傾向の異なるカートリッジを揃える事によってお使いのシステムの音が大きく広がって、ますます楽しく音楽を聴くことが出来ます。


■ 「DL-A110」は「DL-103」と較べてどうでしょうか?



基本的には聴き馴染んだ良い音ですが、少し異なるのは、より色付けを感じさせないサウンドで、良い意味で何か部分的な誇張を感じさせないサウンドです。

軽量のシェルらしかぬ、スケールの大きさを感じさせるのは、この金属より固有の共振モードが少ない樹脂製の絶妙なバランスの効果かもしれません。

最新型のMCカートリッジとの共存は問題なく、聴く音楽によってまだまだ活躍できる実力を持っています(もちろんメインカートリッジとして使えます。)

樹脂製と言われてチープな感じと思われる方もいるかと思いますが、カートリッジに合わせて専用設計されており、しっかりと固定できる優れた構造で全く心配は要りません。

「DL-103」はどんなシェルをつけるかでやはり色付けを感じさせるので、純正として設計されている「DL-A110」はお勧めできますね。

もちろん、簡単に取り外せますので、針交換は通常の「DL-103」として申込できます。

※取り付けているネジは専用のものでネジ径が異なるためネジを交換することは出来ません。
※シェル内のスペースはミニマムなので太いリード線への交換は出来ませんのでご注意下さい。

(ichinose)

2021年1月10日 (日)

イーサネット対応「Ultra High Speed HDMIケーブル」登場!

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" です。
今回は、ホームシアターの必需品「HDMIケーブル」をご紹介します。ハイエンドオーディオのお客様でも、映画や音楽ライブが好きでホームシアターを楽しまれている方も多いと思います。

最近ではプロジェクターを使ったシアターよりも、大画面液晶や有機ELをお使いの方のほうが多くなってきたのではないでしょうか。


50インチ以下では直ぐに大きさに慣れてしまうようですが、60インチ以上であれば何時までも大画面を感じて楽しめるそうですよ。液晶や有機ELであれば部屋を暗くする必要も無いのでいつでも直ぐに楽しめるのはありがたいです。

ブラウン管のように体積を取りませんし、防磁スピーカーである必要もありませんので手軽に始められますね。


■ HDMIケーブルの規格について

今回のテーマのHDMIケーブルですが、規格は8Kがらみで混乱している方も多いようなので、整理して分かり易く解説いたします。

HDMIケーブルは既に多くの方がお使いだと思いますが、見た目は同じでも伝送性能は何種類もあって、古い規格のケーブルでは上位(新しい)規格の機器には適応できずに映像も音も機器本来の性能が発揮することはできません。でも、実際にお使いのHDMIケーブルがどの規格(時期)の製品か分からないですよね。

型番が分からないと判断は出来ません(型番が記入されているケーブルもあります)ので、使ってみる以外方法はありませんが、何時頃ご購入されたかでおおよその目安は判断できます。

HDMIケーブルの年号です。High-Definition Multimedia Interface(高精細度マルチメディアインターフェース)の略号です。
  • 2002年12月【HDMI 1.0】 165MHz/4.95Gbps/3.96Gbps
  • 2004年5月【HDMI 1.1】 同上
  • 2005年8月【HDMI 1.2】 同上
  • 2005年12月【HDMI 1.2a】 同上
  • 2006年6月【HDMI 1.3】 340MHz/10.2Gbps/8.16Gbps
  • 2006年11月【HDMI 1.3a】 同上
  • 2009年5月【HDMI 1.4】 同上
  • 2010年3月【HDMI 1.4a】 同上
  • 2013年9月【HDMI 2.0】 600MHz/18Gbps/14.4Gbps
  • 2015年4月【HDMI 2.0a】 同上
  • 2016年3月【HDMI 2.0b】 同上
  • 2017年11月【HDMI 2.1】 1.2GHz/48Gbps/42.6Gbps
  • ※実際に製品として発売されるのは量産チップの開発などが必要なため規格発表の数年後となっています。

    HDMIケーブルが一般的に広く知れ渡ったのは、2006年にプレイステーション3で採用されてからです。
    テレビにHDMIが標準装備となったのは2007年以降なので、現在お使いのHDMIケーブルは古くても【HDMI1.2】と思われます。ご自分のテレビなどお使いの機器の購入時期を思い出せば大体はお分かりかと思います。

    2008年頃から高性能を売りとした高級HDMIケーブルも国内外のハイエンドブランドから多く発売されるようになりました、実際は発売当時【HDMI1.3】規格として発売されたケーブルでも【HDMI1.4】や【2.0】の機器にも使える製品もあります。

    ただし、新規格が発表されても対応試験が行われないため、適応表記はされておりません。メーカーや販売店に問い合わせしてもおそらく返答できないので、使ってみて判断するしかありませんのでご了承下さい。


    ※話はそれますが、4K/8K対応アンテナ機器について


    4Kデビューしたいと思っている方で、今使っている家のアンテナケーブルが使えるのか心配している方が多いと聞きます。4Kにも色々とありまして、「BS放送のNHK4K」や「無料配信の民放4K放送」であれば、よほど古かったり劣化しているケーブルでなければ、そのまま使える可能性があります。

    有料4Kテレビを観たい、CS放送を契約したい方、またはテレビを新しく購入したのでケーブル類も新しくしたい!と思われる方は、ぜひ交換してください。

    テレビにHDMI端子が装備されると、Panasonicのビエラリンクなど、各社から電源やリモコンの連動機能が発表されていましたが、当初は規格も曖昧な所があって「○○○リンク」と謳っている製品でも上手くリンクしないでイライラされた方も多かったのではないでしょうか。現在はHDMI-CEC規格により統一されたので、他ブランドの組み合わせでも、ほぼ連動してくれてストレス無く使うことが出来るようになっております。

    現在4Kテレビの出荷は620万台を超えています、全世帯の普及率はまだ約10%を超えたところですが、最近のお買い上げ状況を確認すると大画面テレビのほとんどは4Kテレビとなっており普及率も一気に上昇しているようです。

    4Kを楽しむには、HDMI2.0(プレミアムHDMI)以降(18Gbps)のHDMIケーブルが適応となっています。4KBS放送はもちろんですが、サブスク動画配信や、YouTube、ご自身で撮影したカメラやムービー画像の再生などでも活躍します。


    ※またまた話はそれますが、カメラ(スマホ含)の4Kテレビでの観覧について


    最近のカメラであれば、HDMI出力がHDMI-CECに対応しているモデルもありますので、テレビのリモコンで操作が出来てとても便利に観覧できます。現在のカメラの解像度は大変高く、普及モデルでも約1600万画素、高級モデルでは3000万画素超と、超高画質の撮影が出来ます。

    せっかく撮影した画像ですが、大画面で楽しんでいますか? 確かに2Kではイマイチでしたが、4Kであれば見違えるように超緻密詳細が堪能できます。カメラの有効画素数約1200万画素の場合、記録画像サイズは4000x3000(アスペクト比・4:3)あり、既に4Kの画像サイズ3840x2160(16:9)を超えており、プリントアウトとはまた違った大画面での楽しみがありますので、ぜひご家族で試してみてください。カメラのHDMI端子は(HDMIマイクロ/TYPE-D)

    ちなみに、iPhoneの場合、SE以降のカメラの解像度は1200万画素あります。(iPhone11以降は前面カメラも1200万)


    さて、HDMIケーブルでは、話題の8Kに対応した新規格の「HDMI-2.1」が国内外のケーブルブランドより、いよいよ販売され始めました。「2.0」から「2.1」なので、型番だけ見るとマイナーチェンジかと思われるかもしれませんが、この8K機器には今までのHDMIケーブルでは全く対応できません!伝送には「HDMI-2.0」のケーブルでも4本必要となります。

    2.0から2.1では情報量は4倍以上となっており、明らかに異なるスペックになっています(もっと番号を変えたほうが良かったように思いますが・・)

    HDMIの規格「HDMI-2.1」では「HDMI-2.0」から多くのスペックが大きく飛躍しております。
  • 解像度は4Kの4倍の画素数7680x4320ドットとなます。
  • データの送信速度の最大伝送レートは18Gbps→48Gbpsに。
  • 明るさの表現はHDR→ダイナミックHDRに対応。
  • カラースペース(色の表現できる範囲)約74.4%→99.9%に改善。
  • 色深度(グラデーション)16bitまで対応。
  • スレームレート(動きの早さ)8K/60fps(2倍速)、4K/120fps(4倍速)対応。



  • ご存知のように、8Kは既にNHKのBSで放送が始まっています、NHK紅白歌合戦の放送も決まっています。必ず観たいですよね。

    テレビ放送以外でも、5Gが普及すると動画配信で8Kが可能となりますし、次世代ゲーム機が8Kに対応してきますので、これから楽しみです。AVアンプにも既に8K対応(入出力端子)モデルが発売されておりますので注目です。(DENON「AVC-X6700H」「AVR-X4700H」)


    ■ 結論

    いよいよ本格普及が迫ってきた印象のあるHDMI 2.1ケーブル! 今後8Kのコンテンツが増えてきそうですので、これからHDMIケーブルをご購入される方は、8K対応の「HDMI-2.1」を購入される事をお勧めいたします。

    認定ケーブルとしては、国産ではエレコムが、海外ではオーディオクエスト、スープラ、インアクースティック、エイムなどから発売されています(2020年12月現在)
    (ichinose)

    2021年1月 8日 (金)

    極上の音楽体験を可能にする、ハーベス ブックシェルフ型スピーカーの最新モデル『 Super HL5 plus XD 』が登場!

    こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" です。
    ハーベスの定番モデル「Super HL5」が大きく進化。XDシリーズの最新モデル「Super HL5 plus XD」となって発売されました。

    ハーベスの新しい風を感じさせるサウンドに注目です。今までのモデルとの違いや、試聴レポートをご紹介します。


    ハーベスは、1977年 BBCモニターの開発者の1人だった、ダッドリー・ハーウッド氏が独立したブランドであることはあまりにも有名ですね。

    日本で発売されたのは、1979年に発売された「MONITOR HL(TYPEⅢ)」が最初で、20cm乳白色のポリプロピレンウーファー+2.5cmシルクドームツイーターの構成でした。


    ■ ハーベスの従来モデルを振り返ってみます


    ハーベス『 MONITOR HL 』
    ※寸法:(W)325 x (H)640 x (D)300mm、重さ:13.5kg

    その後、TYPEⅣとなり、ウーファーの振動板はポリプロピレンからTPXコーン(ブラック)に変更されています。10年後の1987年に会社を愛弟子のアラン・ショーに譲ってからは民生用システムにも積極的に参入。

    そして、大きな転換となったのは、1988年発売の「HL5」で、遂に愛弟子のあのアラン・ショウが改良をしたスピーカーシステムが登場します。



    ハーベス『 HL5 』
    ※寸法:(W)325 x (H)640 x (D)310mm、重さ:17.0kg

    高域に2.5cm口径のアルミハードドーム型ツイーターが採用されていて大変驚いたのを覚えています。ハード系の振動板にもかかわらず繊細で優しく、上品なサウンドで、ボーカルや弦楽が美しく心地よいサウンドは見事に継承されていました。キャビネットやネットワークも全て含めて、非常にバランス良く整ったサウンドは高い完成度を誇っていました。

    楽器を組み上げるかのように、木材の特性を活かしつつ絶妙のダンピングによって振動を制御、キャビネットが呼吸するかのような、あたたかくナチュラルなパフォーマンスを引き出す繊細なエンクロージャーのチューニングは、ハーベスの真骨頂と言えます。

    余談ですが、同時期に発売された姉妹モデル「HARBETH HLCompact」(1988年)は爆発的な大ヒットを記録!! 実は我が家のリビングにも購入して、オーラデザインやアキュフェーズのアンプでその心地よい端正なサウンドを楽しんでいました。

    また、私の好きなアコースティック・バラード系のJAZZが何とも心地よく、ながらに聴き始めて何時しか引き込まれる魅力的なサウンドでした。サランネットがウレタン製でボロボロになり朽ちましたが、そのまま使うために布生地を購入して木枠で自作したのを思い出します。

    話を戻します。そして、スーパーツイーターが追加されて現在と同じ3ウェイ構成に変更されたのは、2004年に発売された「Super HL5」からとなります。



    ハーベス『 Super HL5 』
    ※寸法:(W)323x(H)635x(D)305mm、重さ:16.8kg

    スーパーツイーターユニットにはチタン・ダイアフラムを採用した2cmハードドーム型を採用、10kHz以上の高域を受け持たす事によって分解能や空気感の向上を図っています。前身の「HL5」と較べると圧倒的に高域に余裕が出て透明感や音場感が改善された事により、低域の表現力も改善されて、全帯域で見通しが改善されました。

    この後、スーパーツイーターが再注目となり、様々なユニットが発売されて大ブームとなるきっかけを作った製品でもありました。キャビネットは一見何も変わってないように見えますが、細部の質量やコンプライアンスが異なるチューニングが施されており、コンピューターによる振動解析も積極的に取り入れられており、不要共振のみを除去、大幅に進化を果たしています。

    2015年「Super HL5 plus」が発売、主な改良点は、ウーハーの振動版のポリプロピレンにアルミをブレンドし、中心から周辺に向け、ブレンド比率を変化させる特殊技術を導入。従来のハーベスの音は、アコースティック楽器や、ボーカルが自然で、端正な穏やかさが持ち味でしたが、そこに更に現代的な明るさが加わった印象となりました。

    そして遂に2020年11月、最新モデル「Super HL5 plus XD」が発売となりました。



    ハーベス『 Super HL5 plus XD 』
    ※寸法:(W)322x(H)635x(D)300mm、重量:15.8kg(初代モデルから基本的には変わっていませんね!)

    新たなコンセプトに基づく「XDシリーズ」は、これまでのラインナップをさらに新たな高みへと押し上げるべく、何年にも渡って進めてきたスピーカーのパフォーマンスに関する研究と、最新の技術的蓄積を、目の覚めるような分解能、心躍る鮮烈な音楽体験に結実させた、まったく新しい提案です。

    XDが意味するのは、「eXtended Definition(イクステンデドゥ デフィニション)」すなわち、幅広い変化による分解能、解像度の大幅な向上。スピーカーの挙動に関する最新の知見を鮮烈な音楽体験に結実させる、ハーベスからのまったく新しい意味が、この名称に込められています。

    あたたかく緻密なハーベスならではの音で世界を魅了してきた「Super HL5」も、XDシリーズのコンセプトに基づいて再定義され、「Super HL5 plus XD」として生まれ変わりました。理想とする水準とのズレを、膨大な作業量、忍耐力、時間により改善することで、外見はほとんど変わっていないにもかかわらず、そのサウンドは大きく改善されています。

    あたたかくウェル・バランスな「ハーベス・ハウス・サウンド」の音づくりで特に重視されているのは、リアルなリスニング・ルームでの「インルーム・レスポンス」。それは、「コンサート・ホールの音響をリスニング・ルームへ」という、ハーベスが常に意識してきたテーマでもあります。

    荘厳なオーケストラからアップテンポの楽曲まで柔軟に対応、音のディテールをつぶさに表現できるデリカシーを兼ねそなえ、 音楽の実像に迫るパフォーマンスが極められています。


    ■ 試聴しました

    基本的には伝統の「ハーベスサウンド」は継承されているのが前提での話となりますので予めご了承願います。今までの「HL5」シリーズは「HLコンパクト」や「HP3」とは少し異なり、往年のブリティッシュサウンドが色濃く残されており、良くも悪くもゆったりとした低域バランスが特徴となっていました。

    しかし、今度の「Super HL5 plus XD」は他のXDシリーズと完全に音調やバランスが整えられており、楽曲への対応力が大幅に広くなっています。まさにXDシリーズのトップモデルと言えるサウンドとなっています。

    かなりボリュームを上げても昔のモデルのように箱鳴りが気になったり、音が破綻しないことに驚きです。それにも増して、私的には小音量でも音痩せしないところが大変好印象でした。

    一言で言うと、従来のハーベスの良いところを残しつつ、現代テイストの再現性に見事に対応したと言える、さすがのサウンドといえます。

    ハーベスらしくどのジャンルも心地よく聴かせてくれますが、中でも弦楽器とボーカルの表現はやはり絶品で、思わず聴き入ってしまいます。

    今回のXDはネットワークが大幅に改善された事により、スピーカー端子がバイワイヤリングでは無く、シングルワイヤリングとなっています。これはネットワークにかなり自信が無いと出来ない事で、ハーベスが大幅に進化した証ではないでしょうか、非常に良い事だと思います。

    やはり、ハーベスは、ハーベスの特徴を活かすことが使いこなしのポイントなのではないでしょうか、なるべくシンプルにセッティングをして素直に鳴らすのがお勧めです。


    もちろんセッティングには、純正のスタンドがお勧めです、シンプル・スリムなデザインながら、無垢材の工芸品で、底板の響きを活かす専用設計です。
    (ichinose)

    2021年1月 7日 (木)

    コード・カンパニーのノイズポンプシリーズに電源バージョン『 POWER-ARAY 』が登場!

    こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" です。
    コード・カンパニーのノイズポンプシリーズの本命ともいえる電源バージョン『 POWER-ARAY 』が発売されました。
    空き端子に1本差せばシステムが覚醒するアイテム、衝撃的なノイズポンプの効果を体験したので、その仕組みと試聴レポートをご紹介します。



    ■ コード・カンパニーの「ARAY」システム自体はかなり以前からある製品です。

    同社のハイエンドケーブルには早くから採用されており、Sarumケーブルにてその効果を確認したことがあります。

    某ブランドの同クラスのケーブルと交換した際に、音場の空間が一気にクリアになり、これこそアレイ効果と関心しました。何かを足して良くしているというよりは、音が洗練された感じです。

    そして、昨年末に発売された衝撃のアクセサリー『 GROUND-ARAY 』は、高価アクセサリーながらリピーターされる方の多さも驚きです。

    空き端子があれば全て埋め尽くしたいと思っている方は多いのではないでしょうか。


    ■ 『 GROUND-ARAY 』とは。


    『 GROUND-ARAY 』は、コード・カンパニーの長年にわたる高周波対策と「アレイテクノロジー」の蓄積があってこそ誕生した製品です。

    アレイテクノロジーをベースに開発。空き端子に挿すことで、機器内部に「発生・侵入・蓄積」したノイズを、内部回路に最も近い空き端子から直接吸収します。

    信号経路の途中に組み込むフィルターや回路ではなく、コールドもしくはグラウンドのみに作用する設計を採用。

    最高峰ケーブルの「ミュージックシリーズ」と同等の振動対策・シールドを採用し、同社内でも特に熟練の職人のみによって高精度に組み上げられています。

    アナログ機器・デジタル機器を問わず、またオーディオにも映像にも、驚きの効果があります。

    RCAタイプのグランドアレイを1本、空き端子に取り付けて試聴してみると、音が出た瞬間に、音の鮮度が上がっているのがわかりました!! 長年数多のオーディオアクセサリーを使ってきた私もびっくりの効果です。

    また、お使いの機器の内部構成や使用状況によって、「どのコンポーネントに差すか」「どの端子に差すか」「何本使用するか」、等々色々と楽しめます。複数使用で一段と効果を発揮する至福のアイテムです。


    ■ 『 POWER-ARAY 』とは。


    アレイテクノロジーの応用で、『 GROUND-ARAY 』の技術をより高い電圧/電流に適応させたものです。

    如何なるオーディオシステムでも基本性能を最大限に引き出すためには、電源の純度が最も重要であることは間違いありません。

    多くのオーディオマニアの方々はシステムのために可能な限り優れた電源を供給しようと、電源フィルタやクリーン電源機器を導入されていると思います。

    しかし、これらのデバイスは、供給電源(電力会社からの電源)とシステムの間に介在するので、最終的なパフォーマンスに大きな影響があります。

    システムのパフォーマンスや容量に見合った十分な性能を発揮させるには非常に大きな労力とコストがかかってしまいます。

    『 POWER-ARAY 』は並列接続で、機器への電力供給を一切妨げる事はありません。

    電気回路を持たないため、供給電力のレスポンスやインピーダンスの変動が発生しないため、全くと言って良いほど副作用が感じられません。


    やはり、この副作用が全く感じられない点がなんと言っても最大のお勧めポイントです。

    私は常々フィルターの存在は好ましく思っていません、基本的に副作用の出るアクセサリー類は違和感を感じて、長く付き合えないと感じています。

    どんなに高い効果が認められても、システムのバランスが崩れると無くなった部分が気になって仕方がありません。(オーディオに関してはかなりネガティブです)

    最大限効果のあるアクセサリーを出来る限りシンプルに使いこなす・・・。これ結構難しい事ですが・・・、実践できているシステムは高い完成度を誇ります。

    このようなシステムの音を変化させずに、ここまで音の改善をしてくれるアクセサリーは大変貴重で、何10年に1度の逸品?と言えるのではないでしょうか。


    ■ 試聴しました。


    壁コンセントに接続しました。

    空き端子に1本差すと、良く使われる言葉ですが、本当にシステムが覚醒します!! 接続した瞬間に分かる、貴重なアクセサリーです。

    効果は圧倒的です。ノイズフロアが下がって、静かなところはより静かに、出るところは出てくるので、音のコントラストが鮮明となり、音楽性が豊かになります。

    静けさや透明感はオーディオの再生には欠かせないポイントであると再認識と言うか「痛感」させてくれます。

    オーディオ再生は音のコントラストなので、微細な音が聞き取れると、ピークの音量を上げなくても満足感が達成できるんです。

    ノイズポンプとしての効果(容量)に関しては『 GROUND-ARAY 』の比ではありません。クルマで言うと、660ccと3000ccぐらいの違いです。

    オーディオ信号の微細なノイズを吸い上げる『 GROUND-ARAY 』とは異なり、AC電源の高電圧環境での大きなノイズに作用しており、本質的な部分に作用していると感じます。

    『 GROUND-ARAY 』のオーナーの方は、『 POWER-ARAY 』を兼用することで『 GROUND-ARAY 』の効果がより鮮明に分かる事でしょう。

    信号の流れの上流(ソースの出力端子)には『 GROUND-ARAY 』、スピーカーを駆動するパワーの元(電源、タップ)には『 POWER-ARAY 』と、共用することで共に根本からノイズを絶つのが正解です。

    今回は1本しか借りることが出来なかったが、メーカーでは「GROUND-ARAY同様、複数個の使用でより効果が高まる」とのことです。

    英国のストーンヘンジ近くの自社工場にて、手作業で製作されているのも魅力的ですね(Made in UK)。


    (ichinose)


    2021年1月 4日 (月)

    アキュフェーズの新製品プリメインアンプ「E-280」を試聴レポート!

    こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" です。
    アキュフェーズの注目の新製品プリメインアンプ「E-280」が発売されました。今回は「E-270」との違いや、試聴レポートをご紹介します。


    元々は輸出専用モデルであった「E-210」が、その高い評判を受け、熱望されて日本国内モデルとして発売されたのが1995年の事。

    その後は定期的に改良が積み重ねられて1998年「E-211」、2001年「E-212」、2005年「E-213」、2008年「E-250」、2012年「E-260」、そして、2016年に発売となった「E-270」の後継機として、8代目となる200シリーズの最新プリメインアンプ「E-280」が発売となりました。

    5代目となる「E-250」から採用されているAAVA方式で飛躍的に進化し、上級モデルに迫る高いコストパフォーマンスを誇るシリーズに成長しています。

    実は「E-213」以降はメーターやボタン類の配置もほとんど変わらず継承されているので、綺麗に使っている方だと変えたのがあまり分からないかもしれませんが、セッティングがそのままの状態で使えるのは大変便利なんです。



    ■ まずは「E-280」の基本的な仕様をご紹介

    プリアンプ部には、純粋なアナログ回路となるAAVA方式ボリューム・コントロールを搭載。総電流量を従来の2倍に、回路のインピーダンスを1/2とすることでノイズを低減、S/Nを1dB改善。

    スピーカーの挙動に影響を与えるダンピング・ファクターは、低出力インピーダンス化のためパワーアンプからスピーカー出力端子間のパターンと配線を見直すことにより500を達成。

    電力増幅段はバイポーラ・トランジスタを片チャンネルあたり2個並列駆動するパラレルプッシュプル構成の高出力パワーアンプを搭載。

    定格出力:8Ωで90W、4Ωで120Wを実現。高域の位相特性に優れたカレント・フィードバック増幅回路を採用。電源回路は大容量トランス搭載、フィルターコンデンサー容量は従来と同じ30000μFながら、専用にアルミ電解コンデンサーを新規開発し、音質向上を実現。

    さらにプリアンプ部には専用電源回路を搭載し、パワーアンプとの干渉を防止しています。パワーアンプ部はインスツルメンテーション・アンプ構成、信号経路をバランス伝送化。カレント・フィードバック増幅回路も継承して搭載。プリ部とパワー部を分離し、それぞれ独立して使用できる「EXT PRE機能」も搭載。

    パワーMOSFETスイッチによるプロテクション回路の無接点化を実現。オプションスロットを2スロットに拡張。ヘッドホン出力、トーンコントロール、コンペンセーター、リモコンなど豊富な機能を搭載。スピーカー出力端子2系統/バイワイヤリング接続に対応しています。

    ・入力端子:RCA×5系統、XLR×1系統、レコーダー/PLAY+RECx各1系統、
       メインINx1系統、RCAプリアウトx1系統
    ・サイズ:465W×151H×420Dmm
    ・質量:20.4kg
    ・全高調波歪み率:0.05%
    ・入力感度:バランスIN、ラインIN/134mV、メインIN/1.07V
    ・入力インピーダンス:バランスIN/40kΩ、ラインIN、メインIN/20kΩ
    ・S/N:バランスIN/96dB、ラインIN/107dB、メインIN/122dB
    ・消費電力:無入力時/52W、8Ω定格出力時/345W
    ・リモコン:赤外線パルス方式「RC-250」付属

    スペックを見る限り、プリメインアンプとしての基本的なスペックや機能性は「E-270」とほとんど変わっていませんが。細部に渡り改良が施されており、クラスを超える新たなステージを切り開いた製品となっております。「E-270」から「E-280」への改良点をまとめてご紹介します。


    ■ ダンピングファクターの向上・E-270よりも25%アップの500を達成

    近年のアキュフェーズのアンプでこだわっているのがスピーカーに対するドライブ力が高まるダンピングファクターの向上です。

    プロテクション回路にMOS-FETスイッチを採用するなどして出力回路の低インピーダンス化を図る従来からの方法に加え、パワーアンプからスピーカー出力端子間のパターンと配線を全面的に見直すことで、ダンピングファクター数値を「E-270」の400から25%アップの500に向上。

    音楽全体の躍動感、スピード感が改善される事により音場の陰影の表現力が改善されています。また、制動力が増す事により、従来モデルでは駆動が難しかったスピーカーも鳴らす事が可能となりました。


    ■ AAVA方式ボリュームを改善、SN比も向上


    アキュフェーズの現行プリメインアンプは全て、独自のAAVA方式を搭載したボリューム部を搭載しているのが特徴です。

    アナログボリュームながら、左右偏差やガリ、音量位置による音質変化などの極めて少ないボリュームで、更にモデルチェンジごとに改善されたAAVA回路が搭載されています。

    今回搭載された、AAVA回路における総電流量を従来の2倍に、また、回路のインピーダンスを1/2とすることでノイズを低減。また低雑音で高精度な薄膜抵抗を採用。

    こうした改善により、「E-270」よりもS/N比が1dB改善、「たった1dB!」と侮ってはいけません、聴感上ではっきり分かる静寂感を達成しています。


    ■ オプションボード増設に新たに2スロット分対応
       (私的にはこれが一番ビックリしました!)



    従来は1スロットだったオプションボードの増設回路が、2スロット分に対応。USB/同軸/光デジタル対応DACボード「DAC-50」、フォノイコライザーボード「AD-50」などを2つまで増設可能に。幅広いソースを聴きたいユーザーに対応。

    ある意味この改良が最も嬉しい方もいらっしゃるのではないでしょうか。別売りのオプションボードが2枚装着できるのはシステムの発展性に大きく期待が出来ます。

    ※MM、MCカートリッジ対応の「AD-50」は【イコライザー・ゲイン切替】【MC入力インピーダンス:30/100/300Ω】【サブソニック・フィルタ:25Hz-12dB・ON/OFF】の設定が可能(MM/MCの切り替えはE-280のフロントパネルで設定)2枚接続して2系統のカートリッジに対応させる事も可能です(Wアームのプレーヤにも対応できますね)。

    ※デジタル入力ボード・D/Aコンバータの「DAC-50」はUSB-DACとしてPCM:32bit/384kHz、DSD:11.2896MHzまでのフォーマットに対応。デジタルボードも2000年発売の「DAC-10」から5代目となり常に最新のフォーマットに対応できるので安心です。このボードの規格は将来的にも継続してくれるとの事です(永久ではないと思いますが…。)


    ■ ディスプレイ(メーター)の完全OFFが可能となりました

    暗い部屋での試聴時に意外と眩しいメーター照明を消して落ち着いて試聴ができます。これも私的にはGOODです。


    ■ メーターの初動数値が小さくなりました

    E-270は-40dB~でしたが、E-280は-50dB~と小さい音量から動き出します。10dBも下がりましたので、かなりの小音量時の試聴でもちゃんとメーターが振れてくれて嬉しいです。



    ■ 試聴しました

    プリメインアンプとしての基本的なスペックや機能性はほぼ同等ながら、音質は「E-270」からは着実に改良されている印象です。E-270と比べると、少しエッジの効いた、明るい傾向となっており、現代的な音質となっていますが、決して音が硬くなってのではなく、素直に解像度が上がっている印象です。

    音場の見通しが良くなり、音の立ち上がりや消え行く様の表現力が改善されて、音数が多く、気持ちの良い音の抜け感となっています。ダンピングファクターの改善は特に低域で鮮明に聞き取れます、ドラムやベースのパッションを幅広く再現できる上級モデルに近い再現性が素晴らしいと思います。

    アキュフェーズとしてはエントリークラスですが、アキュフェーズならではの芸術的な表現力は満足感を満たしてくれるのでないでしょうか。

    (ichinose)


    2021年1月 3日 (日)

    エントレック「ENTREQ」仮想アースの世界をご紹介!

    こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" です。
    今回は、ENTREQ(エントレック)社の仮想アース、3アイテムがリニューアルされて新登場したのでご紹介します。


    2015年の発売以来高い人気を博していた「Minimus」と「Silver Minimus」に改良が加えられ「Minimus Inifinity」と「Silver Minimus Infinity」として新発売されました。

    更にフラッグシップとなるオリンパスシリーズの小型モデルとして注目される上位モデル「Olympus Ten」も新たに追加発売されています。


    ■ ENTREQ(エントレック)社とは?

    スウェーデン南端の緑豊かな都市アストープに設立されたオーディオアクセサリーメーカーです。同社代表のオロフ フライバーグ氏は、1980年代にミストスプレッダー型空気清浄機の開発で同社を設立。

    40年以上におよぶオーディオへの深い造詣によって2002年にオーディオ市場に進出。物理学に精通し、スウェーデンの自然に多くのインスピレーションを得た氏の見識は、自然法則に基づいたオーディオ再生を目指しています。

    特に、オーディオにおける振動と磁場の影響に着目し、長年の研究成果を製品開発に活かしています。製品の開発と製造は全て自社で行い、常により良い製品造りを目指して、日々の研究に勤しむ堅実な企業姿勢が、世界のオーディオファイルに広く受け入れられています。


    ■ 「Minimus Inifinity」と「Silver Minimus Infinity」



    従来モデルと較べて、ミネラルミックスの構成比を見直し、加工の際に3トンの圧縮加工を加えるなど、一部製造工程が改良されています。「Silver Minimus Infinity」は「Minimus Infinity」とくらべて銀を約30%多く含有しています(従来モデルと同様です)。

    ※「Minimus Infinity」は、中高域の分解能の改善はそのままに、低域のレスポンスの向上によって、音の躍動感が改善。高域の繊細感、滑らかさが改善され、音場はさらに静寂で、奥行きや上下左右が広く、見通しが良くなっています。
    ※「Silver Minimus Infinity」は、静かな音場から再現される音の立ち上がり、繊細な空間表現力が際立ち、さらに低域にまで効果が広がり力感を感じさせてくれる。
    銀素材の固有の響きも消えて、音の変化がより自然体となり、大変使いやすくなったこともご報告しておきます。


    ■ 「Olympus Ten (オリンパス テン)」


    フラッグシップのオリンパスシリーズを継承した小型モデルです。上位モデルとして発売された「Olympus Ten」は、オリンパスシリーズ専用に配合されている、金・銀・銅・亜鉛・マグネシウム等の金属に導電性鉱物を複合した”新ミネラルミックス”を配合。3トンの圧縮加工によりつくられた”ミネラルミックス”を、マグネシウムと銀製のメッシュワイヤーで完全にラッピング。

    グランドポスト端子も「Olympus Ten」専用の純銀製端子に変更されています。また、「Olympus Ten」は、プリアンプ/プリメインアンプの接続を主に想定して開発された点が新しい発想となっています。

    ※より効果的にチューニングされ、幅広い帯域の分解能を持たせつつミッドレンジを中心とした帯域レスポンスの向上に伴い、広く深い音場感と定位や音像の立体感がより明確となって音楽の本来持っている表現力を際立たせます。


    ■ 使い方は簡単

    使い方は3機種とも同様で、付属のアースケーブルを「ENTREQ」の接続ターミナルから、各機器のアース端子、接続機器の入出力の空き端子、機器の筐体のねじに接続するだけ。

    付属のY端子付のアースケーブル以外にも「RCA端子」「XLR-F端子」「XLR-M端子」「USB端子」が用意されています。



    ■ 試聴レポート

    接続したオーディオ機器のアース環境が整うと、アンプの回路動作が安定することにより、劇的にS/N比や音質が改善されます。音像定位は滲みやブレがなくなり「ビシッ!」と安定!! 立体感も改善され、極めて明確明瞭になります。

    音場は左右、奥行き、高さ共に広がり、ノイズが一掃されることにより、音場自体の見通しが改善されています。

    質感や音色も自然でリアルなものとなり、躍動感やエネルギー感、ダイナミックレンジも向上するなど、多くのポイントで大きな改善効果が期待できます。旧モデルに僅かに感じていた銀素材の響きも消えて、ニュアンス豊富でHi-Fi感の向上を感じさせてくれます。


    ■ 使いこなしのポイント

    どの機器に接続すると最も効果があるでしょうか。圧倒的に「プリアンプ」がお勧めです。


    プリアンプのアース端子に接続するのが一番簡単で一番効果があります、プリメインアンプの場合もアース端子があればそちらに接続してください。アース端子の無いプリアンプの場合はシャーシに。シャーシに接続できるネジなどが無い場合は、次にXLR端子>RCA端子となります。

    ただし、アナログのXLR(RCA)端子に接続する場合は片chだけに接続するとバランスが微妙に崩れる場合があるので、L/R両chへの接続する事も検討が必要です。基本的には1台の「ENTREQ」の端子に2本のケーブルを接続しますが、贅沢にch別に2台の「ENTREQ」を接続する方法もあります。


    「ENTREQ」の良いところは追加する事による副作用の心配が無いことで、段階的にグレイドアップすることが出来ます。複数台増設する事で、更なる音質が改善します。

    基本的に機器1台に「ENTREQ」が1台接続とります。プリに接続して、更に効果を上げたい場合は「ENTREQ」を追加でご購入していただいて他の機器に接続してください。

    複数個使用した場合、音質改善は間違いなく期待できますが、改善度合いは徐々に少なくなります。

    プリに接続場合と較べると、追加でパワーアンプに接続した場合の効果は聴感的には半分程度・・と投資効率は落ちます。もちろん、接地アースのようなアースループの発生は絶対に起こらないので安心して何台でも接続できるのは大きいです。

    既に本格的な接地アースを実現している環境下でも、仮想アースで音質改善が報告されていますのでお勧めいたします。

    ※シャーシのアースに接続する場合の注意点。
    天板などのネジを緩めて取り付ける場合の注意点があります。ネジを緩める事は特に危険ではありませんがメーカーの保証対象外となる場合がありますのでご自身の責任にて行ってください。
    筐体と接触していないネジでは効果がありませんので、ネジとRCA端子のグランドが導通しているかをテスターなどで確認して接続しましょう。


    ■ アースケーブルはもちろん、アース線の端子でも音が変わります


    まずは付属のアースケーブルでお使いいただいて全く問題はありませんが、更に違うブランドのケーブルに変更することで音質追及が出来ます。ご自身でアースケーブルを自作したり、端子を交換して音の変化を楽しむことも可能です。


    ■ ターミナルについて


    ターミナルのネジは本体と同じ木製を使用。もちろん音質的な検討の結果と思われるのでそのまま使っても問題はありません。ただし、純正の木製ネジ(ナット)は強く締める事が出来ないのが弱点で、6mmネジ用の蝶ナット等をお使いの方もいるようです(樹脂製、銅製など)。

    音質は特には問題ないようなのでお試ししてはいかがでしょうか。これらは改造となりますので、あくまで自己責任にてお願い致します。
    (ichinose)

    2021年1月 2日 (土)

    YAMAHAの本格的なアナログプレーヤー「GT-5000」をご紹介!

    こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" です。
    前回に引き続き、YAMAHAの製品をピックアップ。今回は、本格的なアナログプレーヤー「GT-5000」をご紹介します。


    YAMAHA「GT-2000」と言えば知る人ぞ知るプレーヤーで、今でもお使いの方は結構いると思います。買い換えたいと思っても現在のアナログ製品はハイエンドか普及品かの両極端でなかなか難しいですよね。

    今回ご紹介する「GT-5000」はこだわりのハイエンドモデルで、もちろん価格は決して安くはないですが、かなり高いコストパフォーマンスを誇る製品なんです。


    ■ YAMAHA「GT-プレーヤー」の歴史

    オリジナルの「GT-2000」樺化粧・黒色塗装 138,000円、「GT-2000L」ウォルナット板目化粧 158,000円、共に1982年の発売(38年前)。発売当初は374mm・5.8kgの大きなターンテーブルが話題となり、大人気を博しました。その後、グレイドアップオプションなども異例と言えるほど数多く発売されました。

  • 「アウターパワーサプライ YOP-1」グレイドアップ電源(¥32,000)
  • 「ディスクシート YDS-1」LP吸着ターンテーブルシート(¥60,000)
  • 「ディスクスタビライザー YDS-3」680g重量級スタビライザー(¥8,500)
  • 「トーンアーム YSA-1」ストレート型トーンアーム(¥40,000)
  • 「トーンアーム YSA-2限定生産品」ピュアストレートアーム(¥60,000)
  • 「ガンメタルターンテーブル YGT-1」砲金製ターンテーブル18kg(¥120,000)
  • 「アンカーブロック YAB-1」鋳鉄製ベース32kg(¥90,000)
  • 「ピンポイントブロック YPB-1」(4個1組、¥30,000)

  • フルオプションで武装した「GT-2000」は総額約50万円、総重量70kgに及ぶモンスタープレーヤーとなりました。


    GT-2000

    上位モデルとして1985年(35年前)に「GT-2000」の弱点だったシャフトとアームが強化された「GT-2000X」が発売されました。仕上げも美しく化粧されて、音質も外見もかなりグレイドアップして、価格は320,000円でした。

    1980年代はアナログ全盛の時代で「MICRO」や「Technics」などの銘機が数多く発売されたのが懐かしいです。かつての規模には遠く及ばないですが、アナログレコードの市場は少しずつ拡大しており、この数年アナログに復活の狼煙が上がっているんです。「MICRO」は「TechDAS」として、「Technics」ブランドのアナログも復活しています!


    ■ 話をYAMAHAに戻します

    「GT-5000」は結論から言うと素晴らしいプレーヤーで、良くぞここまでと嬉しくなる内容が盛り込まれていて、「GT-2000」「GT-2000X」を完全に凌駕したクオリティーを実現しています。良くぞこの時代にここまで出来たと関心してしまいます!!


    ■ キャビネットは寸法・重さ・素材とも「GT-2000」と事実上同じ

    これは、数々の検証の結果、もっとも理想に近い結果が得られたためだそうで、ディメンション、重量配分、素材特性が音質的に動かしがたい一点でバランスしており、かつて「GT-2000」を開発した先人が到達した「答えのひとつ」が継承されています。

    さらに、楽器やスピーカーなど、ヤマハが培った木材に対するノウハウを最大限生かしており、全て自社工場で削り、加工から仕上げまで行っています。




    ■ インシュレーターは「Wind Bell」社との共同開発《 三次元バネ構造 》を搭載

    大好評のWind Bell(特許機器)「スプリングコイル+特殊制振材+3次元特殊支持構造」によるフローティング方式のインシュレーターを採用しています。

    ハウリングマージンの確保はもとより、音質的に濁りの無い透明感、表現力あふれるサウンドを実現しています。

    仕上げは特注のヘアライン仕上げで、オリジナル「Wind Bell」の2倍の手間がかかる高級な仕上げを採用しています。




    ■ アームはシンプル&ストレートを極めた《 ピュアストレート・トーンアーム 》を採用

    少し前にフィデリクスより発売された話題の「0フォース」単品発売アームと同じ構造。0オフセットでカートリッジから一直線に配置され、インサイドフォースキャンセラーのないシンプルな構造のメリットを生かしています。

    素材は外側がテーパードカーボン、内側が銅メッキアルミパイプ、内部配線は新世代の銅導体「PC-Triple C」を採用。非常にストレートで剛性の高いサウンドを獲得しています。ヘッドシェルは通常の汎用製品が使用可能です。


    裏面の出力端子はRCAとXLRを装備していますが、実はアーム直出しが可能で、市販の5DINストレート型端子のケーブルでも接続できます。

    14gのヘッドシェルを含んだ状態で13.5~36gになるカートリッジの装着に対応! SPUも使用が可能です。




    ■ 「GT-2000」と最も違うのは、駆動方式が遂にベルトドライブに変更されている点

    ダイレクトドライブの弱点はシャフトの剛性とDD方式のモーターのコッキングによる音の揺れとサーボ電源による音の濁りでした。

    「GT-2000」はターンテーブルを指で下に押すとグラグラと揺れましたが「GT-5000」は微動だにしません。

    モーターは24極シンクロナスモーターで、内蔵のクオーツで生成された正確な正弦波で制御されており、高い精度と安定性を確保しています。

    ストロボセットが付属されていますが、ほとんど調整の必要が無いほど安定しています。

    ※注意:市販のストロボを使うと同期しませんので止まりませんよ~。

    プラッターは「GT-2000」の5.8kgに対し、直径143mm・質量 2.0kgの真鍮削り出しインナーターンテーブル、プラス直径350mm・質量5.2kgのアルミ削り出しメインターンテーブル 合計7.2kgのターンテーブルで固有共振点の異なる異種金属を重ね合わせることで、響きの美しさを犠牲にすることなく“鳴き”を抑え込んでいます。

    0.92t/cm²の巨大イナーシャと、超高精度、高剛性のシャフトとの組み合わせで、安定した回転を実現しています。




    ■ 抜群のコストパフォーマンス

    標準仕上げの樺化粧・黒色塗装「GT-5000B」の価格は600,000円(税別)。もちろん、簡単に手が出せる価格ではありませんが、現在アームの単品売り製品の価格が20万円が当たり前のご時勢で、これだけの物量と、様々な拘りと完成度を誇る製品であることを考えると、あえて抜群のコストパフォーマンスと言わせていただきたいと思います。

    発売1年前に価格も含めて製品発表してからも数々の改良が重ねられており、採算度外視の姿勢が貫かれて発売に至っているとの事です。

    ある意味、デジタルをも超越した《 超アナログ 》の最上級の世界を「GT-5000」は実現できます。グランドピアノと同じ工程で美しく仕上げられたピアノフィニッシュの「GT-5000-BP」が800,000円(税別)。


    ■ 今回はフェーズメーションのMCカートリッジ「PP-2000」を接続して試聴

    YAMAHAの5000シリーズ「GT-5000」「C-5000」「M-5000」「NS-3000」完全バランス伝送の組み合わせ。

    まずは女性ボーカルから試聴、美しく艶やかな女性ボーカルの音像が、広い音場の中にリアルに音楽性豊かに表現されて感動を覚えます。

    クラシックでは実に広いホール感の表現、ホールの隅々まで見通せるS/Nの良さ、透明感と情報量の多さには、これまた感動モノです。

    ジャズでは、演奏楽器を真近で聴いているように、立ち上がりがリアルでストレートな再現、そして伸び伸びとした自然な表現が素晴らしい。

    オンマイク、オフマイクの録音の違いや音場の広さや臨場感など、録音された意図を実によく表現してくれる、この格別の安定感は素晴らしく楽しい!

    カートリッジへの対応能力も高く、最近の超高級カートリッジもその性能を発揮してくれます(今回試聴に使ったのは「PP-2000」44万円)。汎用のヘッドシェルが使えるので、是非何種類かのカートリッジを所有する事で、再現できる音楽の幅が大きく広がり楽しめますのでお勧めです。


    ※近々「私のお勧めカートリッジたち」でご紹介する予定です。


    ■ オプションのダストカバーも只者ではありません。

    高品質アクリルの張り合わせでオール5mm厚の重量級で、もちろん途中で「バタン!」と落ちることもなく、お好きな場所でキープしてくれる特注のヒンジが装備されています。なんと、カバーをつけたままでも音質が悪くなることがほとんどないと言うスグレモノとなっています。


    (ichinose)


    2021年1月 1日 (金)

    音楽に込められた情感まで伝える表現力を具現化したスピーカーの登場!! YAMAHA「NS-5000」のノウハウを継承した小型スピーカー「NS-3000」をご紹介!

    こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" です。
    今回は、振動板に100% ZYLON(ザイロン)で全ユニットを統一、吸音材によらない消音を実現した「R.S.チャンバー」「アコーステックアブソーバー」など、YAMAHAのフラッグシップスピーカー「NS-5000」の技術と設計思想を継承した、2ウェイブックシェルフスピーカー『 NS-3000 』をご紹介します。


    ユニットサイズは、ツイーターが3cm径のドーム型、ウーファーが16cm径のコーン型。2ウェイのバスレフ型。世界の楽器ブランドとしてのノウハウや技術が惜しみなく注入されています。

    価格はペアで99万円となっており、正直、もう少し安いモデルの発売を期待していましたが、開発者の話を聞いて「NS-3000」は「NS-5000」相当かそれ以上のこだわりが詰まったスピーカーと分かり、納得です。

    「NS-3000」ならではの「小型ブックシェルフにしか出来ない魅力である空間再現力をさらに高いレベルまで引き上げる」ことに成功しています。

    「NS-3000」は世界基準のワールドワイドで、本格的な日本のYAMAHAにしか作れないスピーカーだったのです。


    ■ YAMAHAスピーカーの歴史

    歴代のYAMAHAのスピーカーといえば「NS-1000M」と「NS-10M」があまりにも有名ですが、「NS-1000M」は1974年発売、「NS-10M」は1978年発売と、いずれも1970年代のアナログ全盛期の製品でした。

    その前後も、YAMAHAは素晴らしい製品を生み出しており、「NS-690」1973年、「NS-1classics」1988年なども銘機として深く記憶に刻まれております。その後暫くしてからは残念ながらホームシアターの方向にシフトされてしまい、久しく本格的な音楽専用(モニターも含む)のスピーカーは発売されておりませんでした。

    実は、「NS-1000M」は私も1980年から2000年まで20年間愛用していました、個人的には最も長く使っていたスピーカーとなります。オーディオショップで初めて聞いたときのインパクトは強烈で、ベリリウム振動板の凄まじい解像度に驚かされたのを鮮明に覚えています。

    「NS-1000M」は今聞くとベリリウム振動板とペーパーウーファーのスピード感のギャップが大きく、特にデジタル音源の低域のS/Nには対応出来ませんね。そして満を持して2016年にその問題を完全解決するために「NS-5000」では全てのユニットにベリリウムを超える振動板を使うという離れ業を実現してしまいました。

    新たな「ヤマハ・ナチュラルサウンド」の基準を具現化した「NS-5000」、今回ご紹介する「NS-3000」はその直系と言える製品であります。

    「NS-5000」は開発に7年間を費やし、「NS-3000」は「NS-5000」をベースに4年を費やして開発されたこだわりの製品となります。



    ■ ユニットの振動板に、100% ZYLONを採用

    ZYLONは、有機繊維の中で世界一の強度と理想的な弾性率を誇る化学繊維で、ZYLONベースに、モネル合金蒸着コーティングを施し、ヤマハ独自の振動板としています。

    熱気球やレーシングスーツに使用されるこの繊維は、ベリリウムの音速と、アラミド繊維やポリプロピレンの内部損失を併せ持つ優れた素材です。

    全ユニットの振動板を、ZYLONにモネル合金を蒸着した素材で統一、フルレンジに匹敵する全帯域にわたる音色と音速の統一感をみごとに達成しています。




    ■ ツイーターは基本的に「NS-5000」で使われていたものと同じ、100% ZYLONを採用

    固有共振によるピーク/ディップの発生を抑えるソフトドーム形状とすることで、周波数特性の平坦化を図り、全帯域にわたる音色と音速の統一を可能にしました。

    ユニットの背面には、振動板の背後で発生する不要な管共鳴を抑制するヤマハの特許技術「R.S.チャンバー」を装着。

    独自の音響解析に基づいて配置した2本の特殊形状管が、吸音材に頼ることなく不要共振を打ち消すことで、「ユニット本来の周波数特性を取り戻す」ということです。

    音楽ソースの持つ微小信号を損なうことなく自然な音の響きを蘇らせ、楽器や声の細やかなニュアンスまでも忠実に表現できるとしています。




    ■ 組み合わせるウーファーは、センターキャップレス・コンケーブ型コーン100% ZYLONを採用した新開発のもの

    もちろん振動板の素材は100% ZYLONをベース素材にモネル合金蒸着コーティングを施したヤマハ独自の振動板を採用。

    ウーファーの振動板形状はS字カーブ型に成形された剛性の高いもので、比類ない正確なピストン振動を実現させ、情報量豊かな音と自然な聴き心地を実現しています。




    ■ キャビネットの設計には、楽器の研究・開発などに用いられるレーザー振動計と、FEM(Finite Element Method)解析を駆使

    レーザー光によりキャビネットの振動特性を詳細に把握したうえ、FEM解析と実測との結果比較を繰り返し行なうことで不要共振と放射音の影響を超高精度にシミュレーションして設計。

    人間の聴覚では検知できないレベルでエンクロージャー内部での残響(箱鳴り)がどのように生まれ、どのように再放射されるかを高精度にシミュレートし、それを効果的に消し去るための補強桟をエンクロージャーに追加する事で、「箱型」ながら最近流行のラウンド形状のキャビネットと同等以上の優れた特性を実現しています。

    グランドピアノの設計に使われていた測定器を応用したYAMAHAにしかできない技術と言えます。


    ■ スピーカーユニットが発した音を効果的に打ち消す「アコースティックアブソーバー」を採用

    内部の定在波を特定の周波数に集約し、共鳴管を使ってそれを効率的に打ち消す YAMAHAの特許技術「アコースティックアブソーバー」を採用。音の鮮度や臨場感を損なう原因とも言われるエンクロージャー内部の大量の吸音材をほとんどなくすことに成功しています。

    自然な響きのなかに圧倒的なS/N感を再現する独自のエンクロージャーの完成です。




    ■ キャビネットの素材にも、YAMAHAならではのノウハウを投入

    キャビネットの木材には高級ピアノにも採用されている節や穴などを丁寧にひとつずつ取り除いた北海道産白樺の積層合板を採用。長期間の使用に耐える優れた耐久性と高い品質を兼ね備えています。

    そして、キャビネットの仕上げには、外装の6面すべてに、ヤマハのグランドピアノと同じピアノ専用塗料と下地材、研磨工程による黒鏡面ピアノフィニッシュを採用。ヘアライン仕上げのスピーカーリングと併せ、楽器を感じさせる美しい外観に仕上げられています。

    均一で高硬度な塗装皮膜は、キャビネット全体の剛性を高めるとともに微細な振動にも寄与しています。
    ちなみに板の厚みは「NS-5000」ではバッフルのみ厚みのある板が採用されていましたが、「NS-3000」では試行錯誤の結果、バッフルも全て板厚19mmがベストな結果となったそうです。

    キャビネットの接合部にもピアノの高度な匠の技が採用されており、Z型の断面を組み合わせた高精度、高剛性、高耐久な加工が施されています。
    ちなみにあのYAMAHAのGTラック「GT-1000-B」も同様のZ型構造で組み上げられています。




    ■ 専用設計のネットワーク回路には、ドイツ・ムンドルフ製のMCap SUPREME EVOなど、信号伝送のロスを可能な限り排除するという高級品を厳選

    内部配線には全てに「PC-Triple C」を採用。
    スピーカーターミナルは「自然な聴き心地にこだわった」とし、あえてシングルワイヤリングを、真鍮削り出しの高品位パーツを採用しています。




    ■ 主な仕様

    • 再生周波数は39Hz~60kHz(-10dB)、~100kHz(-30dB)
    • クロスオーバー周波数:2.8kHz
    • 最大入力:120W
    • 出力音圧:87dB/m/2.83V、1m
    • インピーダンス:6Ω/(最少4.6Ω)
    • 外形寸法:244×326×394mm(幅×奥行き×高さ)・突起含む
    • 重量:13.1kg (1台)


    ■ スピーカースタンド「SPS-3000」

    「NS-3000」のために専用設計されたもの。
    ベース部分は4.5mm厚の鉄板に、18mm厚のMDFを2枚を張り合わせた3層構造としたうえ、衝撃吸収力に優れ、傷がつきにくいポリウレアコーティングを施しています。

    MDFを採用した脚部は、滑らかな曲線を持つ2本の支柱を前後に向い合せる形で配置することで、音の反射による影響を最小限に抑えました。

    底面には着脱、および、高さの微調整が可能なスパイクを装着(スパイク先端は尖っておらず、丸く加工されています。スパイク受けは設置可能)。
    スタンドと本体は手でしっかりと回せるネジx2点で固定が可能です。



    ■ 試聴しました

    ソース:YAMAHA・GT-5000、カートリッジ:フェーズメーション・PP-2000、アンプ:YAMAHA・C-5000+M-5000

    最大の長所は、すべてのユニットの振動板に100%ZYLONを使ったことによる「フルレンジスピーカーのような音色の統一感」です。

    まず感じたのは、SN比が非常に高くワイドレンジ、解像度も高く、ディテールをマスキングするような感じは全く無い。

    音場は非常にクリアで、ボーカルも目の前で歌っているようにリアルに再現される。楽器の倍音などのディテールの変化が見事に再現されます。キャビネットの良さを生かした開放的な音色が魅力的で、ストレスを一切感じない心地よい音で鳴ってくれます。

    試聴はアナログだけでしたが、カートリッジを替えたり、ハイレゾ音源も試してみたい、チューニングにより更に完成度を上げるチャレンジをしたいと思わせる、高い可能性を感じさせてくれました。

    幾多の試作と試聴を繰り返し、苦労して積み上げられて造られた製品であり、オーディオ的にも満足でき、しかもYAMAHAならではの音楽性を感じさせるサウンドです。YAMAHA(日本)の「もの作り」としての見事な技を感じさせてくれます。

    「NS-3000」の開発メンバーにはその「NS-1000M」のスタッフも携わっているそうです。YAMAHAの歴史を感じませますね。

    (ichinose)


    リアリティを追求した、音の存在感・実在感に思わずため息が出ました。女性ヴォーカルは艶かしく、色彩感豊かに楽しめ、またクラシックでは楽音の一体感、そして場のスケール感に驚かされます。

    一般的な中クラスのブックシェルフ型スピーカーサイズのボディからはトールボーイスピーカーもかくや、の堂々とした鳴りっぷりで音に包み込まれる至福のひと時を楽しめました。

    素材だけでなく内部の部品配置や、キャビネット構造まで。

    こだわりにこだわり抜いたヤマハのクラフトマンシップが結集した、至高のブックシェルフスピーカーとしてお薦めです。

    (とうふ)

    2020年12月31日 (木)

    DENON 110周年記念モデル『 PMA-A110 』『 DCD-A110 』『 DL-A110 』誕生!

    【 後編 】Ultra AL32 Pricessing 搭載 SACDプレーヤー『 DCD-A110 』と、シェル付きMCカートリッジ『 DL-A110 』

    こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。

    今回は、前回に引き続き、日本最古のオーディオメーカー「デノン」から発売された、110周年記念モデルのSACDプレーヤー『 DCD-A110 』と、専用ヘッドシェル付きMCカートリッジ『 DL-A110 』のご紹介です。


    創業は1910年「日本蓄音機商会」、1963年「日本コロムビア」、同年 NHKと共同開発したMCカートリッジ「DL-103」が誕生。オーディオファンの要望に応えてコンシューマ市場に登場したのが1970年です。その「DL-103」の性能を100%引き出すべく開発された専用ヘッドシェルと組み合わせた特別仕様モデルが『 DL-A110 』です。

    そして1982年10月1日、SONY、HITACHIそしてDENONが、世界に先駆けてCDプレーヤーを同時発売したのです。その後は、プロの世界でのデジタル録音の先駆者として、現在に至るまで進化を遂げ続ける《 ALFAプロセッサー 》に代表されるデジタルの新技術を開発。そのデジタルプレーヤーの最新型として登場したSACDプレーヤーが『 DCD-A110 』です。


    ■ SACDプレーヤー『 DCD-A110 』

    それでは、まずは110周年記念モデルに相応しい完成度の高さを誇るSACDプレーヤー『 DCD-A110 』から見てまいりましょう。

    パネルカラーはアンプと同じく110周年記念モデル専用カラーの精悍なガンメタリック(グラファイト・シルバー)です。アルミ製トップパネルやフットは「SX1 LIMITED」の流れを汲んでおり、本機に高級感を与えています。そしてフロントパネル右下に110周年のロゴが施された特別仕様です。


    オリジナル・ドライブ・メカ「Advanced S.V.H Mechanism」


    ディスクドライブ・メカは「DCD-SX11」などの上位モデルを受け継いでおり、メカカバーには剛性を強化するため銅板を、ディスクトレイはアルミダイキャストを、メカニズムブラケットには 2mm厚のスチールを採用するなど、異種の素材を組み合わせることで、高質量と共振点の分散化を図り高い耐震性を得ています。

    さらにメカ全体を低重心化することで、ディスクの回転に伴う内部振動を抑えると共に、外部振動も効果的に抑制しています。その結果、サーボ系の動作が最小限に抑えられ、サーボ電流が最小限となったことで、デジタル信号を正確に読み取ることができるのです。信号経路も最短化し回路を小型化して、余分な電流やノイズの発生を抑えています。

    本機のメカは自社開発しているため、コスト的にはかなり有利なようです。他社では超高級機に供給しているメカを同社では使えることから、かなりハイグレードのメカであることは確かです。


    最新にして最高のアナログ波形再現技術「Ultra AL32 Processing」


    伝統のALFAプロセッサーの最新版「Ultra AL32 Processing」を搭載しています。上位機の「DCD-SX11」や「DCD-SX1 LIMITED」に搭載されている前世代のプロセッサー「Advanced AL32 Processing」の2倍に当たる、44.1kHz/16bitのデータを1.536MHzへのアップサンプリングと32bitへのビット拡張処理を行っています。(※「Advanced AL32 Processing」では、705.6kHz/32bit)

    デノン独自のビット拡張とデータ補間アルゴリズムによって前後のデータを比較することで、本来あるべき点を導き出し、デジタル録音時に失われたデータを高精度で復元することで、本来のなめらかなアナログ波形を再現できるのです。このあたりの技術こそ、プロの世界でのPCMデジタル録音の先駆者DENONの面目躍如と言った所です。


    DACを4基(8ch)使用したQuad-DAC構成

    デノンは、従来から一貫してマルチビット方式にこだわっていますが、本機では新たに差動電流出力型DAC 4基によるQuad-DAC構成を採用しています。

    上位機に搭載されている2chDAC「PCM1795」を左右チャンネルに2基(4ch)ずつ使用し、「Ultra AL32 Processing」でアップサンプリングされた1.536 MHzの信号を768 kHzに分割し、2基の差動電流出力型DACに入力することで、片chあたり4ch分のDACを用いて4倍の電流出力を得ることができ、6dBもS/N比を改善できたのです。


    DACマスタークロックデザイン

    本機ではD/Aコンバーターに供給するクロックの精度を最優先するために、D/Aコンバーターの近傍にクロック発振器を配置してD/A変換の精度を高めています。2つの超低ジッタークロック発振器(44.1kHz系/48kHz系)を搭載することで、ソースのサンプリング周波数に応じて切り替えてジッターを徹底的に抑制しています。


    その他の特長と主な機能


    (1)「DCD-SX1 LIMITED」の開発過程においてデノン専用にチューニングされたカスタムコンデンサーや、信頼性が高く電流のイズの極めて少ないメルフ抵抗(円筒形チップ固定抵抗器)を多数使用しています。

    (2)デジタルとアナログ回路はそれぞれ独立した2トランス構成とし、相互干渉とノイズの回り込みを回避しています。「DCD-2500NE」の約5倍の出力を誇る高出力EIコアトランスを搭載しています。

    (3)ディスクの回転や電源トランスによる内部振動やスピーカーからの音圧による影響を防止するため、振動源のトランスをフットの近くに配置することで不要振動を外部に逃がし、ドライブメカを中央配置し低重心化することで内部振動を吸収しています。さらに1.2mm厚のメインシャーシに1.6mm厚の綱板を2枚重ねて補強することで、外部振動をシャットアウトする高剛性シャーシとし、すべての基板をそれに固定しています。

    (4)「DCD-SX1 LIMITED」の流れを汲むT4アルミニウム製トップカバーとフットには剛性の高いアルミ(A6061)を採用しています。

    (5)DVD-R/-RWやDVD+R/+RWなどのデータディスク再生(最大DSD:5.6MHz、PCM:192kHz/24bit)に対応。同軸:1/光:1のデジタル出力(PCM:44.1~192kHz)を装備。


    ■ 日本橋1ばん館(現・日本橋店)で聴きました


    『 DCD-A110 』のサウンドは、前回同様『 PMA-A110 』と組み合わせて「ピュアダイレクトモード」で試聴しました。

    サウンドは上位機「DCD-SX1 LIMITED」に近いと感じました。音が重なり合った際の解像度や立ち上がりの素晴らしさは明らかに「DCD-2500NE」を上回っています。

    非常に透明感の高いクリーンなサウンドが印象的です。S/Nが非常に高く左右への拡がりや奥行き感が格別です。特に間接音が豊かで音楽のソノリティが十分伝わってきます。

    弦は張りがあり実に艶っぽく、ボーカルは伸びやかで表情豊かに朗々と歌います。空間に楽器や人間が立体的にクッキリと浮かび上がるライブ感は格別です。

    『 DCD-A110 』は、そのデザインから受ける印象がそのまま音に出た、上級機「SX1 LIMITED」に迫る音質を獲得したのです。110周年を飾るに相応しいSACDプレーヤーの完成です。

    ■ 専用ヘッドシェル付きMCカートリッジ『 DL-A110

    最後に、専用ヘッドシェル付きMCカートリッジ『 DL-A110 』も少しご紹介しておきます。

    1963年に誕生した「DL-103」は、現在でも福島県のデノンの工場で厳格な品質管理の下、手作業で製造されています。その「DL-103」の能力を100%引き出すことを目標に開発された専用設計のヘッドシェルを組み合わせた特別仕様モデルです。

    記念ロゴプレート付きの収納ケースと針先ブラシが付属している魅力の逸品です。
    (あさやん)

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