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2013年7月26日 (金)

感動モノのノイズフィルター“ASUKA”

あさやん「担当者のコメント」 by asakura

アスカ「AS-FIL500」、電源のノイズ対策がここまで効果的とは・・・

プラスティック成形を本業とする愛知県小牧市にある会社アスカ工業が、ASUKA ブランドで、昨年(2012年)夏に発売した電源ノイズフィルター「AS-FIL500」と、今年2月発売の「FIL-mini」、「FIL-mini2」の試聴レポートです。

オーディオ機器の電源が、デジタル回路におけるクロックと並んで重要であることは、私自身の以前からの“持論”です。それ故、電源強化の重要性は事ある毎に、これまでも述べてきました。それは長年にわたるオーディオ経験から、これらクロックと電源の強化というものが、絶対にそのグレードアップに対する期待を裏切らないからです。それは、『掛けたコストに見合うだけの改善が(その改善度合いに差はあっても)確実に実現できる』からに他なりません。

当初、私は ASUKA と言うブランドに、いかにも国内のガレージメーカーが、部品を寄せ集めて作ったノイズフィルターのメーカーなのだろう位の認識しかなく、正直あまり注目はしていませんでした。ところがある日、 ASUKA のノイズフィルターをご購入いただいている当社日本橋1ばん館のあるお客様が、『その素晴らしさを絶賛されているから、ぜひ一度聴いてみては』と、店のオーディオアクセサリー担当者に勧められたのです。それが、私自身 ASUKA を本格的に意識するきっかけとなり、今回のレポートと相成ったのです。

そして先日、ASUKA の開発技術者のお話を直接お聞きする機会があり、その際の氏の説得力と自信に、ノイズフィルルターに対する考え方が、既存のメーカーとはどこか違うと直感したのも、今回のレポートに至った大きな理由の一つです。その話の内容は、ASUKA の電源フィルターに関するポリシーは、『電源ラインからノイズを機器に入れない』『機器から出るノイズは電源ラインに漏らさない』と言うもので、電源は50または60Hzの正弦波であって、それ以外の周波数はその全てがノイズか歪みであると言う単純明快なものでした。実に当たり前ながら、それは従来あまり意識されて来なかったことでした。

市販の電源ノイズフィルターでは、20~30dBのノイズ減衰が精一杯で、しかもそのフィルター帯域が狭く、完全なノイズ除去が難しいのが現状です。ノイズ除去トランスの中には、ノイズ除去性能の高いものも存在しますが、その特性上、共振周波数が発生します。また一般に高性能と言われるアクティブ型のノイズフィルターは、実質フィードバック(NFB)制御するアンプであるため、応答性(周波数特性)に課題があり、 ASUKA が求める超高速応答特性が得られませんでした。またノイズは取れても、位相ずれと言う、音質的には別のマイナス要因も出てしまいました。

これらの問題を解決するために、ASUKA は、「AS-FIL500」の開発に当たって、広帯域においてフラットで、しかも80dBものノイズ減衰特性を得るという無理難題をクリアするため、パッシブ型での開発を進め、超高速応答特性を探し求めたのです。

ASUKA が採用したパッシブ・フィルター型は、そこに使用する素子の性能が大変重要となるのです。このため、同社はまず独自に超精密なノイズ検出器を開発し、理論と測定に基づいて客観的に設計した上で、電圧・電流・容量など様々な特性データの検証と徹底した試聴を繰り返したのです。その結局、市販の素子ではなく、同社オリジナルのコイルやコンデンサーなどのパーツを開発して、それらを搭載して遂に満足する減衰特性(40kHz以上で80dB、100kHz以上では120dB以上という測定器の限界値)が得られる電源フィルターが完成したのです。

今回試聴した「AS-FIL500」のフィルター特性は、40kHz以上のノイズに対して、80dB以上のノイズ減衰特性を実現しており、しかも従来機のようなNFBやスイッチングを排除し、配線経路も最短化して、小型化した製品です。また同社のポリシーに則り、入力1系統、出力1系統という贅沢な仕様で、見た目より軽量(トランスなどが使われていないため)のステンレス製の(W)132x(H)82x(D)270mmの箱形です。そのボディには振動吸収率の高い特殊合金をステンレスケースとアルミ合金の間に挟んで、振動の影響を排除してS/Nを向上させていると言うことです。インシュレーターにも超々ジュラルミンとこだわりをみせており、外部振動の影響も徹底的に排除しています。

試聴には、比較的低価格の某社の電源ケーブルを一本用意し、「AS-FIL500」を介してマランツのSACD/CDプレーヤー「SA11S3」に、付属電源ケーブルを使用して接続しました。アンプはアキュフェーズ「E-460」、スピーカーはB&W「805Diamond」というラインナップで行いました。

私がいつも試聴の際の最初に使うCDソフトLivingston Taylorの「ink」の一曲目の口笛の透明感に、まずびっくりしました。通常ザラついたり、ヌケが悪かったり、余程条件が良くないと綺麗に鳴らない口笛が、何のストレスも引っかかりも感じず、実に生々しく出てきたのです。それは高性能クロックの使用時や最高級オーディオシステムでしか再現できない、かなり高次元のものです。そしてそれに続くボーカルも生々しく、男声の普通もごもごとなりがちな低域パートも、分解能良く難なく出てきました。さらに各楽器が弾んで来て大変気持ちよく聴けたのです。

次にJennifer Warnesの「The Hunter」でもそのボーカルの生々しさは秀逸で、実に伸び伸びした何の屈託もないもので、その伸びきる感じは、リミッターがなくなったのではないかと錯覚する程です。バスドラの歯切れの良さやシンバルの爽やかさ、そしてスピーカーの後方に広がる音場感はS/Nの向上の結果、実現できたものと思います。

電源ノイズの低減がここまで効果があるとは正直驚きです。過去電源ノイズフィルーターは、トランス型、パルス電源型、アンプ型と数多く体験はしていますが、それぞれに良さは認めつつも多少の音質変化は感じていました。しかしそれは、音色変化を一切伴わず、素直に本来ソフトに入っているものだけを再現できたと感じるものはありませんでした。その結果、私自身のオーディオシステムは、電源タップや電源ケーブル、コンセントの強化、そして200V電源の導入にとどまり、電源フィルター類は一切使っていません。しかし正直なところ、この ASUKAAS-FIL500」の絶大な効果には触手を動かされます。Asfil500

AS-FIL500

その「AS-FIL500」の性能を極力維持しつつ、小型化と低価格化を図ったのが後発の「FIL-mini」と「FIL-mini2」です。いずれもステンレス合金の筐体でありながらも、「AS-FIL500」のように新たに電源ケーブルを必要としない、直接オーディオ機器の電源端子(3Pインレット)に取り付けるタイプです。見た目は出っ張りが不安定に見えますが、結構しっかり固定されました。接続最大電力容量300Wで、パワーアンプ以外にはほとんどのオーディオ機器に使えます。

FIL-mini」の音質は、前述の「AS-FIL500」に肉薄しており、情報量が多くソフトに入っている情報を漏らさず、付け加えず出してくるという印象です。音のエッジもしっかり捉え、スピード感のあるまさにハイファイサウンドです。

一方「FIL-mini2」は、価格差があまり無いにも拘わらず、倍の物量を搭載しているとのことで、同社のデータでは、9k~5MHzの間で45dBものノイズ減衰特性を達成しているとのデータです。電力容量は「FIL-mini」同様300Wで、中出力までのプリメインやプリ、CDプレーヤーにお使い頂けます。「FIL-mini」に比較し、さらにS/N感が高まり、静かな印象で、情報量がさらに多く、スピード・切れ味・繊細さは超一流で、オーディオ機器に今ひとつ分解能やスピード感に不満をお持ちの方にはピッタリだと思います。

Filmini

 

Filmini2

  

 

 

 

FIL-mini         FIL-mini2

本来ソフトに入っている音楽情報に「何も足さず、何も引かなければ」こういう音なのだろうと・・・。すなわち、これはソースに入っている情報そのものが出ているのだろうと感じました。

ノイズフィルターで、これ程“感動的”な製品は従来経験はありません。

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