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2013年7月23日 (火)

ラックスマン(LUXMAN)製品を語るVol.1

あさやん「担当者のコメント」 by asakura

★LUXMANの歴史、それは日本のオーディオの歴史

   ~「ラックス」創業期からアナログ全盛期までを振り返る~

言わずと知れたLUXMANは日本最古のオーディオ専門メーカーです。世界的に見ても現存するオーディオメーカーの中で最古参と捉えていいのではないでしょうか。
その源流は1897年(明治30年)に開業したガラス店「早川商店」に遡ります。
その後、額縁店として「錦水堂」に社名変更、1925年(大正14年)NHKのラジオの本放送開始と同時期に、「錦水堂ラヂオ部」として、大阪市心斎橋で創業しました。ここからオーディオメーカーとしてのラックス「LUX」の長い歴史は始まっています。

そして太平洋戦争の最中には、当時の社業に合わせて「錦水電機工業(株)」に社名変更し、海軍指定工場として戦闘機などの無線通信機部品の試作・生産を行なっていました。

戦後は、ラジオ放送や映画が大衆の娯楽となり、“新しい流れの予感”が芽生え始めました。ここでオーディオの登場です。録音側も再生側も技術的な革新が次々と行われ、日・米・欧に於いてオーディオメーカーが雨後の竹の子のように誕生しました。「LUX」も当初からのラジオに替わって、次第にオーディオアンプ(1958)やアンプ用の出力トランス(1952)などの部品の製造販売に舵を切って行きました。

1961年 社名をラックス株式会社と改称し、実質的に一般向けの初の管球式プリメインアンプとして有名なSQ-5A、翌年には改良型のSQ-5Bを発売、6BQ5と言う真空管と、ラックス独自のトーンコントロール回路を採用したものでした。そのデザインはアンティークそのもので、かわいいアンプでした。これらは今でも修理できるそうで、それは真空管アンプのシンプルさ故だと思います。Sq5b

そして1963年、銘機としてその後一世を風靡する「SQ-38シリーズ」の最初期モデル SQ-38を発売、SQ-38D(1964)、SQ-38Ds(1965、※昇圧トランス非搭載)、SQ-38F(1968)と続き、そのSQ38Fで名真空管50CA10を搭載、スピーカー タンノイⅢLZとのセットが黄金の組みわせと称されました。Sq38f

一方、SQ-38Fと同年(1968)発売のラックス初の本格的半導体方式プリメインアンプSQ-505が発売となり、両機共に木製ケース(木箱)に格納されていました。SQ-38Fは長い変遷の後、現在の「SQ-38u」に受け継がれ、真空管プリメインアンプでベストセラーを続けています。SQ-505は連綿と歴史と伝統を引き継ぐ半導体に特化した“500シリーズ”プリメインアンプの原点で、最新型「L-505uX」「L-507uX」の元祖です。更には昨年2012年発売の「L-305」と言う伝統的なロの字型木製ケース(天然木突き板仕上げ)を採用し、往年のデザインはもちろん、いい意味での音質をも復刻したプリメインアンプを発売し、往年のオーディオファンいわゆる「もう一度オーディオ世代」に人気を博しています。Sq505

SQ-505は、翌年には姉妹機のSQ-503、SQ-507がデビュー、数年後には改良型のSQ-503X、SQ-507Xと立て続けに発売、そして1971年にその中間を埋める形でSQ-505Xが発売されました。そして、その後1973年に型番を「SQ」から「L」に変え、L-504、L-507が登場しました。ここからトランジスタ式プリメインアンプの型番は「L」となり現在に至っています。
 
1971年からは “Luxkit” が創設され、自作派のオーディオマニアの必須ブランドとなりました。計測器シリーズ、真空管アンプ、トランジスタアンプ、ターンテーブルなど 約70のキットモデルを販売しました。

1974年には、私自身も大いに憧れた 管球式プリメインアンプSQ38FDII が発売されましたが、当時大学生の身の私には高値の華でありました。

続いて1975年 M-6000/C-1000/T-110の「創業50周年記念モデル」、1976年には DC構成「ラボラトリーリファレンスシリーズ」としてチューナー・グライコ・パラメトリックトンコン・ LEDパワーメーター・カセットデッキ・プリメインアンプ・プリアンプ・そして5M21や5M20 のパワーアンプとアメリカの市場も意識した製品群を発表しました。ここで私はやっとの事で、初めての夏のボーナスを叩いて5M21を手に入れ、晴れてLUXオーナーの仲間入りを果たしたのでした。5m21

当時LUXは、今から思えば永い歴史の中でも最も華やかで勢いのあった時期で、1977年には本社をそれまでの大阪市西成区から、新興開発地であった大阪府豊中市の千里中央に移転。名門オーディオブランドに相応しい業容拡大を果たしました。

その後、1978年には38シリーズの4世代目 LX38 、1979年にはその後のトランジスタアンプの主要回路となるデュオベータ回路(多量のNFBをかけてアンプの諸特性を改善しようとするのではなく、素質(裸特性)の良いアンプを作り上げて、これに少量のNFBとDCサーボを組合わせる事で諸特性を改善する)を搭載したプリメインアンプ L-58A、1981年、その後のトランジスタ式A級プリメインアンプの大きな流れを作った L-550、1983年L-550X 、1985年L-560 と発展していきます。その流れは現在の「L-550AX」や「L-590AX」と言う純A級プリメインアンプへと繋がっています。L550

そんな全盛期と思われた1981年、突如として部品メーカー アルパインとの資本提携が発表されました。その後紆余曲折を経て現在に至っておりますが、それは次号「ラックス(LUXMAN)製品を語る Vol.2」~デジタルの新しい流れ~をお楽しみに・・・。

私はラックス中興の祖とも言える当時社長の故「早川 斉」氏とも何度もお会いする機会があり、氏は豪放磊落さと繊細さを併せ持つ、非常に魅力的でリーダーシップに溢れた、心から尊敬できる人物でした。私は何度も叱咤激励された記憶がございます。最も印象的だったのは、今から20年近く前、氏は当時のミニコンポやラジカセを指して「プラスチック・グッズ」と軽蔑の意味を込めて言っておられ、「こんなことしていたらその内オーディオはダメになる。日本のオーディオもダメになる」と日本のオーディオ界を嘆いておられました。恐れていた早川氏の予想は残念ながら当たってしまいましたが、今新しい芽生えを迎えつつあります。それが「デジタルオーディオファイル/ストリーミング再生」と言う“大きな流れ”ではないでしょうか。


 

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