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2014年4月 6日 (日)

高機能USB D/Aコンバーター「SWD-DA10」の魅力に迫る!

 こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
本日は、超ハイエンド機にしか装備されない「外部クロック入力」を備えた、城下工業の高機能USB D/Aコンバーター「SWD-DA10」を取り上げます。自宅での試聴レポートと併せて、ご覧ください!
城下工業 SWD-DA10
城下工業 高機能USB D/Aコンバーター「SWD-DA10」

城下工業というメーカー

城下工業株式会社というメーカーをご存じでしょうか。長野県上田市に本拠を構える電器製造メーカーで、長年、業務用・プロ用の音響機器の開発・製造に携わっています。また、国内オーディオメーカー向けに、数々のOEM製品の製造を手がけ、オーディオ製品に関するノウハウはもちろん、一流の設計・製造技術を持ち合わせた会社です。近年は、得意なアナログ技術に加え、ハイレゾ音源再生などの最先端デジタルオーディオ技術にも磨きをかけているメーカーです。


竹の真空管アンプ「SW-T10B」

たとえ城下工業株式会社をご存じでなくても、「竹の真空管アンプ」といえば、ピンとくる方もいらっしゃるのではないでしょうか。操作パネル部に、自然な曲面で削り出した竹集成材を使用した、3極管接続真空管プリメインアンプ「SW-T10B」を発売していた会社です。このアンプは、スペック優先というプライオリティーを落とし、数字で表すことのできない、人間が感じるアナログ的な感性に訴えることを目指した国産としては珍しいアンプでした。


Sound Warriorブランドから新製品を発表

その城下工業株式会社が2014年2月、Sound Warriorというブランドを引っさげ、国内オーディオ市場に3機種のオーディオ製品「SW Desktop-Audioシリーズ」を発表しました。高機能USB D/Aコンバーター「SWD-DA10」、アップサンプリング機能付CDトランスポート「SWD-CT10」、真空管バッファ付パワーアンプ「SWD-TA10」の3機種で、サイズはどれも、W146xH40xD165mm(突起物含まず)。アルミ筐体に収められた、超コンパクト設計になっています。

スピーカーとパソコンを追加すると、今注目を集めているハイレゾ音源の再生といったデジタルオーディオの先端技術と、アナログオーディオ技術の極みでもある「真空管」の、両者の良いところを引き出すことのできるシステムが完成するというものです。

私の心をくすぐらせた「SWD-DA10」

先日、城下工業株式会社の社長である城下氏に製品説明を受ける機会がありました。その際、特にUSB DACの「SWD-DA10」のスペックに、私は大変興味を持ちました。それは、今話題の192kHz/32bitまでのハイレゾPCM音源はもちろん、DSD音源(DSD64,128)にも対応しており、現在一般に入手可能なハイレゾ音源の高品位再生がすべて実現できるという製品であることに加え、私が常日頃から主張している『デジタル再生における最重要項目は《正確なクロック》である。』が、このクラスのUSB DACで実現できるという内容の製品だったからです。

具体的には、リアパネルに装備されている「外部クロック入力」です。75ΩBNCコネクタが付いており、外部のワードクロック(44.1kHz~192kHz)と同期が可能なことです。私が過去、幾度となくオーディオメーカーの技術者にクロックの重要性を説いても、超ハイエンド機以外は、なかなか実現できなかったクロック入力が、10万円を遙かに切る価格のUSB DACに採用されたことは望外の喜びでもあります。

フロントパネル(上)
リアパネル(下)


試聴しました!

USB DACの「SWD-DA10」をお借りすることができたので、自宅で試聴しました。
製品自体は、カタログなどでのイメージより遙かに小さなモノで、梱包箱そのものも小さいのですが、さらにその中に本体とACアダプターが鎮座しており、その底部には、取扱説明書と保証書、再生ドライバのインストールなどのためのセットアップ用CD-ROM、縦置きする場合の交換用の文字シートと六角レンチなどが付属しています。

パソコンにCD-ROMを挿入して、取扱説明書通りにセットアップを進めると、「ドライバ」「ASIO Proxy」「Foobar2000」のインストール、「Foobar2000のコンポーネントの追加と設定」まで難なくできました。このあたりは大手メーカーにOEM製品を供給をしてきた同社ならではで、某社USB DACの取扱説明書の煩雑さとは雲泥の差があります。


まずは、本来のUSB DACとして、CDをリッピングした44.1kHzのファイル音源を手始めに、192kHzや176.4kHzのWAVや、96kHzや88.2kHzのFLAC(外部クロックを接続してない場合は、176.4kHz または 192kHzに自動アップコンバートされる)、DSD(Foobar2000によって、DoPとネイティブが選択可能)は、2.8MHzはもちろん一部5.6MHzを含めた音源を次々と聴いていきました。やはり、某社のUSBバスパワーだけのUSB DACに比べ、低域の力強さ、厚みは圧巻で、このクラスの製品とは一線を画するサウンドでした。また、DSDはさすがにキメが細かく、ここでもDSDの爽やかさに低域のリアル感が加わった、まさにハイエンドサウンドと呼べるものでした。これだけでも、この内容でこの価格は、十分納得できるものでした。



続いて、本命の外部クロックに挑戦しました。クロックジェネレーターにはお馴染みのインフラノイズのGPSクロック「GPS-777」を使いました。「GPS-777」は44.1KHzから192KHzまで6種類のクロック出力が取り出せるのですが、それぞれの音源のサンプリングに合わせる(整数倍のクロックを選ぶとその周波数にアップサンプリングされる)必要があるため、接続が少々面倒ではあります。今回も数々の音源を再生してみました。やはり明らかにストレスがなくなった、ヌケの良い透明なサウンドが実現しました。また低域は、輪郭がしっかり出てきて実在感が増しました。これらは、過去から私自身がクロックの強化によって得られるメリットと完全に一致する結果でした。

中でも圧巻だったのは、CDからリッピングした音源を176.4kHzのワードクロック(176.4kHzに4倍にアップサンプリングされる)で再生したサウンドです。全くどこにもストレスを感じないクリアで心地よいサウンドです。ダイナミックレンジも大きくなり、低域も深く、生々しいものとなっています。ピアノは滑らかで、立ち上がりが素晴らしく、にじみや詰まった所が全く感じませんでした。またジャンルに関係なく編成の大きな演奏では、解像度が非常に高く、とにかく音が一杯聞こえてくると表現するのが適切かも知れません。

ちなみに、1974年録音の山本剛の「ミスティ」では、ピアノの胴鳴り、椅子の軋み、そしてアナログ時代を思い出すプリエコーがハッキリ聴き取れました。優秀録音でお馴染みのジェニファ・ウォーンズの「ハンター」でも低音の解像度が抜群でまったくぼやけず、部屋中にたっぷり鳴り響きました。もちろんボーカルの滑らかさ艶めかしさも秀逸でした。最後に試しに「EXILE」の「.Ti Amo -Unplugged Version」を聴いてみましたが、私自身、録音が良くないと感じていたこの曲が、超ハイファイサウンドで鳴り出したのには正直驚きました。

「SWD-DA10」の3.4倍の価格のクロックは、非現実的ではありますが、このCDリッピングのサウンドは、もはやハイレゾが不要と思わせるくらい、素晴らしいサウンドでした。今後、安価な高性能クロックや低価格のGPSクロックの出現に期待したいと思います。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

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