« アナログレコードをより良い音で聴くための高音質MCトランス! | メイン | 国産プリメインアンプの最高峰!デノンのハイエンドプリメイン『 PMA-SX1 』が登場! »

2014年11月11日 (火)

別次元のハイエンドサウンド!マランツ初のUSB-DAC内蔵ヘッドホンアンプ『 HD-DAC1/FN 』

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
本日取り上げるハイエンドオーディオは、ヘッドホンのために数々のノウハウを惜しげもなく投入した、マランツ初のUSB-DAC内蔵ヘッドホンアンプ『 HD-DAC1/FN 』です。シーラスロジック製DACチップ「CS4398」を搭載したり、バランス接続ではなくステレオ標準ジャックが1系統のみの装備など、随所にこだわりを見せています。今回も自宅で試聴しました。試聴結果もあわせて、ご覧ください。

最近のヘッドホンアンプ市場について

ヘッドホンリスニング全盛の昨今ですが、ヘッドホンからより良質なサウンドを得るため、それらをドライブするためのヘッドホンアンプが多数のメーカーから発売されています。当初は、パソコンメーカー製や海外の新興メーカー製が席巻していましたが、数年前から国内オーディオメーカーが次々と参入。さらに、当初のポータブルのみならず、ここ1~2年はデスクトップやオーディオ装置に組み込む目的の据置型のヘッドホンアンプが市場に数多く投入されてきました。

マランツ初のUSB-DAC内蔵ヘッドホンアンプ

マランツ「 HD-DAC1/FN 」は、ヘッドホンアンプとしては少々大型で、横幅25cm・高さ9cm・重さ5kgと堂々とした筐体になっています。同社伝統のシルバーゴールドにサイドウッドを装備しており、ゴージャスに仕上がっています。


HD-DAC1/FN 背面

音声入力端子にはUSB-B入力に加え、同軸 1系統、TOS 2系統の入力を装備し、デジタルプリアンプとしても使える仕様です。フロントにもUSB-Aの入力端子もあり、iPodやUSBメモリーもダイレクトに接続することができます。ポータブルDAP(デジタル・オーディオ・プレーヤー)のためのアナログ入力(ミニプラグ)も用意されています。

シーラスロジック製「CS4398」のDACチップを搭載


シーラスロジック製「CS4398」

搭載されているDACチップは、同社のSACDプレーヤーにも使われているシーラスロジック製「CS4398」で、PCM 192kHz/24bit、DSD 5.6MHzにも対応する最先端のスペックです。先に発売されたネットワークプレーヤー「NA8005」で採用された、同社独自技術の8個16回路のデジタルアイソレーションにより、DACの手前で、外部機器からのデジタル(高周波)ノイズの侵入を徹底的に遮断し、より純粋で鮮度の高いハイレゾサウンドの実現を目指しています。
※シーラスロジック製「CS4398」は、マランツが過去にオランダ フィリップス陣営として開発に加わった「CS4397」の後継チップで、その構成を熟知しているといわれています。

また、デジタル機器で最重要のクロックは、44.1kHz系と48kHz系を独立させ、高精度なものを搭載しています。これにより、D/A変換精度をさらに上げ、ジッターも最小限に抑えています。

ヘッドホンアンプ部にもこだわっています

ヘッドホンアンプとしての実力は、同社ハイエンドアンプの技術を移植するというこだわりようです。


ヘッドホンアンプ部

具体的には、独自の技術である最新のHDAMを採用し、フルディスクリート構成無帰還(0dB)バッファーアンプを採用することで、ヘッドホンからの逆起電力の影響を排除して、ポータブル型とは次元の違う正確無比な駆動力を獲得しています。その結果、幅広いヘッドホンのインピーダンスにも完璧に対応できたとのことです。

また、ポータブルでは全く考えられないことですが、電源部はシールドケースに入った大型のEIコア型トランスを搭載し、回路ブロックごとにトランスの巻き線を独立させ、相互に干渉しないようにもしています。

パイオニア USB-DAC内蔵ヘッドホンアンプ「U-05」と比較して

ヘッドホンアンプとしての仕様は「U-05」とは対照的で、現在大ブレーク中のバランス対応ヘッドホンには全くの非対応で、通常のステレオ標準ジャックが1系統の装備だけです。しかし、ヘッドホンで聴くハイレゾサウンドは、ヘッドホンのバランス駆動が本当に必要なのかと改めて考えされられるサウンドでした。

ヘッドホンのために、同社のハイエンドアンプのノウハウを惜しげもなく投入しており、贅沢(ぜいたく)な回路を搭載したヘッドホンアンプならではのサウンドともいえます。ワイドレンジでしっかりしたグリップ力のあるサウンド。広がり感があり、ヘッドホンを感じさせない澄み切った空間感を味わうことができました。この高密度なサウンドは、スピーカーリスニングとは別次元のハイエンドサウンドといえます。

気になるUSB-DACは?

次は、USB-DACとしての実力を探ってみましょう。

パイオニア「U-05」とは、機能的にも全く対照的です。ビット拡張・ハイサンプリング・デジタルフィルターの切り換え、そして、ロックレンジアジャストなどのデジタル音源を少しでもハイレゾ化しようとする試みが一切ないことです。それは取りも直さず、オリジナル音源を忠実に色付けなく再現することを最優先にした設計だからでもあります。これは従来からのマランツの信念といえるものなのです。

USB-DAC部は、同社のネットワークプレーヤー「NA8005」に準じた構成になっています。しかし、LANのネットワーク回路を省略できたことで、電源部に余裕が生まれ、ノイズに対しても優位となり、前述のデジタル・アイソレーターをマイコン系の回路にまで挿入しているとのことで、ノイズ対策の面では更に進化を遂げています。

試聴してみました


約半日間、電源を入れたままの状態でヒートアップした後、自宅で聴いた第一印象は、非常にしっかりとした低域で、押し出し感のある重低音でした。高域の立ち上がりも素晴らしく、アクティブ系のサウンドのようです。CDからリッピングした44.1kHzでも、DSDでも共通の印象で、どこかアナログサウンドに通じる、血の通ったものを感じました。

DSDは、意外にも力強い低域との印象を受けました。それは、DSDの少々ナヨナヨした低音をイメージして聴いたからですが、ここまで地に足のついた低音をDSDで聴いたのは、このクラスのDACでは初めてかも知れません。中高域は、DSDならではの滑らかさと抜けの良さが印象的でした。また、シンバルの鮮度の高さは、本機のノイズ対策の効果ではないかと考えます。

PCMでは、輪郭がさらに鮮明になり、立ち上がりもダイナミックで、グイグイと前に迫ってきました。ただそれがオーバー気味になるのではなく、節度を持って制動された、しっかり鳴るという印象でした。良い意味でのドンシャリ、躍動感に溢れた有機的なサウンドといえるのではないでしょうか。そこには、どこかアナログサウンドに通じる、老舗オーディオメーカーならではの「こだわりのサウンド」を感じました。

ここまでの試聴は、「 HD-DAC1/FN 」に付属の電源ケーブルで行ってきました。このケーブルには極性表示がなく、極性をテスター(電位差の低い方が同相)と試聴で一応は決めましたが、やはり極性表示は欲しいと感じました。

最後は、Acoustic Reviveの電源ケーブルに交換して試聴してみました。すると、音数が圧倒的に増え、中低域の厚みが増し、奥行き感がアップし、さらに音楽性も加わってきました。やはり、本機も電源ケーブルを替えなければ、実力が80%程度しか発揮してないのではないかと感じたのでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

Joshin web

  • Joshin web インターネットショッピング 家電・PC・ホビーの大型専門店

ジョーシン店舗
高級オーディオ情報!

  • 下記店舗では、ハイレゾからアナログまで、Accuphase・B&Wなどのハイエンド オーディオ製品やオーディオアクセサリーが充実。試聴室完備で比較試聴も できます。

    日本橋1ばん館 4F
    (大阪 日本橋)

    三宮1ばん館 B1F
    (神戸 三宮)