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2015年12月 9日 (水)

安定感のあるプリメイン標準機が登場!アキュフェーズ「E-370」をご紹介。

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
アキュフェーズが4年ぶりに、同社のプリメインの中核機でもある300番台のプリメインアンプの最新鋭機「E-370」を発売しました。AAVA方式ボリュームコントロールと大型の大電力容量高効率トランスを採用した、国産ハイエンド・プリメインアンプ標準機の登場です。


アキュフェーズの300番台

300番台のプリメインアンプのルーツである「E-305」の発売は、日本経済のバブル真っ只中の1987年12月にまで遡ります。当時はオーディオ業界もピークを迎え、バブルに沸いていた時代でした。

その後、3年から4年おきにモデルチェンジを重ね、確実に進化を遂げてきています。「E-305(1987.12)」→「E-305V(1991.11)」→「E-306(1994.12)」→「E-306V(1997.12)」→「E-307(2000.12)」→「E-308(2004.04)」→「E-350(2007.11)」→「E-360(2011.11)」と続き、今回の「E-370」で9世代目となります。

私自身いずれの機種にも、その当時の社会風潮や個人的な思い出とともに、これらを使った当時の人気の組み合わせまでもが脳裏に浮かんできます。それほどに、いずれも人気を博したのでした。

AAVA方式ボリュームコントロールを搭載した「E-370」

今回発売された「E-370」は、上級機のプリメインアンプ最高峰「E-600」、ハイパワーアンプ搭載「E-470」などで培った高度な設計テクノロジーを結集して、セパレートアンプ並の性能や音質を追求したプリメインアンプとして開発されました。

セパレートアンプを含め、プリメインアンプのプリ部で昔から最も重視され、研究され、開発コストが投下されてきた部分は、何と言っても音量調節器『 ボリューム 』です。

また、パワーアンプ部で最も重視されてきたのは、パワーの大きさ(もちろん、ただ出力が大きいだけではなく、そこには質も要求されますが…)と、最近特に注目されてきている、ハイレゾソフトの普及に伴った高S/N比(低雑音化)と高ダンピングファクターで、それらへの要求度が急速に高まってきています。

そこで「E-370」では、プリアンプ部の心臓部ともいえるボリュームコントロールに、同社の高級プリアンプや、「E-600」と同様に低雑音化を実現した『 AAVA方式ボリュームコントロール 』を搭載しているのです。

この『 AAVA(Accuphase Analog Vari-gain Amplifier) 』は、通常アンプには不可欠な可変抵抗体を使用した一般的なアナログボリュームや、DACのデジタルボリューム(デジタルアッテネーター)と連動して、音量を調節(bitを削って音量を調節)しているボリューム調整機能とは根本的な違いがあります。

『 AAVA 』は、音楽信号を『 電圧→電流 』に変換した後、16種類の電流スイッチの組み合わせによって電流を切り替えてゲインをコントロールし、再び『 電流→電圧 』に変換する、純粋なアナログ処理によるボリューム調整です。

音楽信号が可変抵抗体を通過しないため、インピーダンスの変化がなく、その影響を受けることもありません。インピーダンスが変化しないということは、音量を変えても周波数特性は変わらず、音質もボリューム位置で変化しないという大きなメリットがあります。
※普通のアンプでは、ボリューム位置が9時から12時あたりが最も音が良いとされている程、ボリューム位置での音質差は存在します。

ちなみに、過去にはアキュフェーズを含め、某部品メーカー製の高級ボリュームや高級抵抗を多数使用したアッテネーター式のボリュームを採用することで、高音質を追求した時代もありましたが、異常にコストがかかる上、どうしても性能や音質の経年変化による劣化は避けられませんでした。

今回の「E-370」に採用されているボリュームノブの操作フィーリングは、往年の高級ボリュームの「ねちっこさ」と全く同じです。しかも、リモコンでの音量調整時でも同様の性能が得られるのです。

『 AAVA 』は、コストパフォーマンス面でも、長期に亘っての信頼性の面でも、他のいかなるボリュームコントロールに対しても、一日の長があるといえるのではないでしょうか。

インスツルメンテーション・アンプ方式採用のパワー部

一方パワーアンプ部は、全段バランス構成として、アンプ内で発生するノイズはもちろんのこと、外部からのノイズの影響(信号経路を+と-で別々に伝送することで、ノイズ成分のみを打ち消し合う)も最小限に抑え、低歪み率などの諸特性の優れた最新の『 インスツルメンテーション・アンプ(Instrumentation Amplifier)方式 』を採用し、安定度と信頼性がより一層向上したのです。

カレント・フィードバック(出力信号を電圧ではなく電流で帰還させる)増幅回路を搭載し、トータルでS/N比を従来比3dB(EIA S/N:HIGH LEVEL INPUT時)も改善したといいます。この3dBという数字は小さいように見えますが、このクラスでの3dBの改善は大変なことです。

また、無接点化を実現し、低ON抵抗(通電時の抵抗値を抑える)とした『 MOSFETスイッチ 』によるプロテクション回路を搭載するなど、贅沢な回路をふんだんに投入しています。これにより、電気的性能や信頼性の向上を図り、出力回路を低インピーダンス化して、ダンピングファクター(DF)は400以上(前作「E-360」は200)を実現し、駆動力を飛躍的に強化したといいます。

DFの値が大きいほど、アンプがスピーカーをコントロールする能力(スピーカーが振動することで発生する逆起電力に打ち勝つ)が高く、振動系の重い鳴らしにくいスピーカーや、振動系が軽く鳴りすぎるスピーカーも、正確にドライブできるのです。

もちろん、パワーアンプの最大の注目点であるチャンネル当たりの出力は、ハイパワー・トランジスターのパラレル・プッシュプル出力段により、100W(8Ω)・150W(4Ω)のハイクオリティなパワーを実現しています。

その他、高音質で長期安定性に優れた信号切替方式である「ロジック・リレーコントロール」による信号経路の最短化を図り、全エネルギーの供給源である電源部には、大型高効率電源トランス(前作「E-360」より一回り大きい)と、大容量30,000μFのフィルター用アルミ電解コンデンサー(前作「E-360」は22,000μF)による、プリメインアンプとしては十分過ぎるほどに余裕を待たせた強力電源を搭載しています。

時代に合わせた充実の機能

機能としては前作の「E-360」を踏襲していますが、プリ部とパワー部を単独に使用してAVアンプやグライコも活かせる「POWER IN」ボタン、お部屋の特性の補正や音楽を楽しく聴くために不可欠なトーンコントロールには、音質重視の加算型アクティブ・フィルター方式のトーンコントロールを採用。

音量レベルを数値で表示するとともに、アキュフェーズアンプの定番であるアナログ式ピーク・パワーメーターには、新たにLED照明を採用し視認性を高めています。

今や必需である本格的音質重視のヘッドホンアンプを内蔵。リアパネルには、2枚のオプションボードが増設でき、別売のアナログ・ディスク入力ボード「AD-30」によるレコード演奏、デジタル入力ボード「DAC-40」は同軸/光の入力に加え、192kHz/24bitのUSB入力を持たせることができ、ハイレゾ再生にも本機だけで対応できます。A/B 2系統の大型スピーカー端子を装備してバイワイヤリング接続も簡単です。

安心感・安定感のあるアキュフェーズ製品

このように最新鋭機「E-370」は、使うユーザーの立場に立った製品に仕上げられており、これにアキュフェーズが自信を持って製品に付けている「5年間の長期保証」や、完璧なアフターサービス(同社製品はいつの時代の製品も修理可能)などの安心感が加わるのですから、まさに『 鬼に金棒 』で、それには他の追従を許さない価値観があると思います。

もちろん音質については、折り紙付きで、過去の9世代にも亘るグレードアップの積み重ねが、安定感のあるハイエンド・プリメインアンプ標準機ともいえる音質に仕上がっています。

低音がどう、高音がどう、厚みがどう、音場感どうといった、細部にこだわるのもオーディオの楽しみではありますが、『 このアンプを使えば間違いない! 』というアンプの存在があっても良いのではないでしょうか。

そうでなければ、9世代28年もの長きに亘って確固たる地位を占めることはないと思います。アキュフェーズ「E-370」こそ、国産ハイエンド・プリメインアンプの標準機です。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

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