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2016年2月21日 (日)

こんなに安くても「タンノイサウンド」が味わえる『 MERCURY 7シリーズ 』登場!

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
本日は、イギリスの最古参のオーディオメーカー「タンノイ」が発売した「MERCURY 7シリーズ」を取り上げます。リーズナブルな価格からは想像できない、素晴らしいパフォーマンスを発揮するスピーカーの登場です。


まずは、タンノイ社の歴史から。

タンノイ(TANNOY)社は、1926年に創立された、今年で創業90年の世界最古参のオーディオメーカー(1925年創業のラックスマンと同時期)です。

タンノイ社は生粋のイギリスのメーカーで、社名である "TANNOY" の由来は、当時自社開発したラジオ用の整流器用の合金が「タンタル+鉛アロイ」だったことから名付けられたといいます。

第二次大戦後直後の1947年に、独自の理論に基づく同軸2ウェイのドライバーユニット「デュアルコンセントリック」を開発。その点音源による正確な定位の再現と高音質が高く評価され、英国DECCAなど、当時の著名な録音スタジオで採用されたことから、一躍注目を集めたのでした。

その後、コンシューマー市場にも進出。「コンサートホールを家庭に」をコンセプトに、コンサートホールの特等席でゆったり聴くような音の再現を目指して開発されたのが、伝説的な銘機である「オートグラフ」をはじめ、創業者であるガイ・R・ファウンテン氏の名を冠した「GRF」などです。

さらに、大ベストセラーとなった「アーデン」「III LZ」と続き、「スターリング」をはじめとする「PRESTIGEシリーズ」は、30年以上に亘りクラシックファンを魅了し続けているのです。

タンノイ「MERCURY 7シリーズ」登場

昨年末、1982年に初代モデルが登場して以来、世界を席巻し続けたベストセラー「マーキュリーシリーズ」の第7世代にあたる「MERCURY 7シリーズ」が発売されました。

そのリーズナブルな価格からは想像できない、素晴らしいパフォーマンスを発揮する『 MERCURY7.1 』『 MERCURY7.4 』が今俄然注目されています。

前作「Viシリーズ」も、そのコストパフォーマンスの高さで人気商品とはなりましたが、今回の「MERCURY 7シリーズ」を見てしまうと価格差以上の高級感を感じます。

Viシリーズからの改良点

「Viシリーズ」からの主な改良点は、音質に大きく関わるドライバーユニットとエンクロージャーです。

ウーファーは、軽量かつ高剛性のコーティングを施された「マルチファイバーペーパーコーン」を採用。コーン紙を支えるラバーエッジには、ロングストロークに対応した新設計のもの採用しており、動かせる空気量が多いことから、より低域を伸ばせるようになったのです。

また、磁気回路もコンピューターにより新たに設計されたもので、大音量再生に対応できるのみならず、クリアな低域も実現できたのです。これらによりハイスピードで引き締まったパワフルな低域と、艶のある中域を両立させたのだといいます。

一方、ツイーターには従来のハードドームに替えて、新設計の28mmソフトドーム振動板(本来、ソフトドームがマーキュリーの伝統)を復活させています。強力な高磁束密度マグネットと、特殊なニトロウレタンコーティングの採用により、高能率とハイレゾ再生にも十分対応できる、32kHzまでのワイドレンジを実現しています。

そして、キャビネットにも大幅な改良が加えられ、コンパクトながらタンノイ伝統の綿密に設計された内部ブレーシング(添木)とチャンバー構造の堅牢なエンクロージャーにより、カラーレーション(共振による音色の変化)を抑えています。

さらに、ドライバー背面はコンパウンドを介して固定することで、安定したピストンモーションを可能とし、特に低域の表現力を向上させたといいます。

ブックシェルフ型の『 MERCURY7.1 』は、127mmウーファーに28mmソフトドームの2ウェイの背面バスレフで、能率は87dBと一般的な数字です。

トールボーイタイプのフロア型『 MERCURY7.4 』は、178mmウーハー(前作より26mm大型化)2本で28mmツイーターを上下から挟んだ仮想同軸タイプで、上下のウーファーのキャビネットは完全に独立しているとのことです。

背面にはバスレフポートが2個あり、入力端子はバイワイヤリング対応となっています。スピーカーベースを標準装備(スパイク、スパイク受けも付属)しており、設置の安定性を高め転倒の心配もありません。

クリアな低域を実現し、能率も93dBと、非常に鳴らしやすいスピーカーでもあります。両機種とも耐入力が強化されたことでアンプへの負担が減り、大音量時でもクリアな再生が可能になったようです。

また、今や必須となったハイレゾ再生にも、この「7シリーズ」共通のツイーターの高域再生能力は十分で、その誇張のない中高域は、ハイレゾとの相性は十分だと断言できます。

日本橋1ばん館のスピーカー試聴室で『 MERCURY7.1 』を試聴

今回は、私のリファレンスであるCDソフトを使って、ブックシェルフ型の『 MERCURY7.1 』を試聴しました。試聴室での第一印象は想像以上に小さく、「本当に今これが鳴っているの?」と疑うほどでした。

数字上の能率は特別高くはないのですが、聴感上はパワフルで鳴らしやすいスピーカーだと感じました。また、小型の低価格スピーカーによく見られるドンシャリタイプではなく整ったサウンドで、このクラスとしては珍しい優等生的な音のスピーカーでした。

通常はニアフィールリスニング用と考えられる大きさ・価格ですが、エンクロージャーの大きさからくる限界はあるものの、試聴室でも低音が痩せてしまうことがないことから、リビングルームでさりげなくハイファイサウンドを奏でることもできると思いました。

また、ソフトドームならではの良さで、ボーカルは湿度感を伴った滑らかさがあり、音像もスピーカー前方に張り出してくるあたりは、往年のタンノイのブックシェル型を彷彿とさせる部分と感じました。

ただ当時と違うのは、その低価格なところと、無駄な共振を抑えたエンクロージャーによる、非常にクリアなサウンドです。とにかく抜群のヌケの良さ、長時間聴いていてもまったく疲れを感じさせないサウンドは、このクラスのスピーカーでは出色でした。

また、ジャズもエネルギー感があるのですが、決してうるさくはなく、長時間リスニングも平気です。クラシックでも小編成のソフトが得意なのは、タンノイだから当たり前ともいえるのですが、オーケストラものでは実物大の音像表現は不可能ですが、この大きさのスピーカーとしては十分なスケール感が味わえるのは、やはりタンノイの「コンサートホールを家庭に」のコンセプトが現在にも十分活きていると思いました。

試聴時には、フロア型『 MERCURY7.4 』はまだ展示しておらず、残念ながら今回は聴けていません(まもなく日本橋1ばん館に展示予定)。

スケール感はブックシェルフ型を凌駕しているといい、ソースに入っている情報をすべて描き切ることができるパフォーマンスを備えているようです。エンクロージャーからくる低音の余裕は、広いリビングルームでゆったり、伝統の英国サウンドでクラシックを楽しむ贅沢さを、この価格でも十分実現してくれると思います。

最後に

今回試聴した『 MERCURY7.1 』は、洗練された美しいコンパクトスタイリングで、この価格からは想像できないパフォーマンスを実現しています。

お金を掛けずにタンノイサウンドが手に入る「MERCURY 7シリーズ」をお勧めします。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

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