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2016年5月 9日 (月)

国産ビッグ3の一角「ESOTERIC」が放つ、ハイエンド・プリメインアンプを徹底解説!

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
本日は、ラックスマン、アキュフェーズとともに、国産ビッグ3の一角を担う「ESOTERIC(エソテリック)」のハイエンド・プリメインアンプを徹底解説いたします。同社のフラッグシップ機「Grandioso(グランディオーソ)」シリーズのノウハウを余すところなく生かした製品で、世界のハイエンド市場でも通用する完成度に仕上がっています。


ESOTERIC(エソテリック)とは

かつて、親会社であるティアック株式会社の高級オーディオブランドとして、究極のCDトランスポートとして語りぐさとなっている伝説の「P-0」(1999年生産終了)をはじめ、CDプレーヤーやセパレートCDプレーヤーなど、ディスクプレーヤーを中心に、ブランド力を高めていました。

2002年(平成14年)に社内カンパニー制を導入し、「ティアック エソテリック カンパニー」として独立。さらに、2004年の分社化により、ティアック株式会社の100%子会社である新会社「株式会社ティアック エソテリック カンパニー」として、独立を果たしたのです。

そして、同年に創り上げたのが、フラッグシップモデルのSACD/CDセパレートプレーヤー「P-01」「D-01」でした。その後は、SACD/CDプレーヤー、トランスポート、D/Aコンバーターなど、回転系・デジタル系の製品を中心に、数々の銘機を世に輩出しています。

2008年に「株式会社ティアック エソテリック カンパニー」から「エソテリック株式会社」に社名を変更。近年は、超ハイエンドクラスとして、同社のフラッグシップである「Grandioso(グランディオーソ)」シリーズの充実に伴い、従来の回転機器やデジタル機器に加え、セパレートアンプも急速に充実してきています。

まさに、ラックスマン、アキュフェーズに続く、総合ハイエンドオーディオブランドとして、国産ビッグ3の一角を担うべく、製品構成、商品力が急速に高まってきているのです。

同社初のハイエンド・プリメインアンプが登場

そしてこの度、フラッグシップの「Grandioso」で得られたセパレートアンプの開発成果を余すところなく投入し、最新インテグレーテッドアンプ(プリメインアンプ)のFシリーズ 2機種「F-03A」「F-05」が登場しました。

それは《 現在望みうる最高のインテグレーテッドアンプを目指して完成した 》もので、随所に「Grandioso」のノウハウが生かされた同社初のハイエンド・プリメインアンプとして、ワールドワイドなハイエンド市場においても十分通じる完成度の高い製品であると断言します。

余談ですが、年始のご挨拶に来られたエソテリック社長である勝村氏が、もの凄い迫力で、今春発売するプリメインアンプの素晴らしさを切々と私に説かれました。「Grandioso」成功からの自信が溢れた語り口だったのをはっきりと記憶しています。その期待の製品がついに発売されたのです。早速、聴く機会を得ましたので、そのプロフィールとともに音質にも触れてまいります。

Fシリーズ 2機種「F-03A」「F-05」

まずは、その高級感、存在感に圧倒されます。「Grandioso」の流れを汲む、所有感をくすぐる左右対称デザインの筐体、その重量はプリメインアンプとしては限界ともいえる32kgにも及びます。どこを叩いてもビクともしないその頑丈さは、良い音を出すための必然性のあるデザインとも感じました。

両機は、パワーアンプ部が「純A級動作」か「AB級動作」かの違いだけで、寸法・重量を含めたスペックは全く同じです。外観では、セレクターや音量表示のディスプレイに有機ELを採用して、クッキリとして非常に見やすいものになっています。スペック以外での唯一の違いは、操作ツマミやスイッチ類を納めたサブパネルが、「F-03A」ではシーリングパネルで隠すことができるということです。

プリアンプ部は、プリメインアンプとしては非常に贅沢なフルバランス構成としており、ノイズを徹底的に排除し、入力信号のピュア増幅を目指しています。プリ部はもちろんパワーアンプの最終段に至るまで、完全にL/Rを独立させたデュアルモノ構成を貫いています。その結果、セパレートアンプ並のチャンネルセパレーションを獲得できたのです。

ボリュームコントロールは、今回のFシリーズの肝であり、前述のバランス構成とデュアルモノ構成を高品位に維持して両立させるため、ESOTERIC独自の「QVCS(Quad Volume Control System)」というボリュームコントロール方式を採用しています。これは、L/R、正/負ごとに計4回路のラダー抵抗の切替型の電子制御ボリュームにすることよって、チャンネルセパレーション、優れた位相特性、低歪みを実現できたといいます。

ボリュームをはじめとしたノブ類は全て無垢のアルミの削り出しで、回転は滑らかなアナログのフィーリングを実現しています。さらに、独立電源、デュアルモノ構成のMM/MCフォノアンプを内蔵して、本格的アナログ再生にも対応しています。

両機のもう一つの肝は、ハイエンド機としてのクオリティにこだわった、中域を含めた3バンドのトーンコントロールを採用しているところです。特に、高域/低域の調整は(14kHz/63Hz)で、通常(10KHz/100Hz程度)のトーンコントロールより両端にシフトすることで、超高域/超低域も精密にコントロールでき、リスニング環境の補正やお好みのサウンドが容易に実現できます。また、ヘッドホンアンプにもTI社製のチップを使うなど、手抜かりがないようです。

一方、パワーアンプ部は、940VAの大型EI電源トランス、チャンネルあたり10,000μF×4にも及ぶ強力電源を搭載。8Ωで「F-03A」はA級30W、「F-05」はAB級120Wを余裕で実現しており、4Ωでは倍のパワーとなり、理論通りのパワーリニアリティを達成しています。これにより、音楽を忠実に、ダイナミックに、再生可能となったのです。

そして、第3の肝は、増幅素子「LAPT(Linear Amplified Power Transistor)」の採用です。「Grandioso」で採用している連続動作17A、瞬間動作34Aという圧倒的な電流供給能力を誇る素子で、ハイパワーはもちろん、高域特性の優れた、繊細なサウンドを実現できたのです。

このLAPTを3パラレル・プッシュプルとすることで、セパレート機にも匹敵するスピーカー駆動力を得ることができ、さらにNFBが少なくできることで、生き生きとしたナチュラルサウンドが実現できたといいます。

その他、注目すべき機能として、D/Aコンバーターを追加できるオプションボードのスロットを搭載。プリ・パワーの単独使用も可能で、使用しない側のアンプ部はOFFにすることも可能です。

このように、形こそプリメインですが、中味は完全にセパレートアンプに匹敵しており、プリ・パワー間のケーブルや接点の有無によるメリットも十分享受できると思います。

F-05を試聴しました

それでは、今回試聴できた「F-05」について、その音質の印象を述べてみたいと思います。

サウンドの第一印象は、色付けを全く感じさせない非常にストレートで、細部まで見通せるクリアで自然なものでした。

従来のESOTERICのプリメインアンプ(「I-05」など)にあった、低域のあっさり感は完全に払拭されており、非常に充実した厚みのある低音を実現。ソースによってはゴリッとする最低域は、まさにセパレートそのものと感じました。

ちなみに、今回試聴が叶わなかった「F-03A」は、A級アンプならではの滑らかさが加わったことで、音楽をさらに楽しく聴かせる製品を目指したとメーカー担当者は話しています。

ハイエンドのプリメインアンプをお探しの方や、セパレートアンプの買い替えをお考えの方にとっては、「ドンピシャ」なプリメインアンプです。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

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