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2016年6月11日 (土)

YAMAHAハイエンドスピーカーの歴史を変える実力機『 330シリーズ 』

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
YAMAHAが久々にハイエンドスピーカー「NS-5000」を発表したのが、2015年9月の東京インターナショナルオーディオショウでのことでした。それから8ヶ月、今年7月の正式発売に向けて、最後のチューニングの追い込みに入っているものと思われます。

そのYAMAHAから「NS-5000」に先駆けて、リーズナブルな価格でありながら、上級機顔負けの実力機2機種が発売されています。それが、今回ご紹介するスピーカー『 YAMAHA 330シリーズ 』です。


NS-5000で注目される、YAMAHAのエントリークラススピーカー

YAMAHAは、1968年に発売した第1号機の「NS-30/NS-20」から、「ヤマハ・ナチュラルサウンド」を標榜し、伝説の1000モニター「NS-1000M」(1974年発売)をはじめ、数々のスピーカーの銘機を世に輩出してきました。しかし近年、輸入スピーカーの台頭もあり、YAMAHAだけではなく、一部を除いて、国産スピーカー全体が冬の時代に入っていました。

そんな国産スピーカーの中で、数十年ぶりに話題の新製品と言えるのが、前述の「NS-5000」です。YAMAHAは「ヤマハ・ナチュラルサウンド」の『明日を指し示す新たな音の基準』として、現時点で考えられる最高級HiFiを、再び世に送り出そうとしているのです。

それは「ノンカラーレーション」「ワイドレンジ」「全帯域にわたる一貫した音色」「圧倒的な低歪」を目指し、ハイレゾ時代のフラッグシップスピーカーとして、当然備えるべき資質を一つ一つ科学的に究明した結果とも言えます。「NS-5000」は、日本のハイエンドスピーカーの新たな基準として、次の世代に手渡していける音を実現するという、壮大なコンセプトを持つスピーカーなのです。

この「NS-5000」の登場により、ハイエンドのYAMAHAスピーカーに注目が集まりつつある昨今ですが、エントリークラスの製品にも、従来機に比べ、一皮も二皮も剥けた、出来の良い末弟「NS-B330」「NS-F330」が発売され、ただ今人気となっています。YAMAHAとしては、Soavoシリーズ以来の本格的HiFi専用スピーカーです。

ブックシェルフ型「NS-B330」

メーカー希望小売価格(ペア) 46,440円とリーズナブルな価格であるにもかかわらず、歴としたハイレゾ対応と言える「高域45kHzまでの広帯域再生」を可能としています。

筐体は、高さ32cmと小ぶりで、ユニット構成は13cmコーン+3cmアルミドームの2ウェイ・リアバスレフのブックシェルフですが、今回の330シリーズに投入されたベースとなる技術は全て投入されています。

ユニットはいずれも新設計とのことですが、ウーファーのコーンの色は、1980年代のかつての名作「NS-1 classics」を思い起こさせます。コーン素材には、PMD(Porymer-injected Mica Diaphragm)という「NS-1 classics」直系の素材(本機のウーファーとは成形方法が異なります)を甦らせたと言います。

これによって、最近のハイレゾ音源を再生するために必要不可欠な低域の分解能や、抜けの良さはもちろんのこと、小音量時にも躍動感のある俊敏なレスポンスを実現できたのです。

ツイーターには、「NS-1 classics」のようなソフトドームではなく、新開発のブラックアノダイズド・アルミツイーターを採用しています。独自の黒色皮膜処理によって、アルミダイヤフラムという金属振動板が持つ固有音を抑制。自然で滑らかな聴き心地の良さと、ハイレゾ音源再生に最適な情報量やワイドレンジ特性を両立させています。

ボイスコイルには、CCAW(銅クラッドアルミ線)を採用して、振動板も含め、徹底的な軽量化と高剛性化を実現できたことで、ハイレゾ再生に必要な45kHz(-10dB)までの再生周波数帯域を確保しながら十分な強度も保ち、リアルで厚みのある高音再生を実現できたのです。

さらに、ツイーターの手前には、直接音と間接音との比率をコントロールする「ウェーブガイドホーン」が装着されています。これにより、一般家庭での使用時に、最適な範囲(水平135度、垂直120度)に指向特性を制限することで、高域の壁面での反射を抑え、悪影響を軽減できたのです。

これらの結果、ウーファーとの繋がりが非常にスムーズになり、YAMAHAが目指す「ヤマハ・ナチュラルサウンド」をこのクラスでも実現できたといいます。

エンクロージャーにもこだわりを見せており、側面を湾曲させて剛性を高め、同時に定在波の低減も追求した「タンブルフォームデザイン」を採用しています。また、本来のバッフル(サブバッフル)の上に、アウターバッフルを取り付けることで、バッフル面の高剛性化を図る「Wバッフル構造」としています。

アウターバッフルは黒鏡面ピアノフィニッシュとしており、カラーバリエーションのブラック木目調とウォルナット木目調のいずれのキャビネットも美しく、価格以上の高級感のある仕上げとなっています。

トールボーイ型「NS-F330」

ブックシェルフ型の「NS-B330」にウーファーを追加し、キャビネットを下方に伸ばしたようなデザインですが、工夫の跡が随所に見られます。

スペック的には、ウーファーが追加されたことで、低域再生周波数が55Hzから40Hzに、クロスオーバーが2.8kHzから3.2kHzへ、出力音圧レベルも87dBから89dBとなっており、明らかに低域特性が向上。この結果、高域のチューニングにも若干手が加えられているようです。これらにより、より広帯域での「ヤマハ・ナチュラルサウンド」が実現し、価格を超えたハイレゾ時代の大型トールボーイ型スピーカーが完成しました。

試聴しました。

ジョーシン日本橋1ばん館で、アンプとSACDプレーヤーに、DENONの「PMA-2500NE」「DCD-2500NE」を使用して、試聴しました。

ブックシェルフ型「NS-B330」から始めました。

この大きさからは信じられないスケールのサウンドに驚かされました。離れた場所からではなく、ニアフィールドより少し離れた程度の距離ではありましたが、ピントの合ったクッキリしたサウンドで、眼前での定位がピシッと決まりました。

音場感も小型スピーカーの割には自然で素直なもので、これはツイーターの素性の良さもさることながら、指向性を制御した「ウェーブガイドホーン」の効果が大きいと感じました。余韻の出方も自然で嫌みなく、まとわりつきも感じません。

特にボーカルは、13cmコーンという実際の口の大きさに近いことや、ボーカル帯域をほぼこれだけでカバーしていることもあり、口が小さく、唇の濡れ具合も感じられる程、リアルに再生されました。

一方、トールボーイ型の「NS-F330」は、音色傾向は「NS-B330」と同じく、素直で密度感を感じさせるものですが、やはり低域の再生能力には一日の長があり、ローエンドへの伸びや、低音楽器の胴鳴りを感じさせる程、十分なエネルギーを感じました。

ピアノは立ち上がりよく、クッキリと描ききる様は、「流石、ピアノのYAMAHA」と思わせるサウンドでもあります。また、ライブのソフトでのホールの響きや各楽器の実在感など、会場の雰囲気の自然な再現力にも感心しました。

最後に

ブックシェルフ型の「NS-B330」は、サイズや価格を感じさせない素直で自然なサウンドで、6畳程度の比較的小さなお部屋において、最高のパフォーマンスを発揮できると思います。この大きさながら、「ヤマハ・ナチュラルサウンド」は十分味わえました。

また、トールボーイ型の「NS-F330」は、いかなるジャンルの音楽も、誇張することなく自然に、ハイレゾを含め、あらゆるソースを破綻なく鳴らしてくれます。上級機にも全く引けを取らないエントリークラスのトールボーイ型として、自信をもってお勧めします。

いずれのスピーカーも、今後のYAMAHAスピーカーの流れを間違いなく変えるほどの出来の良さが感じられました。この夏のオーディオ業界にセンセーショナルを巻き起こすであろう、ハイエンドの真打ち「NS-5000」にも大いに期待が高まるところです。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

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