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2016年12月 1日 (木)

アキュフェーズからプリメインアンプ“E-200シリーズ”最新鋭機『E-270』登場!

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回はアキュフェーズから、上級機の設計思想を受け継いだ超ハイ・コストパフォーマンスのプリメインアンプ「E-270」をご紹介します。

高級機に肉薄するとされる実力の理由を技術資料と試聴から検証いたします!


アキュフェーズの「E-200」シリーズの歩み

アキュフェーズの「E-200」シリーズには、創業翌年の1974年に発売された「E-202」と言う200番台のプリメインアンプがありますが、この機種は後の“「E-300」シリーズ”の原型とも言えるプリメインアンプでした。

本当の意味での「E-200」シリーズは、1995年発売の「E-210」からになります。当時「E-210」は、ヨーロッパ向けの輸出用モデルとして開発されたと聞いた覚えがあります。

その理由は、国内でのヒットモデルであった「E-305(V)」や「E-306」では、当時の為替相場もあって、ヨーロッパ、特にドイツでは日本国内価格の倍以上の価格になってしまうため、プリメインの廉価版の要望があり、開発に着手したと言われています。

その後、1998年の「E-211」、2001年の「E-212」、2005年の「E-213」、2008年の「E-250」、そして2012年発売の現行機種「E-260」まで20年以上連綿と続いてきました。

そして今回ご紹介します「E-270」が“E-200シリーズ”の最新鋭機という訳です。

上位機種「E-600」と同等の性能を実現!

「E-270」は、メーカー資料によりますと、

『従来機「E-260」をフルモデル・チェンジ。これまで培った高度な設計テクノロジーを結集し、《AAVA方式ボリューム・コントロール》の性能を大幅に向上し、上位機種「E-600」と同等の性能を実現。音楽の持つ個性や優れた潜在能力を引き出す高級インテグレーテッド・アンプとして誕生しました。』とあります。

最大の売り《AAVA方式ボリューム・コントロール》

まず、「E-270」の最大の‘売り’である《AAVA方式ボリューム・コントロール》、アキュフェーズ・ファンにはすでに‘耳タコ’でしょうが、少し触れておきます。

《AAVA方式ボリューム・コントロール》は、可変抵抗体(連続及びステップ式)を使用しない理想のボリューム・コントロール方式です。

通常の可変抵抗を使ったボリュームでは、信号が抵抗体を通ってしまうことでノイズが発生することが多く、また点接触していることによるボリュームガリや歪率の悪化など、信頼性の問題、さらには可変抵抗体自体、回転位置(抵抗値の変化)で性能が異なってしまうことなど、多くの問題を抱えています。

《AAVA》は、音楽信号が抵抗体を通らないため、ノイズの発生が無く、インピーダンス変化の影響も受けないのです。また全てが電子回路で構成されているので、長期に亘る信頼性に優れ、高S/N、低歪率を実現でき、音量による音質変化がほとんどないという理想のボリューム・コントロールと言えます。

従来機同様、パワーアンプ部は《インスツルメンテーション・アンプ》構成によりバランス伝送化し、機器内で発生する雑音除去や低歪率を実現し、パワーアンプとしての安定度・信頼性を実現しています。

さらに大電力オーディオ用パワートランジスターをパラレル・プッシュプルで構成し、大型ヒートシンクによって効率的な放熱処理をすることで、チャンネル当たり120W/4Ω、90W/8Ωの大出力を叩き出します。

従来機「E-260」との大きな6つの違い

【その①】
「E-270」では、《AAVA》のインピーダンスを1/2に下げて低雑音化を図ることで、同社の最上位機である「E-600」と同等の低雑音化(アンバランス入力時)を図っています。

【その②】
アンプ回路やNFB経路等を見直した結果、アンプの出力インピーダンスをさらに小さくしたことで、ダンピング・ファクター(DF)を「E-260」の200から倍の“400 ”に出来たのです。DFはスピーカーの制動力を示しますが、低音の締まりは確実に向上します。

【その③】
保護回路には一般的なリレーを使ったものではなく、無接点《半導体(MOSFET)スイッチ》を搭載しています。産業用のもので、実に0.0019Ωの超低ON抵抗を実現。長期の信頼性はもちろん、音楽信号が接点を通らないため、音質向上が期待できると言います。

【その④】
全エネルギーの供給源である電源部は大電力容量の大型トランスに加え、フィルター用のアルミ電解コンデンサーに、従来機の22,000μFに対して大容量30,000μFに容量をアップしたカスタム仕様品を2個搭載しています。これらの余裕により、より力強い豊かな低音再生が可能になったとのことです。

【その⑤】
フロントパネルにある各種機能の押しボタンが、ストロークのある機械スイッチから、軽快な操作感のタクタルスイッチ(操作したことを反応として実感できる)にアップグレードされており、高級感が向上しています。

【その⑥】
新しくLED照明によるアナログ式ピーク・パワーメーターを装備し、明るく見やすくムラのない表示になっています。

これら6つの大きな違いが、同社に《従来機をフルモデル・チェンジした》と言わしめた理由です。明らかに上級機の設計思想を十分に受け継いだフルモデル・チェンジを果たしたのです。

試聴しました


上段は「DP-560」下段が「E-270」

さて、音質は発売前の11月某日、日本橋1ばん館のリファレンスルームで従来機「E-260」との比較を中心に行いました。

正直「E-260」との差がこれ程大きいとは思いませんでした。B&Wのフロア型をいとも簡単に鳴らしきったのです。ドライブ力はセパレートアンプに匹敵するレベルでした。

過去の同社製品に少し感じた、静的で几帳面なサウンドとは少し異なり、音楽の躍動感がグイグイ伝わってくるダイナミックで音楽的に楽しい生き生きしたものでした。

クラシックのバイオリンが繊細で柔らかく、女性ボーカルが滑らかでナチュラル、ライブ演奏も生々しく熱気が感じられ、立ち上がりもしっかり表現されていました。また、とにかく曲中の音のない‘間’の部分が実に静かで、S/Nの良さを実感させられました。

最後に

これこそ同社の最新のハイエンド機に通じるサウンドであり、空気感が感じられる上質なもので、このクラスのアンプで実現できていることに正直驚かされました。

アキュフェーズのローエンドモデルに当たる本機「E-270」が、これ程の実力を与えられたことに、驚異を覚えますし、競合他社にとっても新たな目標になりそうです。

単にヨーロッパ向けの廉価版から始まった“E-200シリーズ”がここまで来るとは・・・そんな超ハイ・コストパフォーマンスのプリメインアンプ「E-270」が誕生しました。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

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