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2017年7月16日 (日)

USB-DACの歴史を大きく塗り替える! OPPO Digital『 Sonica DAC 』の先進性とは?

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、デジタル音源再生の万能機! OPPO Digital USB-DAC『 Sonica DAC 』をご紹介!近頃、デジタル・リスニングに対するストレスを感じる方が多い中で、オーディオファンの不満を解消しうる製品です。
デジタル・リスニングに対するストレス

近頃、USB-DACを使ってのPCオーディオやファイルオーディオに一時期のような熱いモノを感じないのは筆者だけではないのではないでしょうか。どうしても自宅でのデジタル・リスニングの際に、アナログ・リスニングではなかったある種のストレスを感じてしまうからかも知れません。

その原因を筆者なりに考えてみますと、
1.またぞろオーディオ界にサンプリング周波数などの「数字競争」がはびこってきた。
2.USBやネットワーク、ストリーミングなどの再生方法が混在してしまっている。
3.ハイレゾ音源にPCMとDSDがある上に多くのファイル形式が存在する。
4.アナログオーディオのスキルだけではどうしてもデジタルを完全に使いこなせない。などなどです。

特に4.に関してはアナログを知り尽くした人間程、デジタルの不条理さに投げ出したくなった経験が、一度や二度ではないのではないでしょうか。そこにはアナログにあった優しさや、ある種の寛容性に乏しいからなのではないでしょうか。

そんな中にあって、最近のUSB-DACのヒット作はと言いますと、このコーナーでも以前に取り上げています米国マイテックデジタルの「BROOKLYN DAC」と国産ソウルノートの「D-1」です。いずれも異例のヒットとなっています。



そこに、発売前から大変な評判となり、爆発的なヒット(発売以来品薄状態が続きました)となって加わってきたのが、今回ご紹介します米国OPPO Digital(オッポ・デジタル)社の『 Sonica DAC 』です。早速その先進性を見て参りましょう。

OPPO Digital社とは

OPPO Digital社は、米カリフォルニア州のIT最先端のシリコンバレーに2004年に創業したエレクトロニクスメーカーです。同社は、主にアメリカ、ヨーロッパ、日本、オーストラリアの各地域で、ユニバーサルプレーヤーや、パーソナルオーディオ製品を含む高級AV機器の製造開発および販売をしています。同社の製品はアメリカのR&D(研究開発)チームにより設計・開発されています。

同社は創業以来コストパフォーマンスの高い製品を提供し続けており、ユニバーサルプレーヤーは最も優れた製品として人気を博し、過去には「BDP-105」や「BDP-103」、最新の「UDP-203」「UDP-205」が今現在大ヒットとなっています。

また、2014年から参入した、高級ヘッドホン「PM-1」やDAC内蔵ポータブルヘッドホンアンプ「HA-2」も人気モデルとなっており、欧州で最も権威のある賞である“EISAアワード”を受賞したと言います。

OPPO Digital初のUSB-DAC『 Sonica DAC 』

話は戻りますが、前述の2.に関しては、パソコンを使って内蔵または外付けHDDにためた音源を再生するにはUSB-DACが必要であり、NASに保存した音源の再生にはネットワークプレーヤが必要となるなど、音源の保存場所によって別の機器が必要になるため、コストはもちろん手間も半端ではありませんでした。これがPCオーディオが登場して10年になろうかと言う今の現状でもあります。

そんなPCオーディオやネットワークオーディオに対するオーディオファンの不満を解消してくれるのがOPPO Digital初のUSB-DAC『 Sonica DAC 』という訳です。それは、同社が放つハイエンドオーディオ製品の第一弾でもあるのです。

まずは『 Sonica DAC 』のフィーチャーから。

DACチップには、アキュフェーズのフラッグシップ「DC-950」をはじめとした最新のハイエンドD/Aコンバーターなどに競うように使われているESS Technology社の新世代DACチップ「ES9038PRO」が採用されています。この価格の製品としては全く異例なことです。これこそ恐らくグローバル企業の大量発注の成せる業でしょう。

さらにXMOS(エックスモス)社製のUSBインターフェース回路を採用したことで、USB入力では最大32bit/768kHzのPCM音源のほか、最大22.6MHz(DSD512)のDSD音源の再生にも対応できたのだと言います。

それにしても私には、どうしてもオーバースペックとしか思えないのですが・・・。これこそが将来を見据えた最高スペックのハイレゾ音源の再生に対応していることになるのだそうです。ただ、ファイル形式やサンプリング周波数を気にする必要がなくなったことは大歓迎です。

USB-DACとしてはMacでも11.2MHz(DSD256)まで再生でき、1系統を装備したLAN端子でのネットワークオーディオプレーヤーとしても最大24bit/192kHzまでのPCM音源および2.8MHzまでのDSD音源の再生に対応しています。USBによるPCオーディオとネットワークオーディオの境界線を完全に取っ払ったとも言える内容です。

さらに本機で再生可能なメディアとしては、Bluetooth、AirPlay、SponifyとTIDALのストリーミングサービス(標準サポート)、USBメモリ、インターネットラジオとまさにてんこ盛り状態です。

そしてそれらの操作は、専用アプリ「SonicaApp」を駆使することで可能としています。これは本機が単なるDACではなく、ネットワーク接続を前提として設計されていることで実現できたのです。リスニングルームの音場補正まで可能とのことです。

その他、USB-A端子を2系統、同軸デジタル入力1系統、光デジタル入力1系統を装備し、さらにRCAアナログ入力1系統まで装備しているのです。また、本機はこれ1台でDACプリとも言えるのですが、これは「ES9038PRO」内蔵のデジタルボリュームとフルバランスのアナログ回路を持つことから可能になったのです。ヘッドホンアンプはDACとしての音質を追求した結果、あえて搭載を控えたのだと言います。

従来機になかったコンセプトの製品『 Sonica DAC 』

『 Sonica DAC 』は、既存のオーディオシステムに追加するのも良し、アクティブスピーカーと組み合わせて極めてシンプルなシステムを構築するのも良しの従来機になかったコンセプトの製品でもあります。

横幅254mmとコンパクト設計ですが、肉厚のあるアルミ筐体や金属製のツマミは価格以上の高級感を漂わせています。そして、高性能なDACチップだけで音が良くなる訳ではないことはOPPOは十分承知で、「ES9038PRO」の性能を十分引き出すため、トロイダルトランスを採用した直流安定化電源やフルバランス設計のアナログ回路まで採用しています。アナログ出力にはRCAの他にXLRバランス出力まで用意するというこだわりようです。

ここまでで『 Sonica DAC 』の異常な程の多機能ぶりは十分お分かり頂いたと思います。そう、あとは音質です。以下は当社の“耳自慢”のUSB入力でのサウンドの印象です。

気になるサウンドは?

抜群の分解能を感じさせるサウンドで、非常に解像度が高く、鮮度感、立ち上がりの速さも素晴らしものがあったと言います。また、ハイファイ指向の機器で感じることのある色付けのない無機的な冷たさは一切なく、適度な温かみを持つ耳なじみの良い、潤いを感じさせるナチュラルさだと言います。

情報量の多さ、透明度の高い見通しの良い音場は、さすがESSのDACチップの高性能さを感じさせますが、従来のESS DACに感じていたある種のキレやスピード感に加え、『 Sonica DAC 』では、従来以上に密度感や温度感を出すことができたとも言えます。これはDAC以降の回路を追求することで実現できたのではないかと思います。

なお、『 Sonica DAC 』には100時間以上のエージングが推奨されており、当初の音質から大きく変化するとのアナウンスもあります。また出力電圧が高いため、許容入力の低い普及クラスのアンプではボリュームを若干絞ってお使いになることが提案されています。

最後に。
『 Sonica DAC 』は、通常のD/AコンバーターやUSB-DACとしてはもちろん、ネットワーク再生やストリーミングサービスへの対応など、全てこの一台でこなせる、まさにデジタル音源再生の万能機とも言える画期的な製品です。

さらにアナログ入力を装備したプリアンプでもあることから、「痒い所に手の届く」とも言える完成度をこの価格で実現したのですから・・・脱帽です。ヒットは当然です。

『 Sonica DAC 』の先進性は、オーディオ界の今後を占う“ターニングポイント”となる予感がします。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

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