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2017年8月10日 (木)

創業25周年記念の本格的アナログプレーヤー『 The Classic 』登場!!~プロジェクト・オーディオの輸入元がD&Mに!~

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
プロジェクト・オーディオ(正式名Pro-Ject Audio System以下プロジェクト)製品は長らく、株式会社ナスペックが輸入業務をしておりましたが、この度、D&M(株式会社ディーアンドエムホールディングス)が業務を引き継ぐことになりました。

今回、その第一弾となるアナログプレーヤー『 The Classic 』を取り上げます。(※サージェント・ペパーズ・ドラム「ESSENTIAL-3SGT」が先に発表されていますので、実質的には第二弾ですが。)


“シンプル・イズ・ザ・ベスト”を基本にしたプロジェクト・オーディオ

プロジェクトは、創立者Heinz Lichtenegger(ハインツ・リヒテネガー)氏によって1991年に設立された音楽の都オーストリアのウイーンに拠点をおくオーディオメーカーです。同社の事業哲学はズバリ“シンプル・イズ・ザ・ベスト”が基本で「ハイレベルな音質」を"リーズナブル"に音楽ファンに提供することだと言います。

『 The Classic 』は、ハインツ・リヒテネガー氏がアナログプレーヤーにかかわり始めた約40年前の、氏のプレーヤー構想を具現化すべく開発した製品です。

1950年代から60年代にかけて著名なプレーヤーメーカーがこぞって採用した伝統的な箱形のフレームデザインを踏襲したモデルで、コンパクトでシンプルかつエレガントな少し懐かしさを覚えるデザインになっています。

同氏がかつて販売に携わっていた当時のベストセラー機であったトーレンスの「TD166MKII」。その「シンプルで洗練されたデザインのプレーヤーの再現」を目指したのだとの逸話も伝わっています。

その『 The Classic 』をプロジェクト社の創業25周年記念プレーヤーとして発売するタイミングで、ディストリビューターが変更になったことになり、まさに記念碑的製品とも言えます。

しかし『 The Classic 』は単にリバイバルや名器の復活を狙っただけではありません。各部に最新技術を投入して、それを見事に昇華して製品化しているのです。

本機は、究極の速度安定性を目指して、低ノイズのACモーターを利用したベルトドライブ方式を採用しています。そのため超高精度のDCドライブACジェネレーターを搭載しています。

さらにはでカップリング・インシュレーターや新設計のトーンアームを搭載するなど25周年記念に相応しい内容となっています。それでは『 The Classic 』の魅力を探って参りましょう。

『 The Classic 』に迫る!
【内部構造】
①シャーシ(内部)とサブシャーシ(上面)

プロジェクト社は、『 The Classic 』の開発を“低価格に抑えた上で使い易く”をコンセプトに進めていました。そして、さらにより高い静粛性を実現することで、美しい音をユーザーに届けたいとの思いも貫いたのでした。

そのため、最新の抑振材である“TPE”を使用することで、非常に効果的なサブ・シャーシ構造の設計に成功したのです。またこれによりプラッター(ターンテーブル)とトーンアームをモーターと本体の台座部から発生する共振から分離することもできたのです。

“TPE(Thermo Plastic Elastomer)”は、熱可塑性(※)エラストマーとも呼ばれる最新の抑振材群で、特定の周波数における共振を減衰調整することができます。本機では、素材と減衰させたい周波数範囲に合わせて特別に設計された様々な“TPE”を使用しているようです。※熱可塑性:加熱すると塑性(外力を取り去っても形状が元に戻らない性質)を示して変形するが、冷却すると再び固くなる性質。

②プラッター(ターンテーブル)
重いアルミニウム製のメイン・プラッター構造にも、共振挙動を最適化するために“TPE”が使用されています。これにより過去のプラッターにあった欠点を解決できたと言います。

プロジェクト社は、過去のプレーヤー設計の欠点はプラッターにあったとしています。鋳造プラッターは重量はある(これは定速性と低ワウフラッターには有効とされていた)ものの、その素材固有の共振により再生音に独特のカラーレーションを付加するケースが多く見られました。

『 The Classic 』で使われるプラッターは、“TPE”による減衰加工を施した特殊なアルミ合金を正確に機械加工しており、特別に強力な共振減衰機能を得たと言います。

③サブプラッター(メインプラッター内側にある駆動用プラッター)

サブプラッターのスピンドル下部のメイン・ベアリングは、同社の上位モデルに搭載されているものに類似した、硬質鋼/ブロンズ・ブッシュ/テフロン・プレート・ベアリングで構成されています。

その結果、軸受が滑らかに回転し、非常に静かで低ノイズを実現できたとしています。この軸受は同クラスの製品とは違い、許容誤差がなんと10分の1になったことで、精度が大きく向上したと言います。

特にサブ・プラッターは正確に機械加工された非常に精緻な部品としていることから、軸受ノイズとプラッター本体を確実に隔離できたのです。

④トップパネルとインシュレーター

過去(一部現在も)の木製箱形のフレームのアナログプレーヤーでは、トップパネルがスプリングによるサスペンション構造をとっていました。『 The Classic 』ではこれに替えて、同タイプの過去の製品では到底使うことの叶わなかった新素材でもある“TPE”材の6個のボールで支持するフローティング・シャーシ構造としています。

また、本機の脚まわりにはヨーロッパ製のプレーヤーとしては珍しく本格的なものを使用しており、制振構造をとったフェルトマット付きのインシュレーターを採用しています。回転させることで高さ調整も可能なものとしています。

⑤ニューカーボン/アルミニウム トーンアーム

『 The Classic 』には新設計となる9インチのトーンアームが採用されています。それはプロジェクト社の25年の機械構造の経験から生まれたものです。

パイプにはアルミチューブとカーボンファイバーのハイブリッド素材でできています。カーボンの剛性と速度性に、アルミニウムの優れた減衰性を兼ね備えた最新の素材を採用しています。

アーム上部と側面の可動部は、極小のジルコン・ベアリングを搭載したカルダンベアリング機構とすることで、超低摩擦を実現できたとしています。

同下部には高価な日本製のボールベアリング台座を採用することで、トーンアームの内部配線がし易くなり、アームをさらに自由に動かせるようになったのです。

また、様々なカートリッジが使用可能なように、アジマス調整とVTA(垂直トラッキング角)調整も装備されています。

もちろん、ダストカバーはヨーロッパ製に多い別売りではなく標準装備されており、RCA-RCAのアース付きフォノケーブルも標準装備です。あとはお好みのカートリッジ(自重7.0g~14.0g)を装着するだけで使用可能です。電源はACアダプター(同梱)を採用しています。

日本橋1ばん館で『 The Classic 』を実際に見て確認しました。


非常に信頼感のある作りで、特にトーンアームはこのクラスとしてはかなり高級感のあるものです。

外形寸法も幅46cm、奥行35cmとコンパクトで使い易い大きさで、存在感を余り主張することもありません。ヨーロッパ製でこの価格。まさに「プラグ&プレイ」で「痒いところに手が届く」、“本格的ヨーロッパ製アナログプレーヤー”の登場です。

音質につきましては、日本橋いちばん館で短時間ですが確認しました。

滑らかさの中に温もりを感じる、これぞまさにアナログです。

ぼけることのない腰のあるサウンドで、クラシックはもちろんカートリッジの選択次第でジャズ・ロック系のソフトにも十分なパフォーマンスを発揮できると思います。この値段でこのグレードを実現できていることには感動しました。

過去にアナログ経験をもつ“もう一度アナログ世代”には打ってつけのアナログプレーヤーです。国産プレーヤーにはない魅力が満載で、真のアナログサウンドが体感できます。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

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