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2017年9月30日 (土)

ESOTERIC フォノイコライザー『 E-02 』でアナログ再生が変わる! MCカートリッジのバランス伝送を実現!!

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、MCカートリッジのバランス伝送を実現した ESOTERICのフォノイコライザー『 E-02 』をご紹介いたします! アナログ再生でLPレコードに入っている情報のすべてを引き出したい方におすすめです。日本橋1ばん館で試聴も行いましたので、そちらもご覧ください。


ESOTERIC「E-02」


MCカートリッジの出力はバランス信号!

アナログレコードファンの中でもご存知なのは、一部のマニアの方だけかも知れませんが、実はMCカートリッジの出力はバランス信号なのです。しかしこれまで、このことに注目したメーカーや製品はあまり存在していませんでした。(※最近ではフェーズメーションが対応機を発売しています。)

まず、そのあたりから説明して参りましょう。

MCカートリッジは、コイルが動くことによって発電しますが、この際コイルの両端にはプッシュプル(正相と逆相)の信号が発生します。このような微弱なバランス信号は、ノイズ回避の上からも、本来バランス信号のままで伝送するのが理想的なのです。

しかし、ほとんどのフォノイコライザーやトランス、アンプのフォノ入力はRCA端子によるアンバランス受けになっており、バランス伝送は不可能でした。また、バランス伝送に対応したフォノケーブルもこれまで、あまり一般的ではありませんでした。

元来フォノイコライザー回路は、MMカートリッジ用のゲイン(利得)で設計されており、低出力のMCカートリッジにはヘッドアンプや昇圧トランスでゲインを上げることで対応してきました。しかし、フォノイコライザーで直接、バランス入力でMCカートリッジの出力を受け取ることができれば、音質が飛躍的に改善できるのは自明の理です。

今回取り上げましたエソテリックの『 E-02 』はそれを実現した、MCカートリッジのための本格的フォノイコライザーなのです。『 E-02 』の説明に入る前に、前作のフォノイコライザー「E-03」の概要から確認しておきましょう。

前作のフォノイコライザー「E-03」とは

「E-03」は2009年の発売で8年を超えるロングセラーでした。エソテリック伝統のL/Rデュアル・モノ思想を徹底し、各チャンネルの電源はトランスを含めて完全に独立させていました。オーディオ回路は全てディスクリートで組み上げられ、増幅素子は十二分に吟味、厳選されたトランジスターが採用されていました。

信号経路の最短・最適化はもちろん、入力・負荷の切り換えにマイコンを使用せず、あえてメカニカルスイッチにするなど、微小信号を扱うフォノイコライザーならではの気配りをした製品でした。筐体もエソテリックならではのノイズ対策が万全の高剛性ボディコンストラクションを採用した存在感のあるものでした。

『 E-02 』に迫る!

それでは、そんな完成度の高かった前作を『 E-02 』がどう越えて世代交代を果たしたのかを見てまいりましょう。

その“肝”となるのが前述のMCカートリッジ出力の完全バランス伝送と増幅回路の実現です。回路構成は、MCヘッドアンプ、RIAAイコライザー、バッファーアンプで構成され、それらの全てがバランス回路になっています。

入力端子は、MC専用のXLRが1系統、RCAが2系統あり、RCA入力もバランス変換されます。カートリッジの負荷インピーダンスの切り換えは、MCが10Ω、50Ω、100Ω、200Ω、300Ω、500Ω、1kΩ、10kΩの8種類にも上っており、いかなるMCにも完璧に対応しています。MMは47kΩ(前作にあった負荷容量切換なし)です。明らかにMC重視の設計です。

RIAAイコライザーはNF-CR型のフルバランス設計で、±0.2dBという高精度の確保と全帯域にわたるNF量の低減を両立させています。(※NFB回路を利用した「NF型」とコンデンサーと抵抗器でカーブを作り出す「CR型」の良さを合わせ持つNF-CR折衷型のイコライザー)

出力段には、同社の最高峰のプリアンプ「Grandioso C1」の技術を投入した電流伝送強化型出力バッファー回路「ESOTERIC-HCLD」を搭載し、瞬間的な電流供給能力を最大限(スルーレートが2,000V/μsという驚異的なハイスピード)に高め、リアリティー豊かでダイナミックな再現が可能としています。

また、XLR出力にはESOTERIC 独自の電流伝送方式である「ES-LINK Analog」にも対応しています。(※独自伝送方式のため、対応する機器以外ではご使用になれません。)

機能的には、前作でも好評だった簡易消磁機能「DEMAG」を搭載しており、帯磁してしまった鉄芯入りのMCカートリッジ(DENONやOrtofonなど)や昇圧トランスを、スイッチONでレコードを約30秒再生するだけで消磁でき、本来の音質が簡単に回復できます。過去にはラックスマンが単体で販売して好評でした。

アナログ再生では必須のレコード盤の反りで発生する低周波をカットする「サブソニックフィルター(17Hz, -6dB/oct.)」やモノーラル盤の再生に便利な「MONOスイッチ」も装備しています。

前作に比べ筐体も更に強化され、扱う信号レベルの低いフォノイコライザー故、シャーシコンストラクションも特別に配慮し、振動のコントロールを徹底しています。

各基板を固定するスリット構造のボトムシャーシ、剛性の高い重量級肉厚アルミニウムシャーシ、独自のピンポイントフットなどにより外部からの振動の影響を徹底的に排除しています。このあたりはエソテリックの最も得意とするところです。

試聴しました!


さて、『 E-02 』のバランス伝送でのサウンドは・・・。9月某日、日本橋1ばん館で開催されたエソテリック主催「フルバランスフォノアンプ『 E-02 』徹底試聴会」前日の準備の際、カートリッジにはDENON「DL-103R」とvan den Hul(バンデンハル)「VDH-FROG」、バランス接続対応フォノケーブルにはバンデンハル「The D-501Hybyid」を使用し、試聴しました。

まず第一印象は、前作「E-03」が、フラット指向の優等生的なサウンドであったのに対し、『 E-02 』は押し出し感の強いエネルギッシュなたっぷり感のあるサウンドと感じました。これは同社のフラッグシップでもある“グランディオーソ”にも通じる豊かな音楽性に溢れたものとも言えます。

アナログとしては異例な程S/Nが良く、これは明らかにバランス伝送の効果だと感じました。とにかく音楽以外の部分にノイズ感がなく、広々とした自然な空間感、音像は立体的でミュージシャンが実在感を伴って定位するのです。

アナログ再生で時折感じるある種の歪み感も全くなく、サウンド自体の透明度が高く、鮮度感も抜群で、ライブ盤での生々しさは格別でした。

S/Nの良さは明らかにバランス伝送の結果ですし、しっかりした中低域と立ち上がりの良さは、電流伝送強化型出力バッファーが効いていると感じました。

こんなアナログ再生は久しぶりの経験です。よくよく思い出してみれば、5年以上も前になりますが、日本橋1ばん館のフェーズメーションの試聴会で聴いた管球式フォノイコライザー「EA-1000」以来だったのです。

最後に
この『 E-02 』よるアナログ再生は、LPレコードにノスタルジーを持ってお聴きになるためのフォノイコライザーではなく、LPレコードに入っている情報をすべて引き出したい、そんな方にこそお勧めします。

アナログ全盛期を含め、過去のどの時点でも聴けなかったアナログウンドが『 E-02 』で聴けるのです。まだまだアナログの可能性はあったのです。(あさやん)

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