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2017年10月 5日 (木)

その名もLEGACY(遺産)! タンノイの歴史的銘機復活!! LEGACYシリーズ「ARDEN」「CHEVIOT」「EATON」登場!

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、タンノイの90年を超えるノウハウと、同社のエンジニアの想いを、理想的な形でハイブリッドさせたLEGACYシリーズをご紹介!
いずれも現存するスピーカーにはない独自の世界を味わっていただけると思います。

TANNOY「ARDEN」


タンノイの歩み

「ARDEN(アーデン)」「CHEVIOT(チェビオット)」「EATON(イートン)」・・・なんて懐かしい名前でしょう。そして思わず笑顔になってしまいます。そんな方は恐らく五十路(いそじ)を遙かに超えられたオールドファンだと推測されます。それが証拠に今の三十代のオーディオファンにこの名前を言っても???でした。

今から半世紀近い41年前の1976年に「ARDEN」のオリジナルモデル「Arden」は発売されました。当時、1本の値段は22万円、この大型のスピーカーシステムが飛ぶように売れ、爆発的なヒットを記録したのでした。

当時のタンノイは、ハーマンインターナショナルの傘下にあり、「Arden」発売の2年前の1974年には工場の火災という、同社にとって存続の危機の直後でもあったのです。その後1979年「Arden Mk-II」、1980年「Arden Mk-II(DC386)」と続きました。

因みに、「Arden」に搭載されていた15インチ(38cm)同軸ユニットが、当初のアルニコ(ALNICO)マグネット採用の「HPD385A」から、フェライトマグネットの「3828」に変更。さらには「DC386」となり、その上に物価高が重なり値上げもされたのでした。

マグネットの変更の理由は、当時アルニコマグネット(アルミ+ニッケル+コバルトの合金)に使われていたコバルトが、アフリカでの産出量が激減したのに加えて、軍事用としての需要が拡大して入手が困難になったためでした。

当時、スピーカー製造メーカーの多くが安価で入手の容易なフェライト磁石に仕様変更していく中で、最後までこの流れに抵抗したのがJBLでした。しかしそのJBLも、当時「Arden」とともに大人気を博していた「4343」のマグネットを、ついにフェライトに変更せざるを得なくなり、1980年「4343B」にモデルチェンジしたのです。

LEGACYシリーズに迫る!

さてLEGACYシリーズに話を戻します。発表されたのは今年5月の独ミュンヘンでのオーディオショウでした。開発者曰く、LEGACYシリーズはタンノイの新たなクラシックラインとして独自の立ち位置にあるスピーカーで、従来から同社には「PRESTIGE GOLD REFERENCEシリーズ」がありますが、LEGACYシリーズはクラシックラインのエントリーに位置する製品とのことです。

タンノイは90年を超える歴史を持つブランドで、その創業時から現在に至るまで、常に最先端の音楽再生に関わってきており、その過程で得た数々のノウハウと同社のエンジニアの想いを、理想的な形でハイブリッドさせたのが、このLEGACYシリーズだとしています。

そのために設計に当たったエンジニアは、オリジナルモデルの試聴を何度も何度も繰り返したと言います。改めてそのサウンドの特徴を踏まえた上で、細部に最新ノウハウをつぎ込むことでサウンドを追い込んでいったのです。

タンノイには最新技術を前面に打ち出した製品もありますが、決してそれだけでなく、同社の過去の遺産に対して、「優れた製品を創ってきた」との自負の証明でもある「ステートメント・プロダクト」としてLEGACYシリーズを開発したそうです。

それは単なる復刻ではなく、そこに、過去にはなかった最新技術を投入して、現在の再生技術がどこまで進化したのかを証明することでもあったのです。

LEGACYシリーズは、スコットランドのコートブリッジの工房にて、熟練の職人チームによって一台一台丁寧にハンドメイドで製作されています。正真正銘のMade in Scotlandです。

これらのことを踏まえ、LEGACYシリーズのオリジナルとの違いを見てまいります。

オリジナルとの違いは?

搭載されている最新のデュアルコンセントリック(同軸2ウェイ)ユニットのエッジには、オリジナルの「Arden」などでは、特殊な高分子系の材料を独自形状に成型した「タノプラス・サラウンド」を採用していましたが、「ARDEN」では経年変化の少ない新開発のラバー素材に替わっています。

また「CHEVIOT」「EATON」では、コットンクロスに樹脂を含浸させたハードエッジを採用しています。これらの最適な素材選択は、ユニットを自社設計できるタンノイならではのこだわりです。

またオリジナルでは、採用されていたパーツが全て自社製という訳ではなく、ネットワークにもプリント基板を採用していました。一方、今回の「ARDEN」などでは、ネットワークも手配線によるハードワイヤリング仕様にグレードアップされています。ここにも自社の工場で製造するという強いこだわりが見てとれます。

もちろん、デュアルコンセントリックユニットもオリジナルモデルとは違い、奥行き自体深くなっているため、必然的にキャビネットも内部のブレーシング(添え木構造)に最新の音響解析に基づいた技術が盛り込まれた新設計としており、かなり細部に至るまで強化されています。このこだわりこそがLEGACYシリーズが、単なる復刻にとどまらない新しいスピーカーといえるでのす。

フロントバッフルの高域レベルコントロールは、オリジナルはアッテネーター式でしたが、経年変化や酸化などによる接触不良やロスを防止するため、金メッキを施したネジとプレートにより確実にロックアップするレベルコントロールシステムを採用しています。ツイーターレベルを5段階、5kHz以上に周波数のスロープを5段階増減でき、お部屋に合わてサウンドを追い込めます。

リアの入力端子も、オリジナルでは今となってはお世辞にも高級感があるとはいえなかった(当時は当たり前でした)のですが、LEGACYシリーズでは独WBT社製のスピーカー端子を採用し、バイワイヤリング接続を可能としています。

さらに、タンノイ独自の考え方に基づくアース端子を加えることで、ユニットのシャーシとアンプとのアース接続が可能になることで、高周波ノイズの侵入を低減し、中高域の透明度を高められたとしています。これなど最新ノウハウそのものです。

ユニットサイズは、「ARDEN」が15インチ(38cm)、「CHEVIOT」が12インチ(30cm)、「EATON」が10インチ(25cm)と、共通の素材でツイーターが同一なことから、音色傾向は同じですが、やはり低域の量感にはサイズによる差は出て来るとのことです。お部屋の大きさや聴く人の好みにより選択が可能です。ただ、いずれも現存するスピーカーにはないLEGACYシリーズの独自の世界を味わっていただけると思います。

最後に
輸入元:エソテリックの担当者によりますと、LEGACYシリーズのサウンドには、最近のハイスピードと高解像度を追求したスピーカーサウンドとは一線を画す、独自の世界があるようです。そのサウンドには、オリジナルにあった、ゆったり感やスケール感を伴って聴かせる、大らかさやふくよかさだけではなく、そこには奥行き感を伴った自然な音場が広がるといいます。また、同軸ユニットならではの定位の良さも実現しており、最新技術と古き良き時代のタンノイサウンドとの奇跡的な融合が感じられたとのことです。

大編成のオーケストラの迫力あるフォルテシモも難なく鳴らす、スケールの大きなサウンドを実現する「ARDEN」。
高域の優秀性と絶妙の低域チューニングによる、全帯域でのバランスの良さが魅力のフロアタイプ「CHEVIOT」。
重厚な低音に支えられた伝統のタンノイサウンドを、限られたスペースで実現するブックシェルフタイプ「EATON」。

タンノイは言います。「長年に亘り、タンノイのスタジオモニターは世界中でヒット曲の録音やミキシングに使用されてきました。すなわち、タンノイのスピーカーで聴くことは、リビングルームに当時のアーティストを招くことであり、往年の曲がかつて放った輝きは、今も全く色褪せることはないでしょう。」と・・・

1976年当時の美しいデザインはそのままに、最新の音響テクノロジーが注がれたLEGACYシリーズ。間違いなく、貴方をオーディオの良き時代に誘(いざな)ってくれることでしょう。(あさやん)

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