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2017年10月21日 (土)

《Zonotone Vol.1》 国産では希有な存在! それは作り手の顔が見える音楽性重視のケーブル!!

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、国産オーディオケーブルブランドZonotoneと、その創業者 前園俊彦氏について取り上げます。前園氏は"いい音"に基準はなく、"自分はこういう音が好きなんだ"という考え方で、徹底して品質にこだわっています。
また、氏が考える、オーディオ装置でのケーブルを替えるべき順番についてもご紹介します。


Zonotone「6NLW-GRANSTER」


2007年に創業 Zonotoneに迫る!

オーディオケーブルには、国内外合わせて実に93ブランド(音元出版「ケーブル大全2017」より)もあります。その傾向はと言いますと、一般的に、海外製は「理論と個性」を重視し、国産は「素材と構造」を重視している様に思われます。そんな中での国産ブランドZonotoneの立ち位置は・・・。今回はその当たりを探って参ります。

Zonotoneは、今から10年前の2007年に創業されました。私の印象では「まだ10年?」です。それ程にオーディオ業界にZonotoneブランドは浸透していますし、その評価は創業当時から高く、現在も日に日に高まっているように感じられるからでしょう。

Zonotoneの歴史を短く感じる原因は、創業者の前園俊彦氏の存在が非常に大きいのだと思います。それではまずは、我々オーディオに長く関わる人間が、これまでどのように前園氏と関わってきたか、前園氏の経歴からまずはお話を始めたいと思います。

前園氏の徹底的な品質へのこだわり


前園氏は、元々演劇志望だったといいます。その後1957年当時オーディオ御三家の一角であった山水電気に、超難関を突破して入社されたそうです。そして広告宣伝を担当されたのです。

そして、年配の方なら誰しも印象に残っている、あの女優・浅丘ルリ子のセパレートステレオのテレビCM(他に、司葉子、長嶋茂雄、石原裕次郎も起用)を製作し、サンスイを全国的に有名なステレオメーカーに押し上げたのでした。

その後、商品企画部を新設し、その部長と広告宣伝部長を兼務し、さらに東京新宿のオーディオセンター(ショールーム)の所長まで兼務されたのです。そして氏が手掛けられたのは、いずれも今となっては伝説の「AU-111」「AU-777」と言った"ブラックフェイス"のアンプや日本の伝統工芸品の"組子細工"を採用したスピーカーだったのです。

そして1987年、その後ケーブルに関わることになる切っ掛けとなった、オルトフォン・ジャパン(デンマークortofon A/S の子会社)の社長に就任されました。

同社ではカートリッジの開発にも関わっておられたのですが、前園氏はカートリッジのコイルに使うワイヤーの純度が重要との考えから、すでにオルトフォンのカートリッジに使われていた6N銅に替わる素材として7N銅が欲しいと、ケーブルメーカーである同和鉱業に打診した所、カートリッジ用では取引き単位が小さすぎるという理由で一旦は断られたそうです。しかし、その後、奇跡が起こるのです。

後日、同和鉱業側から突然OKとの電話があったのです。その理由が・・さもありなんなのです。たまたま担当者の上司が熱心なオルトフォンのファンだったと言うのです。

先方としては会社の知名度を上げるためにも、ぜひ使って欲しいと言うことになったのだそうです。この事が、氏にとっても、ケーブル業界にとっても、さらにはオーディオ業界にとっても実に大きなターニングポイントになったのでした。

前園氏の考え方はこうです。とにかく銅にしろ銀にしろ純度がポイントだと・・。不純物は血管中のコレステロールに例えられると言います。7Nとは99.99999%ですから不純物の割合が1千万分の1、つまり東京都の全人口の内のおよそ1人だけ。それ程綺麗なのです。いい音のためには、いい素材がどうしても不可欠で、とにかく最初に"純度ありき"という考えが氏には一貫してあるのだと言います。

それには国産素材でなければならないとも氏は言います。そこには日本人のDNAにある、いい加減なことをするのを許さない、徹底的な品質へのこだわりがあるからなのです。

それではZonotoneの音作りに対する氏の考え方をご披露しておきます。

Zonotoneの音作り。"いい音"とは何か?

氏は、オーディオにおいての"いい音"とは何か?答えがなければ限界もない。自分の心の中で鳴っている音が最高だと思っていると。"いい音"の基準はないと言います。

その結果、"原音再生"という得体の知れないものにこだわるのではなく、もっと単純にあなたや私の好きな音という次元で話ができればオーディオはもっと面白くなるのに・・と。前園氏のこの考え方がZonotoneケーブルのサウンドの根底に生きているのです。

氏ははっきり述べています。Zonotoneとは"前園の音"で、氏自身が「こういう音が好きなんだ。」と言っているのだと。それが合うか合わないかは聴く人が考えればいいとも。Zonotoneケーブルは氏が納得した音ではあるが、すべての皆さんにとっていい音かどうかは分からないと。

また、いいケーブルと悪いケーブルの違いについては、いいケーブルとは入ってきた信号を100%そのまま伝送してくれるもので、情報量が減ってしまうのが悪いケーブルだとも述べています。信号の中の微小な間接音や高調波成分が重要で、これが最終的に奥行きや高さ、拡がりという3次元を超える形で再現されるのだと。しかし場合によっては音が中央に寄り集まった、音の粗いケーブルの方が「パワーがある」と評価されることもりますが、これは正しい情報が再現されている訳ではないとしています。

そして氏は、シンプルな材料を使ったケーブルは、その素材独特の癖が出てしまい感動が薄いと。やりすぎはダメだが旨み成分を加えるためにも素材のハイブリッドが好ましいともしています。

その結果、Zonotoneケーブルは、1種類の銅だけのケーブルはなく、数種類(安価な製品でも最低2種類)を使い、自分なりの黄金比を見つけるために、時間をかけて徹底的に試聴を繰り返すのだそうです。前園氏自身が欲しいものを作っているのです。

氏は、「僕は心の中で鳴っている音が最高だと思っているから、いい音なんてない。」と、「だから自分の好きな音を作っているだけだ。」とも述べられています。これ程に、"作り手の顔"の見えるケーブルは国産には他に存在しません。

前園氏から、ケーブルを替えるべき順番をアドバイス
ということで、今回の《Zonotone Vol.1(Vol.2に続く)》はここまでとさせていただき、前園氏が「ケーブルを初めて見直してみようとお考えの方」へ、替えるべき順番をアドバイスされていますので、ここで紹介しておきます。

まずは入口から替えるべきで、アナログならカートリッジのリード線①②とトーンアームケーブル③④。CDプレーヤーなどのデジタル機器なら電源ケーブル(⑤⑥⑦⑧)。次いで、上流のインターコネクトケーブル(次回Vol.2でご紹介)の順番だと。

それは信号が小さい上流から攻めるのが鉄則との氏の考え方からきています。ここでロスされたら、もう取り返しようがないからです。氏は脳波の様な小さい電流の部分をもっと大事にして欲しいとしています。(あさやん)

①シェルリード線「6NLW-Granster」
②シェルリード線「8NLW-8000Prestage」
③フォノケーブル(RCA⇔RCA/1.5m)「6NTW-6060Meister(RCA)」
④フォノケーブル(RCA⇔RCA/1.2m)「8NTW-8080Prestage(RCA)」
⑤2Pタイプ電源ケーブル(1.5m)「6N2P-3.0Meister」
⑥3Pタイプ電源ケーブル(1.8m)「6NPS-3.5 Meister」
⑦3Pタイプ電源ケーブル(1.8m)「6NPS-Neo Grandio 5.5Hi」
⑧3Pタイプ電源ケーブル(1.8m)「7NPS-Shupreme1」


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