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2018年1月 6日 (土)

マランツ『 PM8006 』『 ND8006 』上級機のノウハウを徹底投入した新世代機

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
マランツから、上級機のノウハウを徹底投入した、プリメインアンプ『 PM8006 』と、ネットワークCDプレーヤー『 ND8006 』をご紹介!
日本橋1ばん館での試聴内容もレポートいたしましたので、併せてご覧ください。



■ 新世代機『 PM8006 』『 ND8006 』登場!

プリメインアンプ『 PM8006 』は、2014年発売の「PM8005」の後継機です。「PM5005」から「PM6006」「PM7005」までの入門機と、ハイエンド機「PM14S1」「PM-10S1」のラインナップのド真ん中に位置し、マランツの中核を担うプリメインアンプです。

一方の『 ND8006 』も、同じく2014年に発売された USB-DAC搭載SACD/CDプレーヤー「SA8005」の後継機と言いたい所ですが、それは、これから説明しますように、全くの別物といえるネットワークCDプレーヤーという新しいコンセプトの製品です。

■ プリメインアンプ『 PM8006 』~電子ボリュームを採用~

まずはプリメインアンプ『 PM8006 』からです。本機はマランツの4桁型番のプリメインとしては、初めて電子ボリューム(JRC製)を採用しています。これはある面では、上級機で採用しているデバイスより優れた特性を有しており、左右チャンネル間のクロストークやギャングエラーを極小化し、小音量時の音量調整精度も向上したとされています。

プリ部、パワー部とも同社の上級機同様、フルディスクリート構成の電流帰還型増幅回路を採用し、ハイスピード、高S/N、低歪率を実現しているようです。またプリ、パワー、トーンコントロールの各回路を独立させ、これも上級機のノウハウによって左右チャンネルの等長化、平行配置を徹底することで高音質を目指しています。

さらに、フォノイコライザーにも手抜きはなく、MM型のみの対応ながら新開発のNF-CR型「Marantz Musical Phono EQ」を搭載し、低歪化を実現しています。また、J-FET入力の前段アンプを採用することでカップリングコンデンサーを排除でき、信号経路の純度も向上したのです。

電源トランスには、高効率で振動と漏れ磁束の少ない大容量のトロイダルコアトランスを搭載しています。シールドは、垂直方向の磁束漏れを抑えるアルミ製ショートリングに水平方向の磁束漏れを抑える珪素鋼板シールドを加えた2重シールドとし、固定用のボルトにも非磁性体の真鍮を採用するという徹底ぶりです。

ブロックコンデンサーには、上級機のノウハウをフィードバックしたニチコン製のカスタム品(18000μF)を採用。大容量と高速な電源供給能力を両立させています。 さらに、大型の放熱板を採用することで、プッシュプルで70W(8Ω)、100W(4Ω)と十分な出力を確保、ダンピングファクターも100を実現しており、ドライブ能力を高めています。

機能的には、人間が最も敏感なヴォーカルや、楽器の基音をカバーする中域もコントロールできる3バンド(BASS / MID / TREBLE)トーンコントロールを装備。スピーカー端子はオリジナルのスピーカーターミナル(SPKT-1+)で、従来のニッケル下地+金メッキの2層から厚みのある1層のニッケルメッキに、音質を考慮して変更したとしています。

■ ネットワークCDプレーヤー『 ND8006 』~万能デジタルプレーヤー~

次に、ネットワークCDプレーヤー『 ND8006 』です。従来の8005シリーズのSACD/CDプレーヤー「SA-8005」と、ネットワークプレーヤー/USB-DACの「NA-8005」が統合された形で、1台であらゆるデジタルソフトの再生手段に対応する、万能デジタルプレーヤーという新コンセプトの製品です。ただ筆者としては、SACDの再生機能が省略されたのが返す返すも残念ではありますが・・・。

圧倒的なソフト数を誇るCD再生(CD-R&CD-RW再生対応)に加え、PC再生、フロントUSB-A入力を使ってのUSBメモリやHDD(FAT16/32対応)から、DSDファイルなどのハイレゾ音源が再生できます。ネットワークプレーヤー機能も搭載しており、PCやNASなどのミュージックサーバーに保存した、DSDファイルなどのハイレゾ音源のネットワーク再生も可能です。 ※ハイレゾ音源はDSDファイル:5.6MHz、PCM系ファイルは192kHz/24bitまで対応。DSDネイティブ再生はアップデートにより対応予定

さらに、現在大注目の音楽ストリーミングサービス(Amazon Prime Musicや、AWA、Spotify、SoundCloud)や、音楽・トーク・ニュースなど世界中のインターネットラジオも楽しむことができます。 ※MP3、WMA、AACフォーマットで配信されている放送に対応。

Wi-Fi伝送による、スマホなどで再生アプリ「HEOS」を使った多彩な音源の再生(本機の操作も「HEOS」で可能)、AirPlayや、Bluetoothにも対応しているため、iOSデバイスやスマホの音声も高音質で楽しめます。現時点でのほとんどの音源と再生方式に対応している万能型デジタルプレーヤーといえます。 ※「HEOS」は、デノンが提案するWi-Fiでつなぐワイヤレスオーディオ。

ただ、上記の多機能だけが『 ND8006 』の売りではありません。内蔵D/Aコンバーターにも全く手抜きはありません。最新のハイレゾスペックに対応した、高性能なESSの32bit型DAC「ES9016K2M」を採用しています。低ジッターと122 dBの広ダイナミックレンジを誇る高性能デバイスです。

USB-DACでは最大DSD:11.2 MHzと、PCM:384 kHz / 32 bitの入力に対応。DSDの再生方式は、ASIOドライバー(Windowsのみ)によるネイティブ再生および、DoP(DSD Audio over PCM Frames)の両方式に対応しています。また、本機の超低位相雑音クロック回路によって生成される、マスタークロックで制御するアシンクロナスモードにも対応しています。

そして、D/A変換部には、一般的に用いられるD/Aコンバーター内蔵のデジタルフィルターではなく、最上位機「SA-10」譲りのマランツオリジナルのアルゴリズムによる、デジタルフィルター「MMDF(Marantz Musical Digital Filtering)」を搭載し、音色の異なる2つのフィルター(フィルター 1:ハイスピード&ストレート、フィルター 2:アナログ的な音質傾向)が選択できます。D/Aコンバーターのロックレンジを狭めることで、ジッターを低減する「ロックレンジ切り替え機能」も搭載しています。

また、接続したPCやネットワーク機器から流入する高周波ノイズおよび、本機のデジタル回路から発生する高周波ノイズによる音質への悪影響を排除するために、デジタルオーディオ回路とDAC回路の間の信号ラインを絶縁し、さらにデジタルオーディオ回路とアナログオーディオ回路のグラウンドを分離させてノイズの回り込みを防止しています。

アナログ部には、同社オリジナルのHDAMモジュールを採用。電源部にもこだわりを見せ、2重シールドされた大容量トロイダル型電源トランスと、ニチコン社と共同開発した大容量3,300μFのカスタム・ブロックコンデンサーを採用しており、この種の製品としては非常に規模が大きく贅沢な電源回路となっています。

■ 試聴しました


上が『 PM8006 』、下が『 PM8005 』

音質は日本橋1ばん館で、『 PM8006 』を「PM8005」と比較しながら確認しました。スピーカーにはB&W「706S2」とKRIPTON「KX-0.5」を使用し、『 ND8006 』はCDでのみ試聴しました。

まずは前作「PM8005」を試聴しました。低域方向の量感は少ないものの、フラットで中高域はスッキリして、高域方向も十分な伸びが感じられ、中級クラスのアンプによくあるメリハリ調ではなく、癖のない穏やかな印象で、聴き飽きないサウンドでした。

一方、新製品『 PM8006 』の第一印象は、正直かなり上のクラスのアンプではないかと感じさせるサウンドでした。透明感があり中高域はクッキリと粒立ちが良くさわやかで、中低域はゆったりとして厚みがあり、低域方向も解像度が高く伸びやかで、肉厚感も感じられました。全体的に躍動感があり、生き生きとしたリッチなサウンドでした。

余り悪くは書きたくないのですが『 PM8006 』を聴いたあとの「PM8005」のサウンドは、僅かに薄いベールが掛かり、中域が薄く少し軽く感じました。大きくグレードアップしたにも拘わらず、ほんの僅かな価格アップに抑えられたのは驚きです。

また『 ND8006 』のCDのサウンドは予想以上のものがありました。同社のフルサイズのコンポーネンツでは初めて採用されたESSのDACもあってか微小レベルの分解能が高く、音場感の表現もSACDに肉薄するレベルと感じました。残念ながら今回はUSB-DACなどファイルオーディオでは試聴できませんでしたが、前述のようにESS「ES9016K2M」を最大限生かすべく設計されていることから、サウンドは間違いないと思います。

■ 最後に
このようにマランツの上級機のノウハウを徹底投入し、新しいデジタルコンセプトとアナログオーディオの基本を充実させ完成させた、新世代機『 PM8006 』『 ND8006 』。中級コンポーネントに新たな選択肢が加わったことは、オーディオファンにはとっては大いなる朗報です。(あさやん)

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