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2018年2月11日 (日)

ついに最新鋭Brooklynのオーナーになってしまった! ~「PCオーディオに再チャレンジしてみませんか」第2弾~

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は「PCオーディオに再チャレンジしてみませんか」第2弾と題し、2016年6月のこのコーナーで取り上げた「Brooklyn DAC」の最新バージョン『 Brooklyn DAC+(プラス) 』を満を持してレポートいたします!




■ マイテック・デジタル『 Brooklyn DAC + 』の概要

米国マイテック・デジタル社は、ニューヨーク・マンハッタンの二大スタジオ(ザ・ヒットファクトリー、スカイライン・レコーディオング・スタジオ)でエンジニアだったミハル・ユーリビッチ氏によって、1992年に設立されたプロ用レコーディング機器メーカーです。

同社は数多くのA/DコンバーターやD/Aコンバーターを、マスタリングやその他のプロユース用として開発してきました。そしてDSDフォーマットの確立に際しても、マスターレコーダーのプロトタイプの開発から関わり、SACDの立ち上げにも大いに貢献したのでした。

その後、オーディオファイルにプロの現場の音。すなわち、スタジオスペックのD/Aコンバーターの音を聴いて欲しいとの願いから、同社初の民生機となったD/Aコンバーター「Stereo 192-DSD(生産終了)」(※)を発売。その非常に高い完成度(当時の最新スペックPCM:32bit/192kHz、DSD:2.8MHz/5.6MHzに対応)が評判を呼び、大ヒットを記録したのでした。 ※「Stereo192-DSD」の機能は今現在も進化しつづけています。「Stereo192-DSD」のドライバとファームウェアは マイテック・デジタルの手により常に更新され続けており、しかもお客様自身の手でもアップデートが可能です。この分野において今後もトップランクの性能を保ち続ける事が出来るのです。非常にユーザビリティの高い製品なのです。

そのマイテックが、2014年にハイエンドDACとしては異例のヒット作となったフルサイズのフラッグシップ機「Manhattan DAC」を発売したのでした。その翌年、弟機ともいうべきハーフサイズ(横幅216mm)の「Brooklyn DAC」を市場に投入。こちらも大ヒットを記録したのです。

そして2017年、「Manhattan DAC」が『 Manhattan DAC II 』に、「Brooklyn DAC」が『 Brooklyn DAC+ 』にバージョンアップを果たして発売されました。

■ 驚きの超多機能ぶり!

拙宅では『 Brooklyn DAC + 』を、従来から使用していたプリアンプは使用せず、パワーアンプに直接バランスケーブルで繋ぎ、DACプリとして使用しています。ボリュームはアナログボリューム(※)を使用しています。
※ボリュームコントロールはDIGITAL/ANALOG(いずれも1dBステップ)の選択が可能ですが、音質で選んだ結果、ビット落ちのないアナログにしています。


とにかく、最初は本機の超多機能ぶりにはぶったまげました。フロントの高精密ディスプレイと、その両側にある2個ずつ計4個のプッシュスイッチ、それと右端の大型ロータリーノブ(ボリュームノブ兼用)で、あらゆる設定を可能にしているのです。

音源別には、パソコン(PCM:384kHz、DSD:DSD256/11.2MHzに対応)からは、USBケーブルでUSB-B(USB 2.0 Class 2)端子に、CDプレーヤーからはSPDIF(同軸:2、TOS:1選択可能)に同軸ケーブルで、アナログプレーヤーは、Analog-InputのPHONO-MM(LINE、P-MM、P- MCから選択可能)入力に、それぞれ接続しています。さらにデジタル入力ではAES/EBU、アナログ出力はシングルエンド(RCA)とバランス(XLR)の2系統を装備しています。

ここで、その多機能ぶりをざっとご披露しますと、出力(アンプ又はヘッドホン、及び両方)の選択、クロック(内蔵の超高精度・低ジッターのFemtoクロックと外部ワードクロック)の選択、MQA信号の入力選択、出力位相の反転機能、バランス(左chを絞る)、3種類のPCMフィルターの選択、ディスプレイ機能(オートオフやスクリーンセーブに戻る秒数・各種明るさ、さらにMytekマークの色)の選択とまさに至れり尽くせりです。リモコンはAppleリモコンを代用しています。

『 Brooklyn DAC + 』のサウンドをソース別に見て参りますと、まずはCDプレーヤーのデジタルアウトからのSPDI入力では、CDプレーヤーが2グレード以上あがり、CDソフトがこんなに音がいいのだと改めて納得させられました。光(TOS)と同軸で確認しましたが、光は爽やか系、同軸は高解像度系で、結局同軸に落ち着きました。

ファイル音源では、CDのリッピングソフト(16/44.1)が実に力強く、特に低域の伸び、重心の低さはかつてなかったレベルでした。また中高域もPCMを感じさせない抜けの良さ、滑らかさがあり、これで十分だと感じました。しかし、プレイソフトにFoober2000を使った、DSD128:5.6MHzにアップコンバートしたサウンドはさらに繊細で透明感が向上し、ボーカル系では間違いなくこちらを選択してしまいます。


CDリッピングソフトをFoober2000を使ってDSD128(5.6MHz)にアップコンバートして再生。

ハイレゾファイルは、サンプリング周波数に忠実に反応し、そのソフトに入っているすべての情報を引き出していると感じさせる程、従来の各種USB-DACで聴いてきたサウンドとの違いに圧倒されました。

『 Brooklyn DAC + 』でのアナログレコード再生のサウンドは想定外でした。

PHONO-MMにしてアナログレコードを再生。カートリッジにはSPU-GTE(生産終了)を使用。

聴いた瞬間、正直「なかなかやるねぇ」でした。通常リスニングではこれで十分というレベルに達しています。当初フォノイコライザー回路はデジタル処理されているのではと考えていましたが、輸入元(今井商事)に問い合わせた所、完全なアナログだということで、それが証拠にデジタルボリューム使用時はレコードは再生できません。

■ 「MQA」対応について

次に筆者にとって大いに魅力的な機能で、本機の購入に至った最大の理由でもある『 Brooklyn DAC + 』の「MQA」対応について触れておきたいと思います。


MQA-CD再生時ディスプレイには24bit/176.4kHzと表示されます。

MQAは、英国の老舗オーディオメーカーであるメリディアン社が提唱している新しいロスレス圧縮コーデックで、今後のハイレゾによるストリーミング配信の主流となりうるフォーマットとして今注目を浴びています。データ量の多いハイレゾファイルを一旦圧縮変換する、いわゆるFLACに似た可逆圧縮方式のような形式です。

例えば、352.8kHz/24bitのハイレゾファイルを44.1kHz/24bitにまで、実に約1/8にまで圧縮。これにより、大容量ハイレゾファイルのダウンロードにかかる大幅な時間短縮や、HDDなどストレージの節約にもなります。膨大な情報量を持つスタジオクオリティの音声ファイルを、CD並のコンパクトなサイズにロスレスで圧縮する独自技術で『 オーディオ折り紙 』とも例えられる非常に巧妙な圧縮技術です。

DSDブームを作り出したマイテックが、今度は「MQAといえばマイテック」といわれるかも知れない可能性を秘めてもいるのです。常に、デジタル再生の最先端を切り拓いてきたマイテックが、MQAにいち早く目を付けた意味はやはり大きいと思います。

さて、『 Brooklyn DAC + 』によるMQA-CD(※)再生は、想像を遙かに超えるサウンドでした。MQA-CDをプレイした瞬間、本機のディスプレイにはいきなり「24bit / 176.4kHz」と表示されました。そのサウンドはPCMなのに実にDSDライクなのです。キメの細かさ、音場の広さ、音像の立体感は圧巻でした。まだソフトが限定されているため、これ以上のコメントは避けますが、このMQA-CDがSACDに取って代わるポテンシャルは十分あるのではないでしょうか。MQA-CDがパッケージメディア進化の最終形かも知れないとも感じました。 ※MQA-CDは、通常のCD(SACD)プレーヤーでは16bit / 44.1kHzの通常のCD音質で再生されます。ディスクのコストアップも殆どないと思われます。また、『 Brooklyn DAC + 』ではMQAデコードのオン/オフが可能で、この機能は現時点ではマイテックだけです。


■ 最後に
『 Brooklyn DAC + 』を聴き込んでいく程に、本機がプロの世界で鍛え上げられたマイテックと、開発者のユーレビッチ氏が、一音楽愛好家の立場での試聴を繰り返しつつ製品化したということに納得させられました。

そのサウンドは、深く厚みのある低域、エネルギーに満ち溢れた中域、高域の圧倒的な情報量、厚みのある豊潤なサウンド、生音のような立ち上がりや響きを再現し、非常に説得力のあるものです。

マイテック・デジタル『 Brooklyn DAC + 』こそ、オーディオファイルが待ち望んでいた"新世代のUSB-DAC"だと思います。その性能・機能は従来のUSB-DACを完全に凌駕していると断言します。今年こそ本機で「PCオーディオ」にもう一度チャレンジしてみませんか?(あさやん)

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