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2018年2月24日 (土)

SOULNOTEが国産ハイエンドプリメインアンプ市場に『 A-2 』を投入!!

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、SOULNOTEのハイエンドプリメインアンプ『 A-2 』を特集します。音質を最優先し、電圧帰還を行なわないオリジナル技術で、血の通ったリアルなサウンドが実現しています。日本橋1ばん館での試聴結果もあわせてレポートいたします。



■ "SOULNOTEサウンド"とは

「SOULNOTE(ソウルノート)」は、株式会社CSRの音響機器ブランドです。SOULNOTEブランドは2006年、当時の代表者兼エンジニアの鈴木 哲氏がCSRの下で同ブランドを立ち上げました。2010年にCSRから独立して「株式会社SOULNOTE」となりましたが、2016年に鈴木氏が同社を離れ、新たに"新生SOULNOTE"が誕生したのです。同社製品は、長年音響機器を専門に開発してきた技術者達が、常に音を聴きながら、"魂を揺さぶる音"を目指して開発されています。

"SOULNOTE=魂を揺さぶる音"とは・・・時空を超えて、瞬時に目の前に演奏者を蘇らせる。SOULNOTEには音源に込められている"SOUL(魂)"を蘇らせ、永遠に揺さぶり続ける"NOTE(音)"があるのです。それは"生きている音"であり、音楽の楽しさやワクワク感、感動が直接伝わって来る音なのだと言います。

それを水の流れで例えると、SOUNOTEが目指すのは「どこにも堰き止められず全開で流す」ことで、それは「何かで一度堰き止められた流れは、後でどう頑張っても元には戻せない」という考え方から来ていると言います。フィードバックをはじめとした回路技法や振動を止めるための筐体設計など、歪みやS/Nなどの測定値を良くするための手法が、「流れを堰き止め、魂を失わせ、音を殺している」のだとしています。

その考えの基、SOULNOTEのオリジナル技術である「Non-NFB」や「信号経路の最短化」「筐体設計」の最新技術を投入したプリメインアンプの最上位モデルが『 A-2 』です。

歴代の数々のSOULNOTE製品から、筆者が認識している"SOULNOTEサウンド"とは、
1)非常に透明度が高く鮮烈で、全くわだかまりのない、ストレスを感じさせない"抜けの良いサウンド"
2)非常にストレートで立ち上がりが良く、音程のしっかりした安定感のあるもので、"音楽を楽しく聴かせてくれるサウンド"
3)活き活きして鮮度が高く、抑えられた所を感じさせない、吹っ切れ感のある元気のよい"生きたサウンド"

これらはもちろん、これから見てまいります『 A-2 』にも継承されているのです。



■ 『 A-2 』の内容に迫る!

■完全バランス無帰還ディスクリート回路
『 A-2 』は音質を最優先して、出力段を初め、電圧増幅段、電源安定化回路に至るまで、すべてにおいて電圧帰還を行なわないオリジナル技術である「完全バランス無帰還回路(Non-NFB)」を、ICを使わないディスクリートで構成しています。完全バランス化することで、"生々しく開放的でクリアでありながら、熱い音楽再生をとことん追求"しているのです。

■シンプルな回路構成
本機は、歪みやS/Nなどの見掛け上の測定値を良く(音質とは関係ない)するための、DCサーボ回路やカレントミラー回路等を用いていません。電圧増幅段の定電流回路や、バイアス回路も音質で選び抜いた定電流素子(2SK209)と、定電圧素子(LED)のみによるシンプルな回路を採用しています。ここでも"生きている音"を追求しています。

■リレー切替え方式バランスアッテネーター
音量調整回路は従来の機械式(回転型摺動子)ボリュームや、電子ボリュームではなく、独自のリレーで高精度抵抗を切り替えるアッテネーター方式をバランス構成で採用しています。これにより透明感や立体感が向上し、特に小音量時の改善効果は大きくなったのです。ギャングエラー(左右の音量差)も無くなりました。ボリュームは35段階で、カチカチ音が実に信頼感たっぷりです。特に小音量時の音質には有利だと思います。

■理想的なコンストラクション
回路基板は入力端子、入力セレクター、ボリューム、無帰還電圧増幅段までを1枚の多層基板とすることで余計な引き回しがなく、信号ラインの最短化を図っています。その結果、接続ケーブルの振動やインダクタンス成分、輻射ノイズの影響等を回避でき、音質低下の原因となるシールドやフィルター類を一切使う必要が無くなったのです。これが"活き活きした鮮度感"には大いに貢献しています。

■銅箔厚70ミクロン4層基板
出力トランジスタを選別・ペアリングした4パラプッシュプルの出力段と、メイン電源で構成されたパワーブロックには70ミクロンの4層基板を採用。基板の内層プレーンを電源バスバーとして使用することで、電流ループを最小化でき、電流経路の低インピーダンス化と最短化が、優れた周波数特性と安定性を確保し、"伸びやかでストレートなサウンド"を実現したのです。

■強力電源
同社史上最強クラスの600VAバイファラ巻きトロイダルトランスを採用。ファーストリカバリーダイオードをトランス巻線直近に配置することで整流電流ループを最小化。整流コンデンサは音質で選び抜いたエルナー製の小容量コンデンサを多数パラレル接続する、SOULNOTEの従来手法を踏襲することで、"優れた高周波特性とハイスピードサウンド"を実現しています。

■シングル無帰還差動BTL回路
従来のステレオアンプの左右チャンネルを逆相で使用するBTLモノラルでは、パワフルな音質が得られる反面、2つのアンプのマッチングやGNDの影響で、音像が滲んだり音がほぐれず固まりになる傾向がありました。本機では、 1個の無帰還差動アンプの差動出力を左右のファイナルステージに分配する新しい方式を採用することで、BTL駆動の"豪快さと繊細で解放的な音楽表現を両立"させたとしています。

■『 A-2 』のその他特徴
1)信号ラインのみならず電源ラインもコネクターを排除し、ケーブルを直接基板に半田付けすることで無接点化し、信号経路から余計な接点を排除しています。

2)ヒートシンクは冷却効率が高く、固有振動が少ない形状を追求した新開発のチムニー型を採用。ヒートシンクの鳴きを無理矢理抑えるのではなく、共振を排除しています。

3)電源トランスは直接スパイクで接地させ、アルミパネルが凹凸断面形状で共振をコントロールし、パネルの直接接合を避け不要な共振を排除しています。ここでも同社の従来手法を踏襲しています。

4)トップカバーは、ベース鉄板とアルミパネルを互いにダンプしない様に3点接合させた二重構造とし、これをさらに筐体アルミ部に固定することなく3点接地しているため、天板の黒いパネル部分は叩くと鳴る状態です。このように、解放的なままで音の重心を下げることに成功しています。無理矢理振動を止めない手法も従来通りです。良い振動はあえて止めない、自由に鳴らすことで音楽性が失われないのです。これもSOULNOTEの最初期からの考え方です。

■ 試聴しました。

試聴は日本橋1ばん館で行いました。



サウンドは、低域が引き締まり、音程も超低域までしっかりしていて安定感があります。中域は滑らかなのに芯はしっかりしており、エネルギーたっぷりで充実感のあるものです。高域は透明感が高く、立ち上がりが小気味良く十分な余裕を感じさせました。

ボーカルは堅さはなく滑らかで、抜けの良いリアルな声を聴かせました。ただ少し若く感じたのは、伸びやかさやハイスピード故かも知れません。

音場は奥行き方向が非常に深く、左右にも十分な広さがあり、見通しの良いサウンドは、S/Nの高さから来る見事な静けさの再現の結果だと思います。


■ 最後に
このように『 A-2 』は、ソースに何も足さず、ソースから何も引かない、本来スピーカーが持っているポテンシャルを引き出し切るといった表現がピッタリのサウンドでした。

とにかく見通しの良い、吹っ切れたサウンドは爽快であり、その生々しく実在感を伴ったサウンドは格別です。情報量重視の優等生タイプの多い国産アンプとは違い、血の通ったリアルなサウンドが眼前に展開しました。

やはり、従来からのSOULNOTEサウンド同様、どこか海外のハイエンド製品に通じる、決して枠にはまらない、生き生きとした実に楽しいサウンドを聴かせてくれました。

『 A-2 』が加わったことで、ますます国産ハイエンドプリメインアンプが面白くなってきました。(あさやん)

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