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2018年3月27日 (火)

英国トラディショナルブランド「スペンドール 」「 クリーク」が実現するしなやかサウンドは!

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、英国トラディショナルブランドである、スペンドールのスピーカーと、クリークのアンプについて特集いたします! 両ブランドの製品を組合せることで、デジタルサウンド独特のあの緊張感から解放してくれる"しなやかサウンド"が実現できます!



■ スピーカーブランド「スペンドール」

スペンドール(SPENDOR)は1969年創業のスピーカーブランド。半世紀を超える歴史を誇り、流行に左右されず現在までスペンドールトーンを貫き通しています。スペンドールの礎となる会社は、1960年初頭にスペンサー・ヒューズとドロシー・ヒューズ夫妻(二人の名前を組み合わせてスペンドール)によって設立され、以後英国BBCの音響技術局の経験とノウハウを基に製品開発を続けています。

因みに、BBCモニターとして有名な「LS3/5a」は、放送用スピーチモニターとしてスペンサー・ヒューズがBBC在籍中に基本設計したもので、スペンドールをはじめチャートウェル、ロジャース、ハーベス、KEFなどがBBCとライセンス契約を交わして同じ型番で生産された珍しいスピーカーです。

実際にスペンドールのオリジナル製品である「BC-1」(1969年)は、スタジオ用モニターシステムとして採用され、その後改良され一般市場向けに発売されました。そして今でも伝説の銘機とされる「BC-II」(1973年)はスペンドールの名を不動のものにしました。「BC-II」に採用されたベクストレーン振動板とともに、世界中にスペンドールの名を知らしめたのでした。

スペンドール社が目標としたのは、「スペンドールマジックにより、バランスが良く、美しいナチュラルなサウンドをリスナーにお届けする」でした。 最高級の天然材を使用し手作りに徹したキャビネットは、共振や振動変化を防ぐためだけに作られたものではなく、あくまでユニットの性能を補完するために設計され、内部補強材から格子織りフロントグリルに至るまでこだわりと高級感に満ち溢れています。

■ アンプ、CDプレーヤーの専業ブランド「クリーク」

一方のクリーク(CREEK)社は、創業1981年と言いますから、すでに40年近い歴史のあるアンプとCDプレーヤーの専業ブランドです。創業者のマイク・クリークの自社製品に対する位置付けは、ずばり"ローコスト・ハイパフォーマンス"で、それは現在の製品に至るまでずっと引き継がれています。それが証拠に、世界中のオーディオ機器が高額化する流れの中にあっても、同社製品はリーズナブルな価格に徹しており、100万円を超える様な製品はありません。

クリークの創業当時はスピーカーの小型化が一気に進み、アンプは大出力化・大型化に突き進んでいた時代でした。しかしクリークは一貫して常識的な価格内での高性能機を世界に供給してきたのです。筐体は薄型でシンプルな扱い易いもので、これこそ英国人気質でもある「家庭で音楽を聴くのに大袈裟なオーディオはいらない」という考え方から来ているのだと思います。

その結果、国産アンプの設計スタンスでもある"特性やパワー重視のアンプ"とは対極にあると言える、"音楽を聴き疲れなく、聴いていて楽しいナチュラルなサウンドを奏でるアンプ"を目指して供給し続けているのです。

■ スペンドール『 Classic3/5 』『 Classic3/1 』をご紹介!

新開発のスピーカーユニット、新クロスオーバーネットワーク、キャビネット構造の見直しなど、伝統のスペンドールサウンドに最新の技術を投入して完成させた「新Classicシリーズ」から小型ブックシェルフ型2機種をご紹介します。

『 Classic 3/5 』は前作「S3/5R2」の後継に位置付けられ、ユニット、ネットワーク、新構造キャビネットや、マグネットキャッチグリルの採用など構造を一新しています。銘機「LS3/5a(括弧内はLS3/5aのデータ)」同様の2ウェイ2スピーカーの密閉型で、高域に22mm広帯域ソフトドーム(20mmソフトドーム)、低域に150mm 中央部にフェイズプラグが装着されたEP77ポリマーコーン(110mmのベクストレン製コーン)というオーソドックスな構成です。

周波数特性は75Hz~25kHz(90Hz~20kHz)、出力音圧レベルは84dB(82.5dB)で、クロスオーバー周波数は4.2kHz(3.5kHz)、最大入力は100W(40W)です。外形寸法は165W×305H×188Dmm(185×300×160)、質量は5kg(5.3kg)とほぼ「LS3/5a」を継承したコンパクトな、まさに本当の意味でのブックシェルフ型です。

このように銘機を彷彿とさせるデザインながら、最新のソースにもしなやかに対応すべくワイドレンジ化されています。しかしそこは伝統に裏打ちされたブリティッシュサウンド独特の、あの艶やかさやふくよかさを備えたサウンドとなっているのです。懐かしさとともに、音楽を楽しく聴くなら、これで十分ではと考えてしまいます。それ程にリラックスできるサウンドなのです。

一方の『 Classic 3/1 』は「SP3/1R2」の後継にあたるモデルで、『 Classic 3/5 』同様、新開発のEP77ポリマーコーンや、クロスオーバーネットワークを搭載し、キャビネットも新構造になっています。ユニット構成は22mmソフトドームと、180mmに大型化されたウーファーの2ウェイで、こちらはバスレフ型です。周波数特性は40Hz~25kHzと低域が拡大され、、出力音圧レベルは89dB、最大入力は150Wと強化されています。

やはりウーファーの大きさと密閉・バスレフの違いが低域に反映され、スケールは大きくなり、音場も拡大されます。しかし『 Classic 3/5 』同様、中高域の繊細で微妙な表現は、特に弦との相性が抜群で、ボーカルでは顔の表情まで浮かんで来そうな程人間の温度感さえ感じさせてくれます。このスペンドールの"新「Classic」シリーズ"には、英国伝統の渋さに通じる"ブリティッシュサウンド"が今なお生き続けています。

■ クリーク『 EVOLUTION 50A 』『 EVOLUTION 100A 』をご紹介!

いずれもコストパフォーマンスが抜群で、同一デザインのハイエンドDAC内蔵のCDプレーヤーやパワーアンプもラインナップされており、パワーアンプはプリメインアンプを使ってのバイアンプシステムやCDプレーヤー(ボリューム機能付きのアナログ出力を使うことで)とのダイレクト接続も可能です。発展性や将来性も考えられた「EVOLUTIONシリーズ」の一員です。

『 EVOLUTION 50A 』は出力55W×2(8Ω)のプリメインで、薄型の外観から想像するよりズッシリ感(7.5kg)があり、筐体には手抜きは全く感じられません。プリアンプ部のボリュームは電子式で、付属のリモコンでも調整できます。パワー部へはClassAで信号を供給することで低歪みに抑えています。

パワー部には200VAのトロイダルトランスを搭載。最近多くなっている低インピーダンスのスピーカーも十分にドライブできる、高い電流供給能力を備えたバイポーラトランジスタによる2段ダーリントン回路×2で構成されています。バイアスは一般的なAB級です。

一方、上位モデルの『 EVOLUTION 100A 』は出力110W×2で筐体は全く同じ大きさですが、重量は9kgとなっています。2段ダーリントン回路は倍の4回路、バイアスは通常のAB級とは異なるG級という珍しい方式を採用しています。電源トランスも『 50A 』より一回り大きくものが搭載されています。

このG級方式は、電源電圧を2段階に自動切り替えすることで、小信号時に不要な電圧をカットし、その代わりアイドリング電流を増やすことで歪みを抑えられると言います。AB級よりは効率が良く発熱は少なくなっています。元はバッテリー給電機器の省電力化から生まれた方式とのことです。

いずれも入力はRCA5系統のアナログ入力を備えており、INPUT4はRCAとXLR(2番HOT)の兼用となっています。スピーカー出力は『 50A 』は1系統、『 100A 』は2系統でバイワイヤリングにも対応しています。

また『 EVOLUTION 50A 』『 EVOLUTION 100A 』のパワーアンプ部を単体化したパワーアンプ『 EVOLUTION 50P 』と『 EVOLUTION 100P 』があり、いずれもゲインがプリメインと同じ33.3dBに統一されており、バイアンプにも適しています。

このようにクリーク『 EVOLUTION 50A 』『 EVOLUTION 100A 』は、いかにも英国伝統の"何でもかんでも詰め込まない、シンプル・イズ・ベスト"の思想が貫かれています。

いずれのアンプも、すべてをさらけ出すような国産アンプの音とは一線を画す、落ち着きのある音の出方です。ハーモニーが実に美しく、潤いに満ちたナチュラルで魅力的なサウンドです。ボーカルは生身の人間が発する声そのもので、アコースティック楽器の艶やかさや潤いのある表現も特筆ものです。国産アンプが往々にして苦手としている音楽の微細なディテールがいとも簡単に得られるのです。それは音楽を知り尽くしているからでしょう。


■ 最後に
スペンドールのスピーカーと、クリークのアンプとを組合せることで、さらにその相乗効果が発揮され、渋い落ち着いた雰囲気を醸し出します。この典雅な"ブリティッシュサウンド"こそ、デジタルサウンド独特のあの緊張感から解放してくれる"しなやかサウンド"と言えます。きっと、聴き疲れが全くなく、音楽をもっともっと聴いていたくなります。 (あさやん)

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