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2018年3月 1日 (木)

カクテルオーディオ 超多機能型デジタルミュージックサーバーの魅力を探る

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、1台でデジタルオーディオの再生に必要な機能をすべて網羅したcocktail Audio(カクテルオーディオ)の"ミュージックサーバー"の魅力に迫ります。アンプが内蔵されている『 X35 』と、デジタル機能だけに特化した『 X50D 』をご紹介!

cocktail Audio マルチメディアプレーヤー

『 X35 』



『 X50D 』


■ ミュージックサーバーってどういうモノ?

韓国NOVATRON社は、2003年1月に設立されたHi-Fiオーディオメーカーで、「cocktail Audio」は同社のHi-Fiオーディオ製品専用ブランドです。これは地域性なのでしょうが、従来から韓国のオーディオブランド製品には、ネットオーディオに関して先進的な取り組みが目立ちます。

これからご紹介しますcocktail Audioの製品は、様々なアイデアが詰め込まれたミュージックサーバーですが、「ミュージックサーバー」という名称自体、まだ日本国内では十分浸透していませんし、「ミュージックサーバー」という言葉には様々な解釈の仕方があるため、"どういうモノ?"と思われる方も多いのではないかと思います。

「ミュージックサーバー」を厳密に定義しますと、「音源の管理(サーバー)から再生機能(プレーヤー)までを備えるオーディオ機器」ということになると思います。分かり易く言いかえれば、「ストレージ(ハードディスクやSSD)内蔵のネットワークオーディオプレーヤー」ということです。これならイメージがつかめるかと思います。

「ミュージックサーバー」のメリットは、これ1台でデジタルオーディオの再生に必要な機能がすべて賄えるということです。デジタルの聡明期のCDがメインソースだった時代はごくシンプルだった再生システムが、デジタルファイルでのオーディオ再生の時代になって非常に複雑なものになってきました。

例えばネットワークオーディオをしようとする場合、ネットワークプレーヤーに、サーバーの働きをするNAS、CDをリッピングしたりメタデータを整理するためのパソコンが必要です。本来オーディオ機器ではないパソコンやNASなどを、家庭内LANのネットワークに接続しなければ再生できないという状況になってしまったのです。

これではオーディオ&音楽ファンにとっての敷居がますます高くなり、「難しい」と感じるのは当然だと思います。しかし今回ご紹介するcocktail Audioの「ミュージックサーバー」は、こうした複雑さを排除して、1台でネットワークオーディオの魅力を味わえる実にユーザーフレンドリーで画期的な製品です。

そして、cocktail Audio「X35」であればアンプまで内蔵しており、CDのリッピング、メタデータの管理、さらに音楽再生までこれ1台で行え、本体ディスプレイとリモコンで快適な操作が行えるように設計されているため、通常のネットワークプレーヤーのように別途タブレットを用意する必要もありません。スピーカーさえあれば、本当にこれ1台ですべて完結してしまうのです。

また、cocktail Audio「X50D」はDACやアンプを搭載せず、とにかく「デジタル機能だけに特化したミュージックサーバー」という立ち位置の製品で、特に高性能なD/Aコンバーターやアンプをお使いのオーディオマニアにはドンぴしゃな製品とも言えます。

それでは、この2機種について「どんなことができるのか」をサウンド傾向とともにレポートしてまいります。

■ オールインワン型マルチメディアプレーヤーcocktail Audio「X35」とは?

100W×2chの左右独立のデジタルアンプを搭載し、スピーカーを接続するだけで音楽データの再生が可能です。背面にあるスロット(1箇所)に別売※のHDD/SSD(SATA 2.5型 SSD/HDDは2TBまで、3.5型HDDは8TBまで)を収納でき、楽曲を存分に保存できます。着脱はユーザーで簡単にでき、複数のドライブをジャンル別など使い分けることもできます。(※HDDやSSD等の記録媒体は付属していません。別途お買い求め下さい。)

前面にCDドライブを搭載しており、CDをFLACやALAC、WAV、MP3など様々なフォーマットでリッピングできます。CDのメタデータやカバーアートはGracenoteなどの情報から取り込めます。そして取り込んだ音楽データは、独自のミュージックデータベースに蓄積され管理もできます。煩わしいリッピング作業から開放されます。

対応フォーマットは最先端のものを網羅しており、DSD(64/128/256)、DXD(352.8kHz/24bit)、FLAC(192kHz/24bit)、WAV(192kHz/24bit)などの再生が可能です。またネットワークに接続することで、ネットワークプレーヤーとして機能し、TIDALやSpotifyなどの音楽ストリーミングサービスも楽しめます。

入出力も実に多彩で、デジタル音声出力は同軸、光、AES/EBU、USB、HDMIの5系統を装備、入力は同軸、光、AES/EBUの3系統と万全です。さらにMM型対応のフォノイコライザーまで搭載しており、アナログレコードの192kHzでのハイレゾ録音やLINE INでのアナログソースのハイレゾ録音もできる優れものです。もちろんオートでもマニュアルでもカッティング編集できます。

DACチップには実績のあるESS ES9018K2M を搭載。電源部も大型トロイダル・トランスやアナログ/デジタル独立電源を採用するなど高音質設計としています。フロントパネルには7インチの液晶ディスプレイを採用し、操作画面はもちろん音楽ファイルの情報やカバーアートまで表示されます。さらにHDMI出力を使えば、お持ちの大型ディスプレイやプロジェクターの大画面で映し出すことも可能です。

さらにスマホやタブレット(iOS/Androidデバイス)にNOVATRON「MusicX」をダウンロードすれば、ご家庭のネットワークを経由して手元での各種操作も可能です。

直接スピーカーを接続してのサウンドは、デジタルアンプらしい素直なもので、想像以上のパワー感があり、ブックシェルフタイプのスピーカーなら十分ドライブできます。音質傾向は、明るめの生き生きしたサウンドで、10~20万円台の中級プリメインアンプに十分匹敵するレベルと感じました。電源ケーブルの交換で更にパフォーマンスが向上することも確認できました。

もちろんアナログアウト(RCA)をお使いになれば、お持ちのアンプでもお楽しみいただけます。この使い方でも本機の価値は十分あると感じました。

■ デジタルに特化したミュージックサーバー&プレーヤーcocktail Audio「X50D」

本機はデジタルに特化することで、お使いのD/Aコンバーターをはじめとしたハイエンドオーディオ機器に、ミュージックサーバー機能を追加させることができます。

CDのリッピング機能や対応フォーマット、ネットワークプレーヤー機能、フロントの液晶ディスプレイは「X35」と共通ですが、機能的には強化されています。

デジタル出力は、同軸が2系統になり、TOS、AES/EBU、USB、HDMIに加えてI2S※(2系統)やワードクロック出力も装備されています。ただ、デジタルに特化したことからアナログ入力はもちろんヘッドホン出力もありません。余計なモノはすべて排除されています。(※Inter-IC Soundの略で、デジタルの音楽データとともにそのクロックを分けて送ることで精度の高い伝送が可能)

さらに背面にはSSD/HDD(別売)のスロットが2基に増設されており、それぞれ6TBまでのSATA3.5型/2.5型HDDまたは2.5型SSDが装着可能になっています。バックアップや最大12TBまでのストレージが構成できます。

そして音質向上の手段として、フロントパネルを12mm、それ以外はコンピューター制御で切削加工した8mmの極厚アルミプレートで筐体を構成しています。インシュレーターもアルミダイキャストとしており、繊細なHDDやSSDを守るためもあって、振動に強くハイエンドに通じる強固な仕様としています。その結果アンプを持たない「X50D」の方が「X35」より重くなってしまっています。

サウンドはお使いになるD/Aコンバーターや、USB-DAC次第という面はありますが、同じ条件(「X35」のデジタルアウト)で比較したメーカーの話では、解像度が高く、情報量が多いのは共通しているものの、やはり音の厚みに違いがあり、温かみを感じさせる豊かなハイエンドに通じるサウンドだということです。


■ 最後に
cocktail Audioの製品はいわゆるサーバーであり、いかにもPCといった内容の製品ではありますが、国産PCメーカーのサーバーにある無機的で冷たいサウンドというイメージは皆無で、本格的なオーディオライクなサウンドを提供してくれます。従来存在しなかったオーディオ新時代を予感させる画期的アイテムcocktail Audioの導入をぜひご検討下さい。(あさやん)

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