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2018年11月21日 (水)

MAGICOから手を伸ばせば届くスピーカー『 A3 』登場!!

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
天文学的な価格のラインナップが並ぶMAGICO(マジコ)製スピーカーに、異例なロープライスで登場した『 A3 』をご紹介! 数百万円でもおかしくない、まさにハイエンドサウンドを味わうことができます。




■ MAGICO社とは

MAGICO社は、1996年米カリフォルニアでAlon Wolf(アロン・ウルフ)氏によって設立されました。彼は現代のスピーカー設計における可能性を徹底的に追求するため、その独創的な発想から生まれた、最新技術による CG モデリング及び高精度リアルタイム音響分析を利用してスピーカー開発を行っています。

現時点でも、先進的なカーボンナノチューブのコーン紙を採用したドライバー、ベリリウムツィーターなどもすべて自社開発し、キャビネットは5軸切削機器によって航空機グレードの#6061系アルミニウム合金から作り出されています。世界屈指の工業的「芸術品」とも言えるスピーカーの製造メーカーです。


■ 天文学的な価格のMAGICO社製品ラインナップ

現在のMAGICO製品のラインナップ(価格はいずれも税別/ペア)は、「Q Series」(400~3,600万円)、「S Series」(240~1,050万円)、そしてM Projectの「M6」(2,300万円)、「M3」(1,048万円)があり、筆者のような一般庶民からすると、その良さは十分すぎる程承知はしていますが、その天文学的な価格には、これまで食指を動かされることはありませんでした。

ステレオサウンド誌206号で、評論家の三浦孝仁氏が従来お使いのMAGICO「Q3」から「M3」に買い替えられたという記事に接して、「ついに三浦先生も行き着く所まで行ってしまった。」のだと感じたのでした。三浦氏はかなり早い段階から金属筐体のクレル「LAT1」をお使いで、その後同「LAT1000」、そしてMAGICO「Q3」と来て、「M3」に至ったのでした。

因みに、「Q Series」は高能率のNano-TecドライバーとベリリウムツィーターMBe-1、#6061アルミニウムと真鍮からなる完全密閉型エンクロージャーを採用しています。「S Series」は、ダイヤモンドコートのベリリウムツイーター、ミッドバスユニットにカーボンナノチューブとグラフェンを合わせた振動板、厚さ3/8インチ のティアドロップ円筒型のアルミニウム合金引抜材でエンクロージャーを形成しています。

この度、そのMAGICOから、同社としては異例なロープライスの『 A3 』が登場。Joshin日本橋1ばん館での試聴を含め、早速リポートしてまいります。


■ "手を伸ばせば届く"スピーカー『 A3 』

『 A3 』は、主宰者のアロン・ウルフ自身に「長年の夢が叶った"手を伸ばせば届く"スピーカー」と言わしめた、同社としては異例な価格(ペアで130万円)のスピーカーです。しかしその開発苦労たるや大変なものであったと想像に難くありません。それはMAGICOの理想があまりにも高いため、それを低価格で実現するための努力、いやその執念とも言える物ものに驚かされます。

この目標を達成するコスト削減のために、様々な方法と研究とテストを繰り返し、MAGICOの蓄積した技術とノウハウを惜しみなく投入して『 A3 』を発表したのです。

【ドライバー】
ツィーターは、上級機の様なダイヤモンドコーティングを施されていない新設計のノンコーティングの25mm ベリリウム振動板で、ドーム表面形状は"M Project"のツィーターを基本とし、専用設計のネオジウムマグネットを採用。ダンピング素材を使ったバックチャンバー内に収納され、超低歪みと高いパワーハンドリングを実現しています。

ミッドレンジは、6インチ径のコーン型の振動板を新設計し、最近のMAGICOを象徴するグラフェン(※)を貼った新設計のカーボンファイバー織布を表層に使った複合構造を採用。磁気回路には、ウーファーの応答性と揃えるため、オーバーハング型(ギャップの深さよりも長いボイスコイル長を持つ構造)で非常に強力なネオジウムを採用し、正確なピストンモーションを実現。※グラフェンとは、1原子の厚さの炭素原子(2原子の共有結合)のシート状物質で、炭素原子とその結合からできた蜂の巣のような六角形格子構造をとっています。

ウーファーには、ミッドレンジとの応答性を揃える目的で、2 個の7 インチ径の最新のNano-Tecコーンユニットが採用されています。強度と質量とダンピングを最適に組み合わた振動板により最低域まで正確に再生します。ユニットフレームも剛性とダンピングの最適な組み合わせをシュミレーションしており、歪に繋がる固有振動モードの最小化にも成功したとしています。

【クロスオーバー】
すべてのドライバーは、MAGICO独自のクロスオーバー理論によって、リスニングルームでの最上の音楽再生のために、実に-24dB/oct.の遮断特性をもつ(Linkwitz-Riley=リンクウィッツ・ライリー方式)フィルター回路を採用し、独ムンドルフ製のパーツによって構成されています。位相リニアリティーを確保しつつ、混変調歪みを減少させ、最大限の周波数帯域を確保できたのです。クロスオーバー基板は最下部のアルミ製補強材に設置されています。入力端子には独WBT製を採用し万全を期しています。

【エンクロージャーと内部構造】
MAGICO製スピーカー共通の強固な密閉型エンクロージャーは、"Q Series "に倣った堅牢な構造で、素材は全面に6061 T6 航空機グレードのアルミニウムを採用。ブレース(補強材)を多用した複雑な内部構造で、金属部分はハイレベルな品質管理を行う海外企業から調達はしていますが、製造には高度なノウハウが必要なため、米国本社で生産されています。



■ 試聴しました
試聴は日本橋1ばん館のリファレンスルームで、アキュフェーズの「DP-750」「C2850」「A75」の組み合わせで行いました。

MAGICO『 A3 』の見た目は、まさに金属の塊であり、試聴前には、金属筐体を使った他のハイエンドスピーカーで従来感じることの多い、輪郭鮮明、超高解像度、ハードで曖昧さを許さない冷たいサウンドのイメージがありました。しかし聴いて一瞬にして、それが杞憂に過ぎなかったと思い知らされました。

その中高域の何処にも引っ掛かりのない滑らかさは、筆者の想定外で、歪み感を全く感じさせない素晴らしいヌケの良さには、金属筐体の密閉型ならではの正確さを感じました。

また、位相が完璧に揃っているからだと思われますが、抜群の定位感、立体感、そしてリアルな写実性には、思わず息を呑む程の凄みを感じました。大音量でも全く破綻を見せることもなく、臨場感やスタジオの大きさまでも感じられました。さらにS/Nの良さが静けさ、音のない瞬間の表現も素晴らしく一瞬ハッとさせられる程でした。

解像力・密度感を維持したままで、この美しいサウンドを実現できたことにMAGICOの技術力の凄さ・底力を実感させられました。これは想像を遙かに超えるレベルでした。

結果、筆者にはMAGICO『 A3 』の価格が安く感じてしまったのです。これは試聴前とは雲泥の差です。決して数百万万円でもおかしくない、まさにハイエンドサウンドでした。

幅広いオーディオファイルが導入可能な"M" マークを有するMAGICO製スピーカーが完成したのです。ちょっと手を伸ばせば届くMAGICO『 A3 』の登場です。(あさやん)

MAGICO「A3」


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