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2019年1月 4日 (金)

アキュフェーズ セパレートのニューモデル『 C-2150 』&『 P-4500 』

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、アキュフェーズ プリアンプ『 C-2150 』と、パワーアンプ『 P-4500 』をご紹介! 上級機のノウハウを移植し、進化&深化したセパレートのニューモデルです。




■ アキュフェーズから、セパレートアンプのニューモデルが登場!

アキュフェーズ創業(1972年6月)の翌年、衝撃的なデビューを果たしたプリアンプ「C-200」と、パワーアンプ「P-300」の直系に当たる由緒あるセパレートアンプのニューモデルの登場です。

「C-200」は、その後バリエーションを増やし、2004年にセパレートの入門機として「C-2000」となり、その後2008年の「C-2110」、2013年の「C-2120」と続き、今回『 C-2150 』となりました。一方の「P-300」もバリエーションの増加・統合を経て、2004年に「P-3000」、2008年に「P-4100」、2013年の「P-4200」、そして今回『 P-4500 』としてニューモデルが発売されました。

それでは、前作発売から5年を経ての進化&深化の程を見てまいりましょう。


■ プリアンプ『 C-2150 』に迫る。

アキュフェーズとしては、エントリークラスに当たるプリアンプが『 C-2150 』です。今回のリファインのコンセプトはズバリ"S/Nの改善"です。

近年のアキュフェーズのニューモデルは、筆者には「そこまでやるの?」「まだやることがあったの?」と感じさせられるグレードアップ内容が多いと感じています。いずれもスペックの数字の差は微々たるものなのですが、実際音を聴いてみると、その想像以上の差にいつも驚かされてきました。

■進化した独自の「AAVA」
『 C-2150 』も上級機同様、最近のアキュフェーズのお家芸でもある「AAVA」方式のボリュームコントロール回路の更なる改善がなされています。上級機に倣い、V/I(電圧⇒電流)変換回路の最上位を4回路並列化(「C-2120」は2回路並列)することで、総出力電流を「C-2120」の2倍、S/Nを1dB(C-2120:107dB→C-2150:108dB)改善できたとしています。

改善理由としては、「AAVA」はV/I変換回路の最上位部から2のn乗ずつ電流が小さくなっていくということから、最上位部だけで全体の半分の電流を扱うことになり、この部分を改善することで全体に効果を発揮するのだと言います。

■新開発の「ANCC」
また、信号を電圧に戻すI/V(電流⇒電圧)変換部では新開発の「ANCC(※)」を採用。これは一種の帰還回路とも言え、低雑音のアンプを採用したANCC副アンプから、歪およびノイズを打ち消す電流を流し込むことで相殺し、更なる低歪率、低雑音化を達成したのです。このANCCは、バランス出力アンプ、ヘッドホンアンプにも採用されています。
 (※ANCC:Accuphase Noise and distortion Cancelling Circuit 特許技術)

■詳細
・入力信号を受けるバランス入力アンプをインスツルメンテーション構成とし、前作より増幅度を高め、後段において信号とともにノイズも絞ることになり、ここでも低雑音化を図っています。

・電源部で採用されている大容量のアルミ電解コンデンサーは、本機のために開発されたカスタムコンデンサーを搭載(C-2120は一般品の小型コンデンサー)。上級機のエッセンスを取り入れた音質チューニングをしているとのことです。電源トランスは筐体左側に左右独立で2基搭載。左右チャンネル回路も独立させ、電気的干渉を抑制しています。

・機能的にも充実しており、低域の量感を増やす「コンペンセーター」、加算型アクティブ・フィルター方式の「トーンコントロール」、高音質ヘッドホン専用アンプ、ゲインおよび位相切替、バランスコントロールなどまさに至れり尽くせりです。

・入力は5系統のRCAと2系統のXLR、レコーダー用の入出力、外部プリアンプ/AVアンプ接続用のEXT PRE機能も装備されています。

・オプション用のスロット2系統を装備しており、デジタル入力ボード「DAC-50」搭載時にはDSDにも対応して、ディスプレイにMzのサンプリング周波数も表示されます。アナログ・ディスク入力ボード「AD-50」搭載時は、フロントパネルでMCとMMのゲイン切替が可能です。もちろんライン入力ボード「LINE-10」での入力増設も可能です。


■ パワーアンプ『 P-4500 』

同じくアキュフェーズとしてはエントリークラスのパワーアンプが『 P-4500 』です。本機で採用したAB級アンプは、スケールとエネルギー感に溢れ、同社の初代機「P-300」以来40機種を超えており、出力インピーダンスの低減や低電圧駆動など"スピーカーのポテンシャルを引き出す"ことを目的に開発してきたのです。

■低雑音化 S/N:121dB
本機は、上級機同様インスツルメンテーション・アンプ方式を採用しており、バランス回路で構成されているため、伝送系で発生する雑音の除去能力に優れています。その上で、信号の入力部を従来機「P-4200」のオペアンプIC構成に替えて、上級機「A-75」と同等の低雑音ディスクリート・アンプで構成することで、雑音を低減(「P-4200」の120dBから1dB向上)できたのです。

さらに、信号入力部と電力増幅部のゲイン配分を上級機と同じ、信号入力部:22dB、電力増幅部:6dB(「P-4200」では12dB、16dB)し、低雑音の信号入力部のゲインを大きくとったことで、雑音除去性能が向上したとしています。

■スピーカーの駆動力向上
数字上の定格出力は前作と同じ(90W/8Ω、180W/4Ω、360W/2Ω、500W/1Ω)ですが、電力増幅段は上級機「P-7300」と同等の回路構成を採用しており、低インピーダンス負荷の際でも安定したスピーカー駆動を可能としています。

構成部品もグレードアップが図られており、新設計の高効率大型トロイダルトランス、大容量フィルターコンデンサー(前作:47000μF→50000μF)、出力段のバイポーラトランジスタを4パラレルプッシュプル(前作:3パラレル)とし、トランジスタ配置を分散化することで放熱を最適化、さらに内部配線を最短化したとしています。いずれも確実にスピーカーの駆動力アップに繋がるグレードアップ手段です。

■高ダンピングファクター化
スピーカーの制動力に関わるダンピングファクター:700(前作の500から200も向上)を達成。スピーカーターミナルを前作のケーブル配線ではなく基板直付けにしたり、保護回路のオン抵抗値が上級機と同様2.0mΩの低オン抵抗MOS-FET出力リレーを使用したり、NFBをスピーカー端子の直近でかけるなど、上級機開発で得たノウハウが遺憾なく発揮されています。

■詳細
・前作では、異常検出は直流検出と過剰温度検出のみでしたが、『P-4500』では過電流検出機能が追加され、出力の過電流を検出して出力リレーを切断して本体を保護します。

・スピーカー端子間をショートさせた場合も出力リレーを切断してアンプを保護するともに、メーターランプを点滅させて知らせてくれます。スピーカーを正しく接続し、再度電源を入れ直すことで正常復帰します。

・フロンパネルの高感度針式パワーメーターが、従来の最大指標:-40dBから-50dBに拡大され、-60dBを下回るレベルでも反応するようになりました。

・機能的には、バランス入力端子の極性切替スイッチ、AB切替可能な2系統の大型スピーカー端子、位相乱れや不安定さを伴わない4種類のゲイン・コントロール、バイワイヤリングやブリッジ接続対応など十分な装備となっています。


■ 音質評価
『 C-2150 』
高解像度で微細な表現が「C-2120」を上回り、楽器の位置やボーカルの顔の向きまでわかってしまうほどです。ダイナミックレンジも拡大して聞こえ、電源が強化されたためと感じました。ピアノも立ち上がりの良さはそのままに、十分なしなやかさが加わりました。

『 P-4500 』
明らかに駆動力が向上し、「P-4200」で感じた少し薄めの高域、もう少し下に伸びきって欲しかった低域が大幅に改善し、密度感のある高域、沈み込むような低域が表現されるようになりました。吹っ切れ感やスケール感は明らかに前作を上回り、ドライブ力の向上は顕著でした。

トータルではやはり数字以上の、実感としてのS/Nの向上が、音場感や響きを豊かにし、演奏の生々しさやリアル感の大幅な向上に寄与したと感じました。

アキュフェーズのエントリークラスのセパレートがここまで"進化&深化"したことに改めて驚異さえ感じました。プリメインアンプ卒業生、本格的マニアック入門者にお勧めします。(あさやん)


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