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2019年3月27日 (水)

SOULNOTEのD/Aコンバーターが「D-1N」に進化!! 上位機のノウハウを惜しみなく注入!!

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。今回は、上位機「D-2」のノウハウを惜しみなく注入したSOULNOTEのD/Aコンバーター『 D-1N 』を取り上げます。




■ 業界に衝撃を与えたD/Aコンバーター
2018年夏、オーディオ業界に衝撃を与えたSOULNOTEのD/Aコンバーター「D-2」。

とにかくその圧倒的な物量投入、そして何といっても当時最高級DACチップとしてその名を欲しいままにしていた(それは今も続いていますが)、ESS製DACチップ「ES9038PRO」を合計4個も搭載。国産最高峰のD/Aコンバーターの地位を築いたのでした。そして、この価格帯としては異例のヒットを記録しています。


同機のもう一つのトピックは、デジタル領域における無帰還化とも言える「NOS(ノンオーバーサンプリング)モード」を採用したことでした。通常使われるFIR(デジタルフィルター)オーバーサンプリングのインパルス応答では避けられない、プリエコーやポストエコー(デジタル特有の滲みや抜けの悪さの原因)が発生しないのです。


図1:FIRオーバーサンプリングフィルターでのインパルス出力波形


図2:NOSモードでのインパルス出力波形

通常のD/Aコンバーターでは、D/A変換時に生じるノイズを回避するために、オーバーサンプリングして高周波領域でアナログ変換するのですが、この際どうしても時間軸での正確さを損なって(図1)しまいます。そこでSOULNOTEが選択したのが、オーバーサンプリングをしない「NOSモード」(PCM時のみ)なのです。

これは、極めて過渡応答性能に優れた同社オリジナルの「無帰還ディスクリートアンプ」とのコンビネーションで初めて実現できるのです。音楽波形は高さの違うインパルス波形の連続であるため、「NOSモード」により時間軸(※)情報の曖昧さが払拭され、時間軸に対して非常に敏感な人間の聴覚に、よりリアルで自然な音質や空気感をもたらすとしています。
※ 時間軸のブレは、PCM:24bit/192kHzであってもパルス波の前と後ろで各250μ秒、トータルで500μ秒もあるのですが、人間の耳はわずか3μ秒を認識できるといいます。いかに「NOSモード」が効果的であるかがこれで分かります。CDなどのデジタルサウンドが、平面的で奥行きのない音と感じるのはそのためだったのです。

私は以前、「NOSモード」を初めて採用した「D-2」を自宅で聴く機会(スタッフブログでご覧ください)があったのですが、その時の衝撃を「スケールの大きな安定感、アナログを彷彿とさせる立体感、生き生きとした自然な吹っ切れ感、圧倒的な情報量の多さ、力強く伸びきった低音、正確無比なエネルギー感、スピード感、これだけ説得力のあるD/Aコンバーターをかつて聴いたことがないと断言します。」と記しています。

この「D-2」の開発で得られたノウハウを注入して、大きなアップグレードを果たしたのが『 D-1N 』です。

■ SOULNOTE D/Aコンバーター『 D-1N 』
SOULNOTE『 D-1N 』の前作「D-1」は、SOULNOTE 10周年記念モデルとして2017年に発売され、約30万円という価格ながら大ヒットとなりました。「D-1」はUSB-DACとしては勿論、デジタル入力は同軸2系統、AES/EBUを装備し、お持ちのCDプレーヤーと最新D/Aコンバーターとの組み合わせによる、大幅なCDプレーヤーのグレードアップにも貢献したのです。

何といっても、このクラスD/Aコンバーターとしては異例な「ES9038PRO」をモノラル使用で2基、SOULNOTEオリジナルの「無帰還ディスクリートアンプ」、パワーアンプかと思わせるような260VAの「大型トロイダルトランス」の搭載などが、繊細な空間表現と骨太でエネルギー感に満ち溢れた再生音の両立を実現できたのです。オリジナルの「D-1」は「D-2」の下位モデルなどではなく、その元となったモデルだったのです。


『 D-1N 』の内部(中央下が「大型トロイダルトランス」)

左右の小さな円型に見えるコンデンサ群により、SOULNOTE伝統の、大型の電解コンデンサを使用せず小容量のコンデンサを多数パラレル接続することで高周波特性と総合容量をコントロールし、ハイスピード電源を実現しています。

「D-1」同様『 D-1N 』は、120mAにも及ぶ強力なDAC電流出力を、MHz領域まで伸びる「ディスクリート無帰還アンプ」で受け取り、これを強力に増幅し出力します。「ES9038PRO」と「無帰還ディスクリートアンプ」のコンビネーションにより、オペアンプ(集積)回路では得ることができない、エネルギーに満ち溢れた生々しい音楽再生を実現したのだとしています。

そして何より、デジタル機器としては最重視すべきクロックには、超低ジッタークリスタルを採用しています。位相ジッター:1ピコ(10-12)秒以下の超低ジッタークリスタルをDAC チップに極限まで近接させる回路基板のパターンレイアウトにより、理想的なクロック波形を得ているのです。

電源には同社オリジナル高速ディスクリートレギュレターを採用した8種類の、それぞれの回路専用の電源を搭載しており、特に大電流を必要とする「ES9038PRO」の実力を限界まで引き出すことができたとしています。

さらに「D-1」は発売1年後、新機能として画期的な転送方法「Bulk Pet」が追加されました。本機にももちろん採用されています。USB-DACでは一般的にアイソクロナス転送方式によってデータを転送していますが、インターフェイス社が開発したBulk(バルク)転送方式とすることで、パソコンおよびD/Aコンバーターの負荷の軽減が実現でき、再生音質が大きく向上したのです。

その「D-1」が、前述の上位機「D-2」に搭載され評価の高い「NOSモード」を採用し、価格上昇をわずか3万円(税別)に抑えて、『 D-1N 』として大きくアップグレードを果たしたのです。「NOSモード」以外は「D-1」との違いが全くなく、「D-1」を既にお持ちの方でも、その差額分+送料で『 D-1N 』へCSRにてアップグレード作業(※)が可能です。何と親切なメーカーでしょう、ますます信頼感が持てます。進歩の早いデジタル機器はこうでなくてはならないと思います。
※『 D-1N 』へのアップグレードは修理扱いでの受付けとなります: 料金30,000円(税別・送料別)。 詳しくは、SOULNOTEのホームページをご覧いただくか、Joshin webショップの《 連絡帳 》にてお問い合わせ下さい。

■ 試聴は日本橋1ばん館の店頭で行いました

日本橋1ばん館の展示品はブラックタイプ

「NOSモード」オフ時はオリジナルの「D-1」と同じということから、その音質(SOULNOTE伝統の吹っ切れ感と音楽性の両立)の確認は短時間で済ませ、早速「NOSモード」オンでの試聴を始めました。

吹っ切れ感、生々しさはオリジナルを明らかに上回り、音楽の隅々まで描ききり、個々の楽器がはっきり分離し、鮮度が大きく向上していました。低域はオリジナルとの差はほとんど感じませんでしたが、中高域の切れ味や解像度の高さは「NOSモード」が貢献していることを十分納得させる音質でした。これは3万円どころの差ではないとも確信しました。

国産最高峰の上位機「D-2」のノウハウを惜しみなく注入して誕生した『 D-1N 』の進化こそ、新たなPCオーディオの始まりともいえます。
(あさやん)

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