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2019年9月30日 (月)

Mark Levinson(マークレビンソン)最新プリメイン『 No5805 』の全貌に迫る!

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
本日は、アナログラインソースはもちろん、アナログディスクからデジタル・ミュージックファイルやストリーミングまで、この1台であらゆる音楽ソースを最高レベルでこなす、Mark Levinsonの最新プリメインアンプ『 No5805 』の全貌に迫ります!!


■ 私とMark Levinson(マークレビンソン)


このロゴマークに憧れた、オールドファンは多いのではないでしょうか。

かくいう私も、特に同社の「JC-2」「LNP-2L」「No.26SL」「No.32L」など、1970~90年代に登場したプリアンプの「その鮮烈極まりないサウンド」に打ちのめされた記憶が、今でもありありと蘇ってまいります。それほど、当時はぶっ飛んだサウンドのプリだったのです。

■ Mark Levinsonアンプの足跡
Mark Levinson(以下、マークレビンソン)は、1972年 アメリカ・コネチカット州ウッドブリッジに新進気鋭のオーディオ工房MLAS(マークレビンソン・オーディオシステム)として誕生しました。創業者のマーク・レビンソン氏(後に同社を離れますが...)は、自身のミュージシャンやレコーディング・エンジニアとしての豊富な経験から、より高性能なプレイバック・システムの必要性を痛感していました。

マーク・レビンソン氏は、当時プロオーディオ用として開発されたばかりのBurwen(バウエン)社の高性能オペアンプ・モジュールに目をつけ、ローノイズ・プリアンプ「LNP-1」を開発したのでした。

1973年、実用的なサイズにリメイクして誕生したのが「LNP-2」で、当時世界中のオーディオメーカーがこぞってこれを研究したといわれています。「LNP-2」はハイエンド・オーディオという新しいジャンルを確立したという点でも、まさにエポックメイキングな製品でした。

翌1974年に、マークレビンソンは自社開発のオリジナル・モジュールを搭載した、スリム設計のフラット・プリアンプ「JC-2」を発表。徹底したシンプル化により、さらなる高音質化と共に薄型化を図り、その後のマークレビンソン・プリアンプの礎となったのです。

その後、「LNP-2」もオリジナル・モジュール仕様に変更され、1977年には医療機器や物理学測定器などの特殊な用途に用いられていた、CAMAC方式の接続端子〈LEMOコネクター〉による入出力端子を装備した「LNP-2L」へと進化します。



1984年、新生マドリガル・オーディオ・ラボラトリーズに生産拠点が移り、1988年 新体制下における初のオリジナル製品「No.26L」が登場しました。これまでのカード式モジュール形式の殻を破り、オプション基板を除く主要回路をワンボード構成とし、広い基板面積を有効に活用して、二つのモノラル回路をシンメトリーに搭載した、初の「デュアル・モノラル・コンストラクション」を採用したのでした。

そして1991年、アンプ史に残る傑作プリアンプ「No.26SL」が登場します。「No.26L」での洗練された回路構成はそのままに、優れた誘電率で理想の絶縁素材と謳われたテフロンをプリント基板に用いることで、優れたダイナミクスの表現とスムーズな音色、そしてまさしく、モノラル・アンプを思わせる広大なサウンドステージを獲得したのでした。



1999年、リファレンスの名を冠した初のプリアンプ「No.32L」が登場。すべての妥協を廃すことで最高峰の音質性能を実現するため設計されました。過去のレビンソン・アンプが持つ、すべての技術要素を継承しながら、さらに最新の技術と最高の素材を融合した、まさに「究極のアナログ・プリアンプ」となったのでした。

しかし近年、デジタル機器やアナログプレーヤーなどを次々に開発。本来、同社がアドバンテージを持っていたはずの分野の製品に、往年のような話題作が少なくなっていました。そんなマークレビンソンから、話題のプリメインアンプ『 No5805 』が登場したのです。しかも、100万円を大きく下回る価格でです。早速、その全貌に迫ります。

■ 最新プリメイン『 No5805


ズバリ『 No5805 』は、超多機能プリメインアンプです。

アナログラインソースはもちろん、アナログディスクからデジタル・ミュージックファイルやストリーミングまで、この1台であらゆる音楽ソースを最高レベルの【 Mark Levinson クオリティ 】で再生可能なプリメインアンプなのです。

■ 各部の構成と仕様
《 プリアンプ部 》
ラインレベルのプリ部は、同社伝統のフルディスクリート、ダイレクトカップリング、デュアル・モノラル構成のアナログ回路を踏襲しています。入力は3系統のアナログ入力(XLR:1系統、RCA:2系統)で、いずれも独立したスイッチングリレーが装備されています。RCA端子にはマークレビンソン専用設計のパーツが使われています。

ボリュームコントロールには、極めて高精度でワイドレンジな音質を確保するため、マークレビンソンの独創的な15bit R-2Rラダー抵抗と、ローノイズ・アナログスイッチを用いたディスクリート構成のステップアッテネータ方式が採用されています。

新規開発されたフォノイコライザー部は上級機で好評のPure Phono思想を継承して、CR型とNF型を組み合わせたRIAAフィルターを採用し、使用する部品も高精度な抵抗器やポリプロピレンフィルムコンデンサーなど音質にこだわって採用されています。

MM/MCのゲインコントロールやサブソニック・フィルターのON/OFFは、セットアップメニューから行えます。また、お使いのカートリッジに合わせた負荷容量(MM)と負荷抵抗(MC)の調整はリアパネルに配置されたディップスイッチにより操作できるというこだわりようです。


《 パワーアンプ部 》
ドライバー段は2基のハイスピードトランジスターでA級動作を、出力段はバイポーラトランジスター(260V,15A)の3パラプッシュプルで、AB級125W/ch / 8Ω(4Ω負荷時≒250W/ch)の余裕の出力を叩き出します。2Ω負荷でのドライブにも対応しています。

電源部にはチャンネルあたり10,000μF×4基のコンデンサーと、シャーシ中央前方には大容量500VAの大型電源トランスを搭載しています。左右に独立しているパワーアンプ部のそれぞれ直近に、電源整流部を配置して一体化することで、高い瞬時電流供給能力を得たとしています。




《 デジタル部 》
デジタル回路もアナログ回路に匹敵するハイクオリティーを実現しています。DACには最新のESS Sabre 32bit D/Aコンバーターを採用。独自のジッター除去回路や完全バランス設計のディスクリート構成I/Vサーキットが、デジタルオーディオ・プロセッシングステージの中核を形成しています。

4系統のデジタル入力(光:2系統、同軸:1系統、非同期USB:1系統)を備え、PCM(384kHz/32bit)とDSD(2.8/5.6/11.2MHz)の再生に対応しています。さらに、MQAにも対応しており、MQAファイルの再生が可能です。7通りのPCMデジタルフィルター、352.8kHzおよび384kHzへのアップサンプリング、4通りのDSDデジタルフィルターも選択可能とするなど、最新のデジタル機能がフル装備です。



また、ピュアオーディオとは相容れない部分ではありますが、Bluetoothレシーバーも搭載しており、AptX-HD再生にも準拠しているとのことです。スマホやタブレットからのストリーミング再生も可能です。本体とPCを直接接続することで、専用Webページから各種の設定やソフトウェアのアップデートなども可能としています。


《 デザイン 》


一目でマークレビンソンと分かるデザイン。歴代モデルから受け継いだ外観仕上げは堅牢さと信頼性を誇り、25mm厚の前面パネルはアルミ削り出し。黒色アルマイト処理とブラスト加工が施され、中央のガラスディスプレイ部と滑らかにつながったデザインです。

操作ノブはオリジナリティのある砂時計型の削り出しで、柔らかな曲線が手になじむクリアーアルマイト処理とブラスト仕上げが施されています。天板の放熱用通気口の形状、ディスプレイの背面にプリントされた文字やロゴ、削り出し加工の操作ボタンなど、すべてがマークレビンソンそのものです。付属のリモコンのデザインにも凝っています。

また、米国ハイエンドの雄 マークレビンソンの新たなラインナップ「No5000シリーズ」の第一弾モデルということで、設計開発から生産までのすべての工程をアメリカ国内で行なわれており、信頼感も高まります。

輸入元:ハーマンインターナショナルの藤田氏によりますと、信号経路が最短化されたお陰で、スピード感溢れる明るく伸びやかなサウンドを実現。アナログ再生は勿論、ハイレゾ音源によるデジタル再生においても、クリアに冴えた音色で音楽を存分に楽しませてくれるといいます。また、強力なアナログ電源に支えらた駆動力はマークレビンソンならではで、プリメインとしては非常に駆動力が高く、中低域に厚みのある、いわゆるピラミッド型のバランスで、大型スピーカーをも楽々ドライブしてくれるとしています。

■ 最後に
透明かつ緻密、ナチュラルで生々しく、全体に品位までも感じさせ、これぞまさしく【 ハイエンドオーディオの世界 】であり、【 Mark Levinson クオリティ 】のサウンドだといえます。そして、そこに艶やかさが加わったのが、本機の最大の魅力ともいえそうです。

憧れのMark Levinson(マークレビンソン)が、国産ハイエンドプリメインと同程度の価格で手に入るのですから、これは画期的なことです。このデザイン、操作感、そしてサウンドは、貴方のオーディオライフをより豊かで充実したものにしてくれると思います。
(あさやん)

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