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2019年12月 6日 (金)

アキュフェーズから、新フラグシップ・プリメインアンプ『 E-800 』登場!!

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
アキュフェーズの近年のアンプにおける技術革新はめざましいものがあり、このコーナーでも何度となく「まだやることがあった!」「さらに頂点を極めた!」などのタイトルで同社の製品を取り上げて来ましたが、その集大成が、今回ご紹介する『 E-800 』だといえます。

それでは、その集大成ぶりを詳しく見て参りましょう。きっとアキュフェーズが持つオーディオ技術の粋を集めて完成させたのだと納得されることでしょう。



■ 音元出版主催《 オーディオ銘機賞 2020 》金賞受賞
アキュフェーズは今年(2019)から2022年にかけて発売する同社の《 創立50周年記念モデル 》の第一弾として、プリメインアンプのフラッグシップモデル『 E-800 』を発売。プリメインアンプとしてアキュフェーズ史上最高のスペックを目指して開発したという純A級プリメインアンプです。プリアンプ「C-3850」とA級パワーアンプ「A-250」などの技術を投入して、セパレートアンプのクオリティをプリメインで実現したとしています。

同社の設立はご存知の通り1972年6月1日です。恐らく今後2年ほどかけて各ジャンルのフラッグシップ機をリニューアルしていくものと思われます。その第一弾が『 E-800 』という訳です。これからの同社の製品展開が非常に楽しみになってきます。

まずはその外観です。一見するとパワーアンプかと見紛うほどの堂々たる寸法の筐体です。横幅465mmこそ、同社の他のコンポーネンツと共通ですが、その高さは実に239mmと、「E-650」より約5cmも背が高くなっています。重さも「E-650」より10kg以上重い35.9kgでプリメインアンプとしては限界とも思える超重量級です。

■ 大型パワーアンプ並の『 電源の構成パーツ 』

電源の構成パーツもプリメインのそれではなく、大型パワーアンプ並の新開発の大容量トロイダル・トランスと、こちらも新開発(材料と内部構造を吟味)の実に60,000μFの平滑用のアルミ電解コンデンサ(「E-650」は50,000μF)を搭載するなど違例尽くしです。

8Ω負荷での定格出力は純A級で50W(最大出力:90W)にも達しています。しかも4Ωで100W(165W)、2Ωで200W(272W)とリニアで、1Ωの超低負荷(音楽信号)でも300W(360W)の大出力を保証しています。

■ 『 S/Nの改善 』『 ダンピングファクターの向上 』

次に回路を見てまいりましょう。最近のアキュフェーズ製品に見られるこだわりには、【 S/Nの改善 】と【 ダンピングファクターの向上 】が挙げられます。

【 S/Nの改善 】

プリアンプ部には今やアキュフェーズのお家芸ともいえる《 AAVA※ 》方式のボリューム・コントロールを採用していますが、それには最上位の「C-3850」で採用している《 Balanced AAVA 》回路を凝縮して搭載しているとのことです。

パワーアンプ回路の入力部を「C-3850」のバランス入力アンプでも実績のあるアンプ回路とすることで、入力から出力に至るまで完全バランス構成となり、理想的な信号伝送を達成したのです。結果、S/N(ボリュームMAX時)は107dBを達成。全ボリューム位置において「C-3850」に匹敵する低雑音性能を実現しています。これは同じ《 Balanced AAVA 》が搭載され、究極といわれた「E-650」の105dBをも凌ぐ画期的な数値です。

※《 AAVA 》とは、可変抵抗ボリュームを使用しないボリューム・コントロール方式で、音楽信号(電圧信号)を16種類の電流信号に変換(重み付け)し、この中からボリュームの位置に応じて最適な組み合わせを選択。この選択した電流信号を1本の電流信号に合成して再度電圧に戻す、完全なアナログボリュームです。

【 ダンピングファクターの向上 】

パワーアンプ部の出力素子は、電気的特性が優れ、熱的に非常に安定した動作のパワーMOS FETによる6パラレルプッシュブル駆動としており、アンプ出力の低インピーダンス化によってスピーカーの定電圧駆動を実現したのです。増幅部には、超低雑音インスツルメンテーションアンプを導入し、驚異的なS/N比を実現しています。

パワーアンプのNFBをスピーカー端子の直近から信号に加えGNDからも帰還を掛ける《 バランスド・リモート・センシング 》化すると共に、プロテクション基板を配線のないスピーカー端子直結としています。更に出力信号の切断に機械式リレーではなく「A-48」と同じ長期信頼性に優れたMOS-FETによる半導体スイッチにすることで、出力回路を徹底的に低インピーダンス化してダンピングファクターを1000と大幅に改善し(「E-650」は800)、スピーカーの特性を最大限に引き出すことが可能となったのです。

保護回路も充実しており、ショートによる異常な大電流を検出したり、ヒートシンクに取り付けられた温度センサーが異常な温度を検出すると、MOS-FETスイッチをOFFにし、メーターランプをフラッシング(点滅)して異常を知らせてくれます。更に出力段のMOS-FETのアイドリング電流を下げて温度が上がらなくする回路が追加されており、純A級アンプとしては非常にユーザー・ファーストな機能です。

【 拡張性も充実 】

バランス入力端子”BAL 2”を追加して「C-3850」と同じバランス入力数としています。リアパネルにはオプションボード増設スロットを2箇所設けており、別売のUSB/光/同軸端子を備えたデジタル入力ボード「DAC-50」、アナログ入力ボード「AD-50」、ライン入力ボード「LINE-10」をお使いになることで、更なる機能強化が図れます。「DAC-50」では本機でのサンプリング周波数の表示も可能で、kHz/MHzの切り換えもできます。

パワーメーターのバーグラフのドット数を、「E-650」の26ドットから30ドットに増やして-50dBの目盛りまで刻んでおり、滑らかに小音量時まで読み取りが可能です。文字盤の文字も大きくなっています。またボリュームノブとセレクターノブの周りのリング(台座)を「C-3850」と同様のより高級感のあるデザインにしています。勿論アルミの押し出し材を使用した重厚なリモコン、5芯マルチ構造による極太のOFC導体を採用した色づけの少ない電源ケーブルが付属しています。

■ 『 E-800 』の音質
試聴は先日開催された「大阪ハイエンドショー」のアキュフェーズブースで確認しました。

セパレート(「C-3850」+「A-250」)との比較では、音色的にはほぼ互角で、低域に関しては『 E-800 』の方がソースによって厚みを感じる場面もあり、全く遜色のないレベルでした。また中域の充実度はプリメインのレベルではなく、まさに高級セパレートの世界でした。

安定感もプリメインのそれではなく、とにかくぶれない余裕を感じました。これこそ充実した大規模な電源のお陰だと思います。一方で小音量時でも密度感が維持されており、純A級アンプならではとも感じました。いわゆる、プリメインではもちろん高級セパレートでも難しい非常に貴重な、大音量にも小音量にも強い万能型のアンプといえます。

S/Nが良いためか音の見通しが非常に良く、音場が広々と感じられ、その中の楽器の前後感や会場の奥行き感が実に明瞭に感じました。また音数が多く感じるほど情報量がたっぷりで、従来聴き取れなかった細かなニュアンスまで感じられたのでした。

そして何より音楽性の高さが、プリメインアンプはもちろん、セパレートでも表現しきれないような本物の音楽を味わうことができたのには心底驚きました。ボーカルは生しく、ジャズは力強く、クラシックはしなやかに、ミュージシャンがまさにそこにいるのです。これは”事件”です。

アキュフェーズの技術資料によりますと、『 E-800 』を設計したエンジニアは、セパレート「C-3850」「A-250」の組合せを超える音をプリメインアンプで目指し、時間をかけて音をつくり上げたのだとしています。

その成果が十分発揮された非常に完成度の高いサウンドに感動し、セパレートが本当に必要なのかとの疑問まで湧いてきました。筆者のアキュフェーズに対する信頼度が益々高まりました。
(あさやん)

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