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2019年12月 3日 (火)

話題騒然!! ELAC(エラック)から最新鋭《 CARINAシリーズ 》登場!

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、オーディオ業界のカリスマ「アンドリュー・ジョーンズ」氏が手掛けた初の「JETツイーター」搭載スピーカー ELAC《 CARINAシリーズ 》をご紹介します。

その優位性から最近目にすることが多くなってきた「エアモーション・ドライブ方式」のパイオニアであるELACが、長年手掛けてきた「JETツイーター」。その名ドライバーを著名なスピーカー・エンジニアがどう使いこなしたのか、大注目です。


■ ELAC(エラック)について
ELACは今やドイツを代表するスピーカー専業メーカーですが、私のようなオールドファンには《 ELAC=カートリッジ 》がどうしても頭に浮かびます。かの大ベストセラー「STS-455E」はMM型としてはSHURE「V15-TYPE3」と双璧で、多くのユーザーが使っていました。SHUREの切れ込みの良さとは対照的な穏やかで温かみのある音で、クラシックやボーカル再生には欠かせませんでした。

ELACの創業は1926年(昭和元年)ですから、90年を超える老舗オーディオメーカーです。創業当時は潜水艦用のソナーなどの製造を手掛けていて、オーディオメーカーとしてのスタートは戦後の1945年です。音の歴史は70年余りということになります。最初に成功したのはレコードプレーヤーで、「ミラコード」というヒット・モデルがありました(2017年復活)。1957年にはカートリッジを開発。MMカートリッジの特許を取得したのでした。

1980年代のCD登場後、本格的にスピーカー開発を始めました。4PIリボン・ツイーター、そしてハイルドライバーというユニークなアイディアを自らの手で改良を重ね、高性能オリジナル・ユニットに昇華させることに成功。日本には1997年、初めて「JETツイーター」を搭載した「CL 310 JET」が入って来たのですが、同時にその年、一世を風靡したカートリッジの供給を終了したのでした。

20数年に及ぶELACのスピーカー開発ですが、そのターニングポイントとなったのは、2015年著名なスピーカー技術者である「アンドリュー・ジョーンズ氏(以下ジョーンズ氏)」を同社に迎え入れたことです。ジョーンズ氏は、数々の傑作スピーカーを生み出してきた“天才”エンジニアとされる人物で、KEFにて11年、INFINITYで3年、1997年からは日本のTADにて17年にわたりスピーカーを設計してきたオーディオ業界のカリスマです。

そして、ジョーンズ氏がELAC入社後に手掛けた第一弾が「Debut Line」で、ジョーンズ氏によってデザインされたウーファーとツイーターを搭載したエントリークラスのスピーカーでした。その後「Debut Line」は2.0へと進化し、ドライバー・ユニット、ネットワーク、エンクロージャーといった主要アイテム全てが新規に開発され、エントリー・ラインでありながらも、ジョーンズ氏のキャリアの中で培ってきたノウハウが惜しみなく注がれ、大きくそのパフォーマンスを向上させたのです。

《 CARINAシリーズ 》は、ジョーンズ氏がELACの既存モデル(中心モデルともいえる「240 LINE」)のリファインを手掛けるのは今回が初めてということもあり、その点でも注目されます。ちなみに《 CARINA(カリーナ) 》とは、竜骨(船底の隆起部分)のことで、先にリリースされた「VELA」はラテン語で帆を意味しています。いずれもELACがあるドイツのKIEL(キール)がバルト海に面していることに由来しているようです。

■ JETフォールデッド・リボン・ツイーター
ELACのハイエンドスピーカーに搭載されている「JETツイーター」は、1970年代 ESSというメーカーが出した「amt1」というスピーカーに初めて搭載された「ハイルドライバー」を進化させたものです。「ハイルドライバー」はオスカー・ハイル博士が発明した「Air Motion Transformer」のことで、当時私はその繊細さや透明感に大変感動したものです。

その見た目も美しいアルミとパルプのハイブリッドドライバーであるELACの「JETツイーター」は、サウンドは勿論のこと、外観も非常に魅力的なものです。「JETツイーター」こそ、ELACのハイエンドスピーカーの人気の源でもあり、今や《 ELAC=JETツイーター 》と言っても過言ではありません。

今回《 CARINAシリーズ 》に採用された新バージョン「JET folded ribbon」は、従来からの「JETツイーター」の基本構造は受け継ぎ、応答性の良さや高耐入力などの圧倒優位点を維持しながら、「JETツイーター」をもっと幅広いラインアップで使うべく開発された新設計ドライバー・ユニットです。基本性能を損なうことなくコストダウンに成功したこの「New JET」が完成したことで、従来のクラスの常識を打ち破る、画期的なスピーカーの誕生に至ったのです。

「JET folded ribbon」は、呼称にフォールデッド・リボンとありますが、従来のJETと同様の製作工程で製造されるダイナミック型ドライバー・ユニットです。ただ現行の「JET-V」とは区別されており、高域の周波数特性は30kHzまでと実用的な数値となっています(「JET-V」は50kHzまでカバー)。

■ コンパウンド・カーバチュア(複合曲率)135mmアルミニウム・コーンウーファー
ウーファーも新たに設計されたアルミニウム・コーンドライバーを採用。振動板は、従来のELAC製品で見慣れたクリスタル形状ではなく、異なる曲率を組み合わせたコーン形状を採用しており、この特殊な形状により、分割振動の共振周波数を巧みにコントロールすることで、分割振動による歪みを再生帯域外に追いやっているのです。

またポールピース(ボイスコイルの中心にある導磁率の高い鉄製の円柱)にベント構造(通気口)を設けることで、ボイスコイルの冷却とウーファーダクト内の空気排出をスムーズに行なえ、強力な磁気回路で駆動される大口径ボイスコイルの反応が良くなり、低域の音質向上にも繋がったようです。

■ 高品位なエンクロージャー
《 CARINAシリーズ 》のエンクロージャーは、仕上げは艶消しのサテンブラックで、断面はリアを絞り込んだ台形形状、コーナーは緩やかなラウンド形状となっています。このため、外形寸法の数字から想像するよりスリムに感じます。エンクロージャー内部は、上級機「VELAシリーズ」と同様リブを効果的に入れることで強度を高め共振を抑えているようです。十分な剛性の高さを感じます。

また、正面からはちょっと見分かりにくいのですが、フロア型は勿論ブックシェルフ型もスチール製フレームに固定されており、底部にバスレフポートが下向きに設けられて、耳障りな風切り音をシャットアウトしており、壁などに左右されず、設置環境の影響が受けにくくなっています。

エンクロージャー内のクロスオーバー・ネットワークは、ツイーター用とウーファー用それぞれ独立した基板で構成されており、上級機と同様の設計だとのことです。スピーカーターミナルはバイワイヤリング接続に対応しており、造りが堅牢で太めのスピーカー・ケーブルもしっかり固定できます。

■  《CARINAシリーズ》の音の印象

いずれのスピーカーもJETツイーターとウーファーが近接しているため、ボーカルや楽器がピンポイントで定位し、不自然に広がったり曖昧に感じることはありません。特にボーカルは滑らかで、かすれたり、きつく感じることは全くありませんでした。また超高域のエネルギー密度が高く、線が細くなってしまうことがなく、芯のあるしっかりした高域が再現されました。これこそ新作JETツイーターの威力で、コーンやドームでは絶対に叶わないな表現力だと感心しました。

一方、JETツイーターの応答の良さに合わせるべく新たに開発されたウーファーだけあって、フロア型は勿論ブックシェル型でも低域から中低域にかけても、曇ったりヌケが悪くなることがなく、とにかく歯切れの良さ、音離れの良さは格別で、全帯域にわたってスピード感が統一されていると感じました。そして音楽の鮮度が高く感じられ、生々しいリアル感も十分味わえます。

特にブックシェルフの『BS243.4』の小音量時のリアリティは必聴に値します。一方低域の量感を求めるならやはりフロア型の『FS247.4』に一日の長があります。

■ 最後に

《CARINAシリーズ》は、ELACとしては「VELAシリーズ」とともに中心的な存在で、新たに開発したJETツイーターを採用したことからも、そしてジョーンズ氏を起用したことからも分かるように、同社の主力機種という位置づけです。

音楽情報の細部まで引き出すクオリティの高さ。そして音楽を楽しませる有機的な躍動感は、ELACが築いてきたサウンド・パフォーマンスに新しい魅力を加えたとも言えます。

Joshin-WEBがELAC製品を本格的にプロモートする第一弾が《CARINAシリーズ》です。自信を持ってお勧めします

(あさやん)

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