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2020年1月31日 (金)

FOCALの新ベーシックモデル『 CHORA(コーラ)シリーズ 』

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
本日は、フォーカルの新たなベーシックモデルである『 CHORA(コーラ)シリーズ 』より、ブックシェルフ型の『 Chora 806 』を中心に、日本橋1ばん館での試聴結果を交えレポートします。



■ オーディオブランド「FOCAL」のおさらい
FOCAL(以下フォーカル)は、1979年に野心的かつ天才的なエンジニアであるジャック・マユール氏によって仏サンテティエンヌに設立されたオーディオブランドで、すでに創業40周年を迎えています。高性能ドライバーユニットの設計・製造メーカーとして、急速に世界各国で高く評価されたのでした。創業者の信念であるドライバーユニットにこだわる姿勢は、同社のDNAとして連綿と受け継がれています。

そして自社の技術力を背景にジャック・マユール氏が仕上げたスピーカーシステムは、当時JMラボ(JMはジャック・マユールの頭文字)のブランドで、精巧なエンクロージャーと先進的なドライバーユニットの技術で、確固たる地位を築いたのでした。その後スピーカーシステムのブランドもフォーカルに統一され、ホームオーディオのみならず、カーやプロの分野も含めたスピーカー総合メーカーとなったのです。

JMラボの時代の日本の輸入代理店は(株)ノアでした。当時はやはりユニットのイメージの方が強く、完成品には「JMラボ」というブランド名を使っていたようです。その後輸入代理店が(株)ロッキーインターナショナルに移行し、更に2017年10月よりラックスマン(株)が新たな代理店になり、今日に至っています。

フォーカルの数多くの画期的な発明と独自の哲学に貫かれた製品は、今なお、多くのオーディオファイルを魅了し続けています。加えて、世界有数の規模のメーカーであるにもかかわらず、開発部門、工場などすべてがフランス国内の同一施設内(エンクロージャーはフランス国内の別工場)にあり、近接即応体制でスピーカーのユニットからエンクロージャーまで、高いクオリティでの一貫生産を可能としている世界でも数少ないスピーカーメーカーです。

■ ミッドウーファーには、ストレートファイバーを採用。

”CHORAシリーズ”には、4年以上の研究により、新たに開発された16.5cmの”ストレートファイバー(Slatefibercone)”がミッドウーファー(トールボーイ型のウーファー含む)に搭載されています。”ストレートファイバー”はカーボン繊維に熱硬化性ポリマーを含浸させ、サンドイッチ構造とした複合素材ということで、軽量かつ高剛性、しかも優れた振動減衰特性を併せ持つ画期的素材だそうです。

これは航空機や自動車の分野以外では、音響機器としてフォーカルが世界初とのことです。この新振動板を採用したドライバーユニットにより、ミッドレンジとしては抜群のバランス特性を発揮し、ウーファーではダイナミックで豊かな低域を再現できたのだとしています。

■ 低歪みを実現した理想的なツィーターユニット

ツィーターにも新たに特許を取得したというM字型ツィーターを搭載しています。ダイヤフラム素材にはTNFと呼ばれるアルミマグネシウム(アルミニウムとマグネシウムの合金)を採用して、軽量・高剛性、そして優れた減衰特性を兼ね備え、より一層の低歪みを実現した理想的なツィーターユニットだということです。従来からの”インバーテッド(逆ドーム)”型ユニットのエッジに、形状記憶素材でもある高機能ウレタンフォーム「PORON(ポロン)」を採用して、聴感上最も敏感な 2,000~3,000Hzでの歪みも大幅に改善できたとのことです。

『 Chora 806 』は、165mmの”ストレートファイバー”ウーファーと”インバーテッドドーム”ツィーターを搭載した2ウェイ・2スピーカー・バスレフ型ブックシェルフタイプで、クロスオーバー周波数 3kHz、インピーダンスは最近珍しい 8Ωでシングルワイヤー接続と使い易いスピーカーです。専用スタンド「Chora 800 Stand」も用意されています。

『 Chora 816 』は、2基の165mmユニットを270Hzでスタガードライブ(1基は270Hzまで、もう1基は2.7kHzまで受け持つ)し、ツィーターを加えた2.5ウェイ・3スピーカー・バスレフ型トールボーイタイプで、バスレフポートをウーファーに近接配置することで低域の位相差を補正しています。

『 Chora 826 』は、165mmの”ストレートファイバー”のミッドウーファーと、2基の”ストレートファイバー”ウーファーという、3ウェイ・4スピーカー・バスレフ型トールボーイタイプの本格派で、出力音圧レベル 91dB、推奨パワーアンプ出力 40~250Wと、大音量でのスケールの大きなサウンドにも十分対応できます。

ウッドキャビネットの仕上げは、いずれも「B:ブラック(バッフルもブラック)」「DO:ダークオーク(バッフルはブルー系)」「LO:ライトオーク(バッフルはベージュ系)」の3色が用意されており、使用環境に合わせた選択が可能です。サランネットはウーファーのみを覆うタイプです。ツィーターには保護ネットが装着されており安心です。

なおトールボーイタイプの『 Chora 816 』『 Chora 826 』には専用のアンダーベースが付属しており、傾斜角を設けることで、高品位な音場感と正確な音像定位を実現できるとのことです。

■ 日本橋1ばん館で試聴しました

今回は、ブックシェルフタイプの『 Chora 806(DO) 』を試聴。

日本橋1ばん館で、SACD/CDプレーヤー DENON「DCD-2500NE」と、プリメインアンプ DENON「PMA-2500NE」につないで、試聴しました。『 Chora 806 』はブックシェルとしては比較的大きめで、ペアで10万円のスピーカーとは思えない高級感があります。

一聴して感じたのは、実に滑らかな中高域で、濁りや引っ掛かりを全く感じさせないヌケの良さです。一方、低域もブックシェルとは思えない厚みがあり、付帯音を全く感じさせず、表現力はしっかりしています。決して解像度だけを狙った音作りではなく、音楽が重くならず、ソース本来のバランスに上手くまとめていると感じました。また、空間の表現もこのクラスとは思えない広さを感じさせてくれました。

小型ながらウーファーの”ストレートファイバー”コーンの軽量かつ高剛性、そして優れた振動減衰特性が音に表れ、タイトで鳴りっぷりの良い低域と、ツィーターのアルミマグネシウム振動板のシャープさと優しさが若々しさを感じさせます。やはり、国産や他のヨーロッパ系スピーカーとは違う、フォーカルならではの中高域の若干の明るさと優美さを感じさせてくれました。

Chora 816 』『 Chora 826 』は、『 Chora 806 』を離れて聴いた場合、少し不足気味に感じた低音をさらに充実させています。とにかく、いずれもコストパフォーマンスは抜群で、フランス・フォーカルならではの繊細さと華やかさを併せ持つ”CHORAシリーズ”のサウンドは、音楽や演奏が持つ本来の魅力を存分に楽しませてくれそうです。
(あさやん)

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