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2020年4月28日 (火)

さらに進化を遂げた、フルバランス構成のフォノイコライザー アキュフェーズ『 C-47 』

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回ご紹介します、アキュフェーズのフォノイコライザー『 C-47 』は、同社としては、2007年発売の「C-27」、2014年の「C-37」に続く、第3世代機です。


「C-27」は、アキュフェーズが創業以来プリアンプのメイン機能として内蔵していたフォノイコライザーや増設オプションのフォノイコライザーを別筐体とすることで、当時はまだ少なかったハイエンドのフォノイコとして発売されたのでした。今思えば、この「C-27」こそ、本格的なアナログブームの火付け役となったのでした。

■ 音質を重視した「フォノイコライザー」が各社から続々発売
数年前の異常な程のアナログブームは沈静化し、本当のアナログディスクの素晴らしさを理解したオーディオファイルやレコード愛好家だけが残って、正常な姿に戻ったと感じる今日この頃です。

その本物のアナログファンに向けて、音質を重視したフォノイコライザーが各社から続々と発売され、このコーナーでも何度か取り上げています。それらはいずれも底堅い需要があり、数千円から100万円を超えるハイエンドまで、ダイナミックレンジが広く、まさしく百花繚乱です。

ちなみに、当サイトのフォノイコライザーの掲載数は実に58機種にも上ります。本来プリメインアンプやプリアンプに付いているはずのフォノイコを、あえて別にすることのメリットは、恐らく実際にお使いになられた方しか分からないのかも知れません。中級以上のフォノイコなら確実なグレードアップは間違いのない所です。

その理由は、アナログプレーヤーの出力信号が微弱なため、フォノイコの増幅率が非常に高く設定されているため、極めて低い雑音性能が要求される上、低域から高域までの正確なイコライジング特性(RIAA等)が要求されます。そのため、プリメインアンプなどに同居させた場合、S/Nの確保が難しくなり、何らかのノイズ対策を講じなければなりません。また音量の大小により安定した電力供給も難しくなってしまいます。

その対策には余計なコストが必要となり、どうしても、ある程度妥協せざるを得なくなってしまっています。しかし、フォノイコを別筐体にすることで、これらの呪縛から解放され、とことん性能向上にのみ、コストが掛けられるのです。アキュフェーズは基本的に、プリもプリメインもフォノイコは別売としているのはそのためでもあります。(※1990年代半ばまではフォノイコを内蔵していました。)

■ 6年ぶりの新製品となる『 C-47 』
『 C-47 』は、同社の近年のアンプ技術を融合し、入力から出力までフルバランス伝送を実現したフォノイコライザーです。プリアンプ「C-3850」や同社の現行パワーアンプ、そしてプリメイン「E-800」と組み合わせることで、アナログレコード再生でのフルバランスのシステムを構築できます。

また『 C-47 』は、MC、MMカートリッジそれぞれに最適なヘッドアンプを用意しており、その出力は共通のイコライザーアンプに入力されます。

MCヘッドアンプは、MCカートリッジの低い内部インピーダンスと低い出力電圧に対応するため、9素子の低雑音バイポーラ・トランジスターを採用。

一方のMMヘッドアンプは、MMカートリッジのハイインピーダンスに適した3素子の低雑音JFET(接合型電界効果トランジスター)を、どちらも素子を並列駆動する差動入力回路とカレント・フィードバック増幅回路を搭載することで、低い残留ノイズを実現しています。

それぞれのヘッドアンプから入力される共通のイコライザーアンプは、各ヘッドアンプからのバランス出力をバランス信号のまま増幅します。正確なRIAA特性を得るためのアンプは、高精度のイコライザー素子を搭載しており、RIAA偏差は±0.3dB(10Hz~20kHz)を実現しています。

そしてこれが本機の最も注目すべきポイントなのですが、通常フォノイコライザーアンプは、低雑音性能と正確なイコライジングを1つのアンプで行っています。しかし本機はヘッドアンプに低雑音性能を、イコライザーアンプには正確なイコライジング特性をそれぞれ分担させる「2段構成のゲイン配分」としたのです。

これはヘッドアンプに大きなゲインを割り当て、増幅率を可能な限り高くすることで、イコライザーアンプの雑音が、ほぼ無視できるレベルとなり、入力換算雑音はヘッドアンプの雑音性能次第になるのだと言います。

結果、イコライザーアンプはあえて雑音性能を追求せず、RIAAの反転型の理想的なイコライジング特性が実現できたとしています。

また、低出力カートリッジ対応のゲイン切り替え機能(GAINボタンを押すことで、MM/MCの各ゲインを6dBアップ可能)もイコライザーアンプ側に割り当てることで、入力換算雑音がゲインに依存しなくなったのです。

具体的には、MCカートリッジ接続時のゲイン配分(ヘッドアンプ+イコライザーアンプ)は、前作「C-37」の(30dB+30/40dB)に対し『 C-47 』では(50dB+14/20dB)、MMでは(0dB+30/40dB)が(20dB+14/20dB)とヘッドアンプの増幅率が20dBも上がっています。


さらに、MM/MC両ヘッドアンプとイコライザーアンプは、信号経路が最短となるよう、同じ基板上に配置されており、左右ch別々の基板としています。基板には誘電率が低い(高伝播速度)、漏れ電流が少ない(低損失)などの高周波特性に優れ、耐熱性にも優れたガラス布フッ素樹脂基板を採用しています。

その基板上には、科学的に安定していて、経年変化が殆ど無いゴールドプレート処理を施しており、長期にわたる安定性を確保しています。特に入出力端子は約10倍の厚みを持たせた産業機器用の処理が施されています。

電源回路にもこだわっており、直流変換のための平滑コンデンサーと、15,000μFのアルミ電界コンデンサーを各chに4個ずつ搭載し、リップル電圧等の影響を限界まで排除したとしています。

さらに雑音電圧が低く負荷変動にも強い安定化電源を新開発し、電源回路からのノイズ混入も防止しています。トロイダルトランスも2台搭載し、ch間の相互干渉を防いだフル・モノ・コンストラクションとしています。


機能としては、MCの負荷インピーダンスは10/30/100/200/300/1kΩ、MMは1k/47k/100kΩと選択可能、サブソニックフィルターは10Hzで-12dB/oct.、前述のようにヘッドアンプのゲインを6dBアップ可能です。

入力はMC専用のフォノバランスXLR端子1系統と、通常のアンバランスRCA端子が3系統、出力はXLRとRCAがそれぞれ1系統装備されています。

仕上げは、厚手のアルミ材にアルマイト染色とヘアライン仕上げを施したトッププレート(天板)、自然木の本木目仕上げのサイドパネル、そしてアキュフェーズ伝統のシャンパンゴールドのフロントパネルと高級感抜群です。大いに所有感を満たしてくれそうです。

■ 試聴しました
『 C-47 』のサウンドについては、時間が取れず、短時間の試聴のため、第一印象のみとさせていただきます。

やはり前作「C-37」とは静寂感が違いました。S/Nが良くなっているため、見通しが良くなり、空間が拡がり、臨場感が確実に向上していました。

特に低域の重心が下がり、高域は倍音の成分が増え、超ワイドレンジかつ高解像度で、非常にナチュラルなサウンドでした。

全帯域にわたってダイナミックで、詰まった所を一切感じさせない、のびのびとしたサウンドは、デジタル・アナログを含めた、他のいかなるソースより魅力的なサウンドでした。

本当のアナログの凄さをお望みのオーディオファイルやレコード愛好家に、『 C-47 』をぜひお使いいただきたいと思います。まさに究極とも言えるアナログサウンドを実現できます。

(あさやん)

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