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2020年7月 7日 (火)

TELOS(テロス)のアクティブアース「GNR(Grounding Noise Reducer)」がバージョンアップ!!

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
本日は、創立15周年の記念としてバージョンアップして登場した、テロスのアクティブアース『 Version 5.1シリーズ 』をご紹介します。


テロスのアクティブアースといえば、筆者が、かつて試聴して最も感動したアイテムの一つです。前モデルとの違いを確認しながら、早速レポートしたいと思います。

■ 『 TELOS(テロス) 』とは?
TELOS(テロス)とは、正式名:Telos Audio Designで、2006年に台北にて設立されました。創業者のJeff Lin氏は「機器の性能は良くても、設置する環境によっては十分に実力を発揮できないという~オーディオの宿命~」を、何とかして打ち崩せないかと考え同社を立ち上げたといいます。

設置するシステムによって機器の音が変わる原因のひとつが~システムのアース状況によって引き起こされるものだ~と、氏は突き止めたのです。

一般的なアースの考え方は、単なる感電の危険防止などの安全対策で、日本では「中性(ニュートラル)線とアース線を一緒に接続している」か、「アース線は何処にも接続されていない」のが実情です。結果、オーディオ以外の家庭の電気機器からのノイズが「中性線」を汚染し、オーディオ機器に干渉してしまっているのです。

特に、インバーターエアコンやパソコンなどのスイッチング電源は盛大なノイズを発生し、オーディオ機器に容赦なく侵入して来ます。このノイズは大地アースを取ることで防止できるのですが、オーディオシステムのためだけのアースは、集合住宅は勿論のこと、一戸建てにお住まいの方でも、オーディオ用途の要求を満たす本格的なアースを設置するのは殆ど不可能と言えます。

オーディオ機器のセットアップにおいては、アース設備の効果の良し悪しがそのままバックグラウンドノイズに影響を与えます。電気の基準点となる場所がノイズで汚染されてしまうと、その汚染は信号経路に入り込み、それがノイズとして聞こえます。このノイズは、デジタル回路に入り込んでビットエラーを引き起こす可能性も持っています。

その訳は、一般的にオーディオ機器の増幅回路は、基準電圧「0V(ゼロボルト)」を前提に設計されており、機器に電源を接続するだけで、すでに機器自体がそれぞれ違う「数V」程度のシャーシ電位を持ってしまっているのです。さらに各機器をラインケーブル等で接続してしまうと、平均化されたある電位となり、機器が要求する基準電位とは違う電位で動作してしまっていることになるのです。

しかし、最近多くのメーカーから発売されている「パッシブタイプの仮想アース」では、銅板や鉱物粉を使用して電位を下げようとはしているものの、オーディオ機器のアース電位の変化(電圧変動)を軽減はできても、決して機器が要求する「0V」にはなってはいません。すなわちパッシブタイプの筐体サイズでは、接続した機器の電圧変動に影響され、安定化することができないのです。

これを解決する手段として、Jeff Lin氏が考え出したのが「アクティブタイプの仮想アース」です。オーディオシステムが「0V」となる高精度な電圧を、CPUを使って計算して生成しているのです。これによって接続したオーディオ機器の電圧変動に極短時間で対応し、システム全体に一貫した基準信号を与えることができます。

この基準信号の伝送は、極めて低いインピーダンス下で行われるため、オーディオ機器のためだけの大地アースと同じ効果が得られ、他の家電製品から発生するノイズからも完全に隔絶できるのです。その結果、どのような家庭でもオーディオ機器が真の性能を発揮できるようになるという訳です。

■ 『 GNR5.1 』『 GNR Mini5.1 』は《 QMT 》を搭載
今回取り上げた《 Version 5.1シリーズ 》の『 GNR5.1 』『 GNR Mini5.1 』は、2017年の初代「GNR」、2018年の「GNR3.1」「GNR Mini3.1」に続く第3世代機で、メイン基板の上部に超広帯域の消磁信号発生基板《 QMT 》を搭載しています。

これは、使用するにつれて徐々に内部パーツが帯磁してしまうという電子機器にとっての宿命ともいえる問題の解決を図るもので、機器本来の性能が長期間にわたって維持されるのです。


『 GNR5.1 』


『 GNRmini5.1 』

前作『 GNRmini3.1 』

さらに、電源ノイズ低減器「QNR(Quantum Noise Resonator)」にも基板上部に《 QMT 》が搭載され『 QNR5.1 』にバージョンアップされています。「QNR」は電源ノイズを同調回路に送り込んで光に変換。内蔵の8つの同調回路とCPUで構成されたモジュールによって、電源波形のタイプを検出。精確に同調することで電源ノイズを検出し、位相歪みを低減し波形を整えます。電源ノイズとサージ(過電流)はエネルギー変換回路により、1kHz以上のノイズを光エネルギーに変換するのです。

これら《 Version 5.1シリーズ 》に搭載された消磁機能は、『 QMT(Quantum Magnetic Tuning) 』として単体製品化されています。新しい消磁器である《 QMT 》は、どのような有害な磁場をも容易に消磁することができます。特別に設計されたアンテナから0-100kHzの超ワイドレンジ消磁信号を放出することで、その可能性はほぼ無限大だとしています。QMTを使用すれば、音楽メディア、ヘッドフォン、イヤフォン、ケーブル、そしてスピーカーまでも簡単に消磁することができるのです。

「GNR」の上位機である『 GNR5.1 』は、2つの「QNR」と1つのアース発生器によって構成されています。背面の左側に3個、右側に3個のアース接続端子があり、アナログ機器とデジタル機器を別々に接続可能です。「QNR」ユニットによる電源ノイズの低減は、アース基準電位の生成においても重要であり、『 GNR5.1 』は外来の電源ノイズに関わらず真なるアース基準信号を接続された機器に供給することができるのです。
一方、コストを抑えた『 GNR Mini5.1 』は、1つの「QNR」と1つのアース発生器によって構成され、背面には2つのアース端子があります。

『 GNR5.1 』『 GNR Mini5.1 』を通り、十分に電位が低く、インピーダンスが極めて低いアースターミナルに流入してきたノイズは、内部のアース発生器内蔵のノイズ除去システムによって取り除かれます。また、各ターミナル間はチョークコイルによってアイソレーションされているため、相互にノイズが干渉することはありません。

勿論、前作「GNR3.1」「GNR Mini3.1」同様、使用パーツの厳密な選別も引き続き行われ、許容差が狭い高価なパーツからテロスの要求を満たすよう選別を行い、おおよそ16個に1個しか製品に採用することができません。言い換えれば、1万個以上のパーツを購入しても、製品基準をクリアするものは数百個程度しかないとしています。

《 QMT 》機能の追加とパーツの選別により、テロスの革新的なアイデアの製品は、パーツ精度から発生していた設計段階と量産時の差がなくなり、更には長期間使用に伴う帯磁の影響もなくなり、テロスが理想とした効果を長期間にわたり発揮するのです。

輸入元の担当者曰く、消磁機能『 QMT 』の追加以外、アクティブアース機器としての基本構成は前作との差は無いとのことですが、構成パーツの選別はさらに強化されており、必ずしも性能が同じとは言えないとのことです。特にアースの落とし方にこだわりをお持ちのハイエンドオーディオ機器のユーザーにこそ、お使いいただきたいとのことでした。

また、「GNR(初代機)」「GNR3.1」「GNR Mini3.1」さらに「QNR(初代機)」をお使いのユーザーは、所定のアップデート費用にて《 Version 5.1シリーズ 》へアップデートすることが可能です。ご希望の場合には【 修理扱い 】にて承ります。詳しくは「バージョンアップ受付」ページをご覧下さい。

■ 最後に・・・
『 GNR5.1 』『 GNR Mini5.1 』は、どのようにオーディオシステムのコンポーネントを入れ替えても、満足できないハイエンド・オーディオユーザーにお使いいただきたい、筆者一押しのアイテムだと自信を持って申し上げられます。アーティストや楽器の実在感、サウンド全体の音楽性の表現力は、いかなるコンポーネントのグレードアップとも違う《 別次元 》のサウンドをご享受いただけると確信します。

(あさやん)

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