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2020年9月17日 (木)

インフラノイズ・アキュライザー第4弾!
待望のバランス・アナログアキュライザー『 BACU-2000 』遂に完成!

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
私を含め、多くのオーディオファイルが待ち望んでいた、バランスケーブル対応のアナログアキュライザーがインフラノイズから発売されましたので、レポートしてまいります。




■ インフラノイズのアキュライザーについて
インフラノイズのアキュライザー第一弾は、2018年1月発売のデジタルアキュライザー(デジタル整合器)『 DACU-500 』です。同軸デジタルの途中に挿入して、デジタル信号のタイミングを内蔵のディレイ用コイルで揃えることで、デジタル信号に混入したノイズによって生じる時間軸と位相のズレを《 ディレイライン整音 》し、音質を向上させるオーディオアクセサリーでした。

D/Aコンバーターのデジタル入力の直前に挿入することで、解像度が明らかに向上し、生々しくなりました。私自身、CDがこんなに素晴らしかったのだと、改めて見直すきっかけになりました。まさに、デジタル伝送における救世主的な製品でした。

第二弾は、同年10月発売のUSBアキュライザー(USB信号整合器)『 UACU-700 』です。D/AコンバーターのUSB入力端子に差し込み、USBケーブルとD/Aコンバーターの間に入れるだけで、それまでの平面的で無機質な音楽が、ドラマチックな音楽に激変。PCオーディオがアナログオーディオのような生き生きとしたサウンドに生まれ変われたのでした。

そして第三弾は、2019年12月発売のアキュライザーのアナログ版、アナログアキュライザー(アナログ整合器)『 AACU-1000 』です。本来アキュライザーとは、デジタル信号のタイミングを内蔵のディレイ用コイルで揃えるものです。しかし「例え完全なアナログラインでも、量は少なくても必ずデジタルノイズが混入しており、それが音を悪くしているはずだ…」と、インフラノイズの秋葉社長は考えたのです。

特に、電源経路からラインにまで侵入してくるデジタルノイズは、アナログ機器にとっては無視できないレベルであり、このノイズ成分がアナログ信号の高次倍音を変化させてしまい、元の音源には存在しない倍音が付け加えられてしまうと考えたのでした。端子は一般的なRCAのオス→メスで、既存の機器とRCAケーブルの間に挿入するタイプです。

しかし、アナログアキュライザーの製作にあたって大きな難問が立ちはだかりました。それはデジタル環境と比べて、部品、線材、絶縁材による音質劣化が大きく、個々の部品の形や重量までもが倍音の忠実度に関係し、何と0.1mm単位の精度の部材でも音が違ったのです。結局、部材の組合せの相性を耳で確かめながら一台ずつ仕上げるという、気の遠くなるような、まさに楽器作りのような作業が必要になったのだといいます。

『 AACU-1000 』をD/Aコンバーターの出力に繋いだ結果は、音場感、空間感、立体感、奥行き感、全てが明らかに繋ぐ前を大きく上回ったのです。音色的には全く変化はないものの、滑らかさ、生々しさが加わり、音の強弱がハッキリしてきて、声が空間に浮遊するようになり、明らかに情報量が増えたのでした。

ただ、私のオーディオシステムでは、DACプリとパワーアンプの間をバランス接続しているため、残念ながら『 AACU-1000 』を使うには、アンバランス接続に戻すか、アダプターを介してバランス接続(ゲインが落ちる)するしかなく、『 AACU-1000 』が本領を発揮するには至りませんでした。そのため私は、バランス接続用のアナログアキュライザーの発売を待ち望んでいたという訳です。

そのバランスラインで使用するためのアナログアキュライザー『 BACU-2000 』が完成したのですから、喜びはひとしおです。早速『 BACU-2000 』を自宅オーディオシステムで試用しました。その最新レポートです。

■ 新製品『 BACU-2000 』とは
バランス接続は、元々、理論上外部ノイズの影響が少ないということで、業務用途で使われたり、比較的長く伸ばしたりできます。

そこでインフラノイズの秋葉社長は、「同じ部品、同じケーブル、同じ長さで仕上げたアンバランスとバランスケーブルを音質比較すると、バランスの方が良い結果が得られるのだから…」と考え、バランスタイプを開発したのだといいます。

『 BACU-2000 』は「AACU-1000」と同様、アナログ信号に混入したノイズの時間軸と位相のズレを補正整合させるディレイラインです。極僅かな遅延なので、周波数特性の劣化や位相の変化は起こらないといいます。従来のようにLCやトランスで高域をカットする方法ではないため、周波数特性を劣化させる要素がなく、アナログ信号への色付けや変形を加えることもなく、混じり込んだノイズ成分だけを無害化するのです。

アナログ信号に混入したノイズ成分は、高次の倍音を変化させてしまい、元の演奏にはない倍音を付け加えてしまっていたのです。その対策として、従来は高価なヴィンテージ品のトランスなどを使うことで、高域の減衰を目立たなくしてきたのですが、どうしても高域が劣化してしまい狭帯域感は否めませんでした。

と、私はこの程度の説明しかできませんが、アナログアキュライザーのノウハウは秋葉社長の頭の中ということでご勘弁いただきたいと思います。勿論、一台一台手作りであり、ヒアリングしながら調整するのだとおっしゃっています。その結果、生産台数がどうしても限られてしまい、納品までお待たせするケースが発生してしまいます。

■ 『 BACU-2000 』の使用法
  • 『 BACU-2000 』は基本的に、入力側と出力側の指定はありません。XLRプラグのオス、メスは接続の都合でお選び下さい。
  • アナログステレオの右chと左chの選択は、通常本体の横にあるマーキング(PASSシール)のある方を右chにお使い下さい。
  • 設置方法は板や台の上に置くことも、ぶら下がった状態でも問題ありません。本機は外部振動の影響を十分考慮しているため、インシュレーターの上に置くことは推奨していません。
  • デジタル再生の場合、D/Aコンバーターの出力などデジタル信号をアナログ信号に変換した直後に使用します。
  • アナログ再生の場合、信号の上流に使うか下流に使うかの指定はありません。あくまでヒアリングでの決定となります。
※このように、使用場所はかなりユーザー側の判断に任されています。ご自分の耳を信じて慎重なヒアリングでお決め下さい。

■ 『 BACU-2000 』の使用上の注意
  • バランス・アナログラインの全てで使用可能ですが、低レベルのMCカートリッジの出力に使用される場合は、ループに注意しなければハムが発生する可能性があります。
  • 通常レベルのアナログラインでは、信号レベルの変化やS/Nの劣化は起こりません。
  • オーディオ用のノイズフィルターやアイソレーター、トランスなどの音質改善アクセサリーとの併用はできるだけお避け下さい。

■ 『 BACU-2000 』使用記

自宅では、DACプリの出力側に『 BACU-2000 』を使い、バランスケーブルを介してパワーアンプに接続しました。

まずは低音の圧倒的実在感に驚かされました。まるでハイエンドのスーパーウーファーが加わったような、量ではなく本来あるべき低音が再現されたのです。ここまで低域に効果があるとは想像以上でした。

音楽自体が立体的になり、人や楽器の位置や形までハッキリつかめるのです。前後感も奥の奥まで見通せるようになり、スタジオの空気まで感じられるようになりました。

明らかに従来よりエネルギー量が増え力強くなりました。それでも音量を上げていっても全くうるささを感じないため、ついつい音量が上がってしまっていました。

一方、高域は明らかに上の方に伸び、解像度がアップし、細かな部分が沢山見えてきました。透明度が抜群で、シンバルが澄みわたって鳴るのには正直驚きました。

そして、ボブ・ジェームスのMQA-CD「Espresso」は圧巻でした。とにかく凄いの一語です。迫力、スケール、グルーブ感は抜群で、自宅システムでは従来絶対聴けなかったサウンドでした。

■ 最後に
こんな素晴らしい製品を作れるインフラノイズという会社は、日本のオーディオにとっての誇りでしょう。

世界中の誰も考えつかなかったアナログラインにのってくる微少なデジタルノイズが、こんなにもオーディオ再生に害を与えていたとは…。

(あさやん)

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