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2020年9月19日 (土)

カートリッジの針交換をお考えなら、新たなカートリッジはいかがでしょうか?

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、自宅にいる機会が増え、久しぶりにアナログレコードを聴いてみようとお考えの方に、針交換程度の価格で買える『 カートリッジ 』をご提案します。



■ まずは、カートリッジの確認から。
いざレコードを聴こうと思っても、あまりにも長期間聴いていなかったため、お持ちのカートリッジの過去の使用時間や摩耗の程度が分からなくなってしまって、そのコンディション状態が心配で、「この際交換しよう」ということになってしまっているのではないでしょうか。

でもその前に、ちょっとお待ち下さい。
以下は、カートリッジのコンディション確認項目です。


(1)カートリッジの保存状態はどうでしたか。
レコードプレーヤーに付けたままだったでしょうか。カートリッジキーパーなどに収納されていたのでしょうか。それとも、引き出しなどに入れたままになっていたのでしょうか。針先カバーをして乾燥した場所に置いていたなら、恐らく問題はないと思います。

保存状態が良ければカートリッジは意外に長持ちするものです。一番の強敵は湿気です。オーディオ再生の中で最も微小な信号を扱っているカートリッジ。ちょっとした目に見えない錆(酸化被膜)でも音を歪ませてしまいます。内部は勿論、4ピン端子やリード線、ヘッドシェルとアームの接点など、いずれも錆は大敵です。

(2)使用時間はのべ何時間位ですか。
カートリッジの使用時間はダイヤモンド針でおよそ500時間と言われます。しかしこれはかなり控えめな数字で、私の経験では、使用状態によってはその数倍は十分使えると思います。中々漠然と何時間と言われても、毎日○時間で年間○○時間という計算は、ジャズ喫茶などの業務用として使った場合にしか当てはまらないのではないでしょうか。

実際私は、今は市場に存在しないオルトフォンの昇圧トランス内蔵MCカートリッジ「SPU-GTE (※)」をかれこれ20年以上使っています(勿論、他のカートリッジもいろいろ使っていますが)。正直針交換は一度もしたことがありませんし、現在ではしたくてもできません。でも、時々使う程度なら歪むことなく現役で十分使えています。


「SPU-GTE」

※私は「SPU-GTE」の音に惚れ込んで、ここぞという時には今でもこれを使っています。ある時、オルトフォンの担当者の方に、昇圧トランス内蔵のSPUを再発売して欲しいと懇願した所、残念ながらトランスを巻ける人が本国にはいないから無理ですと、ハッキリ断られてしまいました。大事に使わなければ・・・。MCトランス内蔵のため、最短距離で昇圧できる所が最大のメリットと考えます。

過去にはカートリッジの使用時間を計測するアクセサリーなどもありました。しかし、使用時間が分かったからと言って即針交換をするのは実にもったいないことですし、その時点では問題のないケースの方が圧倒的に多いと思います。なお私の経験では、針先より先にダンパーに使われているゴムの方が硬化してダメになるのではないかと思っています。

(3)針先のクリーニングはされていますか。
針先は意外と汚れているものです。ルーペや顕微鏡で針先チップを見てみると、本来透明であるはずの針先が黒ずんでいたり、針先が見えない程ゴミがこびり付いていたりしている場合が多いのです。

黒ずみは、レコード盤自体が針によってトレースされる(擦られる)ことで摩耗して、レコード素材の塩化ビニールがタール状になってこびり付いているのです。レコードスプレー等の液体レコードクリーナーを多用されて来た場合は、特に酷いと思います。そして綿埃などがこびり付いた場合は白っぽく見えます。

さらに、過去にスタイラスクリーナー液をタップリ使われた方は、最悪の場合、カンチレバーからボディ内部に毛細管現象で染み込んでしまい、ダンパーなどをダメにしてしまっていることも考えられます。その場合は、残念ですが再起不能です。

針先クリーナーは市販の安価なものでも結構ですが、液体タイプなら刷毛についたクリーナー液を指で絞ってからお使い下さい。無ければ無水アルコールでも結構ですが、綿棒に付けて力を入れず軽く撫でるように拭きます。これで恐らく綺麗に透明に見えるはずです。


※究極の針先再生術は、何と言っても針先クリーナーのレイカ「ドクター・スタイラス」をお使いになることでしょう。高価ではありますが、実際に真っ黒になった針先をクリーニングしてみると、何と針先チップが見えない位に綺麗になってしまいます。これこそダイヤモンドの屈折率の高さ故の現象なのです。


上記(1)(2)(3)からも分かる様に、カートリッジは条件さえ良ければ、案外長持ちするものなのです。

■ そこで、ご提案です。
今お使いのMCカートリッジがお気に入りで「これしかない」とお考えの方で、保存状態や使用時間が心配な方は、針交換(本体交換)をお勧めします。なお、MMカートリッジは保存状態が良くなければボディ内部が劣化している可能性もありますので、交換針のご購入は、クリーニング等をされた上で、ご自身でのご判断をお願いします。

しかし前述のように、お持ちのカートリッジがまだまだ使えそうだと判断された方には、新たなカートリッジのご購入をお勧めします。勿論それは針交換の価格と同程度の出費という想定です。その理由は、カートリッジ交換の楽しさ・その魅力を多くの方に知っていただきたいと思うからです。今お持ちのカートリッジでは出ないサウンドが、新しいカートリッジから得られるかも知れません。

ぜひ、カートリッジによるサウンドの違いを楽しむという、オーディオという趣味にとって最も手軽で、魅力的で、心ときめく変化が楽しめる体験をもっと多くの方にしていただきたいのです。音の出口(電気→振動※)であるスピーカーと同程度の音の変化が楽しめる音の入口(振動→電気※)がカートリッジです。
※エネルギー(物理量)を変換する「トランスジューサー」は音質を大きく左右します。

以下、サウンドの違いをお楽しみいただくためのお勧めカートリッジを、サウンドとともに6機種ご紹介します。

★針交換価格程度で買えるカートリッジの中から

【おすすめMMカートリッジBEST3】

①オーディオテクニカ「VM530EN
シリーズ共通のアルミボディに無垢楕円針。粒立ちの良い若々しいサウンドが魅力。

②オルトフォン「2M BLUE
シリーズ下から2番目。中域の充実した明るく滑らかなサウンドはボーカルが抜群。

③グラド「Prestige Gold3
シリーズの最上位モデル。エネルギッシュで晴れやか。音楽の楽しさが味わえる。


【おすすめMCカートリッジBEST3】

①オーディオテクニカ「AT-OC9XEN
シリーズの下から2番目。解像度が高く繊細な表現も。自然でリアルなサウンドが魅力。

②デノン「DL-103
言わずと知れた超ロングセラーの日本の標準機。オーソドックスで音楽を選ばない。

③オルトフォン「MC Q10
シリーズの中核。コイルに銀線を採用し、パワフルかつ高解像度という贅沢さを実現。



(あさやん)

2020年9月17日 (木)

インフラノイズ・アキュライザー第4弾!
待望のバランス・アナログアキュライザー『 BACU-2000 』遂に完成!

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
私を含め、多くのオーディオファイルが待ち望んでいた、バランスケーブル対応のアナログアキュライザーがインフラノイズから発売されましたので、レポートしてまいります。




■ インフラノイズのアキュライザーについて
インフラノイズのアキュライザー第一弾は、2018年1月発売のデジタルアキュライザー(デジタル整合器)『 DACU-500 』です。同軸デジタルの途中に挿入して、デジタル信号のタイミングを内蔵のディレイ用コイルで揃えることで、デジタル信号に混入したノイズによって生じる時間軸と位相のズレを《 ディレイライン整音 》し、音質を向上させるオーディオアクセサリーでした。

D/Aコンバーターのデジタル入力の直前に挿入することで、解像度が明らかに向上し、生々しくなりました。私自身、CDがこんなに素晴らしかったのだと、改めて見直すきっかけになりました。まさに、デジタル伝送における救世主的な製品でした。

第二弾は、同年10月発売のUSBアキュライザー(USB信号整合器)『 UACU-700 』です。D/AコンバーターのUSB入力端子に差し込み、USBケーブルとD/Aコンバーターの間に入れるだけで、それまでの平面的で無機質な音楽が、ドラマチックな音楽に激変。PCオーディオがアナログオーディオのような生き生きとしたサウンドに生まれ変われたのでした。

そして第三弾は、2019年12月発売のアキュライザーのアナログ版、アナログアキュライザー(アナログ整合器)『 AACU-1000 』です。本来アキュライザーとは、デジタル信号のタイミングを内蔵のディレイ用コイルで揃えるものです。しかし「例え完全なアナログラインでも、量は少なくても必ずデジタルノイズが混入しており、それが音を悪くしているはずだ…」と、インフラノイズの秋葉社長は考えたのです。

特に、電源経路からラインにまで侵入してくるデジタルノイズは、アナログ機器にとっては無視できないレベルであり、このノイズ成分がアナログ信号の高次倍音を変化させてしまい、元の音源には存在しない倍音が付け加えられてしまうと考えたのでした。端子は一般的なRCAのオス→メスで、既存の機器とRCAケーブルの間に挿入するタイプです。

しかし、アナログアキュライザーの製作にあたって大きな難問が立ちはだかりました。それはデジタル環境と比べて、部品、線材、絶縁材による音質劣化が大きく、個々の部品の形や重量までもが倍音の忠実度に関係し、何と0.1mm単位の精度の部材でも音が違ったのです。結局、部材の組合せの相性を耳で確かめながら一台ずつ仕上げるという、気の遠くなるような、まさに楽器作りのような作業が必要になったのだといいます。

『 AACU-1000 』をD/Aコンバーターの出力に繋いだ結果は、音場感、空間感、立体感、奥行き感、全てが明らかに繋ぐ前を大きく上回ったのです。音色的には全く変化はないものの、滑らかさ、生々しさが加わり、音の強弱がハッキリしてきて、声が空間に浮遊するようになり、明らかに情報量が増えたのでした。

ただ、私のオーディオシステムでは、DACプリとパワーアンプの間をバランス接続しているため、残念ながら『 AACU-1000 』を使うには、アンバランス接続に戻すか、アダプターを介してバランス接続(ゲインが落ちる)するしかなく、『 AACU-1000 』が本領を発揮するには至りませんでした。そのため私は、バランス接続用のアナログアキュライザーの発売を待ち望んでいたという訳です。

そのバランスラインで使用するためのアナログアキュライザー『 BACU-2000 』が完成したのですから、喜びはひとしおです。早速『 BACU-2000 』を自宅オーディオシステムで試用しました。その最新レポートです。

■ 新製品『 BACU-2000 』とは
バランス接続は、元々、理論上外部ノイズの影響が少ないということで、業務用途で使われたり、比較的長く伸ばしたりできます。

そこでインフラノイズの秋葉社長は、「同じ部品、同じケーブル、同じ長さで仕上げたアンバランスとバランスケーブルを音質比較すると、バランスの方が良い結果が得られるのだから…」と考え、バランスタイプを開発したのだといいます。

『 BACU-2000 』は「AACU-1000」と同様、アナログ信号に混入したノイズの時間軸と位相のズレを補正整合させるディレイラインです。極僅かな遅延なので、周波数特性の劣化や位相の変化は起こらないといいます。従来のようにLCやトランスで高域をカットする方法ではないため、周波数特性を劣化させる要素がなく、アナログ信号への色付けや変形を加えることもなく、混じり込んだノイズ成分だけを無害化するのです。

アナログ信号に混入したノイズ成分は、高次の倍音を変化させてしまい、元の演奏にはない倍音を付け加えてしまっていたのです。その対策として、従来は高価なヴィンテージ品のトランスなどを使うことで、高域の減衰を目立たなくしてきたのですが、どうしても高域が劣化してしまい狭帯域感は否めませんでした。

と、私はこの程度の説明しかできませんが、アナログアキュライザーのノウハウは秋葉社長の頭の中ということでご勘弁いただきたいと思います。勿論、一台一台手作りであり、ヒアリングしながら調整するのだとおっしゃっています。その結果、生産台数がどうしても限られてしまい、納品までお待たせするケースが発生してしまいます。

■ 『 BACU-2000 』の使用法
  • 『 BACU-2000 』は基本的に、入力側と出力側の指定はありません。XLRプラグのオス、メスは接続の都合でお選び下さい。
  • アナログステレオの右chと左chの選択は、通常本体の横にあるマーキング(PASSシール)のある方を右chにお使い下さい。
  • 設置方法は板や台の上に置くことも、ぶら下がった状態でも問題ありません。本機は外部振動の影響を十分考慮しているため、インシュレーターの上に置くことは推奨していません。
  • デジタル再生の場合、D/Aコンバーターの出力などデジタル信号をアナログ信号に変換した直後に使用します。
  • アナログ再生の場合、信号の上流に使うか下流に使うかの指定はありません。あくまでヒアリングでの決定となります。
※このように、使用場所はかなりユーザー側の判断に任されています。ご自分の耳を信じて慎重なヒアリングでお決め下さい。

■ 『 BACU-2000 』の使用上の注意
  • バランス・アナログラインの全てで使用可能ですが、低レベルのMCカートリッジの出力に使用される場合は、ループに注意しなければハムが発生する可能性があります。
  • 通常レベルのアナログラインでは、信号レベルの変化やS/Nの劣化は起こりません。
  • オーディオ用のノイズフィルターやアイソレーター、トランスなどの音質改善アクセサリーとの併用はできるだけお避け下さい。

■ 『 BACU-2000 』使用記

自宅では、DACプリの出力側に『 BACU-2000 』を使い、バランスケーブルを介してパワーアンプに接続しました。

まずは低音の圧倒的実在感に驚かされました。まるでハイエンドのスーパーウーファーが加わったような、量ではなく本来あるべき低音が再現されたのです。ここまで低域に効果があるとは想像以上でした。

音楽自体が立体的になり、人や楽器の位置や形までハッキリつかめるのです。前後感も奥の奥まで見通せるようになり、スタジオの空気まで感じられるようになりました。

明らかに従来よりエネルギー量が増え力強くなりました。それでも音量を上げていっても全くうるささを感じないため、ついつい音量が上がってしまっていました。

一方、高域は明らかに上の方に伸び、解像度がアップし、細かな部分が沢山見えてきました。透明度が抜群で、シンバルが澄みわたって鳴るのには正直驚きました。

そして、ボブ・ジェームスのMQA-CD「Espresso」は圧巻でした。とにかく凄いの一語です。迫力、スケール、グルーブ感は抜群で、自宅システムでは従来絶対聴けなかったサウンドでした。

■ 最後に
こんな素晴らしい製品を作れるインフラノイズという会社は、日本のオーディオにとっての誇りでしょう。

世界中の誰も考えつかなかったアナログラインにのってくる微少なデジタルノイズが、こんなにもオーディオ再生に害を与えていたとは…。

(あさやん)

2020年8月13日 (木)

2020年上半期『 最新オーディオアクセサリー 』を厳選!

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
本日は、2020年の上半期に私が試用体験した結果、もう手放せなくなって購入に至ってしまった『 最新オーディオアクセサリー 』5アイテムを厳選しました。実際に自宅で試聴した際の写真と共に、その効果の程を詳しくレポートします。


■ コード・カンパニー『 GROUND-ARAY-RCA 』

画像中央にあるシルバーの円筒が『 GROUND-ARAY-RCA 』

今回ご紹介するアクセサリーの中で最も高価なアイテムです。アルミでできた直径2cm、長さ9cmの筒が10万円近くするのですから、素人目にはとんでもない製品です。ちょっとしたアンプなど買えそうな値段です。

D/Aコンバーターの空き端子(同軸デジタルIN)に差し込みました。何と音出しの瞬間鳥肌が立ったのです。音楽の背景のザワつきが消えて静かになり、全ての帯域にわたって明らかに雑味のない別次元の音の世界が眼前に広がったのです。

低域の解像度は圧倒的に改善され、深く沈み込むようになりました。全くボケのないクリアな低音です。高域は伸び伸びとして弾け、キツさは完全に取れ、音量を上げていってもうるささを全く感じなくなりました。

また、情報量・音数が非常に増えた結果、今まで感じられなかった微妙なニュアンスが出てきたのには正直驚きました。床の響きやバックの演奏者の動きまで感じる程リアルになったのです。

筆者自身、試用前これ程の効果があるとは予想もしていませんでした。オーディオ装置のグレードが、1ランクではなく明らかに2ランク以上、上がってしまったのです。えらいことです。手放せなくなってしまいました。

■ アイファイ・オーディオ『 iSilencer+AA 』

こちらはグーンと安くなって1万円を切るアイテムで、長さ50mm×幅20mm×高さ9mmで、僅か7gの小型スティックタイプです。そしてUSBオーディオ(PCオーディオ)をやっている人だけのとっておきアイテムでもあります。

PCとDACの間はもちろん、本機を複数個空いたUSBポートに差し込んむことでノイズの低減能力も増加していきます。外付けHDDとミュージック・サーバーやUSBハブとの間にも本機を使うことができます。

PCのUSB-A端子(メス)とUSBケーブル(オス)の間に挿入しました。まず低音の変貌に驚きました。実にしっかり、ドッシリして太く厚みも増したのです。こんな場合、往々にして膨らみ気味でぼけてしまい勝ちですが、透明度を維持したまま団子にならず、ヌケの良いしっかりした低域なのです。

高域のチャラチャラ感も全くなく、声を張り上げた時のきつさも感じなくなりました。シンバルやハンドベルの超高域の透明度、リアル感は抜群で、エッジの効いた歯切れの良さは格別でした。

全体的に情報量が明らかに多くなり、音場が広く、空間表現力が高まり、エコー感も強調されず自然に感じるようになりました。そしてダイナミックレンジが拡大し、音楽が生き生きとして弾んできたのです。

こんな小さいスティックをPCとUSBケーブルの間に挿入するだけで、低域の質感がこれ程変わるとは驚きです。PCオーディオで感じていた低域の力感不足が解消し、吹き出し感が再現されたのです。手放せなくなってしまいました。

■ ティグロン『 TR-PAD-EX 』

D/Aコンバーターの下にある楕円形状のものが『 TR-PAD-EX 』

ティグロンが、レゾナンス・チップでお馴染みのレクストとコラボした制振アイテムです。皮製の楕円形状(8cmx12cm、厚さ3mm)のベースの片面に、陶器(制振性能を持つ特殊な焼き物)の小さなチップ(12mmx24mm、厚さ3mm、)が3枚埋め込まれて、一部が露出しています。

しかも普通なら制振ということで機器の上に載せて使うものと思いきや、機器の下に滑り込ませるという、凡人には思いもつかない発想のアイテムなのです。機器の底板と置き台との間で生じる定在波を低減するらしいのです。

使い方は、チップが露出している側を下にし、「TiGLON」のロゴが正しく読める向きで、機器の中心より約1cm手前に敷くのがベストだとのことなので、筆者はD/Aコンバーターの下に滑り込ませました。

瞬間、明らかにS/Nが上がったと感じました。僅かに掛かっていた極薄いベールが晴れ、中高域がクッキリ、スッキリしたのです。特に高域の倍音が綺麗で、臨場感も確実にアップしました。

音楽のリアル感やエネルギー感が引き出され、想像を絶する効果がありました。理論的には筆者には全く理解はできませんが、最早手放せなくなってしまいました。

■ サンシャイン『 SPIRAL-EXCITER 』

マグネシウムを採用したオーディオボードやインシュレーターでお馴染みのサンシャインの製品です。お使いのケーブルに世界特許技術のマグネシウムシールドを装着できる、スパイラル状のケーブル対策アクセサリーです。

構造は、幅3mm、厚さ0.1mm、長さ5mのマグネシウム合金箔(AZ31)を、塩ビ系の熱可塑性エラストマーで覆った幅8mm、厚さ4mmの線材を、内径12mmでカールさせ全長約65cmとしたものです。スパイラルの両端には約5cmの直線部分があり、スパイラル部をケーブルに巻き付けた後、ここを付属のマジックテープでケーブルに固定します。

ケーブルに装着することで、音質劣化の大きな要因として注目される、ケーブルが屈曲することによって生じる「横振動」だけでなく、長さ方向に伸縮する「縦振動」も制振し、さらにマグネシウム箔による電磁シールドで、磁気ノイズまでも低減するという画期的な音質改善アイテムです。

CDプレーヤーの電源ケーブルに巻き付けました。音を出した瞬間、音楽が迫って来ました。低域は制動が効いているのに量感と厚みが増し、安定感が出て来ました。ボーカルも輪郭がクリアになり曖昧さが消えました。この吹っ切れ感、躍動感は想像以上でした。

ケーブルの振動が抑えられることで、鈍重な傾向が出るのではとの当初の心配は無用でした。高級ケーブルに買い替える前に、ぜひ一度お試しいただきたいと思います。

■ フルテック『 106D-NCF 』

フルテックの特殊素材NCF関連ラインナップの一つで、2口コンセント用のコンセントカバーです。電流も流れないカバーでどれ程音が変わるのか、実際に行ったことのない方には俄には信じ難いことだと思います。しかも1万円以上するのですから。

裏表合わせて7層のマルチマテリアルハイブリッド構造を採用し、NCFを調合することで、強力な制振効果だけでなく静電効果も高め、ノイズの発生を抑えたのだとしています。特にUL規格の2口コンセントは、中心部でカバーを固定するため、特に敏感に作用するらしいのです。

6口電源タップを接続しているメインのコンセントのカバーを換えました。低域が明らかに締まり、輪郭がハッキリしてきました。全体に解像度が上がり、高域がシャープで切れ味が良くなりました。元のコンセントカバーに戻すと少し鈍さが出て来てしまい、もう元には戻せなくなってしまいました。

■ まとめ
以上の5アイテムのオーディオアクセサリーは、いずれも一度体験してしまうと絶対手放せなくなってしまうアイテムばかりです。また何より、いずれのアイテムも現状のシステムのサウンドに、プラス面こそあれ、マイナスの要素を全く感じさせない、安心のアクセサリーばかりです。自信を持ってお勧めします。

これらを使った結果、筆者のオーディオシステムのサウンドが、現在かつてないレベルに達していることを付け加えておきます。

(あさやん)

2020年7月11日 (土)

アキュフェーズのヴォイシング・イコライザー『 DG-68 』の進化度を探る!

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
本日は、理想的な音場環境を実現する、アキュフェーズのデジタル・ヴォイシング・イコライザー『 DG-68 』をご紹介します。


この《 ヴォイシング・イコライザー 》があれば、使い手次第で新たなオーディオ体験&音楽体験が可能です。それでは最新の『 DG-68 』に至るまでの《 デジタル・ヴォイシング・イコライザー 》の進化の程を見てまいりましょう。

■ 『 ヴォイシング・イコライザー 』とは?
アキュフェーズがいう《 ヴォイシング・イコライザー 》とは、一般的な「グラフィック・イコライザー(グライコ)」機能に加え、「自動音場補正機能」を内蔵しており、これこそ他のグライコとの決定的な違いです。一般的なグライコは測定機能は持っておらず、各周波数ポイントのレベルを手動で増減して調整します。

これに対し《 ヴォイシング・イコライザー 》は、ユーザーが希望する特性に自動で調整できます。これを使うことでリスニングルームの音場特性を自動測定し、ユーザーの思うままに補正する画期的な製品です。

ヴォイシング・イコライザーはアキュフェーズの造語で、その語源の「ヴォイス=Voice」は「声・歌声」であり、オーディオそのものを表しているそうです。また「声楽曲の声部、調律する」などの意味もあるそうです。
《 デジタル・ヴォイシング・イコライザー 》の第1世代機は1997年発売の「DG-28」で、それまでのグライコの概念を大きく変えたエポックメイキングな製品でした。それまでマニア層を中心に「ピュア信仰」「音質調整(トーンコントロール・グライコ)不要論」が蔓延していた当時、それは日本のオーディオ界に衝撃を与えたのでした。

1997年当時私が在籍したいた河口無線で、単一アイテムとしては全てのオーディオコンポーネンツの中で、年間で最も販売数・金額とも大きかったのがその「DG-28」だったのです。一般的なグライコしか存在しなかった当時、オーディオマニアが「DG-28」に飛びついたのでした。「DG-28」はそれ程インパクトのある製品で、当時のデジタル技術やデバイスのレベルでは本当に画期的だったのです。

今でも非常に印象に残っている出来事がありました。それは河口無線でのあるメーカー主催(アキュフェーズ以外)の試聴会でのことです。当日講師としてお招きした、故 菅野沖彦氏が突然店頭の「DG-28」を貸して欲しいと言われたのです。そして当日使用するプリとパワーの間にその「DG-28」を繋がれ、スーッと液晶画面をなぞられて「こんなのもですかね」と、ご自分がベストだと感じた試聴室の音場特性を示されたのです。
氏は勿論自宅でも「DG-28」を使っておられ、部屋の特性はそれぞれ違うのだから、「レコード制作者が意図してるサウンドを出すためには絶対にこれが必要なのだ。」と力説しておられました。当日の某主催メーカーはそっちのけで・・・。やはりそれはご自分がミキサーでもあり、レコード演奏家でもある菅野氏ならではの考え方で、その言葉の説得力は半端ではありませんでした。(それが前述の年間ベストセラーに通じたのだと思います。)

その後、2002年「DG-38」、2007年「DG-48」と改良を重ね、音場の自動測定と自動補正を進化させて来ました。2013年には「DG-58」を発売し、オーディオアクセサリーの範疇でありながら、一部のマニア層には必需品として、その存在価値を高めて来たのです。そして今回ご紹介します『 DG-68 』が、第5世代機として登場しました。

■ 『 DG-68 』
前作と大きく変わったのがユーザーインターフェースで、操作性が大幅に向上しました。これは高度な自動測定・補正機能を誰でも使いこなせるように見直した結果で、ディスプレイのメインメニューがシンプルになり、メモリーやキーボードの文字も大きく分かりやすくなり、見やすく使いやすいモデルとなっています。

ヴォイシング(音場補正)の時間が、補正の正確さを期すため前作より長くなっています。特にオーディオシステムにおける、低域での再生限界周波数を自動認識して、無理な補正を掛けずにスピーカーの空振りを抑制でき、安心して使用できるようになりました。さらに測定精度も向上させており、ヴォイシングの精度を上げています。

勿論、最新のデバイスを投入し、A/Dコンバーターは前作の176.4kHz/24bitのもの(未発表)から、旭化成(AKM)の「AK5578EN」で352.8kHz/32bitをサポート。このA/Dコンバーターの持つ8チャンネル差動入力を左右4回路(4パラ)ずつ並列駆動とすることで、更なる低雑音と低歪率を達成したのです。

一方、D/Aコンバーターについても前作のESS「ES9018」から「ES9028PRO」とグレードアップし、これを8回路並列駆動(8パラ)させています。これは同社のSACD/CDプレーヤー「DP-750」相当のグレードです。これらの最新デバイスのお陰で、プリ/パワー間にも安心して使える性能を実現できたのです。

その他、前作との違いは、サブソニック・フィルター(20Hz,-18dB/oct.)が付き、ウーハーに悪影響を及ぼす可能性のある超低域をカットし、低域の無理な補正を回避しています。マイクロフォン用のA/DにもAKMの「AK5357」を使用したことで、全高調波歪率+雑音(THD+N)を「DG-58」の0.001%→0.0007%(保証値)まで向上させています。

ヴォイシングの操作は、信号発生器からワーブルトーンを発生させ、音場空間を通過した信号を付属マイク(AM-68)で計測。人間の話し声や騒音などを自動で排除しながら計測するため、高精度な補正が可能です。自動で測定・補正を行うオート・ヴォイシング・コースと、補正後の特性修正を手動で行えるマニュアル・ヴォイシング・コースが用意されています。
また、オート・ヴォイシング・コースでは、フラット特性になるよう調整する「FLAT」と、スピーカーと部屋の特性を活かした調整を行う「SMOOTH」から選択可能です。スムーズ・ヴォイシングでは、音にならない低域の過度な補正をなくしスピーカーへの負担を減らすことで、歪み感のないエネルギッシュな低音再生が可能になったのです。

さらにA/Dコンバーター、D/Aコンバーターには、新たにノイズ対策として同社プリアンプなどで用いられている「ANCC回路(一種の帰還回路で更なる低歪率、低雑音化を実現)」を搭載。またアナログデバイセス製DSP「SHARC ADSP・21489」を採用することで、384kHzまでの入力信号をダウンサンプリングすることなくネイティブ処理が可能になりました。

入出力端子は、アナログは入出力ともRCAとXLRを各1系統、デジタル入出力はRCA同軸、TOS光、そして同社独自のHS-LINK(SACD/CDどちらも伝送可能)を各1系統装備と充実しています。また従来機同様、「目標特性、補正前・後の周波数特性、イコライザーカーブ」などを一つにまとめて、30個のメモリにデータ保存できます。USBメモリによる画面キャプチャーやデータの保存も可能で、他の「DG-68」へ設定を移すこともできます。

斜めからでも見える広視野角IPS液晶の7インチワイドカラーディスプレイを採用。操作は従来機を踏襲しており、イコライザーはカーソルキーでカーブを入力、または付属のスタイラスペンで直接なぞることで設定可能です。ヴォイシング後の周波数特性や、1/3オクターブ/35バンド・リアルタイム方式のスペクトラム・アナライザーと同時表示も可能で、特性を把握しつつ適切なイコライジングができます。

■ まとめ
『 DG-68 』の最大の進化は、A/Dコンバーター、D/Aコンバーターがそれぞれ最新のデバイスになっており、プリ/パワー間に接続しても、今まで以上に音質劣化が無いことです。また、アルゴリズムも見直しが入っており、よりスムーズでナチュラルな補正が可能となっています。

特に低域の補正については、スピーカーの特性や再生限界を把握した上で、無理な補正をあえて加えることなく、ユニットを保護し安全安心で使用できるようになったのは大きいと感じました。

お部屋の限界に直面しているベテランのオーディオマニアの方にこそ、デジタル・ヴォイシング・イコライザー『 DG-68 』をぜひお使いいただきたいと思います。

(あさやん)

2020年7月 7日 (火)

TELOS(テロス)のアクティブアース「GNR(Grounding Noise Reducer)」がバージョンアップ!!

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
本日は、創立15周年の記念としてバージョンアップして登場した、テロスのアクティブアース『 Version 5.1シリーズ 』をご紹介します。


テロスのアクティブアースといえば、筆者が、かつて試聴して最も感動したアイテムの一つです。前モデルとの違いを確認しながら、早速レポートしたいと思います。

■ 『 TELOS(テロス) 』とは?
TELOS(テロス)とは、正式名:Telos Audio Designで、2006年に台北にて設立されました。創業者のJeff Lin氏は「機器の性能は良くても、設置する環境によっては十分に実力を発揮できないという~オーディオの宿命~」を、何とかして打ち崩せないかと考え同社を立ち上げたといいます。

設置するシステムによって機器の音が変わる原因のひとつが~システムのアース状況によって引き起こされるものだ~と、氏は突き止めたのです。

一般的なアースの考え方は、単なる感電の危険防止などの安全対策で、日本では「中性(ニュートラル)線とアース線を一緒に接続している」か、「アース線は何処にも接続されていない」のが実情です。結果、オーディオ以外の家庭の電気機器からのノイズが「中性線」を汚染し、オーディオ機器に干渉してしまっているのです。

特に、インバーターエアコンやパソコンなどのスイッチング電源は盛大なノイズを発生し、オーディオ機器に容赦なく侵入して来ます。このノイズは大地アースを取ることで防止できるのですが、オーディオシステムのためだけのアースは、集合住宅は勿論のこと、一戸建てにお住まいの方でも、オーディオ用途の要求を満たす本格的なアースを設置するのは殆ど不可能と言えます。

オーディオ機器のセットアップにおいては、アース設備の効果の良し悪しがそのままバックグラウンドノイズに影響を与えます。電気の基準点となる場所がノイズで汚染されてしまうと、その汚染は信号経路に入り込み、それがノイズとして聞こえます。このノイズは、デジタル回路に入り込んでビットエラーを引き起こす可能性も持っています。

その訳は、一般的にオーディオ機器の増幅回路は、基準電圧「0V(ゼロボルト)」を前提に設計されており、機器に電源を接続するだけで、すでに機器自体がそれぞれ違う「数V」程度のシャーシ電位を持ってしまっているのです。さらに各機器をラインケーブル等で接続してしまうと、平均化されたある電位となり、機器が要求する基準電位とは違う電位で動作してしまっていることになるのです。

しかし、最近多くのメーカーから発売されている「パッシブタイプの仮想アース」では、銅板や鉱物粉を使用して電位を下げようとはしているものの、オーディオ機器のアース電位の変化(電圧変動)を軽減はできても、決して機器が要求する「0V」にはなってはいません。すなわちパッシブタイプの筐体サイズでは、接続した機器の電圧変動に影響され、安定化することができないのです。

これを解決する手段として、Jeff Lin氏が考え出したのが「アクティブタイプの仮想アース」です。オーディオシステムが「0V」となる高精度な電圧を、CPUを使って計算して生成しているのです。これによって接続したオーディオ機器の電圧変動に極短時間で対応し、システム全体に一貫した基準信号を与えることができます。

この基準信号の伝送は、極めて低いインピーダンス下で行われるため、オーディオ機器のためだけの大地アースと同じ効果が得られ、他の家電製品から発生するノイズからも完全に隔絶できるのです。その結果、どのような家庭でもオーディオ機器が真の性能を発揮できるようになるという訳です。

■ 『 GNR5.1 』『 GNR Mini5.1 』は《 QMT 》を搭載
今回取り上げた《 Version 5.1シリーズ 》の『 GNR5.1 』『 GNR Mini5.1 』は、2017年の初代「GNR」、2018年の「GNR3.1」「GNR Mini3.1」に続く第3世代機で、メイン基板の上部に超広帯域の消磁信号発生基板《 QMT 》を搭載しています。

これは、使用するにつれて徐々に内部パーツが帯磁してしまうという電子機器にとっての宿命ともいえる問題の解決を図るもので、機器本来の性能が長期間にわたって維持されるのです。


『 GNR5.1 』


『 GNRmini5.1 』

前作『 GNRmini3.1 』

さらに、電源ノイズ低減器「QNR(Quantum Noise Resonator)」にも基板上部に《 QMT 》が搭載され『 QNR5.1 』にバージョンアップされています。「QNR」は電源ノイズを同調回路に送り込んで光に変換。内蔵の8つの同調回路とCPUで構成されたモジュールによって、電源波形のタイプを検出。精確に同調することで電源ノイズを検出し、位相歪みを低減し波形を整えます。電源ノイズとサージ(過電流)はエネルギー変換回路により、1kHz以上のノイズを光エネルギーに変換するのです。

これら《 Version 5.1シリーズ 》に搭載された消磁機能は、『 QMT(Quantum Magnetic Tuning) 』として単体製品化されています。新しい消磁器である《 QMT 》は、どのような有害な磁場をも容易に消磁することができます。特別に設計されたアンテナから0-100kHzの超ワイドレンジ消磁信号を放出することで、その可能性はほぼ無限大だとしています。QMTを使用すれば、音楽メディア、ヘッドフォン、イヤフォン、ケーブル、そしてスピーカーまでも簡単に消磁することができるのです。

「GNR」の上位機である『 GNR5.1 』は、2つの「QNR」と1つのアース発生器によって構成されています。背面の左側に3個、右側に3個のアース接続端子があり、アナログ機器とデジタル機器を別々に接続可能です。「QNR」ユニットによる電源ノイズの低減は、アース基準電位の生成においても重要であり、『 GNR5.1 』は外来の電源ノイズに関わらず真なるアース基準信号を接続された機器に供給することができるのです。
一方、コストを抑えた『 GNR Mini5.1 』は、1つの「QNR」と1つのアース発生器によって構成され、背面には2つのアース端子があります。

『 GNR5.1 』『 GNR Mini5.1 』を通り、十分に電位が低く、インピーダンスが極めて低いアースターミナルに流入してきたノイズは、内部のアース発生器内蔵のノイズ除去システムによって取り除かれます。また、各ターミナル間はチョークコイルによってアイソレーションされているため、相互にノイズが干渉することはありません。

勿論、前作「GNR3.1」「GNR Mini3.1」同様、使用パーツの厳密な選別も引き続き行われ、許容差が狭い高価なパーツからテロスの要求を満たすよう選別を行い、おおよそ16個に1個しか製品に採用することができません。言い換えれば、1万個以上のパーツを購入しても、製品基準をクリアするものは数百個程度しかないとしています。

《 QMT 》機能の追加とパーツの選別により、テロスの革新的なアイデアの製品は、パーツ精度から発生していた設計段階と量産時の差がなくなり、更には長期間使用に伴う帯磁の影響もなくなり、テロスが理想とした効果を長期間にわたり発揮するのです。

輸入元の担当者曰く、消磁機能『 QMT 』の追加以外、アクティブアース機器としての基本構成は前作との差は無いとのことですが、構成パーツの選別はさらに強化されており、必ずしも性能が同じとは言えないとのことです。特にアースの落とし方にこだわりをお持ちのハイエンドオーディオ機器のユーザーにこそ、お使いいただきたいとのことでした。

また、「GNR(初代機)」「GNR3.1」「GNR Mini3.1」さらに「QNR(初代機)」をお使いのユーザーは、所定のアップデート費用にて《 Version 5.1シリーズ 》へアップデートすることが可能です。ご希望の場合には【 修理扱い 】にて承ります。詳しくは「バージョンアップ受付」ページをご覧下さい。

■ 最後に・・・
『 GNR5.1 』『 GNR Mini5.1 』は、どのようにオーディオシステムのコンポーネントを入れ替えても、満足できないハイエンド・オーディオユーザーにお使いいただきたい、筆者一押しのアイテムだと自信を持って申し上げられます。アーティストや楽器の実在感、サウンド全体の音楽性の表現力は、いかなるコンポーネントのグレードアップとも違う《 別次元 》のサウンドをご享受いただけると確信します。

(あさやん)

2020年6月 2日 (火)

コードカンパニーの通称”ノイズ・ポンプ”『 グラウンドアレイ 』を自宅で体感!

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
本日は、コンポーネントの空き端子に挿すだけで高周波ノイズを高効率で吸い上げる「ノイズ・ポンプ」こと『 グラウンドアレイ 』をピックアップ。


自宅のオーディオシステムに導入してみましたので、その結果をレポートします。

■ CHORD COMPANY(コードカンパニー)について
CHORD COMPANY(コードカンパニー)は、1984年にオーディオケーブル専業メーカーとしてイングランドのソールズベリーに設立されました。同社のケーブルは、そのほとんどが英国 ストーンヘンジ近くの自社工場にて、手作業で製作されているそうです。

開発テーマは「人の心に響く音」で、それは線材やシールド等、パーツのスペックを向上するという技術的側面だけでは成し得ません。コードカンパニーは、ケーブルをどのように活かして素晴らしい「音楽」をありのままに伝えるか・・・ここまで考えてこそ、本当の意味で「良いケーブル」を製作できるのだと言います。

同社は高級・高品位ケーブルブランドとして、日本のオーディオ市場でも確固たる地位を占めています。しかし今回取り上げます『 グラウンドアレイ 』はケーブルではなく、その開発途上で得られた同社の高周波ノイズ対策の独自技術である《 チューンドアレイ 》を組み込んで製品化した、”高周波ノイズ対策の最終兵器”とも言えるノイズ吸収プラグです。

コードカンパニーは長年、機器間を繋ぐ回路(=ケーブル)をノイズから守る対策をしてきました。同社は世界に先駆けて音楽・映像信号に高周波ノイズが与える影響を発見したケーブルメーカーで、どんなケーブルでも機器に繋いだ瞬間に、アンテナとしてノイズを拾ってしまう危険性があると指摘したのです。

ただ、ブ~ン(主に50・60Hz)というハムノイズ(低周波ノイズ )なら普通に聴こえるため、それを消しさえすれば(レコードプレーヤーのアースをとる等)、音楽を綺麗に聴くことができるのですが、デジタル機器から出る高周波ノイズは、可聴帯域を遙かに超えた周波数であり、これにより電気信号に歪み(ジッター等)を引き起こして、音楽情報を著しく傷つけてしまっているのです。

近年のデジタル化により家庭内は、スマホや携帯、Wi-Fi、ブルートゥース、LED照明、スイッチング電源などの高周波ノイズで溢れています。さらにはオーディオ機器自体もノイズ発生源となっており、それ自身は勿論、電源やアースを介して、他のオーディオ機器にも影響を与えてしまっているのです。

そんな中で誕生した技術の1つが、同社の「アレイテクノロジー※」です。『 グラウンドアレイ 』はこれを応用し、2年以上の研究期間を経て、機器内部に発生・侵入・蓄積するノイズの除去専用の製品として開発されました。 信号経路の途中に組み込むフィルターや回路ではなく、コールドもしくはグラウンド(アース)の端子のみに作用する設計で、最高度の振動対策・シールドを施していると言います。

※ 「アレイテクノロジー」とは、プラグの接点において信号のごく一部が元の来た方へ反射し、本来の音楽・映像情報に変異を与えるノイズとなってしまう現象である「信号反射」を、アレイ線という追加の導体に反射した信号を導き、熱に変換・発散するのです。

■ 『 グラウンドアレイ 』の原理をチェック
『 グラウンドアレイ 』は、長さ約90mm、重さ約60gのアルミ製のシリンダーケースの内部に、電気的にパッシブ(受け身)な5つの素子が、グラウンドにのみ作用する(ホット等、信号ラインには接触しない)形で組み込まれており、各々異なる帯域を受け持って効率的にノイズを吸収します。そして熱に変換することで発散する、というのが基本的な原理です。

ケースには切削のアルミニウムを採用して、内部のシールドと共に外部のノイズから素子を守っており、『 グラウンドアレイ 』自体がノイズを拾うアンテナとなることを防止しています。また、ケース内は振動減衰に優れた素材で満たされており、共鳴対策も万全です。

そして『 グラウンドアレイ 』は熟練の職人によって非常に精密に製作されており、同時に軽量設計にも配慮され、接続部分の力学的負担は一般的なケーブルを接続した際と同程度に収められています。『 グラウンドアレイ 』はコードカンパニーの長年にわたる高周波対策と「アレイテクノロジー」の蓄積があってこそ誕生したのです。

『 グラウンドアレイ 』は、極めて広帯域の高周波ノイズを高効率で吸い上げることから《 ノイズ・ポンプ 》という愛称も付けられています。使用法は至って簡単で、コンポーネントの空き端子に挿すだけです。アナログ機器やデジタル機器を問わず、あらゆるオーディオ機器にご使用いただけます。

コードカンパニーは、CDプレイヤー等ソース機器の出力端子への接続を勧めています。特にストリーミングをご利用の方は、スイッチングハブがあらゆるオーディオ機器の中で特にノイズに溢れていることを念頭に、接続場所を検討して下さいとしています。

また、基本的にはステレオアンプの場合でも左右どちらかのチャンネルに挿すだけで充分ですが、左右両チャンネルに挿すとより効果的な場合もあります(機器内部の回路によって異なります)。複数の機器各々に接続した場合も、効果的にノイズを吸収します。その他、D/Aコンバーターやストリーミング機器、テレビ等の映像機器にもご使用いただけます。

■ 試聴しました

下側が「GROUND-ARAY-RCA」

何と音出しの瞬間(※)鳥肌が立ちました(※輸入元曰く、効果が出るのに少し時間が掛かると言いましたが)。音楽の背景のザワつきが消え静かになり、全ての帯域にわたって、明らかに雑味のない別次元の音の世界が眼前に広がったのです。

具体的には、ボーカルにあったどうしても取れなかったトゲがスッと取れ、落ち着いて安定感のある、温かい声の人間が現れました。声の肉質感や生々しさは圧巻で、実に立体的かつ、からだ全体で歌うのです。

低域の解像度は圧倒的に改善され、深く沈み込むようになりました。全くボケのないクリアな低音です。高域は伸び伸びとして弾け、キツさは完全に取れ、音量を上げていっても、うるささを全く感じなくなりました。

また、情報量・音数が非常に増えた結果、今まで感じられなかった微妙な部分が出てきたのには正直驚きました。微妙な床の響きやバックの演奏者の動きまで感じる程リアルになったのです。

試用前、これ程の効果があるとは予想もしていませんでした。オーディオ装置のグレードが1ランクではなく、明らかに2ランク以上、上がってしまったのです。えらいことです。手放せなくなってしまいました。

さらに前回取り上げた i-Fi「iSilencer」との相乗効果が現れたのか、PCオーディオ(パソコンによるファイル再生)のサウンドが、かつてないレベルに達したのです。PCオーディオがここまで来るとは・・・正直感動しました。

価格は高いが、まずは1本導入してみてはいかがでしょう。きっと貴方のオーディオへの取り組み方が、根本的に変わることでしょう。
(あさやん)

2020年5月19日 (火)

USBオーディオの救世主『 iSilencer+ 』『 iDefender+ 』登場!

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、USBオーディオの救世主とも言える「iFI-Audio」のUSBノイズフィルター『 iSilencer+ 』と『 iDefender+ 』をピックアップ。
自宅のPCオーディオシステムで試聴しましたので、その結果をレポートします。


iFI-Audio『 iSilencer+ 』



■ PC(USB)オーディオの歴史
PCオーディオは、最近ではUSBオーディオ(USB-Audio)と言われ、ネットワーク系のオーディオとは区別されてきています。PCオーディオの歴史は2008年頃から始まり、既に10年以上経過しています。当初はPCとUSB-DACによるPCオーディオ(USBオーディオ)がメインでしたが、今ではその後登場したネットワークオーディオと共に新ジャンルとして定着しています。

直近では、ネットワークオーディオの方が配信元の充実やストリーミングなど何かと話題が多く、USBオーディオは少し肩身が狭いというのが現状でしょう。また、アナログブームあり、CD回帰ありで、ディスク系が見直されたり、さらにUSB-DACの新製品が少ないなど、一時期ほど話題に上らなくなっても来ています。

しかし私自身は、今でもCDとUSBオーディオをほぼ同割合でメインソースとしており、たまにアナログディスクというスタンスでオーディオを楽しんでいます。特にMQAが登場してからは、MQA-CDやe-ONKYOなどのMQA音源のパフォーマンスを最高度に引き出すため、USBオーディオには当初以上にこだわっている昨今です。

USBは元々パソコンのために考えられたもので、まさか将来オーディオに使われるとは考えられていなかったインターフェースです。それ故、オーディオに使用すると、どうしても「ノイジー」になってしまいます。

勿論USBインターフェースは、ハイレゾ・オーディオのデータを最大限の解像度で伝送でき、しかもエイ(ア)シンクロナス伝送によって、オリジナル・ソースのデータをビットパーフェクトで伝送することができます。しかしこれは机上の空論で、実際には、USBは電力とデータの両方を伝送するために設計されたコンピューター・インターフェースなのです。そのため、電気ノイズとりわけコンピューターの電源からのノイズの影響を受けやすく、これが音質的には不利となっているのです。

その解決策として、英iFIにはUSBオーディオの品質を向上させるデバイスがあります。中でも人気が高いのが「Silencer3.0」と「iDefender3.0」でした。これらは親指サイズの「スティック」で、コンピューターのUSBソケットに差し込んで、コンピューターとDAC(単体製品でもアンプ内蔵のものでも)間に使います。その改良モデルがついに発売になりました。

それが新たなUSBオーディオの救世主とも言える『 iSilencer+ 』と『 iDefender+ 』です。
それでは『 iSilencer+ 』から詳しく見てまいりましょう。

■ iSilencer+

USBオーディオでは、プリンターやHDドライブなどの周辺機器に比べ、その信号伝送時に大きな負担が掛かります。伝送中のエラーチェック(CRC:巡回冗長検査)はしていますが、USB信号の電気ノイズはCRCエラーの原因となり、その結果データ・ロスが生じて信号の純度も低下してしまいます。これらがオーディオ信号の歪み、様々なノイズ(クリック音やポップ音)、遅延といった症状を生み出すのです。

つまりこれらはすべて、コンピューター・ベースのオーディオ・システムのパフォーマンスに影響を与える可能性があるということです。『 iSilencer+ 』は、ソースの電気ノイズ(EMI/RFI〔電磁干渉/無線周波数干渉〕を含む)を除去することによってこの問題を解決し、DACへのオーディオ・データのビットパーフェクト伝送を可能にするのです。

本機がユニークなのは、パッシブ・フィルターとiFi独自の「ANCII(Active Noise Cancellation II)回路」を組み合わせて、これを実現している点です。軍用レーダー・テクノロジーから開発された「ANCII」は、アクティブ・ノイズ・キャンセリング・ヘッドフォンと同様の方法で、入ってくる電気ノイズとまったく同じ信号を、正反対の位相で発生させてアクティブにノイズを打ち消します。

これは、低域と中域のノイズを除去するのにきわめて有効です。一方、パッシブ・フィルターの方はもっと高い周波数帯域で動作します。この組み合わせにより、パッシブ・フィルターだけに依存するデバイスよりも、USB信号を損なうノイズを根絶する効果がかなり高いのです。また、デジタル歪を生じさせ、デジタル特有のあの冷たくきついサウンドの原因となるジッターの発生も低減します。

『 iSilencer+ 』は、これまでの「iSilencer3.0」と比較して、いくつかの点を贅沢に強化しています。入出力フィルタリング用にlow-ESR(Equivalent Series Resistance 等価直列抵抗)のタンタル・キャパシターを使用することでフィルタリング容量が10倍になり、これによってノイズ撃退機能を高めています。

また、「iSilencer3.0」はUSB-Aコネクター仕様のみでしたが、『 iSilencer+ 』は、新しいUSB-Cコネクターも含めて、3つのバージョンを用意しています。どのバージョンも、「スーパースピード」のUSB3.0規格に準拠しています。もちろん下位のUSB2.0互換です。高品質な金メッキ・コネクターを装備し、最適な信号伝送を実現します。

『 iSilencer+ 』は、長さ:50mm×幅:20mm×高さ:9mmで、僅か7gの小型スティックタイプです。端子によって【 USB-A端子オス⇒ USB-A端子メス 】(AAタイプ)、【 USB-C端子オス⇒ USB-A端子メス 】(CAタイプ)、【 USB-C端子オス⇒ USB-C端子メス 】(CCタイプ)の3種類です。

『 iSilencer+ 』は、PCとDACの間のアクティブなUSB出力に差し込みますが、本機を複数個、空いたUSBポートに差し込んで、さらにEMIの放射を低減させることもできます。スティックの数が増えれば(ANC回路の数が増えることで)、ノイズの低減能力も増加していきます。外付けハードドライブとミュージック・サーバーとの間に本機を使うこともできます。

■ 自宅のPCオーディオ(USBオーディオ)システムで『 iSilencer+AA 』を使用して試聴しました。

PCのUSB-A端子(メス)とUSBケーブル(オス)の間に『 iSilencer+AA 』を挿入しました。

まずは低音の変貌に驚きました。実にしっかり、ドッシリして太く厚みも増したのです。この場合往々にして膨らみ気味でぼけてしまい勝ちですが、透明度を維持したまま団子にならず、ヌケの良いしっかりした低域なのです。

高域のチャラチャラ感も全くなく、声を張り上げた時のきつさも感じなくなったのです。シンバルやハンドベルの超高域の透明度、リアル感は抜群で、エッジの効いた歯切れの良さは格別でした。

全体には情報量が明らかに多くなり、音場が広く、空間表現力が高まり、エコー感も強調されず自然に感じるようになりました。そしてダイナミックレンジが拡大し、音楽が生き生きとして弾んできたのです。

特に感心したのは、高橋真利子の24/96のハイレゾのボーカル音源で、彼女独特のシャウトした部分で、どうしてもきつくなってしまう所が、ギリギリきつくなる寸前まで伸びきるのには正直驚きました。今までどんな対策を講じてもダメだった部分が『 iSilencer+ 』で解決してしまったのです。さらにボーカルとバックの楽器が重ならず分離したのにも驚きました。

■ i-Defender+

『 iDefender+ 』は、さらに専門的なUSBオーディオ・デバイスで、コンピューター・ベースのオーディオシステムでの問題点(苛々するようなバズ音やハム音)の原因となるグラウンド(あるいはアース)・ループに対処するために設計されています。

本機をPCなどのソース・デバイスのUSBソケットに差し込むと、グラウンド・ループ(アースが複数あるのが原因で、これによってノイズが増加する)があるかどうかを検知し、PCのアース接続を「賢く」遮断して、システムのノイズ・フロアを劣化させる原因となるグラウンド・ループ・ハムを根絶し、解像度とダイナミックレンジを改善するのです。

家庭用のコンセントや内蔵バッテリーではなく、コンピューターのUSB電源に依存するDAC(バスパワー駆動の製品)に使用すると、さらに効果を増します。5Vの外付け電源(iFiの「iPower-5V」と付属の変換ケーブルを介して)を本機の側面にあるUSB-Cソケットに接続すると、コンピューターからの電力供給をブロックして、外付け電源からDACに直接電力を供給します。

『 iDefender+ 』も『 iSilencer+ 』同様、「iDefender3.0」に出力フィルタリング用のlow-ESRタンタル・キャパシターを加えて、アップグレードしています。また、接続する機器に合わせて3つのバージョン(AA、CA、CC)を用意しており、USB3.0とUSB2.0の規格にも準拠し、コネクターは金メッキ仕様になっています。

■ 自宅システムで『 iDefender+AA 』を使用して試聴しました。(※注:既にかなりアース対策はしています。)

PCのUSB-A端子(メス)とUSBケーブル(オス)の間に『 iDefender+AA 』を挿入しました。

確実に力強さが増し、重心が低くなり安定感が出てきました。低域はクリアさを維持しつつ、情報量は明らかに増えています。試しに外すと明らかに膨らんでしまい、ボヤーっとしてしまいます。全体に粒立ち、歯切れが良くなり、音楽を楽しく聴かせてくれます。ベストセラーのKORG「DS-DAC-10R」などのバスパワー駆動のDACの電源強化をお望みの方には大いに朗報だと思います。

また、音楽データ用のハードディスクドライブとUSBハブの間に『 iDefender+AA 』を繋いだ場合、安定感が大きく増し、滑らかさが確実に加わりました。

(あさやん)

2020年2月 9日 (日)

Joshin-webが選ぶ、2020年ブレイク必至のオーディオアクセサリー BEST 10選

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
2019年、オーディオアクセサリーは数年前の新製品ラッシュや高価格帯シフトにやや歯止めがかかった状況で、じっくり練られ、本質を追究した地味ながら効果の大きいアクセサリーが揃いました。今回は10万円以下の商品を中心に、比較的お求めやすい商品をピックアップ。その効果の程を簡潔にまとめてみました。


■ インフラノイズ『 AACU-1000 』

アナログラインに本機を挟むことで、アナログ信号に混入したノイズの時間軸と位相のズレを補正整合させるディレイラインです。トランスやアンプのように周波数特性を劣化させたり、アナログ信号に色付けしてしまうことも一切ありません。アナログ信号を何ら変形することなく、混じり込んだノイズ成分だけを無害化するアイテムです。

本機の使い方はかなり自由で、それはユーザーの感性に任されています。RCAプラグのオス、メス側は接続する都合で選んで下さい。基本的には入力側と出力側の指定はありません。ある意味オーディオ経験の豊かさが物を言うアイテムです。

音場感、空間感、立体感、奥行き感、全てが明らかに繋ぐ前を大きく上回ります。音色的には全く変化はないものの、滑らかさや生々しさが加わり、音の強弱がハッキリしてきて、声が空間に浮遊するようになりました。

■ フィデリックス『 NON-STAT 』

手に持てるサイズのアナログレコード用・静電気除去アクセサリーです。針を下ろす前に、盤から約20cmの位置で、約5秒間照射すれば完了です。マイナスに帯電したレコードにプラスイオンを吹き付けて中和させ、静電気をゼロにします。006Pの電池で動作し、内部には高圧トランスと電子回路が内蔵されています。

従来からある同種のスパークさせてパルス波を発生させるタイプではなく、サイン波を使うためノイズを撒き散らすこともありません。

針を下ろした瞬間から、明らかにスクラッチノイズが減ったと分かります。S/Nが良くなり、ノイズに邪魔されていた弱音部分が聞こえてきたのには驚きました。大音量時のビリ付きも無くなり、安心して内周部まで聴けるようになりました。乾式クリーナーをかける前に使うと埃が良く取れました。

■ フルテック『 NCF Booster-Brace 』

いずれも大ヒットを続けている「NCF Booster」シリーズの第4弾です。コンセントプラグの制振用ですが、その用途は壁コンセントや電源タップに装着することで、電源プラグを制振するのが目的です。もちろんNCFによる静電気除去効果も期待できます。

本体はNCF調合のナイロン樹脂、外周ハウジングは アルミ合金で作られています。本機は3Pの2口タイプの壁コンセントを前提に設計されており、付属の部材で位置を決め、本体を特殊な粘着テ ープで固定します。

壁コンセントに装着することで、全体にサウンドが落ち着き、静かで明らかにS/Nが向上しました。低域の締まりや迫力は圧倒的で、殊に低域の沈み込みが素晴らしく感動ものでした。ここまで改善できるとは想定外でした。

■ クリプトン『 SC-HR2000 』

4本の信号線を内蔵したスピーカーケーブルで、バイワイヤリング接続が可能なターミナルを持つスピーカーとアンプの間なら、本ケーブル1本でバイワイヤリングが完結します。

その4本に低域用と高域用として最適なケーブルを使うことで、スピーカーの性能を出し切りたいという、クリプトンのスピーカー設計者:渡邉氏の意向が大きく反映されたケーブルだとも言えます。

低域用はパイプの芯材の周りに PC-Triple C単線φ0.33mmx7本x6束、高域用はマグネシウム芯線の周りを PC-Triple C単線φ0.7mmx6本が取り囲む形でより合わされており、どちらもロープよりとすることで均一なテンションが掛かるとのことです。確実に音の密度がアップし、精細さとリアリティを併せ持つ、臨場感溢れたサウンドです。バイワイヤリングの優位さが確実に引き出せます。

■ IFiオーディオ『 PowerStation 』

UL規格のコンセント8個口の電源タップで、筐体は非常に強固なアルミで叩いても殆ど鳴きません。

本機の肝は何と言ってもベストセラーを続けている同社の並列型ACノイズフィルター「iPurifier AC」を搭載していることです。従って極性チェックも可能です。

通常のフィルター内蔵のパッシブな電源タップは特定の高域にしか効果がなく、しかも音楽信号にまで影響が及んでしまう製品が多い中にあって、本機は全帯域にわたってノイズのみを抽出し、それを40dBも減衰させるのだと言います。

解像度が向上し、音のにじみが取れて、コントラストの高い、彫りの深いサウンドになりました。低音のもやもや感が無くなり、力強く締まってきます。パワフルに音楽のもつ要素を出し切ってくれたと感じました。

■ コードカンパニー『 Ground ARAY 』

英国のケーブルブランドであるコードカンパニーが長年のケーブル開発で重視してきた高周波ノイズ対策の最終結論が本機「グランドアレイ」です。

使用法は簡単で、RCAやXLRの空き端子に挿すだけです。どんなケーブルでも機器に繋いだ途端、アンテナとしてノイズを拾ってしまっています。特に厄介なのは、デジタル機器からの高周波ノイズですが、同社独自のノウハウを駆使して、長さ90mm程のシリンダーケースに電気的にパッシブな5種類の素子を組み込むことで、高周波ノイズを吸収し、熱変換しているとのことです。

音楽に僅かにかかっていたベールがはぎ取られ、瑞々しい透明感が支配しました。S/Nが格段に向上し、静寂感が格別で、音源をありのまま再現するとこうなるのかと感じさせられました。

■ アコースティックリバイブ『 RES-RCA/XLR 』『 RET-RCA/XLR 』

本製品「リアリティエンハンサー」は、機器やアンプなどの空き入出力端子に接続して、端子周りの振動抑制と外部からの電磁波ノイズの侵入を防止するアイテムです。

入力端子(ショート)用のRCAとXLRタイプ「RES」と、出力端子(ターミネート)用のRCAとXLRタイプ「RET」の計4タイプがあります。(※「RES」は絶対に出力端子に使わないようご注意下さい。)

ボディは航空機グレードのアルミ合金、内部配線材は PC-Triple C/EX(導電率:105%)、内部には天然水晶、天然シルク、貴陽石(強力なマイナスイオン)や、リチアトルマリン(トルマリンと同類の電気石)といった同社ならではのノウハウがいっぱい詰まっています。

接続した瞬間ザワザワ感が取れ、S/Nが明らかに向上します。付帯音が減少し、一音一音が明瞭になり、音場がリアルに再現されました。端子周りの防振の効果は勿論、電磁波の影響が如何に大きいか改めて知らされました。

■ 光城精工『 Crystal 6.1 』

人気のForce Barシリーズ「Force bar 6.1」(接地極付の3P×6口+2P×1口)の電源タップの振動対策を強化し、更にC/Pが高まりました。

3パーツ構造は従来機と同様ですが、トップカバーと宙吊りさせたサブシャーシの結合部をチタン製から制振合金:M2052に変更し、不要な振動をシャットアウトしています。

ボトムシャーシは厚みを増し、TAOC製の振動吸収シートに変更。内部配線も4N無酸素銅単線から錫メッキ1.6mmの単線素材に変更されています。

聴感上は帯域が広く感じられ、クリア感も前作を上回っています。また低域も沈み込みが深く、中域は厚みを増し、高域は爽快で伸びやかです。使う人の立場に立ったユーザビリティの高さを備えた2万円台の電源タップとして自信を持ってお勧めします。

■ クライナ『 Palette-Cu 』

従来の「PaletteBoard」 のスパイク内蔵インシュレーター(T-PROP+AudioSpice)を挟み込んだ内部に、2mm厚の銅板を貼ることで、更に不要振動を抑制しシールド効果も加えています。

インシュレーターは菱形の「ダイアモンド・フォーメーション」で配置されており、これは近大の西村教授との共同研究によるものです。

仕上げは前作と同じで、固有の共振を自然に減衰させる漆仕上げ、重量は1.5kg増加し約7kgあり、ズシリとした重さです。銅板効果もあり、全体の重心が下がって安定感も増しています。内部の銅板と機器のシャーシ電位の差を無くすための接続用のネジ穴も2箇所に装備されています。

従来機との音質差は歴然で、色付けのない立体的で奥まで見通せる音場は圧巻です。機器の性能を限界まで引き出すとこうなると実感させられました。

■ サンシャイン『 SAC REFERENCE1.8 』

見た目はどうと言ったことのない普通のモールドの3P電源ケーブルですが、ひとたび付属の電源ケーブルと交換すると、そのC/Pの高さに唖然とされると思います。

かく言う私も最初はバカにしていたのですが、使うと、もう後戻りできなくなってしまいました。

導体には、6Nでも7Nでもない4Nのデップ・フォーミング無酸素銅線(溶銅に中心銅線を連続的に通してコーティングする製法)を使い、さらにHES(超飽和電流型ケーブル活性装置)処理まで施しています。

ノイズ感が激減し、濁りが消え失せました。高解像度でダイナミックレンジも広く感じました。これだけの出費で入門機が中級機にランクアップします。ケーブルは価格だけではないことを思い知らされました。

いかがだったでしょうか。
このようにオーディオアクセサリーの話題作が続々と登場してきています。お持ちのオーディオ機器の2020年の活性化策として、いずれか1アイテムからで結構です。最新オーディオアクセサリーの導入をぜひご検討下さい。間違いなく新たな発見があり、あなたのオーディオライフが更に充実することでしょう。
(あさやん)

2020年1月27日 (月)

インフラノイズ・アキュライザー第3弾! アナログアキュライザー『 AACU-1000 』

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
本日は、インフラノイズより登場した、音質を向上させるオーディオアクセサリー「アキュライザー」の第三弾『 アナログアキュライザー AACU-1000 』をピックアップ。アナログラインのRCA入力端子やRCA出力端子に接続するだけでドラマチックな音楽表現力が生まれます。



■ インフラノイズ・アキュライザーのおさらい
第一弾『 DACU-500 』は、2018年1月に登場した「デジタルアキュライザー(デジタル整合器)」で、同軸デジタルの途中に挿入して使用します。本機はパッシブであり、デジタル信号のタイミングを内蔵のディレイ用のコイル(鉛筆に単線を数回巻いた位)で揃えるのだと言います。これによってデジタル信号に混入したノイズによって生じる時間軸と位相のズレを《 ディレイライン整音 》することで、音質を向上させるオーディオアクセサリーです。

私は、D/Aコンバーターのデジタル入力の直前に『 DACU-500 』を使用していますが、その効果は抜群で、解像度が明らかに向上し、生々しくなり、CDもこんなに素晴らしかったのだと、改めて見直す切っ掛けになりました。結局、それ以来、手放せなくなってしまいました。一時期はPCオーディオにのめり込んでいましたが、今ではCDがメインソースに復帰しています。まさにデジタル伝送の救世主的な存在の製品で、《 MQA-CD 》再生にはもはや必要不可欠なアイテムとなってしまっています。

続いて、第二弾『 UACU-700 』は、同年10月に登場した「USBアキュライザー(USB信号整合器)」です。D/AコンバーターのUSB入力端子に差し込み、USBケーブルとD/Aコンバーターの間に入れるだけで、それまでの平面的で無機質な音楽が、ドラマチックな音楽に激変しました。PCオーディオがアナログオーディオのような生き生きとしたサウンドに生まれ変わるのです。特に低域の充実感やヌケの良さは、もはやPCオーディオの世界ではないと感じます。

果てさて、『 DACU-500 』を使ったCDサウンドか、『 UACU-700 』によるPCオーディオか、迷いに迷ったあげく、ほぼ互角に楽しんでいる今日この頃です。

そんな私のオーディオライフの安定期に、またもや、心悩ませるアイテムが登場したのです。その第三弾が、アナログアキュライザー(アナログ整合器)『 AACU-1000 』です。

でもちょっと考えてみて下さい。『 DACU-500 』も『 UACU-700 』もデジタル信号のタイミングを内蔵のディレイ用のコイルで揃えるもので、そこにはアナログ信号は一切介在していませんし、アナログ信号とデジタル信号は絶対に同居していません。そんなことをすれば雑音だらけの音楽となってしまうのは誰でも分かることです。

しかし、インフラノイズの秋葉社長は考えたのです。「デジタルでこれ程の向上があると言うことは、アナログでも同様の方法で音質が改善できるのではないかと・・・」。デジタル再生には見向きもしないアナログファンがカートリッジラインに挿入する「アキュライザー」。はたまた、私のようにデジタルでアナログに迫る音を目指しているオーディオファンがアナログ出力に加える「アキュライザー」ができないものかと考えたらしいのです。

そして「例え完全なアナログラインでも、量は少なくても必ずデジタルノイズが混入しており、それが音を悪くしているはずだと・・・」結論付けたとのことです。特に電源経路から侵入してくるデジタルノイズは無視できないレベルで、このノイズ成分がアナログ信号の高次倍音を変化させてしまい、元の音源には存在しない倍音が付け加えられてしまうと考えたのです。

ただ問題はありました。それが可能だとしても、デジタル環境と比べて、部品、線材、絶縁材による音質劣化が大きいのが試作段階で判明したのです。それは個々の部品の形や重量までもが倍音の忠実度に関係しており、0.1mm単位の精度の部材でも音が違ったのだそうです。結局、部材の組合せの相性を耳で確かめながら一台ずつ仕上げるという、気の遠くなるような、まさしく楽器作りのような作業が必要になったと言います。これこそ個人企業ならではの製品作りなのです。

■ アナログアキュライザーの使い方とは?
『 AACU-1000 』は、前述のようにアナログ信号に混入したノイズの時間軸と位相のズレを補正整合させるディレイラインです。極僅かな遅延なので周波数特性の劣化や位相は変化しません。トランスやアンプのように周波数特性を劣化させたり、アナログ信号に色付けしてしまうことも一切ありません。アナログ信号を何ら変形することなく、混じり込んだノイズ成分だけを無害化するのだとしています。

アナログアキュライザー『 AACU-1000 』が無い状態では、この僅かなノイズ成分が高次倍音を変化させてしまい、元の演奏にはなかった倍音が、知らぬ間に付け加えられてしまっていたのです。ここに目を付けるのはさすがと言う他ありません。

従来、一流のオーケストラの素晴らしい弦の音が、まるで一般のオーケストラのそれに聞こえてしまうことがあったのは、信号が変形してしまった訳ではなく、それはノイズ成分のいたずらだったのです。これまでこの有害なノイズ成分を減らすために、LC(コイル/コンデンサ)やトランスで高域をカットすることである程度効果はありました。しかし同時に高域の劣化が必然的に起こってしまっていたのも事実です。

でも、「”アナログアキュライザー”に興味はありますが、そんなコイルを巻いたチョークコイルみたいなものを、愛用中の数十万円もするMCカートリッジ出力に入れる気はしません。せっかくの信号のハイが落ちてしまって、どうしようもなくなるに違い無い。聴く前から音質が劣化するに決まっている。」とおっしゃる超ベテランのアナログマニアがいらっしゃったそうです。

こんな人にも秋葉社長はこう説明しています。「そのように思われるのは不思議ではありません。ただコイルと言っても鉛筆に単線を数回巻いたくらいであれば、L成分は極わずかなもので、おまけにそのターンにはシールドがしてあるディレイラインなので、L成分はゼロと言えます。これはカートリッジの出力ピンから出るリード線と同程度なのです。」

カートリッジのリード線を貴金属線やヴィンテージものに交換すると大きく音質が変化しますが、リード線の場合は音色が変わるのであって改善される訳ではありません。「アナログアキュライザー」はカートリッジが取り出した信号に乗ってくる高周波成分の害を無くすことができるのです。『 AACU-1000 』は、これまでは無かった発想のアクセサリーと言えます。

アナログアキュライザー『 AACU-1000 』の使い方はかなり自由で、それはユーザーの感性に任されています。RCAプラグのオス、メス側は接続する都合で選んで下さい。基本的には入力側と出力側の指定はありません。

アナログ信号の場合は本機のPASSシールの貼ってある側を右chにします。アナログラインならどこにでも使用できますが、低レベルのMCカートリッジの出力に使用する場合は、ループが形成されハムが出る可能性があります。通常レベルのライン信号ではレベルの変化やS/Nの劣化は一切ありません。

デジタル再生の場合は、アナログ信号への変換直後に使用するのが基本です。具体的にはCDプレーヤーやD/AコンバーターのL/Rのアナログ出力端子です。しかし、プリメインアンプの入力やプリアンプの出力などで効果が大きい場合もあり得ます。お好きな音楽でのヒアリングによって最適箇所をお選び下さい。

レコード再生の場合も、最上流(カートリッジ出力)にするか、最下流(パワーアンプ入力)に接続するかはシステムや聴く音楽によって変わります。またMCトランスなどのトランスに繋ぐ場合はトランスの入力側か出力側かはヒヤリングで決めていただきたいとしています。

このように『 AACU-1000 』の使い方はかなりユーザーに委ねられています。ある意味オーディオ経験の豊かさが物を言うアイテムです。また、ノイズフィルターやアイソレーター、トランスなどの音質改善アクセサリーとの併用はできるだけ避けて欲しいとしています。併用する場合は周波数レンジなどのオーディオ的要素で判断するのではなく、楽器の音色やグルーヴ感など、音楽的要素が損なわれていないかで判断して欲しいともしています。

■ 試聴してみました

一番左が『 AACU-1000 』

実際に自宅で『 AACU-1000 』をD/Aコンバーターの出力に繋いでRCAケーブルで聴きました。

一瞬でその変化に感動しました。音場感、空間感、立体感、奥行き感、全てが明らかに繋ぐ前を大きく上回ったのです。音色的には全く変化はないものの、滑らかさ、生々しさが加わり、音の強弱がハッキリしてきて、声が空間に浮遊するようになったのです。また、従来感じなかった極小さな鈴の音が聞こえたり、声に湿気が感じられたりと、明らかに情報量が増えています。この段階ですでに外せなくなってしまっていました。

さらに、数時間聴き込むうちに、エージングもあってか、音楽全体が深くなり、響きもより自然なものになってきました。バイオリンはとてもしなやかで繊細感に溢れ、トライアングルのチリンという音もまるでそこにあるように感じられたのでした。試しに、YouTubeの圧縮音源でも試しました。高音質ソフトなら、十分にハイエンドに比肩するグレードで聴けたのには驚きました。曲を替える度にどんどん新たな感動が味わえたのでした。

インフラノイズがオーディオ機器を開発、製造する目的である「偉大な演奏家が残した音源の中に入っている素晴らしいものを、残すことなくすべて味わいたい。」が『 AACU-1000 』によって具現化されたのです。

追伸:筆者宅では、パワーアンプ側に『 AACU-1000 』を使用した場合、立ち上がりが良くなり、サウンドが全体に積極的になり、若干メリハリが強くなったと感じました。アナログアキュライザーのバランスタイプの発売予定(半年後位)もあるとのことです。
(あさやん)

2019年9月13日 (金)

2019秋 話題の最新オーディオアクセサリー3アイテムをご紹介!!

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
前回 ご紹介した、TELOSのノイズ抑制シート『 Quantum Damping 』に引き続き、TELOS USBアクティブノイズキャンセラ ー『 MACRO-Q 』など、最新オーディオアクセサリー3アイテムの効果を自宅で確認しました。そのレポートをご覧下さ い。


■ TELOS USBアクティブノイズキャンセラー『 MACRO-Q 』

USB伝送とは、コンピューターの周辺機器を接続するために開発されたもので、本 来、オーディオの音楽信号を伝送するようには設計されていません。このため、どうしてもコンピューター等のスイッチ ング電源による高周波ノイズや、物理的な信号のジッターから逃れることは現状では不可能です。

その高周波ノ イズがUSBのデジタル信号はもちろん、DACから出力されるアナログ信号にまで干渉しているのです。私の経験上からも、 ジッターによる影響は、いかに純度の高い素材を使用しても、その音質改善はごく僅かで、結局ノイズを抑制するアクテ ィブな回路を使用しなければ、信号の品質自体は良くならないということです。

『 MACRO-Q 』は、まず検知回 路がUSBにおけるランダム・ノイズをコンピューターが検知し、続いてこれを矯正する補正信号を送ってイレギュラーな ノイズに同期して相殺します(検知と補正用に特製ICを2個使用)。その結果、USB伝送のノイズの原因を打ち消すことで 、比較的安定したUSB伝送が実現できるのだとしています。

使用方法は簡単で、『 MACRO-Q 』をUSBの空きポー トに接続するだけで、機器内のUSB伝送網における物理信号のジッターとなるノイズを除去します。さらに、PCの使って いないUSBポートに接続することで、別ポートからUSB-DACへ送り出すUSBデータのノイズも除去できます。

その ほか、CDプレーヤーなどのデジタルオーディオ機器のフロントやリアにある空きUSBポート、DAP(デジタルオーディオプ レーヤー)のUSBポートなどに接続することで、USBポートを設けたことで生じてしまう機器内のノイズも除去することが できます。

筐体はアルミ削り出しシャーシをベースにした構造で、この種の製品としては異例な程しっかりした ものです。また、『 MACRO-Q 』を直接挿入できないようなUSBポートにおいても、付属のUSB延長ケーブルを用いること で本機を使用できます。

自宅では、 ノートPCの空きUSBポートと、USBハブの空きポートに繋ぎました。いずれの場合も同傾向を示し、透明感が上がり、低域 は締まりスッキリしたものになりました。それは外すと瞬間ボヤーッと感じる程でした。

PCでは分離が良くなり 、楽器がクッキリと浮かび上がり、立体的に感じられるような変化でした。一方USBハブでの変化はさらに大きく、S/Nが 良くなり、自然で伸びやかさが感じられるようになり、音場の見通しも明らかに改善されました。これはハブに繋いでい るハードディスクなど、他のUSB接続機器のノイズ除去効果もあるためと思われます。


■ SPEC USBノイズリムーバ ー『 AC-USB1 』

本機も、前述の『 MACRO-Q 』と同じ使用法の製品ですが、『 MACRO-Q 』はアクテ ィブノイズキャンセラーという名前の通り、アクティブにノイズを打ち消す方法をとっていました。

一方、『 AC-USB1 』には、同社お得意のインド・ビハール州産、最高品質の天然ルビーマイカを特殊積層加工したオーディオ用マ イカコンデンサーを樹脂ケースに内蔵しており、これによりUSB由来のノイズ成分を吸収・除去するというものです。

『 AC-USB1 』は、オーディオ機器や、PCの空きUSB端子に接続することで、外来ノイズの飛び込みや、USB回路 のノイズの抑制、動作の安定化といった効果をもたらし、音質を向上させるというアクセサリーです。

本機から は、約10cmのオーディオ用高音質素材USBケーブル(USB-A)が出ており、USB端子周辺のスペースの制約を受けずに接続 することができます。実際、我が家でも狭い場所に置いているUSBハブに簡単に接続できました。

USBハブでは、 ザワザワ感が消え、音の見通しが良くなりました。音量も若干上がったように感じました。また、メーカー推奨のCDプレ ーヤーの空きUSB端子に繋いだところ、明らかにトゲトゲしさが取れ、透明感がアップし、音楽全体がコリッとしてヌケ が良くなりました。外すと、途端にヌケが悪く感じたのには正直驚きました。いかに使っていないUSB端子が悪さをして いたか、思い知らされました。

本機による 改善度合いは微妙ではありますが、これまでどうしても取れなかったCDのデジタル臭さがスッキリ取れたのには驚きです 。気が付けば、最早CDプレーヤーから外せなくなっていました。


■ FURTECH コンセントプラグ用・制振コネクターホル ダー『 NCF Booster-Brace 』
大ヒットを続けている「NCF Booster」シリーズの第4弾です。今回は第1弾と同じコ ンセントプラグの制振用ですが、その用途は壁コンセントや電源タップに装着することで、電源プラグを制振するのが目 的です。もちろんNCFによる静電気除去効果も期待できます。

本体はNCF調合のナイロン樹脂、外周ハウジングは アルミ合金で作られています。本機は3Pの2口タイプの壁コンセントを前提に設計されており、アース用の穴に付属のチ ップを差し込み、それに位置決め用のブロックを差し込むことで、本体の取付位置が決まり、そこに本体を特殊な粘着テ ープで固定。その後、チップとブロックを取り除くことで、コンセントプラグを半固定できます。非常によく考えられた 位置決め方法です。

自宅では、 デジタル機器用のメインの電源タップの電源ケーブルを繋いでいる壁コンセントに装着しました。全体にサウンドが落ち 着き、静かで明らかにS/Nが向上しました。低域の締まりや迫力は圧倒的で、殊に低域の沈み込みが素晴らしく感動もの でした。ここまで改善できるとは想定外でした。


■ 最後に

今回ご紹介しました、オーディオ アクセサリーの最新3アイテムや、前回のTELOS『 Quantum Damping 』は、図らずも全てノイズ対策アイテムとなりまし た。それ程に今巷では目に見えないデジタルノイズがオーディオ機器にダメージを与えているのです。

これらの 効果は、お使いの環境や機器によって大小はありますが、私の自宅の環境では、いずれも改善の方向に働いたアイテムば かりです。ぜひ、気になるどこか一箇所からで結構です。手始めに導入なさってみてはいかがでしょうか。
(あさやん)

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