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2017年5月27日 (土)

特許機器の『Wind Bell』~ 2013年の発売以来ロングセラーを続けるこだわりアイテム

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
特許機器の『Wind Bell』。以前にもレポートしましたが、再度取り上げたいと思います。今回は新しい用途も提案させていただきます。「風鈴効果」を謳った『Wind Bell』は、インシュレーター本来の意味を忠実に具現化した製品です。



特許機器「Wind Bell」

縁の下の力持ち!!特許機器

『Wind Bell』は特許機器(株)が開発し、2013年11月に発売された「風鈴効果」を謳ったオーディオ用インシュレーターです。機器の重さに合わせて、2タイプ(WB-60、WB-30)がラインナップされています。

特許機器は、1969年に設立され、兵庫県尼崎市に本社・工場を置く会社です。防振・除振装置をはじめとした免震装置、制振装置など広く振動環境対策に必要な装置、機材を供給する振動対策に独自のノウハウをもっています。

また、身近な所では、エアロビクス振動の制振対策、屋上空調設備の固体音対策、工場で発生する有感振動対策など、さらに近年のトピックでは東京スカイツリーにも制振ユニットを供給していると言うことで、まさに縁の下の力持ちと言えるメーカーです。

インシュレーター本来の意味を忠実に具現化!

振動対策はオーディオ機器にとって非常に重要であることはオーディオファンなら誰しもご存知のことです。しかし、一見するとビルの制振など畑違いの分野の同社ですが、その本格的な制振技術を、規模としてははるかに小さい我がオーディオ分野に目を向けてくれたことに対して感謝したいところです。

同社の振動に対する考え方は、物質の最小単位である原子の運動を制止できないことから、構造物の合成された振動現象が障害となった場合、その構造の目的にとって許容できる振動範囲に振動を低減させるというものです。

分かり易く言えば「ある振動エネルギーを、別な許容できる振動に転化する」ことによって、障害を回避させるという技術であるということです。

オーディオ用のインシュレーターには、従来から様々な考え方によって生まれた、多種多様な製品が存在しています。例えば、オーディオ機器の設置を安定させるタイプ、機器自体の内部振動や音波により受けた振動を速やかに置き台や床に逃がしてしまうタイプ、逆に置き台や床からの振動を機器に伝えず跳ね返すタイプなどがあります。

今回ご紹介する『Wind Bell』は、特許機器の各方面に亘る振動対策のノウハウを生かしたオーディオに特化したインシュレーターで、従来のインシュレーターと異なり、機器と床や棚の間を完全に遮断して双方に振動が伝わらないようにする、インシュレーター本来の意味(遮断するもの、絶縁物)を忠実に具現化した製品なのです。

使用しました!!

自宅で特許機器「WB-30」と「WB-60」を実際に使ってみました。




私自身、「WB-30」をスピーカースタンドの上面の四隅に置き、スピーカーを設置して試聴しました。実際、それまでの簡単な防振ゴムの三点支持から「WB-30」に換えた途端、まず位相がピタッと揃い、フォーカスが合い、急激に立体感が出てきたのです。

そして、ボーカルがスピーカーの間に浮かんできたのです。しかも、小音量時でも解像度が十分に高く保たれ、透明度も落ちることがなくなりました。またこれは「風鈴効果」からか、サウンド全体が艶っぽくなり、滑らかさが向上しました。

一方、超低域はクッキリとして立体感が出てきて、しかも量的にも充実してきたため、ピラミッド型の安定した、高純度なハイファイサウンドとなったのでした。また、非常にS/Nが良くなり、暗騒音を意識させるほど、静寂感を伴った再現をするようになったのです。

そして、「WB-30」を外した途端、サウンドがベチャッと平面的になってしまい、艶や響きが失せ、ベースの音もかすんでしまったのです。もう元には戻れません。

さらに、自宅のアナログプレーヤーで「WB-60」をインシュレーターとしても使用してみました。もちろんハウリングなどは皆無で、低域のモヤモヤが晴れ、クッキリとして立体感が出てきました。

また、非常にS/Nが良くなり、アナログサウンドであることから、スクラッチノイズやヒスノイズはある程度は不可避ですが、音楽自体は静寂感を伴って再現されるようになったのです。

それは、プレーヤーが明らかに1クラス、いや2クラスグレードアップされたと感じるほどの効果でした。優秀録音盤ではさらに鮮度がアップして、瑞々しいサウンドとなり、アナログならではの温かさもぐっと出てきました。

理論と実験に裏打ちされた「風鈴効果」

『Wind Bell』の内部は、上部スリーブ(コップを伏せた形状の金属=風鈴)に高品位のスプリングコイルが内蔵されており、振動はこの《スプリング》によって遮断され、スプリング固有の共振(サージング)は、内蔵された特殊な部材によって防止しています。

これにより、機器と床や棚間の振動を完全に遮断し伝わらせないのです。同社が、長い年月をかけて開発した特殊な制振材料を用いたサージング防止技術を使うことで、オーディオ用インシュレーターに適した振動遮断性能を実現できたのです。 (※サージング:コイル素線に沿って伝搬される衝撃波が、 バネの両端部を往復する共振現象)

さらに、風鈴と呼ばれるスリーブがスプリングを包み込むことで、風鈴の振動特性(共振・余韻・ゆらぎ)が高周波振動をアシスト(高音域をチューニング)するのです。

この《風鈴効果》により、従来のハード系インシュレーターでは不可能であった低音域の振動遮断(-30dB(1/30)以下という強力なもの)と高音域のチューニング効果を併せ持つ、世界初(米国特許)のインシュレーターが完成したのです。(※風鈴の材質:素材は吟味した真鍮(しんちゅう)、上部は滑り止めのサンドブラスト仕上げで、CNC技術で加工されたもの。)

この風鈴効果こそ、オーディオ関連メーカーがよくやる経験からくる勘などによるものではなく、理論と実験に裏打ちされたものです。「振動を科学する会社」と自社を表現する同社ならではの、低域の振動遮断と高域のサウンド・チューニング作用を併せ持つ特性を有するオーディオアクセサリーとしては希有な製品がここに完成したのです。

最後に。
そして、今回新たな提案としまして「WB-30」をスピーカーの天板にも置いてみました。


正直、これ程効果があるとは想像だにしていませんでした。本来インシュレーターなのですから・・・。しかし、置く置かないを繰り返していく内に、手放せなくなるほどの変わりようなのです。まさにスーパーツイーターを使った時のようなのです。

「WB-30」をスピーカーに置いた途端、空間が広がって感じられ、高域の透明度が増し、明らかに情報量が増え、音のヌケが良くなったのです。これこそ、過去に何度も経験した上質なスーパーツイーターを使った時の変化と一緒ではないですか・・・。

決して高音の量が増えるのではなく、低域が締まって力強くなり、中低域に厚みが出てくるのです。そして中高域はクリアで瑞々しく、そして実に生々しいのです。

これは、スピーカーが音楽信号によって振動することで、天板に置かれた「WB-30」に内蔵された風鈴が、源音をアシストするように共鳴するのではないかと考えられます。

そして、高周波域の振動が、スプリングコイル内を通過する際、有害な低周波振動はカットされ、音楽再生に重要な高音域成分のみを通過させるフィルターと働くのではないでしょうか。

これこそスピーカーを使わない“機械的なスーパーツイーター(メカニカル・ツイーター)”とも言える新しいアイテムと言えます。また、スピーカー以外に、CDプレーヤーなどの回転機器やアンプ、PCオーディオ機器などのインシュレーターとして使うことで、さらなる発見があるかも知れません。

『Wind Bell』は単なるインシュレーターではなく、オーーディオ・システムの音質向上コンポーネンツです。振動を知り尽くした特許機器だからこそ開発できたアイテムです。ぜひ、ご自宅で色々な機器に『Wind Bell』をお試しいただきたいと思います。


今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

2017年4月29日 (土)

『 PC-Triple C 』が新たな段階へ深化(進化)!

ハイエンドオーディオ担当 の "あさやん" です。
今回は、サエクコマース(SAEC)より登場した「STRATOSPHERE(ス トラトスフィア)」と称する、トップエンド・スピーカーケーブル『 SP-10 』、世界初 「PC-Triple C/EX」導体採用のトップエンドRCAケーブル『 SL-1 』をご紹介します。

国内市場を震撼させた一大事件

まず は「PC-Triple C」誕生の経緯からご紹介します。

1980年代末から2000年代にかけ て、国内オーディオケーブル市場を席巻したのは、誰もがご存知のケーブル素材「PCOCC( Pure Cupper Ohno Continuous Casting Process)」でした。「PCOCC」は、1986年に古河 電気工業が開発した工業用電線素材です。

一方向性凝固組織の特徴を持つ高純度 銅線で、銅の結晶構造を単一化する製法に特徴があり、OFC導体としては結晶粒界が極めて 少ないことから、オーディオ用ケーブルの導体として長年採用されてきたのでした。

しかし2013年3月4日、日本のオーディオ産業にたずさわる全ての人間を震撼させ る一大事が発生したのでした。それは、古河電工が「PCOCC」の製造中止を決定したという ニュースでした。

同社は当時、国内のオーディオ市場の低迷を受け、年間販売量 が減少して事業継続が困難な状況に陥ったことが、製造販売中止の理由とのことでした。 同社のニュースリリースで「今後も市場拡大が見込めない為、製造販売を中止することと しました。」と発表したのです。オーディオ業界に身を置く者としては、それは非常に情 けなく、惨めな思いをしたものでした。

当時、オーディオテクニカをはじめ、ア コースティック・リバイブ、サエク、オヤイデ電気など、主な国内オーディオケーブルメ ーカーはこぞって「PCOCC」を採用しており、人気もあり、売上も順調だと、我々業界人は 認識していました。

しかし電線メーカーにとっては、オーディオ用途の電線の需 要など、取るに足らない量であったと痛感させられたのでした。

そんな中、2014 年1月にFMC("Fine Chemical & Materials"が由来で「電気機能線材事業」などの企業)が 発表したのが、「PC-Triple C」だったのです。

「PCOCC」の 代わりとなった「PC-Triple C」

「PC-Triple C」には2つの大きな特徴があると言います。

1つは、使われている素 材は「OFC(無酸素銅:酸化物を含まない純度の高い銅)」ですが、通常の「OFC」ではなく、 独自の鋳造方法を用いて、不純物が付着した数ミクロン単位の極微な異物までも除去した 古河電工の高純度無酸素銅で、これは「PCOCC」で使われていた素材よりも、さらに純度が 高いものだそうです。

もう1つは、特殊な加工方法である「定角連続移送鍛造法」 を用いていることです。縦方向に結晶が並んだ銅素材に、一定の角度と方向を持たせた状 態で、小圧力で数万回連続鍛造すると言う、つまり「小さな力で何度も叩く」のです。

これをさらにケーブル細線へ伸延加工を施し、使用される導体の太さにより、特 定の温度、時間管理により焼鈍(アニール処理)されるのです。これらの結果、単結晶の 「PCOCC」と理論上は変わらない程の導電特性を実現できたのです。

「PC-Triple C」の誕生には、マーケティング会社のプロモーション・ワークスが大きく関わっています 。かつて1993年から、同社は「PCOCC」導体のAVケーブルの企画やマーケティングを任され た経緯があり、1995年からは古河電工の販売特約店として「PCOCC」ケーブルのOEM製造や 販売業務を一手に引き受けていたと言うことです。

そして、惜しまれつつ製造中 止になった「PCOCC」に代わる素材として「PC-Triple C」が登場し、その後のオーディオ 市場での評判は皆様ご承知の通りです。

今では、「PC-Triple C」を採用している オーディオケーブルのメーカーは、サエク、アコースティック・リバイブ、フルテック、 クリプトン、ナノテックなどで、いずれも人気製品となっています。

『 SP-10 』誕生!

今年(2017年)春、「PC-Triple C」が新たな段階に 踏み出そうとしています。

それは、宇宙空間のような真空状態「成層圏」(転じ て最高度・最高点)を意味する「STRATOSPHERE」という称号を付けて発売された、サエク のトップエンド・スピーカーケーブルとなる『 SP-10 』です。

この『 SP-10 』 は、同社のスピーカーケーブル「SPC-850」などで好評の、径の異なる導体で中心部と外周 部を構成する「ストラタム構造」から、外周部の導体にもそれぞれ絶縁を1本ずつに施す「 スーパーストラタム構造」へと進化しています。

中心部には同芯撚りの2.0sqの導 体、外周部にはフッ素樹脂で絶縁を施した0.5mm径の導体をリッツ線構造として、中心導体 と同心に11本配する構造です。

これにより、「PC-Triple C」の高S/Nでクリア、 ワイドレンジな特性がさらに深化(進化)したと言います。

『SP-10』を試聴しました。

試聴 機をお借りして、試聴しました。

一言でそのサウンドを表すと「芸術的」と表現 できます。とにかく音がいっぱい聴こえるのですが、それらは決してこれ見よがしな出方 ではなく、マイクを含めた電気機器を通していないような実に自然な「聴こえ」なのです 。

また中低域の、解像度を維持した上での厚みの表現力は「これぞ!ハイエンド 」と言える安定感のあるもので、この時点で筆者はそのサウンドにすっかり魅了されてし まっていました。

以下に、試聴時にメモした感想を列記してみます。

【 全体的な印象では】
音が深く、表情豊か、音数が非常に多い。立体的で、前後感はも ちろん上下感も再現。スピーカーが実際より大きく感じる。

【ボーカル再生では 】
低域が温かくボーカルの肉質感が出る。声に艶があり生々しい。中央が厚くボーカ ルが迫る。ボーカルと楽器のバランスが絶妙。

【クラシック再生では】
ハー モニーが綺麗で流れるよう。小音量でも音が痩せずスケール感が出る。オーケストラは包 容力がある。合唱は一人一人が見えるように分離する。

【ジャズ・ポップス再生 では】
ギターは張りがあり説得力がある。バスドラムが深く沈み込む。従来認識でき なかった音がかなり聴こえ、再生帯域の広さを実感。

このように、オーディオシ ステム自体が大きくグレードアップしたのではと感じたのでした。

あえてこのケ ーブルのデメリットを探すとすると、オーディオ的に、細部を顕微鏡的に聴きたいという 、オーディオマニア的には、ちょっと音が綺麗すぎる、音楽的過ぎると感じるかも知れま せん。

久々に筆者に欲しいと思わせるスピーカーケーブルでした。超高価なケー ブルが多い中、約10万円という価格は、十分お買い得と言えるかも知れません。

さらなる高みへ。

しか し、前述のFMC(顧問:芥田氏)とプロモーション・ワークス(社長:矢口氏)は、さらなる 高みを目指したのです。それは、大容量で高い情報量をもつハイレゾが一般化した結果、 機器はそれに応じて進化しているものの、ケーブル導体にももっとワイドレンジ化が必要 だと考えたのです。

「PC-Triple C」は、銅素材としては極めたが、他の金属の特 性を合わせたらもっといいものができるのではないか、と考えたのでした。

その 思いが結実したのが、今後サエクが採用して製品化される新導体『 PC-Triple C/EX 』で す。「PC-Triple C」と5N銀による二層構造をもつ新たな導体です。

その考え方は 「PC-Triple C」にメッキを施すのではなく、「PC-Triple C」の導体の周囲をソリッドの 銀で包んで使えないかというものです。

メッキでは金属表面に細かな粒が付くイ メージ(通常1~2ミクロン程度の厚み)なのに対して、「PC-Triple C」の銅線の周囲を5N 銀素材で包んだ構造のオーディオ用新導体『 PC-Triple C/EX 』が誕生したのです。

この新導体では、表皮効果によって本来減衰する高周波帯の伝送が、外側の銀部 分によってしっかり伝送され、内部の「PC-Triple C」との相乗効果によって広帯域伝送を 可能にしたのです。

数値としては、純度は銀:99.999%、銅:99.996%、導電率: 105.0 IACD%(電気抵抗の国際基準)、比重:9.5というもので、ハイレゾソースの高周波ア ナログ信号の伝送に高い効果を発揮するとのことです。

▼PC-Triple C/EX

上:側面断面図(中 央がPC-Triple C、上下端が5N銀)
下:断面(中央がPC-Triple C、外周が5N銀)

圧倒的な広帯域再生と静けさを実現した サエク『 SL-1 』
この新導体『 PC-Triple C/EX 』を使った、第一弾の製品がサエクから今 春発売されるRCAインターコネクトケーブル『 SL-1 』です。このケーブルにもトップエン ドの意味で「STRATOSPHERE」という称号が付けられています。

導体構造は、前述 のスピーカーケーブルの『 SP-10 』同様、外周部の導体にもそれぞれ絶縁を1本ずつに施 す「スーパーストラタム構造」へと進化しています。

これにより、『 PC-Triple C/EX 』導体の特性と相まって、圧倒的な広帯域再生と静けさを実現できたと言うことです 。

『 SL-1 』については、後日取り上げる予定です。

このように「PC- Triple C」が、STRATOSPHERE『SP-10』『SL-1』として、新たな段階へ深化(進化)したの です。新たなケーブルの登場により、ますますハイエンドオーディオが面白くなりそうで す。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

2017年4月16日 (日)

【コンパクト&ハイパワー】何でも入りのHR-X101-SCをオーディオアクセサリで楽しもう!


みなさま、こんにちは!

スギ花粉はそれほどでもなかったので「ああ、今年は大丈夫だな」と思っていた矢先、四月になってヒノキ花粉で大変な目にあっているとうふです。
 
さて、新生活のこの時期。。。皆様慣れない新生活で疲れが出ているのではないでしょうか?
忙しい時でも音楽を聴くゆとりは忘れないで頂きたいものです。

と、言うわけで今回ご案内の製品はこちら!

ティアック
ハイレゾ対応マイクロコンポーネントシステム
HR-X101-SC

以前にもご案内しましたが、ティアックのコンパクト・オールインワン・システムです。

最大の特徴はなんといっても一体ボディに
・音楽CDはもちろん、MP3音源のCD-ROMも再生できるCDドライブ
・24bit/192kHz入力に対応したUSB-DAC搭載
・aptX、AAC方式に対応したBluetoothレシーバー
・ワイドFM(FM補完放送)に対応したFMチューナー
・比較的肉厚なフルアルミ筐体(アルミ筐体のおかげで縦置きにも対応)
と、これ一台で昨今のオーディオ事情をほぼ全部カバーする事ができる、まさに小さな巨人!なのです。

セットになっているスピーカーもサイズにしては鳴りっぷりが良く、ジャンルを問わず楽しめます!

本機はTEACが設計しているだけあり、単品発売されているスピーカー、アンプのノウハウが随所に活かされています。
・インシュレーター
・スピーカーケーブル
を交換するだけでも表現力が向上し、『まさかこの小さなステレオコンポから!?』と驚いていただけるでしょう!

ここでとうふがお薦めする、コストパフォーマンス+見た目も重視したアクセサリの組合せです!

インシュレーターに

オーディオテクニカ
ハイブリッドインシュレーター(8個入り)
AT-6089CK

コルクと真鍮を組み合わせた小型のインシュレータで低域の厚みが向上します。
見た目と効果を両立し、まさにオーディオアクセサリの入門機に相応しいインシュレーターです。

そしてスピーカーケーブルに

サエク
切売スピカーケーブル
SPC-350

オーディオ専用導体「PC-TripleC」を採用した、サエクのエントリークラススピーカーケーブルですが、耳に美味しい絶妙な響きは価格以上の感動を与えてくれます
価格はシリーズで最も安価となりますが、"あさやん"が以前記事にしていましたがそのバランスの良さからリファレンス・ケーブルになっている程です。

付属のシリコンフットやスピーカーケーブルから交換する、少しの投資で驚きの表現をお楽しみ頂ける、 全て入りの製品としては破格の表現力を持ち、またオーディオアクセサリで"遊べる"製品としてかなりオススメです!

それではいつもお買い得な「Joshin Web」でお待ちしております。

2017年4月13日 (木)

【e-TP66】フルテックからの新製品!スリム電源タップの登場です!



ボーダー

いつもJoshin webをご利用いただき、誠にありがとうございます。

先日、家から出かけようとした時に、スーツのズボンを履こうとしたボーダーです、こんにちわ。


手に取るだけならまだしも、ハンガーから外して片足を突っこむまでまったく何も感じませんでしたからね。

重症です。


さて、本日はフルテックの新製品!電源タップ『e-TP66』のご紹介です。


フルテック
6口電源タップ
e-TP66

■【商品概要】■

『e-TP66』はフルテックの電源タップの新シリーズ「Slimline Power Series」の第一弾のモデルとなっています。

横幅約65cmの筐体にα導体採用の高品質オーディオグレードコンセントを6口装備しています。

それぞれのコンセントは24K金メッキされた3極コンセントを使用。ロスのないエネルギー伝達を可能にしているとのことです。


また、e-TP66は本体内部の底面に特殊な振動吸収材を使用し、電源の微小な振動までも排除するように設計されています。

細身の筐体でありながら、クリーンな電源を供給できるように工夫された電源タップとなっているのです。


■【試聴レビュー】■

今回も、フルテック様より実機をお借りして試聴してみました。(またしてもっ…またしても写真を撮り忘れたっ…。)


一聴して感じるのは、「e-TP60」の時と同じく『全体的な音圧と明瞭さの向上』です。

ボーカルの雑味が取れ、声に残像があるような印象がスッキリと消え、焦点がしっかり合うイメージが感じられます。

手嶌葵の「明日への手紙」では、清涼感に溢れたボーカルが楽しめ、楽曲自体により感情がこもるような印象を受けます。

高音域もクリアに爽やかに楽しめました。


低音域については、一段と打ち込みが強くなる印象を受けます。

平面的な打ち込みに立体感が加わり、重く、厚みのあるサウンドになりました。

「ドッ」から「ドンッ」へ、「ズン」から「ズゥン」になるような、響きもさることながら芯の強さが変わる印象を持ちました。


フルテックの「Slimline Power Series」として登場したe-TP66ですが、各種パーツに抜かりはありませんし、スリムな筐体をしている為、置き場所も選びや すいと思います。

価格的にもかなり手頃な部類と思いますので、ぜひ試していただきたいと思います。


この他、ハイエンドオーディオブログでは、さまざまな機種を取り上げ、日々、記事を綴っております。こちらもあわせて、ご一読ください。


DENONの新世代プリメイ ン「PMA-2500NE」の実力とは?

YAMAHAハイエンドスピーカーの歴 史を変える実力機『 330シリーズ 』

【4種の素材を黄金比でハイブ リッド】ゾノトーンのスピーカーケーブル『6NSP-Granster 2200α』のご紹介です!


それでは、いつもお買い得なJoshin webでお待ちしております。

2017年4月 8日 (土)

KOJO「Force bar EP」 ~仮想アースを考える~

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。

以前、このコーナーで取り上げましたKOJO(光城精工)「Force bar」シリーズ最新鋭のバーチャル・リアリティ(仮想現実)アース機器「Force bar EP」を試聴した結果を踏まえ、“仮想アース”について少し掘り下げてみたいと思います。



光城精工「Force bar EP」

永遠のテーマ「ノイズ対策」

オーディオシステム構築においてノイズ対策は永遠のテーマであり、そのノイズ対策のひとつとしてあるのが接地(大地アース)です。

通常家庭にあるアース端子は、電子レンジや水を使う洗濯機やウォシュレットなどの家電製品の安全対策(漏電、感電)として考えられており、オーディオ機器をこれら家庭用アースに接続した場合は、逆にノイズを拾ってしまう場合が多く、逆効果になる場合が多いのです。特に集合住宅のアースはさらに恐ろしいことに、全戸が共通というとんでもないものもあるようです。

私達は、日頃何気なく「アースを取る」「アースを落とす」という言葉を使っていますが、「アース」の本来の意味は、「地球の電位は一定なので、機器の一部を大地と接触し、同電位にして機器の電位の異常増大やふらつきを防ぐ」ということです。

従来、アナログプレーヤーのアースをアンプのアース(GND)端子に接続する以外は、ほとんど何もして来なかったのが実情です。しかし、アンプのシャーシとアースの間には数10ボルトオーダーの交流電位があり、しかもこれには色々なノイズが乗って来ているのです。このシャーシに存在する電位が、数ミリボルトから大きくても数百ミリボルトの音声信号に想像以上の悪影響を及ぼし、音質を汚し、位相のズレを生じさせているのです。

従いまして、この交流電位を0ボルトに近づけることで、音質を飛躍的に向上させることが十分ご想像いただけると思いますし、その重要性もご理解いただけると思います。ただ、本格的なアース工事は、ご家庭の庭や路地裏などに1メートル程度の穴を掘り、直径10~15ミリ、長さ1メートルの銅棒を木炭などと一緒に埋めるという大変な作業が必要になります。マンションやアパートでは、それは到底不可能な工事です。

「Force bar EP」とは?

今回ご紹介します「Force bar EP」は、「遠くのアースより近くのアース」。オーディオ機材の直近にアースを持ち込み接地することで、立地条件の厳しい場所にあっても、大地アース(仮想現実アース)された環境でオーディオを楽しむことが可能になると言います。

大地(地面)はその多くが砂、石、粘土質、土でできており、これらはとても導体とは言えず抵抗体です。しかし、中学校で習う合成抵抗の考え方を適用すれば、抵抗値は並列接続されることでどんどん小さくなり、地球をその抵抗体の集まりと考えると、それらが全て並列になっているとも考えられることから、地球規模で見た場合には、その抵抗値は限りなく0オームに近いと言える訳です。

「Force bar EP」は、その内部抵抗を0オームに近づけるため、様々な導体を組み合わせて構成しています。近年、携帯電話の普及や電子機器の普及によって、それらが出すノイズは高周波成分のものが特に多くなっています。その高周波を取り込む導体には、インピーダンス(抵抗)値が低いものが望まれます。

また、高周波電流は導体を流れる場合、その導体の表面を流れる特性(表皮効果)があります。そのため導体の表面積を増やすことで高周波電流を流れやすくできる訳です。それはアンテナ線や同軸ケーブルなど高周波信号を扱うものに、撚り線や編組シールドを使用していることからもご理解いただけると思います。その高周波電流の表皮効果を利用して、アースプレートを銅+真鍮(黄銅)+スチールの6層の積層構造としています。

同社のこれまでの“Force barシリーズ”は、供給される電源のアース線と筐体がショートされていますが、「Force bar EP」はアースループ(回り込み)を避けるため、電源アースと筐体は構造的に分離されているため、“Force barシリーズ”を連結(内部配線はスルー配線されている)しても、仮想現実アースに単独で接続(接地)することができます。

試聴しました。

「Force bar EP」には、接続用のケーブルが2種類同梱されています。いずれも2mで、「RCAプラグ-丸端子ケーブル」と「丸端子-丸端子ケーブル」です。これらを使うことで、オーディオ機器(メーカーはCDプレーヤーやプリアンプを推奨)のシャーシやRCA(空き)端子、さらにはスピーカーのマイナス端子と接続(L/Rのスピーカーを一緒には接続できないため2台必要)します。

ただし、オーディオ機器と「Force bar EP」は、基本的には1対1での接続が基本ですが、更なる効果を狙う場合は、複数台の仮想アース端子同士を前述の「丸端子-丸端子ケーブル」での接続が推奨されています。

まず、「Force bar EP」をUSB-DACに「RCAプラグ-丸端子ケーブル」を空いているRCA端子に接続して自宅で試聴しました。

・再生音場の見通しが良くなり、情報量も明らかにアップしました。
・サウンドにまとわりついていた僅かなザワツキ感が完全に取れました。
・サウンドの芯がしっかりして安定感が出てきました。
・低音はさらに下に伸びる感じで、しかも締まったものになりました。
・ボーカルはグッと前に出てきて、肉質感のあるリアルなものとなりました。
・中高域の透明度が上がり、アコースティック系の楽器はマイルドになりました。
 ※外すと明らかにくぐもったサウンドに戻りました。

次に、「Force bar EP」を2台用意し、左右のスピーカー端子のマイナス側にそれぞれ1台ずつ接続して試聴しました。

・透明度がアップし、ステージの奥行き方向の見通しが良くなりました。
・ボーカルが中央にすくっと定位し、口が小さく感じました。
・サウンド全体がまろやかになり、刺激的な部分がなくなり聴きやすくなりました。
・クラシックが実にゆったり滑らかな、心地良いサウンドとなりました。
 ※刺激的な部分が取れるため、迫力を求める方には少し優し過ぎるかも知れません。

このようにS/Nの向上による効果は明らかで、従来聴き取れなかった微妙なニュアンスが再現されました。これはアースによってサウンド全体のノイズフロアが下がった結果であり、全体的にクリアなクッキリしたものとなったのです。

「Force bar EP」を2台使い、相互に接続しても試しましたが、さらに静けさや透明度が改善されました。また、付属のケーブル以外にも、余ったスピーカーケーブルを使っても試して見ましたが、変化がありました。一度お試しいただくのも良いかと思います。


USB-DACのRCA端子に接続

スピーカーの-端子に接続

Force bar EPを2台使ってのテスト

最後に
このように「Force bar EP」の効果は確実に体験できました。ただ筆者の自宅は、田舎の一戸建てであり、高周波による影響は都会の集合住宅からすれば非常に少ないと思われ、すこぶる贅沢なリスニング環境であることを付け加えておきます。

これまでにも“仮想アース”機器は存在していましたが、いずれも高価なことや大型なことから、導入を見送られていたオーディオファイルの皆様にこそ本機をお勧めします。

また、この「Force bar EP」を含めた“仮想アース”の導入は、その効果を確実なものとするためにも、電源ケーブルやタップなどの電源系の対策の後にしていただくようにお願いします。

2017年4月 6日 (木)

【e-TP60】電源タップへの入門に!

ボーダー

いつもJoshin webをご利用いただき、誠にありがとうございます。

最近、新しいCDが欲しくなってきたボーダーです、こんにちわ。


いつも聴いている音楽も、ちょっとヘビーローテーション気味になってくると、少し新しい風というか、気分転換したくなりますよね。

80年代か、90年代か、最近はやりのアイドルの曲でも、EDMでも…。


さて、本日はフルテックの電源タップ『e-TP60』のご紹介です。


フルテック
電源タップ
e-TP60

■【商品概要】■

『e-TP60』はフルテックの電源タップで、エントリークラスの位置付けとなっております。

内部配線にフルテックの「μ-14」を使用し、コンセントもフルテックの高品質なオーディオグレードのものを採用。このコンセントは24K金メッキ処理のα導体によって、ロスのない信号伝達を可能にしています。

また、本体の底部には特殊な電磁波吸収素材「GC-303」を使用し、非接触でノイズ対策を施しています。


コンセントについては、3極タイプを6口としているので、口数としては、ほぼ事足りるのではと思います。プリアンプ、パワーアンプ、CDプレーヤーにDAC、パソコン、アナログプレーヤー…。

コンパクトな筐体サイズですし、お値段も結構お手頃な部類ではないでしょうか。


それではさっそく、試してみましょう。


■【試聴レビュー】■

今回もメーカーより実機をお借りして聴いてみました。(写真を撮り忘れた…!!)

壁からe-TP60への電源ケーブルはごく一般的なものを使用しています。


さて、一聴して感じるのは『音がグイと持ち上がる』感触です。

e-TP60を使う前に比べると、全体的に沈み込んだ印象だったサウンドが、ガラリと一変。

先程まで、座り込んでいたサウンドが、ガッと持ち上がり、前に出てくるような立体感を感じます。


低音については、ひとつひとつの音がキリッと絞まり、さらに重さが加わるような印象でした。

ドラムやスネアのビート感が一層的確になり、ハキハキしたサウンドに感じます。


中高音域については、焦点がパチッと合い明瞭さが向上。さらに、それぞれの音に磨きをかけ、長年のホコリを落としたような「ピカピカした印象」を受けます。

ボーカルは滲みが無くなって前に出てくるようで、クリアな印象が強くなり、高音域は鋭敏な印象が強くなります。強いパキパキした印象ではなく、爽やかなサウンドを感じます。


電源タップへの入門に、ぜひおすすめしたいと感じましたね。


この他、ハイエンドオーディオブログでは、さまざまな機種を取り上げ、日々、記事を綴っております。こちらもあわせて、ご一読ください。


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【Joshin webリファレンスシステムのご紹介!】


それでは、いつもお買い得なJoshin webでお待ちしております。

2017年3月31日 (金)

【宝石と金属のあわせ技!】ナガオカのハイブリッドインシュレーターの取り扱いを開始しました!


みなさま、こんにちは!

桜の開花宣言がされるようになり、ようやっと春の到来を実感しつつあるとうふです。
あと2週間もすれば大阪屈指の桜の名所、造幣局の『桜の通り抜け』ですね。
デジタルカメラを持って、ベストショットを今年も撮りに行こう!と今からワクワクしています。
そんなデジタルカメラが豊富でお得なJoshin Webのカメラコーナーはこちらより
※なお、大阪市の造幣局の桜の通り抜け、2017年は4月11日~17日のようです。

さて、今回は新規取り扱いのご案内です!

ナガオカ
インシュレーター
INS-SU01(ステンレス/ルビー)

ナガオカ
インシュレーター
INS-BR02(真鍮/ルビー)

レコードカートリッジや、メディアカバーなどのアクセサリで著名なナガオカトレーディングから発表された複合素材インシュレータです。

ナガオカトレーディングは先に挙げたとおり、『レコードカートリッジ』でも有名です。
このインシュレーターはその製品開発で培った技術でダイヤモンドに次ぐ硬度を持つ単結晶素材のルビーを採用したインシュレーターを世界で初めて発表したのです。

円錐状の金属部トップにルビー球を採用した独自の形状で、付属の受け皿(金属部と同素材)と組み合わせて使用します。
※インシュレーターの高さがそれなりにあるので、転倒の危険を回避するため機器と貼り付ける両面シールが付属します。
機器の重量がかかる部分にルビー球を採用することで、インシュレーター間の振動を分離する効果が高まるようです。
金属の素材も「ステンレス」と「真鍮」の2種類でラインナップされており、
メーカー発表では
「ステンレス」モデルは『低域が締まり、中高域のクリアさ、解像度、音像の定位感が向上する』らしいですね。
そして「真鍮」モデルは『帯域のバランスはそのままに、豊かな響きとクリアさ、解像度、定位感が向上する』様子。

私個人的には他にも真鍮製のインシュレーターを何種類か使用しており、「INS-BR02」が気になっています。
いずれメーカーから試聴機をお借りしてレビューしたいと思います。

なお、本製品は製造には精密な加工が求められ、一月の生産量は極わずかとのこと。
在庫も不安定になりがちですので。。。在庫のあるこのチャンスをお見逃し無く!
※初回ロットをメーカー様のご好意で4セットずつ確保させて頂きました。(ペアの場合は2ペアずつとなります。)
 現在ですと次回入荷予定が5月頃になるかも...との事ですのでご注文の際はお急ぎ下さいませ!

それではいつもお買い得な「Joshin Web」でお待ちしております。

2017年3月18日 (土)

"JICO(日本精機宝石工業)"って何の会社? ~それは世界屈指のレコード針メーカー~

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。

今回は、今もなおアナログ再生にこだわり、レコード針の開発を続けている世界屈指の小さなトップ企業“JICO(日本精機宝石工業)”をご紹介します。
諦めていた過去のカートリッジを“JICO”の交換針で復活させることで、当時の曲を、その曲が流行った時代の音を忠実に再現できます。



日本精機宝石工業「neo SAS針」

世界中から注文を受ける小さなトップ企業!

先日、テレビの番組でご覧になった方もいらっしゃると思いますが、小さなトップ企業として“JICO(日本精機宝石工業)”が紹介されていました。

“JICO”の本社・工場は、大阪・神戸といった都市部から約200km離れた日本海に面した、兵庫県美方郡新温泉町にあります。インフラ整備が進みつつある現在でもなお、主要都市への移動には3~4時間を要します。

大変不便な田舎町にある年商5億円強、従業員60人程の中小企業ですが、レコード針の生産では世界屈指の会社で、世界200ヶ国から年間18万本もの注文があるそうです。

ブランド名の“JICO(JEWEL INDUSTRY Co.,LTD.)”は、社名の宝石工業にちなんでいます。同社は大手企業のように同じ針を100本、1,000本とまとめて注文を受ける仕事はせず、「効率は悪いのですが、“欲しい人のために1本からつくる”ことを心掛けている。」と三代目社長である仲川氏は、同社のモノづくりのポリシーを番組で述べていました。

レコード針を1本1本作るのは大変手間がかかるのですが、お客様にとって欲しいのは1本だけであり、あえて同社はそんな“面倒な道を選んだ”のだそうです。

JICO(日本精機宝石工業)の歴史

しかし、ここに至るまで同社の歴史には紆余曲折あったそうです。創業はなんと1873年の明治6年まで遡ります。当時は縫い針の製造でした。

戦後1949年(昭和24年)からは、当時普及が進んだ蓄音機用の鋼鉄針の製造と販売を開始したのでした。しかし、縫い針から蓄音機の針を経てレコード針へと開発は変遷しましたが、針は針でも、レコード針は全く違う代物だったそうです。特殊な製品だけに、当時原材料の入手ルートも容易には見つけられず、何もかもが暗中模索の毎日が続いたそうです。

その後、業務の拡大に伴って1959年(昭和34年)法人組織に転換して「日本精機宝石工業株式会社(※)」を設立したのです。そして1966年、現在まで続く宝石レコード針の生産を開始しています。
※現在も、ダイヤモンドを使った加工用計測ツールのゲージコンタクト、歯科用・工業用などの切削用ダイヤモンドバー、砥石の表面を整形及び目立てするダイヤモンド工具などを生産しています。

しかし、1982年以降会社に廃業の危機が訪れます。それはCD(コンパクトディスク)の発売と急速な普及です。その後CDのレンズクリーナーなどを手掛けたものの、一時は倒産も覚悟したと言います。そして2002年ホームページを開設し、続いて2004年海外コンシューマー向け「レコード針」ダイレクト販売WEBサイトを開設したのと時を同じくして、アナログレコード復活の機運(※)が、徐々にではありますが盛り上がって来たのでした。
※レコード盤の出荷実績、2010年10.2万枚が2015年66.2万枚

そんな折、2016年同社に第2の危機が訪れます。同社オリジナルの高級交換針である「SAS針」が、そのカンチレバーに使われていた「ボロン(ホウ素)」が環境問題から使えなくなったのです。そして半年以上を掛けて、ついに「ボロン」に変わる素材として「ルビー」カンチレバーを開発。「ボロンより硬いが重い」というルビーの欠点を、試行錯誤の結果、ダンパーゴムを改良することで克服してついに『neo SAS/R針』を完成させたのでした。

熟練工とレコード針づくり50年の財産

レコード針は、一般的にレコードから音の情報を読み取る針先、針が読み取った振動を電気信号に変えて伝えるカンチレバー、不要な音を制御するダンパーゴムなどから構成されています。その形状、材質などで表現できる音が変わります。

製品にもよりますが、同じカートリッジの交換針でも、「丸針」「楕円針」「スーパー楕円針」「シバタ針」「neo SAS/s(サファイヤ・カンチレバー採用)針」そして「neo SAS/R(ルビー・カンチレバー採用)」のバリエーションが可能になりました。それらはすべて熟練工の手作業で作られているのです。


※米粒の大きさと比較しました。

通常は極細のアルミパイプを切断したカンチレバーの先に、直径0.3ミリの穴を開け、そこに極小(※参考画像)のダイヤモンドを埋め込むのですが、その針先を取り付ける作業は、根気を要するため、主に手先の器用な若い女性職人の仕事になっています。

カンチレバーの根本には小さな磁石が埋め込まれ、レコードの溝から拾った振動を電気信号に変えています。ただ、これだけでは共振による不要なノイズも拾ってしまうため、ダンパーというクッションのゴムで振動を制御して、必要な音だけを再現しているという訳です。

前述の「SAS針」は“JICO”のオリジナルで、S.A.S.(Super Analog Stylus)は特殊な先端形状によって、音溝と針先の「線接触」を実現し、同時に音溝と針先の摩耗を低減するという、相反する条件を満たした理想のレコード針でもあります。

「SAS針」は、レコードをカッテイングする際に使用されるカッティング・チップに限りなく近い形状で、高音から低音まで幅広く再現可能なモデルです。また摩擦係数が全モデルの中で最小なため、長寿命化(約500時間)も実現できたのです。「SAS針」の指定針圧は1.25±0.25gです。


※写真
1.丸針(寿命は約200時間)
2.楕円針(寿命は約150時間)
3.シバタ(4ch)針(寿命は約400時間)
4.S(スーパー)楕円針(寿命は約400時間)
5.SAS針(寿命は約500時間)

ここからが“JICO”の本当に凄いところで、ご存知のように、メーカーによってカートリッジの寸法や形状がそれぞれ違うのですが、同社はその土台となるプラスチック製の部品(ノブ)の金型を実に330種類も保有していると言います。これが、すなわちレコード針づくり50年の財産と言う訳です。

テレビ番組では、その金型が作業をしている従業員の後ろにズラリと並んでおり、いつでも取り出せる状態になっており、その金型に細かなプラスチック片を溶かして流し込んで成型している様子が映っていました。

最後に
このように“JICO”は、需要が減り続けているレコード針の開発を今も続けており、年々その技術は進歩しアナログの限界を超えるとも評価されています。

デジタル全盛の時代にあってアナログにこだわり、幾度も廃業の危機を乗り越えながら“面倒な道をいく”同社のモノづくり。追随してくるライバルも今後絶対現れないと思います。これぞmade in Japanの交換針です。

そして諦めていた過去のカートリッジを“JICO”の交換針で復活させることで、当時の曲が、その曲が流行った時代の音を忠実に再現できるのです。

筆者が過去の経験に基づき、往年のカートリッジの銘機&ベストセラー機をピックアップ。Joshin webでは、それらに対応する“JICO”の交換針を51アイテム(2017年3月6日時点)掲載しています。懐かしいカートリッジを復活させ“あの日に帰りたい”を実践してみませんか。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

日本精機宝石工業 製品はこちら

※ご注意:カートリッジの保管状況によっては、カートリッジ本体内部がダメージを受けて、ご使用いただけない場合もございます。その確認方法は、テスター(導通試験器)で左右(L,R)出力の+側(赤と緑)と-側(白と青)の導通をお確かめいただく方法がございます。


2017年3月16日 (木)

電源の重要性を再確認Vol.4:注目を集めている KOJO TECHNOLOGY『 Force barシリーズ 』

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、KOJO TECHNOLOGYから発売されている連結式の電源ボックス『Force barシリーズ』9アイテムをご紹介します。
どのアイテムもお求めやすく、C/Pの非常に高い製品ばかりなので、オーディオ用の電源ボックスやタップの使用を「高額」との理由で見送っておられているオーディオファンの方には特におすすめです!



光城精工「Force bar EP」

『KOJO TECHNOLOGY』とは?

「光城精工」というメーカーをご存知ですか? 青森県平川市に本社を置く、製造企業が使う治工具(加工・組立に使う器具や工具)の設計・組立、基板設計や産業向け安定化電源、そして、オーディオ用交流電源等を開発する企業です。

会社沿革によると、設立は平成2年6月とあります。そのオーディオ用電源や電源関連アクセサリーのオリジナルブランドが『KOJO TECHNOLOGY』です。

そして、KOJO TECHNOLOGYから発売されている連結式の電源ボックスが『Force barシリーズ』です。今回メインで取り上げます新製品「Force bar EP」を含め、9アイテムのラインナップが揃っています。

《M.I.S.》構造

まずは、全アイテムに共通して採用されてる《M.I.S.》構造から説明します。

《M.I.S.メカニカル・アイソレーション・システム》は、全てのパーツ(入力のインレットから出力コンセント・連結用コンセント・内部配線・アースプレート・ノイズフィルター等)をサブシャーシに取り付け、外装ケースから独立させています。

そのサブシャーシは、チタン製パーツを介して、外装ケースにフローティング(宙吊り)マウントされています。

このフローティング構造だけでも、伝わる振動を減少させることができますが、さらに、スチール・アルミ・チタンと、振動減衰特性の違う素材を組み合わせて、入力される様々な不要振動からの影響を抑制しています。

また、コンセントを外装ケースよりもわずかに持ち上げてマウントすることで、 外装ケースと電源プラグの間に1mm以下の隙間を作り、ここでも不要振動が伝わるのを防いでいます。

床からの振動対策としても、ボトムシャーシには外力を受けてもほとんど反発せず、エネルギーを吸収するハネナイト(内外ゴム製)が採用されています。

『Force barシリーズ』9アイテム!

それでは発売順に『Force barシリーズ』9アイテムをご紹介して参ります。

①「Force bar 3.1」 2014年2月発売 です。
壁コンセントの出力容量を余裕を持って使うよう、3Pコンセント計4口と少なめのコンセント数としています。

プレーヤー+プリアンプ+パワーアンプといった小さな構成であれば、このコンセントタップ1台で全てまかなうことができ、予備としてACアダプタなどに最適な側面にある2Pコンセントも使えます。

②「Force bar 6.1」 2014年5月発売
3Pコンセント6口+2Pコンセント1口のベーシックタイプです。

たいていのシステム構成であればこれ一台でまかなうことができ、2Pコンセントも備えています。

③「Force bar 3P」 2014年10月発売
3Pコンセント3口+連結コンセント1口の連結型電源タップです。

他の電源タップと連結してコンセント数の増設が可能です。また、他メーカーのコンセントタップでインレットがIEC60320 C13に準じたものであれば連結が可能です。
※ご注意:インレットの取付方向や取付位置の高さが違う場合があります。

④「Force bar S1P」 2014年12月発売
サージアブソーバとノイズフィルタを内蔵し、3P出力コンセント1口と連結コンセント1口の連結型電源タップです。

キーパーツのチョークコイルのコア材に独Magnetec社製のNANOPERM材を使い、コイルは国内で巻いています。

オーディオで使われるコイルとしてはコアサイズが大きく、瞬間的な電流容量にも十分余裕を持たせたコモンモード型のノイズフィルタです。

また、サージアブソーバも装備しており雷対策も万全です。

⑤「Force bar H1P」 2015年8月発売
交流に含まれる直流成分を減衰させ、トランスの唸りを抑えるハムイレーザ機能を搭載した、3P出力コンセント1口と連結コンセント1口の連結型電源タップです。

従来、無音時に気になっていたオーディオ機器の電源トランスの唸り音が抑えられます。電源トランスの唸りは、高性能トランスと言われるトロイダルコアトランスやRコアトランスに多く、ドライヤー、ホットカーペット、便座ヒータ、ハロゲンヒータなどの影響を受けやすいとされています。
※ご注意:直流成分以外が原因となるトランスの唸りは低減できません。

⑥「Force bar L1P」 2015年12月発売
接続機器の起動時の突入電流を抑制し、機器をダメージから守るソフトスタート機能を搭載した、3P出力コンセント1口と連結コンセント1口を備えた連結型電源タップです。

オーディオ機器を起動する際、機器内部の電解コンデンサやトランスには大きな突入電流が流れます。本機の電源をゆっくり起動させるソフトスタート機能は、突入電流を抑制し、大切な機器のダメージを防ぐことができます。

特に、真空管アンプ、ビンテージ機器といったデリケートな機器、電源スイッチが搭載されてないオーディオ機器を接続することで突入電流からのダメージを軽減します。
※ご注意:全ての接続機器について本機の性能を保証するものではありません。

⑦「Force bar DP2」 2016年3月発売
1系統の入力から2系統への分岐を可能した分岐型電源タップです。

『Force barシリーズ』の拡張性を更に高めるキーデバイスです。本機を使用することで電源ラインの系統分けがより明確化され、効果的なデジ/アナ分離や小信号/大電力機器の分離などが可能になります。

V型シンメトリック(等長)の内部配線とすることで、出力系統の違いによる音質変化を極限まで抑え、物理上考えられる最短距離を実現し、電導ロスのない構造配線となっています。

⑧「Force bar M1P」 2016年4月発売
電圧、電流、消費電力、電力量を一括表示するモニター機能を搭載した、3P出力コンセント1口と連結コンセント1口を備えた連結型電源タップです。

電源電圧の変動の様子や、接続されるオーディオ機器に流れ込む電流、消費電力 を確認できます。例えば連結コンセント部に「Force bar3.1」を接続すれば、3P×4口のモニター付電源タップになり、オーディ オシステム全体の消費電力も確認できます

⑨「Force bar EP」 2016年12月発売
いよいよ今回の本命である『Force barシリーズ』の最新鋭機。連結タップ機能を備えたバーチャル・リアリティ(仮想現実)アースです。

オーディオシステム構築においてノイズ対策は永遠のテーマであり、そのノイズ対策のひとつとしてあるのが接地(大地アース)です。
通常、家庭にあるアース端子は、家電製品の安全対策(漏電、感電)として使用されますが、オーディオ機器を家庭用アースに接続した場合、逆にノイズが回り込んで来てしまい、逆効果になる場合が多いのが現実です。

また、本格的なアース工事は、マンション、アパートでは現実的に不可能です。

「Force bar EP」の効果とは?

今回ご紹介しました「Force bar EP」は、「遠くのアースより近くのアース」、オーディオ機材の直近にアースを持ち込み接地することで、立地条件の厳しい場所にあっても、大地アース(仮想現実アース)された環境でオーディオを楽しむことが可能になるのです。

大地(地面)はその多くが砂、石、粘土質、土でできており、導体ではなく抵抗体です。しかし、抵抗値は並列接続することでどんどん小さくなり、地球をその抵抗体の集まりと考えると、全て並列になっているとも考えられます。

すなわち、地球規模?で見た場合、その抵抗は0オームと言えるわけです。逆を言えば、抵抗0オームのものが身近にあって、それにオーディオ機材を接続することができれば、大地に接続したのも同然なわけです。

「Force bar EP」は、その内部抵抗を0オームに近づけるため、様々な導体(プレート状)を組み合わせ構成しています。

また、一般的にノイズは高周波成分のものが多く、その高周波電流の表皮効果対策としてアースプレートを銅+真鍮(黄銅)+スチールの6積層構造として表面積を増やすことで高周波電流を流れやすくしています。

オーディオ機器を「Force bar EP」に接地した時の効果として、「KOJO TECHNOLOGY」は以下のようにHPで述べています。

「その効果は当然ながらS/N向上です。S/Nの向上はこれまで聴き取れなかった細かな音の再現を実現すると共に、合わせてノイズフロアが下がったことによる、彫りが深く輪郭がハッキリし見通しが良くなります。

更には透明感向上と音の伸び、拡がる余韻をもってステージ感も臨場あふれるものになる一方、骨格および肉付き感(厚み)があり、前後の奥行きをも表現するようになります。」
※今後、筆者も自宅テストを予定しており、後日報告させていただきます。

最後に
今回取り上げた『Force barシリーズ』9アイテムは、いずれもお求めやすいC/Pの非常に高い製品ばかりです。

これは、オーディオ製品以外の異分野を含め、多くのOEM供給を手掛ける「KOJO TECHNOLOGY」が、そこから得られたコスト削減の手法やノウハウを生かし、吟味されたパーツ選定と生産性の向上を意識した部品やメカニカル構造が、低コスト化に大きく貢献していると思います。

従来、優秀な部品を使った電源ボックスやタップには高額な製品が目立ちました。そのため、オーディオビギナーはもちろん一般ユーザーにとっても無縁とも言える製品が多かったのが現実です。

オーディオ用の電源ボックスやタップの使用を「高額」との理由で見送っておられたオーディオファンにとっては、優れた性能を備え、圧倒的な低価格を実現し、さらに連結することによる拡張性のある『Force barシリーズ』こそ、まさに「ドンピシャ」な製品と言えます。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

2017年3月 3日 (金)

オーディオ専用リングコア『アモルメットコア』~音が良くなると話題沸騰中!

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。

今回は、高周波ノイズを取り去り、音質を向上させることができる中村製作所の『アモルメットコア』をご紹介します。オーディオ専用で特に音質を重視して設計され、副作用がなく安心してお使いいただける“素晴らしく”そして“画期的”なアイテムです。



中村製作所ノイズ吸収リングコア

これまでの『超高周波ノイズ』対策

家庭内のあらゆる電子機器や電気製品はもちろん、スマホや携帯電話などからは、大量のノイズが発生しており、電源環境を著しく汚染しています。これらのノイズは、コンセントから直接オーディオ機器に侵入するのみならず、電磁波となって高周波ノイズを周囲に撒き散らしています。

それを確認する簡単な方法としては、それぞれの機器にAMラジオを近づけていただければ盛大にガーガーピーピーと鳴り響き一聴瞭然です。このノイズは非常に高い周波数のため、ブーンというハム音のように直接耳では聞こえないのですが、実際にはサウンド自体を著しく汚染し、ヌケが悪くなったり、ノイズっぽくなったりして、音楽再生のグレードを大きく落としてしまっているのです。

従来からも電子機器のノイズ対策としてのフィルタは多数存在し、一時オーディオ用として流行ったフェライトコアを使ったクランプ式のフィルタは、結局は音質が低下(フェライトコアの音響特性が悪い)してしまうため敬遠され、オーディオ用としては廃れてしまいました。現在はパソコンなどに使われています。これは本来オーディオ用ではなく、あくまで電気的特性とコストを重視したものであり、音質は全く考慮されていなかったための結果です。

また、従来からあった本格的なオーディオ用のノイズフィルタとしては、コアにコイルを巻いたチョークコイルとコンデンサを使用した製品が一般的でしたが、オーディオ用では除去したいノイズに合わせた電気的特性と優れた音響特性を併せ持つパーツが必要なため、コストがかかる上、どうしても重くなってしまうという欠点がありました。

そんな中、オーディオ用として白羽の矢が立ったのが、音の良いコア“Amormet(アモルメット)”です。このコアを使用してオーディオ用ノイズフィルタとして開発されたのが『アモルメットコア』という訳です。この『アモルメットコア』は、オーディオ用アイソレーショントランスや最近ではポータブルアンプでも有名な中村製作所が、チョークコイルの専業メーカーである東静工業(株)の協力を得て完成させました。

“Amormet”は、特殊合金アモルファスの厚さ0.2mmのテープ状のものを必要な径に巻いて溶接で固定した上で、カバーを付けて仕上げたものです。

『アモルメットコア』とは?

“Amormet”は本来ノイズ防止用のチョークコイルのコアに使われ、オーディオ再生で特に有害な高周波ノイズを除去するための重要なパーツです。今回ご紹介します『アモルメットコア』は、オーディオ専用に特に音質を重視して設計された、副作用がなく安心して使えるトロイダル・フィルタで、ケーブルを通すことでコモンモード(※)用チョークコイルとなります。従って、通さなければ貼り付けても、周りに置いても全く効果はありません。(※+側と-側の信号線に同じ位相、同じ大きさの雑音)

音声信号には一切影響を与えず、高周波のノイズにのみ大きな抵抗として働いてノイズを防止することから、音質向上に効果的な箇所は、CDプレーヤーやDACなどデジタル機器の出力ラインケーブル、高周波ノイズを拾いやすいスピーカーケーブル、スイッチング電源を使ったACアダプターのDC出力などが特に有効としています。

『アモルメットコア』には、音質上の理由によってコアの電磁特性を変えたものが2種類あり、それぞれ4サイズずつの合計8種類のラインナップがあります。コモンモード専用で超Hiμ材(白色)のNSシリーズとコモンモード/ノーマルモード両用(ベージュ色)NSTシリーズがあり、NSTシリーズはNSシリーズと併用(2重連)することで、さらに高性能化させるということで、特に低音域でのパワー感やスピード感を増強する効果が期待できると言います。

サイズの選び方としては、ラインケーブルやスピーカーケーブルでは、中心の穴にプラス/マイナス両方(L/Rではありません)の電線が無理なく一緒に通る位がベストで、プラグの大きさには十分注意が必要です。ACアダプターの出力ではプラグより一回り大きなサイズを選び、コードを1~2回巻き付けた方が効果がありそうです。電線挿入口のサイズには十分注意が必要です。ただ、必要以上に大きなものはかえってノイズ防止効果が減少する場合もあります。

以下の『アモルメットコア』の穴径と厚さはいずれも概略寸法ですので十分ご注意下さい。

NSシリーズ:NS-285=穴径(直径)φ14mm/厚さ13mm、NS-221=同10mm/同12mm、NS-145=同6.5mm/同7mm、NS-115=同5mm/同7mm

NSTシリーズ:NST-241=同10mm/同12mm、NST-198=同8mm/同10mm、NST-159=同6mm/同9mm、NST-105=同5mm/同6.5mm

必ずプラスとマイナスを一緒に通さなければ、コモンモードチョークとしては動作しませんのでご注意下さい(プラグとケーブルが同時に入る必要があります)。またL/Rなど複数チャンネルがある場合は各チャンネル毎に必要です。2芯シールドのラインケーブルはシールドも一緒に通して下さい。

その理由は、スピーカーケーブルやラインケーブル内の2本の導体には、外部からの高周波ノイズが同相でしかも等量が乗ると考えられます。このノイズをコモン(共通)モードノイズと言うのですが、『アモルメットコア』を電流が通過することで、ドーナツ状のコア(トロイダルコア)に磁束が発生します。この際、電流エネルギーが磁気エネルギーに変換されるのですが、高周波ノイズのみ磁気損失によって失われ、信号電流は損失を受けないため、純度を高めて通過することになるのです。

中村製作所は元々『アモルメットコア』をアイソレーショントランスやRCAケーブル、電源タップなどに組み込む目的で開発していたそうです。ケーブルなどに組み込むためのコアは直径が小さく、ケーブルの自作派やコネクターのハンダを外して再度ハンダつけできる一部の方の需要に限られるものでした。

しかし同社は、すでに高級ケーブルを購入されているユーザーにも使っていただきたいとの思いから、「NS-285」などの大口径の製品を開発したのだそうです。なお、最大径の「NS-285」でも大型のRCAプラグ、XLRプラグ、USBプラグにはご使用いただけませんのでご注意下さい。

試聴しました。

実際にスピーカーケーブル(写真左)とD/Aコンバーターの出力(同右)に「NS-285」を使用して試聴しました。
スピーカーケーブルでは、それまで聴いていた女性ボーカルが、付けた瞬間艶っぽくなり、非常に声質が滑らかになりました。弦楽器の響きが豊かになり、弦のしなやかさが出てきて、従来少し気になっていたピークが完全に取れてしまっていました。明らかにS/Nが良くなり、音場空間の見通しが良くなり、遠近感がしっかり感じられるようになりました。

次にD/Aコンバーターのラインアウトに装着しました。それまで平面的で少し硬いと感じていたサウンドが一変。立体感が出て来たのと同時に低域が厚みを増し、明らかに下に伸びた感じがして、いやなまとわりつきも払拭され、メリハリが出てきてエネルギー感が確実にアップしたのです。

中高域は伸びやかになり、透明感が出てきて、もたつきを全く感じさせないスムーズな自然なサウンドとなりました。『アモルメットコア』を前後させましたが効果は同様でした。

以上様に『アモルメットコア』の効果は抜群で、高周波ノイズを取り去ることで、これだけ音質が向上することと、本来耳には聞こえない高周波ノイズが、これ程再生音に“悪さ”をしていたことに改めて驚かされました。

最後に
この『アモルメットコア』の最大のメリットは、従来からあるノイズフィルタでは、例えノイズは取れても本来持っている音楽のエネルギーまで削がれてしまい、痩せた面白くない音になってしまうのが常でしたが、それらを微塵も感じさせないところが“素晴らしい”そして“画期的”と感じました。

今年は『超高周波ノイズ』対策において、今後のオーディオ再生にとっての“ターニングポイント”になりそうな予感がします。それ程にインパクトの大きな『アモルメットコア』の登場です。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

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    三宮1ばん館 B1F
    (神戸 三宮)