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2020年6月 2日 (火)

コードカンパニーの通称”ノイズ・ポンプ”『 グラウンドアレイ 』を自宅で体感!

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
本日は、コンポーネントの空き端子に挿すだけで高周波ノイズを高効率で吸い上げる「ノイズ・ポンプ」こと『 グラウンドアレイ 』をピックアップ。


自宅のオーディオシステムに導入してみましたので、その結果をレポートします。

■ CHORD COMPANY(コードカンパニー)について
CHORD COMPANY(コードカンパニー)は、1984年にオーディオケーブル専業メーカーとしてイングランドのソールズベリーに設立されました。同社のケーブルは、そのほとんどが英国 ストーンヘンジ近くの自社工場にて、手作業で製作されているそうです。

開発テーマは「人の心に響く音」で、それは線材やシールド等、パーツのスペックを向上するという技術的側面だけでは成し得ません。コードカンパニーは、ケーブルをどのように活かして素晴らしい「音楽」をありのままに伝えるか・・・ここまで考えてこそ、本当の意味で「良いケーブル」を製作できるのだと言います。

同社は高級・高品位ケーブルブランドとして、日本のオーディオ市場でも確固たる地位を占めています。しかし今回取り上げます『 グラウンドアレイ 』はケーブルではなく、その開発途上で得られた同社の高周波ノイズ対策の独自技術である《 チューンドアレイ 》を組み込んで製品化した、”高周波ノイズ対策の最終兵器”とも言えるノイズ吸収プラグです。

コードカンパニーは長年、機器間を繋ぐ回路(=ケーブル)をノイズから守る対策をしてきました。同社は世界に先駆けて音楽・映像信号に高周波ノイズが与える影響を発見したケーブルメーカーで、どんなケーブルでも機器に繋いだ瞬間に、アンテナとしてノイズを拾ってしまう危険性があると指摘したのです。

ただ、ブ~ン(主に50・60Hz)というハムノイズ(低周波ノイズ )なら普通に聴こえるため、それを消しさえすれば(レコードプレーヤーのアースをとる等)、音楽を綺麗に聴くことができるのですが、デジタル機器から出る高周波ノイズは、可聴帯域を遙かに超えた周波数であり、これにより電気信号に歪み(ジッター等)を引き起こして、音楽情報を著しく傷つけてしまっているのです。

近年のデジタル化により家庭内は、スマホや携帯、Wi-Fi、ブルートゥース、LED照明、スイッチング電源などの高周波ノイズで溢れています。さらにはオーディオ機器自体もノイズ発生源となっており、それ自身は勿論、電源やアースを介して、他のオーディオ機器にも影響を与えてしまっているのです。

そんな中で誕生した技術の1つが、同社の「アレイテクノロジー※」です。『 グラウンドアレイ 』はこれを応用し、2年以上の研究期間を経て、機器内部に発生・侵入・蓄積するノイズの除去専用の製品として開発されました。 信号経路の途中に組み込むフィルターや回路ではなく、コールドもしくはグラウンド(アース)の端子のみに作用する設計で、最高度の振動対策・シールドを施していると言います。

※ 「アレイテクノロジー」とは、プラグの接点において信号のごく一部が元の来た方へ反射し、本来の音楽・映像情報に変異を与えるノイズとなってしまう現象である「信号反射」を、アレイ線という追加の導体に反射した信号を導き、熱に変換・発散するのです。

■ 『 グラウンドアレイ 』の原理をチェック
『 グラウンドアレイ 』は、長さ約90mm、重さ約60gのアルミ製のシリンダーケースの内部に、電気的にパッシブ(受け身)な5つの素子が、グラウンドにのみ作用する(ホット等、信号ラインには接触しない)形で組み込まれており、各々異なる帯域を受け持って効率的にノイズを吸収します。そして熱に変換することで発散する、というのが基本的な原理です。

ケースには切削のアルミニウムを採用して、内部のシールドと共に外部のノイズから素子を守っており、『 グラウンドアレイ 』自体がノイズを拾うアンテナとなることを防止しています。また、ケース内は振動減衰に優れた素材で満たされており、共鳴対策も万全です。

そして『 グラウンドアレイ 』は熟練の職人によって非常に精密に製作されており、同時に軽量設計にも配慮され、接続部分の力学的負担は一般的なケーブルを接続した際と同程度に収められています。『 グラウンドアレイ 』はコードカンパニーの長年にわたる高周波対策と「アレイテクノロジー」の蓄積があってこそ誕生したのです。

『 グラウンドアレイ 』は、極めて広帯域の高周波ノイズを高効率で吸い上げることから《 ノイズ・ポンプ 》という愛称も付けられています。使用法は至って簡単で、コンポーネントの空き端子に挿すだけです。アナログ機器やデジタル機器を問わず、あらゆるオーディオ機器にご使用いただけます。

コードカンパニーは、CDプレイヤー等ソース機器の出力端子への接続を勧めています。特にストリーミングをご利用の方は、スイッチングハブがあらゆるオーディオ機器の中で特にノイズに溢れていることを念頭に、接続場所を検討して下さいとしています。

また、基本的にはステレオアンプの場合でも左右どちらかのチャンネルに挿すだけで充分ですが、左右両チャンネルに挿すとより効果的な場合もあります(機器内部の回路によって異なります)。複数の機器各々に接続した場合も、効果的にノイズを吸収します。その他、D/Aコンバーターやストリーミング機器、テレビ等の映像機器にもご使用いただけます。

■ 試聴しました

下側が「GROUND-ARAY-RCA」

何と音出しの瞬間(※)鳥肌が立ちました(※輸入元曰く、効果が出るのに少し時間が掛かると言いましたが)。音楽の背景のザワつきが消え静かになり、全ての帯域にわたって、明らかに雑味のない別次元の音の世界が眼前に広がったのです。

具体的には、ボーカルにあったどうしても取れなかったトゲがスッと取れ、落ち着いて安定感のある、温かい声の人間が現れました。声の肉質感や生々しさは圧巻で、実に立体的かつ、からだ全体で歌うのです。

低域の解像度は圧倒的に改善され、深く沈み込むようになりました。全くボケのないクリアな低音です。高域は伸び伸びとして弾け、キツさは完全に取れ、音量を上げていっても、うるささを全く感じなくなりました。

また、情報量・音数が非常に増えた結果、今まで感じられなかった微妙な部分が出てきたのには正直驚きました。微妙な床の響きやバックの演奏者の動きまで感じる程リアルになったのです。

試用前、これ程の効果があるとは予想もしていませんでした。オーディオ装置のグレードが1ランクではなく、明らかに2ランク以上、上がってしまったのです。えらいことです。手放せなくなってしまいました。

さらに前回取り上げた i-Fi「iSilencer」との相乗効果が現れたのか、PCオーディオ(パソコンによるファイル再生)のサウンドが、かつてないレベルに達したのです。PCオーディオがここまで来るとは・・・正直感動しました。

価格は高いが、まずは1本導入してみてはいかがでしょう。きっと貴方のオーディオへの取り組み方が、根本的に変わることでしょう。
(あさやん)

2020年5月19日 (火)

USBオーディオの救世主『 iSilencer+ 』『 iDefender+ 』登場!

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、USBオーディオの救世主とも言える「iFI-Audio」のUSBノイズフィルター『 iSilencer+ 』と『 iDefender+ 』をピックアップ。
自宅のPCオーディオシステムで試聴しましたので、その結果をレポートします。


iFI-Audio『 iSilencer+ 』



■ PC(USB)オーディオの歴史
PCオーディオは、最近ではUSBオーディオ(USB-Audio)と言われ、ネットワーク系のオーディオとは区別されてきています。PCオーディオの歴史は2008年頃から始まり、既に10年以上経過しています。当初はPCとUSB-DACによるPCオーディオ(USBオーディオ)がメインでしたが、今ではその後登場したネットワークオーディオと共に新ジャンルとして定着しています。

直近では、ネットワークオーディオの方が配信元の充実やストリーミングなど何かと話題が多く、USBオーディオは少し肩身が狭いというのが現状でしょう。また、アナログブームあり、CD回帰ありで、ディスク系が見直されたり、さらにUSB-DACの新製品が少ないなど、一時期ほど話題に上らなくなっても来ています。

しかし私自身は、今でもCDとUSBオーディオをほぼ同割合でメインソースとしており、たまにアナログディスクというスタンスでオーディオを楽しんでいます。特にMQAが登場してからは、MQA-CDやe-ONKYOなどのMQA音源のパフォーマンスを最高度に引き出すため、USBオーディオには当初以上にこだわっている昨今です。

USBは元々パソコンのために考えられたもので、まさか将来オーディオに使われるとは考えられていなかったインターフェースです。それ故、オーディオに使用すると、どうしても「ノイジー」になってしまいます。

勿論USBインターフェースは、ハイレゾ・オーディオのデータを最大限の解像度で伝送でき、しかもエイ(ア)シンクロナス伝送によって、オリジナル・ソースのデータをビットパーフェクトで伝送することができます。しかしこれは机上の空論で、実際には、USBは電力とデータの両方を伝送するために設計されたコンピューター・インターフェースなのです。そのため、電気ノイズとりわけコンピューターの電源からのノイズの影響を受けやすく、これが音質的には不利となっているのです。

その解決策として、英iFIにはUSBオーディオの品質を向上させるデバイスがあります。中でも人気が高いのが「Silencer3.0」と「iDefender3.0」でした。これらは親指サイズの「スティック」で、コンピューターのUSBソケットに差し込んで、コンピューターとDAC(単体製品でもアンプ内蔵のものでも)間に使います。その改良モデルがついに発売になりました。

それが新たなUSBオーディオの救世主とも言える『 iSilencer+ 』と『 iDefender+ 』です。
それでは『 iSilencer+ 』から詳しく見てまいりましょう。

■ iSilencer+

USBオーディオでは、プリンターやHDドライブなどの周辺機器に比べ、その信号伝送時に大きな負担が掛かります。伝送中のエラーチェック(CRC:巡回冗長検査)はしていますが、USB信号の電気ノイズはCRCエラーの原因となり、その結果データ・ロスが生じて信号の純度も低下してしまいます。これらがオーディオ信号の歪み、様々なノイズ(クリック音やポップ音)、遅延といった症状を生み出すのです。

つまりこれらはすべて、コンピューター・ベースのオーディオ・システムのパフォーマンスに影響を与える可能性があるということです。『 iSilencer+ 』は、ソースの電気ノイズ(EMI/RFI〔電磁干渉/無線周波数干渉〕を含む)を除去することによってこの問題を解決し、DACへのオーディオ・データのビットパーフェクト伝送を可能にするのです。

本機がユニークなのは、パッシブ・フィルターとiFi独自の「ANCII(Active Noise Cancellation II)回路」を組み合わせて、これを実現している点です。軍用レーダー・テクノロジーから開発された「ANCII」は、アクティブ・ノイズ・キャンセリング・ヘッドフォンと同様の方法で、入ってくる電気ノイズとまったく同じ信号を、正反対の位相で発生させてアクティブにノイズを打ち消します。

これは、低域と中域のノイズを除去するのにきわめて有効です。一方、パッシブ・フィルターの方はもっと高い周波数帯域で動作します。この組み合わせにより、パッシブ・フィルターだけに依存するデバイスよりも、USB信号を損なうノイズを根絶する効果がかなり高いのです。また、デジタル歪を生じさせ、デジタル特有のあの冷たくきついサウンドの原因となるジッターの発生も低減します。

『 iSilencer+ 』は、これまでの「iSilencer3.0」と比較して、いくつかの点を贅沢に強化しています。入出力フィルタリング用にlow-ESR(Equivalent Series Resistance 等価直列抵抗)のタンタル・キャパシターを使用することでフィルタリング容量が10倍になり、これによってノイズ撃退機能を高めています。

また、「iSilencer3.0」はUSB-Aコネクター仕様のみでしたが、『 iSilencer+ 』は、新しいUSB-Cコネクターも含めて、3つのバージョンを用意しています。どのバージョンも、「スーパースピード」のUSB3.0規格に準拠しています。もちろん下位のUSB2.0互換です。高品質な金メッキ・コネクターを装備し、最適な信号伝送を実現します。

『 iSilencer+ 』は、長さ:50mm×幅:20mm×高さ:9mmで、僅か7gの小型スティックタイプです。端子によって【 USB-A端子オス⇒ USB-A端子メス 】(AAタイプ)、【 USB-C端子オス⇒ USB-A端子メス 】(CAタイプ)、【 USB-C端子オス⇒ USB-C端子メス 】(CCタイプ)の3種類です。

『 iSilencer+ 』は、PCとDACの間のアクティブなUSB出力に差し込みますが、本機を複数個、空いたUSBポートに差し込んで、さらにEMIの放射を低減させることもできます。スティックの数が増えれば(ANC回路の数が増えることで)、ノイズの低減能力も増加していきます。外付けハードドライブとミュージック・サーバーとの間に本機を使うこともできます。

■ 自宅のPCオーディオ(USBオーディオ)システムで『 iSilencer+AA 』を使用して試聴しました。

PCのUSB-A端子(メス)とUSBケーブル(オス)の間に『 iSilencer+AA 』を挿入しました。

まずは低音の変貌に驚きました。実にしっかり、ドッシリして太く厚みも増したのです。この場合往々にして膨らみ気味でぼけてしまい勝ちですが、透明度を維持したまま団子にならず、ヌケの良いしっかりした低域なのです。

高域のチャラチャラ感も全くなく、声を張り上げた時のきつさも感じなくなったのです。シンバルやハンドベルの超高域の透明度、リアル感は抜群で、エッジの効いた歯切れの良さは格別でした。

全体には情報量が明らかに多くなり、音場が広く、空間表現力が高まり、エコー感も強調されず自然に感じるようになりました。そしてダイナミックレンジが拡大し、音楽が生き生きとして弾んできたのです。

特に感心したのは、高橋真利子の24/96のハイレゾのボーカル音源で、彼女独特のシャウトした部分で、どうしてもきつくなってしまう所が、ギリギリきつくなる寸前まで伸びきるのには正直驚きました。今までどんな対策を講じてもダメだった部分が『 iSilencer+ 』で解決してしまったのです。さらにボーカルとバックの楽器が重ならず分離したのにも驚きました。

■ i-Defender+

『 iDefender+ 』は、さらに専門的なUSBオーディオ・デバイスで、コンピューター・ベースのオーディオシステムでの問題点(苛々するようなバズ音やハム音)の原因となるグラウンド(あるいはアース)・ループに対処するために設計されています。

本機をPCなどのソース・デバイスのUSBソケットに差し込むと、グラウンド・ループ(アースが複数あるのが原因で、これによってノイズが増加する)があるかどうかを検知し、PCのアース接続を「賢く」遮断して、システムのノイズ・フロアを劣化させる原因となるグラウンド・ループ・ハムを根絶し、解像度とダイナミックレンジを改善するのです。

家庭用のコンセントや内蔵バッテリーではなく、コンピューターのUSB電源に依存するDAC(バスパワー駆動の製品)に使用すると、さらに効果を増します。5Vの外付け電源(iFiの「iPower-5V」と付属の変換ケーブルを介して)を本機の側面にあるUSB-Cソケットに接続すると、コンピューターからの電力供給をブロックして、外付け電源からDACに直接電力を供給します。

『 iDefender+ 』も『 iSilencer+ 』同様、「iDefender3.0」に出力フィルタリング用のlow-ESRタンタル・キャパシターを加えて、アップグレードしています。また、接続する機器に合わせて3つのバージョン(AA、CA、CC)を用意しており、USB3.0とUSB2.0の規格にも準拠し、コネクターは金メッキ仕様になっています。

■ 自宅システムで『 iDefender+AA 』を使用して試聴しました。(※注:既にかなりアース対策はしています。)

PCのUSB-A端子(メス)とUSBケーブル(オス)の間に『 iDefender+AA 』を挿入しました。

確実に力強さが増し、重心が低くなり安定感が出てきました。低域はクリアさを維持しつつ、情報量は明らかに増えています。試しに外すと明らかに膨らんでしまい、ボヤーっとしてしまいます。全体に粒立ち、歯切れが良くなり、音楽を楽しく聴かせてくれます。ベストセラーのKORG「DS-DAC-10R」などのバスパワー駆動のDACの電源強化をお望みの方には大いに朗報だと思います。

また、音楽データ用のハードディスクドライブとUSBハブの間に『 iDefender+AA 』を繋いだ場合、安定感が大きく増し、滑らかさが確実に加わりました。

(あさやん)

2020年2月 9日 (日)

Joshin-webが選ぶ、2020年ブレイク必至のオーディオアクセサリー BEST 10選

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
2019年、オーディオアクセサリーは数年前の新製品ラッシュや高価格帯シフトにやや歯止めがかかった状況で、じっくり練られ、本質を追究した地味ながら効果の大きいアクセサリーが揃いました。今回は10万円以下の商品を中心に、比較的お求めやすい商品をピックアップ。その効果の程を簡潔にまとめてみました。


■ インフラノイズ『 AACU-1000 』

アナログラインに本機を挟むことで、アナログ信号に混入したノイズの時間軸と位相のズレを補正整合させるディレイラインです。トランスやアンプのように周波数特性を劣化させたり、アナログ信号に色付けしてしまうことも一切ありません。アナログ信号を何ら変形することなく、混じり込んだノイズ成分だけを無害化するアイテムです。

本機の使い方はかなり自由で、それはユーザーの感性に任されています。RCAプラグのオス、メス側は接続する都合で選んで下さい。基本的には入力側と出力側の指定はありません。ある意味オーディオ経験の豊かさが物を言うアイテムです。

音場感、空間感、立体感、奥行き感、全てが明らかに繋ぐ前を大きく上回ります。音色的には全く変化はないものの、滑らかさや生々しさが加わり、音の強弱がハッキリしてきて、声が空間に浮遊するようになりました。

■ フィデリックス『 NON-STAT 』

手に持てるサイズのアナログレコード用・静電気除去アクセサリーです。針を下ろす前に、盤から約20cmの位置で、約5秒間照射すれば完了です。マイナスに帯電したレコードにプラスイオンを吹き付けて中和させ、静電気をゼロにします。006Pの電池で動作し、内部には高圧トランスと電子回路が内蔵されています。

従来からある同種のスパークさせてパルス波を発生させるタイプではなく、サイン波を使うためノイズを撒き散らすこともありません。

針を下ろした瞬間から、明らかにスクラッチノイズが減ったと分かります。S/Nが良くなり、ノイズに邪魔されていた弱音部分が聞こえてきたのには驚きました。大音量時のビリ付きも無くなり、安心して内周部まで聴けるようになりました。乾式クリーナーをかける前に使うと埃が良く取れました。

■ フルテック『 NCF Booster-Brace 』

いずれも大ヒットを続けている「NCF Booster」シリーズの第4弾です。コンセントプラグの制振用ですが、その用途は壁コンセントや電源タップに装着することで、電源プラグを制振するのが目的です。もちろんNCFによる静電気除去効果も期待できます。

本体はNCF調合のナイロン樹脂、外周ハウジングは アルミ合金で作られています。本機は3Pの2口タイプの壁コンセントを前提に設計されており、付属の部材で位置を決め、本体を特殊な粘着テ ープで固定します。

壁コンセントに装着することで、全体にサウンドが落ち着き、静かで明らかにS/Nが向上しました。低域の締まりや迫力は圧倒的で、殊に低域の沈み込みが素晴らしく感動ものでした。ここまで改善できるとは想定外でした。

■ クリプトン『 SC-HR2000 』

4本の信号線を内蔵したスピーカーケーブルで、バイワイヤリング接続が可能なターミナルを持つスピーカーとアンプの間なら、本ケーブル1本でバイワイヤリングが完結します。

その4本に低域用と高域用として最適なケーブルを使うことで、スピーカーの性能を出し切りたいという、クリプトンのスピーカー設計者:渡邉氏の意向が大きく反映されたケーブルだとも言えます。

低域用はパイプの芯材の周りに PC-Triple C単線φ0.33mmx7本x6束、高域用はマグネシウム芯線の周りを PC-Triple C単線φ0.7mmx6本が取り囲む形でより合わされており、どちらもロープよりとすることで均一なテンションが掛かるとのことです。確実に音の密度がアップし、精細さとリアリティを併せ持つ、臨場感溢れたサウンドです。バイワイヤリングの優位さが確実に引き出せます。

■ IFiオーディオ『 PowerStation 』

UL規格のコンセント8個口の電源タップで、筐体は非常に強固なアルミで叩いても殆ど鳴きません。

本機の肝は何と言ってもベストセラーを続けている同社の並列型ACノイズフィルター「iPurifier AC」を搭載していることです。従って極性チェックも可能です。

通常のフィルター内蔵のパッシブな電源タップは特定の高域にしか効果がなく、しかも音楽信号にまで影響が及んでしまう製品が多い中にあって、本機は全帯域にわたってノイズのみを抽出し、それを40dBも減衰させるのだと言います。

解像度が向上し、音のにじみが取れて、コントラストの高い、彫りの深いサウンドになりました。低音のもやもや感が無くなり、力強く締まってきます。パワフルに音楽のもつ要素を出し切ってくれたと感じました。

■ コードカンパニー『 Ground ARAY 』

英国のケーブルブランドであるコードカンパニーが長年のケーブル開発で重視してきた高周波ノイズ対策の最終結論が本機「グランドアレイ」です。

使用法は簡単で、RCAやXLRの空き端子に挿すだけです。どんなケーブルでも機器に繋いだ途端、アンテナとしてノイズを拾ってしまっています。特に厄介なのは、デジタル機器からの高周波ノイズですが、同社独自のノウハウを駆使して、長さ90mm程のシリンダーケースに電気的にパッシブな5種類の素子を組み込むことで、高周波ノイズを吸収し、熱変換しているとのことです。

音楽に僅かにかかっていたベールがはぎ取られ、瑞々しい透明感が支配しました。S/Nが格段に向上し、静寂感が格別で、音源をありのまま再現するとこうなるのかと感じさせられました。

■ アコースティックリバイブ『 RES-RCA/XLR 』『 RET-RCA/XLR 』

本製品「リアリティエンハンサー」は、機器やアンプなどの空き入出力端子に接続して、端子周りの振動抑制と外部からの電磁波ノイズの侵入を防止するアイテムです。

入力端子(ショート)用のRCAとXLRタイプ「RES」と、出力端子(ターミネート)用のRCAとXLRタイプ「RET」の計4タイプがあります。(※「RES」は絶対に出力端子に使わないようご注意下さい。)

ボディは航空機グレードのアルミ合金、内部配線材は PC-Triple C/EX(導電率:105%)、内部には天然水晶、天然シルク、貴陽石(強力なマイナスイオン)や、リチアトルマリン(トルマリンと同類の電気石)といった同社ならではのノウハウがいっぱい詰まっています。

接続した瞬間ザワザワ感が取れ、S/Nが明らかに向上します。付帯音が減少し、一音一音が明瞭になり、音場がリアルに再現されました。端子周りの防振の効果は勿論、電磁波の影響が如何に大きいか改めて知らされました。

■ 光城精工『 Crystal 6.1 』

人気のForce Barシリーズ「Force bar 6.1」(接地極付の3P×6口+2P×1口)の電源タップの振動対策を強化し、更にC/Pが高まりました。

3パーツ構造は従来機と同様ですが、トップカバーと宙吊りさせたサブシャーシの結合部をチタン製から制振合金:M2052に変更し、不要な振動をシャットアウトしています。

ボトムシャーシは厚みを増し、TAOC製の振動吸収シートに変更。内部配線も4N無酸素銅単線から錫メッキ1.6mmの単線素材に変更されています。

聴感上は帯域が広く感じられ、クリア感も前作を上回っています。また低域も沈み込みが深く、中域は厚みを増し、高域は爽快で伸びやかです。使う人の立場に立ったユーザビリティの高さを備えた2万円台の電源タップとして自信を持ってお勧めします。

■ クライナ『 Palette-Cu 』

従来の「PaletteBoard」 のスパイク内蔵インシュレーター(T-PROP+AudioSpice)を挟み込んだ内部に、2mm厚の銅板を貼ることで、更に不要振動を抑制しシールド効果も加えています。

インシュレーターは菱形の「ダイアモンド・フォーメーション」で配置されており、これは近大の西村教授との共同研究によるものです。

仕上げは前作と同じで、固有の共振を自然に減衰させる漆仕上げ、重量は1.5kg増加し約7kgあり、ズシリとした重さです。銅板効果もあり、全体の重心が下がって安定感も増しています。内部の銅板と機器のシャーシ電位の差を無くすための接続用のネジ穴も2箇所に装備されています。

従来機との音質差は歴然で、色付けのない立体的で奥まで見通せる音場は圧巻です。機器の性能を限界まで引き出すとこうなると実感させられました。

■ サンシャイン『 SAC REFERENCE1.8 』

見た目はどうと言ったことのない普通のモールドの3P電源ケーブルですが、ひとたび付属の電源ケーブルと交換すると、そのC/Pの高さに唖然とされると思います。

かく言う私も最初はバカにしていたのですが、使うと、もう後戻りできなくなってしまいました。

導体には、6Nでも7Nでもない4Nのデップ・フォーミング無酸素銅線(溶銅に中心銅線を連続的に通してコーティングする製法)を使い、さらにHES(超飽和電流型ケーブル活性装置)処理まで施しています。

ノイズ感が激減し、濁りが消え失せました。高解像度でダイナミックレンジも広く感じました。これだけの出費で入門機が中級機にランクアップします。ケーブルは価格だけではないことを思い知らされました。

いかがだったでしょうか。
このようにオーディオアクセサリーの話題作が続々と登場してきています。お持ちのオーディオ機器の2020年の活性化策として、いずれか1アイテムからで結構です。最新オーディオアクセサリーの導入をぜひご検討下さい。間違いなく新たな発見があり、あなたのオーディオライフが更に充実することでしょう。
(あさやん)

2020年1月27日 (月)

インフラノイズ・アキュライザー第3弾! アナログアキュライザー『 AACU-1000 』

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
本日は、インフラノイズより登場した、音質を向上させるオーディオアクセサリー「アキュライザー」の第三弾『 アナログアキュライザー AACU-1000 』をピックアップ。アナログラインのRCA入力端子やRCA出力端子に接続するだけでドラマチックな音楽表現力が生まれます。



■ インフラノイズ・アキュライザーのおさらい
第一弾『 DACU-500 』は、2018年1月に登場した「デジタルアキュライザー(デジタル整合器)」で、同軸デジタルの途中に挿入して使用します。本機はパッシブであり、デジタル信号のタイミングを内蔵のディレイ用のコイル(鉛筆に単線を数回巻いた位)で揃えるのだと言います。これによってデジタル信号に混入したノイズによって生じる時間軸と位相のズレを《 ディレイライン整音 》することで、音質を向上させるオーディオアクセサリーです。

私は、D/Aコンバーターのデジタル入力の直前に『 DACU-500 』を使用していますが、その効果は抜群で、解像度が明らかに向上し、生々しくなり、CDもこんなに素晴らしかったのだと、改めて見直す切っ掛けになりました。結局、それ以来、手放せなくなってしまいました。一時期はPCオーディオにのめり込んでいましたが、今ではCDがメインソースに復帰しています。まさにデジタル伝送の救世主的な存在の製品で、《 MQA-CD 》再生にはもはや必要不可欠なアイテムとなってしまっています。

続いて、第二弾『 UACU-700 』は、同年10月に登場した「USBアキュライザー(USB信号整合器)」です。D/AコンバーターのUSB入力端子に差し込み、USBケーブルとD/Aコンバーターの間に入れるだけで、それまでの平面的で無機質な音楽が、ドラマチックな音楽に激変しました。PCオーディオがアナログオーディオのような生き生きとしたサウンドに生まれ変わるのです。特に低域の充実感やヌケの良さは、もはやPCオーディオの世界ではないと感じます。

果てさて、『 DACU-500 』を使ったCDサウンドか、『 UACU-700 』によるPCオーディオか、迷いに迷ったあげく、ほぼ互角に楽しんでいる今日この頃です。

そんな私のオーディオライフの安定期に、またもや、心悩ませるアイテムが登場したのです。その第三弾が、アナログアキュライザー(アナログ整合器)『 AACU-1000 』です。

でもちょっと考えてみて下さい。『 DACU-500 』も『 UACU-700 』もデジタル信号のタイミングを内蔵のディレイ用のコイルで揃えるもので、そこにはアナログ信号は一切介在していませんし、アナログ信号とデジタル信号は絶対に同居していません。そんなことをすれば雑音だらけの音楽となってしまうのは誰でも分かることです。

しかし、インフラノイズの秋葉社長は考えたのです。「デジタルでこれ程の向上があると言うことは、アナログでも同様の方法で音質が改善できるのではないかと・・・」。デジタル再生には見向きもしないアナログファンがカートリッジラインに挿入する「アキュライザー」。はたまた、私のようにデジタルでアナログに迫る音を目指しているオーディオファンがアナログ出力に加える「アキュライザー」ができないものかと考えたらしいのです。

そして「例え完全なアナログラインでも、量は少なくても必ずデジタルノイズが混入しており、それが音を悪くしているはずだと・・・」結論付けたとのことです。特に電源経路から侵入してくるデジタルノイズは無視できないレベルで、このノイズ成分がアナログ信号の高次倍音を変化させてしまい、元の音源には存在しない倍音が付け加えられてしまうと考えたのです。

ただ問題はありました。それが可能だとしても、デジタル環境と比べて、部品、線材、絶縁材による音質劣化が大きいのが試作段階で判明したのです。それは個々の部品の形や重量までもが倍音の忠実度に関係しており、0.1mm単位の精度の部材でも音が違ったのだそうです。結局、部材の組合せの相性を耳で確かめながら一台ずつ仕上げるという、気の遠くなるような、まさしく楽器作りのような作業が必要になったと言います。これこそ個人企業ならではの製品作りなのです。

■ アナログアキュライザーの使い方とは?
『 AACU-1000 』は、前述のようにアナログ信号に混入したノイズの時間軸と位相のズレを補正整合させるディレイラインです。極僅かな遅延なので周波数特性の劣化や位相は変化しません。トランスやアンプのように周波数特性を劣化させたり、アナログ信号に色付けしてしまうことも一切ありません。アナログ信号を何ら変形することなく、混じり込んだノイズ成分だけを無害化するのだとしています。

アナログアキュライザー『 AACU-1000 』が無い状態では、この僅かなノイズ成分が高次倍音を変化させてしまい、元の演奏にはなかった倍音が、知らぬ間に付け加えられてしまっていたのです。ここに目を付けるのはさすがと言う他ありません。

従来、一流のオーケストラの素晴らしい弦の音が、まるで一般のオーケストラのそれに聞こえてしまうことがあったのは、信号が変形してしまった訳ではなく、それはノイズ成分のいたずらだったのです。これまでこの有害なノイズ成分を減らすために、LC(コイル/コンデンサ)やトランスで高域をカットすることである程度効果はありました。しかし同時に高域の劣化が必然的に起こってしまっていたのも事実です。

でも、「”アナログアキュライザー”に興味はありますが、そんなコイルを巻いたチョークコイルみたいなものを、愛用中の数十万円もするMCカートリッジ出力に入れる気はしません。せっかくの信号のハイが落ちてしまって、どうしようもなくなるに違い無い。聴く前から音質が劣化するに決まっている。」とおっしゃる超ベテランのアナログマニアがいらっしゃったそうです。

こんな人にも秋葉社長はこう説明しています。「そのように思われるのは不思議ではありません。ただコイルと言っても鉛筆に単線を数回巻いたくらいであれば、L成分は極わずかなもので、おまけにそのターンにはシールドがしてあるディレイラインなので、L成分はゼロと言えます。これはカートリッジの出力ピンから出るリード線と同程度なのです。」

カートリッジのリード線を貴金属線やヴィンテージものに交換すると大きく音質が変化しますが、リード線の場合は音色が変わるのであって改善される訳ではありません。「アナログアキュライザー」はカートリッジが取り出した信号に乗ってくる高周波成分の害を無くすことができるのです。『 AACU-1000 』は、これまでは無かった発想のアクセサリーと言えます。

アナログアキュライザー『 AACU-1000 』の使い方はかなり自由で、それはユーザーの感性に任されています。RCAプラグのオス、メス側は接続する都合で選んで下さい。基本的には入力側と出力側の指定はありません。

アナログ信号の場合は本機のPASSシールの貼ってある側を右chにします。アナログラインならどこにでも使用できますが、低レベルのMCカートリッジの出力に使用する場合は、ループが形成されハムが出る可能性があります。通常レベルのライン信号ではレベルの変化やS/Nの劣化は一切ありません。

デジタル再生の場合は、アナログ信号への変換直後に使用するのが基本です。具体的にはCDプレーヤーやD/AコンバーターのL/Rのアナログ出力端子です。しかし、プリメインアンプの入力やプリアンプの出力などで効果が大きい場合もあり得ます。お好きな音楽でのヒアリングによって最適箇所をお選び下さい。

レコード再生の場合も、最上流(カートリッジ出力)にするか、最下流(パワーアンプ入力)に接続するかはシステムや聴く音楽によって変わります。またMCトランスなどのトランスに繋ぐ場合はトランスの入力側か出力側かはヒヤリングで決めていただきたいとしています。

このように『 AACU-1000 』の使い方はかなりユーザーに委ねられています。ある意味オーディオ経験の豊かさが物を言うアイテムです。また、ノイズフィルターやアイソレーター、トランスなどの音質改善アクセサリーとの併用はできるだけ避けて欲しいとしています。併用する場合は周波数レンジなどのオーディオ的要素で判断するのではなく、楽器の音色やグルーヴ感など、音楽的要素が損なわれていないかで判断して欲しいともしています。

■ 試聴してみました

一番左が『 AACU-1000 』

実際に自宅で『 AACU-1000 』をD/Aコンバーターの出力に繋いでRCAケーブルで聴きました。

一瞬でその変化に感動しました。音場感、空間感、立体感、奥行き感、全てが明らかに繋ぐ前を大きく上回ったのです。音色的には全く変化はないものの、滑らかさ、生々しさが加わり、音の強弱がハッキリしてきて、声が空間に浮遊するようになったのです。また、従来感じなかった極小さな鈴の音が聞こえたり、声に湿気が感じられたりと、明らかに情報量が増えています。この段階ですでに外せなくなってしまっていました。

さらに、数時間聴き込むうちに、エージングもあってか、音楽全体が深くなり、響きもより自然なものになってきました。バイオリンはとてもしなやかで繊細感に溢れ、トライアングルのチリンという音もまるでそこにあるように感じられたのでした。試しに、YouTubeの圧縮音源でも試しました。高音質ソフトなら、十分にハイエンドに比肩するグレードで聴けたのには驚きました。曲を替える度にどんどん新たな感動が味わえたのでした。

インフラノイズがオーディオ機器を開発、製造する目的である「偉大な演奏家が残した音源の中に入っている素晴らしいものを、残すことなくすべて味わいたい。」が『 AACU-1000 』によって具現化されたのです。

追伸:筆者宅では、パワーアンプ側に『 AACU-1000 』を使用した場合、立ち上がりが良くなり、サウンドが全体に積極的になり、若干メリハリが強くなったと感じました。アナログアキュライザーのバランスタイプの発売予定(半年後位)もあるとのことです。
(あさやん)

2019年9月13日 (金)

2019秋 話題の最新オーディオアクセサリー3アイテムをご紹介!!

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
前回 ご紹介した、TELOSのノイズ抑制シート『 Quantum Damping 』に引き続き、TELOS USBアクティブノイズキャンセラ ー『 MACRO-Q 』など、最新オーディオアクセサリー3アイテムの効果を自宅で確認しました。そのレポートをご覧下さ い。


■ TELOS USBアクティブノイズキャンセラー『 MACRO-Q 』

USB伝送とは、コンピューターの周辺機器を接続するために開発されたもので、本 来、オーディオの音楽信号を伝送するようには設計されていません。このため、どうしてもコンピューター等のスイッチ ング電源による高周波ノイズや、物理的な信号のジッターから逃れることは現状では不可能です。

その高周波ノ イズがUSBのデジタル信号はもちろん、DACから出力されるアナログ信号にまで干渉しているのです。私の経験上からも、 ジッターによる影響は、いかに純度の高い素材を使用しても、その音質改善はごく僅かで、結局ノイズを抑制するアクテ ィブな回路を使用しなければ、信号の品質自体は良くならないということです。

『 MACRO-Q 』は、まず検知回 路がUSBにおけるランダム・ノイズをコンピューターが検知し、続いてこれを矯正する補正信号を送ってイレギュラーな ノイズに同期して相殺します(検知と補正用に特製ICを2個使用)。その結果、USB伝送のノイズの原因を打ち消すことで 、比較的安定したUSB伝送が実現できるのだとしています。

使用方法は簡単で、『 MACRO-Q 』をUSBの空きポー トに接続するだけで、機器内のUSB伝送網における物理信号のジッターとなるノイズを除去します。さらに、PCの使って いないUSBポートに接続することで、別ポートからUSB-DACへ送り出すUSBデータのノイズも除去できます。

その ほか、CDプレーヤーなどのデジタルオーディオ機器のフロントやリアにある空きUSBポート、DAP(デジタルオーディオプ レーヤー)のUSBポートなどに接続することで、USBポートを設けたことで生じてしまう機器内のノイズも除去することが できます。

筐体はアルミ削り出しシャーシをベースにした構造で、この種の製品としては異例な程しっかりした ものです。また、『 MACRO-Q 』を直接挿入できないようなUSBポートにおいても、付属のUSB延長ケーブルを用いること で本機を使用できます。

自宅では、 ノートPCの空きUSBポートと、USBハブの空きポートに繋ぎました。いずれの場合も同傾向を示し、透明感が上がり、低域 は締まりスッキリしたものになりました。それは外すと瞬間ボヤーッと感じる程でした。

PCでは分離が良くなり 、楽器がクッキリと浮かび上がり、立体的に感じられるような変化でした。一方USBハブでの変化はさらに大きく、S/Nが 良くなり、自然で伸びやかさが感じられるようになり、音場の見通しも明らかに改善されました。これはハブに繋いでい るハードディスクなど、他のUSB接続機器のノイズ除去効果もあるためと思われます。


■ SPEC USBノイズリムーバ ー『 AC-USB1 』

本機も、前述の『 MACRO-Q 』と同じ使用法の製品ですが、『 MACRO-Q 』はアクテ ィブノイズキャンセラーという名前の通り、アクティブにノイズを打ち消す方法をとっていました。

一方、『 AC-USB1 』には、同社お得意のインド・ビハール州産、最高品質の天然ルビーマイカを特殊積層加工したオーディオ用マ イカコンデンサーを樹脂ケースに内蔵しており、これによりUSB由来のノイズ成分を吸収・除去するというものです。

『 AC-USB1 』は、オーディオ機器や、PCの空きUSB端子に接続することで、外来ノイズの飛び込みや、USB回路 のノイズの抑制、動作の安定化といった効果をもたらし、音質を向上させるというアクセサリーです。

本機から は、約10cmのオーディオ用高音質素材USBケーブル(USB-A)が出ており、USB端子周辺のスペースの制約を受けずに接続 することができます。実際、我が家でも狭い場所に置いているUSBハブに簡単に接続できました。

USBハブでは、 ザワザワ感が消え、音の見通しが良くなりました。音量も若干上がったように感じました。また、メーカー推奨のCDプレ ーヤーの空きUSB端子に繋いだところ、明らかにトゲトゲしさが取れ、透明感がアップし、音楽全体がコリッとしてヌケ が良くなりました。外すと、途端にヌケが悪く感じたのには正直驚きました。いかに使っていないUSB端子が悪さをして いたか、思い知らされました。

本機による 改善度合いは微妙ではありますが、これまでどうしても取れなかったCDのデジタル臭さがスッキリ取れたのには驚きです 。気が付けば、最早CDプレーヤーから外せなくなっていました。


■ FURTECH コンセントプラグ用・制振コネクターホル ダー『 NCF Booster-Brace 』
大ヒットを続けている「NCF Booster」シリーズの第4弾です。今回は第1弾と同じコ ンセントプラグの制振用ですが、その用途は壁コンセントや電源タップに装着することで、電源プラグを制振するのが目 的です。もちろんNCFによる静電気除去効果も期待できます。

本体はNCF調合のナイロン樹脂、外周ハウジングは アルミ合金で作られています。本機は3Pの2口タイプの壁コンセントを前提に設計されており、アース用の穴に付属のチ ップを差し込み、それに位置決め用のブロックを差し込むことで、本体の取付位置が決まり、そこに本体を特殊な粘着テ ープで固定。その後、チップとブロックを取り除くことで、コンセントプラグを半固定できます。非常によく考えられた 位置決め方法です。

自宅では、 デジタル機器用のメインの電源タップの電源ケーブルを繋いでいる壁コンセントに装着しました。全体にサウンドが落ち 着き、静かで明らかにS/Nが向上しました。低域の締まりや迫力は圧倒的で、殊に低域の沈み込みが素晴らしく感動もの でした。ここまで改善できるとは想定外でした。


■ 最後に

今回ご紹介しました、オーディオ アクセサリーの最新3アイテムや、前回のTELOS『 Quantum Damping 』は、図らずも全てノイズ対策アイテムとなりまし た。それ程に今巷では目に見えないデジタルノイズがオーディオ機器にダメージを与えているのです。

これらの 効果は、お使いの環境や機器によって大小はありますが、私の自宅の環境では、いずれも改善の方向に働いたアイテムば かりです。ぜひ、気になるどこか一箇所からで結構です。手始めに導入なさってみてはいかがでしょうか。
(あさやん)

2019年9月 6日 (金)

TELOSよりオーディオアクセサリーに革命を起こす!ノイズ抑制シート『 Quantum Damping 』が新登場!

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
台湾メーカーのTELOS(テロス)から、アクティブアース発生器「GNR(Grounding Noise Reducer)」、電源ノイズ低減器「QNR(Quantum Noise Resonator)」に続く、オーディオアクセサリーの新アイテムが登場。ノイズ抑制シート『 Quantum Damping 』の効果を自宅で確認しました。そのレポートをお届けします。


■ Telos Audio Designとは

Telos Audio Designは2006年に台北にて設立されました。オーディオ機器の輸入業務を行っていたJeff Lin氏がオーディオ機器はその置かれる環境によって、十分に実力を発揮できないという、オーディオの宿命を何とか打破したいとの考えから同社を立ち上げたのです。同社の製品はオーディオ機器の実力を最大限発揮するという理想を、斬新的な発想と卓越した技術力で達成してきています。

TELOSのアクティブアース発生器「GNR Mini 3.1」「GNR 3.1」や、電源ノイズ低減器「QNR3.1」については、このコーナーで以前にも何度か取り上げ、その効果は私の予想を遙かに超えるものでした。TELOSの「GNR」「QNR」によって、コンポーネントのいかなるグレードアップとも《別次元》の圧倒的改善が得られることに私は衝撃を受けたのでした。

【過去のブログはこちら】

・これぞオーディオ装置のアース対策の決定版!?

・TELOSアクティブアース『 Grounding Noise Reducer 3.1(GNR3.1) 』を徹底的に試す!



■ ノイズ抑制シート『 Quantum Damping 』とは

A4サイズの「Quantum Damping Large」、A5サイズの「Quantum Damping Middle」、Smallサイズの「Quantum Damping Small」の3種類がラインナップされています。

『 Quantum Damping 』は、前述の「QNR」など同社の機器内部のノイズ対策のために開発された電磁波吸収シートに、さらに改良を加えて製品化したとのことです。1ミリ厚の柔らかいラバーのような質感のシートです。表面にはTELOSの「T」をあしらった唐草模様のような模様が描かれています。使用方法は実に簡単で、オーディオ機器の上か下に直に置くだけです。

材質はシリコンをベースに、グラフェン(炭素原子が蜂の巣状に互いに強固に共有結合した単原子シート)、レアアース、遠赤外線発生成分、イオンパウダー、二酸化チタン光触媒など、11種類の化学物質を特別な比率で混合したものとのことです。特にグラフェンは、目に見えないコーティングを実現する最新の素材で、軍事関係の製品、特にその強力なシールド特性によって、ステルス戦闘機用の製品に使われているそうです。


■ Large、Middle、Smallの3種類を実際に使ってみました

【1】PCオーディオ用のノートパソコンに使用。
ノートパソコンの上にA4サイズの「Large」を置いてみました。



その瞬間、サウンドがスーッと落ち着き、耳障りな刺激音が明らかに減りました。滑らかでヌケが良く、爽やかでデジタルっぽさが無くなりました。低域に安定感が出て、ボーカルもしっとりと落ち着いたのです。まるで音源をアップサンプリングをした時のように感じました。

ただ乗せただけですが、この激変ぶりには驚きました。いかにパソコンから電磁波が盛大に出てるか、再生音に悪さしているか、改めて実感できました。外すとすぐ元の状態に戻ってしまいます。また、パソコンの下に敷いた場合もほぼ同じ効果でした。

【2】CDプレーヤーの天板とUSB-DACにA5サイズの「Middle」を載せました。



CDプレーヤーはトレイの真上の位置に置きました。サウンド全体がハッキリ、クッキリしてヌケが非常に良くなりました。従来、少し解像度が悪いのではと感じていたCDソフトのもたつきが取れ、意外に良い録音だったのだと改めて見直してしまいました。

USB-DACにも通気口を塞がないように「Middle」を使いました。やはり明らかに情報量がアップし、中央部分の密度が上がったと感じました。膨らみ気味だったベースも締まりが出て、低音がコリッとして音程もしっかりしてきたように感じました。

【3】壁コンセントに挿したプラグと電源タップのインレットプラグに「Small」を巻いて洗濯ばさみで挟んでみました。



プラグでは音に落ち着きが出て歪み感が減って感じました。電源タップの入口のインレットプラグは効果絶大で、これまでで一番変化が大きいと感じました。サウンドが非常に滑らかになり、透明感が圧倒的で、刺激的な付帯音が完全に払拭されました。外すと途端に音がきつくなり、耳障りな部分が感じられました。この効果は非常に大きなものでした。

また、私は実際に試してはいませんが「Small」は本来、ポータブルプレーヤー(DAP)やスマホに使える大きさです。ヘッドホンリスニングにもぜひお使い下さい。

■ 最後に

『 Quantum Damping 』は、近年オーディオ機器における悪影響が益々増大している電磁波を、いとも簡単に取り除ける画期的なアクセサリーです。恐らくほとんどのオーディオファンにとっては、電磁波の影響を日々感じているという方はいらっしゃらないと思います。確かにそれ程微妙な世界です。

でも一度ご自身のシステムで『 Quantum Damping 』を体験してもらえば、いかに電磁波がオーディオ機器に "悪さ" をしていたのか《一聴瞭然》だと思います。まず試されるなら「Small」サイズから始められたらと思います。

オーディオアクセサリーに革命を起こすTELOSの電磁波抑制シート『 Quantum Damping 』は、オーディオ業界への新たな問題提起と言えます。
(あさやん)

2019年7月 5日 (金)

2019上半期『 オーディオアクセサリー ベスト3 』発表!!

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。

今回は、Joshin webショップで人気を集めた『 2019上半期オーディオアクセサリー 最新ベスト3 』を発表させていただきます。


■ まずはじめに
これまで、【 オーディオアクセサリーとは、ピュアオーディオ機器の性能を最大限発揮させるために欠かせない「ネセサリー(必需品)」 】であると、私は言い続けてまいりました。

そして、国内外の多くメーカーから次々と新しいオーディオアクセサリーが紹介され、オーディオ機器に勝るとも劣らない、一大市場を形成するに至ったのです。

そのオーディオアクセサリーですが、オーディオ黎明期から1970年代頃までは、あまり感心を持たれることはありませんでした。スピーカーケーブルは赤白の50芯で十分であり、インシュレーターという考え方は特になく、ゴム脚やフローティングが一般的で、交流は元々正弦波であり、+も-もないと、誰もが疑いを持っていなかったのです。

私が記憶しているところでは、オーディオアクセサリーに最初にこだわりをみせたのは、今は亡きオーディオ評論家の江川三郎氏でした。

それは、今から40年以上も前の1970年代半ばのことで、江川氏が「ケーブルで音が違う」と初めて提唱されたのです。その後、インシュレーターの必要性や交流電源の極性などについての独自の視点から、それまでのオーディオ界の常識が次第に崩れていったのでした。

それから徐々にではありますが、オーディオアクセサリーの必要性がオーディオマニアに浸透していき、2000年前後にスピーカーケーブルやラインケーブルを中心に、6N,7N,8Nなどの「純度」という新たなキーワードで、一大ブームを巻き起こしたのでした。それが、第1次ブームであったと思います。

さらに、2010年前後になって、オーディオ評論家の福田雅光氏が火付け役となり、電源関連アクセサリーへの関心が急速に高まり、ACケーブルの自作や壁コンセントの交換、果ては「マイ電柱」に至るまで、異常な程の電源ブームが巻き起こりました。これが、第2次ブームだったと思います。

そして、昨年(2018年)あたりから、昨今のデジタル機器の急速な普及に伴う、高周波ノイズがオーディオ機器に及ぼす影響を回避するため、電磁波対策やアース対策が重要との考えが急速に広まったのです。

その結果、各種電磁波対策アクセサリーやアース関連アクセサリーが提案され、その効果の大きさが認識されてきたのです。さらに、新たな振動対策アイテムも加わって、第3次ブームともいえる新たな動きが顕在化してきたのです。

今回は、最新アクセサリーから選りすぐって、2019年上半期にJoshin webショップで人気を集めたオーディオアクセサリーを「最新ベスト3」として取り上げます。

■ FURUTECH コネクター・ケーブルホルダー『 NCF Booster Signal-L 』

▲ NCF Booster Signal-L


2017年発売のオリジナル「NCF Booster」では対応できなかった、オーディオ機器のリアパネルの低い位置に接続するACインレットプラグやラインケーブル、さらにオーディオラックの狭い場所に収納した機器にも使用できるよう、高さを抑えた設計の新しいタイプの「NCF Booster」です。

また、従来ユーザーから多くの声が寄せられた「もう少し安ければいいのに」「もっと使いたいのに価格が」という意見も反映され、1万円台半ばという非常にリーズナブルな価格設定となり、ケーブルインシュレーターとしても複数個使用することも十分可能な価格となったのです。結果、待ってましたとばかり、爆発的に需要が盛り上がったのです。

本機は見た目、台座部分が従来機より華奢に見えますが、どうしてどうしてズッシリした重量があり、十分に大型コネクタも受け止めることができます。また、クレイドルフラット(支え)を最も下げた状態では地面からの高さが22mmとなり、かなり低い位置にあるコネクタにも十分対応できます。

実際、我が家でもD/Aコンバーターのインレットプラグの下に置き、高さ調整することでピタッとはまり、付属のゴムリングを使わなくても非常に強固に支えることが出来ました。装着した途端、その効果には唖然とさせられました。透明度、空間感が大幅に向上し、ボーカルの実在感やヌケの良さが抜群になり、後戻り出来なくなってしまったのです。

正直、これまであらゆる対策を我がオーディオ機器に施してきて、一応満足していたのですが、今回のこの激変ぶりには、思わず「これまで何をしてきたのだろうか?」と空しささえ感じました。プラグを下からガッチリと支えることによる制振以上に、クレイドルの構造や使用されているNCFの効果が非常に大きいことを改めて実感させられました。

勿論、電源プラグやインレットプラグ用のオリジナルの「NCF Booster」や、RCAやXLRプラグ、HDMI端子、USB端子やケーブルインシュレーターとしても使用可能な「NCF Booster-Signal」も相変わらず好調を保っています。それぞれを適材適所に導入することで、さらなるグレードアップが図れると思います。これにより、「NCF Boosterファミリー」の完成です。

■ Wind Bell インシュレーター『 AVC-25 』

▲ AVC-25


2013年発売のWind Bell「WB-30」は、その発売当初から「Wind Bellは欲しいが値段が高くて手が出ない」などの意見が多かったのですが、高い性能を維持しつつ、大幅なコストダウンを図ったのが、今回ご紹介する「AVCシリーズ」と、さらに低価格を実現した「OSシリーズ」です。いずれも、発売当初から堰を切ったように絶好調が続いています。

両シリーズとも、低音域における振動遮断にフローティング式を採用することで、優れた振動遮断性能を維持したまま、大幅なコストダウンが図れたのです。スパイク式と比べて、実に振動を(400Hz近辺で)約-60dBも遮断することができ、オーディオ機器からの振動の跳ね返りによって生じる「混変調歪」の発生を回避できたのです。

さらに「AVCシリーズ」は、業界初となる低剛性の特殊非線形バネを使った3次元特殊支持構造を採用することで、高音域での減衰を抑制した最適なダンピング特性が得られたことで、音楽に含まれる高音域の有益な振動をより効果的に活かすことができたのです。また、回転系のオーディオ機器の有害振動の発生も防止することができたとしています。

我が家で使用しての効果は非常に大きく、CDプレーヤーでは中低域のヌケが格段に良くなり、サウンド全体が立体的になって、前後感が出て音場も広がりました。アナログプレーヤーでは、音場の見通しが良くなり、楽器の音像が浮き上がってきました。立ち上がりは明らかに良くなり、ダイナミックレンジまで拡大しました。

また、「OSシリーズ」はスピーカーに使用することで、低域のボンつきが改善し、ヌケが良くなりました。サウンドが弾んで、響きが綺麗に豊かになりました。音場も、左右にスピーカーの外にまで拡がり、奥行きも出てきました。

回転機器には「AVCシリーズ」、スピーカーを含めた非回転機器には「OSシリーズ」、そして可能ならば直接ねじで締結することをお勧めします。メーカーの特許機器(株)曰く、効果は絶大とのことです。

■ FIDELIX LPレコード用アウタースタビライザー『 PURE-FLAT 』

▲ FIDELIX PURE-FLAT


本来、かなりニッチでマニアックなアクセサリーですが、発売以来、予想に反して、異常な程の需要が続いているため、今回ご紹介させていただきます。

本製品は、LPレコードの外周に乗せることで、反りを修正するアウタースタビライザーです。

レコード再生に執念を燃やし続けているFIDELIXの中川氏が、ヘッドシェル「MITCHAKU」シリーズ、ピュアストレートタイプのトーンアーム「0 SideForce」に続いて発売したオーディオアクセサリーです。

レコードに被せれば、レコード自身がガイドとなって、ほぼセンターが出る構造で、過去にあった同種のスタビライザー(KENWOODの前身のTRIO製)より使い易くなっており、さらに「0 SideForce」で使われ、音響特性に優れたSU304ステンレス材を使用しています。非磁性のため、カートリッジに悪影響も及ぼさず、高音質を実現できたとしています。

どうしても反りが避けられないLPレコードですが、その反りを無くことでカートリッジの動作が安定して、本来の能力を発揮できるのと同時に、スピーカーの揺れをも抑えることができ、逆起電力や混変調歪も回避できることで、透明なサウンドが得られるのです。

さらに、ターンテーブルの外周に質量が加わることで慣性モーメントが増大し、フォノモーターの回転性能も向上させることができます。

我が家でトーレンスのプレーヤーに装着して、聴き慣れたレコードでの説得力のある低域は圧巻でした。この安定感とクリアネスは、デジタルでは足下にも及ばないと確信しました。

■ 最後に
今回ご紹介したオーディオアクセサリーは、いずれも導入して失敗しないアクセサリーばかりです。また、全てのアクセサリーは複数個使用することで、さらに効果が高まることを私は自宅で体験済みです。安心してご使用いただけます。

これらのオーディオアクセサリーによって、あなたのオーディオライフはさらに豊かなものになることでしょう。
(あさやん)

2019年6月11日 (火)

オーディオラックの新しい時代を告げる『 TAOCオーディオラック 』

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。

TAOCラック史上、最大のフルモデルチェンジ! 今回は、オーディオラックの新しい時代を告げる、ベーシックな『 CL series 』とハイエンドな『 XL series 』を取り上げます。

ハイエンドオーディオ情報で、オーディオラックを取り上げるのは初めてとなりますが、それほどに画期的であり、オーディオファイルが待ち望んでいたオーディオラックの登場です。


■ TAOC(タオック)について
TAOC(タオック)は、トヨタ系のアイシン高丘(株)のハイグレードオーディオのブランドです。

1983年からインシュレーターなどのオーディオアクセサリー、1999年にはスピーカーシステム「FC7000」を発売。続いて、2002年にはブックシェルフ型の「FC3000」が発売され、ヒットしました。

その型番の「FC」こそ、TAOCの全ての製品に共通する《 鋳鉄 》を意味しています。

※鋳鉄:2パーセント以上の炭素を含む鉄合金で、一般的にいう鋳物(いもの)のこと。 通常より多い、4%近くまで炭素量を増やしたものを「ハイカーボン鋳鉄」といい、炭素量が多いと黒鉛(グラファイト)の結晶が固化するため黒色をしており、その断面の色から「ねずみ鋳鉄」とも呼ばれます。



スピーカーの開発を通じて、TAOCが得た結論はズバリ「響きとの共生」です。

鋳鉄に含まれる黒鉛の振動減衰効果によって、音の濁りの原因となる不要な振動を抑える「制振」と、自然で美しい響きを積極的に活かすための「整振」、これがTAOC製品のコンセプトとなっています。

そして、この「整振」テクノロジーを使ったTAOCのオーディオラックは、これまでのオーディオラックに比べ、低音域での立ち上がり、立ち下りを改善し、音の分離と情報量を向上させ、解像度の良い美しいサウンドを実現したのです。

従来、TAOCのオーディオラックには5つのシリーズがありました。

最もベーシックな「MSR series」、支柱に特殊制振材を挿入した「BSR series」、曲線を強調したデザインで脚部に鋳鉄製の大型スパイクを標準装備した「MSMKII series」、その上にはアルミと鋳鉄によるハイブリッド構造で精悍なデザインの「ASRII series」、そして「制振&整振」技術を集大成させた最高峰の「CSR series」です。

その中の「MSR series」が『 CL series 』に、「MSMKII series」が『 XL series 』に大幅にモデルチェンジされました。

■ CL seriesの「CL」とは、Comfortable Life(快適な生活)のこと

画像はCLシリーズ「CL-3S-DB」


  1. 新制振機能「FCセパレートシステム」を採用

    同社のハイエンド「CSR series」での開発ノウハウを生かし、棚板を形状も素材も違う、上部(新開発のスーパーハイカーボン鋳鉄)と下部(グラデーション鋳鉄)のスペーサーでサンドウィッチをすることで、棚板同士の分離感を向上できたのだとしています。

    ハイカーボン鋳鉄は普通の鋳鉄より黒鉛の形状が大きい鋳鉄で、グラデーション鋳鉄は黒鉛の形状が外側が細かく内部ほど大きくなる鋳鉄のことで、実際叩くと違う音がしました。上下で挟むことで棚板にとって最も良い制振バランスを実現できたとしています。

  2. 高さ調整機能付き鋳鉄製の脚部を採用

    TAOCの中級モデル以上に搭載されている「鋳鉄ローレットナット(周囲に縦目や綾目の溝があるナット)」を採用したことで、制振性能を維持したまま、床面との間でガタツキがある場合の高さ微調整が可能です。

    さらに、後述の上位機『 XL series 』に標準装備されている鋳鉄スパイク&プレート「SP-510」(別売)に交換することでグレードアップも可能です。

  3. 棚板が前作「MSR series」の2色から3色展開に

    従来の側面が垂直な棚板から、下部に向けて斜めに少し絞った(シェイプした)側面を採用し、デザイン的にスマートでナチュラルなものに改良されています。

    また、旧「MSR series」の棚板の色であるダークグレーメタリック(DG)とダークブラウンメタリック(DB)に加え、新色のライトパープル(明るい藤色)が追加され、お部屋に合わせて選択の幅が広がりました。

    そして縦型S Type(横幅60mm)が1段~5段までの5種類、横2列の横型L Type(横幅1140mm)が1段と2段、さらに横3列のW Type(横幅1680mm)も1段と2段が、標準タイプとして各色、計27タイプ(9タイプ×3色)用意されています。

    さらに、基本セット(1段)に長さの違う支柱(100~350mmの6種類)と棚板をセットした追加ユニット、18種類 各3色 計54ユニットの中から選択することで、お持ちのオーディオ機器に合わせてカスタマイズできます。

    S Typeの棚板とW Typeの棚板など、異なるサイズの追加ユニットを組み合わせて、使用状況に合わせたラックが組めたり、後日機器のサイズが変わった際の支柱の交換や移動しやすいキャスターも用意されており、万全の体制が組まれていて将来的にも安心です。

ここには、心憎いまでのメーカーとしての良心を感じます。TAOCは「売っておしまい」ではないのです。

■ XL seriesの「XL」とは、Excellent Life(卓越した生活)のこと

画像はXLシリーズ「XL-2S-WD」


  1. 棚板内部に「制振シート」を挟んだ新構造を採用

    棚板の内部に制振シートを内包させることで、効果的な制振が実現したとしています。振動エネルギーを熱に変換することで、TAOCの最上位クラスのラックの制振性に迫ったということです。

    棚板の下面中央付近に、ほんの僅か膨らみが感じられます。実際、棚板を叩くと鈍い音がしました。

    棚板のデザインは木目を基調に、曲線を生かしたエレガントなフォルムで、高級感を醸し出しています。

  2. 新制振機能「FCセパレートシステム」を採用

    前述の『 CL series 』同様、上部のスーパーハイカーボン鋳鉄と下部のグラデーション鋳鉄のスペーサーで棚板をサンドウィッチをすることで、棚板間の分離感を向上させ、制振性も高めています。

  3. 新設計の鋳鉄製のスパイク&プレートを採用

    この新設計の脚によって、本格的オーディオリスニングに最も重要な中低域の解像度や分解能を高め、ハイレゾなどの最新ソースで、益々重要度が増している高域のS/Nも大きく改善できたのです。

    スパイクは安定性と制振性を追求した鋳鉄の削り出しとし、プレートはグランドピアノのインシュレーターを思わせるデザインで、横移動の際のスパイクのプレートからのズレ落ちを防止するために、深受けの形状をとっており、ラックの移動も可能です。

  4. スタンダードとして2色あり、それぞれ7機種用意

    棚板カラーはダークウッド(WD)とライトウッド(WL)の2色で、サイズは1段から5段までの縦型「Sタイプ」5機種と、1段と2段の横型「Lタイプ」(2列/W)タイプが2機種用意されており、お持ちのオーディオシステムに応じてお選びいただけます。

    さらに、カスタマイズとして、基本セット(XL-1S、XL-1L)に追加ユニット(支柱高:100mm~350mmの6種類、SタイプとLタイプ各2色、合計24機種用意)を足していくことで、ユーザーオリジナルのカスタムラックを作ることができます。

    スタンダードとカスタマイズラックでは、同じ段数の場合は同じ価格となります。

    また、Sサイズ・Wサイズの異なるサイズでの組み合わせも可能です。このあたりの価格設定や柔軟さからも、TAOCへの信頼性がさら高まります。

■ 最後に
TAOC『 CL series 』『 XL series 』は、新設計の高さ調整機能付きのハイカーボン鋳鉄製脚部、棚板と支柱の接合部に形状・素材の違う上下のスペーサーでサンドウィッチをすることで、棚板間の分離感を向上させ、飛躍的に音質、機能性をグレードアップさせたのです。

そして、オーディオルームに映える洗練されたデザインを纏い、サウンドとフォルムの両立という、オーディオラックの新しい時代を告げる、TAOCラック史上最大のフルモデルチェンジといえるでしょう。
(あさやん)
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2019年5月24日 (金)

Zonotoneから、ハイエンドインターコネクトケーブルの進化形が登場!!

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
音楽という芸術の感動を余すことなく再現! 今回は、Zonotoneから登場した、ハイエンドインターコネクトケーブルの進化形『 Shupreme AC-LX 』『 Grandio AC-1 』を取り上げます。


■ Zonotone(ゾノトーン)と前園俊彦氏
2007年5月にZonotone(前園サウンドラボ)が誕生して、早いもので12年になろうとしています。

創業者である前園俊彦氏(現社長:前園 力氏の父上)は、かつて山水電気、オルトフォン・ジャパンに在籍されており、日本のオーディオ界では超有名人です。

特に1990年秋、ortofonブランドとして日本で初めて「7Nオーディオケーブル」を商品化し、日本のオーディオ界は初めて線材、特に純度の重要性に気付かされたのでした。

以来、数々の革新的なケーブルを世に送り出してきましたが、前園氏が考える理想のケーブルを開発するため、一念発起して立ち上げたのが「Zonotone」ブランドだったのです。

前園氏の考え方はこうです。

いい音のためにはいい素材がどうしても不可欠であり、とにかく最初に"純度ありき" という考えが一貫してあるのだといいます。

それには、国産素材でなければならないともいいます。そこには日本人のDNAにある、妥協を許さない、品質への徹底的なこだわりがあるからなのでしょう。

そして前園氏の目標は、『 オーディオファイルの心を揺さぶる音楽の深い感動を追求する 』ことであり、その根底にあるのは音楽が好きでオーディオが好きという熱い想いです。

さらに、オーディオはお金持ちだけの趣味ではなく、普通のオーディオファイルの趣味として楽しんでもらうために、ケーブルは適価であるべきだともいっています。

Zonotoneケーブルがオーディオファイルにこれ程の信頼を勝ち得たのは、出てくる音に一貫性があり、Zonotoneならどれを選んでも安心だ!という暗黙の了解のようなものが、オーディオファイルの間にあるからだと思います。

このようなブランドは、ケーブル以外でもそうそうあるものではありません。そして、その信頼の裏付けとなっているのが「メイド・イン・ジャパン」です。

しかし、初期のZonotoneケーブルは、前園氏自身の好みの反映からか、比較的低域に比重を置いた、ピラミッド型の低重心の傾向が強かったのですが、最近の同社製品では、そのような傾向は完全に払拭され、広いレンジにわたってフラットレスポンスであり、高域が神経質になったり、低域が鈍重になることは全くなくなりました。

低域の力強さに肉付きの良い中域、魅力的な高域が加わった、実に説得力のあるハイエンドケーブルと呼ぶに相応しいサウンドになっています。

そんな中、昨年(2018年)の11月に登場したのが「新・最高峰」のインターコネクトケーブル「 7NAC-Shupreme X 」。

超高純度7NクラスCuを中心に、5種の異種・異径線材のハイブリッドで、ピュアで繊細、抜群の静寂感を備えつつ、豊かで濃密、臨場感をも併せ持つ、高忠実度と音楽性・芸術性を両立した国産には珍しいケーブルです。

海外のハイエンドケーブルなら、その何倍もの価格が付けられてもおかしくない程のパフォーマンスを備えています。

しかし国内のオーディオファイルからは、「最高峰モデルの廉価版が欲しい」という多くの声が同社に寄せられたそうです。

■ Shupreme AC-LX

写真は「Shupreme AC-LX-1.0RCA」

そこでZonotoneは、「 7NAC-Shupreme X 」のケーブルに使用されている導体素材や内部構造はそのままに、ケーブル外周に施されていた特殊銅スプリングによるシールドと、S/N改善用として装着されていたコモンモードチョーク・トロイダルコア(ファインメット)を採用しないことで、大幅なコストダウンを図って『 Shupreme AC-LX 』を完成させたのです。

また、「 7NAC-Shupreme X 」では、長さ2.0mまでしか対応できませんでしたが、本ケーブルでは、制限がなくなり長尺ものの対応が可能になりました。(1m以上0.5m間隔で特注可能)

『 Shupreme AC-LX 』の導体素材は、前述のように「 7NAC-Shupreme X 」と全く同じで、超高純度7NクラスCu、高純度銅特殊合金、高純度無酸素銅PCUHD、純銀コートOFC、高純度酸素銅の5種類の、しかも径の異なる線材を絶妙な黄金比でハイブリッドさせたものです。※下記断面図参照


ただ、線材だけで優秀なケーブルが完成するわけではありません。そこは、Zonotoneの豊富な経験と、積み上げたノウハウがモノをいいます。

特に、構造はオリジナリティに富んでおり、多種の線材と線径を組み合わせ、それらを絶縁して一つの芯線とするだけではなく、プラス・マイナス各4芯からなる導体を、中空パイプを介して周囲に配置するという画期的な新エアー制振構造を採用しています。これらをZonotone独自のDMHC(※)構造で組み上げられており、これこそ職人技といえます。

※DMHC(ディスクリート・マルチハイブリッド・ヘリカル/パラレル・コンストラクション)とは、大電力と共に千変万化する微細な信号を正確に伝送させるため、円筒状にまとった極太多芯導体をホットとコールドに分離・独立させた構造のこと。インダクタンス、キャパシタンスの低減化、位相歪み、高周波もしくは混変調歪み、クロストークなどの低減、帯域バランス特性等の改善、共振、電磁誘導、振動抑止対策、エネルギー損失の防止、等々に極めて高い効果を発揮するものです。物理的、科学的分析からではなく「耳による音楽性」を何よりも重視した結果だとしています。

サウンドは、密度感が高く、伸び伸びとしたダイナミックな面は残しつつ、中高域はディテールが細やかで生き生きとしたものになっています。

現在的な高解像度と、同社の伝統でもある実在感を伴う音楽性を十分に感じさせ、ハイエンドの名に相応しいケーブルとなっています。最高峰「 7NAC-Shupreme X 」に限りなく近づいていると断言します。

■ Grandio AC-1

写真は「Grandio AC-1-1.0XLR」

続きまして、抜群のコストパフォーマンスと魅力的な音質を誇る『 Grandio AC-1 』です。

ケーブルの心臓部ともいえる導体構成は、超高純度7NクラスCuを中心に、新素材の高機能純銅線HiFC、高純度無酸素銅線PCUHD、錫メッキOFC、高純度無酸素銅など、厳選された5種素材を黄金比によってハイブリッド。勿論構造は導体を生かしきるDMHC構造を採用しています。


この『 Grandio AC-1 』は、力強い鳴りっぷりが、特にJAZZファンに人気のあった「Blue Spirit」シリーズ(生産終了)と、発売当初ゾノトーンらしくないともいわれた、拡がり感・奥行き感が特徴の「Royal Spirit」シリーズの2つの「Spiritシリーズ」の良さを併せ持つ、同社としては新しいパフォーマンスを狙ったケーブルです。

Zonotoneの音づくりの原点でもある「Grandio」という名前にはとらわれず、素材・構造を再吟味し、試行錯誤の末に完成した音楽性豊かなケーブルだということです。

勿論、細部に至るまで仕上げも入念です。そこには、ハイレベルなサウンドのための同社のテクノロジーやノウハウが注入されています。まさに「Grandio」を超えた「Grandio」の誕生です。

『 Grandio AC-1 』は、「力強さ」「躍動感」「優れた解像力」「繊細なディテール表現」に加え、前方にせり出してくる「迫力あるサウンド」とスケールの大きな「拡がり感」、「奥行き感」が加味され、あたかも演奏会場で聴いているような臨場感・生々しさを体感できるでしょう。音楽の感動を求めるオーディオファイルのこだわりに応える会心作です。

端子は『 Shupreme AC-LX 』『 Grandio AC-1 』とも、RCAが精密一体加工によるコレットチャック方式で、キャップにはニッケルメッキ、ピンにはロジウムメッキを施しています。

XLRにはノイトリック社のプロ用端子を採用し、接触部分は金メッキ仕様で、端子最大径は20.5mmとなっています。

■ 最後に
Zonotoneのケーブルは、線材それぞれの特質を引き出しながら、それらを融合することで高次元な再現性を実現しているのです。そして、ケーブル作りで何より大切にしているのは、物理特性を超えた音楽性です。

今回ご紹介した『 Shupreme AC-LX 』『 Grandio AC-1 』は、単なる高忠実度再生を目指すのではなく、音楽の奥深さを引き出し、音楽という芸術の感動を余すことなく再現します。
(あさやん)

2019年5月 3日 (金)

特許機器《Wind Bell》から廉価版のインシュレーターが登場!

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。今回は、特許機器(株)より、Wind Bell(ウインドベル)の廉価版インシュレーター『 AVC 』『 OS 』両シリーズが登場しましたので、取り上げます。


■ Wind Bellとは
Wind Bellの発売元は特許機器(株)で、その名の通り、非常にお堅い会社です。その為、製品開発は全て理論に基づいて行われ、これからレポートします新製品のご紹介も少し分かりづらいかも知れませんが、我慢してお読み下さい。

とは言え、どこかのアクセサリーメーカーとは違い、感覚や思いつきだけの製品開発ではないことはだけは確かで、十分信頼に値する製品だと思います。

本来、防振・制振・除振などの産業用分野で、世界に拠点を置いて活動している特許機器(株)が、民生用音響分野に参入したのが2013年11月で、その第一弾が「Wind Bell WB-30」になります。

翌2014年には、より大型の「WB-60」(現在生産完了)が発売され、「WBシリーズ」は、いずれも大ヒット商品となりました。

ただ発売当初から、「Wind Bellは欲しいが値段が高くて手が出ない」や「小遣いで買える程度のWind Bellが欲しい」との要望が特許機器(株)に相次いだそうです。

それらの要望に応えるべく、「WB」シリーズの高い性能を維持しつつ、大幅なコストダウンが図れないか、大いに悩み苦しみ抜いた末、新しいインシュレーターが開発できたのです。

それが後に説明します「3次元特殊支持構造」という業界初(特許申請中)の技術を搭載した『 AVC 』シリーズです。「低音域の有害な振動はカットして、高音域の有益な振動を効果的に活かす」という、「WB」シリーズと同じコンセプトに基づいた製品化です。

さらに、振動遮断能力に特化して、徹底的に低コスト化を図った『 OS 』シリーズも同時に開発されました。では、その開発に至った経緯から見てまいりましょう。

■ 低音域における振動遮断 ~ フローティング式で低コストを実現
これは、『 AVC / OS 』両シリーズに採用されており、同社が持つ量産加工技術のノウハウが活用でき、音響特性面から構造上の工夫をすることで、優れた振動遮断性能を維持したままで、大幅なコストダウンが図れたのです。

⇒ その結果
  1. 振動遮断特性は従来品(「WB-30」など)と同等レベルを達成
  2. スパイク式と比べて、400Hz近辺での振動を約-60dB(1/1000)遮断することができ、オーディオ機器と接地面が相互に干渉し合うこと(跳ね返り)によって生じる「混変調歪(再生音の歪みや汚れ)」の発生を回避できたとしています。
オーディオ機器は自ら振動を発生する振動源であるとともに、外部から床などを通じて様々な振動を受けています。その固体伝搬は、オーディオ機器の音質を低下させる最大の原因でもあります。

スピーカーではボイスコイルの反力が振動源となって床面全体を励起(れいき)させ、それが再び跳ね返ってきてスピーカーを振動させます。行きと帰りの2種類の振動が相互干渉することで、スパイクでは取りきれない「混変調歪」が発生してしまうのです。これが振動障害(固体音障害)による音質の低下で、Wind Bellの装着により固体音障害の抜本的な対策となるのです。

⇒ その結果
  1. 歪感が低減して、透明な音になる。
    原音には元来含まれない歪成分(混変調歪)が、剛体支持に置き換えることで激減します。
  2. 低音域の膨らんだ感触が消える。
    不自然に盛り上がっていた低音域の音圧レベルが全体が低下し、音像にまとわりついていた付帯音が取れ、背景のS/Nが向上し、静寂感がアップします。
  3. スピーカー本来の音が再生される。
    有害な振動が無くなることで、スピーカー本来の音質・音調をストレートに再生できます。

■ 高音域における音響特性の向上 ~ 3次元特殊支持構造(業界初)
低剛性の特殊非線形バネを使った新構造で『 AVC 』シリーズに搭載された画期的な技術です。

◆3次元特殊支持構造とは


  1. 高音域での減衰を抑制した「最適ダンピング特性」により、音楽に含まれる高音域の有益な振動をより効果的に活かすことができます。
  2. 水平方向に振動加振源を持つ、回転系のオーディオ機器に対して、機器の質量に依存しないで、有害振動の発生を防止することができます。

◆最適なダンピング特性の必要性
インシュレーターの振動系を単純化すると「支持する機器の質量」「バネ(剛性)」「ダンパー(減衰)」で構成されていますが、従来この「ダンパー特性」はあまり考慮されてきませんでした。Wind Bellはインシュレーターにおける「最適ダンピング特性」はどうあるべきかを考えたといいます。

  1. ゴムではゴムの粘弾性による過剰な制振作用で、音に生気を与える高周波成分まで減衰させてしまい、音の輪郭の曖昧な混濁した音質になります。これは「減衰過多」です。
  2. 逆に、減衰のないエアーで浮上させた場合は、振動が振り子のようにいつまでも止まらない状態になってしまいます。これは「減衰不足」です。

◆3次元特殊支持構造では
  1. 固体音障害をもたらす「低音域の有害な振動」を完全に消滅させます。
  2. 音楽的表現力を与える「高音域の有益な振動」を効果的に活かします。
すなわち、低周波領域では十分な減衰特性を有しつつ、原音に含まれる心地よい高域成分を活かすことで、音楽的表現力を豊かにするのです。

さらに遠近・左右、そして高さ方向にも3次元音場が拡大し、立ち上がりスピードも格段に向上することで、定位感まで改善されます。
そして、良く経験することですが、高音域の改善は低域の量感やエネルギー感をも向上させてくれるのです。

◆3次元特殊支持構造のもう一つの特徴は
インシュレーターが受ける質量に関係なく、低い水平方向の共振周波数が得られるといいます。搭載質量が5kg~50kgの範囲で変化しても、水平方向には7Hz以下の低い共振周波数を一定に保持できるのです。

水平方向の振動源となるのは、スピーカーのボイスコイル、アナログプレーヤーやCDプレーヤーのモーターなどです。

また、リスニングルームの床面は通常20~100Hzの固有振動を持っており、この床面振動さえ励起(れいき)しなければ、混変調歪みは基本的に発生しません。この結果、3次元のバネ構造は、軽量のオーディオ機器において特に有効で、有害振動の発生防止と音質向上に貢献するのです。

■ 要約すれば
  1. 『 AVC / OS 』両シリーズは、大幅な低コストを実現
    優れた振動遮断性能を維持したままで、低コスト化を図った新フローティング構造で、遮断性能は「WBシリーズ」と同等のフローティング効果を発揮します。
  2. 『 AVC 』シリーズは、業界初の技術「3次元特殊支持構造」を採用
    高音域の最適ダンピング特性と、水平方向の低固有値特性を併せ持つ、新原理を採用。
  3. 搭載機器とねじでの締結が可能
    M6やM8のねじによって、インシュレーターやスパイクが取り付けられているオーディオ機器やスピーカースタンドなどに、直接ねじで両シリーズとも締結ができます。

Wind Bellの新製品は、風鈴(※)構造を採用しなかったため、大幅なコストダウンができたのです。発売が遅れたのは、新構造の開発と特許申請に時間が掛かったからとのことです。
(※風鈴効果:風鈴の持つ高音域の共振特性を利用して、音楽が持っているノイズに埋もれるほど微弱な高域成分をアシストしてくれるという効果。ちなみに、風鈴に全体の7割のコストが掛かっていたとか・・・。)

『 AVC / OS 』両シリーズに採用された「低域振動遮断」効果は、使われた部材こそ違いますが、オリジナルのWind Bell「WB」シリーズと同等とのことです。

また、業界初の「3次元特殊支持構造」を採用した『 AVC 』シリーズは、回転系のオーディオ機器に効果絶大で、これは「WB」シリーズにもなかった効果です。

■ 自宅で試聴しました

自宅のCDプレーヤーで使っているインシュレーターはタッピングねじ式で交換不可能なため、『 AVC-25 』を3個使用して、3点支持でセッティングを行いました。

すると、中低域のヌケが格段に良くなりました。サウンド全体が立体的になって、前後感が出てきて、音場も広がりました。

声はまろやかになり、全体的に静かになったため、暗騒音まで感じられようになりました。MQA-CDはさらに歪み感が減り、透明度が明らかに向上しました。



次は、最も期待の大きなアナログプレーヤーです。トーレンス製ですので、元々インシュレーターがないのですが、『 AVC-25 』を四隅にセッティングしました。

すると、音場の見通しが良くなり、楽器の音像が浮き上がってきました。従来感じられたピアノの付帯音が消え、立ち上がりは明らかに良くなり、ダイナミックレンジまで拡大しました。また、シンバルが非常に澄んで聞こえ、S/Nが大幅に改善されたと感じました。



今度は、スピーカースタンドのスパイクを『 OS-50 』の上面のネジ穴に差し込む形でセッティングしました。

音出しの瞬間、低域のボンつきが改善しヌケが良くなりました。サウンドが弾んで、響きが綺麗に豊かになりました。音場も左右にスピーカーの外にまで拡がり、奥行きも出てきました。声はサラサラと滑らかになり、気持ちの良い肉声のような感覚でした。

■ 最後に
『 AVC 』シリーズは、今話題のヤマハ アナログプレーヤー「GT-5000」(発売は今秋予定)にも採用されたのことで、その実力は折り紙付きです。一方の『 OS 』シリーズは、振動遮断に特化してローコスト化を図っており、非常にお買い得感があります。

回転機器には『 AVC 』シリーズ、スピーカーを含めた非回転機器には『 OS 』シリーズ、そして可能ならば直接ねじで締結することをお勧めします。特許機器(株)曰く、効果は絶大とのことです。
(あさやん)

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