オーディオアクセサリー情報 Feed

2018年6月30日 (土)

最新オーディオアクセサリー事情《 人気アクセサリー ベスト7 》

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
オーディオアクセサリー市場が、久方ぶりに活況を呈しています。一部の製品は、爆発的な人気もあって度々品切れを起こしてしまい、ご注文いただきました皆様には、大変ご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ございませんでした。いずれも生産数・輸入数が限られており、長期間お待たせいたしましたことに深くお詫び申し上げます。
さて、今回はそんな人気オーディオアクセサリーの中から、特に今年前半、大ヒットを記録した7アイテムをご紹介させていただきます。


■ 人気アクセサリー ベスト7

■ クライナ ケーブルインシュレーター KRYNA“ヘリカワン” Helca1


過去に何度も取り上げています、お馴染み「HELCA1」です。やはり今年になっても全く需要が衰えを見せません。と言いますのも、1個買われたユーザーは、その後必ず複数個ご購入になられるからです。かく言う筆者もそうです。その効果は格別で、電源ケーブルは言うに及ばず、信号のラインケーブル、デジタルケーブル、さらにはUSBケーブルに至るまで、すべてに施したくなってしまうのです。

螺旋状のチューブの内側をケーブルが通ることで、仮想的に浮いた状態になり、外部からの振動やノイズの影響を受けず、同時に自身が発する振動やノイズが外部に漏れることもないのです。音楽再生に特に影響のある微振動と、デジタルノイズを消滅させるのです。ケーブルの構造や種類を問わず使用でき、結果としてケーブル本来のサウンドを蘇らせることができるケーブル専用インシュレーターです。



■ アイファイ・オーディオ AC電源用アクティブ・ノイズクリーナー iPurifier AC


こちらも昨年末発売されるやいなや人気を博し、今も大ベストセラーを続けています。AC電源の壁コンセントや電源タップの空いた3Pタイプのコンセントに挿して使う並列型の電源ノイズフィルターで、その機能は以下の4つあると言います。

特許の軍事技術を使って電源電流に起因するノイズを100分の1以下に減少させます。さらに、コンセントの極性のLEDでの判別、壁コンセントなどのアース端子が実際にアースされているかのLEDでの確認、そして電源トラブル時のサージプロテクション効果です。

電源プラグの2本のピンに同相で存在する「コモンモード・ノイズ」の除去(LEDが2つとも緑)と、2本のピンの間にのみ存在する「ディファレンシャル・ノイズ」の除去(LEDが赤でも可能)です。

特にスイッチング電源やデジタル機器に有効で、アース線を加えることによって相当なノイズ・リダクション効果を実現することが可能です。

本来お持ちのオーディオ機器が持っているポテンシャルを出し切るのです。複数個の使用がさらに効果的であることから、リピーターが増殖中です。



■ 中村製作所 ノイズ吸収リングコア【極太ケーブル・XLRプラグ用】 Amormet(アモルメット・コア) NS-385


一昨年の登場以来、大ヒットを続けているアモルメット・コア。ご要望の多かった大型電源プラグや、XLRプラグが通せる穴径24mmの最大径のアモルメット・コアです。

効果はご承知の通りで、従来のノイズフィルタであったノイズは取れても、本来持っている音楽のエネルギーまで削がれてしまうことのない"画期的"なノイズ吸収リングコアです。高周波ノイズを取り去ることで、これだけ音質が向上することと、本来耳には聞こえない高周波ノイズが、これ程再生音に"悪さ"をしていたことに改めて驚かされます。

これもその効果を実感した方が、リピーターとして電源ケーブルはもちろん、ラインケーブル、デジタルケーブル、USBケーブル、さらにはスピーカーケーブルと複数個ご使用になっています。幾ら増やしても、絶対にマイナスの効果がでない安心感もあります。さらに今年になって、音質上(特に低音域でのパワー感やスピード感を増強)から、コアの電磁特性を変えた「NSTシリーズ」の穴径13.5mmの大型となる「NST-271」も発売され、人気となっています。



■ インフラノイズ デジタル整合器(1個) ORTHO SPECTRUM“デジタルアキュライザー” DACU-500


年明け早々発売となったデジタルアキュライザー(デジタル整合器)です。同軸デジタルの途中(CDプレーヤーやD/Aコンバーターのデジタル入力の直前)に挿入して使用します。当初かなり使われる方が限定的なため、正直これだけ需要があるとは考えていませんでした。

本機はパッシブであり、インフラノイズの秋葉社長のノウハウが詰め込まれており、デジタル信号のタイミングを内蔵のディレイ用のコイルで揃えるのだと言います。

その効果は抜群で、解像度が向上し、生々しくなり、CDもこんなに素晴らしかったのだと、改めて見直す切っ掛けになりました。結局、筆者も手放せなくなってしまいました。



■ フルテック コネクタ/ケーブル用制振アダプター NCF Booster-Signal


昨年来、結構高額にもかかわらず、異例のヒットを続けている、コネクター&ケーブルホルダー「NCF Booster」の簡易タイプです。スタンド形状に高さ調整機能を備え、持ち上げながら支える構造です。従来の「NCF Booster」とは違い、台座部分をフラット型とし、従来タイプが対応していた電源プラグやインレットプラグ以外にも、RCAやXLRプラグ、HDMI端子、USB端子にも対応させています。

台座部分がNCF(特殊素材で振動+静電気対策)でできており、前述の信号系統だけでなく、スピーカーケーブルの空中配線、アンプ等の各端子部分、壁コンセントなどにも活用できます。さらにオプションで上から押さえる「TOP CLAMP」や高さ延長用の「Extension Shaft Bar」も用意されており、更なるグレードアップも可能です。

効果は、透明度が向上し中高域のヌケが非常に良くなります。全帯域で歯切れが良く、低音の解像度が明らかに向上します。あらゆる部分に使いたくなってしまいます。



■ パナソニック USBパワーコンディショナー SH-UPX01


昨年末の発売以来、品切れが続き、多くのユーザーに大変ご迷惑をお掛けした製品です。元々は、Panasnicの2013年発売のBDレコーダー「DMR-BZT9600」に、音質向上アクセサリーとして付属していたものを、ピュアオーディオ用に内蔵コンデンサー等のパーツ・配線・筐体を大幅に改良した製品です。

USBの電源ラインにノイズを吸収するコンデンサーを挿入することで、付帯音が消えS/Nが向上し、音場の見通しが良くなり、音像の輪郭もくっきりしてきます。サウンドは高域が滑らかになり、中低域は制動が効いて引き締まります。映像系でもある程度効果があり、パナソニックもなかなかやるものです。



■ アイテック インシュレーター(3個1セット) AiTEC“Λ8.24 The Professional”


最後を飾るのはAitec(アイテック)の"オンリーワン"のベストセラー「Λ8.24 for Digital(発売日の2016年8月24日から命名)」の強化タイプです。1個当たりの耐荷重が7kgから15kgと2倍超になり、一回り大きくなってアンプにも十分使え用途が広がりました。

従来機と同様「静電効果」を謳うのですが、相変わらず詳細は非公開です。効果は通常のインシュレーターとは全く異なり、サウンドを汚していた静電気や電磁波が取り除かれることによってS/Nが良くなったことで、劇的に静かになり、透明度が向上し、従来ノイズに埋もれていた余韻が再現可能になります。本機の上に載せられるオーディオ機器の能力をすべて引き出してくれるのです。この変化は他では決して味わえないと断言します。



■ 最後に

今回の《 人気アクセサリー ベスト7 》は、いずれも筆者が効果を十分確認済みで、自信を持ってお勧めします。

また、まずは1個(台)お使いいただければ、その効果から必ず複数個欲しなるアイテムばかりです。その場合はどうかご容赦下さい。(あさやん)

※なお、効果の感じ方には個人差及びオーディオ機器による違いがあることは、予めご承知おきください。
※上記製品はいずれも人気商品のため、今後も品切れを起こす可能性もございます。できる限りご要望に添えますように、全力で商品確保をして参りたいと考えております。

2018年6月26日 (火)

日本橋1ばん館で『福田屋』“出前試聴会”を開催しました!!

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です 。
Joshin日本橋1ばん館の4階リファレンスルームで、去る6月24日オーディオ評論家:福田雅光氏を お招きして『福田屋』“出前試聴会”を開催しました。 今話題のTELOS(テロス)のアクティブア ース発生器『 GNR Mini 3.1 』を中心に同社製品の詳しい解説と、試聴を交えながら電源環境の重 要性に対するご自身の持論を改めてご披露いただきました。

■ アース対策は今後のハイエンドオーディオの最重要テーマ

 福田氏はオーディオで最も重要なのは電源であるとの考えから、これまで電源ケーブルやコンセン トプラグ、タップなど電源関連製品の紹介を積極的に行って来られました。
それはオーディオにおいて、機器間のラインケーブルは「生命線」であるのに対して、電源ケーブ ルは「運命線」との考えからで、氏自らが数々の製品を発掘し、これまでオーディオファンにご紹 介して来られたのだそうです。

そして最近話題を集めている“バーチャルアース(仮想アース)”についても数々の製品テストを 重ねて来ておられるのですが、効果は確実にあるものの、何故“バーチャルアース”製品が音質を 向上させるのかは、氏を持ってしても未だその理由が分からないと言います。
まして信号が流れない、出ても入っても来ないアースケーブルで音が変わるなど、全く説明が付か ないとも言われていました。またノウハウとして、アース線は必ずしも太いものが有利ではなく、 電源ケーブル等を代用される場合は、2本の線を束ねて使用せず1本だけを使いべきだと氏の豊富な 経験から述べられていました。

オーディオ機器は、コンポーネント個々でシャーシ電位を持っており、通常トータルで2~3V程度 あるとし、これに従来からあるいずれの“バーチャルアース”製品を接続しても、電位には全く変 化はなかっと言います。しかし、TELOS『 GNR Mini 3.1 』では、ほぼ「0 V」を示したと言います 。したがって氏は、『 GNR Mini 3.1 』は“バーチャルアース”ではなく、やはり“アクティブア ース”というのが正しいのではとも言われていました。

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 『福田屋』“出前試聴会”の様子

当日は、実際にCDソフト(井筒香奈江の新作やイーグルスの中国ABC盤、1983年発売のブラザース フォアなど)を使用して、『 GNR Mini 3.1 』の“ある時”“ない時”を聴き比べましたが、S/N の悪いお店の試聴室でも、はっきりその差が分かりました。参加されたお客様も感心しきりで聴い ておられました。 従来の“バーチャルアース”で感じるS/N感の向上はもちろんですが、もっと別のメリットがある と福田氏は強調されていました。例えばダイナミックレンジが拡大し、ピアノなどの音像がクッキ リ立ち、音場の広がりは圧倒的でした。さらに低域のダンピング、立体感やクリアな音場は素晴ら しいものでした。

氏は、『 GNR Mini 3.1 』の効果は、アンプの増幅回路動作の最適化によるものではないかとして いました。それはアンプを始めオーディオ機器は、設計段階ではシャーシ電位を「0 V」として設 計しているものの、前述のように「数V」のシャーシ電位は避けられず、結局設計通りの動作に至 っていないのではないかとの考えからだそうです。

そして福田氏は最後に、これだけの効果の得られるアース関連製品は、今の所『 GNR Mini 3.1 』 に代わる製品はないとも断言しておられました。

その後、今回協賛していただいた《TOP WING(トップウイング)》様扱いのiFi-AudioAC電源用アクティブ・ノイズクリーナー『iPurifier AC』、真空管バッファ付プリアンプ『micro iTube2』、 TELOSの電源ノイズ低減器『 QNR 3.1 』や未発表新製品の新型「GNR」、電磁波吸収シートなどを 比較試聴しながら説明していただきました。

この日“出前試聴会”に参加された約40名のオーディオファンの皆様は、貴重な体験をされ十分満足して日本橋1ばん館を後にされました。 (あさやん)

※「試聴会情報」は、Joshin webショップの「高級オーディオ」ページの左側バナーに随時掲載致 しております。

2018年6月21日 (木)

最近人気沸騰! ラックスマン・アキュフェーズのプリメインアンプ4機種 ~ 話題のオーディオアクセサリーを使って、その魅力をさらに引き出します ~

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
ここの所、オーディオアクセサリーには話題の製品も多く活況を呈していますが、肝心のオーディオコンポーネント本体に目立った動きがありません。ただそんな中にあっても、オーディオ安定期によく見られる、オーディオの"要"であるアンプ、特にハイエンドクラスのプリメインアンプの引き合いが活発です。
そこで今回は、人気の高級プリメインアンプの魅力について、人気のオーディオアクセサリーの使いこなしを含めて、探っていきたいと思います。


■ 人気の高級プリメインアンプ4機種

■ ラックス プリメインアンプ ブラスターホワイト LUXMAN L-505uXII


高級プリメインアンプとしては、今や低価格の部類に入る20万円台です。本機は音とデザインでハイエンドっぽさを維持しつつ、コストを抑える事に成功したプリメインアンプです。しかし機能面での手抜きは一切見られず、トーンコントロールやMC/MMに対応したフォノイコライザー、バランス入力、ヘッドホン端子など充実した装備となっています。

特に音量調整には、同社のオリジナル方式の高純度電子制御アッテネーター「LECUA」が搭載され、従来は難しかった音質の変化を最小限に抑えつつ、スムーズでキメ細かな88ステップの音量調節が可能となっています。リモコンとの連動も果たしながら、従来型の摺動式ボリュームの直感的なフィーリングの操作感も実現しています。

そして、これもオリジナル技術の増幅無帰還回路「ODNF」の最新バージョンの4.0を搭載しており、歪みの低減や高域特性の改善を果たすとともに、低インピーダンス化と高S/N化を実現できたのです。電源部も540VAのEI型の大型の電源トランスと、10000μF×4本の大容量のブロックコンデンサーを組み合わせ、上級機並みに強化されています。

結果、パワー感のある厚めの低域、音の鮮度・透明度の高い中高域は魅力的で、音場も広がりがあり、スケール感や深み感が音楽のディテールの再現性をさらに向上させたと感じました。音色は暖色系の伝統的なラックストーンで、デジタルの分解能を重視した傾向が強い最新のアンプとは一味違う、音楽を楽しく聴かせてくれるタイプのアンプです。

【使いこなしⅠ】電源ケーブル Zonotone「6NPS-3.0 Meister-1.5M」

ダイナミックレンジが改善されエネルギー感が増します。たっぷり感が欲しい方におすすめです。

【使いこなしⅡ】制振アダプターFURUTECH「NCF Booster-Signal」

電源プラグはもちろんRCAプラグを支えるだけで、ヌケや歯切れが良くなります。



■ ラックス 純A級プリメインアンプ LUXMAN L-550AXII


現在、純A級プリメインアンプはいくつか存在しますが、いずれも50万円を超える高額な製品ばかりです。そんな中、唯一30万円台の製品が本機です。直系の上位機の「L-590AXII」や、セパレートアンプの開発で培われた、多くの技術やノウハウをフィードバックして完成したのです。

A級アンプは、クロスオーバー歪のないリニアな増幅特性が得られることから、アンプの動作方式としては理想的なのですが、大出力を得るのが難しく、無信号の状態でもバイアス電流を常にかけ続けるため、発熱や消費電力が大きく効率は良くありません。大出力のアンプを作ろうとすると、大規模なアンプとなってしまい実用的ではなくなります。

本機にもラックスマン独自技術の「ODNF Ver.4.0」、そしてLECUAは上位機「L-590AXII」と同等の最新バージョン「LECUA1000」を搭載。電源部もEI型電源トランスと、大容量ブロックコンデンサーを組み合わせたハイイナーシャ電源を搭載しています。ダンピングファクターも200とし、音声信号をスピーカーまで最適最短ルートで届けようとしています。

結果、滑らかで密度感のあるサウンドは純A級ならではのもので、ラックスマンのいう「浸透力(心に染みる)のある上質サウンド」であり、思わずその魅力的な音に引き込まれます。通常音量ではパワー不足は全く感じられませんし、純A級増幅方式ならではの艶と密度感のある音を獲得しながら、クラスを超えた解像力と表現力を実現できたのです。

【使いこなしⅠ】電源ケーブルACOUSTIC REVIVE「AC-2.0 TripleC」

エネルギッシュで高密度で高S/Nを実現。バランスの良いハイエンド・サウンドを実現。

【使いこなしⅡ】制振アダプターAiTEC「Λ8.24 The Professional」

劇的に静かになり透明度がアップ。余韻の再現性が向上し純A級アンプとの相性は抜群。



■ アキュフェーズ E-270


同社のアンプを含む全コンポーネントの中でも、最も低価格の製品であり、同社として入門機的扱いになってしまいますが、どうしてどうして手抜きなど一切見られません。アキュフェーズの会社としての生真面目さが全てに表れています。上位機種「E-600」と同等の性能を有し、音楽の持つ個性や優れた潜在能力を引き出すアンプを目指しています。

本機の最大の売りは、同社のオリジナル技術の「AAVA方式ボリューム・コントロール」で、可変抵抗体を使用しないためノイズの発生が無く、インピーダンス変化の影響もありません。全てが電子回路で構成されているので、長期に亘り信頼性に優れ、高S/N、低歪率を実現でき、音量による音質変化がほとんどないという理想のボリュームです。

さらに、これもオリジナルの「インスツルメンテーション・アンプ」構成によりパワーアンプをバランス伝送化し、機器内で発生する雑音除去や低歪率を実現し、安定性・信頼性を実現しています。大電力オーディオ用パワートランジスターをパラレルPP構成とし、大型ヒートシンクによる効率的な放熱により、90W/ch(8Ω)の大出力を叩き出します。

過去の同社製品に若干感じた、静的で几帳面なサウンドとは少し異なり、音楽の躍動感がグイグイ伝わってくるダイナミックで音楽的なものです。とにかく曲中の音のない‘間’の部分が実に静かで、S/Nの良さを実感させられます。同社のハイエンド機に通じるサウンドで、空気感までも再現されていることは、このクラスのアンプでは驚異です。

【使いこなしⅠ】ケーブルインシュレーターKRYNA「Helca1」

電源ケーブルやラインケーブルに使うことで、さらにS/Nが向上し生命力が加わります。

【使いこなしⅡ】仮想アースシステムKOJO「Force bar EP」

従来聴き取れなかった微妙なニュアンスも再現。クリアでクッキリ・サウンドになります。



■ アキュフェーズ E-370


同社の中心的な存在のプリメインアンプで、その歴史は古く、バブル期1987年発売の「E-305」まで遡ります。最高峰「E-600」やハイパワーの上位機「E-470」などで培った高度な設計テクノロジーを結集して、セパレートアンプ並の音質とパワーを両立するため、プリ部ではボリューム回路、パワー部を全段バランス化に注力したプリメインアンプです。

パワーアンプ部には、高域の位相特性や音質に優れたカレント・フィードバック増幅回路を搭載、帰還回路の低インピーダンス化により従来比1dBの低雑音化を実現。強力パラレル・プッシュプルのパワーアンプは100W/ch(8Ω)を実感。さらにアンプの出力インピーダンスを下げ、ダンピングファクター400以上を保証しています。

これらの結果、プリメインアンプとしては異例な程の低雑音と、スピーカーの駆動力を実現。こだわりは「ねちっこい」ボリューム・フィーリングにも及び、ロジック式の信号切替により信号経路を最短化、大型電源トランス、大容量電解コンデンサーを搭載した電源など、プリメインアンプとしては十分過ぎるほどのスペックとなったのです。

大出力アンプにありがちなゴリゴリ感や、馬力一辺倒のそれではなく、スピード感のある立ち上がりの良さ、クリアで鮮度感のある充実したダイナミックなサウンドです。しかし同時に、S/Nの良さから来る静けさ、ワイドレンジ、量感とハイエンドサウンドに要求される安定したピラミッドバランスを実現出来ています。まさにセパレートアンプの世界です。

【使いこなしⅠ】電源ノイズクリーナーiFi-Audio「iPurifier AC」

空いた壁コンセントや、タップに挿し込むことで、S/Nが高くなり、分解能や音場の透明度が向上。

【使いこなしⅡ】電源ボックスACOUSTIC REVIVE「YTP-4R」

内部配線にPC-TripleC単線を使用。締まりの良い低音、解像度の高い中高域を実現。



■ 最後に

ハイエンド・プリメインアンプは「生かすも殺すも、オーディオアクセサリー次第」です。ここに取り上げたアクセサリー達は、比較的リーズナブルで効果の大きい製品ばかりです。

ただこれらは、ほんの一例をご紹介させていただいたに過ぎず、まだまだ筆者がご紹介したいアクセサリーは沢山あるのですが、それは今後このコーナーで順次ご紹介させていただきます。ぜひご期待下さい。(あさやん)

2018年5月25日 (金)

一歩先行く!“ ハイエンド・電源対策アクセサリー BEST 5 ”


ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" で す。
オーディオシステムを最大限活かすためには、「電源供給経路の最適化」が最も重要です。今回は、筆者が選 ぶ電源対策が可能なアクセサリーBEST5をご紹介いたします。いずれもオーディオコンポーネント並に高価ではあります が、それらを入れ替える以上に効果のあるものばかりです。ぜひ、一度思い切ってチャレンジされてみてはいかがでし ょうか。



■ 電源対策で機器の能力を最大限発 揮!

高級オーディオシステムでは一応 そのままでも、あくまで構成するコンポーネントの基本的な性能の範囲内の音ではありますが、それなりに楽しむこと はできます。そしてオーディオアクセサリーの有用性を理解しようとされない一部の方は、これで十分と考えられてい ます。しかしそれでは非常にもったいない話です。恐らく機器の持つ真価の何割かしか発揮されていないのではないで しょうか。

それらを生かすオーディオアクセサリーの中でも特に「電源供給経路の最適化」が最も重要です。 文字通りオーディオシステムにエネルギーを供給する源(みなもと)は電源です。マイ電柱(オーディオ専用の電柱)を 建てられた一部の超マニアを除き、一般的には、オーディオの電源経路は分電盤の出力ケーブルから始まり、屋内配線 、壁コンセント、電源ケーブル、電源タップ(BOX)、そして機器に直結されるケーブルで構成されています。

そして日本国内で特に電源を重要視しなければならない理由がもう一つあるのです。日本では一般的には「単相三線式 」を基本に安定した高品位な電源が供給されています。ただし住宅用の単相電圧は、世界的に見ると今や非常に珍しい 100Vという低い電圧で供給されています。さらに電源周波数も50Hzと60Hzが併存している点も非常に異色です。

この結果、機器の消費電力が同じ場合には、機器が必要とする消費電流が多くなってしまうため、より電源環 境による影響を受けやすくなってしまうのです(例えば230Vの機器の場合、100Vの機器の半分以下の電流量で済む)。 さらには、古い家屋の一部にはまだ単相二線式も残っている上、一般家庭の殆どは本格的なアース(大地アース)も取 られていません。

過去に度々このコーナーで述べていますように、電源経路を強化することで、機器の能力を 最大限発揮できるのはもちろんのこと、近年特に問題となってきている、電磁波や静電気の影響からの回避、電源経路 の振動対策、さらには電源アース対策に至るまで、我々ができる電源対策はまだまだ沢山あるのです。

電源ケ ーブルの交換は、今や常識となりつつありますし、壁コンセントから直接電源を取るより、電源タップ(BOX)を経由す る方が音が良いと言うのも今や常識です。そんな中でも壁コンセントの交換、屋内配線材の変更、本格的なアース工事 などは工事業者に依頼しなければなりません。しかし今回はコストは掛かりますが、ご自身でも十分な電源対策が可能 なアクセサリー5種をご紹介します。

いずれも、筆者が考える【絶対失敗しない】オーディオアクセサリーばか りです。



■ 電源対策アクセサリーBEST 5

■ 中村製作所 《電源雑音軽減機(床据置型)》 
電源タップ(出力アナログ用・デジタル用 合計7口/黒クローム・サイドパネル)
NS 『NXP-001SE-BLACK』


中村製作所の床据 え置き型「NXP-001」、壁コンセント直接接続型「NXP-001V」からなる、電源タップ「NXP-001」シリーズのSE(スペシ ャル・エディション)バージョンです。外観全体を高級感のある梨地黒焼付塗装とし、特殊金属製ベースボード・制振 側面パネル・高さ調整可能な特殊金属フットなど大幅に強化されており、重量もオリジナルの約3倍の1.8kgになってい ます。サイドパネルのメッキ処理は金メッキ・クロームメッキ・黒クロームの3種類から選択可能です。

本シリ ーズに搭載されている「角形アモルメットコア」のメリットは、通常のトロイダルのドーナツ型に対し、コイルの「整 列密巻き」が可能なため、漏れ磁束がほとんどゼロとなり、電源雑音を強力に吸収すると言います。結果、音質面・特 性面・安全面・省スペース面で、より高効率な電源対策が実現できたのです。

自宅USB-DACでの試聴では、音場 が広々と感じられ、音楽のスケール自体が大きくなりました。音質は全体的にふくよかになり、デジタル音源とは思え ない程音に厚みが出てきたのです。高域の情報量もハイレゾ音源ならではの伸びやかさ、微細な部分も聴きとれるよう になりました。これはS/Nの向上が大きく効いた結果だと感じました。自宅の電源環境が悪いと感じていらっしゃるオー ディオファイルに一押しの、アモルメットの効果を最大限生かした電源タップです。



■ 中村製作所 超大型ノイズ吸収リングコア【サウンドエンハンサー 】
Amormet(アモルメット・コア) 『NSSE-01B』


中村製作所が2年前に開発・発売した、トロイダル構造のア モルメットを使ったオーディオ用のノイズフィルター「アモルメットコア」は、音質面での副作用が極めて少ないとい うことで、今も大ヒットを続けています。それは、一度お使いになると効果を実感され、結果リピーターがどんどん増 えているためでもあります。ただ、従来のアモルメットコアでは、市販の大型プラグ付きの電源ケーブルは太すぎて、 そのままでは使えませんでした。

本機は、巨大なアモルメットコア(外径70mm、穴径43mm)を内部に搭載し、重 量のある40mm厚の削り出しアルミブロックを2枚合わせて成型された超弩級バージョンです。付属の台座も床面からの振 動対策として、音響的に選び抜いた木材が使われています。その効果はこれまでのアモルメットコアと同様で、サウン ド全体がナチュラルで、輪郭鮮明・繊細、歪みを感じさせないクリアなものになります。

また、低音の伸びも 明らかに向上しており、押し出し感も強力になっており、特に電源ケーブルでは顕著でした。 電源を含めて、高周波ノ イズがいかに再生音に"悪さ"をしていたか、改めて思い知らされました。市販の電源ケーブルを分解することを躊躇さ れていたオーディオファイルや、アモルメットコアの効果をスピーカーケーブル(左右のスピーカーケーブル2本同時な ど)にも活かしてみたかった方にもお勧めです。



■ アコースティックリバイブ 電源コンディショナー
ACOUSTIC REVIVE 『RPC-1』


本機は、赤外線マウスの発明者である故・柴田潤氏のアイデアをHWTとアコースティックリバ イブの共同研究によって発展、製品化させたもので、内部の特殊コイルの組み合わせによる独自の回路設計により、電 源経路に乗る超高周波ノイズの除去だけを行うという製品です。

本機には、コンデンサーや抵抗などのパーツ 類は一切使用されていないため、エネルギーのロスが一切ありません。この結果、従来の直列型(挿入タイプ)や並列 型(吸収 タイプ)を問わず、ノイズフィルターの使用時に感じることのあった、ある種の色づけやエネルギー感の後退 、音像が痩せてしまうような副作用が一切ありません。一方でS/N感や透明度が向上するという、通常は相反する要素を 両立させている画期的な製品です。

自宅壁コンセントに本機を繋いだ途端、再生音にまとわりついていた僅か なザワザワ感が払拭され、中高域が非常に滑らかになりました。さらに顕著であったのは低域が深々と沈み、お腹に響 く様なぶ厚い重低音が感じられる様になったのでした。これまでスピーカーの置き場所や置き方を替えたり、アンプを 交換しても実現できなかった、実にリアルな低音が実現したのです。

ハイレゾのデジタル音源でも、全体に一 本芯の通った音離れの良いサウンドになり、よく言われるデジタル臭さが明らかに改善できたのです。 これは超高周波 ノイズに的を絞った電源対策の大発見であり、副作用がないどころか、従来どうしても叶わなかった音質改善効果を実 現した画期的な電源アイテムです。



■ テロス アクティブアース発生器【GNR Mini 3.1】
TELOS Audio 『Design Grounding Noise Reducer Mini 3.1』


本機は、市場にあるパッシブタイプの「仮想アース」と同様、 オーディオ機器のシャーシアースに1本の付属ケーブルで接続する機器です。これによりオーディオシステム全体のアー ス電位をほぼ0Vにできると言います。従来の「仮想アース」では、音質の変化はあるもののアース電位の変化は殆どな いことから、これだけでもテロスの凄さに驚かされます(0Vに近いかはiFi-AudioのAC電源用アクティブ・ノイズクリ ーナー「iPurifierAC」で確認可能)。

一般的にオーディオ機器の増幅回路は、基準電圧(0V)を前提に設計さ れています。しかし機器を電源に接続するだけで、機器自体がそれぞれ違う電位を持ってしまいます。さらに、これら をラインケーブルで接続すると、平均化されて共通したある電位となってしまい、結局基準電位とは違う電位でオーデ ィオ機器が動作することになります。これまでは、この問題の解決策は本格的な「大地アース」の設置しかなかったの です。

自宅リスニングルームでの使用では、空間が澄みわたり、楽器の前後感がはっきりし、楽器が実在する かのようなリアル感でした。ベースの吹き出し感に圧倒され、分解能の良い低域がググッと下まで伸びきったのです。 ボーカルと楽器の掛け合いでは、さらにボーカルが前に出て来て、楽器はその後ろにと、はっきり確認出来る程リアル でした。従来は楽器と重なって多少邪魔されてぎみだったボーカルが、すっきり前に出て来たのです。

楽器の 立ち上がりが良くなり、ベースが出しゃばることなくクッキリ分離し、低音がズシンと響くのです。スピード感のある 楽しいサウンドになりました。

効果は予想を遙かに超えるもので、機器のシャーシ電位が下がることで、信号 電圧とアース電位の差が大きくなり、エネルギーロスがなくなることが、大きく貢献しているのではないかと考えられ ます。今さらながら、こんな所にも信号ロスがあったのかと思い知らされます。



■ アコースティックリバイブ 3P-6口電源ボックス
ACOUSTIC REVIVE 『RTP-6 ABSOLUTE』


フルテックとの間で共同開発された、世界で初めて電極に純銅が使用された「GTX-D NCF (R)」を採用しています。本来コンセントの電極部はバネの特性が必要となるため、純銅を使用できず、どうしても音質 は低下していました。しかし本機では、ステンレス製の加圧バネで電極を保持することで、長期間の安定と通常の電極 素材を上回る保持力が得られたのです。差し込んだ際の感触は実にスムーズで気持ちの良いものです。

純銅の 導電率を100%とした場合、導電率が最も高いといわれている電極素材であるベリリウム銅でさえ53%しかないとのことで す。この差は非常に大きいと言わざるを得ません。さらに、電極部分は-196度での超低温処理を施されており、導通特 性はかつてなかったレベルに達しているのです。

コンセントボディーには、フルテックの新製品の壁コンセン トやプラグで使用され、既にオーディオファンの間で評判となっている特殊素材「NCF(ナノクリスタルフォーミュラ) 」を採用しています。これまでの制振効果に加え、コンセント自体の帯電を防止することで、ノイズの発生を抑え、静 寂感がさらに向上し、音の濁りがなくなることで、埋もれていた微妙なニュアンスまで再現できるといいます。まさに 、最先端のハイテク音響用コンセントです。

音質はとにかく静かで、透明度が半端でないほど向上し、立ち上 がりも素晴らしく、非常に純度の高いサウンドです。音源を丁寧に生々しく描き、中低域の充実、低域はさらに下に伸 びきったのです。従来の電源タップでは、電源供給の何処かにロスがあったのだと改めて思い知らされ、明らかにシス テム全体がグレードアップしたのを感じました。『 RTP absoluteシリーズ 』こそ、再生音にプラスになることは全て やり尽くした電源タップで、それは明らかにクリーン電源やアイソレーショントランスをも上回る鮮度を実現したので す。


■ 最後に

電源事情は、それぞれの住環境によって全く違います。しかしオーディオシステム の「音」の源は自宅に給電されている商用電流です。音楽はその商用電流を加工した結果であり、電源を強化すること が、やはり良い音を得られる最短ルートなのです。

筆者の考えとしては、やはりお金を掛けるなら電源対策が 最も確実で"失敗しない"方法です。電源の高周波ノイズ対策とアース対策こそが、間違いなく今後のオーディオの主要 テーマになると思います。オーディオ界の流れより一歩先を進んでみてはいかがですか。(あさやん)


2018年5月12日 (土)

今やレジェンドとなった村田製作所のスーパーツイーターの再来か!?

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、KIT-HITから登場したスーパーツイーターの『 HIT-STF 』の実力と、従来機との差について迫っていきたいと思います。
筆者の最大の関心事は、ダイヤフラムを従来機の円筒形から半円筒形にしてコストダウンが図れたと言うが、果たしてそのパフォーマンスは落ちていないか?という点でした。




■ 株式会社KIT-HITとは

株式会社KIT-HITは、2005年6月設立の九州工業大学発のベンチャー企業で、オリジナル技術に基づくスーパーツイーターを開発してきています。

九州工業大学と共同開発した発音素子は、厚さが数ミクロンという極めて薄い電気活性高分子のダイヤフラム(振動板)で構成され、周波数特性は1MHzまでと広帯域なので、声楽や楽器などの高域における倍音成分の再生に優れているとしています。

電気活性高分子のダイヤフラム両側には、特殊金属電極を構成し、これに音楽信号に合わせて昇圧した高電圧変化を加えることによって、ダイヤフラム全体を同時に振動させます。そのためダイナミック型のような不規則、不均一な分割振動をしないので、超高速応答が可能です。同様な素材には「圧電セラミックス」が存在しますが、「圧電セラミックス」より約20倍にも及ぶダイナミックレンジを実現したと言います。

その「圧電セラミックス」を使ったスーパーツイーターこそ、今やオーディオ界で伝説となった、村田製作所のスーパーツイーター「ES103(A/B)」「ES105」でした。発振体にはセラミックの圧電現象を利用した球形セラミック振動子を使い、固有共振周波数(fo)を100kHz以上として周波数特性も15kHz~100kHzを誇っていました。

この2000年発売の村田製作所のスーパーツイーターは、その前年のSACDの登場もあり、本格的なハイレゾ(当時こんな言葉は存在しませんでいたが)再生の必然性もあり登場したのでした。しかし結果的には、村田製作所のスーパーツイーターを使うことで、CD再生はもちろん、アナログディスク再生においても音質の改善度合いが顕著で、抜群のプレゼンス感やリアル感が得られることから人気を博し、大ヒットを記録したのでした。しかし惜しまれつつ2010年製造が中止されてしまいました。

ここで話をKIT-HITに戻します。


HIT-ST1

KIT-HITの初代機は「HIT-ST1(現在 生産中止)」で宇宙を意味する"宙(Sola)"と名付けられました。当時、新開発の合成高分子素材フィルムを使用し、世界で類を見ない速い音の立ち上がりと、1000KHzまで追随できる性能を有していました。フィルムを円筒状に構成しているため、全方位に平面波を発生させることができ、広がりのある豊かな音を、場所を選ばず、しかも離れた所でも効果を発揮しました。

続いて「HIT-ST1」の廉価版として同一振動板(ダイヤフラム)を使った「HIT-ST10(生産中止)」が発売されベストセラーとなりました。さらに「HIT-ST1」を二階建てにして、上下の指向性を改善した「HIT-ST1W(生産中止)」を完成させ、圧倒的な音場再現力を発揮しました。


 HIT-ST10

そして、ダイヤフラムの電極部に使用する金属素材を見直した「HIT-ST2」が登場。従来モデルにあった周波数特性上に存在したディップを改善することに成功し、より素直な周波数特性を実現したのです。また、ダイヤフラムの厚みを変更することで聴感上の音圧も改善できたのです。

さらに、その新しいダイヤフラムを採用し、「HIT-ST10」の考え方を継承しコストダウンを図った「HIT-ST20」を登場させました。これにより多くのオーディオファン・音楽ファンにクリアで瑞々しく、音場感溢れるサウンドを提供できるようになったのでした。

HIT-KITが採用する円筒構造のダイヤフラムは、ドーム型などの一般的なスーパーツイーターの様な球面波(距離の二乗で減衰)ではなく、平面波(距離に比例して減衰)を発生させることから、数字上出力音圧レベルの遙かに高い高能率のスピーカーと組み合わせても、まったく問題なく効果を発揮すると言います。

ただ平面波であることから、トールボーイスピーカーなどの上部に置くことで、ダイヤフラムの高さがリスナーの頭上を越えてしまわないことが条件で、スーパーツイーターがほぼ耳の高さになるようにセッティングすることが必要となります。

■ 『 HIT-STF 』

今回レポートした『 HIT-STF 』は、上位モデルと共通の発音体フィルム素材を使用した半円筒形ダイアフラムを搭載し、シリーズ中、最もコンパクトなエントリーモデルとして誕生しました。そのパフォーマンスを探ります。メーカーパンフレットには・・・

「スーパーツイーターHIT-STシリーズに新たなエントリーモデルが誕生」

1.ダイヤフラムに上位モデルと共通の素材を採用
ダイヤフラムは上位モデル「HIT-ST20」「HIT-ST2」と共通の合成分子素材フィルムを使用。形状を半円筒形にすることで、前方エリアの音色、空気感の高い再現能力を実現しつつコストダウンに成功。

2.優れたリニアリティとハイトランジェントを両立
応答特性に優れる合成高分子素材フィルムを使用することで、素早い音の立ち上がりを実現し、音を忠実に再現。


3.メインスピーカーの再生能力を最大限発揮
お手持ちのスピーカーに『 HIT-STF 』を追加することで、高域を補正するだけでなく、楽器の低音成分の再現性が向上し、ハイレゾ音源のみならず、CD、アナログレコードにおいても、メインスピーカーの再現能力を最大限に発揮。

とあります。

『 HIT-STF 』の試聴前、あまりに価格がリーズナブルなため、筆者には2つの懸念がありました。音圧レベルは従来機同様86dB/w/mと同じだが効果はどうか。今ひとつはダイヤフラムが従来の円筒から真っ二つに縦に割った様な半円筒になったことで、パフォーマンスが落ちていないかでした。

■ 試聴しました
さて、筆者自宅で実際に『 HIT-STF 』を試聴しました。

スピーカーに載せるだけダイヤフラムが円筒の前半分

まず、『 HIT-STF 』をアドオン(追加)してのサウンド変化で最も印象的なのは、低域の充実です。これは以前上級機「HIT-ST20」の試聴の際にも感じた印象と全く同じでした。

本来スーパーツイーターは、超高域の補正のために使用すると言うのが常識です。確かに普通のスーパーツイーターの使用目的はそうでしょう。ただ筆者が使っている自宅のスピーカーはリボンツイーターが搭載されており、一応データ上は100kHzまでカバーしており、普段特に高域不足を感じることはありません。

低域の充実は、前述の村田製作所の「ES-103」等とも同じでした。低域が深く沈み、音程もはっきりするのです。従来から低音感は十分あったのですが、そこに解像度が加わり、リアルな低域になったのです。これは恐らく周波数特性が100kHzまで伸びたことで、高域はもちろん、低域においても急峻な立ち上がりが正確に再現された結果だと思います。

この早い立ち上がりにより音を忠実に再現することができることや、各楽器の高域の倍音まで再生することが可能なため、より自然な音でしかも一つ一つの楽器の音がメリハリと力強さを合わせ持ち、音場感溢れる音楽を楽しむことができるようになったのです。

さらに具体的には、中低域の厚みが増し安定感が加わりました。ボーカルは口が小さくなり、女声ボーカルには包み込まれるような温かさが加わり、高い声も自然に伸びきり、とても心地よく感じました。目の前に歌手がすくっと立ち、まさにマイクを通していない生の声で、一瞬ドキッとさせられました。

また、口笛(ink/Livingston Taylor)も伸びやかでヌケが良く、唇の厚みさえも感じられました。試しに『 HIT-STF 』を外すと、元のように薄いベールを一枚かぶってしまい、ヌケも悪くなったのです。この効果こそトランジェント(過渡応答)の良さでしょう。

楽器でも、ピアノは従来若干感じていた硬さが完全に取れ、ベースは厚みを伴って沈み込み、弦楽器はしなやかで透明感が向上し、プレゼンスが豊かになりました。それぞれの楽器が分離し、リアルに浮かび上がって来たのです。

アナログ再生機器との相性も抜群で、低域が締まり、曖昧な感じが消え去り、コリッとした小気味良いものになりました。そしてボーカルは一瞬ライブかと感じる程、艶のある歌声を聴かせてくれました。

『 HIT-STF 』は従来からの一般的なスーパーツイーターとは違った音質変化と、生演奏を聴いているような迫力や、臨場感を肌で感じさせてくれます。一度お使いになると、他のあらゆるグレードアップ法より確実で、きっと手放せなくなることでしょう。


■ 最後に
最後に、「ダイヤフラムを従来機の円筒形から半円筒形にしてコストダウンが図れた」と言うことですが、一般家庭(10畳位までのお部屋)のリスニングルームでは、背面の壁材等の影響を受けることなく、『 HIT-STF 』の効果を十分ご享受いただけることを確認したことをお伝えしておきます。 (あさやん)


2018年4月25日 (水)

驚異の電源ノイズフィルター iFi-Audio『 iPurifier AC 』その効果を体感!

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、電源電流に起因するノイズを減少させる、iFi-Audioの電源ノイズフィルター『 iPurifier AC 』をご紹介! 実際に使用してみた結果もレポートいたします。

■ 電源の質こそが、オーディオ機器の音質を左右!

オーディオ機器に幾らお金をかけても、それらを駆動するには電気が必要です。その電気はオーディオにとっては単なるエネルギー以上の存在なのですが、AC電源はもちろんDC電源でも様々なノイズに悩まされている昨今です。その電源の質こそが、オーディオ機器の音質を左右すると言っても過言ではありません。

特にデジタル機器の普及、特に携帯電話やインバーター、最近ではLED照明など、リスニング環境はありとあらゆるノイズに曝されています。中でもAC電源では、家中の電気製品から屋内配線を通じて流れ込んで来るノイズに加え、空中を飛び交っている高周波のデジタルノイズが屋内配線や、電源ケーブルに飛び込んで来るケースが、日に日に増加傾向にあるのはご承知の通りです。

従来はオーディオ回路にノイズが飛び込まないようにシールドを強化したり、デジタル部とアナログ部を分離させたりと、色々な方法で対策が取られてきましたが、大概は不完全であり、さらに同一筐体内にノイズ発生源がある場合は、シグナル・グラウンドを介してノイズがオーディオ回路に入り込んでしまいました。

さらに日本の一般のご家庭の電源環境では、コンセントにはアースが来ておらず(接地されていません)、例え壁コンセントにアース端子があっても、それは洗濯機や電子レンジなどでの感電防止のための簡易アースで、本来のアースである【0V】ではありません。

■ アクティブ電源ノイズキャンセラー『 iPurifier AC 』の効果を徹底検証!

今回、以前このコーナーでTELOSのアクティブアース発生器「GNR mini3.1」をご紹介した際にも少し触れました、iFi-Audio(アイファイオーディオ)のアクティブ電源ノイズキャンセラー『 iPurifier AC 』の効果を筆者宅で徹底検証しましたので、ご報告します。

『 iPurifier AC 』はAC電源の壁コンセントや電源タップの空いた3Pタイプのコンセントに挿して使う並列型の電源ノイズフィルターで、その機能は以下の4つあります。

【1】アクティブノイズキャンセレーション(軍事技術:特許技術)等のテクノロジーを応用して、電源タップに差し込むだけで電源電流に起因するノイズを100分の1以下に減少させる。
【2】コンセントの極性をLEDで判別※(通常は検電ドライバーが必要)できる。
 ※極性判別にはアースが取れている(=アースLEDが緑色)必要があります。
【3】壁コンセントなどのアース端子が実際にアースされているかLEDで確認できる。
【4】並列タイプでは珍しいのですが、家庭内の上流の機器で何らかの電源トラブルが起きた場合、最大で25000A(8/50μ秒)の「サージプロテクション(Overvoltage Surge Protection)」効果がある。

そしてiFi-Audio曰く、『 iPurifier AC 』はさらに以下の様な効果を発揮するとしています。

【1】電源プラグの2本のピンに同相で存在する「コモンモード・ノイズ」(電源の+側、-側で同方向に流れるノイズ電流)の除去~これには大地アースが基準電位になることが必要。
→『 iPurifier AC 』のEarth(アース)表示のステータスLEDが緑に点灯すれば「コモンモード・ノイズ」が除去できる。赤では動作しません。

【2】電源プラグの2本のピンの間にのみ存在する「ディファレンシャル(ノーマル)・ノイズ」(電源電流と同一経路で流れるノイズ電流で行きと戻りの向きが逆)が除去できる。
→『 iPurifier AC 』のEarth(アース/右LED)表示のステータスLEDが赤のままでも「ディファレンシャル(ノーマル)・ノイズ」は除去できます。


『 iPurifier AC 』は一般的なノイズフィルターの様なパッシブ型(MHz以上の高周波ノイズにのみ有効)ではなく「アクティブ型」であるため、広い周波数帯域に亘ってノイズを40dB低減させるとしています。

コモン・モード・ノイズは、一般にはあらゆるスイッチング電源によってさまざまな程度のノイズが生み出され、これが最大の問題となります。『 iPurifier AC 』の上部にあるアース・ポート(バナナプラグのメス)から、最大のノイズ源となっている機器(通常は電力消費量のいちばん大きい機器)のケースにアース線を加えることによって、相当なノイズ・リダクションを実現することは可能です。この場合、機器の電位が十分に低く『 iPurifier AC 』がアースとして認識できる必要があります。

アース線を加えることによって『 iPurifier AC 』が、アースとして認識すれば相当なノイズ・リダクションを実現することが可能ですが、基本的には本格的アース工事(最低でも10万円以上かかる)が必要になります。ご検討下さい。なお、TELOSの「GNR mini3.1」「GNR(Grounding Noise Reducer)」でも可能なことは自宅で確認済みです。


また、Polarity(ポラリティー:極性/左LED)表示のステータスは、ピン配列が間違っている場合には、赤になり自動的にそれを知らせてくれます。「極性不明(undefined polarity)」として検知し、その結果LEDが赤色になるのです。しかしこうなっても、家庭内で配線ミスがあるということではありません。※日本の集合住宅やマンション・雑居ビルでアースLEDが緑色で、かつ極性を挿し換えても赤色になる場合も、ほとんどが「バランス型トランス」を介した電源を設置してあるケースだと考えられます。

このようにアースと極性のすべてが問題ない場合は、緑のLEDが2個とも点灯します。なお、「サージプロテクション」は、LEDが2つとも赤であっても正常に動作するとのことです。

■ 使ってみました
自宅で実際に『 iPurifier AC 』を使ってみました。まずはその時の状況から・・・

【1】最初、空いた壁コンセントに 『 iPurifier AC 』を差し込みました。
-LEDは、Polarity(左)、Earth(右)とも赤が点灯(写真左)。
-サウンドは、しなやかで柔らかく透明感が向上しました。全体的に静かになりました。

【2】次に『 iPurifier AC 』のアース・ポートにバナナプラグ付きのスピーカーケーブルで、前述のTELOSのアクティブアース発生器「GNR mini3.1」(写真中央)に繋ぎました。
-LEDは、Polarity、Earthとも緑が点灯(写真右)。
-サウンドは、立体的になり、滑らかでヌケが良くなり、質感はナチュラルになりました。


【3】電源タップの空きコンセントに「GNR mini3.1」からアースを取った『 iPurifier AC 』を差し込みました。
-LEDは、Polarityは赤、Earthは緑に点灯。
※タップの右上の2Pプラグが左右逆と言うことが判明。差し替えると両方とも緑が点灯。
-サウンドは、輪郭がはっきりし音離れが良くクッキリしました。


【4】アースを取った『 iPurifier AC 』を壁コンセントに、もう1個『 iPurifier AC 』を追加してタップに差し込みました。
-LEDは、Polarity、Earthともすべて緑が点灯。
-サウンドは、さらに立体的になり、奥行き感もたっぷりで、音像がコリッとして分離良く、響きも非常に豊かになりました。明らかにS/Nが向上しました。



■ 最後に
最後に『 iPurifier AC 』をすべて外した時のサウンドは、明らかに分解能が悪くなり、音像は中央に集まり、音場はのっぺりとして平面的になってしまいました。

結果、筆者は迷わず1個『 iPurifier AC 』を購入したのでした。今後複数個を導入予定です。

お願い:本文中のTELOS「GNR mini3.1」や、上級機「Grounding Noise Reducer」では確実にアースは取れますが、他にもアースを取る方法はございます。接地アース工事はもちろんですが、音質を確認しながら壁コンのアース端子に繋いでみる(ノイズを拾って反って音質が悪化する場合もあります)。また、これはあくまでも自己責任でお願いしたいのですが、鉄の水道管や庭の鉄杭などからアースを取って見て下さい。筆者も自宅の庭に1mのアース棒を打ち込んでアースが取れました。しかし、アースの接地抵抗を下げるには本格的なアース工事(10万円以上)が必要になります。 (あさやん)


2018年4月17日 (火)

これぞオーディオ装置のアース対策の決定版!?

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
アース問題に大きな一石を投じた、台湾メーカーTELOS(テロス)のアクティブアース発生器『 Grounding Noise Reducer 』。今回は、それを小型化した『 GNR Mini 3.1 』をご紹介! 試用した結果もレポートいたします!



■ 難しいアース対策

オーディオ装置のアース対策。それはオーディオ歴の長いオーディオファイル程、その難しさを痛感されていることと思います。洗濯機やエアコンなどに付いているアースは、あくまでも感電防止用の物であり、一般家庭の壁にあるアース端子にオーディオ機器を繋ぐと、かえってノイズが増えたり音質を損ねたりする弊害の方が多いのです。

かく言う筆者自身も、田舎在住故、都市部にお住まいの方やマンション住まいの方よりは、かなり条件的には恵まれていると思います。それでも一時チャレンジしようと試みた、庭に穴を掘って1m程度の銅棒を埋める等の「大地アース※」の設置は今もって実現できていません。※接地抵抗10Ω以下の本格的なアース工事を行うには通常10万円以上必要。

また、これまでにもオーディオアクセサリーとして各社から、「仮想アース」「バーチャルアース」、商品名では「グランドボックス」「グランディング・コンディショナー」などとして市販されてはいますが、これらは銅板や鉱物粉を使用したパッシブタイプがほとんどで、構造的にはシンプルでコストも抑えられるのですが、実際には「電圧変化を軽減※」する程度にとどまっていたのです。※もちろん音質改善効果はあります。

アースにノイズが流れ込むためには、十分に基準電圧が低く、インピーダンスが極めて低くなければならず、パッシブタイプではそれを実現できないのだそうです。それはパッシブタイプでは筐体サイズが限定されるため、接続したオーディオ機器の電圧変動に影響されて、安定化することができないためとしています。

因みに、今から10数年前にアコースティックリバイブが「RE-9」「RE-9MK2」という、商品名「スーパーアースリンク※」として発売していたことをご記憶の方もいらっしゃると思います。筆者自身もその効果を大いに認めていたのですが、残念ながら接続した一部のメーカー製品でトラブルが発生するなど事故が相次ぎ、惜しまれつつ生産中止に追い込まれた経緯があります。※機器の電位を電気的に下げるアクティブタイプ。

また大地を基準としたアースも、前述のような本格的なものでない限り、容量的には問題ないものの、配線などの都合でオーディオ機器以外の一般的な電気製品からのノイズが干渉してしまうケースが多いと言います。特にインバーターエアコンやパソコンのスイッチング電源などからのノイズがアースラインから回り込み、かえって汚染してしまうそうです。

■ アース問題に大きな一石を投じたTELOS(テロス)

こんな経験はありませんか? あるオーディオ機器があるお店では非常にいい音だったのに、別のお店や自宅で聴くと大したことがなかったと・・・。これは繋がれるオーディオ機器やセッティング方法、もちろんリスニングルームにも大きく影響を受けてはいるのですが、その機器の置かれているアース環境も密に関係している場合もあるらしいのです。

昨年(2017年)夏大きな話題となった台湾のメーカーTELOS(テロス)の『 Grounding Noise Reducer(GNR) 』が、このアース問題に大きな一石を投じたのでした。筐体内部のCPUを使用して、アースの基準値となる高精度な電圧を計算により生成し、極めて短時間に接続された機器の電圧変動に対応して、それぞれの機器に一貫した基準電圧を与えるのです。

さらに基準電圧の伝送は極めて低いインピーダンスで行われるため、本格的な大地アースと同じ効果を得ることができると言います。もちろん「GNR」で生み出されたアース電位は、オーディオ機器だけに使われるため、他の電化製品やパソコンのノイズからは完全に隔絶された、ノイズのない純粋なアースが実現出来るのです。

このアイデアを製品化したテロスを主宰するジェフ・リン氏は、元は台北でオーディオ専門店を営んでいたそうです。氏は「どんなに機器が素晴らしくても、設置環境によってその実力が引き出せない」という、オーディオ機器の宿命に対してあえてチャレンジされたのです。

今回ご紹介します『 Grounding Noise Reducer Mini 3.1(GNR Mini 3.1※) 』は、世界初のアクティブアース「Grounding Noise Reducer(GNR)」を小型化し、よりお求めやすい価格で登場したのです。「GNR」には、さらに後述の「QNR3.1※」が2基搭載されています。※Version3.1を冠した製品はパーツの選別基準を従来品の約16倍厳密に行なった製品です。

■ アクティブアース発生器『 Grounding Noise Reducer Mini 3.1(GNR Mini 3.1) 』



トップが半透明で内部パーツが見えます。

『 GNR Mini 3.1 』はパッシブタイプの「仮想アース」と同様、オーディオ機器のシャーシアースに1本の付属ケーブル(Yラグ⇔Yラグ)で接続します。これによりオーディオシステムのアース電位はほぼ0V(ゼロボルト)になると言います。従来の「仮想アース」では、音質の変化はあるもののアース電位の変化は殆どないことから、これだけでもテロスの凄さに驚かされます。

オーディオ機器の増幅回路は、基準電圧(0V)を前提に設計されています。しかし機器を電源に接続するだけで、機器自体がそれぞれ違う電位を持ってしまいます。さらにこれらをラインケーブルで接続すると、平均化されて共通したある電位となってしまい、結局基準電位とは違う電位で動作することになります。これまでは、この問題の解決策は前述の「大地アース」の設置しかなかったのです。

『 GNR Mini 3.1 』の背面にはアース接続端子が2個あり、これらとご使用機器のアース端子と付属のアースケーブルで接続します。本機2台をデジタル機器用とアナログ機器用に分けて使うことも出来ます。

電源タップには、アース端子がある場合はアース端子に、ない場合は2P-3P変換アダプターのアース端子に、そしてさらに完璧を期すには、今大人気のiFi-AudioのAC電源用アクティブノイズクリーナー「iPurifier AC」を介して接続することをお勧めします。これにより「iPurifier AC」のコモンモード・ノイズ・リダクション回路も活用出来ます。

機器にアース端子がない場合には、筐体のネジを少し弛めYラグをネジ止めすることも可能です。この場合、対象機器の保証外になる可能性もございますので、あくまでも自己責任にて接続して下さい。また接続方法によってはアースループができてしまい、音質が損なわれる可能性もあります。最適な接続方法はシステムによって異なりますので、ケースバイケースでの調整が必要になります。

■ 電源ノイズ低減機『 Quantum Noise Resonator 3.1(QNR3.1) 』



QNR3.1

『 QNR3.1 』は『 GNR Mini 3.1 』と同じ半透明トップの筐体で、電源ノイズ成分を同調回路に送り込み、それを光に変換するという画期的な回路設計です。内蔵の量子モジュールは8つの同調回路とCPUで構成され、これらによって電源波形のタイプを検出し、ノイズに同期した位相歪み補正を瞬時に行い、波形を整えるとしています。接続はオーディオ機器を接続している電源タップに、本機の電源ケーブルを挿しこむだけです。

本機では、検出された電源ノイズとサージはエネルギー変換回路を用いて、1kHz以上のノイズを光エネルギーに変換します。このまったく新しいオーディオ処理技術=QNRが音の明瞭度を向上させ、背後の音が無になることで、音楽が一層魅力的で滑らかに聞こえるようになるとのことです。

また本機は並列回路設計を採用しており、従来からある直列接続による電源ノイズフィルターで問題になる供給電力の制限がありません。結果、高電力を供給することができるためダイナミック・レンジが低下したり、細部の情報が低減したり、音がドライになったり、音場が狭くなったりする(こういったことは電力不足が原因)ことがないとしています。


■ 『 GNR Mini 3.1 』を試用しました。



自宅リスニングルームで、アクティブアース発生器『 GNR Mini 3.1 』を試用しました。以下はその音質変化についての感想です。DACプリMytek Digital「Brooklyn DAC+」のアース端子に接続しました。

当初、住宅環境が良いと勝手に思い込んでいる筆者宅で、果たして『 GNR Mini 3.1 』の効果がどれ程あるのか疑問を抱きつつ、CDの音を出した瞬間「何これ!?」でした。

よく聴いているTBMの「ブルー・シティ」のベースが晴れやかに眼前に浮かんだのです。空間が澄みわたり、楽器の前後感がはっきりし、楽器が実在するかのようなリアル感でした。ベースの吹き出し感に圧倒され、分解能の良い低域がググッと下まで伸びきったのです。ボーカルと楽器の掛け合いでは、さらにボーカルが前に出て来て楽器はその後ろにと、はっきり確認出来る程でした。

今話題のCD情家みえ「ETRENNE」では、従来は楽器と重なって多少邪魔されてぎみだったボーカルが、すっきり前に出て来たのです。楽器の立ち上がりが良くなり、ベースが出しゃばることなくクッキリ分離し、低音がズシンと響くのです。スピード感のある楽しいサウンドになりました。やっぱり録音が良かったのだと見直した次第です。

PC(再生ソフト:TuneBrowser)で聴いた女性ボーカル(森川七月)は圧巻でした。元々録音が良いから選択したのではないソフトなのに、ボーカルがいつになく生々しく、口元もコリッと小さく、声の抜けが抜群で空間に浮かぶのでした。背後のドラムスティックの隠れていたごく小さな音まで再現され、低音楽器の情報量の多さ、中高域の伸びやかさは従来とまったく違っていました。


■ 最後に
このように『 GNR Mini 3.1 』の効果は予想を遙かに超えるものでした。TEROSからアナウンスはありませんが、機器のシャーシ電位が下がることで、信号電圧とアース電位の差が大きくなり、エネルギーロスがなくなることが、大きく貢献しているのではないかと考えられます。今さらながら、こんな所にも信号ロスがあったのかと思い知らされました。 (あさやん)


2018年1月25日 (木)

【ネットワークオーディオをより身近に】アイ・オーデータのオーディオサーバーSoundgenicのご案内です!


みな様、こんにちは!
少し暖かい日が続いたと思ったら強烈に寒い毎日が続き、体調を崩しそうなとうふです。

さて、早速ですが今回ご案内の製品はこちら!

I/Oデータ
オーディオ用ネットワークサーバー
Soundgenic

アイ・オーデータ製オーディオサーバー(データ保管機)です!

ネットワークオーディオを導入する際に大きな障害となるのがそう、『オーディオサーバー』です。
高音質を謳うオーディオサーバーは数あれど、得てしていずれも高額な製品です。

ネットワークオーディオプレーヤーは身近な価格でもそのデータを保管するオーディオサーバーがあまりに高価。場合によってはプレーヤーの何倍もする事もあったでしょう。
また、パソコンやTV用のサーバーを利用しつつも『オーディオ用』にあこがれた方もいた事でしょう。

そんなネットワークオーディオユーザー(予備軍含む)にまさに福音となるサーバー。
それがこのSoundgenicです!

このサーバーはPCサプライでも実績のあるアイ・オーデータ製
また、オーディオファンからはハイエンドオーディオサーバー【fidata】でも著名なメーカーですね。

ハードウェア面もfidataで培った技術を活かし、
・ファンレス設計
・制振性に優れたゴム足
・輝度を抑えたLED
等、オーディオファンに嬉しい心配りがされた設計!
更に
・USB-DACを接続する事でデジタルトランスポーターとして使用できる。
・USB光学ドライブを接続する事でCDリッピングが可能
・併せてUSB光学ドライブからのCDトランスポーター機能
・PCを介さずe-onkyoから楽曲ダウンロード
等、機能面ではfidataにも決して見劣りしません

私は昨年のオーディオセッションでテスト製品と出会った時の衝撃は今も忘れられません。
そのオーディオサーバーがもう間もなく発売されるのです!(2月中頃発売予定です)

価格はエントリーでも、音質はエントリーではない』。
ネットワークオーディオ導入に躊躇していた皆様に。
PCオーディオはやってみたいけど(既に導入しているけど)極力PCを使いたくない皆様に。

多機能・高音質のオーディオサーバーSoundgenicでどうぞネットワークオーディオ、(極力PCレスの)PCオーディオをはじめませんか!?

Joshinは本年で70周年!
それではいつもお買い得な「Joshin Web」でお待ちしております。

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2018年1月20日 (土)

コスト度外視でおすすめ! "2018年 オーディオアクセサリーBEST 5+1"

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
オーディオアクセサリーの豊作年だった2017年。今回は、その中から価格を度外視して、「これはおすすめ!」と思うアイテムを厳選しました。すべて筆者自身が実際に、効果と音質を確認したものばかりです。お値段はちょっと張りますが、自信を持っておすすめします。

■ オーディオアクセサリーBEST5+1

【1】 ACOUSTIC REVIVE(アコースティックリバイブ) マグネットフローティングインシュレーター『 RMF-1 』



ネオジウム磁石を内部に搭載し、その反発力を利用した浮揚型のインシュレーターです。航空レベルのアルミ合金など、複数のマテリアルを組み合わせることで、インシュレーター自体の癖の発生を完全に抑えたとしています。オーディオ機器自体が出す振動、外部から伝播する振動のいずれの影響からも完全に回避することで、機器本来のサウンドが引き出せるのです。

1個当たりの最大耐荷重は7kgですので、21kgまでの機器には3個の使用となります。SACDプレーヤーでの使用では、プレーヤーのグレードが数ランク上がったと感じる程効果があり、CD再生のサウンドを改めて見直したほどです。それほどにザワザワ感がとれ、透明度の高い、空間表現がハイレゾを思わせるレベルに到達したのでした。

5個にして大型パワーアンプにも使用しましたが、低域がしっかりして沈み込み、中高域のヌケが良くなり、キレが格段に向上しました。重量のある機器に対しても本機の構造が振動を絶妙にコントロールし、十分な効果を発揮したのです。

本機はかつて存在した浮揚式のインシュレーターで感じた曖昧さは皆無で、癖を全く感じさせない、超高S/Nで立体感豊かなクリアサウンドが実現します。ただこのように効果は非常に高いのですが価格も高いため、お使いの全ての機器には難しいかも知れませんが 『 ここぞ!という機器 』 だけでも導入をお考えいただければと思います。

【2】 SPEC(スペック) リアルサウンド・プロセッサー『 RSP-AZ1 』



本機はスピーカーの入力端子に並列接続し、逆起電力を吸収し減衰させる機器で、内部にはコンデンサーと抵抗を組み合わせた補助回路を内蔵しています。従来からも同種の製品は存在していましたが、パーツの問題もあり、そのほとんどが自然消滅してしまいました。

SPECは従来機「RSP-701」から、コンデンサーにはオイルとマイカをブレンドする同社のアンプ開発で培かった技術が使われていますが、今回これらの電子部品を変更し、ウッドケースをスプルース材からやや堅めのクルミ材に一新することで改良を加えた製品です。

本機の効果は抜群で、明らかにエネルギー感が高まり、高域の情報量が多くなり、音場がクリアになって霞が晴れ、ベールが一枚も二枚も剥がれた感じとなったのです。音の立ち上がりが改善され、明瞭度が上がり、情報量も大幅に向上したのです。

やはりこれはアンプの逆起電力によるスピーカーへの負担が減ったことによる効果だと思います。今お使いのスピーカーの音色は気に入ってはいるが、さらに良くしたいとお考えの方にこそお勧めするアイテムです。

【3】 中村製作所(NS) 超大型ノイズ吸収リングコア『 NSSE-01B 』



2017年大ヒットを記録したアモルメットコア。オーディオ用に開発されたノイズフィルターで、音質面での副作用が極めて少ないトロイダル構造のアモルメットを使った製品でした。NSシリーズ(コモンモード専用)が穴径の違う7アイテム、NSTシリーズ(コモンモード/ノーマルモード両用) 4アイテムがラインナップされています。

本機は、巨大なアモルメットコア(外径70mm、穴径43mm)を内部に搭載し、重量のある40mm厚の削り出しアルミブロックを2枚合わせて成型されています。これにより従来使えなかった市販の大型プラグ付きの電源ケーブルや複数のケーブル(左右のスピーカーケーブル2本同時など)にも使用可能になったのです。付属の台座も床面からの振動対策として音響的に選び抜いた木材が使われています。

その効果はこれまでのアモルメットコアと同様で、サウンド全体がナチュラルで、輪郭鮮明・繊細、歪みを感じさせないクリアなものになったのです。また、低音の伸びも明らかに向上しており、それは電源ケーブルで特に顕著でした。電源を含めて、高周波ノイズがいかに再生音に"悪さ"をしていたか、改めて思い知らされました。

【4】 ACOUSTIC REVIVE(アコースティックリバイブ)電源コンディショナー『 RPC-1 』 ※発売は2016年、テストが2017年



赤外線マウスの発明者である故・柴田潤氏のアイデアをHWT(ハイエスト・ワールド・テクノロジー)とアコリバの共同研究によって製品化したもので、内部の特殊コイルを組み合わせた独自の回路設計により、電源経路に乗る超高周波ノイズの除去だけを行うという画期的アイテムです。

繋いだ途端、再生音にまとわりついていた僅かなザワザワ感がなくなり、中高域が滑らかで見通しが明らかに向上しました。また、低域が深々と沈み、お腹に響くようなぶ厚い重低音が感じられるようにもなったのです。スピーカーの置き場所や置き方、アンプの交換でも実現できなかった、実にリアルな低音となったのです。

また、ハイレゾ音源で多少細身と感じていた低域から中域にかけての力強さが増し、中低域のエネルギー感がたっぷりで、立ち上がりスピードも早くなり、それまで感じていた少し淡泊な低音も一本芯が通った音離れの良いリアルな低音になったのです。

本機は、通常のクリーン電源とは全く違うアプローチによる画期的な電源改善アイテムですが、その使用法は至って簡単で、壁や電源タップの空いたコンセントに、本体から伸びているAC(3P)プラグを差し込むだけです。これだけで、よく言われるデジタルサウンドの欠点が、明らかに改善できていたのです。

【5】 SAEC(サエク)STRATOSPHERE

RCAケーブル(1.2m・ペア)
『 SL-1 1.2M 』


XLRケーブル(1.2m・ペア)
『 XR-1 1.2M 』


新導体「PC-Triple C/EX」を使ったRCAケーブルとXLRケーブルです。このケーブルにもスピーカーケーブル「SP-10」同様、トップエンドの意味で"STRATOSPHERE"という称号が付けられています。

導体構造は中心にPC-Ttriple Cの単線を5N純銀素材で覆う(実際には銀パイプの中に銅を圧入し、さらに鍛造をかけて組織を整えた)「PC-Triple C/EX」を採用し、外周部導体にもそれぞれ絶縁を1本ずつに施したスーパーストラタム構造とすることで、圧倒的な広帯域再生と静けさを実現できたとしています。

自宅での使用時、サウンドの変化が驚異的でインパクトが強過ぎました。とにかく圧倒的な情報量で非常に鮮度が高く、空間の表現が実にリアルなものになったのです。歪み感や色づけを全く感じさせない、本来のソフトの情報を忠実に再現しているであろうと納得させられるサウンドでした。

少々価格は張りますが、ワールドワイドで考えても間違いなく新世代ケーブルといえる超高忠実度ケーブルです。画期的素材&構造が実現したことで、ケーブルに音楽性云々を要求する時代はすでに終わったのかも知れません。

【番外編】 ACOUSTIC REVIVE(アコースティックリバイブ)

RCAケーブル(1.0m・ペア)
『 RCA-absolute-FM 1.0 』


XLRケーブル(1.0m・ペア)
『 XLR-absolute-FM 1.0 』


「桁を間違っているのでは?」と思わせる天文学的な価格のケーブルです。しかしこのケーブルを自宅で聴いた時のショックは、未だもって忘れ難く、正直アンプを替えた時以上の変わりようと感じたものでした。もう手放せないとは感じたものの、価格が価格ですから諦めざるを得なかったのが正直な所です。

導通率が105.0% I.A.C.S.(銅の導電率の国際規格)を誇る世界最高峰の導通率を実現した驚異的な導体「PC-TripleC/EX」を使用(※SAECのSTRATOSPHEREにも使用)。この究極の導体を贅沢にも極太の単線構造にて採用し、絶縁材、緩衝材、シールド、外装などケーブルを構成する素材全てに現在最高峰の性能と音質の素材を投入して完成したとしています。

最終的な伝送スピードを決める比誘電率に優れたテフロン絶縁、静電気の発生を防ぐ天然シルク緩衝材、外来のイズの飛込みを完璧に防ぐフレキシブルテフロンコーティング銅管シールド、帯電除去とダブルシールド効果を実現するカーボンSFチューブ等完全オリジナルの部材の数々によって「PC-TripleC/EX」導体の性能を極限まで引き出したのです。

さらに導通部分の金属をより導通特性に優れたテルル銅に変更し、プラグ部分の導通特性を極め、ノイズ除去素材"ファインメット"をケーブル内部に装着することで、ケーブルの理想に最も近づいた製品になったと思います。

オーディオシステムの何処でも一箇所に使用するだけで、サウンドが生き生きとし、目の前に広々とした音場が拡がり、立体的でリアルな音像が出現したのです。ジャズでは全帯域に亘って切れ味が抜群で力強く、ミュージシャンが目の前で演奏したのです。クラシックは倍音が豊かでDレンジが非常に広く、空間の再現性は演奏会場の広さまで感じられました。ボーカルは実に自然で、生音を聴いている錯覚を覚えました。

もう手放したくない!!が筆者の本音です。こんなケーブルが世の中に存在するとは・・・。

■ 最後に
今回はいずれも「お小遣いで!」とはいかないオーディオアクセサリーばかりになってしまいましたが、オーディオコンポーネントを替える以上の効果を発揮するアイテムばかりです。今年2018年の目標の一つと考えていただく、値打ちのあるオーディオアクセサリーです。(あさやん)

2018年1月 4日 (木)

2018年はオーディオアクセサリー(ネセサリー)が面白い!!

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
~今オーディオアクセサリー業界が久々に熱くなっています。~
今回は、筆者が選ぶ "2017年オーディオアクセサリーBEST 5" をご紹介いたします。
どれもお小遣い程度でご購入いただけ、使用個数が多ければ多いほど効果が大きく、オーディオがもっとおもしろくなるアイテムばかりです。

■ オーディオアクセサリーを制するものはオーディオを制する!

40年を越えるオーディオ歴、ある意味オーディオを極・め・た?筆者が今日至った結論。それが「オーディオアクセサリーを制するものはオーディオを制する!」ということであり「オーディオアクセサリー=オーディオネセサリー(necessary:必需品)」なのだ! ということです。

オーディオコンポーネントには、勿論最低限の性能は必要です。機器にコストを掛ければ掛けるほど音が良くなる可能性はあります。しかしそれだけでは、機器が本来持つパフォーマンスは十分発揮されません。そこには組合せテクニックと、使いこなしテクニックが必要なのも、皆様ご承知の通りです。

ここで「オーディオアクセサリー=オーディオネセサリー」が登場してくるのです。オーディオファンの中にも、アクササリーに興味のない方もいらっしゃるとは思いますが、筆者からすると、それは非常に「もったいない」ことだと思うのです。

最初に断っておきますが、全てのオーディオアクセサリー(各種ケーブルを含む)がネセサリーではありません。費用対効果(いわゆるC/P)も重要なのは言う迄もありませんし、効果があるからといって何でもかんでも使えば良いというものではなく、適材適所への使用が好ましいのは当然です。

また、一般的にオーディオアクセサリーは数を使えば使うほど良くなるのではなく、同じアクセサリーをこれでもかと大量に使ったり、同じ種類のケーブルをコンポーネント全ての接続に使ったりすることは、必ずしも良い結果が得られる訳ではなく、そこには弊害も出て来ます。やはりあくまでも適正数での使用が必要です。

ただ、これからご紹介します "オーディオアクセサリーBEST 5" のアイテムは、いずれも複数個使用でき、使用箇所が多ければ多いほど効果が大きくなるアクセサリーばかりです。絶対に多数使用での弊害のない、勿論1個使用でも効果が大きいオーディオアクセサリーばかりです。筆者が自信を持ってお勧めします。


■ 筆者が選ぶ! "2017年オーディオアクセサリーBEST 5"

【1】 中村製作所(NS):ノイズ吸収リングコア『 Amormet(アモルメット・コア) 』7種類



"Amormet" は本来ノイズ防止用のチョークコイルのコアに使われ、オーディオ再生で特に有害な高周波ノイズを除去するための重要なパーツです。中村製作所の『 アモルメットコア 』は、オーディオ専用に特に音質を重視して設計された、副作用がなく安心して使えるトロイダル・フィルタで、ケーブルを通すことでコモンモード用チョークコイルとなります。

その効果は抜群で、高周波ノイズを取り去ることで、これだけ音質が向上することと、本来耳には聞こえない高周波ノイズが、これほど再生音に "悪さ" をしていたことに改めて驚かされました。従来からあるノイズフィルタでは、例えノイズは取れても、本来持っている音楽のエネルギーまで削がれてしまい、痩せた面白くない音になってしまうのが常でした。『 アモルメットコア 』の最大のメリットは、それらを微塵も感じさせないところが "素晴らしい" そして"画期的 "と感じました。


【2】 クライナ(KRYNA):ケーブルインシュレーター『 Helca1(ヘリカワン)


従来のケーブルインシュレーターは、床に並べてケーブルを浮かせるタイプでした。床を這っている場合にしか効果はなく、しかも外れたり倒れたりし易く、使い勝手の面や効果、コストの面でも納得できる製品はありませんでした。しかしクライナは、発案以来5年の歳月をかけて、螺旋状の樹脂製のチューブにダンピング用として特殊溶液を封入して、ケーブルの周囲を360度囲む(合体させる)という、かつてなかった方法を編み出したのです。

ケーブルは、この溶液が充填された螺旋状のチューブの内側を通ることで、仮想的に浮いた状態になり、外部からの振動やノイズの影響を受けず、同時に自身が発する振動やノイズが外部に漏れることもないのです。この "溶液のバネ" が有害振動を吸収し、音楽再生に特に影響のある微振動を消滅させるのです。

使用すると、ケーブル類がいかに振動やノイズの影響を受け、サウンドが濁ってしまっていたかが実感できます。また、副作用が全くないのも大きなメリットです。さらに、HDMIなどの映像系や、USBケーブルなどPC用ケーブルにも効果が大きく、高周波ノイズの除去に大変有効です。


【3】 フルテック(FURUTECH):コネクタ/ケーブル用制振アダプター『 NCF Booster



オーディオ機器や壁コンセントに接続されているハイエンド電源ケーブルで、その重さのためプラグが外れそうな不安定な状態をよく見掛けます。『 NCF Booster 』は、その問題を改善すべく開発された製品で、挿し込むプラグをしっかりと底面(床面)に対して平行に固定して、不安定な接続状態の導通を改善します。また、プラグを上下からしっかり固定することで、振動も押さえ込む構造になっています。

さらに独自の特殊素材「NCF」により、帯電防止や静電気によるノイズの除去も実現したのです。電源インレット以外でも、壁コンセントや重量級のインターコネクトケーブル、スピーカーケーブルなどの各種ケーブルのスタビライザーとしても応用でき、複数個使用することで空中配線も実現できます。

電源タップの入力インレット部分を強化するだけで、これほどの変わり様を示すとは想像以上です。本機を複数個使用することにより、お使いのオーディオシステムのパフォーマンスがどんどん向上していく画期的なアイテムです。


【4】 アイファイ・オーディオ(iFi-audio):USBノイズフィルター『 iSilencer3.0


本機はUSBノイズフィルターで、PCとUSBケーブルの間に挿入します。PCがUSB端子を複数搭載している場合や、ハブを使用している場合は、その空きポートにも使用することでさらに効果がアップします。PC内部のノイズを抑制し音質の向上に役立ちます。採用されている回路「ANC+R」は、軍事分野のテクノロジーを応用したもので、ノイズ信号と同一の信号を正反対の位相で発生させることによって、あらゆるノイズを能動的にキャンセルします。USBオーディオを破綻させてしまう、電源ノイズを除去するための完璧な「解毒剤」ともいえます。

また、本機のノイズ除去能力は数を増やしてもデメリットはなく、逆に相乗効果を期待できるのが魅力の一つです。複数個使用することで回路の数が倍になり、ノイズの低減も倍になるという単純計算が成り立つため、2個使用すればノイズは1個使用した場合の2倍カットされ、4個使用すれば、4倍カットされるのです。指先サイズのオーディオアクセサリーですが、小粒でもぴりりと辛い、効果的なUSBノイズフィルターです。


【5】 アイテック(AiTEC):インシュレーター『 Λ8.24 for Digital 』&『 Λ8.24 The Professional



最後は既発売(2016年発売)の『 Λ8.24 for Digital 』の強化型として登場した 『 Λ8.24 The Professional 』です。『 Λ8.24 for Digital 』は、Digital機器・ハイレゾ音源のための新時代のインシュレーター。そして "世界初! オンリーワン" というふれこみの画期的なアイテムでした。

筆者は、オーディオルームでの最大の厄介モノであるノートパソコンの下に、手前に2個、奥の真ん中に1個で使用し、その激変ぶりに一瞬我が耳を疑ったほどです。PCから発生し筐体内に蠢き、サウンドを汚していた静電気や電磁波が取り除かれることによってS/Nが良くなったため、劇的に静かになり透明度が向上し、従来ノイズに埋もれていた余韻が再現可能になったのです。

そして「Λ8.24 for Digital」の耐荷重は7kg/1個でしたが 『 Λ8.24 The Professional 』では15kg/1個と2倍以上に強化されており、パワーアンプなどにも使用できるようになりました。また、その強化は耐荷重には止まらず、同社のルームチューニングアクセサリー「Λ3.16」のノウハウを投入したことで、さらに魅力的な究極のインシュレーターとなったのです。

効果面では、通常のインシュレーターと全く違うのは『 Λ8.24 for Digital 』と同じですが、全体にさらに音がほぐれ、しなやかで潤いのあるサウンドながら、しっかりした芯のある実に自然なものです。音楽が心から楽しめる生き生きしたサウンドに感動しました。


■ 最後に
2017年の筆者が選ぶ "オーディオアクセサリーBEST 5" は以上としましたが、BEST 5に絞り込むのには大変苦労しました。それほどに2017年は豊作だったということです。

今回は、一応お小遣いでご購入いただけ、複数個の使用も前提としているため、あえて5万円以内のオーディオアクセサリーに限らせていただきました。(コストを度外視すれば、まだまだお勧めしたいアクセサリーがあるのですが、それは別の機会とさせていただきます。)

まずは "オーディオアクセサリーBEST 5" の中から、どれか1アイテムで結構ですのでお試し下さい。きっとオーディオがもっともっと面白くなります。 「オーディオアクセサリー=オーディオネセサリー」を実感していただけるはずです。(あさやん)

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