オーディオアクセサリー情報 Feed

2019年9月13日 (金)

2019秋 話題の最新オーディオアクセサリー3アイテムをご紹介!!

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
前回 ご紹介した、TELOSのノイズ抑制シート『 Quantum Damping 』に引き続き、TELOS USBアクティブノイズキャンセラ ー『 MACRO-Q 』など、最新オーディオアクセサリー3アイテムの効果を自宅で確認しました。そのレポートをご覧下さ い。


■ TELOS USBアクティブノイズキャンセラー『 MACRO-Q 』

USB伝送とは、コンピューターの周辺機器を接続するために開発されたもので、本 来、オーディオの音楽信号を伝送するようには設計されていません。このため、どうしてもコンピューター等のスイッチ ング電源による高周波ノイズや、物理的な信号のジッターから逃れることは現状では不可能です。

その高周波ノ イズがUSBのデジタル信号はもちろん、DACから出力されるアナログ信号にまで干渉しているのです。私の経験上からも、 ジッターによる影響は、いかに純度の高い素材を使用しても、その音質改善はごく僅かで、結局ノイズを抑制するアクテ ィブな回路を使用しなければ、信号の品質自体は良くならないということです。

『 MACRO-Q 』は、まず検知回 路がUSBにおけるランダム・ノイズをコンピューターが検知し、続いてこれを矯正する補正信号を送ってイレギュラーな ノイズに同期して相殺します(検知と補正用に特製ICを2個使用)。その結果、USB伝送のノイズの原因を打ち消すことで 、比較的安定したUSB伝送が実現できるのだとしています。

使用方法は簡単で、『 MACRO-Q 』をUSBの空きポー トに接続するだけで、機器内のUSB伝送網における物理信号のジッターとなるノイズを除去します。さらに、PCの使って いないUSBポートに接続することで、別ポートからUSB-DACへ送り出すUSBデータのノイズも除去できます。

その ほか、CDプレーヤーなどのデジタルオーディオ機器のフロントやリアにある空きUSBポート、DAP(デジタルオーディオプ レーヤー)のUSBポートなどに接続することで、USBポートを設けたことで生じてしまう機器内のノイズも除去することが できます。

筐体はアルミ削り出しシャーシをベースにした構造で、この種の製品としては異例な程しっかりした ものです。また、『 MACRO-Q 』を直接挿入できないようなUSBポートにおいても、付属のUSB延長ケーブルを用いること で本機を使用できます。

自宅では、 ノートPCの空きUSBポートと、USBハブの空きポートに繋ぎました。いずれの場合も同傾向を示し、透明感が上がり、低域 は締まりスッキリしたものになりました。それは外すと瞬間ボヤーッと感じる程でした。

PCでは分離が良くなり 、楽器がクッキリと浮かび上がり、立体的に感じられるような変化でした。一方USBハブでの変化はさらに大きく、S/Nが 良くなり、自然で伸びやかさが感じられるようになり、音場の見通しも明らかに改善されました。これはハブに繋いでい るハードディスクなど、他のUSB接続機器のノイズ除去効果もあるためと思われます。


■ SPEC USBノイズリムーバ ー『 AC-USB1 』

本機も、前述の『 MACRO-Q 』と同じ使用法の製品ですが、『 MACRO-Q 』はアクテ ィブノイズキャンセラーという名前の通り、アクティブにノイズを打ち消す方法をとっていました。

一方、『 AC-USB1 』には、同社お得意のインド・ビハール州産、最高品質の天然ルビーマイカを特殊積層加工したオーディオ用マ イカコンデンサーを樹脂ケースに内蔵しており、これによりUSB由来のノイズ成分を吸収・除去するというものです。

『 AC-USB1 』は、オーディオ機器や、PCの空きUSB端子に接続することで、外来ノイズの飛び込みや、USB回路 のノイズの抑制、動作の安定化といった効果をもたらし、音質を向上させるというアクセサリーです。

本機から は、約10cmのオーディオ用高音質素材USBケーブル(USB-A)が出ており、USB端子周辺のスペースの制約を受けずに接続 することができます。実際、我が家でも狭い場所に置いているUSBハブに簡単に接続できました。

USBハブでは、 ザワザワ感が消え、音の見通しが良くなりました。音量も若干上がったように感じました。また、メーカー推奨のCDプレ ーヤーの空きUSB端子に繋いだところ、明らかにトゲトゲしさが取れ、透明感がアップし、音楽全体がコリッとしてヌケ が良くなりました。外すと、途端にヌケが悪く感じたのには正直驚きました。いかに使っていないUSB端子が悪さをして いたか、思い知らされました。

本機による 改善度合いは微妙ではありますが、これまでどうしても取れなかったCDのデジタル臭さがスッキリ取れたのには驚きです 。気が付けば、最早CDプレーヤーから外せなくなっていました。


■ FURTECH コンセントプラグ用・制振コネクターホル ダー『 NCF Booster-Brace 』
大ヒットを続けている「NCF Booster」シリーズの第4弾です。今回は第1弾と同じコ ンセントプラグの制振用ですが、その用途は壁コンセントや電源タップに装着することで、電源プラグを制振するのが目 的です。もちろんNCFによる静電気除去効果も期待できます。

本体はNCF調合のナイロン樹脂、外周ハウジングは アルミ合金で作られています。本機は3Pの2口タイプの壁コンセントを前提に設計されており、アース用の穴に付属のチ ップを差し込み、それに位置決め用のブロックを差し込むことで、本体の取付位置が決まり、そこに本体を特殊な粘着テ ープで固定。その後、チップとブロックを取り除くことで、コンセントプラグを半固定できます。非常によく考えられた 位置決め方法です。

自宅では、 デジタル機器用のメインの電源タップの電源ケーブルを繋いでいる壁コンセントに装着しました。全体にサウンドが落ち 着き、静かで明らかにS/Nが向上しました。低域の締まりや迫力は圧倒的で、殊に低域の沈み込みが素晴らしく感動もの でした。ここまで改善できるとは想定外でした。


■ 最後に

今回ご紹介しました、オーディオ アクセサリーの最新3アイテムや、前回のTELOS『 Quantum Damping 』は、図らずも全てノイズ対策アイテムとなりまし た。それ程に今巷では目に見えないデジタルノイズがオーディオ機器にダメージを与えているのです。

これらの 効果は、お使いの環境や機器によって大小はありますが、私の自宅の環境では、いずれも改善の方向に働いたアイテムば かりです。ぜひ、気になるどこか一箇所からで結構です。手始めに導入なさってみてはいかがでしょうか。
(あさやん)

2019年9月 6日 (金)

TELOSよりオーディオアクセサリーに革命を起こす!ノイズ抑制シート『 Quantum Damping 』が新登場!

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
台湾メーカーのTELOS(テロス)から、アクティブアース発生器「GNR(Grounding Noise Reducer)」、電源ノイズ低減器「QNR(Quantum Noise Resonator)」に続く、オーディオアクセサリーの新アイテムが登場。ノイズ抑制シート『 Quantum Damping 』の効果を自宅で確認しました。そのレポートをお届けします。


■ Telos Audio Designとは

Telos Audio Designは2006年に台北にて設立されました。オーディオ機器の輸入業務を行っていたJeff Lin氏がオーディオ機器はその置かれる環境によって、十分に実力を発揮できないという、オーディオの宿命を何とか打破したいとの考えから同社を立ち上げたのです。同社の製品はオーディオ機器の実力を最大限発揮するという理想を、斬新的な発想と卓越した技術力で達成してきています。

TELOSのアクティブアース発生器「GNR Mini 3.1」「GNR 3.1」や、電源ノイズ低減器「QNR3.1」については、このコーナーで以前にも何度か取り上げ、その効果は私の予想を遙かに超えるものでした。TELOSの「GNR」「QNR」によって、コンポーネントのいかなるグレードアップとも《別次元》の圧倒的改善が得られることに私は衝撃を受けたのでした。

【過去のブログはこちら】

・これぞオーディオ装置のアース対策の決定版!?

・TELOSアクティブアース『 Grounding Noise Reducer 3.1(GNR3.1) 』を徹底的に試す!



■ ノイズ抑制シート『 Quantum Damping 』とは

A4サイズの「Quantum Damping Large」、A5サイズの「Quantum Damping Middle」、Smallサイズの「Quantum Damping Small」の3種類がラインナップされています。

『 Quantum Damping 』は、前述の「QNR」など同社の機器内部のノイズ対策のために開発された電磁波吸収シートに、さらに改良を加えて製品化したとのことです。1ミリ厚の柔らかいラバーのような質感のシートです。表面にはTELOSの「T」をあしらった唐草模様のような模様が描かれています。使用方法は実に簡単で、オーディオ機器の上か下に直に置くだけです。

材質はシリコンをベースに、グラフェン(炭素原子が蜂の巣状に互いに強固に共有結合した単原子シート)、レアアース、遠赤外線発生成分、イオンパウダー、二酸化チタン光触媒など、11種類の化学物質を特別な比率で混合したものとのことです。特にグラフェンは、目に見えないコーティングを実現する最新の素材で、軍事関係の製品、特にその強力なシールド特性によって、ステルス戦闘機用の製品に使われているそうです。


■ Large、Middle、Smallの3種類を実際に使ってみました

【1】PCオーディオ用のノートパソコンに使用。
ノートパソコンの上にA4サイズの「Large」を置いてみました。



その瞬間、サウンドがスーッと落ち着き、耳障りな刺激音が明らかに減りました。滑らかでヌケが良く、爽やかでデジタルっぽさが無くなりました。低域に安定感が出て、ボーカルもしっとりと落ち着いたのです。まるで音源をアップサンプリングをした時のように感じました。

ただ乗せただけですが、この激変ぶりには驚きました。いかにパソコンから電磁波が盛大に出てるか、再生音に悪さしているか、改めて実感できました。外すとすぐ元の状態に戻ってしまいます。また、パソコンの下に敷いた場合もほぼ同じ効果でした。

【2】CDプレーヤーの天板とUSB-DACにA5サイズの「Middle」を載せました。



CDプレーヤーはトレイの真上の位置に置きました。サウンド全体がハッキリ、クッキリしてヌケが非常に良くなりました。従来、少し解像度が悪いのではと感じていたCDソフトのもたつきが取れ、意外に良い録音だったのだと改めて見直してしまいました。

USB-DACにも通気口を塞がないように「Middle」を使いました。やはり明らかに情報量がアップし、中央部分の密度が上がったと感じました。膨らみ気味だったベースも締まりが出て、低音がコリッとして音程もしっかりしてきたように感じました。

【3】壁コンセントに挿したプラグと電源タップのインレットプラグに「Small」を巻いて洗濯ばさみで挟んでみました。



プラグでは音に落ち着きが出て歪み感が減って感じました。電源タップの入口のインレットプラグは効果絶大で、これまでで一番変化が大きいと感じました。サウンドが非常に滑らかになり、透明感が圧倒的で、刺激的な付帯音が完全に払拭されました。外すと途端に音がきつくなり、耳障りな部分が感じられました。この効果は非常に大きなものでした。

また、私は実際に試してはいませんが「Small」は本来、ポータブルプレーヤー(DAP)やスマホに使える大きさです。ヘッドホンリスニングにもぜひお使い下さい。

■ 最後に

『 Quantum Damping 』は、近年オーディオ機器における悪影響が益々増大している電磁波を、いとも簡単に取り除ける画期的なアクセサリーです。恐らくほとんどのオーディオファンにとっては、電磁波の影響を日々感じているという方はいらっしゃらないと思います。確かにそれ程微妙な世界です。

でも一度ご自身のシステムで『 Quantum Damping 』を体験してもらえば、いかに電磁波がオーディオ機器に "悪さ" をしていたのか《一聴瞭然》だと思います。まず試されるなら「Small」サイズから始められたらと思います。

オーディオアクセサリーに革命を起こすTELOSの電磁波抑制シート『 Quantum Damping 』は、オーディオ業界への新たな問題提起と言えます。
(あさやん)

2019年7月 5日 (金)

2019上半期『 オーディオアクセサリー ベスト3 』発表!!

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。

今回は、Joshin webショップで人気を集めた『 2019上半期オーディオアクセサリー 最新ベスト3 』を発表させていただきます。


■ まずはじめに
これまで、【 オーディオアクセサリーとは、ピュアオーディオ機器の性能を最大限発揮させるために欠かせない「ネセサリー(必需品)」 】であると、私は言い続けてまいりました。

そして、国内外の多くメーカーから次々と新しいオーディオアクセサリーが紹介され、オーディオ機器に勝るとも劣らない、一大市場を形成するに至ったのです。

そのオーディオアクセサリーですが、オーディオ黎明期から1970年代頃までは、あまり感心を持たれることはありませんでした。スピーカーケーブルは赤白の50芯で十分であり、インシュレーターという考え方は特になく、ゴム脚やフローティングが一般的で、交流は元々正弦波であり、+も-もないと、誰もが疑いを持っていなかったのです。

私が記憶しているところでは、オーディオアクセサリーに最初にこだわりをみせたのは、今は亡きオーディオ評論家の江川三郎氏でした。

それは、今から40年以上も前の1970年代半ばのことで、江川氏が「ケーブルで音が違う」と初めて提唱されたのです。その後、インシュレーターの必要性や交流電源の極性などについての独自の視点から、それまでのオーディオ界の常識が次第に崩れていったのでした。

それから徐々にではありますが、オーディオアクセサリーの必要性がオーディオマニアに浸透していき、2000年前後にスピーカーケーブルやラインケーブルを中心に、6N,7N,8Nなどの「純度」という新たなキーワードで、一大ブームを巻き起こしたのでした。それが、第1次ブームであったと思います。

さらに、2010年前後になって、オーディオ評論家の福田雅光氏が火付け役となり、電源関連アクセサリーへの関心が急速に高まり、ACケーブルの自作や壁コンセントの交換、果ては「マイ電柱」に至るまで、異常な程の電源ブームが巻き起こりました。これが、第2次ブームだったと思います。

そして、昨年(2018年)あたりから、昨今のデジタル機器の急速な普及に伴う、高周波ノイズがオーディオ機器に及ぼす影響を回避するため、電磁波対策やアース対策が重要との考えが急速に広まったのです。

その結果、各種電磁波対策アクセサリーやアース関連アクセサリーが提案され、その効果の大きさが認識されてきたのです。さらに、新たな振動対策アイテムも加わって、第3次ブームともいえる新たな動きが顕在化してきたのです。

今回は、最新アクセサリーから選りすぐって、2019年上半期にJoshin webショップで人気を集めたオーディオアクセサリーを「最新ベスト3」として取り上げます。

■ FURUTECH コネクター・ケーブルホルダー『 NCF Booster Signal-L 』

▲ NCF Booster Signal-L


2017年発売のオリジナル「NCF Booster」では対応できなかった、オーディオ機器のリアパネルの低い位置に接続するACインレットプラグやラインケーブル、さらにオーディオラックの狭い場所に収納した機器にも使用できるよう、高さを抑えた設計の新しいタイプの「NCF Booster」です。

また、従来ユーザーから多くの声が寄せられた「もう少し安ければいいのに」「もっと使いたいのに価格が」という意見も反映され、1万円台半ばという非常にリーズナブルな価格設定となり、ケーブルインシュレーターとしても複数個使用することも十分可能な価格となったのです。結果、待ってましたとばかり、爆発的に需要が盛り上がったのです。

本機は見た目、台座部分が従来機より華奢に見えますが、どうしてどうしてズッシリした重量があり、十分に大型コネクタも受け止めることができます。また、クレイドルフラット(支え)を最も下げた状態では地面からの高さが22mmとなり、かなり低い位置にあるコネクタにも十分対応できます。

実際、我が家でもD/Aコンバーターのインレットプラグの下に置き、高さ調整することでピタッとはまり、付属のゴムリングを使わなくても非常に強固に支えることが出来ました。装着した途端、その効果には唖然とさせられました。透明度、空間感が大幅に向上し、ボーカルの実在感やヌケの良さが抜群になり、後戻り出来なくなってしまったのです。

正直、これまであらゆる対策を我がオーディオ機器に施してきて、一応満足していたのですが、今回のこの激変ぶりには、思わず「これまで何をしてきたのだろうか?」と空しささえ感じました。プラグを下からガッチリと支えることによる制振以上に、クレイドルの構造や使用されているNCFの効果が非常に大きいことを改めて実感させられました。

勿論、電源プラグやインレットプラグ用のオリジナルの「NCF Booster」や、RCAやXLRプラグ、HDMI端子、USB端子やケーブルインシュレーターとしても使用可能な「NCF Booster-Signal」も相変わらず好調を保っています。それぞれを適材適所に導入することで、さらなるグレードアップが図れると思います。これにより、「NCF Boosterファミリー」の完成です。

■ Wind Bell インシュレーター『 AVC-25 』

▲ AVC-25


2013年発売のWind Bell「WB-30」は、その発売当初から「Wind Bellは欲しいが値段が高くて手が出ない」などの意見が多かったのですが、高い性能を維持しつつ、大幅なコストダウンを図ったのが、今回ご紹介する「AVCシリーズ」と、さらに低価格を実現した「OSシリーズ」です。いずれも、発売当初から堰を切ったように絶好調が続いています。

両シリーズとも、低音域における振動遮断にフローティング式を採用することで、優れた振動遮断性能を維持したまま、大幅なコストダウンが図れたのです。スパイク式と比べて、実に振動を(400Hz近辺で)約-60dBも遮断することができ、オーディオ機器からの振動の跳ね返りによって生じる「混変調歪」の発生を回避できたのです。

さらに「AVCシリーズ」は、業界初となる低剛性の特殊非線形バネを使った3次元特殊支持構造を採用することで、高音域での減衰を抑制した最適なダンピング特性が得られたことで、音楽に含まれる高音域の有益な振動をより効果的に活かすことができたのです。また、回転系のオーディオ機器の有害振動の発生も防止することができたとしています。

我が家で使用しての効果は非常に大きく、CDプレーヤーでは中低域のヌケが格段に良くなり、サウンド全体が立体的になって、前後感が出て音場も広がりました。アナログプレーヤーでは、音場の見通しが良くなり、楽器の音像が浮き上がってきました。立ち上がりは明らかに良くなり、ダイナミックレンジまで拡大しました。

また、「OSシリーズ」はスピーカーに使用することで、低域のボンつきが改善し、ヌケが良くなりました。サウンドが弾んで、響きが綺麗に豊かになりました。音場も、左右にスピーカーの外にまで拡がり、奥行きも出てきました。

回転機器には「AVCシリーズ」、スピーカーを含めた非回転機器には「OSシリーズ」、そして可能ならば直接ねじで締結することをお勧めします。メーカーの特許機器(株)曰く、効果は絶大とのことです。

■ FIDELIX LPレコード用アウタースタビライザー『 PURE-FLAT 』

▲ FIDELIX PURE-FLAT


本来、かなりニッチでマニアックなアクセサリーですが、発売以来、予想に反して、異常な程の需要が続いているため、今回ご紹介させていただきます。

本製品は、LPレコードの外周に乗せることで、反りを修正するアウタースタビライザーです。

レコード再生に執念を燃やし続けているFIDELIXの中川氏が、ヘッドシェル「MITCHAKU」シリーズ、ピュアストレートタイプのトーンアーム「0 SideForce」に続いて発売したオーディオアクセサリーです。

レコードに被せれば、レコード自身がガイドとなって、ほぼセンターが出る構造で、過去にあった同種のスタビライザー(KENWOODの前身のTRIO製)より使い易くなっており、さらに「0 SideForce」で使われ、音響特性に優れたSU304ステンレス材を使用しています。非磁性のため、カートリッジに悪影響も及ぼさず、高音質を実現できたとしています。

どうしても反りが避けられないLPレコードですが、その反りを無くことでカートリッジの動作が安定して、本来の能力を発揮できるのと同時に、スピーカーの揺れをも抑えることができ、逆起電力や混変調歪も回避できることで、透明なサウンドが得られるのです。

さらに、ターンテーブルの外周に質量が加わることで慣性モーメントが増大し、フォノモーターの回転性能も向上させることができます。

我が家でトーレンスのプレーヤーに装着して、聴き慣れたレコードでの説得力のある低域は圧巻でした。この安定感とクリアネスは、デジタルでは足下にも及ばないと確信しました。

■ 最後に
今回ご紹介したオーディオアクセサリーは、いずれも導入して失敗しないアクセサリーばかりです。また、全てのアクセサリーは複数個使用することで、さらに効果が高まることを私は自宅で体験済みです。安心してご使用いただけます。

これらのオーディオアクセサリーによって、あなたのオーディオライフはさらに豊かなものになることでしょう。
(あさやん)

2019年6月11日 (火)

オーディオラックの新しい時代を告げる『 TAOCオーディオラック 』

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。

TAOCラック史上、最大のフルモデルチェンジ! 今回は、オーディオラックの新しい時代を告げる、ベーシックな『 CL series 』とハイエンドな『 XL series 』を取り上げます。

ハイエンドオーディオ情報で、オーディオラックを取り上げるのは初めてとなりますが、それほどに画期的であり、オーディオファイルが待ち望んでいたオーディオラックの登場です。


■ TAOC(タオック)について
TAOC(タオック)は、トヨタ系のアイシン高丘(株)のハイグレードオーディオのブランドです。

1983年からインシュレーターなどのオーディオアクセサリー、1999年にはスピーカーシステム「FC7000」を発売。続いて、2002年にはブックシェルフ型の「FC3000」が発売され、ヒットしました。

その型番の「FC」こそ、TAOCの全ての製品に共通する《 鋳鉄 》を意味しています。

※鋳鉄:2パーセント以上の炭素を含む鉄合金で、一般的にいう鋳物(いもの)のこと。 通常より多い、4%近くまで炭素量を増やしたものを「ハイカーボン鋳鉄」といい、炭素量が多いと黒鉛(グラファイト)の結晶が固化するため黒色をしており、その断面の色から「ねずみ鋳鉄」とも呼ばれます。



スピーカーの開発を通じて、TAOCが得た結論はズバリ「響きとの共生」です。

鋳鉄に含まれる黒鉛の振動減衰効果によって、音の濁りの原因となる不要な振動を抑える「制振」と、自然で美しい響きを積極的に活かすための「整振」、これがTAOC製品のコンセプトとなっています。

そして、この「整振」テクノロジーを使ったTAOCのオーディオラックは、これまでのオーディオラックに比べ、低音域での立ち上がり、立ち下りを改善し、音の分離と情報量を向上させ、解像度の良い美しいサウンドを実現したのです。

従来、TAOCのオーディオラックには5つのシリーズがありました。

最もベーシックな「MSR series」、支柱に特殊制振材を挿入した「BSR series」、曲線を強調したデザインで脚部に鋳鉄製の大型スパイクを標準装備した「MSMKII series」、その上にはアルミと鋳鉄によるハイブリッド構造で精悍なデザインの「ASRII series」、そして「制振&整振」技術を集大成させた最高峰の「CSR series」です。

その中の「MSR series」が『 CL series 』に、「MSMKII series」が『 XL series 』に大幅にモデルチェンジされました。

■ CL seriesの「CL」とは、Comfortable Life(快適な生活)のこと

画像はCLシリーズ「CL-3S-DB」


  1. 新制振機能「FCセパレートシステム」を採用

    同社のハイエンド「CSR series」での開発ノウハウを生かし、棚板を形状も素材も違う、上部(新開発のスーパーハイカーボン鋳鉄)と下部(グラデーション鋳鉄)のスペーサーでサンドウィッチをすることで、棚板同士の分離感を向上できたのだとしています。

    ハイカーボン鋳鉄は普通の鋳鉄より黒鉛の形状が大きい鋳鉄で、グラデーション鋳鉄は黒鉛の形状が外側が細かく内部ほど大きくなる鋳鉄のことで、実際叩くと違う音がしました。上下で挟むことで棚板にとって最も良い制振バランスを実現できたとしています。

  2. 高さ調整機能付き鋳鉄製の脚部を採用

    TAOCの中級モデル以上に搭載されている「鋳鉄ローレットナット(周囲に縦目や綾目の溝があるナット)」を採用したことで、制振性能を維持したまま、床面との間でガタツキがある場合の高さ微調整が可能です。

    さらに、後述の上位機『 XL series 』に標準装備されている鋳鉄スパイク&プレート「SP-510」(別売)に交換することでグレードアップも可能です。

  3. 棚板が前作「MSR series」の2色から3色展開に

    従来の側面が垂直な棚板から、下部に向けて斜めに少し絞った(シェイプした)側面を採用し、デザイン的にスマートでナチュラルなものに改良されています。

    また、旧「MSR series」の棚板の色であるダークグレーメタリック(DG)とダークブラウンメタリック(DB)に加え、新色のライトパープル(明るい藤色)が追加され、お部屋に合わせて選択の幅が広がりました。

    そして縦型S Type(横幅60mm)が1段~5段までの5種類、横2列の横型L Type(横幅1140mm)が1段と2段、さらに横3列のW Type(横幅1680mm)も1段と2段が、標準タイプとして各色、計27タイプ(9タイプ×3色)用意されています。

    さらに、基本セット(1段)に長さの違う支柱(100~350mmの6種類)と棚板をセットした追加ユニット、18種類 各3色 計54ユニットの中から選択することで、お持ちのオーディオ機器に合わせてカスタマイズできます。

    S Typeの棚板とW Typeの棚板など、異なるサイズの追加ユニットを組み合わせて、使用状況に合わせたラックが組めたり、後日機器のサイズが変わった際の支柱の交換や移動しやすいキャスターも用意されており、万全の体制が組まれていて将来的にも安心です。

ここには、心憎いまでのメーカーとしての良心を感じます。TAOCは「売っておしまい」ではないのです。

■ XL seriesの「XL」とは、Excellent Life(卓越した生活)のこと

画像はXLシリーズ「XL-2S-WD」


  1. 棚板内部に「制振シート」を挟んだ新構造を採用

    棚板の内部に制振シートを内包させることで、効果的な制振が実現したとしています。振動エネルギーを熱に変換することで、TAOCの最上位クラスのラックの制振性に迫ったということです。

    棚板の下面中央付近に、ほんの僅か膨らみが感じられます。実際、棚板を叩くと鈍い音がしました。

    棚板のデザインは木目を基調に、曲線を生かしたエレガントなフォルムで、高級感を醸し出しています。

  2. 新制振機能「FCセパレートシステム」を採用

    前述の『 CL series 』同様、上部のスーパーハイカーボン鋳鉄と下部のグラデーション鋳鉄のスペーサーで棚板をサンドウィッチをすることで、棚板間の分離感を向上させ、制振性も高めています。

  3. 新設計の鋳鉄製のスパイク&プレートを採用

    この新設計の脚によって、本格的オーディオリスニングに最も重要な中低域の解像度や分解能を高め、ハイレゾなどの最新ソースで、益々重要度が増している高域のS/Nも大きく改善できたのです。

    スパイクは安定性と制振性を追求した鋳鉄の削り出しとし、プレートはグランドピアノのインシュレーターを思わせるデザインで、横移動の際のスパイクのプレートからのズレ落ちを防止するために、深受けの形状をとっており、ラックの移動も可能です。

  4. スタンダードとして2色あり、それぞれ7機種用意

    棚板カラーはダークウッド(WD)とライトウッド(WL)の2色で、サイズは1段から5段までの縦型「Sタイプ」5機種と、1段と2段の横型「Lタイプ」(2列/W)タイプが2機種用意されており、お持ちのオーディオシステムに応じてお選びいただけます。

    さらに、カスタマイズとして、基本セット(XL-1S、XL-1L)に追加ユニット(支柱高:100mm~350mmの6種類、SタイプとLタイプ各2色、合計24機種用意)を足していくことで、ユーザーオリジナルのカスタムラックを作ることができます。

    スタンダードとカスタマイズラックでは、同じ段数の場合は同じ価格となります。

    また、Sサイズ・Wサイズの異なるサイズでの組み合わせも可能です。このあたりの価格設定や柔軟さからも、TAOCへの信頼性がさら高まります。

■ 最後に
TAOC『 CL series 』『 XL series 』は、新設計の高さ調整機能付きのハイカーボン鋳鉄製脚部、棚板と支柱の接合部に形状・素材の違う上下のスペーサーでサンドウィッチをすることで、棚板間の分離感を向上させ、飛躍的に音質、機能性をグレードアップさせたのです。

そして、オーディオルームに映える洗練されたデザインを纏い、サウンドとフォルムの両立という、オーディオラックの新しい時代を告げる、TAOCラック史上最大のフルモデルチェンジといえるでしょう。
(あさやん)
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2019年5月24日 (金)

Zonotoneから、ハイエンドインターコネクトケーブルの進化形が登場!!

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
音楽という芸術の感動を余すことなく再現! 今回は、Zonotoneから登場した、ハイエンドインターコネクトケーブルの進化形『 Shupreme AC-LX 』『 Grandio AC-1 』を取り上げます。


■ Zonotone(ゾノトーン)と前園俊彦氏
2007年5月にZonotone(前園サウンドラボ)が誕生して、早いもので12年になろうとしています。

創業者である前園俊彦氏(現社長:前園 力氏の父上)は、かつて山水電気、オルトフォン・ジャパンに在籍されており、日本のオーディオ界では超有名人です。

特に1990年秋、ortofonブランドとして日本で初めて「7Nオーディオケーブル」を商品化し、日本のオーディオ界は初めて線材、特に純度の重要性に気付かされたのでした。

以来、数々の革新的なケーブルを世に送り出してきましたが、前園氏が考える理想のケーブルを開発するため、一念発起して立ち上げたのが「Zonotone」ブランドだったのです。

前園氏の考え方はこうです。

いい音のためにはいい素材がどうしても不可欠であり、とにかく最初に"純度ありき" という考えが一貫してあるのだといいます。

それには、国産素材でなければならないともいいます。そこには日本人のDNAにある、妥協を許さない、品質への徹底的なこだわりがあるからなのでしょう。

そして前園氏の目標は、『 オーディオファイルの心を揺さぶる音楽の深い感動を追求する 』ことであり、その根底にあるのは音楽が好きでオーディオが好きという熱い想いです。

さらに、オーディオはお金持ちだけの趣味ではなく、普通のオーディオファイルの趣味として楽しんでもらうために、ケーブルは適価であるべきだともいっています。

Zonotoneケーブルがオーディオファイルにこれ程の信頼を勝ち得たのは、出てくる音に一貫性があり、Zonotoneならどれを選んでも安心だ!という暗黙の了解のようなものが、オーディオファイルの間にあるからだと思います。

このようなブランドは、ケーブル以外でもそうそうあるものではありません。そして、その信頼の裏付けとなっているのが「メイド・イン・ジャパン」です。

しかし、初期のZonotoneケーブルは、前園氏自身の好みの反映からか、比較的低域に比重を置いた、ピラミッド型の低重心の傾向が強かったのですが、最近の同社製品では、そのような傾向は完全に払拭され、広いレンジにわたってフラットレスポンスであり、高域が神経質になったり、低域が鈍重になることは全くなくなりました。

低域の力強さに肉付きの良い中域、魅力的な高域が加わった、実に説得力のあるハイエンドケーブルと呼ぶに相応しいサウンドになっています。

そんな中、昨年(2018年)の11月に登場したのが「新・最高峰」のインターコネクトケーブル「 7NAC-Shupreme X 」。

超高純度7NクラスCuを中心に、5種の異種・異径線材のハイブリッドで、ピュアで繊細、抜群の静寂感を備えつつ、豊かで濃密、臨場感をも併せ持つ、高忠実度と音楽性・芸術性を両立した国産には珍しいケーブルです。

海外のハイエンドケーブルなら、その何倍もの価格が付けられてもおかしくない程のパフォーマンスを備えています。

しかし国内のオーディオファイルからは、「最高峰モデルの廉価版が欲しい」という多くの声が同社に寄せられたそうです。

■ Shupreme AC-LX

写真は「Shupreme AC-LX-1.0RCA」

そこでZonotoneは、「 7NAC-Shupreme X 」のケーブルに使用されている導体素材や内部構造はそのままに、ケーブル外周に施されていた特殊銅スプリングによるシールドと、S/N改善用として装着されていたコモンモードチョーク・トロイダルコア(ファインメット)を採用しないことで、大幅なコストダウンを図って『 Shupreme AC-LX 』を完成させたのです。

また、「 7NAC-Shupreme X 」では、長さ2.0mまでしか対応できませんでしたが、本ケーブルでは、制限がなくなり長尺ものの対応が可能になりました。(1m以上0.5m間隔で特注可能)

『 Shupreme AC-LX 』の導体素材は、前述のように「 7NAC-Shupreme X 」と全く同じで、超高純度7NクラスCu、高純度銅特殊合金、高純度無酸素銅PCUHD、純銀コートOFC、高純度酸素銅の5種類の、しかも径の異なる線材を絶妙な黄金比でハイブリッドさせたものです。※下記断面図参照


ただ、線材だけで優秀なケーブルが完成するわけではありません。そこは、Zonotoneの豊富な経験と、積み上げたノウハウがモノをいいます。

特に、構造はオリジナリティに富んでおり、多種の線材と線径を組み合わせ、それらを絶縁して一つの芯線とするだけではなく、プラス・マイナス各4芯からなる導体を、中空パイプを介して周囲に配置するという画期的な新エアー制振構造を採用しています。これらをZonotone独自のDMHC(※)構造で組み上げられており、これこそ職人技といえます。

※DMHC(ディスクリート・マルチハイブリッド・ヘリカル/パラレル・コンストラクション)とは、大電力と共に千変万化する微細な信号を正確に伝送させるため、円筒状にまとった極太多芯導体をホットとコールドに分離・独立させた構造のこと。インダクタンス、キャパシタンスの低減化、位相歪み、高周波もしくは混変調歪み、クロストークなどの低減、帯域バランス特性等の改善、共振、電磁誘導、振動抑止対策、エネルギー損失の防止、等々に極めて高い効果を発揮するものです。物理的、科学的分析からではなく「耳による音楽性」を何よりも重視した結果だとしています。

サウンドは、密度感が高く、伸び伸びとしたダイナミックな面は残しつつ、中高域はディテールが細やかで生き生きとしたものになっています。

現在的な高解像度と、同社の伝統でもある実在感を伴う音楽性を十分に感じさせ、ハイエンドの名に相応しいケーブルとなっています。最高峰「 7NAC-Shupreme X 」に限りなく近づいていると断言します。

■ Grandio AC-1

写真は「Grandio AC-1-1.0XLR」

続きまして、抜群のコストパフォーマンスと魅力的な音質を誇る『 Grandio AC-1 』です。

ケーブルの心臓部ともいえる導体構成は、超高純度7NクラスCuを中心に、新素材の高機能純銅線HiFC、高純度無酸素銅線PCUHD、錫メッキOFC、高純度無酸素銅など、厳選された5種素材を黄金比によってハイブリッド。勿論構造は導体を生かしきるDMHC構造を採用しています。


この『 Grandio AC-1 』は、力強い鳴りっぷりが、特にJAZZファンに人気のあった「Blue Spirit」シリーズ(生産終了)と、発売当初ゾノトーンらしくないともいわれた、拡がり感・奥行き感が特徴の「Royal Spirit」シリーズの2つの「Spiritシリーズ」の良さを併せ持つ、同社としては新しいパフォーマンスを狙ったケーブルです。

Zonotoneの音づくりの原点でもある「Grandio」という名前にはとらわれず、素材・構造を再吟味し、試行錯誤の末に完成した音楽性豊かなケーブルだということです。

勿論、細部に至るまで仕上げも入念です。そこには、ハイレベルなサウンドのための同社のテクノロジーやノウハウが注入されています。まさに「Grandio」を超えた「Grandio」の誕生です。

『 Grandio AC-1 』は、「力強さ」「躍動感」「優れた解像力」「繊細なディテール表現」に加え、前方にせり出してくる「迫力あるサウンド」とスケールの大きな「拡がり感」、「奥行き感」が加味され、あたかも演奏会場で聴いているような臨場感・生々しさを体感できるでしょう。音楽の感動を求めるオーディオファイルのこだわりに応える会心作です。

端子は『 Shupreme AC-LX 』『 Grandio AC-1 』とも、RCAが精密一体加工によるコレットチャック方式で、キャップにはニッケルメッキ、ピンにはロジウムメッキを施しています。

XLRにはノイトリック社のプロ用端子を採用し、接触部分は金メッキ仕様で、端子最大径は20.5mmとなっています。

■ 最後に
Zonotoneのケーブルは、線材それぞれの特質を引き出しながら、それらを融合することで高次元な再現性を実現しているのです。そして、ケーブル作りで何より大切にしているのは、物理特性を超えた音楽性です。

今回ご紹介した『 Shupreme AC-LX 』『 Grandio AC-1 』は、単なる高忠実度再生を目指すのではなく、音楽の奥深さを引き出し、音楽という芸術の感動を余すことなく再現します。
(あさやん)

2019年5月 3日 (金)

特許機器《Wind Bell》から廉価版のインシュレーターが登場!

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。今回は、特許機器(株)より、Wind Bell(ウインドベル)の廉価版インシュレーター『 AVC 』『 OS 』両シリーズが登場しましたので、取り上げます。


■ Wind Bellとは
Wind Bellの発売元は特許機器(株)で、その名の通り、非常にお堅い会社です。その為、製品開発は全て理論に基づいて行われ、これからレポートします新製品のご紹介も少し分かりづらいかも知れませんが、我慢してお読み下さい。

とは言え、どこかのアクセサリーメーカーとは違い、感覚や思いつきだけの製品開発ではないことはだけは確かで、十分信頼に値する製品だと思います。

本来、防振・制振・除振などの産業用分野で、世界に拠点を置いて活動している特許機器(株)が、民生用音響分野に参入したのが2013年11月で、その第一弾が「Wind Bell WB-30」になります。

翌2014年には、より大型の「WB-60」(現在生産完了)が発売され、「WBシリーズ」は、いずれも大ヒット商品となりました。

ただ発売当初から、「Wind Bellは欲しいが値段が高くて手が出ない」や「小遣いで買える程度のWind Bellが欲しい」との要望が特許機器(株)に相次いだそうです。

それらの要望に応えるべく、「WB」シリーズの高い性能を維持しつつ、大幅なコストダウンが図れないか、大いに悩み苦しみ抜いた末、新しいインシュレーターが開発できたのです。

それが後に説明します「3次元特殊支持構造」という業界初(特許申請中)の技術を搭載した『 AVC 』シリーズです。「低音域の有害な振動はカットして、高音域の有益な振動を効果的に活かす」という、「WB」シリーズと同じコンセプトに基づいた製品化です。

さらに、振動遮断能力に特化して、徹底的に低コスト化を図った『 OS 』シリーズも同時に開発されました。では、その開発に至った経緯から見てまいりましょう。

■ 低音域における振動遮断 ~ フローティング式で低コストを実現
これは、『 AVC / OS 』両シリーズに採用されており、同社が持つ量産加工技術のノウハウが活用でき、音響特性面から構造上の工夫をすることで、優れた振動遮断性能を維持したままで、大幅なコストダウンが図れたのです。

⇒ その結果
  1. 振動遮断特性は従来品(「WB-30」など)と同等レベルを達成
  2. スパイク式と比べて、400Hz近辺での振動を約-60dB(1/1000)遮断することができ、オーディオ機器と接地面が相互に干渉し合うこと(跳ね返り)によって生じる「混変調歪(再生音の歪みや汚れ)」の発生を回避できたとしています。
オーディオ機器は自ら振動を発生する振動源であるとともに、外部から床などを通じて様々な振動を受けています。その固体伝搬は、オーディオ機器の音質を低下させる最大の原因でもあります。

スピーカーではボイスコイルの反力が振動源となって床面全体を励起(れいき)させ、それが再び跳ね返ってきてスピーカーを振動させます。行きと帰りの2種類の振動が相互干渉することで、スパイクでは取りきれない「混変調歪」が発生してしまうのです。これが振動障害(固体音障害)による音質の低下で、Wind Bellの装着により固体音障害の抜本的な対策となるのです。

⇒ その結果
  1. 歪感が低減して、透明な音になる。
    原音には元来含まれない歪成分(混変調歪)が、剛体支持に置き換えることで激減します。
  2. 低音域の膨らんだ感触が消える。
    不自然に盛り上がっていた低音域の音圧レベルが全体が低下し、音像にまとわりついていた付帯音が取れ、背景のS/Nが向上し、静寂感がアップします。
  3. スピーカー本来の音が再生される。
    有害な振動が無くなることで、スピーカー本来の音質・音調をストレートに再生できます。

■ 高音域における音響特性の向上 ~ 3次元特殊支持構造(業界初)
低剛性の特殊非線形バネを使った新構造で『 AVC 』シリーズに搭載された画期的な技術です。

◆3次元特殊支持構造とは


  1. 高音域での減衰を抑制した「最適ダンピング特性」により、音楽に含まれる高音域の有益な振動をより効果的に活かすことができます。
  2. 水平方向に振動加振源を持つ、回転系のオーディオ機器に対して、機器の質量に依存しないで、有害振動の発生を防止することができます。

◆最適なダンピング特性の必要性
インシュレーターの振動系を単純化すると「支持する機器の質量」「バネ(剛性)」「ダンパー(減衰)」で構成されていますが、従来この「ダンパー特性」はあまり考慮されてきませんでした。Wind Bellはインシュレーターにおける「最適ダンピング特性」はどうあるべきかを考えたといいます。

  1. ゴムではゴムの粘弾性による過剰な制振作用で、音に生気を与える高周波成分まで減衰させてしまい、音の輪郭の曖昧な混濁した音質になります。これは「減衰過多」です。
  2. 逆に、減衰のないエアーで浮上させた場合は、振動が振り子のようにいつまでも止まらない状態になってしまいます。これは「減衰不足」です。

◆3次元特殊支持構造では
  1. 固体音障害をもたらす「低音域の有害な振動」を完全に消滅させます。
  2. 音楽的表現力を与える「高音域の有益な振動」を効果的に活かします。
すなわち、低周波領域では十分な減衰特性を有しつつ、原音に含まれる心地よい高域成分を活かすことで、音楽的表現力を豊かにするのです。

さらに遠近・左右、そして高さ方向にも3次元音場が拡大し、立ち上がりスピードも格段に向上することで、定位感まで改善されます。
そして、良く経験することですが、高音域の改善は低域の量感やエネルギー感をも向上させてくれるのです。

◆3次元特殊支持構造のもう一つの特徴は
インシュレーターが受ける質量に関係なく、低い水平方向の共振周波数が得られるといいます。搭載質量が5kg~50kgの範囲で変化しても、水平方向には7Hz以下の低い共振周波数を一定に保持できるのです。

水平方向の振動源となるのは、スピーカーのボイスコイル、アナログプレーヤーやCDプレーヤーのモーターなどです。

また、リスニングルームの床面は通常20~100Hzの固有振動を持っており、この床面振動さえ励起(れいき)しなければ、混変調歪みは基本的に発生しません。この結果、3次元のバネ構造は、軽量のオーディオ機器において特に有効で、有害振動の発生防止と音質向上に貢献するのです。

■ 要約すれば
  1. 『 AVC / OS 』両シリーズは、大幅な低コストを実現
    優れた振動遮断性能を維持したままで、低コスト化を図った新フローティング構造で、遮断性能は「WBシリーズ」と同等のフローティング効果を発揮します。
  2. 『 AVC 』シリーズは、業界初の技術「3次元特殊支持構造」を採用
    高音域の最適ダンピング特性と、水平方向の低固有値特性を併せ持つ、新原理を採用。
  3. 搭載機器とねじでの締結が可能
    M6やM8のねじによって、インシュレーターやスパイクが取り付けられているオーディオ機器やスピーカースタンドなどに、直接ねじで両シリーズとも締結ができます。

Wind Bellの新製品は、風鈴(※)構造を採用しなかったため、大幅なコストダウンができたのです。発売が遅れたのは、新構造の開発と特許申請に時間が掛かったからとのことです。
(※風鈴効果:風鈴の持つ高音域の共振特性を利用して、音楽が持っているノイズに埋もれるほど微弱な高域成分をアシストしてくれるという効果。ちなみに、風鈴に全体の7割のコストが掛かっていたとか・・・。)

『 AVC / OS 』両シリーズに採用された「低域振動遮断」効果は、使われた部材こそ違いますが、オリジナルのWind Bell「WB」シリーズと同等とのことです。

また、業界初の「3次元特殊支持構造」を採用した『 AVC 』シリーズは、回転系のオーディオ機器に効果絶大で、これは「WB」シリーズにもなかった効果です。

■ 自宅で試聴しました

自宅のCDプレーヤーで使っているインシュレーターはタッピングねじ式で交換不可能なため、『 AVC-25 』を3個使用して、3点支持でセッティングを行いました。

すると、中低域のヌケが格段に良くなりました。サウンド全体が立体的になって、前後感が出てきて、音場も広がりました。

声はまろやかになり、全体的に静かになったため、暗騒音まで感じられようになりました。MQA-CDはさらに歪み感が減り、透明度が明らかに向上しました。



次は、最も期待の大きなアナログプレーヤーです。トーレンス製ですので、元々インシュレーターがないのですが、『 AVC-25 』を四隅にセッティングしました。

すると、音場の見通しが良くなり、楽器の音像が浮き上がってきました。従来感じられたピアノの付帯音が消え、立ち上がりは明らかに良くなり、ダイナミックレンジまで拡大しました。また、シンバルが非常に澄んで聞こえ、S/Nが大幅に改善されたと感じました。



今度は、スピーカースタンドのスパイクを『 OS-50 』の上面のネジ穴に差し込む形でセッティングしました。

音出しの瞬間、低域のボンつきが改善しヌケが良くなりました。サウンドが弾んで、響きが綺麗に豊かになりました。音場も左右にスピーカーの外にまで拡がり、奥行きも出てきました。声はサラサラと滑らかになり、気持ちの良い肉声のような感覚でした。

■ 最後に
『 AVC 』シリーズは、今話題のヤマハ アナログプレーヤー「GT-5000」(発売は今秋予定)にも採用されたのことで、その実力は折り紙付きです。一方の『 OS 』シリーズは、振動遮断に特化してローコスト化を図っており、非常にお買い得感があります。

回転機器には『 AVC 』シリーズ、スピーカーを含めた非回転機器には『 OS 』シリーズ、そして可能ならば直接ねじで締結することをお勧めします。特許機器(株)曰く、効果は絶大とのことです。
(あさやん)

2019年3月 7日 (木)

TELOSアクティブアース『 Grounding Noise Reducer 3.1(GNR3.1) 』を徹底的に試す!

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
TELOS(テロス)の「アクティブアース発生器」をご存知でしょうか。初めてその名前を聞いたとおっしゃる方のために、製品開発の経緯からお話しいたしましょう。




■ TELOS(テロス)とは
正式名:Telos Audio Designは、2006年に台北にて設立されました。それ以前、ディストリビューターとして各国のオーディオ機器を取り扱っていたJeff Lin氏は「機器の性能は良くても、設置する環境によって十分に実力を発揮できないという《オーディオの宿命》」を、何とかして打ち崩せないかと考え同社を立ち上げたといいます。

設置するシステムによって機器の音が変わる…その原因はシステムのアース状況によって引き起こされるものだ…と、Jeff Lin氏は突き止めたのです。

一般的なアースの考え方は、感電の危険防止などの安全性が主目的で、そのためアース設備は、「中性線(ニュートラル線)とアース線を一緒に接続しているか」、コンセントなどにアースがないため「アース線は何処にも接続されていないか」です。これではオーディオ以外の家庭の電気機器からのノイズが「中性線」を汚染し、オーディオ機器に干渉してしまいます。

特に、近年多いインバーターエアコンやパソコンなどに使われているスイッチング電源は、盛大なノイズを家庭内にバラまいており、これではオーディオ機器にとってはたまったものではありません。このノイズを取るのが大地アースなのですが、オーディオシステム単独のアースは、集合住宅は勿論のこと、一戸建ての住宅にお住まいの方でも、オーディオ用途の要求を満たすアース設備を手に入れるのは、殆ど不可能に近い状況です。

また、何故アースが必要かと言いますと、一般的にオーディオ機器の増幅回路は、基準電圧「0V(ゼロボルト)」を前提に設計されているのですが、機器に電源を接続するだけで、すでに機器自体がそれぞれ違う「数V」程度のシャーシ電位を持ってしまいます。そしてこれらの機器をラインケーブル等で接続してしまうと、平均化されたある電位となり、機器が要求する基準電位とは違う電位で動作してしまうことになるのです。

この状況を解決する手段として数社から発売されているのが、ご存知の「パッシブタイプの仮想アース」です。これらは銅板や鉱物粉を使用しており、オーディオ機器のアース電位の変化(電圧変動)を軽減し音質の変化は確認されるものの、決して「0V」にはなりませんでした。

さらに、仮想アースにノイズを流れ込ませるためには、十分に基準電位が低く、インピーダンスが極めて低くなければなりません。しかし現状、パッシブタイプの筐体サイズ程度では、電圧変動を安定化するのは到底不可能なのだそうです。

そこで今回ご紹介します「アクティブタイプの仮想アース」TELOS アクティブアース『 GNR3.1 』の登場と相成るのです。

■ 他の家電製品より発生するノイズから完全に隔絶
TELOSのアクティブアースは、お使いのオーディオシステムがアースの基準値「0V」となる高精度な電圧を、CPUを使って計算して生成しているのです。これにより、接続したオーディオ機器の電圧変動に極短時間で対応でき、それぞれの機器に一貫した基準信号を与えます。この基準信号の伝送は、極めて低いインピーダンスで行われ、これによりオーディオシステム単独の大地アースと同じ効果が得られるのだとしています。この結果、他の家電製品より発生するノイズからも完全に隔絶できるのです。

『 GNR3.1 』は、2つの電源ノイズ低減器「QNR3.1」と、1つのアース発生器「GNR Mini 3.1」によって構成されています。このQNRユニットは元々、ケーブルエージング機器「QBT」のために製作されたもので、日本のACOUSTIC REVIVE(アコリバ)や、TIGLON(ティグロン※)製ケーブルの出荷前に行うバーン・イン(エージング)に使用されています。
※ティグロンでは超飽和電流型ケーブル活性装置「HES」と呼んでいます。

ケーブルのエージングのための正確な基準信号を生成するためには、電源ノイズの低減が必要不可欠だそうで、これはアースの基準電位の生成においても同様で、これにより『 GNR3.1 』が外来の電源ノイズに関わらず、正しいアースの基準となる信号を、接続された機器に供給できるのだとしています。

『 GNR3.1 』の背面にある6つのアース出力端子での電位は十分に低く、インピーダンスも極めて低いため、端子に流入してきた外来ノイズは、内部の「QNR」によって取り除かれるのです。また、各端子はそれぞれアイソレーションされているため、ノイズが相互に干渉することはありません。

『 GNR3.1 』と2017年発売の初代「GNR」との違いは、使用パーツの選別を従来以上に厳密に行い、従来機の選別基準の16倍、すなわち1万個以上の購入パーツの中から、3.1の基準をクリアするのは数百個程度しかないと言います。

本機の背面端子は、左側に3個、右側に3個あり、片側3個をアナログ機器に、もう一方をデジタル機器に、付属のアースケーブルを使用して接続するように推奨されています。しかし所有されている機器が多い場合は、本機を2台、それぞれをアナログとデジタル専用にすることも(勿論ご予算が許せばですが)提案されています。

付属のアースケーブルは、Yラグ ⇒ Yラグが3本、Yラグ ⇒ RCAプラグが3本ですが、別売オプションとしてXLR、BNC、USBが、長さも1.5m、2.0m、2.5m、3.0m(いずれも特注品)が用意されており万全です。

ここまでの説明でも、その効果は実際に体験いただかないとにわかには信じられないと思います。かく言う、私自身がかつてそうでした。音楽信号の流れない、出ても入っても来ないアースケーブルを繋ぐだけで音が変わるなど、全く説明が付かないのですから…。

それでは自宅でのアクティブアース『 GNR3.1 』の効果の程をレポートしてまいります。

■ 実際に検証してみました

右写真の正面から見て左側にデジタル機器(DACプリ、CDプレーヤー)、右側にアナログ機器(パワーアンプ、アナログプレーヤー)のアースケーブルを接続。『 GNR3.1 』の電源ケーブルは、電源タップを繋いでいる2連の壁コンセントの空いた側に接続しました。

この電源プラグを抜き差ししても、全くノイズは出ませんでした。そして、その際の効果は以下のように劇的なものでした。もちろん、機器単独でのアースの抜き差しも試しています。

上記の接続にてCDプレーヤーでMQA-CDを再生しました。以下は私が感じたままの試聴メモです。

  • サウンド全体のヌケが非常に良くなりました。
  • ノイズ感がなく静かになり、空間感、音場感が出てきました。
  • 奥行き感が抜群で、前後感、立体感も確実にアップしました。
  • 超低域方向への沈み込み、厚み感が半端ではありませんでした。
  • 全体に重心が下がり、豊かでふくよかさが出てきました。
  • 中域が厚くなり、ボーカルの肉質感、生々しさが出てきました。
  • 高域は開放感があり、どこまでも透明で滑らかに伸びきりました。
  • ボーカルがコリッとして中央に浮かび上がり、定位がしっかりしました。
  • ベースの形が眼前に現れ、圧倒的な力強さで迫りました。
  • 各種パーカッションが気持ち悪いくらいリアルでした。

これらの効果は、CD以外のパソコンを使ってのファイル再生でも、アナログ再生でもほぼ共通でした。また、各機器のアースケーブルの着脱も試してみました。それぞれで効果は確認されましたが、やはり上記のように全てにアースケーブルを繋いだ場合に最高の結果が得られました。

■ 結論として
この『 GNR3.1 』のアグレッシブでホットな《 説得力 》は、オーディオシステムのどのコンポーネントを入れ替えても実現不可能なレベルの変化だと思います。アーティストや楽器の実在感、サウンド全体の音楽性の表現力は、コンポーネントのグレードアップとは《 別次元 》の改善度合いだと感じました。

ただ、ノイズ環境に恵まれたユーザーは、既発売の『 GNR Mini 3.1 』(以前に自宅で試聴済み)でも十分効果を享受できるのではないかとも思いました。
(あさやん)

2019年2月13日 (水)

FURUTECH『 NCF Booster 』シリーズの活用法をご紹介!

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は「1個でも納得、複数個でさらに満足」の、FURUTECH(フルテック)『 NCF Booster 』シリーズの新たな使い方をご提案させていただきます。




■ FURUTECH『 NCF Booster 』シリーズとは

2017年9月発売の、FURUTECHのコネクター/ケーブルホルダー『 NCF Booster 』は、オーディオ機器や壁コンセントに接続されているハイエンド電源ケーブルが、その重さのためプラグが外れそうな不安定な状態や、重さが機器に負担を掛けている場合に、それらを支えることで問題を改善すべく開発された製品です。

挿し込む大型の電源コンセントプラグやインレットプラグを、高さを調整することでしっかりと設置面や床面に対して平行に固定し、不安定な接続状態の導通を改善するのです。また、プラグを上下からしっかり固定することで、振動も押さえ込む構造になっています。

さらに、プラグを挟むクレイドル(下部)と、クランプ(上部)には、独自の特殊素材「NCF(ナノ・クリスタル・フォーミュラ)」調合のナイロン樹脂を採用することにより、帯電防止や静電気によるノイズの除去も実現したのです。

電源コンセントやインレット以外でも、重量級のインターコネクトケーブル、重量級の分岐コネクタ付きスピーカーケーブルなど、各種ケーブルのスタビライザーとしても応用でき、複数個使用することで空中配線も実現できます。

続いて2018年4月に発売された『 NCF Booster-Signal 』は、約半年前に発売され異例のヒットとなっていた「NCF Booster」に続けとばかりに、その簡易タイプとして開発されたのでした。「NCF Booster」とは違いクレイドル部分をフラット型とし、電源プラグやインレットプラグ以外にも、RCAやXLRプラグ、HDMI端子、USB端子にも対応させています。

クレイドル部分は前作同様NCFでできており、信号系統だけでなくスピーカーケーブルの空中配線、アンプなどの各端子部分、壁コンセントなどにも活用できます。さらにオプション(※)で上から押さえる「TOP CLAMP」や、高さ延長用の「Extension Shaft Bar」、シャフトバーの高さを微調整できる「Shaft Bar Adjuster」も加わり、更なるグレードアップも可能となりました。 ※オプションは『 NCF Booster 』でも使用可能です。


■ 実際に色々と検証してみました

今回は『 NCF Booster-Signal 』を中心に、従来の一般的な使い方に加え、実際に以下のような使い方にチャレンジしました。

筆者は、従来からスピーカーケーブルを糸で吊したり、電源ケーブルは洗濯バサミで浮かしたりしていましたが、今回はそれらを『 NCF Booster-Signal 』に入れ替えてのテストや、各種オプションを使ってあらゆる場面を想定し、その効果を検証しました。

検証その1:各種プラグを持ち上げることで機器に負担をかけない設置


重量級の電源ケーブルは『 NCF Booster 』にオプションバー2本を使い、クレイドルをコンセントの高さまで持ち上げてクランプで固定。下側のプラグには「Cradle-Flat」を使用。⇒ 想像以上の効果があり、低域が充実し、特に超低域が深く沈み込みました。中高域は透明度が上がり、響きが豊かになりました。音圧も明らかにアップして聴こえました。


DACプリの重量級のインレットプラグを床から『 NCF Booster-Signal 』とオプションバーで持ち上げて設置。
⇒ 従来かなりガタツキがあり不安定でしたが、支えることで機器に負担が掛からなくなりました。大音量時の不安定さも払拭され、低域が厚く、中域が充実し、高域のヌケが良くなりサウンドに深みが増しました。


パソコンのUSBケーブル出力に『 NCF Booster-Signal 』を設置。
⇒ 低域が引き締まり、しっかりしてきました。中高域は伸びやかになり、僅かに感じた歪みっぽさが取れ、落ち着いたサウンドになりました。クレイドルのNCFの効果が大きいのではないかと思われます。


DACプリのバランス出力ケーブルのXLRプラグを『 NCF Booster-Signal 』を使って床から持ち上げて設置。
⇒ 高域の透明度・解像度が上がり、背景が静かになり見通しが良くなりました。低域はコリッと引き締まり、明らかに立ち上がりが良くなりました。空間表現力がアップし、全体のグレードが数段上がったように感じられました。


検証その2:ケーブルインシュレーターとして電源ケーブルを床から持ち上げて設置


洗濯バサミを外し『 NCF Booster-Signal 』を2個使用して電源ケーブルを床から持ち上げて設置。
⇒ 低域が厚く安定感が加わりました。音像の輪郭が鮮明になり、ピントが合い立体的でリアルになりました。音圧がアップし、響きも豊かになりました。


検証その3:オプションバーとオプションクレイドルで、ケーブルを複数段で分離。


各種ケーブルを『 NCF Booster-Signal 』と「Cradle-Flat」2個で3段に分離し空中配線。
⇒ 解像度が明らかに向上し、従来埋もれていた微細な部分が現れました。低域はシャープになり、過渡応答性が上がって感じられ、生々しさが加わりました。音場は奥行き方向に伸び、前後感・立体感が向上しました。


検証その4:NCFによるノイズ軽減や床から持ち上げることでの制振効果。


電源タップの入力インレットプラグを『 NCF Booster 』で固定。
⇒ 安定感が増し低域の定位が改善、音像もクッキリしてきました。明らかに実在感がアップし、前後感もしっかり出てきました。全体にパワー感が増し、音に勢いが出てきました。


床を這わせていたスピーカーケーブルとラインケーブルを空中配線。
⇒ まとわり付いていた付帯音が取れクリアになりました。低域が伸びやかになり超低域まで再現されました。音離れの良い、リアルで解像度の高い瑞々しいサウンドになりました。


■ 最後に
総じて『 NCF Booster 』シリーズはソフトに入っている音をすべて描ききるのです。ある部分が強調されたり、キャラクターや雑味が加わることもなく、自然なバランスで立体的な音場を再現します。これはオーディオ機器の能力をフルに出し切るような変化とも言えます。

使いこなし次第で、高さ調整によるケーブル位置の高低差でのチューニングも可能です。高さによりエネルギーバランスの調整ができ、複数個の使用で、さらに浮揚感や空間感まで顕著に表れてきます。このあたりはユーザーの経験と技量が試されるところではあります。

『 NCF Booster 』シリーズは、スピーカー直近や、床に直接ケーブルを這わしている場合、特に効果的です。しかし、ケーブルはスピーカーからの音圧の影響だけではなく、ケーブル導体を信号が流れることで生じる、ケーブル自体の微小振動も同時にコントロールしているようです。さらにNCFによる静電除去効果も見逃せません。

『 NCF Booster 』シリーズは、FURUTECHでも想定外の新たな提案がなされ、ますます用途の幅が広がっています。「1個でも納得、複数個でさらに満足」、そしてオプションを加えることで期待以上の効果が得られます。

発展性のあるオーディオアクセサリーですので、工夫次第で期待を超える驚きがあります。2019年春、Joshin webショップ一押しのオーディオアクセサリーは、FURUTECH『 NCF Booster 』シリーズです。
(あさやん)

2018年12月 4日 (火)

オーディオネセサリーBEST 11~ 手放せなくなってしまったオーディオアクセサリー 《ベストイレブン》~

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回ご紹介するオーディオアクセサリー達は、既に我が家に導入してかなりの日数が経過している製品ばかりです。いずれのアクセサリーも、今となっては使っているのを殆ど意識しなくなってしまっています。しかし、一旦外しますと「あれれ・・・。これ程効いていたの?」と感じてしまう、筆者にとってのまさにネセサリー(必需品)なのです。


■ オーディオネセサリーBEST 11

【1】ACOUSTIC REVIVE 超低周波発生装置『 RR-777 』

このコーナーで過去に何度も取り上げたナンバーワンネセサリーで、我が家では2001年発売のオリジナルモデルの「RR-7」以来、20年近く使い続けている、最も歴史あるネセサリーです。ある日、我が家のオーディオシステムが、いつになくザワついて、奥行きがなく平面的でヌケの悪い音に感じたのでした。ふと見上げると、天井近くに設置している『 RR-777 』のパイロットランプが消えています。よくよく調べてみますと、何かが当たったのかACアダプターがコンセントから外れてしまっていたのでした。

【2】Elesta 静電気除電アクセサリー『 Standard Carbon Vol.5 』

オーディオ機器は常に静電気の影響を受け続けていると言います。オーディオ機器は電気を動力にしているので、電流が流れると機器は必ず帯電してしまい、機器の性能は通電時間とともに劣化し、それは特にUSB-DACなどのデジタル機器で顕著だと言います。『 Standard Carbon Vol.5 』は筐体にドライカーボンを使っており、制振効果が加わった結果、音質改善度はさらに大きいのです。筆者はUSB-DACに載せていますが、外すと音が曇ってしまい、音場が狭くなり、つまらない音になってしまいます。

【3】Elesta 静電気除電アクセサリー『 Standard V(5)EX Vol.10 』

消費電力の大きいアンプは、他のオーディオ機器よりさらにトランスや回路基板、各種パーツが帯電しやすい環境に置かれています。我が家では『 Standard V/EX Vol.10 』をパワーアンプのトップパネルの電源トランスの真上に置いています。本製品からの大量のマイナスイオンにより、アンプ全体がイオン化され常時除電されると言います。明らかに中低域に安定感が出て、音楽の芯がしっかりしてきます。そしてサウンド、特に打楽器やブラスの立ち上がりのスピード感が増し、ダイナミックレンジが拡大したようにも感じます。

【4】AiTEC 絶縁インシュレーター『 Λ8.24 for Digital 』

こちらは、我が家のノートパソコンの下に常駐しています。今となっては『 Λ8.24 for Digital 』の無いPCオーディオは考えられなくなっています。確かにナイロン樹脂でできており、金属製の振動対策のインシュレーターと比較して全く高級感はありません。しかしその効果は抜群で、パソコンから外した瞬間、音楽全体がべとっとした感じになり、ボーカルにもまとわりつきが感じられ、声の抜けが悪くなってしまいます。そして演奏途中にパソコンに挟み込んだ途端、元のサウンドに戻ります。まさに縁(パソコン)の下の力持ちなのです。

【5】AiTEC 絶縁インシュレーター『 Λ8.24 The Professional 』

耐荷重が「for Digital」の1個当たり7kgから15kgと2倍以上に強化され、重量のあるアンプなどにも使えるようになりました。しかしそれだけではありません。同社のルームチューニングアクセサリー「Λ3.16」のノウハウを投入したことで、さらに魅力的な究極のインシュレーターとなっています。筆者は従来の「for Digital」に替えて『 Λ8.24 The Professional 』をUSB-DACに使っていますが、さらにサウンドの透明度が上がり見通しが良くなりました。音楽のベースは安定しており、そこにしなやかさや潤いが加わり、実に生き生きしたサウンドが展開します。PCオーディオでの必需品となりました。

【6】ORTHO SPECTRUM デジタルアキュライザー『 DACU-500 』

CDプレーヤーからの同軸出力とD/Aコンバーター(USB-DAC)のデジタル入力の間に『 DACU-500 』を挟みます。10cm弱の長さがあるためラック収納では苦労しそうですが、我が家のUSB-DACはラックの上に置いているため問題はありません。ただ不安定なため何か支えがある方がベストです。その効果は抜群で、それまでのCDプレーヤーのアナログ出力とはもちろんのこと、本機なしのUSB-DACでのサウンドともかなり大きな差で、解像度が明らかに向上し、音楽が生々しく感じられ、CDソフトのダイレクト再生の音がこんなに素晴らしかったのかと、改めて見直す切っ掛けになったのでした。

【7】ORTHO SPECTRUMUSB アキュライザー『 UACU-700 』

PCオーディオで使っているパソコンからのUBSケーブルとUSB-DACの間に『 UACU-700 』を挟みました。途端に今まで何かざわついていた音楽がクリアになり、PCオーディオでは、どうしても不満になることの多かった低域にも力強さが出て来たのです。これはかつてクロックの精度を上げた時に感じた改善と似ているとも感じました。USB規格自体、音楽の録音再生が全く考慮されておらず、ノイズに無防備だったのが実感できます。本機によってPCのノイズ環境を制することで、PCオーディオでもアナログに迫るサウンドが実現できるのだと確信したのです。

【8】ACOUSTIC REVIVE マグネットフローティングインシュレーター『 RMF-1 』

CDプレーヤーはそれ自体回転体を内蔵した振動体であり、ピックアップも常時細かく動いています。これに外部からの振動が加わるのですから、ディスクに刻まれた信号を読みとるのは至難の技であろうことは想像に難くありません。『 RMF-1 』でCDプレーヤーを3点支持することで、その反発力で完全に浮揚させ、航空レベルのアルミ合金や複数のマテリアルを組み合わせたことで、インシュレーターの癖の発生を抑えたとのことです。結果、CDプレーヤー本来のサウンドが引き出され、CDの魅力を再発見してとうとう外せなくなってしまったのです。

【9】KRYNA ケーブルインシュレーター『 Helca1 』

螺旋状の樹脂製のチューブにダンピング用として特殊溶液を封入して、ケーブルの周囲を360度囲む(合体させる)という、かつてなかった方法を編み出した『 Helca1 』です。電源ケーブルに使えば低域の安定感が増し、スケール感もアップします。ラインケーブルでは透明度が上がり、ダイナミックレンジも上がったように感じました。圧巻はUSBケーブルに使った時で、S/Nが明らかに向上し、硬さがほぐれ、低音楽器の輪郭がはっきりし、深く沈み込む感じが出て来たのです。PCオーディオの弱点の低域再現力が改善されます。

【10】iFi-Audio AC電源用アクティブ・ノイズクリーナー 『 iPurifier AC 』

我が家の電源タップの一角を占有している『 iPurifier AC 』です。上面のアースのLEDがどうしてもグリーンにならず当初苦労しましたが、庭にアース棒を打ち込み解決できました。サウンドは輪郭がはっきりし、音離れが良くクッキリし、音像がコリッとして明らかに分離が良くなります。立体感や奥行き感もたっぷりで、響きが豊かになります。電源ラインを伝わるノイズが取り除かれ、S/Nが向上した結果だと思います。

【11】中村製作所(NS)ノイズ吸収リングコア『 NS-285 』

我が家では径の違うアモルメット・コアを数カ所に使っています。何処に使っても効果は大きいのですが、何より副作用が全くないのが最大のメリットです。ただ必ずケーブルを通す必要がありますし、プラグの大きさには十分注意が必要です。平面的で少し硬いと感じていたサウンドが一変。立体感が出て来たのと同時に低域の厚みが増し、明らかに下に伸びます。いやなまとわりつきも払拭され、メリハリが出てきてエネルギー感が確実にアップします。明らかにS/Nが良くなり、音場空間の見通しが良くなり、遠近感がしっかり感じられます。



■ 最後に
これらはいずれも、我が家のオーディオシステムにとって最早無くてはならない存在となった『 オーディオネセサリー 』ばかりですが、それぞれの相乗効果が大きく、今となってはどれを外しても違和感を感じてしまうくらいです。

『 オーディオネセサリー 』は、デジタル信号も最終的にはアナログ信号にしてスピーカーを駆動する現在のオーディオシステムにとって、有害な「電磁波」「静電気」「振動」「高周波」「アース」を対策すれば、必ず音質が向上することを証明しているとも言えます。

『 オーディオネセサリー 』の1アイテムからでも結構です。ご自身のオーディオシステムに加えていただければ、間違いなくサウンドが改善され、オーディオシステムのグレードがアップします。ぜひお試しいただきたいと思います。オーディオがもっともっと愉しくなってきます。

2018年11月30日 (金)

【誰でも簡単にネットワークオーディオを!】アイ・オーデータのオーディオサーバーSoundgenicがお薦めです!


みな様、こんにちは!
前回から少し間が空いてしまいましたが。。。ハイエンドオーディオ担当のとうふです。
11月に入って徐々に気温が下がり、朝には息が白くなる日も増えてきましたね。

さて、11月と言えば各種オーディオイベントが各地で行われるのですが。。。
昨今は『音楽をCDで聴く』という方が減少の傾向にあり、
主な再生媒体がPCやDAP(デジタルオーディオプレーヤー)と言う方が多いようですね。。。
CDの売れ行きも同様に減少傾向にあるそうですが、それに反応してか昨今はCDプレーヤーの新作もめっきり減ったように感じます。

しかしそんな状況でも音楽機器業界にとっては決してマイナス要因では無く、
オーディオ再生のスタイルが変化しているだけで、
一家に一台(場合によっては1人一台)はお持ちのPCを再生機とした"PCオーディオ"
スマートホンやDAP(デジタルオーディオプレーヤー)等からのワイヤレスイヤホン/ヘッドホン再生で、音楽に触れるシーンはよりずっと身近になっているようです。

さて、今回ご紹介の製品"Soundgenic"はPCオーディオの一種、
ネットワークオーディオで使用される音源を保存する『オーディオサーバー』にあたります。

I/Oデータ
オーディオ用ネットワークサーバー
Soundgenic


本機は発表時にもハイエンドブログでもご紹介させて頂きましたが、やはり待ち望んでいた方が多かったのか。。。 しばらくは入荷完売入荷また完売、としばらく品薄の状況が続きました。


その後、容量が強化された兄弟機【HDL-RA3HG 】が初夏に発売。
品薄状態も解消されてきました。

さらに8月に新ファームウェアが公開され機能面が拡張、と利便性が更に向上!
特に私が大きな点と感じるのが
○DAP(デジタルオーディオプレーヤー)などのUSBマスストレージ機器に転送

ポータブルオーディオユーザーには非常に嬉しい機能です!
Soundgenicはオーディオサーバーという製品ですが、外付けCDドライブを取り付けることで
CDの取り込み機能CDトランスポーター機能を持ちます。
※対応ドライブにご注意ください。
CDを取り込んで、後はお気に入りのDAPに転送!という工程がPC要らずで行えるのです

○「DirectDSD」を新たにサポートし、最大DSD22.5MHzに対応

Soundgenicは先にも書きましたが本来はオーディオサーバーです。
しかし搭載のUSB端子に機器を接続する事でさまざまな事が行えます
なかでもUSB-DACを接続する事で、単体プレーヤーとしても楽しむ事が出来、今回のアップデートで更にオーディオプレーヤーとしての機能に磨きがかかりました!

その他の詳細なアップデート情報はメーカー該当ページをご確認くださいませ。
※動作の安定や機能拡張などが行われる為、ファームウェアは最新の状態に維持してください。

ファームウェアの更新で更に完成度を高めたSoundgenic。
ネットワークオーディオを検討中の方にはもちろん、秋のオーディオライフを楽しむツールとしてお薦めの製品ですっ!

それではいつもお買い得な「Joshin Web」でお待ちしております。

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  • 下記店舗では、ハイレゾからアナログまで、Accuphase・B&Wなどのハイエンド オーディオ製品やオーディオアクセサリーが充実。試聴室完備で比較試聴も できます。

    日本橋1ばん館 4F
    (大阪 日本橋)

    三宮1ばん館 B1F
    (神戸 三宮)