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2017年3月18日 (土)

"JICO(日本精機宝石工業)"って何の会社? ~それは世界屈指のレコード針メーカー~

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。

今回は、今もなおアナログ再生にこだわり、レコード針の開発を続けている世界屈指の小さなトップ企業“JICO(日本精機宝石工業)”をご紹介します。
諦めていた過去のカートリッジを“JICO”の交換針で復活させることで、当時の曲を、その曲が流行った時代の音を忠実に再現できます。



日本精機宝石工業「neo SAS針」

世界中から注文を受ける小さなトップ企業!

先日、テレビの番組でご覧になった方もいらっしゃると思いますが、小さなトップ企業として“JICO(日本精機宝石工業)”が紹介されていました。

“JICO”の本社・工場は、大阪・神戸といった都市部から約200km離れた日本海に面した、兵庫県美方郡新温泉町にあります。インフラ整備が進みつつある現在でもなお、主要都市への移動には3~4時間を要します。

大変不便な田舎町にある年商5億円強、従業員60人程の中小企業ですが、レコード針の生産では世界屈指の会社で、世界200ヶ国から年間18万本もの注文があるそうです。

ブランド名の“JICO(JEWEL INDUSTRY Co.,LTD.)”は、社名の宝石工業にちなんでいます。同社は大手企業のように同じ針を100本、1,000本とまとめて注文を受ける仕事はせず、「効率は悪いのですが、“欲しい人のために1本からつくる”ことを心掛けている。」と三代目社長である仲川氏は、同社のモノづくりのポリシーを番組で述べていました。

レコード針を1本1本作るのは大変手間がかかるのですが、お客様にとって欲しいのは1本だけであり、あえて同社はそんな“面倒な道を選んだ”のだそうです。

JICO(日本精機宝石工業)の歴史

しかし、ここに至るまで同社の歴史には紆余曲折あったそうです。創業はなんと1873年の明治6年まで遡ります。当時は縫い針の製造でした。

戦後1949年(昭和24年)からは、当時普及が進んだ蓄音機用の鋼鉄針の製造と販売を開始したのでした。しかし、縫い針から蓄音機の針を経てレコード針へと開発は変遷しましたが、針は針でも、レコード針は全く違う代物だったそうです。特殊な製品だけに、当時原材料の入手ルートも容易には見つけられず、何もかもが暗中模索の毎日が続いたそうです。

その後、業務の拡大に伴って1959年(昭和34年)法人組織に転換して「日本精機宝石工業株式会社(※)」を設立したのです。そして1966年、現在まで続く宝石レコード針の生産を開始しています。
※現在も、ダイヤモンドを使った加工用計測ツールのゲージコンタクト、歯科用・工業用などの切削用ダイヤモンドバー、砥石の表面を整形及び目立てするダイヤモンド工具などを生産しています。

しかし、1982年以降会社に廃業の危機が訪れます。それはCD(コンパクトディスク)の発売と急速な普及です。その後CDのレンズクリーナーなどを手掛けたものの、一時は倒産も覚悟したと言います。そして2002年ホームページを開設し、続いて2004年海外コンシューマー向け「レコード針」ダイレクト販売WEBサイトを開設したのと時を同じくして、アナログレコード復活の機運(※)が、徐々にではありますが盛り上がって来たのでした。
※レコード盤の出荷実績、2010年10.2万枚が2015年66.2万枚

そんな折、2016年同社に第2の危機が訪れます。同社オリジナルの高級交換針である「SAS針」が、そのカンチレバーに使われていた「ボロン(ホウ素)」が環境問題から使えなくなったのです。そして半年以上を掛けて、ついに「ボロン」に変わる素材として「ルビー」カンチレバーを開発。「ボロンより硬いが重い」というルビーの欠点を、試行錯誤の結果、ダンパーゴムを改良することで克服してついに『neo SAS/R針』を完成させたのでした。

熟練工とレコード針づくり50年の財産

レコード針は、一般的にレコードから音の情報を読み取る針先、針が読み取った振動を電気信号に変えて伝えるカンチレバー、不要な音を制御するダンパーゴムなどから構成されています。その形状、材質などで表現できる音が変わります。

製品にもよりますが、同じカートリッジの交換針でも、「丸針」「楕円針」「スーパー楕円針」「シバタ針」「neo SAS/s(サファイヤ・カンチレバー採用)針」そして「neo SAS/R(ルビー・カンチレバー採用)」のバリエーションが可能になりました。それらはすべて熟練工の手作業で作られているのです。


※米粒の大きさと比較しました。

通常は極細のアルミパイプを切断したカンチレバーの先に、直径0.3ミリの穴を開け、そこに極小(※参考画像)のダイヤモンドを埋め込むのですが、その針先を取り付ける作業は、根気を要するため、主に手先の器用な若い女性職人の仕事になっています。

カンチレバーの根本には小さな磁石が埋め込まれ、レコードの溝から拾った振動を電気信号に変えています。ただ、これだけでは共振による不要なノイズも拾ってしまうため、ダンパーというクッションのゴムで振動を制御して、必要な音だけを再現しているという訳です。

前述の「SAS針」は“JICO”のオリジナルで、S.A.S.(Super Analog Stylus)は特殊な先端形状によって、音溝と針先の「線接触」を実現し、同時に音溝と針先の摩耗を低減するという、相反する条件を満たした理想のレコード針でもあります。

「SAS針」は、レコードをカッテイングする際に使用されるカッティング・チップに限りなく近い形状で、高音から低音まで幅広く再現可能なモデルです。また摩擦係数が全モデルの中で最小なため、長寿命化(約500時間)も実現できたのです。「SAS針」の指定針圧は1.25±0.25gです。


※写真
1.丸針(寿命は約200時間)
2.楕円針(寿命は約150時間)
3.シバタ(4ch)針(寿命は約400時間)
4.S(スーパー)楕円針(寿命は約400時間)
5.SAS針(寿命は約500時間)

ここからが“JICO”の本当に凄いところで、ご存知のように、メーカーによってカートリッジの寸法や形状がそれぞれ違うのですが、同社はその土台となるプラスチック製の部品(ノブ)の金型を実に330種類も保有していると言います。これが、すなわちレコード針づくり50年の財産と言う訳です。

テレビ番組では、その金型が作業をしている従業員の後ろにズラリと並んでおり、いつでも取り出せる状態になっており、その金型に細かなプラスチック片を溶かして流し込んで成型している様子が映っていました。

最後に
このように“JICO”は、需要が減り続けているレコード針の開発を今も続けており、年々その技術は進歩しアナログの限界を超えるとも評価されています。

デジタル全盛の時代にあってアナログにこだわり、幾度も廃業の危機を乗り越えながら“面倒な道をいく”同社のモノづくり。追随してくるライバルも今後絶対現れないと思います。これぞmade in Japanの交換針です。

そして諦めていた過去のカートリッジを“JICO”の交換針で復活させることで、当時の曲が、その曲が流行った時代の音を忠実に再現できるのです。

筆者が過去の経験に基づき、往年のカートリッジの銘機&ベストセラー機をピックアップ。Joshin webでは、それらに対応する“JICO”の交換針を51アイテム(2017年3月6日時点)掲載しています。懐かしいカートリッジを復活させ“あの日に帰りたい”を実践してみませんか。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

日本精機宝石工業 製品はこちら

※ご注意:カートリッジの保管状況によっては、カートリッジ本体内部がダメージを受けて、ご使用いただけない場合もございます。その確認方法は、テスター(導通試験器)で左右(L,R)出力の+側(赤と緑)と-側(白と青)の導通をお確かめいただく方法がございます。


2017年3月16日 (木)

電源の重要性を再確認Vol.4:注目を集めている KOJO TECHNOLOGY『 Force barシリーズ 』

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、KOJO TECHNOLOGYから発売されている連結式の電源ボックス『Force barシリーズ』9アイテムをご紹介します。
どのアイテムもお求めやすく、C/Pの非常に高い製品ばかりなので、オーディオ用の電源ボックスやタップの使用を「高額」との理由で見送っておられているオーディオファンの方には特におすすめです!



光城精工「Force bar EP」

『KOJO TECHNOLOGY』とは?

「光城精工」というメーカーをご存知ですか? 青森県平川市に本社を置く、製造企業が使う治工具(加工・組立に使う器具や工具)の設計・組立、基板設計や産業向け安定化電源、そして、オーディオ用交流電源等を開発する企業です。

会社沿革によると、設立は平成2年6月とあります。そのオーディオ用電源や電源関連アクセサリーのオリジナルブランドが『KOJO TECHNOLOGY』です。

そして、KOJO TECHNOLOGYから発売されている連結式の電源ボックスが『Force barシリーズ』です。今回メインで取り上げます新製品「Force bar EP」を含め、9アイテムのラインナップが揃っています。

《M.I.S.》構造

まずは、全アイテムに共通して採用されてる《M.I.S.》構造から説明します。

《M.I.S.メカニカル・アイソレーション・システム》は、全てのパーツ(入力のインレットから出力コンセント・連結用コンセント・内部配線・アースプレート・ノイズフィルター等)をサブシャーシに取り付け、外装ケースから独立させています。

そのサブシャーシは、チタン製パーツを介して、外装ケースにフローティング(宙吊り)マウントされています。

このフローティング構造だけでも、伝わる振動を減少させることができますが、さらに、スチール・アルミ・チタンと、振動減衰特性の違う素材を組み合わせて、入力される様々な不要振動からの影響を抑制しています。

また、コンセントを外装ケースよりもわずかに持ち上げてマウントすることで、 外装ケースと電源プラグの間に1mm以下の隙間を作り、ここでも不要振動が伝わるのを防いでいます。

床からの振動対策としても、ボトムシャーシには外力を受けてもほとんど反発せず、エネルギーを吸収するハネナイト(内外ゴム製)が採用されています。

『Force barシリーズ』9アイテム!

それでは発売順に『Force barシリーズ』9アイテムをご紹介して参ります。

①「Force bar 3.1」 2014年2月発売 です。
壁コンセントの出力容量を余裕を持って使うよう、3Pコンセント計4口と少なめのコンセント数としています。

プレーヤー+プリアンプ+パワーアンプといった小さな構成であれば、このコンセントタップ1台で全てまかなうことができ、予備としてACアダプタなどに最適な側面にある2Pコンセントも使えます。

②「Force bar 6.1」 2014年5月発売
3Pコンセント6口+2Pコンセント1口のベーシックタイプです。

たいていのシステム構成であればこれ一台でまかなうことができ、2Pコンセントも備えています。

③「Force bar 3P」 2014年10月発売
3Pコンセント3口+連結コンセント1口の連結型電源タップです。

他の電源タップと連結してコンセント数の増設が可能です。また、他メーカーのコンセントタップでインレットがIEC60320 C13に準じたものであれば連結が可能です。
※ご注意:インレットの取付方向や取付位置の高さが違う場合があります。

④「Force bar S1P」 2014年12月発売
サージアブソーバとノイズフィルタを内蔵し、3P出力コンセント1口と連結コンセント1口の連結型電源タップです。

キーパーツのチョークコイルのコア材に独Magnetec社製のNANOPERM材を使い、コイルは国内で巻いています。

オーディオで使われるコイルとしてはコアサイズが大きく、瞬間的な電流容量にも十分余裕を持たせたコモンモード型のノイズフィルタです。

また、サージアブソーバも装備しており雷対策も万全です。

⑤「Force bar H1P」 2015年8月発売
交流に含まれる直流成分を減衰させ、トランスの唸りを抑えるハムイレーザ機能を搭載した、3P出力コンセント1口と連結コンセント1口の連結型電源タップです。

従来、無音時に気になっていたオーディオ機器の電源トランスの唸り音が抑えられます。電源トランスの唸りは、高性能トランスと言われるトロイダルコアトランスやRコアトランスに多く、ドライヤー、ホットカーペット、便座ヒータ、ハロゲンヒータなどの影響を受けやすいとされています。
※ご注意:直流成分以外が原因となるトランスの唸りは低減できません。

⑥「Force bar L1P」 2015年12月発売
接続機器の起動時の突入電流を抑制し、機器をダメージから守るソフトスタート機能を搭載した、3P出力コンセント1口と連結コンセント1口を備えた連結型電源タップです。

オーディオ機器を起動する際、機器内部の電解コンデンサやトランスには大きな突入電流が流れます。本機の電源をゆっくり起動させるソフトスタート機能は、突入電流を抑制し、大切な機器のダメージを防ぐことができます。

特に、真空管アンプ、ビンテージ機器といったデリケートな機器、電源スイッチが搭載されてないオーディオ機器を接続することで突入電流からのダメージを軽減します。
※ご注意:全ての接続機器について本機の性能を保証するものではありません。

⑦「Force bar DP2」 2016年3月発売
1系統の入力から2系統への分岐を可能した分岐型電源タップです。

『Force barシリーズ』の拡張性を更に高めるキーデバイスです。本機を使用することで電源ラインの系統分けがより明確化され、効果的なデジ/アナ分離や小信号/大電力機器の分離などが可能になります。

V型シンメトリック(等長)の内部配線とすることで、出力系統の違いによる音質変化を極限まで抑え、物理上考えられる最短距離を実現し、電導ロスのない構造配線となっています。

⑧「Force bar M1P」 2016年4月発売
電圧、電流、消費電力、電力量を一括表示するモニター機能を搭載した、3P出力コンセント1口と連結コンセント1口を備えた連結型電源タップです。

電源電圧の変動の様子や、接続されるオーディオ機器に流れ込む電流、消費電力 を確認できます。例えば連結コンセント部に「Force bar3.1」を接続すれば、3P×4口のモニター付電源タップになり、オーディ オシステム全体の消費電力も確認できます

⑨「Force bar EP」 2016年12月発売
いよいよ今回の本命である『Force barシリーズ』の最新鋭機。連結タップ機能を備えたバーチャル・リアリティ(仮想現実)アースです。

オーディオシステム構築においてノイズ対策は永遠のテーマであり、そのノイズ対策のひとつとしてあるのが接地(大地アース)です。
通常、家庭にあるアース端子は、家電製品の安全対策(漏電、感電)として使用されますが、オーディオ機器を家庭用アースに接続した場合、逆にノイズが回り込んで来てしまい、逆効果になる場合が多いのが現実です。

また、本格的なアース工事は、マンション、アパートでは現実的に不可能です。

「Force bar EP」の効果とは?

今回ご紹介しました「Force bar EP」は、「遠くのアースより近くのアース」、オーディオ機材の直近にアースを持ち込み接地することで、立地条件の厳しい場所にあっても、大地アース(仮想現実アース)された環境でオーディオを楽しむことが可能になるのです。

大地(地面)はその多くが砂、石、粘土質、土でできており、導体ではなく抵抗体です。しかし、抵抗値は並列接続することでどんどん小さくなり、地球をその抵抗体の集まりと考えると、全て並列になっているとも考えられます。

すなわち、地球規模?で見た場合、その抵抗は0オームと言えるわけです。逆を言えば、抵抗0オームのものが身近にあって、それにオーディオ機材を接続することができれば、大地に接続したのも同然なわけです。

「Force bar EP」は、その内部抵抗を0オームに近づけるため、様々な導体(プレート状)を組み合わせ構成しています。

また、一般的にノイズは高周波成分のものが多く、その高周波電流の表皮効果対策としてアースプレートを銅+真鍮(黄銅)+スチールの6積層構造として表面積を増やすことで高周波電流を流れやすくしています。

オーディオ機器を「Force bar EP」に接地した時の効果として、「KOJO TECHNOLOGY」は以下のようにHPで述べています。

「その効果は当然ながらS/N向上です。S/Nの向上はこれまで聴き取れなかった細かな音の再現を実現すると共に、合わせてノイズフロアが下がったことによる、彫りが深く輪郭がハッキリし見通しが良くなります。

更には透明感向上と音の伸び、拡がる余韻をもってステージ感も臨場あふれるものになる一方、骨格および肉付き感(厚み)があり、前後の奥行きをも表現するようになります。」
※今後、筆者も自宅テストを予定しており、後日報告させていただきます。

最後に
今回取り上げた『Force barシリーズ』9アイテムは、いずれもお求めやすいC/Pの非常に高い製品ばかりです。

これは、オーディオ製品以外の異分野を含め、多くのOEM供給を手掛ける「KOJO TECHNOLOGY」が、そこから得られたコスト削減の手法やノウハウを生かし、吟味されたパーツ選定と生産性の向上を意識した部品やメカニカル構造が、低コスト化に大きく貢献していると思います。

従来、優秀な部品を使った電源ボックスやタップには高額な製品が目立ちました。そのため、オーディオビギナーはもちろん一般ユーザーにとっても無縁とも言える製品が多かったのが現実です。

オーディオ用の電源ボックスやタップの使用を「高額」との理由で見送っておられたオーディオファンにとっては、優れた性能を備え、圧倒的な低価格を実現し、さらに連結することによる拡張性のある『Force barシリーズ』こそ、まさに「ドンピシャ」な製品と言えます。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

2017年3月 3日 (金)

オーディオ専用リングコア『アモルメットコア』~音が良くなると話題沸騰中!

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。

今回は、高周波ノイズを取り去り、音質を向上させることができる中村製作所の『アモルメットコア』をご紹介します。オーディオ専用で特に音質を重視して設計され、副作用がなく安心してお使いいただける“素晴らしく”そして“画期的”なアイテムです。



中村製作所ノイズ吸収リングコア

これまでの『超高周波ノイズ』対策

家庭内のあらゆる電子機器や電気製品はもちろん、スマホや携帯電話などからは、大量のノイズが発生しており、電源環境を著しく汚染しています。これらのノイズは、コンセントから直接オーディオ機器に侵入するのみならず、電磁波となって高周波ノイズを周囲に撒き散らしています。

それを確認する簡単な方法としては、それぞれの機器にAMラジオを近づけていただければ盛大にガーガーピーピーと鳴り響き一聴瞭然です。このノイズは非常に高い周波数のため、ブーンというハム音のように直接耳では聞こえないのですが、実際にはサウンド自体を著しく汚染し、ヌケが悪くなったり、ノイズっぽくなったりして、音楽再生のグレードを大きく落としてしまっているのです。

従来からも電子機器のノイズ対策としてのフィルタは多数存在し、一時オーディオ用として流行ったフェライトコアを使ったクランプ式のフィルタは、結局は音質が低下(フェライトコアの音響特性が悪い)してしまうため敬遠され、オーディオ用としては廃れてしまいました。現在はパソコンなどに使われています。これは本来オーディオ用ではなく、あくまで電気的特性とコストを重視したものであり、音質は全く考慮されていなかったための結果です。

また、従来からあった本格的なオーディオ用のノイズフィルタとしては、コアにコイルを巻いたチョークコイルとコンデンサを使用した製品が一般的でしたが、オーディオ用では除去したいノイズに合わせた電気的特性と優れた音響特性を併せ持つパーツが必要なため、コストがかかる上、どうしても重くなってしまうという欠点がありました。

そんな中、オーディオ用として白羽の矢が立ったのが、音の良いコア“Amormet(アモルメット)”です。このコアを使用してオーディオ用ノイズフィルタとして開発されたのが『アモルメットコア』という訳です。この『アモルメットコア』は、オーディオ用アイソレーショントランスや最近ではポータブルアンプでも有名な中村製作所が、チョークコイルの専業メーカーである東静工業(株)の協力を得て完成させました。

“Amormet”は、特殊合金アモルファスの厚さ0.2mmのテープ状のものを必要な径に巻いて溶接で固定した上で、カバーを付けて仕上げたものです。

『アモルメットコア』とは?

“Amormet”は本来ノイズ防止用のチョークコイルのコアに使われ、オーディオ再生で特に有害な高周波ノイズを除去するための重要なパーツです。今回ご紹介します『アモルメットコア』は、オーディオ専用に特に音質を重視して設計された、副作用がなく安心して使えるトロイダル・フィルタで、ケーブルを通すことでコモンモード(※)用チョークコイルとなります。従って、通さなければ貼り付けても、周りに置いても全く効果はありません。(※+側と-側の信号線に同じ位相、同じ大きさの雑音)

音声信号には一切影響を与えず、高周波のノイズにのみ大きな抵抗として働いてノイズを防止することから、音質向上に効果的な箇所は、CDプレーヤーやDACなどデジタル機器の出力ラインケーブル、高周波ノイズを拾いやすいスピーカーケーブル、スイッチング電源を使ったACアダプターのDC出力などが特に有効としています。

『アモルメットコア』には、音質上の理由によってコアの電磁特性を変えたものが2種類あり、それぞれ4サイズずつの合計8種類のラインナップがあります。コモンモード専用で超Hiμ材(白色)のNSシリーズとコモンモード/ノーマルモード両用(ベージュ色)NSTシリーズがあり、NSTシリーズはNSシリーズと併用(2重連)することで、さらに高性能化させるということで、特に低音域でのパワー感やスピード感を増強する効果が期待できると言います。

サイズの選び方としては、ラインケーブルやスピーカーケーブルでは、中心の穴にプラス/マイナス両方(L/Rではありません)の電線が無理なく一緒に通る位がベストで、プラグの大きさには十分注意が必要です。ACアダプターの出力ではプラグより一回り大きなサイズを選び、コードを1~2回巻き付けた方が効果がありそうです。電線挿入口のサイズには十分注意が必要です。ただ、必要以上に大きなものはかえってノイズ防止効果が減少する場合もあります。

以下の『アモルメットコア』の穴径と厚さはいずれも概略寸法ですので十分ご注意下さい。

NSシリーズ:NS-285=穴径(直径)φ14mm/厚さ13mm、NS-221=同10mm/同12mm、NS-145=同6.5mm/同7mm、NS-115=同5mm/同7mm

NSTシリーズ:NST-241=同10mm/同12mm、NST-198=同8mm/同10mm、NST-159=同6mm/同9mm、NST-105=同5mm/同6.5mm

必ずプラスとマイナスを一緒に通さなければ、コモンモードチョークとしては動作しませんのでご注意下さい(プラグとケーブルが同時に入る必要があります)。またL/Rなど複数チャンネルがある場合は各チャンネル毎に必要です。2芯シールドのラインケーブルはシールドも一緒に通して下さい。

その理由は、スピーカーケーブルやラインケーブル内の2本の導体には、外部からの高周波ノイズが同相でしかも等量が乗ると考えられます。このノイズをコモン(共通)モードノイズと言うのですが、『アモルメットコア』を電流が通過することで、ドーナツ状のコア(トロイダルコア)に磁束が発生します。この際、電流エネルギーが磁気エネルギーに変換されるのですが、高周波ノイズのみ磁気損失によって失われ、信号電流は損失を受けないため、純度を高めて通過することになるのです。

中村製作所は元々『アモルメットコア』をアイソレーショントランスやRCAケーブル、電源タップなどに組み込む目的で開発していたそうです。ケーブルなどに組み込むためのコアは直径が小さく、ケーブルの自作派やコネクターのハンダを外して再度ハンダつけできる一部の方の需要に限られるものでした。

しかし同社は、すでに高級ケーブルを購入されているユーザーにも使っていただきたいとの思いから、「NS-285」などの大口径の製品を開発したのだそうです。なお、最大径の「NS-285」でも大型のRCAプラグ、XLRプラグ、USBプラグにはご使用いただけませんのでご注意下さい。

試聴しました。

実際にスピーカーケーブル(写真左)とD/Aコンバーターの出力(同右)に「NS-285」を使用して試聴しました。
スピーカーケーブルでは、それまで聴いていた女性ボーカルが、付けた瞬間艶っぽくなり、非常に声質が滑らかになりました。弦楽器の響きが豊かになり、弦のしなやかさが出てきて、従来少し気になっていたピークが完全に取れてしまっていました。明らかにS/Nが良くなり、音場空間の見通しが良くなり、遠近感がしっかり感じられるようになりました。

次にD/Aコンバーターのラインアウトに装着しました。それまで平面的で少し硬いと感じていたサウンドが一変。立体感が出て来たのと同時に低域が厚みを増し、明らかに下に伸びた感じがして、いやなまとわりつきも払拭され、メリハリが出てきてエネルギー感が確実にアップしたのです。

中高域は伸びやかになり、透明感が出てきて、もたつきを全く感じさせないスムーズな自然なサウンドとなりました。『アモルメットコア』を前後させましたが効果は同様でした。

以上様に『アモルメットコア』の効果は抜群で、高周波ノイズを取り去ることで、これだけ音質が向上することと、本来耳には聞こえない高周波ノイズが、これ程再生音に“悪さ”をしていたことに改めて驚かされました。

最後に
この『アモルメットコア』の最大のメリットは、従来からあるノイズフィルタでは、例えノイズは取れても本来持っている音楽のエネルギーまで削がれてしまい、痩せた面白くない音になってしまうのが常でしたが、それらを微塵も感じさせないところが“素晴らしい”そして“画期的”と感じました。

今年は『超高周波ノイズ』対策において、今後のオーディオ再生にとっての“ターニングポイント”になりそうな予感がします。それ程にインパクトの大きな『アモルメットコア』の登場です。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

2017年2月24日 (金)

『電源の重要性』を再確認Vol.3 電源コンディショナー アコースティックリバイブ『RPC-1』

『電源の重要性』を再確認Vol.3 電源コンディショナー アコースティックリバイブ『RPC-1』
ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。

以前、特集しまし た『電源の重要性を再確認』でご紹介したアコースティックリバイブ『RPC-1』ですが、あまりに大きな反響をい ただきましたので、再度取り上げさせていただきます。
使用法は至って簡単でありながら、画期的な電源改善 アイテムです。



ACOUSTIC REVIVE「RPC-1」

『RPC-1』とは?

『RPC-1』は、赤外線マウスの発明者である故・柴田潤氏のアイデアをHWT(ハイエスト ・ワールド・テクノロジー)とACOUSTIC REVIVE(アコースティックリバイブ)との共同研究によって発展、製品化さ れたものだそうで、内部の特殊コイルの組み合わせによる独自の回路設計により、電源経路に乗る超高周波ノイズ の除去だけを行うという製品です。

従来から、AC電源に乗っているノイズを除去するフィルターには、コ ンセントとオーディオ機器の間に挿入する直列型(挿入タイプ)と、空きコンセントなどに差し込む並列型(吸収 タイプ)が存在していました。

並列型のノイズフィルターは、コンデンサーを使用することで高周波ノイ ズを吸収するタイプがほとんどですが、コンデンサーはノイズに対する吸収効果はあっても、どうしても色付け( エネルギー感が後退したり、音像が痩せ平面的になるなど)が生じやすいため、この『RPC-1』は並列型ですが、 コンデンサーは一切使用していません。

本機はコンデンサーではなく、特殊なコイルを組み合わせた独自 の回路を採用することで、高周波ノイズを熱エネルギーに変えて吸収しているとのことです。コンデンサーや抵抗 などのパーツ類は全く使用されていないためエネルギーのロスが一切なく、ノイズフィルターなどの使用時に感じ ることのある副作用も全くありません。一方でS/N感や透明度が向上するという、通常は相反する要素を両立させ ることに成功したのです。

その“特殊なコイル”について、アコースティックリバイブ社長の石黒氏より 、直接「言える範囲で結構です。」との条件付きでお話をお伺いしました。

内部構造については、アコリ バ側でも詳しくは不明で、筐体やケーブル等の部品はアコリバから供給しているものの、組立は前述のHWTで行わ れているとのことです。

「ちょっとだけ・・」と、石黒社長が明かしてくれた“特殊なコイル”とは、我 々がチョークコイルやトランスから想像する“らせん構造”のコイルではなく、パタ-ンが描かれたプリント基板 をビックリするくらい何枚も重ねた様な構造であるとのことでした。

画期的な電源改善アイテム『RPC-1』

すで に数年前にHWTから共同開発の申し入れがあったものの、アコリバとしても正直、当初はあまり乗り気ではなかっ たとのことです。

しかし当初提案のあったコイル・ユニットを収納する筐体やケーブル、プラグ等を上質 なものにしていく過程で、当初の数倍の性能が得られることが分かり、コストを掛ければ掛ける程よくなるとの結 論に至り、ついに製品化に踏み切ったのだそうです。

それが2016年の夏のことで、価格が価格ですし、単 なる箱にしか見えないことから、私自身も発売当初は、『RPC-1』には正直あまり注目はしていませんでした。

『RPC-1』の筐体は17cm×17cmで高さ8cmの木箱で、音響特性に優れたヒッコリー材を使用し、ケーブル部 分は37cmで、比誘電率に優れたシルクテフロン絶縁を施した究極のオーディオ専用導体PC-TripleCを採用していま す。

電源プラグやシールド、内部の緩衝材にこだわりの部材を投入し、更にノイズ低減効果を高める様々 な素材を駆使して改善効果を高めたのだと言います。

この結果、前述の様に当初提案された素材が最大限 生かせ、S/N比やエネルギー感が向上しただけではなく、自然で生々しい音色や質感も実現でき、本来ソースに入 っている音楽性の再現をも実現できたのだと言います。

『RPC-1』は、通常のクリーン電源とは全く違う アプローチによる画期的な電源改善アイテムですが、その使用法は至って簡単で、壁や電源タップの空いたコンセ ントに、本体から伸びているAC(3P)プラグを差し込むだけです。※2Pコンセントでは、接続には2P-3P変換アダ プターが必要です。

試してみました。

まずは、オーディオルームの壁コンセント(写真左)に『RPC-1』を 繋ぎました。繋いだ途端、再生音にまとわりついていた僅かなザワザワ感がなくなり、中高域が滑らかになりまし た。

さらに顕著であったのは低域が深々と沈み、お腹に響く様な厚い重低音が感じられる様になったので す。これはスピーカーの置き場所や置き方、アンプの交換でも実現できなかった、非常にリアルな低音となったの です。

次に、先程の壁コンセントに本来繋いでいる電源タップを繋ぎ、電源タップの空きコンセント(写 真の右)に『RPC-1』のプラグを差し込みました。

このタップからはパソコン以外のほとんどのオーディ オ機器の電源を供給(パワーアンプのみ別系統で200V→100Vトランス使用)しているため、変化はやはり壁コンセ ントより効果は大きいと感じました。

もちろん変化傾向は同じですが、再生音の質感や細部のディテール が見えるようになり、声の艶やかさも確実に出てきました。空間感もさらに広く深く、音像の立体感がさらに目に 見える様に再現できました。そして低域は今まで、私のシステムでは不可能であったレベルの重心の低さを感じま した。

最後に、さらにもっと機器に近づけるべく、プリアンプのサービスコンセントに2P-3P変換アダプ ターを介して接続しました。S/Nが向上した効果からか、明らかに音の透明度が上がり、鮮度の高い生々しいサウ ンドとなりました。

また音離れの良い活き活きとした立ち上がりや音の吹っ切れ感は抜群で、音楽を楽し く聴かせるサウンドが味わえました。ボリュームを上げていっても全く破綻することなく、パワー感が損なわれた り、ヒステリックになることも全くありませんでした。

最後に
このように『RPC-1』の効 果は絶大で、ハイレゾのPCオーディオやSACD/CDソフトなどのデジタル音源の再生では、従来細身と感じていた低 域から中域にかけて、力強さが増し、中低域のエネルギー感がたっぷりで、立ち上がりスピードが早くなり、それ まで感じていた少し淡泊な低音が、ドスンと超低域まで深く沈み込む感じが出てくるようになったのです。

中高域に少し感じていたまとわりつきも完全になくなり、音場の透明感が出て見通しが非常に良くなり、 音場も三次元的にかなりリアルに再現されるようになりました。全体に一本芯が通った音離れの良いサウンドにな り、よく言われるデジタルサウンドの欠点が、明らかに改善できていたのです。

一方、アナログでも全帯 域でスピードアップし、非常に張りのあるサウンドになり、従来にも増して実在感や奥行き感が再現できたのです 。

確かに情報量こそハイレゾ音源には敵いませんが、エネルギー感、音像の実在感、押し出し感、そして 私が最も重視している頭を打たない突き抜け感は、デジタルでは絶対に不可能と思えるレベルに達したのです。こ れは、私自身、過去に聴いたあらゆるアナログサウンドの中でも、ダントツのリアル感のある素晴らしさと断言し ます。

また、すでにクリーン電源をお使いのオーディオマニアの方には、本機をクリーン電源の出力コン セントに装着することをお勧めします。これによりクリーン電源自体の性能を向上させることも可能であり、電源 経路に乗る超高周波ノイズの低減と均一化を行うことで、S/Nを劇的に向上させながらエネルギー感や躍動感など も向上させることができます。

以上のような結果が、『RPC-1』の開発目的である超高周波ノイズに的を 絞った対策の効果だとすると、それは大発見であり、これこそ「電源関連アクセサリーの“新ジャンル”の登場」 と言えると思います。

副作用がないどころか、これだけ改善効果の大きな電源アイテムが登場したことで 、2017年以降のオーディオの世界が大変革する予感がします。

「今まで自分は何を聴いていたのか?」と 言う疑問がきっと湧いてくることと思います。『RPC-1』は確かに高価ではありますが、価格に見合う以上の効果 は確実にあります。音楽を聴くことが、きっと、もっともっと楽しくなると思います。

今回も最後までお 読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

2017年2月19日 (日)

【コスパが高過ぎ】AETのオーディオアクセサリ「VFEシリーズ」をご案内します。


みなさま、こんにちは!

スーパーに並ぶ野菜の価格で春を感じているとうふです。
徐々にですが日差しも柔らかく、気候も暖かくなっているように感じますね。
毎年毎年言われているような気がするのですが、今年は花粉が凄いようなので、空気清浄機を導入されていない方はお早めにご用意下さい。。。
※そんな空気清浄機が豊富でお得なJoshin Webの特設コーナーはこちらより

さて、今回ご案内するのはオーディオアクセサリです。
最近はやや高額の製品のご案内が続いていたので、私が試してきた中でもダントツにコスパが高い製品をご案内します。

AET
インシュレーター
VFE4005シリーズ

高級オーディオケーブルなどで著名なAETのオーディオアクセサリです。
しかし、昨今は高級ケーブルばかりでなく、コストパフォーマンスの高いケーブルや、今回ご案内のインシュレーター等も続々発表しており、エントリーユーザーからハイエンドユーザーまで幅広くフォローするオーディオアクセサリメーカーになっていますので、『高級ケーブルメーカー!?』と敬遠される必要は全くありません。

さて今回ご案内のVFE4005はとうふが近年試した中でも価格と効果に驚かされた製品で、見た目はスポンジ状のシートです。
最初見た時に「え?あのAETがこんなのを。。。?」と正直馬鹿にしていました。。。が、効果と価格で驚かされたのを思い出します。
ちなみに型番には意味があり、
VFE=素材名です。ヴィスコマティック・フォームド・エラストマーの略
40=一辺の長さ
05=厚み
アルファベット=硬さ(S=ソフト、H=ハード、U=ウルトラハード)
となっています。
なのでサイズの違いで他にも「2005」「4010」「8015」などがありますので、使用環境/機器サイズ等に合わせてチョイスできるのもうれしいポイントです。

スピーカー直下や、機器のインシュレーターの下、またオーディオボードの下など、様々な箇所の制振に役立ち、またサイズも薄型・小型なので設置性も非常に高いのが魅力です。

とうふ視点による各モデルの特徴
○Sモデル
最も柔らかいモデル。振動を非常に吸収するので、プレーヤー等にお薦めです。
音に温かみが加わりますが、柔らかさも加わるので使いどころにご注意を。

とうふはオーディオNASやPCへ、オーディオボードと併用して使用しています。

○Hモデル
適度な弾力を持つ、とうふが最もお薦めのモデルです。
スピーカーやサブウーファーの音がブーミーに感じるようでしたらインシュレーター下にお試し下さい。
この適度な弾力が音を引き締め、耳辺り良くしてくれるでしょう。

とうふはプレーヤー、DACに使用しています。

○Uモデル
最も硬いモデル。
音の輪郭がハッキリとしつつも強調しすぎない、絶妙な表現力です。
重量のあるパワーアンプや、スピーカー下部に敷くオーディオボードの下等にお薦めです。

とうふはスピーカー下のオーディオボードとオーディオボードの間に使用しています。
※オーディオボードを重ねて使用しています。

このように様々な場所・用途に応じて最適な組合せを楽しむ事ができ、かつ数あるオーディオアクセサリの中でも最安の部類に入るアクセサリです。
しかし効果も解り易く、使いどころによっては非常に大きな効果を発揮するので、オーディオを楽しみ始めた入門者の方にも、しっかりとしたシステムをお持ちのハイエンドユーザーの方にもお薦めできるアクセサリに仕上がっています。


とうふ的VFE4005の5段階評価
お薦め度 :★★★★:複数買っても高級オーディオアクセサリ1個よりも安い『5点』!
音の変化 :★★★★:硬さで音が変わるので良くお選びください『4点』
見た目   :    :どうせ隠れるんだから気にしない!しかし見た目は...『1点』
コスパ   :★★★★:価格と音の変化幅を考えたら安すぎる。と感じました『5点』!
総合評価 :★★★★:入門から玄人まで、全ての人にお薦めできます。『5点』!


それではいつもお買い得な「Joshin Web」でお待ちしております。

2017年2月12日 (日)

【磁力で制振!?】アコースティックリバイブのRMF-1のご案内です


みなさま、こんにちは!

寒い日々が続いて、二日おきくらいに湯豆腐をたべているとうふです。
IHヒーターもいいですが、コタツの上にカセットコンロを置いて土鍋...も良いですね!
そんなカセットコンロのお求めはこちらより。

さて今回ご案内の製品はこちら!

アコースティックリバイブ
マグネットフローティングインシュレータ
RMF-1

一部で"アコリバ"の略称で親しまれる、アコースティックリバイブの新製品インシュレータですね。

ネオジウム磁石を内部に搭載し、その反発力を利用した空中浮遊型のインシュレーターです。
※非常に強力な磁石なので、近くに並べるとお互いが引き合い、くっついてしまうので小さい機器には不向きといえるでしょう。

実は私はマグネットフローティング方式のオーディオアクセサリには以前苦い体験をしており少々拒否感がありました。
その製品はふわふわと浮いた状態で、機器の振動によるノイズは無くなったのですが。。。低域が全くといっていいほど無くなり音も全体的にナヨナヨとしたようになってしまったのです。
そんな事から製品説明を見た瞬間、『え、マグネットフローティングかよ。。。(また、ナヨナヨするんじゃないのか?)』と思ってしまったのも仕方が無いというものです。

が、結果的に言いますとこのRMF-1ではそんな心配は不要でした。
構造として、航空レベルアルミ合金黄銅の異種金属組み合わせによる制振構造をとっており、更に機器との接触部には天然水晶、底面部には特殊制振材を組み合わせているとの事。
しっかりと"柱"で支えることでうわついた表情は全くなく、キリッと明瞭、しっかりとした低域があります。さらに空間の広がり・奥行き感の向上を感じることが出来ました。
部材、構造が振動を絶妙にコントロールしているのでしょう、無駄な音の雑味が無いクリアでキレのある表情を楽しめます。

しかし効果は高いのですが、その分価格も高いため全ての機器に利用するのは難しいでしょうが..."この機器にだけは!"というシステムの根幹へ導入されてはいかがでしょうか?


とうふ的RMF-1の5段階評価
表現力  :★★★★:空間が広がり、明瞭度の向上。効果大です。『5点』!
設置性  :★★  :背が高いので、機器の重量バランスに注意が必要です。『3点』
高級感  :★★★ :造形が素晴らしく、所有欲は満たせれます『4点』
コスパ   :★   :申し訳ないが費用対効果は決して良いとは言えない。。。『2点』
総合評価 :★★  :効果は高い...しかし価格も...総合的には『3点』!


それではいつもお買い得な「Joshin Web」でお待ちしております。

2017年2月 9日 (木)

【通すだけで音質改善!?】中村製作所のアモルメットコアのご案内です。


みな様、こんにちは!

早くも2017年が始まって1ヶ月が過ぎ、あっという間に節分豆まきの月になりました。
オーディオ/シアター界隈ではCES2017の熱も冷めない今日この頃。
今年もシアター系が熱いなぁと思っているとうふです。

さて、今回ご案内は。。。こちら

中村製作所
ノイズ吸収リングコア
アモルメットコア

電源トランスなどで著名な中村製作所のオーディオアクセサリ「アモルメットコア」です。
オーディオ雑誌等で取り上げられており、その効果からも非常に高い評価を得ているノイズ吸収アクセサリです。

使い方はいたって簡単。
アモルメットコアの穴にケーブルを通すだけ”です。


【ご注意!!】
コアの穴はモデルによっても異なりますがだいたいφ5.0mm~14.0mmになっています。
完成品のケーブルでは「プラグが邪魔で通らない」等がありますので必ずモデルと穴径、そして使用するケーブルの口径をご確認くださいませ!!

と、いうわけでさっそく試聴機をお借りしましたので、そのレポートです。
なお今回は手軽にその変化を楽しむためにポータブルプレーヤーとイヤホンで実験してみました。
イヤホンケーブルをアモルメットコアの穴に通して、その変化を確かめてみましたが、いやこれは凄い。 解像度が大きく向上し、音の濁りやもたつきが大きく改善されます。

テストによく使用しているQueenのWe Will Rock You(グレイテスト・ヒッツより)の冒頭、床を踏み鳴らす音が非常に解りやすく、一音一音がアモルメットコアを通す事で綺麗に分離します。
ともすれば団子状に音がだらしなく連なって聴こえる部分が、ビシッと整然と連なって聴こえます
全体的に音の抑揚も現れることでイヤホンの格が上がったように錯覚しました。

今回お借りしているのは最大サイズのNS-285ですが、 NS-145等ですと穴の口径がφ6.5mmなので、細身のプラグのケーブルなら十分、通すことが出来るでしょう。
更に価格も半額以下でポータブルユーザーには断然NS-145あたりが良いでしょうね。


とうふ的アモルメットコアの5段階評価
音の変化  :★★★★:非常に解りやすいです。驚かせてもらいました『5点』
サイズ感  :★★★★:指先サイズからあり、場所を選びません。勿論『5点』
見た目    :★   :あえて欠点を挙げるなら見た目、でしょうか。『2点』
コスパ    :★★  :サイズが大きくなると急に高価に。解るんだけど...うん『3点』
総合評価  :★★★★:穴に通すだけという手軽さでこの効果。当然『5点』!


それではいつもお買い得な「Joshin Web」でお待ちしております。

2017年2月 8日 (水)

『 電源の重要性 Vol.2 』 ~電源環境を見直そう! ハイエンド編~

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
前回このコラムで『 電源の重要性 』について、エントリークラスの電源ケーブルを取り上げましたが、今回は前回と打って変わって、電源の品質を根本的に見直すべく、ハイエンド機器でのチャレンジです。
もちろん、いずれも高額ですので、おいそれと導入できる製品ではありませんが、電源環境を見直していただくきっかけになればと、あえてレポートしてみました。

クリーン電源で、電源ケーブルからのノイズや歪みの流入を回避!

家庭に供給される交流電源には、さまざまなノイズや歪みが乗ってきており、これがオーディオシステムに接続されることで、電源ケーブルを通じて機器に流入し、増幅されてしまっています。

その流入対策としての電源コンディショナーには、これまでフィルターを使ってノイズを低減させるタイプや、1対1のトランスを使用する「パッシブ型」と、電源電流そのものを再生成する「アクティブ型」のジェネレーター(発電)方式が一般的でした。しかし、これらの手法ではすべてのノイズや歪みを取り去ることは不可能と言われています。

そのノイズや歪みの流入を回避するため、積極的な手法で解決を図った製品が、今回ご紹介します国産ハイエンドブランド「アキュフェーズ」と「ラックスマン」のクリーン電源です。

いずれも効果絶大ですが、その取り組み方法は対照的です。さらに「アコースティックリバイブ」が世に問う、新ジャンルの電源改善アイテムもご紹介します。

アキュフェーズ 交流安定化(クリーン)電源「PS1230」「PS530」


いずれも従来機「PS1220」「PS520」の後継機という位置づけの製品です。アキュフェーズのクリーン電源の歴史は長く、1996年発売の「PS500」に遡ります。それはまだ、今ほど電源の重要性が話題になっていなかった20年も前です。

その後、最大出力500VAの500シリーズは、500V(2000年)、510(2006年)、520(2012年)と続き、最大出力1200VAの1200シリーズは、1200(1997年)、1200V(2000年)、1210(2005年)、1220(2011年)となり、今回の新製品が第5世代機にあたります。

今回も従来同様、アキュフェーズの常套手段であるブラッシュアップが施されています。それは、アキュフェーズがアンプなどでも行っているのと同様に、新たに一から設計をやり直すのではなく、前作の発売以後に得られた数々のノウハウを使って、確実にグレードを上げていくという、最も確実な手法です。

アキュフェーズのクリーン電源は、直流から交流電源を新たに作り出すのではなく、機器の内部で作られた基準波形と、入力された電源の波形を比較することで、綺麗な交流波形(加・減算して補正)にして送り出すというタイプのクリーン電源です。新設計の低歪率基準波形発生回路と、強力な出力段により、歪率を従来の0.1%から0.08%へ20%もの改善が図られています。

この方式のメリットは、主なエネルギー源は入力された交流だけで、損失分としては波形補正用の電力だけとなるため、交流を新たに作り出すタイプの交流定電圧装置に比べて大変効率が良く(無負荷時の消費電力を「PS1230」では従来の60Wから37W、「PS530」は50Wから25Wへと大幅に低減)、発熱も少なくすることができるのです。電源周波数は入力信号そのものですから、内部に発振器の必要もないため、本体内部からの高周波ノイズの発生もないと言います。

「PS1230」は、定格出力電流12Aに対し、瞬時電流供給能力は140Aから160Aへ、「PS530」は5.1Aに対し、70Aから80Aに、いずれも前作より大幅に増強して抜群の電流供給能力を誇っています。

「PS1230」は、ホスピタルグレードの3Pコンセントが、フロントに2口、リアに8口の計10口あり、トータル1200VAの出力が可能で、パワーアンプを含め、システム丸ごとにも十分ご使用いただけます。一方、「PS530」は、リアのみ8口の出力を装備しており、510VAの出力が可能です。こちらは、一般的なプリメインアンプや入力機器用として十分な容量を確保しています。

アキュフェーズならではの、グレードアップ手法による完成度は非常に高く、アナログに徹し、パワーアンプ並の頑丈な構造とした結果、サウンドの安定感や低域の力強さは抜群です。お持ちのシステムのパフォーマンスを最大限発揮させる電源システムです。

ラックスマン クリーン電源システム「ES-1200」

ラックスマンが新たに参入したクリーン電源の第一号モデルです。前述したジェネレーター方式のアクティブ型の電源コンディショナーではなく、電源波形の歪みだけを排除する補正方式を採用しています。本機は、一対一のアンプとも考えられますが、その電源にはスイッチング・レギュレーターを採用しています。

最大の特徴は、プラス側の給電経路に入っているパーツがフューズと電源スイッチだけで、トランスはもちろんアンプも直列に入っていない「ダイレクト・カップリング方式」を採用していることです。そのメリットは、トランスやアンプが入ることでのノイズや歪みの発生が回避できることだと言います。

電源波形は50Hzまたは60Hzの正弦波で、国内では100Vです。しかしその波形は、家庭内の電化製品によって生じる歪みや、外部からのノイズや電磁波の影響で、正弦波がささくれたり、凹凸が生じたり、頭が潰れたりしています。これらはすべて歪みであり、この歪みを補正して正確な正弦波に戻すことが本機の使命なのです。

ラックスマンは、この補正の方法として従来とは別の方法を考え出したのです。「ES-1200」に内蔵させたROMに50kHz・16ビット相当のPCM波形を記憶させ、これをD/A変換(工業用ラダー型DAC)した後、ローパス・フィルターを通した基準正弦波と電源波形を比較し、理想的な正弦波となるように高精度に補正するのです。基準波形を元の電源波形から生成したり、アナログ発振器を使ったりせず、高精度のハイレゾデータとしたことが本機の画期的なところです。

本機の重量は17.5kgで、1200VAのクリーン電源としては軽量です。3Pコンセントにはパナソニックのホスピタルグレードが採用され、8口が用意されています。インシュレーターにもタオック製のグラデーション鋳鉄製を採用しています。

ラックスマンが満を持して投入したクリーン電源。高S/Nで、曖昧であった輪郭が確かになり、音場の見通しも明らかに向上します。立ち上がりが良く、頭を打たない伸びきり感は格別です。オーディオ機器自体の音質を変質させず、持っている性能をすべて引き出す電源システムと言えます。

アコースティックリバイブ 電源コンディショナー「RPC-1」

「RPC-1」はアキュフェーズやラックスマンのクリーン電源とは全く違うアプローチによる画期的な電源改善アイテムです。その使用法は至って簡単で、空いたコンセントに本体から伸びている3Pプラグを差し込むだけです。

「RPC-1」は、赤外線マウスの発明者である故・柴田潤氏のアイデアをHWT(ハイエスト・ワールド・テクノロジー)とアコースティックリバイブの共同研究によって発展、製品化させたものだそうで、内部の特殊コイルの組み合わせによる独自の回路設計により、電源経路に乗る超高周波ノイズの除去だけを行うという製品です。

本機には、コンデンサーや抵抗などのパーツ類は一切使用されていないため、エネルギーのロスが一切ありません。この結果、ノイズフィルターなどの使用時に感じることのある、エネルギー感が後退したり音像が痩せるような副作用がなく、一方でS/N感や透明度が向上するという、通常は相反する要素を両立させたと言います。

筐体は17cm×17cmで高さ8cmで音響特性に優れたヒッコリー材を使用し、ケーブル部分は37cmで、比誘電率に優れたシルクテフロン絶縁を施した究極のオーディオ専用導体「PC-TripleC」を採用しています。

また、本機をクリーン電源の出力コンセントに装着することで、クリーン電源自体の性能をさらに向上させることも可能とのことです。電源経路に乗る超高周波ノイズの低減と均一化を行い、S/N比を劇的に向上させながらエネルギー感や躍動感なども向上させると言います。

今回は、写真にあるように電源タップの空きコンセントに繋いで検証しました。

PCオーディオやCDソフトでは、サウンドに力強さが増し、低域のエネルギー感がたっぷりで立ち上がりがよくなり、ドスンと深く沈む感じが出てくるようになりました。

中高域のまとわりつきがなくなり、音場の透明感が出て見通しが良くなり、立体感もかなりリアルに再現されるようになりました。全体に一本芯が通った音離れの良いサウンドになったのです。よく言われるデジタルサウンドの欠点が、明らかに改善できていたのです。

一方、アナログでも全帯域でスピードアップした、非常に張りのあるサウンドになり、従来にも増して実在感や奥行き感が再現できたのです。私自身、過去に聴いたアナログサウンドでもダントツの素晴らしさと断言します。

これが超高周波ノイズに的を絞った対策の効果だとすると、大変な発見であり、電源関連アクセサリーの新ジャンルの登場と言えると思います。

最後に
今回、ラックスマンがクリーン電源についに参入し、それをアキュフェーズが伝統のPSシリーズの新製品で迎え撃った格好になりました。

そこにまったく新しい発想のパッシブタイプの電源コンディショナーを投入したアコースティックリバイブを含め、国産高級電源アイテムが《 三つ巴 》の様相を呈しています。

確かに、いずれの製品もおいそれと購入できる価格ではありませんし、同じ金額ならコンポーネントのグレードアップを…と、つい考えてしまいます。

しかし、今お使いのオーディオシステムのサウンドが気に入っておられ、そのお気に入りのサウンドを変質させることなく、さらに高みを目指したい方にこそお勧めします。一度体験してしまうと手放せなくなってしまう製品ばかりです。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

2017年2月 4日 (土)

まずはオーディオシステムのどこか一箇所の電源ケーブルの交換から始めてみませんか

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、オーディオシステムを最も簡単に、そして確実にグレードアップできる『電源ケーブル(パワーケーブル)』の交換をご提案いたします。

筆者のオーディオ製品に対しての“基本的な考え方”

私は過去に、このコーナーで何度も述べていますように、オーディオ製品に対しての“基本的な考え方(最も重要であるという認識)”を持っています。それとは以下の二つです。

①『クロックの重要性』
デジタルは“クロックの精度が最重要”→デジタル機器のクロック精度を上げれば、必ず音が良くなる。

②『電源の重要性』
アナログは“電源の品質が最重要”→オーディオ機器に供給する電源を良くすれば、必ず音が良くなる。

と言う“一つ覚え”のそれは信念のようなものです。私はこれが、過去においても未来においてもオーディオの世界では普遍であると考えています。

“クロックの精度”が重要

ただ、①の“クロックの精度”に関しては、最近のハイエンドのデジタル機器には、かなりの高精度のクロックが搭載されるようになってきてはいますが、残念ながら中級以下の製品には、安価な汎用のクロックを使用しているケースが多いのが現状です。

かといって外部クロック入力を持った製品は、エソテリックなどのハイエンド製品に限られており、グレードアップが不可能なのも事実です。(※かつては内蔵クロックの交換サービスも一部の店舗で行われていました。)

クロックに関しては、その効果は実際に高精度な外部クロックをお使いになって、比較していただかないと、なかなか改善度合いはイメージしていただき難いと思います。

過去にdCSやエソテリック、サウンドウォーリア(城下工業)、インフラノイズなどの製品で一度でも体験された方はすでにお分かりでしょうが、その差は歴然としたものです。定位の確かさ、情報量の多さ、透明度の高さ、そして何より音楽のリアリティを伝える力は抜群です。

ここで筆者のぼやきを一言・・・。私は過去20年近く『クロックの重要性』をことある毎にメーカーに進言して来ました。しかし、なかなか自社のデジタル機器に外部クロック入力を搭載していただけません。

もちろんクロックと製品の間には(クロック波形など)相性の問題もありますし、オーディオ経験の未熟な方には、クロックによる音の違いをご理解いただけないこともあります。

しかし、ユーザーにクロックの選択を委ねてみることも、今こそ必要なのではないでしょうか。そうすれば、あえてアナログに戻らなくとも、デジタルをさらに極めることも十分可能だと思うのですが・・・。今後に期待したいと思います。

電源ケーブルの重要性

さて、②の『電源の重要性』に関しては、すでに十分に理解されている方が多いとは思いますが、今回は、オーディオ初心者や音楽愛好家の皆様に、オーディオシステムを最も簡単に、そして確実にグレードアップできる『電源ケーブル(パワーケーブル)』の交換をお勧めしたいと思います。(※電源ケーブルが交換できる「3Pインレットタイプ」に限られます。)

初心者の方や音楽愛好家の方のほとんどは、製品に付属している電源ケーブルをそのままお使いだと思います。「それはメーカーがその製品に付けているのだから良いに決まっている」との、ある種の安心感から来ているのだと思います。

しかし一度別のケーブルに替えていただければ、音質に歴然と差があることは十分ご理解いただけると思います。それは特定のハイエンド製品を除いては、メーカーは付属の電源ケーブルに関しては、特に吟味して選択している訳ではないからです。

そのため付属のケーブルでは真価を発揮しきれていない製品が多いのです。その結果として電源ケーブルを交換することには、想像以上の大きなメリットがあるとも言えます。

過去にも電源ケーブルの交換ブームが起き、当時は数万円以上が当たり前で、中には数十万円のケーブルが爆発的に売れた時期もありました。

しかしその後ブームは落ち着きを見せ、導体や素材、構造などにいろいろなアプローチが行われ、最近はローコストながら高性能なケーブルが次々と登場してきています。その結果、比較的安価な製品でもかつての10万円クラスの製品よりも優秀な製品も散見されるようになってきています。

今回ご紹介します5種類の電源ケーブルは、いずれもエントリークラス(実売20,000円以下)のお求め易い製品ですので、お持ちのオーディオシステムのどこか一箇所の電源ケーブルの交換から、まずはお始めになることをお勧めします。

そうすれば、システム全体の音質を左右しかねない程の効果が実感でき、『電源ケーブルの重要性』は十分ご理解いただけると思います。

筆者おすすめ!5種類の電源ケーブル

【1】AudioQuest「NRG-X3/1.8M」
◆取り回ししやすい 3PIN電源ケーブル。モールド一体成型タイプ
◆セミソリッド同軸パッキング導体として長粒状銅(LGC)撚線を採用
導体に使われている伝導率の良いOFHC(無酸素高伝導銅)は、非常に長い結晶構造を持っているのが特徴で、LGC(ロング・グレイン・カッパー)と言われています。その導体を螺旋状に配置することで歪みを抑制。ケーブルは柔らかく、取り回しやすいものです。
★サウンドは、リアルでコントラストのはっきりした、明るく躍動感を伴ったものです。ダンピングの効いた引き締まった低域は解像度が高く、多少タイト過ぎる傾向はありますが、若々しい鮮烈なサウンドは“かったるさ”を払拭します。

【2】ZONOTONE「6NPS-3.0MEISTER-1.5M」
◆高純度6NCu+OFCハイブリッド高品位3芯シールド型電源ケーブル
◆3.0スケア×3芯と特太でパワーを発揮。抜群のC/Pを誇る電源ケーブル
ゾノトーンのエントリーモデルながら抜群のハイC/Pケーブルです。電源プラグとコネクターにはオリジナルの一体成型モールドタイプを採用しており、接点部は高純度ロジウムメッキを施した高級機仕様としています。
★サウンドは、全体的にやや濃いめでコントラストがはっきり出るタイプです。中域は明快で歯切れが良く、低域にかけての分解能は高く、締まりの良い安定感を実現しています。声は滑らかで抜けが良く、音像感や分解能も優秀で躍動感も十分再現できます。

【3】 ACOUSTIC REVIVE「AC-2.0 TripleC」
◆鍛造による世界初のオーディオ専用導体PC-TripleCを導体に採用
◆贅を尽くした素材と構造で電源クオリティを大幅に向上。驚異のハイC/Pを実現
オーディオ専用導体PC-TripleCは、単結晶素材であるPCOCCでも避けられなかった内部空礫も鍛造によって無くし、導体密度は極限まで向上させました。素材や構造に同社が培ってきたノウハウを注入し、超ハイC/Pを実現したのです。
★サウンドは、超ハイスピードで、解像度の高い写実性が魅力。中低域は力強く、低域はダンピングが十分効いたキレの良いエネルギッシュなもので、生命力に溢れています。高域は高密度で繊細、高S/Nも実現しています。正確でバランスの良いハイエンド・サウンドを実現します。

【4】AET「EVO1302F-AC-V2-1.8」
◆すべての音楽愛好家にお薦めする純国産にこだわった電源ケーブル
◆導体にはスペシャルグレードの高純度PVC導体(プレミアムバージン無酸素銅)を採用
ACプラグに新素材を採用し、耐トラッキング性が向上しています。ケーブルは12mmφと太いのですが柔らかく、取り回しはしやすくなっています。純国産にこだわり、最終加工は熟練の精密加工職人が1本1本真心をこめ手作業で行われています。
★サウンドは、透明感の高いヌケの良い柔らかなもの。S/Nが良く適度な湿り気を伴った温かなボーカルが魅力です。メリハリを追求したものではなく、質感を重視したナチュラルなサウンドです。落ち着いた安定感のあるサウンドは高級ケーブルにも通じます。

【5】FURUTECH 「The Astoria」
◆導電性の向上と高品位でリアルな音を再現するため『PC Triple C』導体を採用
◆音質の劣化要因であるノイズと振動対策のため、素材やパーツ、構造、仕組みまで徹底研究
余分な色付けをせず、機器が本来持っている性能を引き出すことを第一に考え、プラグには高伝導素材の純銅の上に、更に銅メッキ処理し二層メッキ加工を施した「FI-11M(Cu)/FI-11(Cu)」を使用しています。ケーブル内部は特殊な隔離構造を採用し、完全に外来ノイズをカットしています。
★サウンドは、高S/N、高解像度でバランスの良いものです。音の鮮度が高くリアル感のある立ち上がりが魅力です。中低域も力強く適度なダンピングを効かせています。一方、高域は繊細で透明度が高く、自然で広い音場の表現力もクラスを超えたものです。

最後に
これらはエントリークラスの電源ケーブルながら、かつての数万円、いやそれ以上の高級機にも匹敵するパフォーマンスをいずれも備えています。

それは話題の新導体や各構成パーツの進化であり、技術的なノウハウの進化に負うところが大きいと思います。さらにはケーブル各社の過当競争も加わった結果、コストパフォーマンスの非常に高い電源ケーブルの登場と相成ったとも考えられます。

今まで何を聴いてきたのかとの“嘆き”も聞こえて来そうです。さあ、2017年、あなたのオーディオシステムの“眠っている実力”をさらに発揮させてみませんか。“電源の品質”を向上させる最短距離とも言える『電源ケーブルの重要性』が十分ご理解いただけると思います。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

2017年1月31日 (火)

【Joshin webリファレンスシステムのご紹介!】

ボーダー


最近、ストレス発散に家族に隠れながら動画サイトを眺めています。ボーダーです。こんにちわ。


ヘッドホンやオーディオで自分の好きな音楽を聴くのもいいですが、なぜか最近はぼんやりと動画を漁ってしまう。

そんなヒマがあるなら人生に役立つ本のひとつでも読め!と諸先輩方に怒られてしまいそうですが、仕方ないですね。楽しいですからね。


それに意外と役立つ情報も得られたリするんですよ。と言っても、正真正銘役立つ情報ではなくて、どちらかというと雑学的な感じですが。

最近の話題とか、人気の食べ物とか、流行の音楽とか。

そう、私は単純に見ているのではなく、情報を常に求めているのです。探求心がハンパないのです!


…はい。


さて今回は、いつもの『商品紹介/レビュー』ではなく、最近完成しましたJoshin webの【オーディオリファレンスシステム】について、書いてみようと思います。

これまで、私ボーダーや、「あさやん」「とうふ」が商品レビューをブログで幾度となく書いてきましたが、それらのほとんどは自宅システムで聴いたものや、ジョーシン日本橋一ばん館で聴いた内容でした。

それらの移動時間や、体力を考えて、いっそのことJoshin web内にオーディオシステムを作ってしまおうと。

そして、どうせならガッチリした、まさに『ハイエンド』なシステムを構築しようということになったのです。

「構築する」というか、其の実、各メーカー様からお借りしているのですが…。



こちらがシステムの全貌です。ちょっとスピーカーがはみだしてしまいましたが…。

『おっ!これは!』とお気付きのお客様もいらっしゃるかもしれません…。

それでは、少しずつご紹介。


【音源】

それでは、まず「音源」について。

音源は「あさやん」「とうふ」、そして私ボーダーが普段リファレンスとする音源を使います。

「あさやん」については、これまでもブログでご紹介してきたリヴィングストン・テイラーの「Ink」をはじめとするCDからのリッピング音源やさまざまなハイレゾ音源、「とうふ」についてはポップスからクラシック、ジャズなど幅広い音源(ハイレゾも含みます)、私ボーダーはディアンジェロの「Voodoo」、手嶌葵の「明日への手紙」などのリッピング音源やハイレゾ音源をメインにしています。

もちろん、音源は適宜追加できますので、これだけでなく例えばアニソンやバキバキのEDMなども試すことができるはずです。(個人的にはとても試したい!)

パソコン本体は、ごく一般的なデスクトップパソコンで、後述するUSB-DACから、アンプ、スピーカー…というシステムですね。


【USB DAC】コルグ DS-DAC-10R

DS-DAC-10Rのブログはコチラ

さて、まずは「USB DAC」です。パソコンからの音源をアンプへ受け渡すためのこの部分には、コルグの「DS-DAC-10R」が用意できました。

あさやんがブログに書いている通り、何といってもDSD 5.6MHzへのアップサンプリング機能がとても魅力的なため、まずは彼に足場を支えてもらいましょう、ということですね。

ボリュームノブのライトがサンプリング周波数を視覚的に教えてくれますし、シンプルな筐体で、またRCA端子のL/Rは離れているので、RCAケーブルの取り回しも非常にやりやすいです。

また、今回のリファレンスシステムにレコードプレーヤーはありませんが、フォノイコライザーは専用ソフト「Audio Gate 4」でかけることができるので、今後レコードプレーヤーを取り入れることができた場合にも、重要な役回りになりそうです。

とても頼りになるUSB-DACと思います。


【プリメインアンプ】アキュフェーズ E-370

E-370のブログはコチラ

続いて、システムの大黒柱、「プリメインアンプ」は、アキュフェーズの「E-370」

いやはや、まさかE-370を使うことができるとは!

日本国内でも指折りのオーディオメーカーである『アキュフェーズ』のアンプをリファレンスとして使えるということで、一層気が引き締まりますね。

私自身、毎回リファレンスシステムを触るたびに、気持ちがワクワクせずにはいられません!

その社名のごとく、Accurate『正確な、的確な』 phase『位相』なサウンド…。

音源の真に深いディテールまでをもれなく拾ってリスナーの耳に届ける、音楽制作者が本当に表現したかった音と気持ちと信念を正確に再現する、という、本当にどこまでも美しいサウンドを楽しむことができます。

E-370はアキュフェーズの最高峰インテグレーテッドアンプ「E-600」や「E-470」譲りの高度な設計に加え、様々な創意工夫が施されています。

また、写真を見ればお分かりと思いますが、前面から覗くことができる「パワーメーター」。これが何ともいえない、男心をくすぐる、自宅に置きたくなる所有欲を掻き立てますよね。

その機器の品質の高さだけでなく、そのサウンドが、表情が心を打ち、精神を豊かにさせてくれます。

E-370の電源を入れるたび、毎回のようにワクワクし、そしてそのサウンドに毎回のように感動しているのです。


【スピーカー】クリプトン KX-3PII

リファレンスシステムの音の最終出口、「スピーカー」については、クリプトンの「KX-3PII」

どこかのブログで書いたかもしれません。私の心に刻まれたオーディオメーカーはいくつかありますが、そのひとつがこの「クリプトン」。

とにかく繊細かつ淡麗なサウンド、密閉型で制動の効いた低音域を再生するスピーカーですが、担当「とうふ」も『クリプトンのスピーカーはマジで本当に一度聞いて欲しい!』といつぞや私に力説していたのを思い出します。

今回、リファレンスシステムとして使うことができ、私がいつも聴いているディアンジェロをはじめとする音源をさまざま試してみましたが…。

本当にとにかく繊細!特に高音域から中音域にかけての生々しさ、現実感、鼓膜に直接圧力をかけるようなピシッとした高音域の感触は、心底、驚嘆したのでした。

このシステムを置いている部屋は、惜しくも音響的な対策はほぼ取れていませんが、それでもそのサウンドはとにかく”気高い”のでした。

また、密閉型であることが幸いし、再生時に低音がボワボワする様子は感じられず、絶妙な加減の締まりが効いています。

以前、あさやんが「KX-1」のブログを書いたことがありますね。参考までにご覧ください。

KX-1のブログはコチラ

(…そういえば、最初にシステム全体の音出しを試みた時、「はぁ~…すごい。」「はぁ~…すごいなぁ…。」と気付くと何回も呟いていたワタシ…。)


【ラインケーブル】ゾノトーン 7NAC-Granster 5000α
【スピーカーケーブル】サエク SPC-350

SPC-350のブログはコチラ

最後はリファレンスシステムの血脈、「ラインケーブル」については、ゾノトーンの「7NAC-Granster 5000α」

音声信号を伝えるケーブルにも抜かりはありません。

ゾノトーンの「7NAC-Granster 5000α」については、超高純度7NクラスCuを中心に、HiFC、PCUHDを含めた4種素材を黄金比でハイブリッドした新導体を採用したケーブルで、4芯ハイブリッド構造2重シールド方式を採用しています。

2016年7月に発売され、Gransterシリーズの最上級という位置付けで、エネルギー感、立体感に加え、音楽性、芸術性が加わったケーブルとのことです。


そして、スピーカーケーブルについてはサエクの「SPC-350」

導体にPC-Triple Cを採用したケーブルで、S/Nが高い、クリアでワイドレンジな特性を実現したケーブルとなっています。

1mあたりの単価も非常にお手頃で、発売から2年経つ現在でも非常に人気の高いケーブルであり、あさやんイチオシのスピーカーケーブルでもあります。


…さて、いかがでしょうか。Joshin webに完成したリファレンスオーディオシステムのご紹介でしたが、その1つ1つの機器はまさにハイエンドと思います。

このシステムを使って、今後ケーブル類の試聴、アンプ、スピーカーの試聴を行い、ブログでご紹介していく予定ですので、お楽しみに。


しかし、先程も書きましたが、毎回毎回、電源を入れるたびに本当にワクワクします。

さて、次は何を聴こうかな…。


ハイエンドオーディオブログでは、さまざまな機種を取り上げ、日々、記事を綴っております。こちらもあわせて、ご一読ください。


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『SONY』が日本のスピーカーに革命をもたらすか?!

【4種の素材を黄金比でハイブリッド】ゾノトーンのスピーカーケーブル『6NSP-Granster 2200α』 のご紹介です!


それでは、いつもお買い得なJoshin webでお待ちしております。

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