アナログハイエンド情報 Feed

2017年3月19日 (日)

【簡単操作で高音質!】トーレンスのレコードプレーヤー「TD190-2」のご案内です


みなさま、こんにちは。

今年の花粉の勢いに負けそうなとうふです。
鼻が詰まると耳が聴こえにくくなり、せっかくの音楽を楽しむ気分が害されるので、お部屋に一台空気清浄機があればなぁ。。。と思う毎日です。
そんな空気清浄機が豊富でお買い得なJoshin Webの空気清浄機コーナーはこちらより

さて、今回ご案内の製品はこちら

トーレンス
フルオートレコードプレーヤー
TD190-2

コストパフォーマンスの高いレコードプレーヤーで著名な"トーレンス"製品です。

"トーレンス"というと古くはオルゴール、または蓄音機等でも有名な老舗メーカーです。
その歴史は古く、なんと創業1883年
ウィキペディアを見ると、オイルライターやハーモニカなども作っていた精密機器メーカーだったようですね。
しかし、オーディオ好きの視点でみるとCD全盛の時代でも頑なにアナログレコードプレーヤーを作り続けてきた、アナログ一筋の超・老舗です。
※なお創業はスイスですが現在は買収されており、ドイツの音響機器メーカーとして存在します。

簡単操作のフルオートプレーヤーから、歴史に名を残す超弩級プレーヤー【Reference】【Prestige】まで、全てのアナログレコード愛好家の期待に応えてきたメーカーといえるでしょう。
特に今回ご案内のTD190-2は手軽なフルオートプレーヤーの代表格としてその音質の高さからも人気のモデルです。

とうふが考えるTD190-2の大きな特徴は大まかに4つ。
・スイッチ一つで自動的に再生、さらに演奏が終わると自動でアームが待機位置に戻る「フルオートプレーヤー」
・33-1/3、45、78の回転数に対応。
・樹脂ボディを採用し、本体価格を抑える。
・本体の振動をアーム、ターンテーブルに伝えないフローティング構造。
特に最後のフローティング構造の存在は音質への影響が大きく、振動の影響を受けないため濁りの少ない表現を楽しめます。

CDとは一味違うレコードならではの深みと広がりのある表情が心地良く、つい寝入ってしまってもこのTD190-2なら大丈夫。
そう、フルオートプレーヤーなので演奏が終わると自動でアームが上がり、待機位置に戻るのですから!

レコードを簡単、高音質に、そして安全に再生できるプレーヤーとして「TD190-2」はお薦めします!


とうふ的TD190-2の5段階評価
お薦め度 :★★★★:簡単・高音質。お薦めです。『5点』
表現力  :★★★★:地味に付属カートリッジも高性能。『5点』
見た目  :★★★ :安価ですが安っぽくはありません。『4点』
導入レベル:★★★ :操作も簡単。設定もそう難しくありません。『4点』
総合評価 :★★★★:価格・機能・音質さらに使いやすさまで。お薦めです。『5点』!

それではいつもお買い得な「Joshin Web」でお待ちしております。

2017年2月13日 (月)

【国内限定100台】TEACのレコードプレーヤー「TN-550」をご案内します。


みなさま、こんにちは!

暖かくなったり急激に寒くなったり、体調管理が大変な今日この頃。
『梅が咲き始めたら写真を撮り行くんだ。。。』と我慢しているとうふです。

と、いうわけで今回ご案内の製品はこちら!

ティアック
アナログレコードプレーヤー
TN-550【国内限定100台】

以前、ハイエンドオーディオブログで"あさやん"がほめていたTEACのTN-570の機能をシンプルにしたレコード再生純化モデルです。
あさやんのハイエンドオーディオブログ該当記事はこちら

この「TN-550」は
・回転数調整機構のPRS3
・アクリル製プラッター
・ベルトドライブ方式
・高密度MDFと人口大理石を張り合わせた2層構造キャビネット
・高さ調節が可能な高機能トーンアーム
・和紙製ターンテーブルシート(TA-TS30UN-BW)付属
等々基本的な構成は「TN-570」と全く同じです。

が、最大の違いはこちら

そう、デジタルアウト/USB接続端子が無いのです。
最大の特徴とも言えるデジタルアウト/USB接続端子を排除したことにより、より純粋な"アナログプレーヤー"となったのです。

ベースモデルとなったTN-570は基礎がしっかりしているため、非常に完成度が高く、
・フォノイコライザー内蔵で買ってすぐアンプに接続して再生が出来る
・カートリッジの交換が容易なユニバーサルアームを搭載。
・アームは高さ調節機能を持つことで、カートリッジの対応幅にも広がりを持ちました。
・キャビネットも剛性が高く、しっかり重量のあるボディ。
・RCAプラグを搭載することでケーブル交換にも対応。
・USB端子でPCへ簡単取込
等、入門者から中~上級者までも魅了するプレーヤーに仕上がっています。

しかし中には(せっかくこのクラスなのだから)『フォノ回路は不要では』『デジタル回路は不要では』...というご意見が試聴会などのイベントであったとの事で今回、この「TN-550」は
・デジタル出力
・PC接続機能
・フォノ回路
を排除した上で【日本限定100台】純粋なレコードプレーヤーとして生産される事となったのです。
※なお、JoshinWebでは100台限定生産のうち10台を確保しております。

ベースモデルゆずりのしっかりとした作りで、機能特化。
さらに限定生産。
カートリッジの交換等でも"遊べる"国内メーカー製のレコードプレーヤーとして「TN-550」は非常に面白みのある製品として自信を持ってお薦めします。


とうふ的TN-550の5段階評価
お薦め度 :★★★★:シンプルisベスト。当然『5点』!
高級感   :★★★ :外観はTN-570と一緒。高級感は高いです『4点』
レアリティ :★★★★:日本でたったの100台。珍しいですよ。『5点』
コスパ   :★★★ :色々遊べるのに安っぽくない。グッドです。『5点』!
総合評価 :★★★★:入門から玄人まで。全てにお薦めできます。『5点』!

それではいつもお買い得な「Joshin Web」でお待ちしております。

2017年1月20日 (金)

オーディオテクニカがVM型カートリッジのラインナップを一新! 一挙12機種登場!!

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、オーディオテクニカが発表したVM型カートリッジの新製品12機種(カートリッジ9機種、シェル付きモデル3機種)の中から、『オーディオ銘機賞2017』の銅賞受賞モデル“VM700シリーズ”を取り上げます。

また、“VM700シリーズ”の中間に位置する「VM750SH」を試聴することができましたのでレポートして参ります。


VM型カートリッジを一新した2つの理由

今回、オーディオテクニカがVM型カートリッジを一新したのには2つの理由があるようです。

その一つは同社のHPにもあるように、「近年、アナログレコードの人気が世界的に高まり、国際レコード産業連盟発表のデータによれば2014年のアナログレコードの売上は世界で3億4680万ドル(前年比50%増)にまで達しました。日本市場におきましてもアナログレコード売上はアメリカ・ドイツ・イギリスに次ぐ4位と、大きな市場へと成長しつつあります。」ということ。もう一つの理由は、従来同社がカートリッジ・コイルに線材として使用していた「PCOCC」の生産が中止されたことにあるようです。

そして今回の音質上の狙いは、従来機にも増して高い解像度を保ちながらも、中低域のボリューム感をアップさせることを目指したとのことです。

VM型カートリッジはとは


VM型カートリッジは、オーディオテクニカが特許をもつカートリッジ構造で、発電方式は大きな意味でMM(ムービング・マグネット)型に属するのですが、MM型がマグネットが1個なのに対して、VM型では左右チャンネルごとに独立した2本のマグネット振動子をV字状に配置(デュアルマグネット)することで振動系の性能を高め、レコードに音溝を刻み込む際のカッターヘッドと相似の理想的な動作を実現できたのです。また、左右の発電系をセンター・シールドプレートでセパレートにして、電気的なクロストークも(40dB以下に)減らすことができました。

この独自の構造にすることで、シュアー(米)とエラック(旧西独)が持つMM型の特許から逃れられました。その結果、世界中でオーディオテクニカはカートリッジを販売でき、世界最大のカートリッジ・メーカーと言われるまで事業が拡大できたのです。

オーディオテクニカの歴史

それでは、ここでオーディオテクニカの歴史について少し触れてみたいと思います。

株式会社オーディオテクニカの創立は1962年(昭和37年)で、MM型カートリッジAT-1,AT-3を発売、同時に国内音響メーカーへのステレオカートリッジのOEM供給も開始しました。

翌年には高級MM型カートリッジAT-5や軽針圧トーンアームAT-1001を発売し、さらにNHKなどに業務用MC型カートリッジやトーンアームの納品も始めました。1967年には独自の特許VM型カートリッジ AT-35Xを発売し、1969年には有名な「AT-VM3」、翌年「AT-VM35」を発売し、VM型カートリッジとしてスイスに続きカナダ、英国及び米国、そして1974年には西独でも特許が成立したのです。

そして、1975年から76年にかけては、国内のカートリッジ市場を席巻したマグネシウム合金シェル付きカートリッジ AT-15Sa/G、AT-15E/G、AT-14Sa/G、AT14E/G、さらにAT-15Ea/G、AT-14Ea/G、AT-13E/G、AT12E/Gを発売したのでした。

当時、私は日本橋1ばん館のカートリッジ担当をしており、MM型では前述のシュアー、エラック、そしてエンパイア等の外国勢を抑えて、オーディオテクニカ製のVM型カートリッジを数多く販売したのをはっきり記憶しています。

その後、このVM型シリーズは、1979年には3桁ナンバーの“AT-100シリーズ”となり、以後CDがメインソフトとなってからも生産が続けられたのです。

VM型シリーズ新製品が続々登場!

このシリーズには「AT-150EG」系とAT-140,120,100などの「AT-140EG」系があり、これらはカートリッジ本体(交換針以外のボディ部分)が、ダイキャスト・アルミ合金か樹脂製かに大別されていました。

今回発売された12機種の内、「AT-150EG」系が“VM700シリーズ”、「AT-140EG」系が“VM500シリーズ”に当たります。形状はオリジナルと同じですが、今回はモノラル専用(発電部分もモノ専用構造)の“VM600シリーズ”として、「VM610MONO」「VM670SP」も追加されています。

この新製品の中から、今回は『オーディオ銘機賞2017』の銅賞受賞モデル“VM700シリーズ”を取り上げます。

“VM700シリーズ”には、スタイラスにラインコンタクト針を採用した最上級機「VM760SLC」、シバタ針を採用した「VM750SH」、そしてマイクロリニア針採用の「VM740ML」があり、ボディ部分は同一で、交換針にも互換性があります。カンチレバーはいずれも軽量化を図ったアルミニウムテーパーパイプを採用。コイルには6N-OFCが使われています。

「VM750SH」を試聴しました

今回は“VM700シリーズ”の中間に位置する「VM750SH」を聴く機会を得ましたのでレポートして参ります。正直、私は普段DENONやオルトフォンのMCを中心にアナログ・レコードを楽しんでおり、久々のMM(VM)型カートリッジの試聴となりました。

アナログ全盛時代には私も、シュアー「V15Type3」「同Type5」をはじめ、テクニクス「EPC-205C II」「同100C」やエラック「STS-455E」「同555E」そして今回の“VM700シリーズ”のオリジナルでもある「AT-15Ea/G」「AT-150Ea/G」など針交換が可能なことからMM型を中心に使用していました。

当時のMC型、特にオルトフォンタイプの低出力MCをS/Nを確保して鳴らすのは、かなりハードルが高く、どうしてもMM型を選択せざるを得なかったのも事実です。

MM型カートリッジでも、その音質は、それぞれメーカーによる違いは大きかったのですが、MC型の中低域の厚みと温かさに比べ、MM型は少々低域の量感は後退するものの、立ち上がりが良く、クリアな音で、当時主に聴いていたジャズやポップス系では十分再現できていたのですが、正直、密度感やボーカルの滑らかさなどはMC型に一日の長がありました。

そのイメージで「VM750SH」をSME3009トーンアーム付きのトーレンスのプレーヤーに装着し試聴を開始しました。

明らかに過去のMM型とは違う厚みが、低域はもちろん高域にも感じました。情報量も豊かで、細かなニュアンスまで再現できたことには少々驚かされました。

もちろんMM型の特徴でもある立ち上がりが良く、高解像度でキレの良いサウンドは十分維持した上でのことです。さらに本機には従来MM型にしばしば感じた硬質感もなく、大音量でも分解能が低下することはありませんでした。力強くダイナミックなサウンドで、明るく楽しく聴け、アナログの良さである“突き抜ける感じ”を十分味わうことができました。

特筆したいのは左右のセパレーションの良さで、立体感、実在感は従来のアナログの域を超えており、これはVM型のメリットだと思います。この安定したサウンドは、本機が従来機の推奨針圧1.4gに対して、2.0gと設定していることも貢献しているのではないでしょうか。

ひたすら軽針圧を有り難がったアナログ全盛期の反省に立ったものかも知れません。やはりレコードの音溝にグイッと針を食い込ませることで、情報を拾い切れるのではないかと思います。

そして何より、MC型と違って針交換のできるメリットを忘れてはなりません。今回の新製品では、7種類の針と3種類のボディを用意することで、グレードアップやお好みのコンビネーションのカスタマイズが可能となったのです。

最後に

ヘッドホンユーザーが音楽のジャンルやシチュエーションによって製品を使い分けるように、カートリッジユーザーの方にもお好みに合わせて音質の違いを楽しんでいただきたいというカートリッジメーカー、オーディオテクニカならではの想いがあるのでしょう。

ぜひ、もう一度アナログにチャレンジしようとお考えのリターナーの方、久々にMC型とは違うMM型の良さを味わいたいベテランのオーディオファンの方に、ご予算やお好みに応じて9機種のカートリッジの中からご自身のニーズにマッチしたVM型カートリッジをお選び下さい。使い易さやそのパフォーマンス、そしてC/Pの面でも自信を持ってお勧めします。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

2016年12月31日 (土)

パス・ラボラトリーの本格派据置ヘッドホンアンプ「HPA-1」をご案内します。


みな様、こんにちは。

今年は『年賀状は11月末に作ったから余裕だぜ!』と言いつつ出し忘れていたとうふです。
郵便局の人が困るので、皆様年賀状はお早めにお出し下さいませ。。。

さぁもういくつ寝るとお正月、2017年の近づく足音が聞こえてくるようです。
年末年始の休暇の間に見る、映像ソフトのご用意は大丈夫でしょうか?
※映像ソフトもいつでも安いJoshin Webの特設ページはこちらより

さて、今回ご案内の製品はこちら

パス
A級動作ヘッドホンアンプ
HPA-1

米国のハイエンドオーディオメーカー「パス・ラボラトリー」から現在のヘッドホン環境に対する回答とも言える、ヘッドホンアンプです。

昨今は音源がPC、またはデジタルオーディオプレーヤーからのデジタル接続等の環境が多く、アナログ接続よりもデジタル接続が良く見受けられます。
(時代の流れとも言えるのでしょう。)
しかしこのHPA-1、まるで「デジタル入力は邪魔だ」とも言わんばかりのアナログ入力(×2)という実に男らしい仕様。
更にリモコンすらありません。
まぁヘッドホンアンプなわけですから、「手元で操作出来れば良いだろう」という思考なのかもしれません。
端子もノイトリック社の業務用端子(ロック機構付き)
アンプ回路はフルディスクリート回路で構成のA級のシングルエンドアンプ。
※ちなみに試聴前に暖気のためしばらく通電しましたがそれほど熱くはなりませんでした。

と、言うわけで今回、早速試聴機をお借りすることが出来たのでとうふ視点でのレビューを行います。
なお貸出期間が非常に短かったため今回はプリアンプ機能のチェックまでには至りませんでした。。。

試聴環境は下記の通り
○プレーヤー
Astell&Kern社のデジタルオーディオプレーヤー【AK70】
※ラインアウトにて使用

○ヘッドホン
Sennheiserのヘッドホン【HD-25】

~感想~

楽曲はQueenのWe Will Rock You(グレイテスト・ヒッツより)をチョイス。
冒頭の床を踏み鳴らす音が団子にならず、細やかに力強くズンズン耳に届きます。
未だかつてこの低域をここまでパワフルに、躍動感高く表現してきたヘッドホンアンプは無かったのではないでしょうか。

ヴォーカルも伸びと張りがあり、生々しく迫る表現。
汗臭さを感じさせるような絶妙な距離感が耳にして楽しいです。
パスらしいパワー感と、音キレが良く滑らかに繋がる音で、スピーカーで聴くのとはまた異なる表情を楽しめました。

ヘッドホンアンプとしてはかなり高額な部類となりますが、このHPA-1は
・ヘッドホンユーザーで既存のアンプではもう満足のいかない方
・ヘッドホンを敬遠している据置オーディオマニアの方
にも是非一度は聴いてもらいたい、とうふイチオシのお薦め据置ヘッドホンアンプです。

それではいつもお買い得な「Joshin Web」でお待ちしております。

2016年12月 3日 (土)

【最後のCDプレーヤー!?】HegelのMOHICAN(モヒカン)をご案内します


みな様こんにちは!

私事も含め、本年は激動の年だったなぁ。。。と既に来年の事を考えつつあるとうふです。

さて年末と言えば大掃除。
皆様は年に一度の大イベントに備えて、清掃用具等の準備は整っているでしょうか?
もしまだの方は。。。年末に近づくと品切れ等で年内に手に入らない等の可能性がありますので...お早めにご検討下さいませ。
※そんな掃除機・クリーナーが豊富でお買い得なJoshin Webの特設コーナーはこちらより。

さて、今回ご案内の製品は...こちら

ヘーゲル
CD専用プレーヤー
MOHICAN

北欧・ノルウェーのオーディオメーカーHEGEL(ヘーゲル)のCDプレーヤー"MOHICAN(モヒカン)"です。
何故ノルウェーのメーカーがアメリカの部族の名前なのか。。。?と思うところはあるのですが、その理由はメーカーも公表の通り、小説「モヒカン族の最後」から命名。
"ヘーゲル社最後のCDプレーヤー"の意思の元、HEGELの今までのCDプレーヤーで培った技術の集大成として発表されたようですね。
『最後』の。
そう、このモヒカンはHEGEL社『最後のCDプレーヤー』なのです。

しかしCDプレーヤーの集大成として発表されただけあり、
CD再生のみに特化。デジタル入力やヘッドホン出力等余計な機能を排除し、CDからの情報を何一つ余すところなく取り出す』や
16bit/44.1kHzのネイティブ解像度でアップサンプリングしない』等なんとも男らしい仕様です。
また、通常デジタル出力と言えば同軸RCA端子やTOS光(角型)端子を採用しているものが多い中、しっかりとしたロック機構のある『BNC端子』だけと言うのもこだわりなのでしょうね。

発表したばかりでまだ実機の確認は出来ていませんが、前作のCDP2Aの発展系と想像するならば。。。
明瞭度の高さと鮮明さ、解像度の高さに空間表現力の広さは磨きがかかり、そこにアナログレコードのような密度感が加わる。。。と言った感じでしょうか?
実機は早い段階で、聴いてみたいところです。

しかし、『最後の』CDプレーヤーですか。。。
私はPCオーディオ(もちろんネットワークオーディオも)も聴きますが、まだまだCD(およびSACD)再生環境が主なので、ハイエンドオーディオメーカーからこうハッキリと"最後のCDプレーヤー"なんて聞いてしまうと少し切なくなってしまいます。
と言っても(伝聞系ですが)海外のオーディオショー等ではCDを再生する事はまず無く、大抵がPC/ネットワークやストリーミング再生、そしてアナログレコードらしく、メーカーも利便性の観点からもCDは敬遠気味なのかもしれません。
ハイエンドオーディオメーカーのLINN社などはかなり速い段階でCDには見切りをつけ、プレーヤーはネットワークプレーヤーとアナログプレーヤーにシフトし、一定の支持を得ている事から今後このような動向は進んでいくのかも知れませんね。。。
※昨今の新興メーカー等はそもそもCD再生を念頭に置いていないメーカーも多々ありますが。

私個人的にはジャケットなどを持つ、"所有感"も重要な要因と考えていますので、音源のみとなる昨今のPC/ネットワークオーディオ環境への完全移行には足踏みしてしまいます。
ジャケットはアルバムイメージとして端末やソフト上で確認できます。。。がやはり実物がないのはやはり物足りないというかなんと言うか、ですが。

しかしこれも時代の流れ、ハイエンドオーディオメーカーであるHEGELが脱・CDプレーヤー宣言を行った事により、今後同様の脱・CDプレーヤー宣言は増えていくのかも知れませんね。

純粋なCDプレーヤーも減りつつある昨今。
「CD再生に特化し、こだわり抜いたCD専用再生機」としてHEGELのMOHICAN(モヒカン)はいかがでしょうか?

それではいつもお買い得な「Joshin Web」でお待ちしております。

2016年10月 6日 (木)

画期的なアナログアイテムが誕生! アナログの歴史が変わるかも…

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
本日は、FIDELIX(フィデリックス)から誕生したトーンアーム『 0 SideForce (ゼロ・サイドフォース) 』をご紹介します。従来のオーディオの常識に一石を投じ、アナログの歴史が変わるかもしれない画期的なアイテムです!

FIDELIXが生み出すユニークな製品の数々!

FIDELIXの最近のヒット作と言えば、超高S/Nを実現した、知る人ぞ知るフォノイコライザーアンプ「LEGGIERO(レジェーロ)」や、トーンアームに密着合体する世界初のヘッドシェルとして話題の「MITCHAKU(みっちゃく)」があります。これらは他社では思いもつかない、例え思いついても挑戦できないような非常にユニークな製品です。いずれもサウンドはアナログマニアから認められる素晴らしい製品でもあります。

エンジニアの素朴な疑問からユニークな発想へ!

この様なFIDELIXのユニークな発想は、開発者(中川 伸氏)のオーディオ技術に関する素朴な疑問から生まれてきたものなのです。すなわち、オーディオの技術者やユーザーが、従来からやってきたことが本当に正しく、それが当たり前だと考えてきたことが本当に間違いないのか、との疑問から出たものなのです。

それらの原点こそ、1995年春に発表されるや一大ブームを巻き起こした、同社のCD音質改善装置ハーモネーター「SH-20K」です。それは最近のハイレゾブームの遙か前、SACD登場の前夜、CDの再生音に疑問を持った一人のエンジニアのユニークな発想から生まれたものでした。

その疑問とは、アナログとCDの音質の違いに対してです。当時CDが世に出てすでに10数年経過しているにもかかわらず、依然「音が固い」「音が冷たい」「音のエッジがきつい」「響きが少ない」「低音の分解能が悪い」「音が平面的」などなど、経験を積んだオーディオマニアほど、その不満が多く、一部のマニアのオーディオ熱は冷めつつありました。

そんなCDの再生音に不満をもつマニアが飛びついたのがFIDELIXの「SH-20K」(当時8万円前後)だったのです。原理は、その不満の原因を、当時誰も面と向かって言えなかった(今では、ハイレゾ音源の説明では当たり前ですが…)CDの高域限界(20kHzで急峻にカットされている)と結論づけた上で、20kHz以上にある種のノイズを付加することで解決したのでした。これによりCDに対するマニアの不満がかなりのレベルで改善できたのでした。

FIDELIX新製品トーンアーム『 0 SideForce 』とは!?

そのFIDELIXから最近発表された新製品が、これからご紹介しますトーンアーム『 0 SideForce 』です。残念ながら、私自身、自宅にはこの『 0 SideForce 』が使える環境がありませんので、開発者の中川氏に直接お電話でお聞きしました。

私がこのトーンアームを見て思い出したのは、遙か昔(20年以上も前)、オーディオ評論家の故 江川三郎氏がある技術雑誌で提案していたトーンアームです。

アームのオフセット角(※1)やインサイドフォースを無視してS字やJ字ではなく、パイプを真っ直ぐにしたストレートアーム(※2)を自作されたという記事のことです。そのアナログ再生の常識を覆した実験の結果は、「かつて経験したことがない程の素晴らしさであった。」と書かれていたことをはっきり記憶しています。

※1オフセット角:トラッキングエラー(レコードのカッティング時の針先は水平に移動するのに対し、再生時のアームは支点を中心に円弧を描くため生じる角度差)を少なくするために、カートリッジが少し内側に向くようにトーンアームが曲げられている。
※2 現在でもピュアストレート構造のアームは、ViV laboratory(ビブラボラトリー)などにもありますが、それらは高価であったり、固定式ではなくアドオン(置くだけ)タイプであったりで超マニア用のものでした。

当時、私自身はそれを体験していませんし、製品としても登場していませんので、ストレートアームの記憶は、頭の片隅にだけ残っていました。その後の私のアナログライフは「トーレンス+SME3009S2」というオーソドックスなプレーヤーでの再生環境がずっと続いて来ました。

中川氏が語るトーンアーム『 0 SideForce 』の魅力とは?


FIDELIXの中川氏は、トーンアームの開発当初は、オフセット角を付けたタイプのアームと、真っ直ぐなピュアストレートタイプのアームを併売し、ユーザーに選択してもらおうと考えていたそうです。しかし、比較試聴すると圧倒的な差があり、中川氏はオフセットアームは全く不要との結論に達したとのことです。さらに通常のオフセット角の半分(11.5度)のアームも試作したそうですが、それでも全く太刀打ち出来なかったとのことです。

氏曰く、ピュアストレートアームのサウンドは、低音楽器の明瞭度、力強さ、深さが圧倒的、劇的なものだったとのことです。この原因としては、レコード演奏ではフォルテシモ(音溝の振幅が大きい)では摩擦が大きくなり、この際レコード針は前方に引っ張られ伸びようとするのですが、オフセット角のあるアームに取りつけられたカートリッジのカンチレバーは、真上から見ると反時計方向に回ろうとするため、カンチレバーの根本がレコードの内周に寄って行こうとしているのだそうです。

この結果、音量の大小によってレコード針が前後するのと同時に、カートリッジ自体が左右に揺れる(サイドフォースがかかる)ことになり、時間軸がずれてしまうのだとの結論に達したそうです。デジタルオーディオでよく使われるジッター(もちろんデジタルとは周波数は全く違います)が、アナログでも音質を大きく左右していたのだと言うことです。

また、トーンアームは慣性を持っているため、早い周期(高音)では動きにくいのですが、遅い周期(低音)では容易に動いてしまいます。この結果、ピュアストレートアームでの低音楽器の再生において、地を這うような揺るぎない迫力で低音が再現されることになるのです。我々、経験の長いオーディオファンがかつて最終目標とした、マスターテープの音のような安定感だと言うことです。

従来からトーンアームの設計で最も重視されて来たのは、トラッキングエラーを可能な限り少なくすることでした。しかし現実には、サイドフォースの変動によって生じる時間の揺れの方が遙かに問題だったのです。『 0 SideForce 』では、サイドフォースが発生しようとしてもアームが水平に移動してバランスをとる動作をするので、通常のオフセットタイプのアームには必ず付いていたインサイドフォースキャンセラーも不要になっています。

アームの材質は加工が困難な硬質ステンレス(SUS304)で、宝石による軸受けを採用しています。さらに同社のヘッドシェル「MITCHAKU」によってカートリッジを確実に支えています。基本構造は宝石軸受けによるワンポイントタイプですが、左右のふらつきを回避するため、レコード側に錘を設けることで、支点の下20mmの位置を軽く接触させており、厳密に言えば2ポイントアームとも言えるものだそうです。

手に持つと若干ガタ(0.1ミリ程度)を感じるのはそのためのようですが、実際の演奏時には針先を含めた3点支持となり、極めて安定した曖昧さのない動作をするのだそうです。

このワンポイントサポート構造は、過去にはスタックスやサテンのアームに採用されていましたが、前述のガタが誤解を招くため、多くのメーカーは多数のボールベアリングを使用するジンバルサポート方式を採用し誤解を防いだのです。ただ、ベアリング構造では多点接触となるため、ミクロ的には動作も曖昧になってしまうという欠点がありました。

『 0 SideForce 』では、トーンアームの支点より先は前述のように非常にリジッドな構造にしていますが、支点の後ろのウエイト(錘)はゴムでオーソドックスに浮かすことで、僅かな共振音を排除しています。

最後に

このようにFIDELIXのピュアストレート・トーンアーム『 0 SideForce 』は、従来からのオーディオの常識に一石を投じる画期的なアイテムです。しかし、この恩恵に供することが出来るのは、自作プレーヤーやアーム交換が可能なプレーヤーをお持ちのごく僅かなオーディオマニアだけなのが実に残念です。アナログの歴史を変えるかも知れない画期的なアイテムなのにです・・・。

今回、我々が従来から当たり前、常識だと思っていることでも、今一度立ち止まって考えてみる必要があるとの認識を新たにしました。そして、アナログもデジタル同様、《時間軸の正確さ》が音の“肝”であると改めて納得した次第です。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

2016年8月22日 (月)

レコードを極めるためのプレーヤー『 Solid 113 System 』

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
本日は、比較的リーズナブルな価格で、アナログ(レコード)の本当の素晴らしさを可能な限り引き出すプレーヤー『 Solid 113 System 』を取り上げます。また、オルトフォンの新作カートリッジ『 SPU#1 』も併せてご紹介いたします。

アナログのデジタルファイル化

巷ではアナログアーカイブが話題となり、私自身も自宅で実際に行っていますし、このコラムでもアナログプレーヤーやA/Dコンバーターを何度もご紹介しつつ、その面白さをお伝えして参りました。

しかし、本格的オーディオにはあまり興味のない、ほとんどの音楽ファンにとっては、いわゆるUSB出力付きのローコストのレコードプレーヤーを使ってのアーカイブで、恐らく十分満足されているのだと思います。

ただ、アナログをデジタル化することで、絶対に元のアナログ音源より音質が良くなる訳がないのも自明の理です。

出来る限りその原音に近づけることこそが、オーディオファイルの目指すアナログ音源のデジタルファイル化の究極の目標でもあります。

確かにデジタルファイル化することによる便利さは図り知れません。しかし、その便利さ以外の全ての要素で勝るのは、やはりアナログプレーヤーで直接レコード演奏をして、リアルタイムで聴くことです。それはまた揺るがしようのない事実でもあります。

そんなアナログの本当の素晴らしさを可能な限り引き出すための、比較的リーズナブルな価格の海外製アナログプレーヤーを今回ご紹介したいと思います。

内製化率は95%!品質に一切妥協がないアコースティック・ソリッド社

アコースティック・ソリッド社は、ドイツの自動車工業の音響エンジニアとして、長年設計や製造に携わってきたカール・ヴィルト(Karl Wirth)氏によって、1990年に設立されました。(当時の社名は、Wirth Tonmachinenbau GmbH)

その後1997年に、シュトゥットガルト近郊でレコードプレーヤー専業メーカー「Acoustic Solid」として創業されました。

アコースティックソリッド社が理想とするアナログプレーヤーは『レコード盤に刻まれた音楽情報を全て引き出す製品であり、トーンアームやカートリッジ、レコード盤を強固に支えることでそれを可能にし、レコードの高忠実度再生が実現できる。』と言うものです。

ヴィルト氏はそれまでの経験を生かし、摩擦係数の非常に小さいベアリングを開発したのです。

ダンピング効果が抜群で、焼き付けがなく、摩擦係数が限りなくゼロに近い「側面ベアリング(Sideway lining cast)【特許取得】」をオーディオ用ターンテーブルに応用したのです。

さらに、同社は超ハイエンド機から、今回ご紹介する『 Solid 113 』シリーズに至るまで、数々の製品を手がけていますが、特殊アルミの大型ブロックからターンテーブル、土台、脚を含めて、全てのパーツを自社で削り出し、内製化率は95%にも達しており、他社に依存することがないため、品質にも一切妥協がないと言います。

同社のアナログプレーヤーの本体ベース(キャビネット)には、アルミ、木材、アクリルと、それぞれ異なる素材を採用した製品がラインナップされており、それぞれの特質を生かして精密なターンテーブルの動作を支えており、それが同社プレーヤーの特徴ともなっています。

ただ、これまでの同社のプレーヤーは、モーターが別筐体になっており、これには回転時のノイズや振動がキャビネットに伝わらないという音質上の大きなメリットはあるのですが、一方で操作方法や置き場所、メンテナンスなどの面では使い勝手を犠牲にしていました。

これが初心者やメカが不得意なオーディオファンには、若干ハードルが高かったとも言えます。

『 Solid 113 System 』とは

今回の『 Solid 113 』シリーズでは、モーターがキャビネットに固定され、一般的なプレーヤーの形態となり、使い勝手は格段に向上しています。この構造を可能にしたのは、極めて振動の少ないACシンクロナス・モーター(ドイツ Berber Lahr社製)によるものと考えられます。

『 Solid 113 』シリーズにはアームレスタイプもあるのですが、今回取り上げる『 Solid 113 System 』は、輸入元のオルトフォンジャパン特別仕様の本格的9インチタイプのスタティックバランス型S字トーンアーム「WTB211」が搭載されています。

このアームは上級機にも採用されている高精度でシンプルな使いやすいもので、割安な価格設定(アームレスタイプとの価格差がメーカー希望小売価格で64,000円/税別)がされており、非常にお買い得なベルトドライブプレーヤーとなっています。

キャビネットは明るめの桜材による突き板仕上げ、中抜きなしのアルミ無垢材の削り出しによるターンテーブル(プラッター)は7.5kgの超重量級で、ターンテーブルシートには本革スウェード(ベージュ色)が採用されています。

軸受けには、摩擦係数の極めて小さい同社オリジナルの側面ベアリングに、テフロン板とセラミックベースボールを上級機同様採用しています。

前述のように、同社従来機と異なりモーターやコントロール部分がプレーヤーのウッドベースに組み込まれているのですが、この本体質量(12kg)の大半を占める質量の大きなプラッターを安定的に回転させることで、再生音質に影響するモーター振動を回避しようとしていると思われます。

『 Solid 113 System 』はシンプルでコンパクトにまとめられており、設置スペースも幅470mm・奥行400mmと抑えられ、使いやすいものとなっています。

ただし、設置場所については、本機が振動を吸収タイプのインシュレーターやバネなどを使用しないリジッドな設計であるため、置き台やラックには十分な振動対策が必要なのは言うまでもありません。

音質については、カートリッジやフォノイコライザーによる影響が大きいため、具体的な言及は控えますが、サウンド傾向は軽やかで吹っ切れ感のある、反応の速いものです。

さすがに超重量級のプレーヤーに見られる重厚感や深みの表現は一歩譲るものの、全く引っ掛かりのないダイナミックでハイスピードなサウンドにより、アナログのメリットは十分過ぎる位発揮されていると思います。

やはり、このクラスまで来ると、一般的なCD/SACDやファイルによるデジタル音源とは、一線を画したリアルさが味わえ、デジタル音源で感じる天井感(ダイナミックレンジが制限されている)を全く感じることがなく、伸びやかでストレスのないサウンドが実現しています。

アナログでのアーカイブを含め本格的にチャレンジしたい、アナログを極めたいとお考えの方、また一度はアナログ機器を処分され、もう一度チャレンジしてみたいとお考えの方に、このAcoustic Solid『 Solid 113 System 』はピッタリはまる理想のアナログプレーヤーではないでしょうか。

オルトフォンの新作カートリッジ『 SPU#1 』もご紹介!

最新情報として、オルトフォンから新発売されたSPUの新作カートリッジ『 SPU#1 』も少しご紹介しておきましょう。

1959年発表の銘機『 SPU 』。その最新後継にあたる『 SPU#1 』(ナンバーワン)は、かつての「オールドサウンド」に最大限にこだわり、シェル素材にも木粉および樹脂の複合素材を採用し、当時を思わせる図太いサウンド、豊かな低域、完璧なまでの「THE SPUサウンド」を再現しています。

『 SPU#1 』は、SPUシリーズの中で最もコストパフォーマンスが高く導入し易い価格帯で、丸針の『 SPU#1S 』(Spherical Stylus)と、楕円針の『 SPU#1E 』(Elliptical Stylus) の伝統の2種類が用意されています。

この新型SPU『 SPU#1 』(自重30g)を今回取り上げた『 Solid 113 System 』でお使いになりたいというオーディオファイルもいらっしゃると思います。

その場合は、オルトフォンのオプションウエイト「Type C」を別途ご購入いただきますとお使いいただけます。

SPUならではのコテコテのアナログの世界に一歩足を踏み入れたら、きっと貴方はオーディオにさらにのめり込んしまうに違いありません。それほどに、最新デジタルとは真逆のサウンドとも言えると思います。こんな世界もあったのかと…。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

2016年5月28日 (土)

国産としては久々! TEACから本格的アナログプレーヤー登場!!

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
本日は、私が待ち望んでいた本格的アナログプレーヤー「TEAC TN-570」を取り上げます。レコードを再生するだけではない、色々なこだわりや機能などが沢山詰まった欲張りプレーヤーの登場です! それでは、魅力をご紹介いたしましょう。


最近のアナログブームについて

アナログブームと言われだして久しい今日この頃ですが、多くのオーディオファンがこぞって、レコードの再生に再度チャレンジされているとは、私にはどうしても思えないのです。

今回のアナログブームは、二つの世代(グループ)で構成されているのではないかと、私は考えています。

その一つは、初めてレコードというものを知り、レコード音楽の面白さやレトロ感に魅せられた、若い世代です。彼らの間では、今流行りのハイレゾブームもあり、レコードのデジタルアーカイブ化によって、携帯音楽プレーヤーなどで持ち出して聴くというスタイルが、話題になったからのブームだと考えられます。

そして、もう一つは、若い頃にレコードをよくお聴きになった世代で、大半はCDが発売された1982年10月以前から音楽に親しまれていた熟年層です。この世代がアナログに再チャレンジすることになったきっかけは「レコードが懐かしい」ということもありますが、それ以外にも理由があります。

それは、当時はレコードを聴きたくても、ある程度のオーディオシステムが必要であり、かなりハードルは高かったのが実情でした。しかし、ここに来て、前述の需要が顕在化したお陰で、一万円前後のお手軽アナログプレーヤーが続々と発売され、簡単にレコードが聴ける環境が整ったからではないかと思います。

私を含め従来、一部のマニア層でしか楽しまれてこなかったレコードの再生に、若い世代や熟年層の一部の方々がその魅力に目覚め、本格的に再チャレンジされている姿も見られるようになってきました。

しかし、本格的となるとコストが掛かる上に、操作方法はもちろん、カートリッジなどの周辺機器やクリーナーなどのアクセサリー類など、知っておかなければならないことも沢山あります。

私としては、レコードの良さを知っていただくために、最低限必要なグレードを持った上で、PCオーディオでも楽しめるデジタルアーカイブにも対応した、本格的アナログプレーヤーの出現を待っていました。そんな中、遂に自信を持ってお勧めできるアナログプレーヤーが登場したのです。

私が待ち望んでいたアナログプレーヤーがついに登場!

それは、フォノイコライザー内蔵デジタル出力付きアナログプレーヤー『 TEAC TN-570 』です。

TEACには、2014年の年末に発売され、人気となっている「TN-350」(筐体色はチェリー、翌年3月にナチュラルウッドが発売)がありますが、その上級モデルに位置します。

筐体は、MDFのベースにラバーを挟んで、人造大理石を乗せた、35mm厚の高級感のあるもの。ターンテーブルには、印象的な透明のアクリル製を採用するなど、デザイン的にも凝っています。

もちろん、使用されているアクリルは、そのデザインからだけではなく、アクリル自体の比重も大きく、制振材にも使われるくらいに共振が少ない素材でもあるためです。それを16mmの厚みを持たすことで重量は1.4kgにもなり、お手軽プレーヤーとは一線を画す、本格的ハイエンド仕様となっています。

ターンテーブルの駆動方式は、テクニクスで話題になっているダイレクトドライブではなく、高トルクDCモーター駆動のベルトドライブを採用しています。しかしここでも、お手軽プレーヤーのような原始的なメカ式ではなく、その制御には「PRS3」という回転数自動制御機構を採用しています。

これは、回転軸の直下にエンコーダーを取り付け、回転を光学式センサーで読み取り、マイコンを使ってモーターを制御する方式です。

ダイレクトドライブのように、ターンテーブルの回転を直接制御(高性能のためにはコストが掛かる)するのでもなく、一般のベルトドライブのように慣性モーメントだけに頼るのでもない、ベルトを駆動するモーター自体の回転数を微調整することで、非常に高精度な回転が維持できるとのことです。

トーンアームは、S字のスタティックバランス型の本格仕様で、カートリッジの付け替えに有効な±6mmの高さ調整や、アンチスケーティング(針先がレコードの内側に引っ張られる力を打ち消す)機構まで採用。

針先を任意の場所に手動で降ろせる、アームリフターも装備しています。さらにアームパイプ内部の導線には、PC-TripleCを採用するというこだわりようです。

カートリッジは、オーディオテクニカ「AT-100E」同等品で、使い易いVM型が付属。明るいシャキっとした抜けの良いサウンドで、当面はこれで十分楽しんでいただけると思います。

インシュレーターは、高さ調整可能なアルミ削り出しの本格仕様で、メカニカルアースも完璧に取れます。

ターンテーブルシートは一般的なゴム製ではなく、芯材に湿度による反りを抑え、適度な質量のあるストーンペーパーの両面に和紙を貼り合わせた「TA-TS30UN-BW」を採用。これにより、固有の振動をもたないため、制振効果を高め、帯電も抑制されるとのことです。このシートは、別売されており、人気商品となっています。

今までになかった、さらなる魅力とは?

そして、ここからはいままでの本格派プレーヤーにはなかったプラスαです。

「TN-570」は従来からあるプレーヤーと同様、カートリッジの出力信号を直接アンプのフォノイコライザーに入力することは可能ですが、MMカートリッジ対応のフォノイコライザーも内蔵しており、専用スイッチの切替でフォノイコのないアンプやアンプ内蔵スピーカーでも使用可能です。

また、シーラスロジック製のCS5361をチップに採用したA/Dコンバーターを内蔵しており、192kHz/24bitの出力を光デジタル(TOS)で出したり、48kHz/16bitのUSB(Bタイプ)での出力もできます。

お勧めしたい二つのこと

ここまで仕様を見てきましたが、本格的アナログ再生にもう一度チャレンジしたいとおっしゃるオーディオファンの皆様に、本機をどうしてもお勧めしたい理由が二つあります。


その一つは、トーンアームの高さが調整できることです。

従来から、同社の人気弟機である「TN-350」やONKYO「CP-1050」、そしてロングセラーのDENON「DP-500M」は、性能的には良くできているものの、残念ながら高さ調整はできませんでした。高さが調整できるということは、カートリッジやヘッドシェルの交換が容易になり、高級MCカートリッジも使うことができるということです。

さらに、フォノケーブルやシェルリード線まで交換可能で、この「TN-570」は、ベテランのオーディオファンにとっても「腕が振るえる」、久々の本格仕様のアナログプレーヤーなのです。

そしてもう一つは、何といってもデジタル出力の装備でしょう。お持ちのD/Aコンバーターに光ケーブルで接続したり、USB-DACやパソコンにつないでのPCオーディオなど、色んな使い方・音の変化を楽しむことができる、欲張りプレーヤーでもあります。

最後に

私としては、KORGのUSB-DAC「DS-DAC-10R」を使っての「DSDによる再生やアーカイブ化」も楽しいと思います。

今の時代だからからこそのアナログプレーヤー、TEAC「TN-570」の登場です。オーディオファンが一人でも多く、「本格的なアナログ再生の世界」へ来ていただくことを願うばかりです。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

2015年12月27日 (日)

こんなスピーカーが欲しかった! AIR TIGHT『 AL-05 』

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
本日は、オーディオファイルのサブシステムとしてピッタリ(いやメインとしても使えるかも…)、10cmフルレンジユニットを使用したコンパクトなスピーカー、AIR TIGHT(エアー・タイト)の『 AL-05 』(愛称:BONSAI[盆栽])を取り上げます。


AIR TIGHTとは

AIR TIGHTは、ラックスから独立した三浦篤氏と、設計の石黒正美氏が1986年に設立したブランドです。社名は「A&M(エイ・アンド・エム)」です。これは、篤の「 A 」と正美の「 M 」の頭文字から命名されています。

プリント基盤を一切使用せず、高品位パーツの手配線にこだわった真空管アンプの製品群は、日本国内よりも先に海外のマニアの間で評判となり、アメリカを中心に海外のハイエンドオーディオ市場で火が点きました。

その後、国内でも徐々に認められ、現在では、世界に通用する数少ない「国産真空管アンプの老舗メーカー」となっています。

AIR TIGHTが何故、デジタル全盛の時代に、真空管を使用した「こだわりのオーディオ機器」を開発するのでしょうか?

時流はすでに約半世紀前より真空管からトランジスターへと移行していたのですが、それは真空管の性能が劣っているからという理由からではなく、大量生産・コスト低減など、単に近代工業生産のシステムに合わなかったからと考えたからです。

その結果、「エイ・アンド・エム社は本当に音楽を楽しみ使い込むことに、より喜びを感じられるような製品創りを目指して始まりました」と同社のホームページにはあります。

また、同社アンプ群の洗練されたデザインや安心感のある回路は、現代のオーディオファイルの感性を満足させる事を目標に定めた姿勢で、不変のものです。

夢のあるオーディオ製品の開発をAIR TIGHTというブランドに託し、今では日本国内のみならず、アメリカをはじめ、ドイツ、フランス、イギリス、スペイン、香港など、30ケ国の有名オーディオショップにAIR TIGHT製品が展示されているとのことです。

そのAIR TIGHTが、数年かけてこだわり抜いたスピーカーを発売しました。以前から、各オーディオショーには試作機が出展され、一部は製品化もされましたが、この度『 AL-05 (BONSAI) 』として、本格的デビューを果たしました。試聴もできましたので、レポートしてみたいと思います。

AL-05誕生までの道のり

この『 AL-05 』に対するAIR TIGHTのコンセプトは「一本のフルレンジユニットで何処まで音楽の感動が再現できるのか?」です。

同社がフルレンジにこだわる理由は、ネットワーク回路による帯域分割の存在しない理想の形態であることにあるのですが、その一方で、一つのユニットに全てを委ねるという過酷な方式でもあります。

過去、多くのメーカーが挑戦してきましたが、一部のニアフィールドモニターや簡易用途のスピーカーに限られ、残念ながら現在に至っても、オーディオシーンにおいて市民権は得られておりません。

しかし、そのシンプルさに魅せられたスピーカーエンジニアの大村孝則氏が試行錯誤の結果、辿り着いたのが『 AL-05 』でした。大村氏は「音の響き、情感、そして音楽のダイナミクス、そしてその先にあるエキサイティングな音楽の感動」を求めたのです。

また大村氏は、微細な信号のリニアリティやダイナミックスの表現は当然であり、それ以上に「豊かで美しい響きが伴わなければ感動は生まれない」との信念のもと、新たに開発したのが、4インチ(10cm)のフルレンジユニット「VOCAL DRIVE 5.1」です。

特徴は、固有のカラーレーションの少ない美しい響きを持つ振動板「M-クロスポリマー」の採用です。紙の固有の響きに限界を感じていた大村氏は、長い年月の地道な研究の結果、繊維系の素材と特殊コーティング技術のコンビネーションに辿り着いたのです。

その軽くてしなやかな振動板を軽量のサスペンションで支えるとともに、磁気回路に高価なアルニコマグネットを採用することで、響きにこだわり、極力無駄を排除したシンプルなスピーカーユニットとしたのです。

その結果、低域から高域まで素直に表現する、4インチフルレンジユニットが完成。その響きを活かすべく、美しく仕上げられたピアノフィニッシュのエンクロージャーを採用しました。さらに、不要な雑音を避けるため、スリットのようなバスレフポートをリアの下部に設けています。

試聴しました。


試聴は、ファイルオーディオとアナログディスクで行いました。

まずは、私のリファレンスソフトである、ビル・エヴァンス「Waltz for Debby (FLAC/96/24)」から始めました。音出しの瞬間、そのライブ感にハッとさせられました。聴衆の気配がスピーカーの外側までリアルに感じるのです。

続いて、ソニー・ロリンズ「Saxophone Colossus (FLAC/96/24)」では、フルレンジだけとは思えない等身大のサックス、しかもハリのある音色は1950年代の録音とは思えないリアルなものでした。

ジョージ・ベンソン「Breezin' (FLAC/96/24)」もギターが籠もらずハリがあり、響きも非常に素直なものでした。

クラシックでは、さすがにフルオーケストラでは若干箱庭的にはなりましたが、かなりの大音量再生でも解像度は維持されており、ストリングスもギスギスせず、生き生きとしなやかに再現されました。小編成では小型フルレンジの良さが存分に発揮され、実に心地よく聴けました。

ファイルオーディオの最後に、私が『 AL-05 』に最も期待するボーカル曲を聴きました。リヴィングストン・テイラーの「Ink」から、1曲目の口笛はやや擦れ気味で、少し不満が残りました。しかしボーカルになった途端、口が実物大に小さくスピーカーの間にピッシと定位し、温度感・湿度感の伴ったナチュラルなもので、フルレンジのメリットを十分感じました。

女性ボーカルのニッキ・パロットでは、渋く枯れた声で耳元で囁かれるようにリアルでした。山下達郎では、情報量自体は広帯域スピーカーには及ばないものの、美味しい所を上手く表現しており、達郎節を伸び伸びと歌い上げました。

次に、アナログディスクで試聴。ケニー・バレル「Out Of This World 」のギターは絶品で、引き込まれる様に聴いてしまいました。聴き慣れたオスカー・ピーターソン「We Get Requests」も、時代を感じさせない自然な音色に聴き入ってしまいました。

最後に、竹内まりやの最新LP「TRAD」では、彼女のキレの良いボーカルが前面にしっかり定位し、安定感のある非常に聴きやすいものでした。デジタルとは違うアナログサウンドの魅力が十分味わえました。

最後に。

AIR TIGHT『 AL-05 』の魅力は、何と言っても「素直な中域とアルニコならではの音離れの良さ」と見ました。聴き疲れもなく、正直「もうこれで十分」と感じさせるほど。

大型スピーカーで聴くのはちょっと「しんどく」感じている方、たまには緊張感なく音楽に浸ってみたいオーディオファンのサブシステムに最高と思います。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

2015年9月15日 (火)

アナログを始めるならコレ! 5万円前後のアナログプレーヤー3機種!

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
ハイレゾ全盛の昨今ですが、アナログが見直されてきているのをご存じの方も多いことでしょう。
本日は、若い音楽ファンの方にアナログをお勧めしたいとの思いから、フォノイコライザーが内蔵されたタイプなど、比較的ローコストのプレーヤーを中心に、その利便性やサウンドとともにご紹介します。

また、ハイレゾによってオーディオの面白さ、その奥深さを知って、今オーディオに熱く燃えていらっしゃるオーディオファンや、ブラックディスクを一度は触ったり聴いたりしたことがあり、いつかはアナログをやってみたいとお考えになったことのある皆様にもお勧めしたいアナログプレーヤーです。ぜひ、導入をご検討ください。


アナログプレーヤー
(写真は、TN-350)


私がお勧めする『 5万円前後のアナログプレーヤー 3機種 』

アナログプレーヤーは、色々な点で矛盾の固まりともいえます。

例えば、レコードの傷やホコリによるスクラッチノイズ(パチパチ音)や、駆動モーターによる振動やノイズ(ハムや電磁波)の発生、モーターの回転ムラ(ワウフラ)、外部振動によるハウリング(ボリュームを上げた時のボワ~ン音)といった問題があります。

さらには、物理的なトーンアームの限界(針先が直線的に横に動くのではなく、円弧を描いてしまう)からは、完全に逃れることはできません。

メーカーエンジニアは、そのマイナス部分ともいえる問題点を、長年のノウハウの積み重ねによって得られた独自の工夫を凝らすことで、「少しでも減らそう」「聴感上は感じないレベルまで落とそう」と、努力を重ねて製品開発をしているのです。

私自身、今からアナログを始められる方に、数十万円もかけるべきだとは考えてはいません。

かと言って、プラスティックの軽量ボディや、華奢なストレートのトーンアーム(基本的にカートリッジ交換は不可能)の付いた低価格のアナログプレーヤーでは、アナログとデジタルのサウンドの違いこそ分かっても、アナログサウンドの本質的な良さは理解していただけないと考えています。

そこで今回は、前述のアナログの問題点を可能な限り克服して、アナログディスク(主にレコード)から、オーディオのメインソースとして十分楽しめるレベルのサウンドを引き出せると考えられる「アナログプレーヤー 3機種」を取り上げます。


TEAC「TN-350」

アルミダイカスト製のターンテーブルを、トルクの強いDCモーターと耐久性の高いゴムベルトにより回転させる「ベルトドライブ方式のマニュアルプレーヤー」です。

本体仕上げは2色。いずれも美しい光沢と木目の突板多層塗りが施され、薄型でスタイリッシュなデザインです。

フォノイコライザーを内蔵(オペアンプにはオーディオ用高音質の新日本無線製を採用)し、Texas Instruments製のA/Dコンバーターまで搭載しています。USB端子経由でPCMデジタルオーディオデータ(最大48kHz/16bit)として、パソコンに保存が可能です。このクラスのプレーヤーで、即、貴重なレコードのデジタルアーカイブができるということは大きなトピックでもあります。

トーンアームは本格的なS字型のユニバーサルタイプで、ヘッドシェルやカートリッジ(audio-technicaのVM型カートリッジ装着済み)の交換も可能です。カートリッジの交換でお好みのサウンドが楽しめます。

また、アンチスケーティングや針圧の微調整も可能、針の昇降ができるアームリフターも装備している、本格派のプレーヤーです。

サウンドは、バランスが良く、特に細部を強調するようなこともなく、心地よくアナログを楽しんでいただけるものです。低域方向に厚みを伴った「暖ったか系」のサウンドです。


ONKYO「CP-1050」

クォーツロックDD(ダイレクトドライブ)方式で、フォノイコライザーが内蔵されていない、純粋なマニュアルプレーヤーです。

重量は9kg近くあり、トルクの高いモーターを搭載したことで、アルミダイキャスト製のターンテーブルを短時間で低速回転させることができます。

キャビネットには、同社のスピーカーにも使われている強固なMDF材が採用されており、アナログ全盛期を思わせる、オーソドックスな作りのプレーヤーに仕上がっています。

トーンアームは、軽量級の高感度S字型アームを採用。安心して針先の上げ下げができる、アームエレベーション機構も装備されています。

audio-technica製のVM型カートリッジが付属していますが、ヘッドシェル・カートリッジが交換できるユニバーサルタイプで、交換により、更なるグレードアップもできます。振動を抑えるインシュレーターは、高さ調整が可能です。

サウンドは、厚みや艶のあるアナログらしいもので、細部にこだわるのではなく、大らかにゆったりと音楽を楽しめると感じました。カートリッジの個性を十分生かせる、安心感のあるプレーヤーです。


SPEC+「AP-50」

発売は2012年ですが、その古さを感じさせない、往年のテクニクス「SL-1200」を思わせるデザインは魅力的です。

当時のテクニクス製と同じ、クォーツロックサーボDD方式のマニュアルプレーヤーです。

キャビネットは樹脂製ですが、作り慣れた要所を押さえたものになっています。

マニアライクなターンテーブル外周のストロボでのスピード調整が可能。PHONO入力のないアンプにもすぐにご使用いただけるように、ON/OFF付のフォノイコライザーを内蔵した親切設計です。

カートリッジ(audio-technicaのVM型カートリッジ)も付属しており、直出しのアース線(2015年1月以降の製品)も付いています。
※ご注意:MCカートリッジでは内蔵イコライザーの影響で、ハム音が出る可能性があるため、交換用のカートリッジにはMM型またはVM型のカートリッジをお勧めしているとのことです。

また、DJ(ディスクジョッキー)仕様も兼ねているため、ピッチコントロールや逆回転機能まで付いています。

これらの機能は音楽ファンにとっては不要でしょうが、それらは本機の性能を犠牲にしたものではありません。

プロ仕様というのもあり、スタティック・バランス型のトーンアームは、シンプルで非常に剛性のあるしっかりしたものとなっています。

サウンドはDJ仕様ということで、荒っぽい馬力を狙った音作りだとついつい想像してしまいますが、意外や意外、非常に素直で癖のないものです。反応の速い、キビキビとした力強いものです。


最後に。

これら基本性能を押さえたアナログプレーヤーをお使いいただくことで、アナログの素晴らしさや人間味のある反応が体感できます。

例えば、カートリッジやヘッドシェルの交換で音が変わる楽しさ、設置条件(オーディオボードやインシュレーターの使用)による音質向上の微妙な世界。

さらには、レコードを最良の状態で演奏するために、各種アクセサリー類(クリーナー類、スタビライザー、ターンテーブルシートなど)を使う際の儀式など。

過去にアナログを経験されたオーディオファンは、その当時のノウハウがまた活かせますし、初めての方には、アナログの難しさや、それを克服した時の快感を、ぜひご体験いただければと思います。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(あさやん)

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