アナログハイエンド情報 Feed

2020年2月25日 (火)

ウエスギの新世代ハイパワー真空管アンプ『U・BROS-120R』

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
本日は、上杉研究所が2014年末に発売した真空管式モノラル・パワーアンプ「U-BROS-120」の後継機種『 U-BROS-120R 』をご紹介。その完成度の程を順に見てまいりましょう。




■ 上杉がこだわる「サークロトロン」とは?
2014年末に発売の真空管式モノラル・パワーアンプ「U-BROS-120」は、上杉研究所の目指す『 真空管パワーアンプの音質的メリットを失わず、スピーカー対応範囲を広げるために、スピーカー駆動能力の高いハイパワーとシングル出力段アンプの持つ優れた低レベル再生能力との両立 』したアンプとして開発されました。そのため、1950年代前半に開発された「サークロトロン(Circlotron)」回路を現代によみがえらせることで、この目標に挑戦したパワーアンプでした。

今回、前作「U-BROS-120」で得た好評価を踏まえた上で、さらに主要部品や回路の見直しを行い、「サークロトロン」回路の完成度をより高めることで、型番末尾に「R」が付いた『 U-BROS-120R 』が開発されました。

1950年代に登場したこの回路は、同時代に開発されたマッキントシュの「ユニティカップルド出力回路(Unity Coupled Circuit)」とならんで、真空管のプレートとカソード両方から出力を取り出す基本構成(CSPP回路)で、それは当時プッシュプル出力の理想的な回路と言われました。

「サークロトロン」は、その構成・動作のシンプルさから「最も美しいプッシュプル回路」とも言われましたが、電源が複雑になることで、当時の技術ではなかなか実用化は難しかったようです。「サークロトロン」の名称はアンプ出力ステージの回路図に由来すると言います。


その難題でもあった電源は、モノラルパワーアンプでは動作原理上、プラスサイクル用出力回路とマイナスサイクル用出力回路それぞれに、アースから浮いた状態の独立した2組のフローティング電源が必要であると言います。これが「サークロトロン」方式の普及を妨げる要因となったそうです。

『 U-BROS-120R 』では、フローティング電源に侵入する同相ノイズを阻止する構造の電源トランスを新たに開発したことで、プラスとマイナスの独立した電源を形成し、これによって相互干渉が低減でき、ハイエンド真空管アンプに要求される音質面で、大きなメリットとなったとのことです。

また、サークロトロンの出力トランスは、1次巻線に直流の高電圧が発生しないため、高音質化のためのワニスの含浸や樹脂の充填が可能となったことで、真空管アンプの音質面での新たな可能性を広げることができたのだとしています。

出力トランスを新開発したことで、パワーバンドウイズス(出力帯域幅)が前作の30Hz(75W/8Ω)から20Hz(90W/8Ω)に拡張され、低域の再現能力が大幅に向上しています。一方で高域の位相特性も大幅に改善されたことで、真空管式パワーアンプとしての可能性を大きく引き出したとも言えます。

また、ドライバー回路は、前作では高耐圧トランジスターを併用したハイブリッド回路でしたが、本機では真空管のみで構成する回路に変更されています。使用真空管は、初段と位相反転段にゼネラルエレクトリック社(米国)製 12AX7A(真空管全盛時代に生産された貴重な高品質真空管)、ドライバー段にはエレクトロハーモニクス製 6CG7 を使用し、出力管のKT120(固定バイアス動作)を駆動しています。

電源が強化されたことで、動的レギュレーション(変動)特性が改善され、インラッシュ電流(突入電流)抑制回路を追加したことで、電源投入時の安定性の向上が図られています。更に、ハイパワーアンプに相応しいスピーカーや出力管に対する保護回路が装備され、信頼性を高めているとのことです。

入力は3系統あり、端子は全てRCA(アンバランス)で、内 2系統がボリュームを経由する「ノーマル」、1系統がボリュームをパスする「ダイレクト」となっています。

■ 『 U-BROS-120R 』の内部設計をチェック
筐体は1.6mm厚亜鉛メッキ鋼板による高剛性シャーシーとサブシャーシーによる構造とすることで、外部からの妨害を受けない無共振・無振動・無干渉構造がとられています。



電気回路や基幹部品には信頼性の高い実績のある国内メーカー品を採用して、余裕度の高い動作設定とすることで長寿命、高信頼設計となっています。

電源回路やバイアス調整、保護回路にはプリント基板が使用されていますが、重要な音声信号の伝達回路には、40余年のキャリアのある職人による芸術的ともいえる手配線が継承されており安心です。

サウンドは、前作同様に真空管アンプとしてはハイパワー(前作:75W、本機:90W)だけあって、特に低音は、真空管アンプからイメージするそれではなく、最近の鳴らしにくい低能率のスピーカーも力強く難なくドライブしました。

中高音に関しては、前作に比較して明らかに透明感が向上していると感じました。音場の見通しがさらに良くなり、しなやかで滑らかな、さすが真空管アンプといったサウンドです。

しかしよく聴くと、真空管アンプではあり得ないS/Nの良さが感じられるのです。細かな部分まで再現しつつ、決してトランジスタアンプのようにさらけ出す感じではない、そこはやはり優しく温かいのです。

『 U-BROS-120R 』は、真空管アンプ独自の血の通ったサウンドでありながら、駆動能力の高いアンプならではの全帯域にわたる安定感のあるサウンドと、シングル出力段アンプに匹敵する優れた低レベルの再生能力の両立を果たした、希有なパワーアンプと言えます。

上杉研究所は、オーディ界の永遠の課題でもある”大は小を兼ねる(ハイパワーかつ小音量時の再現性)”に、本機によってさらに一歩近づけることができたのです。

従来の真空管アンプの枠を大きく超えた、”新世代のハイパワー真空管アンプ”の登場です。

(あさやん)

■ 『 U-BROS-120R 』の設計者から以下のコメントをいただきました
本機が採用している「サークロトロン」出力回路は1950年代に開発され、現在に至るマッキントッシュのユニティカップルド出力回路とならび、プッシュプル出力回路の理想を求めたものです。特に、トランス外部でプッシュプルの波形合成がおこなわれる独自の動作原理は今日の真空管プッシュプルアンプの音質限界を打破する可能性があります。

2014年に登場した先行機「U-BROS-120」に対して本機は「サークロトロン」回路に最適な構造の出力トランスを新規開発したこと、ならびに回路の全面見直しにより、低域のパワーバンドウィズの拡大、高域の位相特性も大幅に改善されました。

本機の音質は高S/Nを基調とした密度の高いワイドレンジ再生が特徴で、その音はパワフルな真空管OTLアンプに近いと評されております。オーディオ界の永遠の課題である「ハイパワーとローレベルの両立」を高い次元で達成したと自負しております。

上杉研究所創業者の故 上杉佳郎氏が確立した、信頼性重視のアンプ設計製造理念は微塵もぶれることなく継承しております。

(設計者:藤原伸夫氏)

2020年1月19日 (日)

究極のハイレゾ&生演奏!オルゴール”Primotone”

Mbx100hsr_3   Primotoneサクラモデル MBX-100HSRMbx100h528 Primotoneブラウンモデル MBX-100H528

一見、高級ラジオのような外観ですが、そこから奏でられる音を聴くと、まぎれも無いオルゴールの豊かな音が広がります。それは確かにラジオやオーディオセットのようにスピーカーから聞こえる音とは少し違って聞こえます。CDではデジタル記録のために20kHz以上の高域がカットされていますが、プリモトーンでは櫛歯で弾かれる微妙な音が出ています。

オルゴールの心臓部ともいえる櫛歯は、熟練の職人によって1本ずつ丁寧に調律され、電子制御による巧みなメカニズムによって、CDやスピーカーの音では味わえない、箱が共鳴する生のオルゴールの音色を、ゼンマイを巻かずに何時間でもお楽しみいただけます。

本体のディスプレイと操作つまみにより、従来のオルゴールでは不可能だった選曲や音量・テンポを簡単調整
でき、お好みに合わせジャンル再生やランダム再生などが選択できるほか、あらゆるシーンに対応すべくオフタイマー機能・アラーム機能・時報機能なども搭載しています。

サクラモデルは、日本を象徴する「サクラ」と縁起の良い幸せの木と謂われている「槐(えんじゅ)」を使用した、伝統工法の木組みで仕立てた筐体。一方のブラウンモデルは、高級マホガニー(本体)とナラ(共鳴台)による高級感のある仕上げです。

そしてPrimotoneの最大の売りは、高い”ド”の音を癒しの音色528Hzで奏でるように調律した特別な櫛歯を使用することで、心身を安静モードに導き、ストレス軽減にも役立つと言われています。心と体を整え、癒しの音色に包まれる、贅沢なひとときをお届けします。

信頼の日本製。熟練の技と最先端のテクノロジーの融合が、オルゴールの新たな扉を開きました。

オルゴール”Primotone”こそ究極のハイレゾであり、電気を使わない生演奏が自宅で体感できるのです。  

(あさやん)

2020年1月 3日 (金)

VPIが帰ってきた!! マニアックなアナログプレーヤー『 Prime Scout 』

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
日本再登場のVPI Industries Inc.のマニアックなアナログプレーヤー『 Prime Scout 』をピックアップ。価格こそエントリークラスながら、超ハイエンド機に迫る【 新時代のアナログプレーヤー 】の魅力をご紹介いたします。



■ VPI Industries Inc. とは
VPI Industries Inc. (以下、VPI) は、アナログ再生とカーレースに情熱を傾けるアメリカの技術者 ハリー・ワイスフェルド (Harry Weisfeld) 氏によって、1978年に設立されました。

当初、ターンテーブルの構造を隅々まで研究し、試行錯誤しつつ、理想のターンテーブルを開発するための小さな工房を、地元のニューヨーク (その後、ニュージャージーに移転) に設立したのです。

同社のターンテーブルは、優れた剛性と制振性を誇る異種素材を組み合わせたハイマス/高剛性リジッド構造のキャビネット、および、ユニ・ピボット構造の独創的・合理的設計によるトーンアームを主軸に、重量級プラッター、安定した回転を誇るフォノモーターなど、一貫した基本設計思想を貫いてきています。

この設計思想は創業以来一貫しており、欧米のアナログ・ファイルの高い評価を確立しています。アメリカの個人工房から、世界のリファレンスターンテーブルが生まれたのです。

日本国内には、2000年代後半からエソテリックが輸入を始め、2007年の「Scout+J9」、2009年に「Classic Turntable」「Scout masterII」、そして2013年の「Traveler」と続きましたが、その後はVPIの定番商品であるバキューム方式のレコードクリーナー「HW-16.5」のみの状態が5~6年続き、もうプレーヤーは輸入しないのかと思われていました。

VPIの本国のホームページを見てみると、超ハイエンド機を含め、多数のプレーヤーやトーンアーム、フォノイコライザーなど、アナログ機器を幅広く展開しています。

この度、同社の社内体制が変わったこともあって、エソテリックはまずは手始めに、今回ご紹介いたします『 Prime Scout 』から輸入を再開したとのことです。

その『 Prime Scout 』は、同社としてはエントリークラスのプレーヤーで、輸入品としては比較的低価格に抑えられています。

少々マニアックではありますが、本機を使いこなすことができれば、超ハイエンド機にも迫るパフォーマンスを発揮できると思います。では、そのあたりを順に見てまいりましょう。

■ ユニ・ピボット構造のトーンアーム

トーンアームは自社開発の「JMW-9」です。スパイクによる1点支持で、ベアリング部の摩擦 (フリクション) を極限まで減らして、感度を高めています。この摩擦が、感度やトレーシング能力に大きな影響を与えるため、理想のベアリング構造として、ピンポイント・スパイクによるユニ・ピボット・ベアリングを採用したのです。

アーム支点部の黒い円筒は、アームベースに取り付けられた極めて鋭利なスパイクと内部でピンポイントで接しています。

そのままではフラフラの状態ですが、ひとたびレコードに針を下ろすとピタッと安定します。この結果、ベアリングの摩擦を事実上ゼロにすることができ、アームの感度、コンプライアンスを極限まで高め、安定したトレースと滑らかな動作を実現できたのです。

また、トーンアームはシェル一体型のインテグレート型ですが、ヘッド部からカウンターウェイトを含めた可動部全体が簡単に着脱できため、カートリッジ交換も容易に行えます。

アームをピボットに載せて、アームのケーブルをレモコネクター (スイス LEMO社製) にカチッと接続するだけの極めて合理的な設計です。これらによるアームの高感度こそが、カートリッジの特性を十分に引き出してくれるのです。

カタログにはありませんが、ラテラルバランスやインサイドフォースキャンセラー (VPIは不要と考えていますが、一応付属されています) 機能も装備されており、さらに完璧な調整が可能です。

■ 重量級プラッター(ターンテーブル)

アルミニウム削り出しの4.76kg重量級プラッターで、ランブルノイズ (レコード特有のゴロ音) を大幅に排除し、充分な慣性モーメントで安定した回転精度を実現しています。

また、レコードをターンテーブルに吸着させるためのデルリン (樹脂) 製のねじ込み式クランパー、ゴムワッシャーが付属しており、高音質再生が可能です。

■ フォノモーター

駆動力の高い300rpmのACシンクロナス・モーターは、強固な重量級スチールハウジングで本体とは独立構造としており、モーターの振動の影響を効果的に抑制し、漏洩磁束が外部に漏れるのも防止しています。

シンプルな回路構成とすることで、ターンテーブルの安定した回転をサポートしています。

33/45回転の切り換えはプーリーの掛け換えによって行い、プーリーの動力はゴムベルトを介してプラッターに伝わります。

■ キャビネット

キャビネットのベース部は重量級MDFと肉厚スチールプレートの異種素材積層構造とすることで、リジッド構造ながら制振性に優れ、高いハウリングマージンを確保できています。また、素材固有の共振モードを効果的に分散させることで、クリアでナチュラルな音質も獲得できたのです。

脚部はキャビネットの四隅にマウントされており、高さ調節が可能なデルリン製アイソレーションフットを採用しています。キャビネットの作り自体はシンプルですが、全体的には剛性は極めて高いものとなっています。

また、本機専用の国産の比較的安価なダストカバー「VP/COVER-PSC」 (ヒンジ式ではなく、スッポリ覆ってしまうタイプ) もオプションで用意されています。

■ さて、本機のパフォーマンスは?
VPI『 Prime Scout 』は、"オーディオセッション in 大阪" のエソテリック・ブースで説明を受け、試聴しました。

ESOTERIC担当者曰く、『 この作りでこのサウンドは絶対お買い得! 』『 このマニアックさもたまらない 』『 追い込めば追い込む程パフォーマンスが上がっていく、本来のアナログの世界が実現できるプレーヤー 』だと・・・。

本機のパフォーマンスを一言で表すと、高解像度かつ広ダイナミックレンジのプレーヤーです。ターンテーブルのS/N比の良さと、トーンアームの感度の高さが絶妙にコラボレーションした【 新時代のアナログプレーヤー 】と言える製品です。

具体的には、明確な定位、綺麗な余韻、しっかりした低域、繊細で透明な高域、艶っぽい女声ボーカルなど、従来のアナログの代名詞でもある、『 温かく・マイルド 』なだけの世界とは一線を画する本格的サウンドです。最新のハイエンドデジタルとも十分渡り合える、『 リアル感・繊細感 』も表現できます。

VPI『 Prime Scout 』は、価格こそエントリークラスながら、超ハイエンド機に迫る【 新時代のアナログプレーヤー 】と言えます。ヨーロッパ製のプレーヤーが主流のアナログ界ですが、アメリカ製プレーヤーの底力を感じました。
(あさやん)

2019年12月24日 (火)

Phasemationからフォノアンプ『EA-550』とMC昇圧トランス『T-1000』が登場!

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
Phasemationから、フォノアンプ『 EA-550 』と、MC昇圧トランス『 T-1000 』が登場!! 果たして、アナログブームの再々燃なるか?




■ アナログの世界
Phasemation(以下:フェーズメーション)からアナログディスク愛好家向けに、同社ならではのオリジナリティ溢れるアナログ関連アイテムが2機種登場。アナログをとことん追求したいアナログマニアにこそお勧めです。

嵐のように去っていったアナログブームですが、今から思えば、あの数年前のアナログブームは何だったのでしょうか。

確かに、Joshin webショップでも、1万円前後から2~3万円台のプレーヤーを中心に爆発的な売れ行きでした。

でもそれは、マスコミやネットでの口コミが盛り上げたもので、とりあえずアナログレコードを一度聴いてみたい若者や、かつて聴いたレコードをもう一度聴いてみたいという中高年のニーズがほとんどだったのではないでしょうか。

ただほんの一握りではありますが、アナログの「デジタルにない魅力」を体感され、アナログに惚れ込んだ新たなアナログファンもいらっしゃるのも確かです。

そして、本物のアナログ愛好家だけが残って、静かになったというのが現状だと思います。

ここに来て、周囲の情報に惑わされることなく、ご自分の好きな音楽を心ゆくまでアナログで聴くという、本来の姿に戻ったことは喜ばしい限りです。

今回はそんなアナログを心から愛し、デジタルでは得られない、血の通ったホットで聴き飽きないアナログレコードの世界を、もっともっと極めたいとおっしゃるファンのために開発された、フェーズメーションの2つの画期的アナログ製品をご紹介します。

■ 2機種共通の特徴
まずは、『 EA-550 』『 T-1000 』両機に搭載されている、MCカートリッジ入力の《 バランス受け 》についての説明です。

【 バランス伝送対応の入力部 】~外来ノイズの影響を受けずS/Nが大きく向上~

MCカートリッジのコイルによる発電は、本来バランス動作しています。ほとんどのアンプのフォノ入力のようなアンバランス接続では、バランス型のメリットは勿論、外来ノイズの影響で音質を大きく損なってしまっています。



バランス型のフォノケーブルを使うことで、微小信号のMCカートリッジのコイル部から昇圧トランスのコイル部までが、プッシュプルの平衡型で伝送され、それをシールドが包み込む形になることで、外来ノイズの影響を回避できるのです。

また、トランスの入力部の中点と出力部のマイナス側を繋ぐことで、カートリッジ側から見ると、完全なバランス接続(2番ホット)になるのです。




一般的なMC昇圧トランスとアンバランス型のフォノケーブルでの接続では、外部シールドと信号線となるため、どうしても外来ノイズに曝されてしまいます。信号線にノイズが混入し、少なからず音質的な影響を受けてしまいます。

そして、『 EA-550 』『 T-1000 』両機に搭載されている《 MCトランス 》も、フェーズメーションが新規に開発したものです。

【 MCトランス 】~細かな空間表現と明確な音像定位を実現~

巻線構造には、従来ハンドメイドでなければ難しいとされていた、特殊分割巻線構造を採用。広帯域で優れた位相特性と、可聴帯域内の位相歪をも激減させ、明確な音像定位を実現したのです。

さらに、2次巻線には人気の高純度銅線PC-Triple Cを使用。大型EIコアと相まって、広帯域で優れた周波数特性も実現したのです。

まさに、低域の優れたリニアリティと高効率・低損失の昇圧という、理想のMCトランスとなったのです。

■ フォノアンプ『 EA-550 』

フェーズメーションは言います「アナログもまだまだ極め尽くされていない。」と・・・。

同社のフォノアンプ(フォノイコライザー)は、「EA-1000」「EA-500」「EA-350」「EA-300」「EA-200」といずれも無帰還回路で構成され、管球式の「EA-1000」を除き半導体式で、今回の『 EA-550 』は半導体フォノアンプの集大成を目指して開発されたものです。

2筐体のセパレート型は「E-500」を踏襲。内蔵MCトランスの2次巻線PC-Triple Cを使用した新設計で、合わせて回路もブラッシュアップして、新次元の音を実現できたとしています。では、そのあたりを詳しく見てまいりましょう。

【 L/R独立のモノラル2筐体 】~臨場感と豊かなサウンドステージを実現~

2筐体こそ前作「EA-500」を引き継いでいますが、前面パネルは「EA-500」ののっぺらした顔ではなく、同社ハイエンド機の上部をスラントさせた高級感のあるデザインを踏襲しています。

内部のベースシャーシは1.6mm厚の銅メッキした綱板、筐体にも1.6mmの銅メッキ綱板を採用。剛性の確保は勿論、磁気歪の低減にも貢献しています。さらに、脚部にも外部振動を遮断すべく重量級の金属インシュレーターを採用しています。

【 オールディスクリート無帰還増幅回路 】~躍動感と音楽性を実現~

アンプの主流となっている負帰還アンプは、ローコストで高精度の増幅は可能ですが、一方でどうしても入力信号と出力信号の間に時間遅れが発生してしまい、TIM(過渡変調)歪等をさせてしまうため音質的にはどうしても不満が出てきてしまいます。

一方、フェーズメーションは半導体・真空管に関わらず、全てのアンプ回路を無帰還で構成しています。ただ、負帰還アンプのように補正されないため、同社は構成部品や回路に高い精度と技術を投入することで解決したのです。

【 充実機能 】~徹底的にレコード再生を楽しむ~
  1. MM/MCが切り換え可能な3系統の入力装備。入力1、2はバランス対応。
  2. レコードの反り対策のため、CR2段の無帰還型のローカット・フィルター搭載。
  3. 3種類のイコライザーカーブ(ステレオRIAA/モノラル専用2種類)を装備。
  4. デノン・オルトフォンなどの鉄心入りMCカートリッジ用の消磁回路を搭載。

【 高音質部品 】~並々ならぬ部品への拘り~
  1. RIAA回路の素子には、1%グレードの金属皮膜抵抗とシルバーマイカ板を使ったマイカコンデンサーを使用。
  2. 信号回路には、エルナーのシルミック・電解コンデンサーや1%グレードの金属皮膜抵抗を使用。
  3. 電源トランスには、Rコアを用いた漏れ磁束の少ないトランスを「+」電源と「-」電源に各々専用に計4ケ使用。
  4. 電源回路のダイオード、コンデンサーにはいずれも高音質、ローノイズ部品を採用。
このように、アナログを知り尽くしたフェーズメーションが「半導体フォノアンプの集大成」を目指したというだけあって、プリアンプ内蔵のフォノイコライザーとは次元の違う内容のフォノアンプが完成したのです。

■ MC昇圧トランス『 T-1000 』

本機はフェーズメーションの最高峰MCトランス「T-2000」で採用されたモノラル筐体を採用。左右の干渉がなくなることで、情報量の豊かな高音質を目指して開発されました。

前述のように【 バランス伝送対応の入力部 】と【 MCトランス 】については、フォノアンプ『 EA-550 』と同じ構成です。

【 L/R独立のモノラル2筐体 】

前面パネルは10mm厚で上部をスラントさせ、シャーシは1.2mm厚の銅メッキ綱板、1.6mmの銅メッキ綱板カバーを採用することで、強靱な筐体を実現しています。

また、トランス付近に磁気シールドを配置することで、外部からの誘導ハムや磁気歪を低減しています。

さらに、トランス自体もハイダンピングラバー材で本体からフローティングして、外部振動の伝播を防止しています。

【高音質部品】

入出力端子は定評のあるFURUTECH製のロジウムメッキ端子、脚部にも外部振動を遮断する重量級金属インシュレーターを採用して、更なる解像度の向上を目指しています。

■ 最後に
フォノアンプ『 EA-550 』は、本格的昇圧トランス内蔵のフォノイコライザー。しかも、モノラル2筐体という、他に類を見ない構成であり、本格的にアナログを極めたい方には打ってつけの理想のレコード再生が楽しめるでしょう。

『 EA-550 』と『 T-1000 』の昇圧トランスは全く同じであり、すでに良質なフォノイコライザーをお持ちの方やMCヘッドアンプをお使いの方は、『 T-1000 』をお使いになることで、バランス伝送やトランスのメリットに加え、モノラル筐体という特に微小信号を扱うMCカートリッジにとっては理想の伝送環境が実現します。

フォノ入力をモノラル筐体で受けることのメリットは、実際に体験していただかないと、なかなか理解していただけないかも知れませんが、モノラル録音のレコードでさえ立体的なサウンドが実現し、特に奥行き感が出てくるのは感動ものです。

アナログをもっと極めることで、本物のアナログブームが長く続けば、オーディオの楽しさがさらに広がることでしょう。
(あさやん)

2019年10月14日 (月)

遂に発売日決定! YAMAHAレコードプレーヤー『 GT-5000 』予約受付開始!!

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
YAMAHAのフラッグシップである《5000シリーズ》のレコードプレーヤー『 GT-5000 』。発売が遅れに遅れて、発表(2017年9月)から実に丸2年。遂に発売日が決定し、予約の受け付けが始まりました。それでは『 GT-5000 』を詳しく見てまいりましょう。

■  "GT" を冠するプレーヤー

YAMAHAの "GT" を冠したプレーヤーは、1982年発売の「GT-2000」を皮切りに、83年の「GT-1000」、85年「GT-750」と限定生産の「GT-2000X」と続きました。因みに1982年はCDの登場年でもあり、当時はオーディオが最高に盛り上がった時代でした。

この "GT" シリーズは、マニア心を大いにくすぐる曖昧さのないリジッドな作り、大型ターンテーブル、本格的トーンアームなど信頼性の高いプレーヤーで、いずれも大ヒットしました。しかしCDが本格的に普及していく中で、1991年の限定生産品を最後に次第に店頭から姿を消していったのでした。

そして近年のアナログブームに呼応する形で、《5000シリーズ》に相応しい内容のプレーヤーの開発が始まったのです。しかしそこには予想以上に多くの困難を克服する必要があり、結局当初の発売予定から2年近くもかかってしまったのでした。それ程に構成部品の調達には困難を極め、本機のための新たな設計箇所が大幅に増えてしまったようです。


■ 『 GT-5000 』のデザイン・仕様

『 GT-5000 』の外観は、往時の「GT-2000」を彷彿とさせる、懐かしさと信頼性が同居した実に完成度の高いデザインです。サイズは「GT-2000」などとほぼ同じで、546W×223H×411Dmmで最近のプレーヤーとしては超大型です。寸法は勿論、重さ・素材(パーティクルボード)とも「GT-2000」とほぼ同じなのは、その寸法や重量配分、素材が音質的に最善であるとの考え方から、少しも変える必要がなかったからだとしています。

『 GT-5000 』が踏襲した《GT思想》は、音の本質をオーソドックスかつシンプルに、基本に忠実に追求する「GT-2000」で初めて提唱したYAMAHA伝統の設計コンセプトです。Gigantic&Tremendous(=途方もなく巨大な)の言葉が示す通り、音質的に必要な部分の巨大重量化と不必要な部分の大胆な省略を設計の基本に置いています。

「GT-2000」などのモデルが、いずれも当時主流だったダイレクトドライブ(DD)でしたが、本機では近年高級機や海外製品では常識でもある、滑らかな回転を狙ったベルトドライブを採用しています。モーターにはサーボを持たない24極2相ACシンクロナスモーターを搭載し、交流電源にはクォーツで生成された正確な正弦波を用いています。

ダイレクトドライブはスペックこそ優れていますが、ターンテーブル直下にモーターを置くため、どうしても振動を拾いやすく、正確な回転のためにはサーボ回路が不可欠なことから、コギング現象(僅かな回転ムラ)はどうしても避けられません。一方、ベルトドライブではモーターの回転をベルトを介して伝えるため、振動を吸収でき、コギングのない滑らかな回転が得られ、またサーボ電流による音質への影響も回避できます。

ターンテーブルは過去の製品と違い、ベルトドライブのため二重構造をとっており、ベルトを掛けるインナーターンテーブルは直径:143mmの真鍮製で2.0kg、メインのターンテーブルは直径:350mmアルミ製で5.2kgあります。異種金属の組み合わせで固有振動を回避しているようです。外縁部を肉厚にした結果、慣性モーメントは実に0.92t・cm²にも達しています。また、ターンテーブルシートはフェルトとシリコンゴムの2種類が付属しています。

そして『 GT-5000 』のコンセプトで、私が最も注目したのは以下の2点です。


■ 注目点その1:シンプル&ストレートを極めた《ピュアストレート・トーンアーム》

かつてオーディオ評論家の故 江川三郎氏が考案し、2016年FIDELIXが「0 SideForce」として蘇らせた、独自設計の「ピュアストレート・トーンアーム」を搭載しています。

オフセット角を持たさずカートリッジから支点まで一直線に配置されています。これはオフセット角によるトラッキングエラーの発生より、超ショートアームにすることでの優れた重量的・力学的バランスにより、インサイドフォースキャンセラーのないシンプルな構造にしたことのメリットの方を重視した結果といいます。ヘッドシェルは交換可能で汎用性が高まっています。

アームパイプはテーパーがかかった銅メッキアルミの表面を、銀メッキカーボンファイバーで覆った2重構造で、高剛性・低共振とノイズシールド効果を両立させています。微小信号を扱う内部配線には、定評のあるPC-Triple Cを使うことで情報量の多さを狙っています。


■ 注目点その2:特許機器「Wind Bell」社との共同開発《三次元バネ構造のインシュレーター》

Joshin webショップでも大好評のWind Bellの「スプリングコイル+特殊制振材+3次元特殊支持構造」によるフローティング方式のインシュレーターを採用しています。これにより低音域の有害振動はカットして、高音域の有益な振動をより効果的に活かすという、オーディオ機器、特にプレーヤーにとっての理想的なインシュレーターです。

また搭載質量には関係なく、低い水平方向の共振周波数(7Hz以下)を持ち、一定に保つことが可能だとしています。これにより、プレーヤーのモーターが水平方向の加振源となる振動によって、置き台や床面の振動が引き起こされることがなければ混変調歪が発生せず、有害振動の防止と音質向上に効果的だとしています。

その他の主な特長は、後部の音声出力端子に、通常のRCA音声端子に加えてフォノカートリッジ出力をバランス音声のまま取り出せるXLRバランス出力端子を装備しています。これにより同社のプリアンプ「C-5000」、パワーアンプ「M-5000」と組み合わせることで、カートリッジ ⇒ スピーカー出力間の完全バランス伝送が可能となります。

また、後部の専用端子に接続して使用するストロボライトとストロボスコープが付属しています。大径ターンテーブルに食い込む形で配置された円柱状の突起は、ディスクに針を下ろす際に掌がプラッター外周に触れることを防ぐフィンガーレストで、ここには±1.5%の範囲で回転数を微調整できるピッチコントロールノブもビルトインされています。

そしてキャビネットは、YAMAHA伝統の樺天然木黒色塗装仕上げを採用したブラック(B)と、YAMAHAならではのグランドピアノと同等の黒鏡面ピアノフィニッシュを採用したピアノブラック(BP)が用意されています。


■ 完全バランス伝送で試聴しました

音質は『 GT-5000 』→「C-5000」→「M-5000」→「NS-5000」の完全バランス伝送で確認しました。



クラシックではその圧倒的なリアル感、吹っ切れ感、そしてS/Nの良さから来るクリアネスと情報量の多さ、質感の豊かさに感動しました。ホールの隅々まで見通せる様な澄み切った空気感は、デジタル・アナログを問わず過去に経験のないレベルのものでした。

ジャズサウンドでは、録音スタジオに飛び込んだ様な生々しさ、ストレートに突き抜ける伸びやかさに感動しました。ミュージシャンの立ち位置が正確に表現され、グルーブ感もひしひしと伝わって来たのです。非常にフレッシュで音の立ち上がりがリアルでした。

そしてボーカルに至っては、中央にすっくと立ち、感情豊かに歌う様が目に見えるようでした。女声ボーカルは優しく滑らかに、男声ボーカルは厚みのある豊かな声が響きました。そのリアル感、吹っ切れ感、そして空気感に感動以上の、ある種恐ろしささえ感じました。

これは過去のアナログとは異質、ある意味、最上のデジタルを超越した《超アナログ》の世界です。回顧趣味とは別次元の《超アナログ》を『 GT-5000 』で実現できます。

(あさやん)


2019年8月13日 (火)

FIDELIXがまたまた「ユニークなアナログ製品」を投入!!

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
アナログアクセサリーで有名なFIDELIXより、オリジナリティ溢れるアナログ関連機器が発表されました。とても「ユニークな製品」でしたので、ご紹介いたします。


■ FIDELIX (フィデリックス) とは
FIDELIXというメーカーをご存知でしょうか。オーディオ歴の長い方は勿論、アナログアクセサリーに関心をお持ちの方には特に注目されている国内メーカーです。

設立は1976年、主宰者は中川伸氏で、SONYやSTAXを経て27歳で独立。当時、マークレビンソンのローノイズヘッドアンプ「JC-1」が注目を集めていた頃で、同社のデビュー作はローノイズMCヘッドアンプ「LN-1」でした。

その後、プリアンプやパワーアンプも発売しています。かなりマニアックな製品が多く、当時はコアなユーザーからの支持に限られていました。

そして、広くマニアの間にFIDELIXの名を浸透させたのが、1994年発売のナチュラル・スペクトラム・ハーモネーター「SH-20K」でした。


    ▲ SH-20K


これは、CDプレーヤーとアンプの間に挿入することで、CD化の際に一度切り捨てられた20kHz以上の音を修復するというもので、大ヒットを記録したのでした。私が当時在籍していた河口無線での販売台数は、最終的に数百台にも達しました。

当時はCD発売から10数年が経過していましたが、相変わらず「冷たい」「硬い」「きつい」などのイメージが払拭されず、CDサウンドへの不満や人気に陰りが見え始めた頃でした。そこに登場したのが「SH-20K」で、多くのオーディオマニアが飛びついたのでした。

その原理は、音楽に合わせて20kHzの疑似信号 (いわゆるノイズ) を付加するというもので、理論は分からなくてもその効果には誰もが驚いたものでした。

これがFIDELIXブランドが有名になったきっかけですが、その後も同社はユニークな製品を発表し続けてきました。

2006年にスーパー・ツイーターと前述のハーモネーターを一体化したアコースティック・ハーモネーター「AH-120K」を、2009年にはDCパワーアンプ「CERENATE」、2010年には大ヒットとなったDACプリ「CAPRICE」、2014年にはフォノイコ「LEGGIERO」と、ヒット作が続きました。

そして近年、設立時に回帰したように、アナログ系アクセサリーの発表が続き、いずれもヒット作となっています。

まずは、2015年からヘッドシェル「MITCHAKU」全7アイテムを次々発表、同じく2015年にレコードスタビライザー「CRYSTAL-STABILIZER」、2016年にピュアストレート・トーンアーム「0 SideForce」、LPレコード用アウタースタビライザー「PURE-FLAT」と続きました。

そして今回ご紹介致します2アイテムの発表と続きます。いずれも実にオリジナリティ溢れるアナログ関連機器です。

■ MCヘッドアンプ『 LIRICO (リーリコ) 』


前述のFIDELIXのデビュー作「LN-1」と同じMCヘッドアンプです。フォノイコライザーでも、昇圧トランスでもありません。本機には、同社の長い経験で得たノウハウが投入されており、デビュー作同様、ヘッドアンプとイコライザー間に電源ノイズが混入するのを防ぐべく、バッテリー式となっています。

「LN-1」では単2乾電池4個でしたが、本機ではニッケル水素の006P型充電池6個とし、充電器が付属しています。充電器は1個ですが、+側と-側の両切りスイッチを使うことで、動作時は電源ラインからのノイズを完全にシャットアウトしています。満充電で約20時間使用可能です。

『 LIRICO (リーリコ) 』は、現行製品で世界最高レベルの超ローノイズとなる-156dBV(RIAA+IHF-A by Average Response)を達成しており、これは低出力の空芯MC型から、非常にデリケートなニュアンスまで再現するためのものだといいます。ここまでノイズを下げないと元気不足になってしまうのだそうです。

使用素子はオールJFETで利得は約26dBです。デリケートな信号を速やかに増幅素子へ伝達するために、カップリングコンデンサーや抵抗を介在させていないということです。使用FETは性能的にも音質的にも定評のある、今や貴重な東芝製超ローノイズ品(廃品種)を使用しており、ノイズやゲイン、最低動作電圧の左右誤差を無くすため、使えるものは僅か10%、多くても50%というシビアな基準で厳密に選別しているということです。

入力インピーダンスは「LEGGIERO」で大好評だったギガオーム(GΩ)受けですが、装置との相性や好みによって一般的な330Ωも底のディップスイッチの1番と3番をONにすることで選択可能にしています。

『 LIRICO (リーリコ) 』は主要パーツを非磁性としているため、磁化による雑音が発生せず、繊細な表情まで再生すると同時に、広大な臨場感が得られるとしています。MCトランスは間接音を抑えてしまう傾向があり、それによって直接音に近づいたかのような、時として効果的な作用をすることもありますが、本機は忠実性を追求した結果、MCカートリッジの理想のステップアップを実現できたということです。

中川氏は、本来MCトランスは大音量再生には有効ですが、ヘッドアンプ『 LIRICO (リーリコ) 』は、小音量や遠くの音源に適しており、広い空間の再現、優しく微細なニュアンスの表現が抜群だとしています。また音質的には、同社のフォノイコライザー「LEGGIERO」のヘッドアンプ部より、理想の電源であるバッテリー駆動の『 LIRICO (リーリコ) 』の方が優位としています。

ちなみに『 LIRICO (リーリコ) 』は、イタリア語で「叙情的(じょじょうてき)」という意味です。パワフルで元気な表現は当然として、デリケートで深い心情までをも目指しての命名だそうです。

■ カートリッジ消磁器『 DEGAUSS (デガウス) 』(限定200台)


オーディオ歴の長い方ならご存知でしょうが、過去にもあったMCカートリッジ消磁器です。ラックスマンの「XA-1」や並木宝石の「DM-100」が有名です。『 DEGAUSS (デガウス) 』は006Pの電池を使った消磁器で、鉄芯入りMC型カートリッジ、MM型カートリッジ、MC用ステップアップトランスに効果があります。

使い方は、電源を入れてパイロットランプが点灯することを確認してから、ボリュームを絞ってRCA端子に対応物を接続します。そして、ボリュームを最大にしてから絞り切るというローテク方法です。それによって、ほぼ消磁が行えるというわけです。付属のクリップを使えばカートリッジ単体、あるいはヘッドシェルに取り付けた状態でも対応可能です。

なお、本製品は空芯MCに使っても意味がありません。針交換可能なMM型やMI型は必ず針を外してご使用下さい。針が外れない場合は使用しないでください。MCトランスは1次側へ接続し、2次側は完全なオープンで行ってください。電池は006P形状なら何でも使え、電源表示が暗くなれば電池交換です。通常はマンガンタイプで十分です。

鉄芯入りMCやMCトランスを使った方が力感があるということで好まれる方がいらっしゃいます。こういった製品の中にはとても高価なものもありますが、それらがもしも磁化されていることによって本領が発揮されていないとすれば、非常に勿体ないことだと中川氏は言っています。
  • 『 DEGAUSS (デガウス) 』で効果がある【鉄芯入りMC】カートリッジの代表例
    audio-technicaのMC(AT-ART7を除く)、DENONのMC(DL305を除く)、Phasemationの全MC、ZYXのMC(Ultimate-DYNAMICを除く)、ortofonのMC(一部のハイエンドを除く)などです。

  • 『 DEGAUSS (デガウス) 』では効果がない【空芯MC】の代表例
    FR「FR-1MK3」、SONY「XL-55」、YAMAHA「MC-1S」、Victor「MC-L1000」「MC-1」などです。

■ 最後に
またまたユニークな製品を投入してきたFIDELIX。中川氏の発想には、いつもながら感服させられます。

他のオーディオメーカーが思いもつかない、同社製品がオーディオを更に楽しくしてくれるのは間違いありません。これからもFIDELIX製品に注目です。
(あさやん)

 

2019年6月 4日 (火)

TEACの「とんがった」製品を一挙にご紹介♪

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は私が選ぶ、TEACの回転系オーディオ機器(アナログプレーヤーなど)の「とんがった」製品を一挙にご紹介いたします。


■ TEAC(ティアック)について
TEACは1953年(昭和28年)に、東京テレビ音響株式会社として設立。1964年に、ティアック株式会社として発足しました。

私が本格的にオーディオをやり始めた1970年代。まずは、カセットデッキの平型「A-350」、続いて「A-450」、さらにオープンリールデッキは2トラ38の「A-3300-2T」を購入。当時、AKAIと覇を競っていた録音機メーカーでしたが、私は迷わずTEAC製品を選んだのでした。

同社は創業当時から回転系にはめっぽう強く、1957年に開発されたオープンデッキの原器「TD-102」から、同社の歴史が始まっています。

1968年には国産初のカセットデッキ「A-20」、1973年にはマグネフロートのダイレクトドライブターンテーブル「TN-400」、1997年にはMDデッキ「MD-10」を発売。そして、CDプレーヤーについては、ESOTERICの「Grandioso P1X + D1X」を始め、TEAC/ESOTERICは、今や世界中の誰もが認めるトップブランドとなったのです。

その回転系に強いTEACは、同業他社が相次いで生産から撤退していく中にあって、我々オーディオファイルにとっては非常に有り難く、また心強いメーカーでもあります。そのTEACの回転系の「とんがった」アイテムで、今となっては「超希少」となりつつある製品群を、改めて一挙にご紹介します。

■ ダイレクトドライブ・アナログターンテーブル『 TN-4D 』

(カラー:ウォルナット)

型番からも前述の「TN-400」を意識しているのは明らかです。ベルトドライブが主流の現在において、本機のために薄型のダイレクトドライブモーターを新開発するという、並々ならぬ決意が感じられます。

しかも、従来のDD方式ターンテーブルでは望めなかった、高さ117mm(ダストカバーを閉めた状態)のスタイリッシュな薄型ボディも実現しています。

トーンアームにも大いにこだわりを見せており、高級トーンアームブランド SAEC(サエク)とコラボレーションして、SAECお得意の可動部にナイフエッジ機構を採用したスタティックバランス型S字トーンアームを搭載。一般的なベアリングによる可動方式に比べ、支点が明確で初動感度が高く、分解能の高いダイナミックなサウンドを目指したとしています。もちろんユニバーサルタイプで、お好みのヘッドシェルやカートリッジへの交換も容易です。

さらに、カートリッジもこだわっており、アメリカで40年の歴史を持つカートリッジブランド SUMIKO のMMカートリッジ「Oyster」(単体で1万円超)を付属しています。

そして、当然賛否は分かれるところですが、現状フォノイコ非搭載のアンプが多いことや、アナログレコードのデジタルファイル化が盛んな中にあって、今風のフィーチャーも避けて通れなかったのでしょう。それは、ON/OFF可能なMMカートリッジ対応フォノイコライザーアンプと、USBのデジタル出力(最大16bit/48kHz)を装備していることです。

キャビネットは高密度MDFをコア材に用い、衝撃吸収性能に優れたインシュレーターを直に固定しています。外装仕上げは多層塗りピアノブラックと天然ウォルナット突き板仕上げの2バージョンが用意されています。

出力は直出しではなく、付属のRCAケーブルを使用するタイプで、将来のケーブルのグレードアップも可能です。

サウンドは「Oyster」のパワフルな中低域に、SAECらしい反応の良い高域が乗った本格的なもので、当面これで十分レコード再生が楽しめると思います。ただ、内蔵フォノイコの限界を感じる可能性もあることから、将来的にはアンプ内蔵のフォノイコなどをお使いになることをお勧めしておきます。

■ ハイレゾ・マスターレコーダー『 SD-500HR 』


アナログレコードやカセットテープなどの貴重なアナログ資産をハイレゾデジタルファイルとしてアーカイブ化できる、最大DSD:5.6MHz、PCM:192kHz/24bit対応のハイレゾ・マスターレコーダー。

音源保管に記憶容量あたりの価格が手ごろなSDHC/SDXCカードや、接点不良の少ないCFカードに直接録音が可能で、カセットテープ感覚でメディアの交換が可能です。

SDカードなどに保存されたデジタル音楽ファイルは、そのままパソコンに取り込むことはもちろん、無料のハイレゾ音源波形編集ソフト「TEAC Hi-Res Editor」(Windows/Mac版)を使って、必要に応じて曲ごとの分割やファイルフォーマット変換などの処理が可能です。

様々な録音レベル状態にあるレコードやカセットテープから適切なレベルでデジタル録音できるよう、24ドットLEDレベルメーターを確認しながら、0.5dBステップの細かい録音レベルの設定が可能で、スマホやカーオーディオなどのソフト作りも可能です。

左右各チャンネルの信号を完全に分離して処理するデュアル・モノーラル回路設計により、左右チャンネル間の干渉やノイズを抑えたピュアな信号処理を実現する高音質設計を採用。さらに、デジタル処理の要となる内部クロックには高精度なTCXOを採用しており、高精度な外部クロックからの信号を入力できるワード入力も装備しています。

アナログ入出力はXLRとRCA各1系統、デジタル入出力は同軸とAES/EBU各1系統に加え、BNCまで装備しており、ハイエンド機器はもちろん、プロオーディオ機器との接続も可能な本格仕様となっています。

手軽な録音機が欲しいオーディオファイルはまだまだ多いはずです。カセットデッキに替わる新しい形のハイレゾレコーダーです。パソコンが不要なのが、最大のメリットです。

■ CDプレーヤー/MDデッキ『 MD-70CD 』


現在国内で入手できるMD(ミニディスク)の録再機器は、おそらく本機だけだと思います。もはやMDは過去のフォーマットであり、元々SONY(1992年発売)を中心に、ほぼ日本国内だけで流通しており、2011年には一部のミニコンポを除いて、市場から撤退してしまいました。

本機は、独立駆動するCDプレーヤー部とMDデッキ部とのコンビネーションデッキで、独立してCDの出力とMDの入出力が可能で、連続再生やCDからMDへのダビングなども可能です。(CDレコーダーではないためCD-R等への録音はできません)

MDレコーダー部は、LP2、LP4のロングプレーモードもサポートしています。

アナログ入出力および同軸、光デジタル入出力を装備しており、様々なシステムと柔軟に組み合わせて使用できます。

過去に録りためたMDをもう一度聴いてみたい方やMDのアーカイブとしては、おそらく最後のMD対応機だと思います。非常に貴重な製品です。

■ ダブルカセットデッキ『 W-1200 』


こちらも、現存する唯一のダブルカセットデッキです。

ワンウェイ(片道走行)カセットメカを録音・再生が可能な2基搭載したダブルデッキ(ダビング、同時録音可能)に、マイクミキシング機能やUSBデジタル出力を備えた多機能なカセットデッキです。

レコードとともにアナログ音源の温もりや柔らかさが見直されているカセットテープ。本機は、デジタル時代にマッチしたインターフェースも備えており、カセットテープ・ライブラリーの忠実な再生だけでなく、カラオケ用途や会議の音声議事録のデータ化などにも対応するなど、幅広く活用できます。

さらに、リアパネルのUSB端子からパソコンにオーディオ信号を出力し、パソコン側でデジタル録音が可能なデジタル音声出力(最大PCM:48kHz/16bit)での録音が可能で、貴重なカセットテープの音源をデジタルアーカイブとして保存も可能です。

■ カセットデッキ/CDプレーヤー『 AD-850 』


カラオケにも使えるエコー機能付きマイク入力端子を装備。USBメモリーによる録音・再生が可能なカセットデッキとCDプレーヤーの複合機です。

もちろん、それぞれのメディア間でのダビングが可能です。(CDレコーダーではないためCD-R等への録音はできません)

■ CDレコーダー『 CD-RW890MK2 』


シンプルで使いやすい、シンクロ録音や多彩なオートトラック機能を搭載したCDレコーダー。レコード (フォノイコが必要) やカセットテープ、CD、MDなどを音楽用CD-R/RW(データ用は使用不可)に録音することができるCDレコーダーです。

■ 最後に
このようにTEACは、同社ならではの「回転系のとんがったオーディオ機器」の数々を、我々オーディオファイルに供給し続けてくれている、今となっては大変貴重なメーカーです。

なお、いずれの製品も生産台数が限られており、在庫切れを起こしてしまうケースが多いのが「玉にきず」ではありますが、私としては少々お待ちいただいてでも、ご購入されることをお勧めします。
(あさやん)

2019年1月27日 (日)

フェーズメーションが画期的アイテム『EA-350』と『CM-2000』を投入!

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回はフェーズメーションの新製品、フォノイコライザー『EA-350』、パッシブ型コントローラー『CM-2000』をご紹介! 技術者のトランスに対する、執念のようなものを感じました。




■ 「フェーズメーション」というメーカー

「フェーズメーション」は、協同電子エンジニアリング(株)のオーディオブランドで、かつて「フェーズテック」という名称で、第一号機のMCカートリッジ「P-1」は2002年に登場しました。
その後、MC昇圧トランス、CDトランスポートを発売。2006年以降は本格的真空管アンプにも進出。2011年にはD/Aコンバーターも発売し、ハイエンドブランドとしての地位を固めていったのです。

同社のハイエンドオーディオの歴史は、すでに30年近くに及んでいます。

「フェーズメーション」という名前は、位相のフェーズと情報のインフォメーションを合わせた造語だと言います。
ちなみに「アキュフェーズ」もAccurate(正確な)とPhase(位相)の造語で、いずれの命名も、近年特に注目を集めている「位相」に着目しており、これはハイエンドオーディオにとっては永遠のテーマであるともいえます。

同社は他社とは一線を画した製品開発でも異彩を放っています。
カートリッジはMC型のみ、高級機を中心にMCカートリッジの昇圧はトランスを使い、コントロールアンプのボリュームコントロールはアッテネーター式にこだわり、パワーアンプは真空管、しかも無帰還300Bシングル、モノラル構成にこだわりを見せています。

それでは、今回の主役であるフェーズメーションの最新アイテムを見てまいりましょう。


■ フォノイコライザー(フォノアンプ)『 EA-350 』

フェーズメーションは、MCカートリッジ「P-1」発売の半年後、MC昇圧トランス「T-1」を発売していますが、同社にとっての最初の半導体式フォノイコとなるのは2006年発売の「EA-3」で、その翌年、真空管式の高級モデル「EA-1 II」(オリジナル「EA-1」は2003年発売)を投入しています。「EA-1 II」は現行モデルの真空管式モノーラル構成フォノイコ「EA-1000」に発展しています。

その後、2015年「EA-1000」(フォノバランス・MCトランス、3筐体)の設計思想を受け継いだ半導体式フォノイコ「EA-500」を投入したのです。フォノバランス伝送(※)に対応し、MCには昇圧トランスで、さらにL/R独立の完全モノ2筐体とすることで、半導体式の最高峰を目指して開発されたのでした。
《 ※フォノバランス伝送とは:カートリッジの発電は元々がバランス動作で、従来のようなアンバランス接続では、バランス型のメリットを損ない、外部ノイズなどが音質に影響してしまっていました。バランス型フォノケーブルを使用することで伝送ロスを最小限に抑え、さらなる高音質が実現できます。 》

一方の「EA-3」は、2010年「EA-3 II」、2014年「EA-300」へ、そして今回ご紹介します『 EA-350 』へと進化したのです。同社の最高級MCトランス「T-2000」のノウハウを盛り込んだMC昇圧トランスを内蔵し、上級機同様フォノバランス伝送に対応した上でコストを抑えることに成功したのです。

昇圧トランス以降の増幅回路は、負帰還アンプの欠点(入力信号と出力信号を常に比較し、その差を増幅するため、時間遅れやTIM歪等を発生)を回避するため、オールディスクリートV-I/I-V変換による全段対称無帰還型で構成されています。

構成部品にも上級機並のこだわりを見せており、金属皮膜抵抗やマイカーコンデンサー等の定評のある高音質部品を使用。平滑コンデンサーにはニチコン社製の最高級オーディオグレード品、電源トランスには大容量Rコアトランスを2個使用し、左右独立電源としています。

機能としては、CR2段の無帰還型ローカットフィルターで反りのあるレコードに対応。EQ補正カーブは、ステレオ用RIAAに加え、2種類のモノラル専用を加え3種類備えています。

鉄心入りMCカートリッジの消磁回路(デガウス)も搭載。入力端子は3系統を装備しており、それぞれMM/MCの切り替えが可能です。そしてその内の入力:1、2はフォノバランス伝送にも対応しています。

デザインも同社の高級機並にエレガントで、フロントパネルは10mm厚スラントアルミパネル、1.6mm厚の銅メッキ鋼鈑シャーシなどで構成された強靭な筐体構造を採用し、剛性の確保と磁気歪の低減を実現したとしています。

サウンドは、アナログレコードの情報を余すことなく拾い出し、音楽の躍動感、ダイナミクス、陰影等の表現に優れており、優雅で圧倒的な臨場感、見通しの良い音場、高分解能、高 S/N で、プリメインアンプ内蔵のフォノイコとは次元の違う、本来のアナログサウンドの素晴らしさを存分に楽しめます。


■ パッシブプリアンプ(コントロールマイスター)『 CM-2000 』

2009年発売のトランス(オートトランス)と精密抵抗を組み合せた、特許技術のハイブリッド音量調整機構を搭載したパッシヴアッテネーター「CM-1」。
2011年にはトランスのコアサイズや積層コアの厚みなどを再設計した「CM-1000」にグレードアップ。そして今回、回路や構成パーツを大幅に変更するとともに、バランス入出力端子を装備して『 CM-2000 』として発売されました。

プリアンプの本来の役割は、入力切替とパワーアンプに信号を送り込むことですが、ラインレベルの入力は既に2ボルト前後の電圧があり、プリはパワーアンプがクリップしないように、信号を絞ることが目的になってしまっています。これでは増幅率がゼロでも良いことになってしまい、パッシブ式のアッテネーターをプリの代わりに使うケースもありました。

しかし、一般的なパッシブ式アッテネーターは、音の純度は高いものの音が痩せてしまい、微小レベルでの信号の欠落が発生して、どうしても情報量が少なくなる傾向がありました。この解決策としてフェーズメーションが考え出したのが、ハイブリッド型パッシブアッテネーターという訳です。

同社はトランスを使用しながら、小レベル時には抵抗分割型を併用するハイブリッド型に辿り着いたのでした。
具体的には0~-20dBまではトランスの中間タップから取ることで14ステップの出力を得、これを2個の抵抗で分割することで32通りの組合わせを作って出力し、合計46ステップの出力調整ができるのです。0~-34dBまでは1dBステップ刻みで調整でき、無限0の手前-80dBまでスムーズな音量調整を可能としています。

さらに『 CM-2000 』は、「CM-1000」の入出力がアンバランスのみであったのを、完全バランス対応へと発展させたのです。Hot側とCold側の2つのATT用巻線を一つのトランスに巻いた、新設計のバランス用のトランスを新たに開発。アンバランス入力時もコールド信号を生成することでバランス出力を可能としたのです。

さらにトランスのコア材は、従来の0.2mm厚パーマロイを極薄の0.1mmスーパーパーマロイに、巻線も従来のOFCからPC-TripleCのポリウレタン線という特注線材にグレードアップ。
シャーシも鋼板に銅メッキした2mm厚とし、トランス付近には磁気シールドを施すなど、徹底的に外部からのノイズや誘導ハム・磁気を遮断した構造としています。

入力はバランス・アンバランスともに3系統、出力はバランス・アンバランスともに2系統装備しており、同時出力も可能です。
端子にはFURUTECH製ロジウムメッキタイプ、インシュレーターにはTAOC製のハイカーボン鋳鉄を使用し万全を期しています。内部配線も同社の執念さえ感じる、ため息が出る程の素晴らしい仕上がりです。



アッテネーター式とは思えない厚みを伴った豊かなサウンドで、情報量は圧倒的に多く、空気感を伴った鮮明な解像度、音の粒立ちも見事なものでした。
どこまでも伸びる超広帯域再生、S/Nやセパレーションの良さは、さすが増幅回路を持たないアッテネーターならではと感じました。また透明度の高さやストレートなサウンドは信号経路のシンプルさから来るものと納得させられました。

とにかく従来の増幅回路を積んだプリアンプが、いかに本来のサウンドに色付けしていたか、改めて考えさせられました。『CM-2000』は超一流のプリアンプに匹敵、いやある意味それを超えた、新世代のプリアンプだと思います。


■ 最後に
今回ご紹介した、フォノアンプ『 EA-350 』も、コントロールマイスター『CM-2000』も、フェーズメーション技術者のトランスに対する執念のようなものを感じました。(あさやん)


2019年1月 7日 (月)

ラックスマンが放つ第二世代のアナログプレーヤー『 PD-151 』

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、ラックスマン 第二世代のアナログプレーヤー『 PD-151 』をご紹介! アナログならではの素晴らしさを十分体現させた上で、様々な手法でコストダウンを成し遂げています。



■ ラックスマン アナログプレーヤーの歩み

ラックスマンから2011年、実に28年ぶりに発売された「PD-171(アーム付)」。2年後の2013年、この「PD-171」をベースに、モーターや駆動回路、軸受け部など、さらに正確で安定したレコード再生を実現するために、数多くの箇所の改良を図ったアームレスタイプの「PD-171AL」。そして翌2014年、トーンアームの交換が可能なアームベース構造を採用した、「PD-171」のブラッシュアップモデル「PD-171A(アーム付)」と続きました。

そしてアナログブームにも乗って、比較的高単価にもかかわらず、いずれも異例のヒットとなり、ラックスマンがアナログに強いメーカーであることを強烈に印象付けました。

しかし経験豊かなオーディオファンにとって、かつてCDが登場するずっと以前、1975年発売の「PD121」(写真)や「PD131」、そして1977年「PD441」「PD444」(いずれもダイレクトドライブ)、その後1980年バキューム式の「PD300」、同じく1983年発売の「PD350」(いずれもベルトドライブ)を最後に、CD発売(1982)以降、同社は完全に軸足をCDプレーヤーに移したのでした。


「PD121」

かつてのラックスマンのアナログプレーヤーは、そのほとんどがアームレスであり、当時人気のSMEのトーンアーム「3009シリーズ」を装着した姿はとても優美で、今でも語りぐさになっている程素晴らしいデザインでした。筆者も大いに憧れたものです。

またバキューム式ディスクスタビライザーを搭載したプレーヤーは、ターンテーブルとレコードを一体化するため、その安定感や信頼感は抜群で、アナログ末期の当時、一世を風靡しました。

半世紀以上ぶりに順調な再スタートを遂げたラックスマンのアナログプレーヤーではありますが、如何せんアーム付きの「PD-171A」は50万円(税別)近くになってしまい、一般ユーザーはもちろん“もう一度オーディオ世代(リターナー)”にとっても、おいそれとは手が出せない価格になってしまっていました。

そんな中、「何とか性能を落とさずにコストダウンできないか」との思いから開発されたのが、今回ご紹介します『 PD-151 』という訳です。


■ 『 PD-151 』に迫る

同社にとっては第二世代とも言える「PD-171A」の下位クラスのプレーヤーを出すことは至難の技であったと推測されます。それは完成度の高い「PD-171A」の性能を犠牲にすることなく、如何にコストダウンを図るかだったのです。アナログ全盛期とは違い汎用部品が少なく、部品の調達難度が高いため開発には困難を極め、結局構想から5年の歳月がかかったとのことです。それではその成果をじっくり見てまいりましょう。

【トーンアーム】ある意味アナログプレーヤーの要とも言えるトーンアームは、「PD-171A」と同じJELCO(市川宝石)製シルバー仕上げ特注品(※)を採用。このクラスに搭載するアームとしては異例の高級アームです。やはりヘッドシェル交換のできる本格的ユニバーサルタイプにこだわったことから、ここは譲れなかったのでしょう。(※ トーンアームJELCO「SA-250」は現在市販されていませんが、単品販売されていた当時の価格は9万円前後でした。)

LUXMANロゴ入りマグネシウム合金ヘッドシェルが付属しており、ほとんどのカートリッジ(別売)がお使いいただけます。さらに別売のヘビーウエイト「OPPD-HW1(部品扱い)」をご購入いただけばオルトフォンのSPUタイプもお使いになれます。

【ターンテーブル】一般的なアルミダイカスト(鋳物)製ではなく、「PD-171A」同様アルミ削り出しを採用。さすがに重量は5kgから4kgに軽量化はされていますが、バランスの崩れることのない削り出しにし、さらに外周に肉厚をとることで慣性モーメントも確保しています。

【モーター】トルクの大きいブラシレスDCモーターを新規に開発。軸受けのボールベアリング(低振動・低ノイズ)も音響用を採用した本機専用です。モーター制御はホール素子(磁気センサー)で常時監視して基準クロックと比較して加減速を行います。軸受け(形状を除く)とスピンドルの素材・構造は「PD-171A」と同一です。

【筐体構造】10mm(「PD-171A」は15mm)のアルミ一枚板のトップパネル(天板)に、すべての内蔵部品を吊り下げる形をとっており、これは従来の上級機でのアンダースラング構造を踏襲したものです。内部の振動にも、外部からの振動にも強いことから採用されたのです。

さらに振動源のモーターやトランスのフローティングに、新たに「ハイダンピングラバー」という振動吸収材を採用することで、内部で発生する振動の悪影響を回避でき、ノイズフロアが下がり音場がクリアになったとのことです。

【キャビネット】
「PD-171A」のウッドキャビネット(内部に板金を入れて強化する必要があった)ではなく、構造が簡単で、剛性が高い板厚1.6mmの板金シャーシとしています。これによりハウリングマージンも十分確保でき、コストダウンにも繋がったようです。

【インシュレーター】
新規に金型を起こしたインシュレーターは、さすがに「PD-171A」のように天板直結ではなく、強固な2mm底板に取り付けられています。このためインシュレーター内部には、振動を熱エネギーに変換する、制振効果の優れたゴムを新たに採用し、再生時のS/Nも十分確保できたとしています。

【機能】
天板は非常にシンプルで、アーム、ターンテーブル、モータープーリーだけのマニア好みの機能美を発揮。操作部は同社では前述のバキューム式の「PD300」以来となる、前面配置されています。33、45、78の回転数切替と各回転数独立の回転数調整機能を装備。

背面は電源ケーブル(JPA-10000付属)が交換可能で、フォノケーブルも一般的な「DIN→RCA」とすることでいずれも将来的にグレードアップが可能です。ただ惜しむらくはダストカバー「OPPD-DSC151(部品扱い)」が別売(5万円/税別)で高価なことですが、現物を見ると4mm厚の丈夫なアクリル製で高級感は十分あります。


■ 最後に

日本橋1ばん館で短時間ですが、カートリッジにDENON「DL-103R」を取り付け試聴しました。

試聴会等で以前聴いた「PD-171A」の印象は、いかにもアナログチックな艶やかさがあり、濃密感・量感豊かなサウンドで、音場が広く・深く、音楽に没入できる本格的なレコード再生が楽しめるサウンドでした。

一方今回の『 PD-151 』は、全体的に若々しさが加わり、明るく、吹っ切れたサウンドは、アナログの魅力や凄さをダイレクトに伝えてくれました。音楽から一切の曇りを取り去り、演奏の生々しさを伝えてくれました。

勿論価格差が無いとは言えませんが、よくぞここまで価格を抑えられたと感心します。『 PD-151 』はハイエンドクラスのCD/SACDプレーヤーでも絶対に味わえない、音楽の奥深さや生々しさによって、アナログならではの素晴らしさを十分体現させてくれました。

保守的で完成度の高い「PD-171A」。思い切ったデザインと様々な手法でコストダウンを成し遂げた『 PD-151 』。この20万円の差をどう見るか悩む所です。

『 PD-151 』こそ、アナログを知り尽くした“オールドマニア”や“オーディオリターナー”にとっては、待ちに待ったプレーヤーの登場です。(あさやん)

【別売品(部品扱い)】~部品にて取り寄せ可能です。会員ページ『連絡帳』にてお問い合わせ下さい。
*ダストカバー「OPPD-DSC151」 ¥50,000(税抜)
     PD-151専用、4mm厚アクリル製、カムサポート式ヒンジ装備

*ヘビーウエイト「OPPD-HW1」 ¥9,000(税抜)
    カートリッジ自重9~19gまで対応

2018年9月 7日 (金)

遅れてやって来たアナログプレーヤーの雄! "プロジェクト社"のラインナップがさらに充実! ~ 本格的にアナログをやってみようとお考えの方にこそおすすめ! ~

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、本物のアナログの世界を味わいたい方におすすめの"プロジェクト社"のプレーヤーをご紹介! その前に、ここ数年来の「アナログブーム」とは何だったのかを今一度、振り返ってみたいと思います。




■ アナログブームとは!?

アナログがここ数年ブームと騒がれ、一般のマスコミで次々取り上げられました。それにアナログ未経験世代が飛びつき、数千円から2~3万円台の普及クラスのプレーヤーが一時期爆発的に売れました。しかしこの1年ほどは、そのブームが嘘のように静かなアナログオーディオ市場となっています。完全にブーム以前の状態に戻ってしまった感さえあります。

この今回のアナログブーム(※)は何だったのでしょう?筆者なりに考えてみました。※アナログブームは2000年前後にも一度ありました。

ブームの始まりは2014年、オーディオファンがPCオーディオやネットワークオーディオ、一般の方はDAP(デジタルオーディオプレーヤー)やスマートフォンによるヘッドホンリスニングが最普及期を迎えた丁度その頃でした。当時一部のオーディオマニアを除いては、誰もがそれらのデジタルサウンドで十分満足していたのでした。

そんな折り、アナログレコードを始めて聴かれた方がそのサウンドの魅力に驚き、SNSなど様々な媒体で、その噂が拡散された結果、マスコミが取り上げ、さらにブームに拍車が掛かったのだと考えられます。そして、中国製を中心にした廉価なプレーヤーが大量に出回り、ネット販売市場は言うに及ばず、街の最新グッズのお店やレンタル店など、あらゆるルートで販売されたのでした。

しかし、ブームとは"熱しやすく冷め易い"のが常で、昨年(2017)あたりから急速にそのブームは下火になってしまったのでした。

確かにアナログレコードは、デジタルに慣れた耳には温かく血の通った音に聞こえたのでしょう。でもそれは果たして、レコードが本来持っているはずのポテンシャルの何%出せていたのでしょうか。ペラペラのターンテーブル(プラッター)、非力なモーター、軽量で華奢なキャビネット、お粗末なカートリッジやアームだったのですから・・・。しかもレコードクリーナーなどのメンテナンス用品も往年の種類の比ではなく、しかもビギナーには高価過ぎたのでした。


■ プロジェクト社のポリシーは「ハイレベルな音質」を" リーズナブル "に!

そんなピークを過ぎようとしていた、昨年(2017)6月、プロジェクト(正式名Pro-Ject Audio Systems)製品の輸入元が、ナスペックからD&M(株式会社ディーアンドエムホールディングス)に引き継がれました。それは丁度プロジェクト社の創業25周年のタイミングと重なってのディストリビューターの変更だったのでした。

プロジェクト社は、創立者Heinz Lichtenegger(ハインツ・リヒテネガー)氏によって1991年にウィーンに設立されたオーディオメーカーで、同社のポリシーは"シンプル・イズ・ザ・ベスト"が基本で「ハイレベルな音質」を"リーズナブル"に音楽ファンに提供することだと言います。

また同社は、自社製品だけではなく世界各国のアナログメーカーに、プレーヤーやトーンアームを供給してきており、他社に比較してコストパフォーマンスに優れた製品が提案できるのです。もちろんプーリーや駆動ベルトなどのパーツ類も全部自社生産です。

再登場の第一弾は、ビートルズの伝説的名盤の誕生から50年を記念して作られた特別仕様の「ESSENTIAL-3SGT」で、それに続いて発売された『 The Classic 』が国内で大ヒットとなり、プロジェクトのプレーヤーがマニアの間で急速に注目を集めるようになったのです。※ブログ:「創業25周年記念の本格的アナログプレーヤー『 The Classic 』登場!!~プロジェクト・オーディオの輸入元がD&Mに!~」

『 The Classic 』は、懐かしい伝統的な箱形のフレームデザインを踏襲したモデルです。コンパクトでシンプルかつエレガントな少し懐かしさを覚えるようなデザインで、かつてのベストセラー機であったトーレンスの「TD166MKII」の「シンプルで洗練されたデザインのプレーヤーの再現」を目指したのだともされています。創業25周年記念のプレーヤーでもありました。

しかし『 The Classic 』は単にリバイバルや名器の復活を狙っただけではなく、各部に最新技術を投入して、それらを見事に昇華して製品化されていました。さらに究極の速度安定性を目指して、低ノイズのACモーターを利用したベルトドライブ方式を採用し、カップリング・インシュレーターや新設計のトーンアームを搭載するなど魅力的な製品となっています。

続いて、第一弾の「ESSENTIAL-3SGT」の原型モデルでもある「ESSENTIAL-3」(ブラックとレッドの2色)、ビートルズの伝説的ツアーのオリジナル・チケットとパンフレットのコピーをモチーフとしたデザインの特別仕様の「1964」を発売しました。

そして今年(2018)になって3月にThe Rolling Stonesとのコラボレーションモデル「ROLLINGSTONES」、続いて5月に『2XPERIENCE(正式名:2Xperience SB S-shape)』、6月に『1XPRESSION(1Xpression Classic S-Shape)』、さらに7月『XTENSION9(Xtension 9 S-shape)』と弟機『XTENSION9EVO(Xtension 9 Evolution)』と立て続けに発表したのです。

それでは『2XPERIENCE』『1XPRESSION』『XTENSION9』を順にレポートします。


■ 『2XPERIENCE』


ターンテーブルの設計に25年の経験を注ぎ込んだと言う「2Xperience」は、 ベルトドライブの概念に基づいて電子速度制御による精密モータの追加と、ハイエンド 9inch S字型トーン・アームを採用。創業者自身一押しのプレーヤーです。

筐体は密度が高く重量のある2種類のMDFを接着。プラッターのメイン素材もMDFで、サブ的にビニールを使っていると言います。理由はレコード自体と同じ素材で、これに勝るモノは無いとのことです。それはサンドイッチ構造をとっており、下の2層がMDF、その上に4mm厚のビニールを使っているのです。

そのビニールは、レコードプレスの会社から購入したリサイクルのビニールを溶解して、MDFの基礎部分と一体化(ターンテーブルマットとして機能)させた上で、MDFを肉抜きしてダイナミックバランスを取っているとのことです。これにより上位機のアルミに肉薄したプラッターになったとしています。

トーンアームには、日本人好みのスタティックタイプの 9インチ S字型アームを採用(ヨーロッパでは9割がストレートアームだそうです)し、素材のアルミパイプ特有の8~12Hzの低周波共振を避けるため、カウンターウェイトの取り付け方にも配慮したとしています。ターンテーブルはハイグロスブラック仕様で、アクリルダストカバーが付属しています。


■ 『1XPRESSION』


筐体がMDF製でハイグロスブラック仕上げでカートリッジレスです。同社としては初代「Pro-Ject1(1991年発売)」から数えて6代目にあたるプレーヤーです。ベルトドライブ方式で、低ノイズACモーターに効率的なモーターデカップリング、高精度DC駆動型ACジェネレータ(ACを一旦DCに変換し更にACにする)を採用し「最高の定速性」を得るとともに、AC電源のノイズの影響も排除しています。

トーンアームは8.6インチS字(寸法218.5mm)を搭載し、もちろんヘッドシェルは着脱可能で、3~9gのMM/MCカートリッジが装着可能です。新たに導入したジンバル設計ではカウンターウェイトが共振を減衰し、カートリッジの種類を問わず最適なパフォーマンスを実現します。

複雑なメイン・プラッター構造は、この価格レンジにはないもので、共振挙動を最適化するため、プラッターは300mm径のアルミニウム製で、アルミニウム合金のサンドイッチ構造には、最先端の熱可塑性エラストマー(TPE)を用いた低共振設計としています。

本体台座部のMDFとTPE採用のインシュレータで共振を減衰させており、インシュレータは高さ調整も可能です。ワウ・フラッターは0.14%と安定した回転を実現、もちろんダストカバー付きです。


■ 『XTENSION9』


もちろんいずれもベルトドライブで、筐体には金属顆粒を充填したMDFシャーシを採用して、高質量と非共振を実現しています。インシュレーターにはメインボディを台座から分離する磁気フットを採用、重量級16kgのプレーヤー本体とを組み合わせる事で、"重量負荷"と"浮遊するターンテーブル"の原理を兼ね備えたとしています。

プラッターは単一金属ではなく、熱可塑性エラストマー(TPE)で制振した合金を新たに採用し、リサイクルのビニールを上面に接着することで、マットの役割を果たし、サンドイッチ構成にした上で精密にバランスをとっています。重さは5.4kgにも達しています。

プラッターは、重量を軽減(6割程度)する目的で、マグネティック・フローティング方式(ネオジウムの反発を利用)をとっており、反転セラミック玉軸受(スピンドルの下にベアリングボールが付いている)を使って無音とも言えるほどの静粛さを確保しています。

さらに、800gの重量級のスタビライザーが付属しており万全です。回転数は33/45を電子制御でスピード可変が可能で、ワウ・フラッターは±0.01%と立派な数字です。もちろんダストカバー付きです。

『XTENSION9』は日本向けとも言えるアルミニウム製S字型トーンアームを搭載で、ヘッドシェルは着脱可能で、カートリッジ(自重:4.0~14g)の交換も可能です。キャビネットはこれも日本人好みの、ツヤ無しのウォールナット仕上げです。

一方の『XTENSION9EVO』は、内容的には『XTENSION9』と全く同様ですが、トーンアームは9インチのカーボンファイバー製(230mm)で4種の重量別カウンターウェイトが同梱されています。キャビネットはツヤのあるメープル仕上げになっています。


■ 最後に
この様にプロジェクトのアナログプレーヤーは、海外製としては価格設定がリーズナブル(ヨーロッパでの値札に近いとのこと)で、しかも日本のマニアが好む、海外製としては希有なS字型アーム(『XTENSION9EVO』以外)を搭載しており、カートリッジの使い分けができるプレーヤーです。

普及クラスのアナログプレーヤーからアナログの素晴らしさを実感され、これから本格的にアナログをやってみようとお考えの方にこそプロジェクトのプレーヤがおすすめです。

もちろんベテランのオーディオファンには、お持ちのカートリッジが使え、過去のDD(ダイレクトドライブ)では味わえなかった本物のアナログの世界がプロジェクトのプレーヤーで実現することでしょう。(あさやん)

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