ハイエンド注目製品はこれだ! Feed

2018年12月 2日 (日)

【この機会に是非オーディオ入門を!】デノンの新世代エントリー「800シリーズ」のご案内です!


みな様、こんにちは!
冬と言えば"室内でオーディオを楽しむ"派のとうふです!

暦は師走。本年も残すところあと1ヶ月ですね!
毎度の事ですが年賀状の準備はお早めに頂かないと。。。いざと言う時に「インクが無い!」と言う事態になりますので。。。
そんな交換インクが豊富なジョーシンWebのページはこちらより!

さて、オーディオ界隈の話題と言えばそう!『オーディオ銘機賞』が先日発表されました!
受賞モデルの中には以前にハイエンドブログでもご紹介したDALIの"OBERON"や、B&Wの"新600シリーズ"も挙がっています。
上位モデルの技術を贅沢に採用しながらも、価格を抑えたニュー・エントリーたち!
受賞もむしろ「当然でしょう!」と思わなくもありません。

ハイエンド製品はどんどん高額化していく中、エントリーモデルでも油断できない表現力を持つ顔ぶれが増え、私的には非常に嬉しい限りです!
・OBERONのご紹介ハイエンドブログ記事はこちら
・新600シリーズのご紹介ハイエンドブログ記事はこちら

そんな『手に入れやすい価格帯、だけど表現力は素晴らしい』スピーカーに組み合わせるのにいつも悩むのがアンプやプレーヤーの選択肢なのですが。。。
今年はプレーヤーやアンプにも『手に入れやすい価格帯、だけど表現力は素晴らしい』製品が受賞しているのです!!

それがCDプレーヤーの

デノン
CDプレーヤー
DCD-800NE



次にネットワークプレーヤーの

デノン
ネットワークプレーヤー
DNP-800NE



そして最後にプリメインアンプの

デノン
プリメインアンプ
PMA-800NE

 
新世代コンポーネント「800シリーズ」です!
構成をシンプルにする事で価格を抑え、しかし2500NEや1600NE等上位モデルの技術をふんだんに採用

末尾のNEとはNew Era(新世代)。
その名に相応しい、新世代のニューエントリーとして価格以上のパフォーマンスを発揮します。

上位モデルの譲りの技術、表現力を引き継ぎつつも価格を抑えた意欲作。

「これから据置オーディオ導入を検討しているんだけど。。。」
という入門の方や、
「以前据置オーディオを楽しんでいて、久々に据置オーディオを再開したい」
「セカンドシステムにそれほど予算はかけたくないが、もちろん表現力には妥協したくない」
という方にもきっとご満足いただけるでしょう!

もちろん!DALIの"OBERON"や、B&Wの"新600シリーズ"との相性も抜群!
価格以上に"オーディオの楽しさ"を体感頂けるセットとして強くお薦めします!

この冬、据置オーディオを導入をお考えの際は是非ご検討くださいませ!

それではいつもお買い得な「Joshin Web」でお待ちしております。

2018年12月 1日 (土)

YAMAHAオーディオ技術の集大成! プリアンプ『 C-5000 』パワーアンプ『 M-5000 』登場! ~フラッグシップ「5000シリーズ」にセパレートアンプを追加 ~

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
ヤマハが "真に豊かな音楽体験と深い感動の実現" をテーマに開発したフラッグシップ「5000シリーズ」に、プリアンプ『 C-5000 』と、パワーアンプ『 M-5000 』が登場します。 ヤマハ東京事業所の試聴室での試聴を踏まえ、レポートしてまいります。




■ 総合音楽メーカー ヤマハ

ヤマハは本来、楽器製造メーカーであり、今ではコンサートホールの設計を行うなど、様々な分野で音と音楽に深く関わっています。筆者の記憶では同社が初めてオーディオコンポーネントを発売したのは1970年代初頭で、プリメインアンプ「CA-700」や、耳たぶ形のNS型ウーファーを搭載した後面開放の大型フロア型スピーカーだったと記憶しています。しかし正直それらには食指が動きませんでした。


CA-1000

筆者が本格的にオーディオに取り組み始めた学生時代(1973年頃)、まず最初に購入したのが、実はヤマハのプリメインアンプ「CA-1000」でした。それは同社が本格的にオーディオに参入した記念碑的な製品で、当時まだオーディオ知識の乏しかった筆者の選択理由は、ズバリそのデザインに惚れ込んだからでした。使い始めて、そのA級動作(パワー段のA級/B級の切換可)での音質の素晴らしさや機能の豊富さがわかったというのが正直な所です。

余談ですが、筆者が「CA-1000」を購入したのが、実は、上新電機の日本橋南店(当時オーディオ専門店)でした。今となっては何か縁を感じてしまいます。

さらに、その数年後アンプをグレードアップすべく購入したのが、同じくヤマハのハイエンド・プリアンプ「C-1」に次ぐ第2弾で、大ヒットし一世を風靡した薄型プリアンプ「C-2」でした(その後C-2a、C-2Xと続きました)。「C-2」に決めたのは、音質の良さでの判断はもちろんでしたが、こちらも黒のシンプルで精悍なデザインに惚れ込んでのチョイスでした。

さらに余談ですが、筆者はまずはデザインから入り、結局の所、両機が奏でる当時"ヤマハビューティ"と呼ばれたナチュラルで爽やかなサウンドに惚れ込んだのでした。

さて、話を戻します。そんな総合音楽メーカーのヤマハが、"真に豊かな音楽体験と深い感動の実現" をテーマに開発したフラッグシップが"5000シリーズ"『 C-5000 』『 M-5000 』です。筆者は某日、ヤマハ東京事業所の試聴室で両機の開発意図の説明を受け、「NS-5000」を使用して試聴してまいりました。以下はそのレポートです。


■ プリアンプ『 C-5000 』

まずは注目のデザインですが、2色あるフロントパネルの内、シルバーの『 C-5000 』は、前述の「CA-1000」を彷彿とさせ思わず触れてみたくなる、オーディオ心を大いにくすぐる、繊細かつ優美なデザインです。一方のブラックは、上半分に「C-2」の雰囲気を残しつつ、重量感かつ存在感のあるデザインに仕上がっています。


まず説明を受けたのは、【ブックマッチ・コンストラクション】で、写真ではリアパネルの端子群を鏡に映したのかと錯覚しそうですが、これは左右の端子を上下完全に対称としているためです。さらに内部のオーディオ回路や、各ステージへの給電部を組んだ左右各1枚の基板を、背中合わせに重ねて配置。これをブックマッチ・コンストラクションというのだそうです。

基板は左右対称に組み上げ、プリントパターンが向き合うように二つ折りにすることで、信号の流れが同一方向になるとともに、信号や電源経路の最短化を図り、チャンネル間の音質差や相互干渉を限りなくゼロにできたと言います。この画期的なアイデアこそ、ヤマハの本機に掛ける心意気、本気度を感じます。

これはまるで本を閉じるような構造である事から名付けられたのですが、バイオリンやギターなど、楽器の構造からもヒントを得て生み出した機構だということです。ここがヤマハならではの目の付け所です。

その経路の左右独立化、左右等長化は電源回路にも及び、特性を揃えた【銅メッキケース封入大容量トロイダル電源トランス】を左右独立で搭載。トランスの間に上下二層(上段:Lch、下段:Rch)の整流回路を置くことで、理想的な最短・等長の給電を行っています。さらに給電ラインには3.5スケの太径ワイヤーと、通常使われるハンダ付けではなく、真鍮製ネジによるネジ止め仕様とすることで電源系のローインピーダンス化を図るという徹底ぶりです。

そして【全段バランス増幅】、ここにも徹底ぶりが伺えます。3系統あるバランス入力の内1系統はフォノ入力用でこれを使用し、MCヘッドアンプやフォノイコライザーまでバランス増幅化することで、フォノ入力からプリ出力まで、さらにはパワーアンプ『 M-5000 』とバランス接続すれば、スピーカー出力までの完全なバランス伝送が完成するのです。

さらにフォノイコライザー、入力アンプ、出力バッファーアンプにもプリアンプ回路としては初めて、同社の提唱する【フローティング&バランス方式】(※)を採用しており、グラウンドに起因するノイズの影響を回避し、純度の高い増幅を実現できたのです。
(※ヤマハの特許技術:全回路をグラウンドから完全に独立させることで、微細な電圧変動や外来ノイズの影響を徹底的に排除。フルバランス伝送との組合せにより完璧な増幅精度が実現します。)

フロントパネルはゴージャスな9mm厚のアルミ無垢、ピアノフィニッシュのサイドウッドを組み合わせています。ポインター(指標)を一体化した、手に馴染む高級感抜群のアルミ削り出しボリュームノブ。レバースイッチは「CA-1000」のスイッチと似てはいますが、「入社2年目の若手技術者が考案した」という操作フィーリングにもこだわった新規構造を導入したものだとのことです。

このように『 C-5000 』は、フラッグシップに相応しい風格と操作感を実現したプリアンプです。


■ パワーアンプ『 M-5000 』

ブラックパネルのデザインは往年の「B-2」をイメージさせるもので、クリスタルガラスをはめた、いかにも精度の高そうなメーターを中央に配した外観デザインは、シルバー、ブラックともに力強く存在感を感じさせる、こちらもゴージャスなものです。

出力段の左右チャンネル/+側-側の計4組の電力増幅回路をグラウンドに対して電気的にフローティングし、プッシュプル動作の完全対称化を実現した【フローティング&バランス方式】を採用し、全回路をグラウンドから完全に分離。電圧変動や外来ノイズの影響を排除できたのです。出力段にはパラレルMOS-FETを装備して、スピーカー駆動力を向上させたとしています。


中央に電源部を、左右にパワーアンプブロックを配置して、音声信号経路と給電経路の両方を最短化しています。シャーシ中央には1200VAもの大容量のトロイダルトランスと大型ケミコンを配置。それら振動を伴う大型重量パーツの質量を機構的に接地させる【メカニカルグラウンド・コンセプト】に基づいて、シャーシ構造と各パーツの固定方法を徹底的に検討したのだそうです。


そして本機(C-5000にも)に採用された新構造のレッグにも注目です。ピンポイント支持とプロテクトを両立した真鍮削り出しの脚を装備。これは「Wind Bell(ウインドベル)」でお馴染みの特許機器との共同開発で、現在特許申請中とのことです。これによりサウンド全体が安定し、実在感ある空間表現力と豊かな低音が実現できたとしています。

定格出力100W×2ch(8Ω)、200W×2ch(4Ω)のパワーアンプ。ブリッジ接続にも対応しており、モノラルで400W(8Ω)をひねり出します。入力は、RCA、XLRバランス各1系統です。

『 M-5000 』は、ヤマハが持つ特許技術やノウハウを惜しみなく投入し、完成したフラッグシップの名に恥じない完成度を実現しています。


さて、『 C-5000 』→『 M-5000 』→「NS-5000」での音質は・・・クラシック音楽では、まずその静けさに驚きました。ホールの隅々まで見通せる様な澄み切った空気感は、試聴室が立派(抜群のS/N)な所為もあるのですが、過去に経験のないレベルでした。

ジャズサウンドでは、録音スタジオに飛び込んだ様な生々しさ、突き抜ける様な伸びやかさに感動させられました。ミュージシャンの立ち位置が正確に表現され、グルーブ感もひしひしと伝わって来たのです。

そしてボーカルに至っては、中央にすくっと立ち感情豊かに歌う様が目に見えるようでした。女声ボーカルは優しく滑らかに、男声ボーカルは厚みのある豊かな声が響きました。

そして最後に、来春(2019年)発売予定の"5000シリーズ"のアナログプレーヤー『GT-5000』をソース源として、カートリッジ(原理的にバランス)からの完全バランス伝送によるサウンドには強い衝撃を受けました。そのリアル感、吹っ切れ感、そして空気感に感動以上の、ある意味恐ろしささえ覚えました。



■ 最後に
"5000シリーズ"こそ、音楽を知り尽くしたヤマハのオーディオ技術の集大成と言えるコンポーネンツです。アキュフェーズ、ラックスマン、エソテリックに続く、本格的国産セパレートアンプの登場です。(あさやん)

※『GT-5000』については予約開始後このコーナーで取り上げる予定です。

2018年11月29日 (木)

待ちに待った iFiのフラッグシップUSB-DAC『 Pro iDSD 』がついに登場!

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、PCオーディオマニアにおすすめの「一粒で五度も十度も美味しい」究極のデジタル機器 iFiオーディオのUSB-DAC『 Pro iDSD 』を取り上げます。
コンパクトなボディに最新技術やトレンドを詰め込み、PCオーディオの最先端を走り続けて来たiFiオーディオの集大成ともいえる製品です。




■ 『 Pro iDSD 』がついに発売

iFiオーディオより、注目の新製品USB-DAC/ネットワークプレーヤー『 Pro iDSD 』が発表されたのが今年(2018)6月のことでした。その衝撃的で圧倒的なフィーチャーに筆者を含め、多くのPC&ネットワークオーディオファンが驚かされ、その発売が待たれていました。

「nano iDSD」でDSD:11.2MHzを実現し、PCオーディオのその後の流れを大きく変えたiFiオーディオが、更なる高みを目指して、最新トレンドを追求しつつ、お家芸のデジタルはもちろんのこと、アナログ部分においても同社独自の魅力を追求し、ついに発売に漕ぎ着けたのです。その『 Pro iDSD 』の数々の最新性能と魅力に迫ってまいります。


■ iFiオーディオ

iFiオーディオは、イギリスの伝統あるハイエンドオーディオメーカー「AMR(Abbingdon Music Research)」を母体とするPCオーディオメーカーです。同社の理念は、「コンピューターやモバイルに親和性を持つ新しい世代に向けて、従来のオーディオの枠組みにとらわれない発想により、ハイエンド製品の技術を満載した製品をリーズナブルな価格で提供すること。」としています。

その理念の通り、iFiオーディオの製品群は、そのグレードと価格帯によって「nanoシリーズ」「microシリーズ」「Proシリーズ」に分けられており、 『 Pro iDSD 』はトップグレードの製品です。同社製品はいずれもこれまで、コンパクトなボディに最新技術やトレンドを詰め込み、PCオーディオの最先端を走り続けて来たのでした。その集大成となるのが本機 『 Pro iDSD 』です。

『 Pro iDSD 』は単なるUSB-DACではなく、バランス駆動に対応したヘッドホンアンプであり、アナログの可変出力を選択すれば高性能プリアンプにもなり、さらに同社初のネットワークプレーヤーでもあります。

DNLAやAirPlayにワイヤレスで対応し、ストリーミングによる音楽再生、micro SDカードやUSBメモリーでのファイル音源再生も可能で、機能はまさにてんこ盛り状態です。それでは、『 Pro iDSD 』のハイエンドオーディオ機器としての魅力を順に探っていきます。


■ 『 Pro iDSD 』の魅力とは!

★PCM:768kHz、DSD:24.6MHz(DSD1024)への対応
他の追随を許さない圧倒的なハイレゾ再生に対応していますが、それだけではありません。『 Pro iDSD 』のデジタル部は、4基のバーブラウン製DACチップをスタックすることで、最大8組の差動信号を引き出す構成を取っており、入力信号を内部のFPGA(設計者が構成を設定できる集積回路)を用いた独自のアルゴリズムにより、最大DSD45.2MHz(DSD1024、つまりCDの1024倍)にアップサンプリングした上で、D/A変換する「DSD1024マスタリング機能」を搭載しています。

しかもこのアップサンプリング機能は、後述のネットワーク入力時にも適用できるため、あらゆる音源をDSD1024にアップサンプリングして聴けるという、史上初の機能を搭載しているのです。

★GE製5670×2本を用いたA級・真空管バッファ搭載
『 Pro iDSD 』のユニークな機能として、アナログ出力モードが3種類用意されていることです。一般的なJ-FETを用いた半導体回路を動作させる「ソリッドステート」モード、GE製5670を採用した回路のみを動作させる「真空管」モード、そして前者のNFBを最小限に抑えて動作させる「真空管+」モードの選択が前面パネルで可能です。

高解像度でストレートな「ソリッドステート」モードから、多少丸みを帯び低域が豊かな「真空管+」モードまで、デジタルとアナログ両面の魅力が味わえ、お好みのサウンドで楽しめます。

★フェムト(1000兆分の1)秒精度のグローバル・マスター・タイミング(Global Master Timing)クロック装備
すべての入力データはメモリー・バッファーに送られ、ここでジッターが除去され、ソースに含まれていたジッターがDAC出力に伝送されないように取り除かれます。メモリー・バッファーからのデータは、続いて低ジッターのグローバル・マスター・タイミングクロックを用いて再クロックされます。

さらに同社としては初の外部クロックの入出力も装備しており、10MHzのマスタークロック入力も可能です。デジタルの要であるクロック部にも万全を期しています。

★すべての入力(USBを含む)にガルバニック・アイソレーションが施されています
「ガルバニック現象」とは、異種金属が接触した際、それぞれの金属のイオン化傾向の違いによって電流が流れるのですが、この電流が「ガルバニック電流」と言われるものです。金属製のスプーンや銀紙を噛むとピリッとすることがありますが、これが「ガルバニック電流」の仕業だそうです。

本機のガルバニック・アイソレーションは、信号ラインだけではなく、電力やアースラインを含めて完全な絶縁を行っており、USBでの高速伝送時のノイズの混入を防止し、アースループも遮断できたとしています。これにより正確でノイズのない高速伝送が実現できたのです。

★構成パーツには信頼性で多くの日本製を使用
ALPS(アルプス)製の第一級のモーター駆動式ロータリー・ボリュームを搭載しており、これを使うことで 『 Pro iDSD 』はフル・バランス仕様となっています。またコンデンサーにも、低音のダイナミック・パフォーマンスを最大限に引き出すために日本のELNA(エルナー)製の音響用アルミニウム電解コンデンサ「ELNA Silmic(シルミック)キャパシター」を使用。

さらにデジタル部の電源には、超低インピーダンス環境によって高速な電流供給を実現するため「ELNA Dynacap DZ」スーパー・キャパシターが使われており、これらはすべて最高の音質を達成するための「必須部品」としての選択だとしています。

★豊富な入出力端子を装備
入力端子は、USB3.0(Bタイプ)×1、AES/EBU×1、S/PDIF(RCA同軸/丸形光TOSコンボ)×1、BNC(S/PDIFまたはSync入力)×1。

出力端子は、XLR×1系統、RCA×1系統、ヘッドホン出力には、6.3mmと3.5mm(左右GND分離のS-バランス対応)、さらに2.5mmバランス駆動と万全です。筐体は小さい(213×220×63.3mm、1.98kg)のですが、あらゆる入出力に対応しています。

★同社初のネットワークプレーヤー機能
『 Pro iDSD 』はルーターにダイレクトにリンクして、オンライン・ミュージックを再生することができます。従来iFiオーディオはネットワークプレーヤーも、その関連アクセサリーも一切出さず、USB関連機器に集中してきた感がありますが、今回フラッグシップ機にネットワーク機能を初めて搭載してきたのです。今後の展開が楽しみです。

★MQAデコードにも対応予定
今後ファームウェアのアップデートでMQAデコードにも対応する予定(※)とのことです。(※ 現時点ではレンダラー対応かフルデコードタイプになるか内容は不明です。)



■ 最後に
さて『 Pro iDSD 』の音質の狙いは、(~輸入元にお聞きしました。)"Pro"の名が示す通り、モニターライクで鮮度感のあるストレートなサウンドを基本としつつ、真空管ならではの余韻感のある、ふくよかなサウンドも再現可能な懐の深さを持っています。

さらに「DSD1024マスタリング機能」では、しなやかでナチュラルなサウンドが実現し、リアルな音場再現力には他の追従を許さないものがあるとしています。

一粒で二度美味しいどころか、五度も十度も美味しい究極のデジタル機器と言えます。まさに「これでもか!」と思わせる機能てんこ盛り状態のiFiのフラッグシップ 『 Pro iDSD 』。

これだけのフィーチャーを詰め込んで、この価格は決して高くはないと思います。是非最先端のPC&ネットワークオーディオを使いこなす喜びを知っているPCオーディオマニアにお勧めします。

2018年11月27日 (火)

ESOTERICのデジタルプレーヤー『 K-05Xs 』『 K-07Xs 』は"CD回帰派"におすすめ!~ アナログブームの陰で、CDが再度見直されてきています。~

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、"CD回帰派"のオーディオファンにおすすめのESOTERIC(エソテリック) CD/SACDプレーヤー『 K-05Xs 』『 K-07Xs 』をご紹介! 情報量は圧倒的で、CDプレーヤーの進歩を改めて思い知らされました。




■ CD回帰派のオーディオファンに

21世紀に入って、ハイエンドオーディオの新しいソフトとして、SACD、PCオーディオ、ネットワークオーディオ、そしてアナログレコード(リバイバルですが)と次々変遷してきました。

しかし、日本のオーディオファンは、ソフトの物・形としての価値感を重視するため、どうしてもPC&ネットワークオーディオのようなデータ化されたソフトでは、十分な満足は得られなかったのでした。その究極の姿が30cmで紙ジャケのアナログレコードだったのです。

結果、一部のマニア層(今回のアナログブームはアナログ未経験者が中心でしたが)は、本格的なレコード再生に再度取り組まれたものの、音質では十分満足しつつも、ソフトやパーツ類の供給不足、そして高額化で、アナログ全盛期のようにはどうしてもいかなかったのです。さすがにメインソフトの座を奪うことはできませんでした。

過去からの豊富なアナログディスクを所有されている、恵まれたアナログマニアの方は別として、ほとんどのオーディオファンにとっては、結局のところ物・形としての価値感のあるCDやSACDがメインソフトに落ち着くケースが、筆者も含めて多いのではなかったかと思います。

そんな"CD回帰派"のオーディオファンに向けて、ESOTERICが自信をもって発売した、ハイエンド・スタンダードモデル『 K-05Xs 』、ハイエンド・エントリーモデル『 K-07Xs 』をご紹介したいと思います。


■ ESOTERICの強み

ESOTERICのCD/SACDプレーヤー"Kシリーズ"としては、フラッグシップ「Grandioso K1」を頂点に、「K-01Xs」「K-03Xs」、そして今回ご紹介する『 K-05Xs 』『 K-07Xs 』と、実に5機種のハイエンド・デジタルプレーヤーをラインナップしており、これはもちろん世界一の品揃えです。

ESOTERICが他メーカーに比べ、最も恵まれ競争力のある理由は、何と言っても自社でメカが作れることです。そして最上位機「Grandioso K1」のエッセンスである、DACやオリジナルの電流伝送などの最新技術を、惜しみなく下位モデルに注げることです。これは一から同じ価格帯のプレーヤーを設計するより遙かに有利なのは、明らかです。これこそ技術の「トリクルダウン」とも言えるでしょう。


■ 『 K-05Xs 』

まずは、ESOTERICの最新スタンダードモデル『 K-05Xs 』です。初代の「K-05」は2011年に登場し、2015年には「K-05X」に進化し、今回は第3世代に当たります。


"Kシリーズ"の最大の"売り"は何と言ってもターンテーブル方式のローディングメカ「VRDS」です。本機は同方式のメカを搭載した製品では最も低価格の製品です。そのメカの正式名は「VRDS-NEOスーパーオーディオCDトランスポートメカニズム」といい、世界の名だたるハイエンドブランドのプレーヤーにも採用される信頼のメカです。

本機のメカは前作を踏襲してVRDS-NEO「VMK-5」を搭載。回転の慣性モーメントの小さい高精度のアルミ+ポリカーボネイト素材によるハイブリッド・ターンテーブルを採用しています。ブリッジ部は、内部損失の大きいBMC素材とスチールによるハイブリッド構造をとることで、回転振動を大幅に低減しています。

今回の世代交代の"肝"はD/Aコンバーターの一新です。DACチップはAK4490から、同じ旭化成エレクトロニクス社の新型AK4493に変更されています。この結果、USB-B入力では、768kHz/32bitのPCMと22.5MHzのDSD信号まで対応するようになったのです。またUSB接続時は今話題の「バルクペット伝送(※)」にも対応しています。
(※参考:「Bulk Pet」は、転送するデータ量とタイミングをコントロールし、連続的に転送にすることで、送信するPC、受信するD/Aコンバーターとも処理負荷が低減され、音質が改善される。)

上位機同様、34bit DACチップAK4493を複数個組み合わせ、34bit(24bitの1,024倍)「ハイビットD/Aプロセッシング」(※)を採用することで、驚異的な高解像度と際立つ表現力を実現できたとしています。
(※「K-1Xs」はAK4497を使用し35bit、「K-3Xs」はAK4497を使用し34bit)

そしてこちらも上位機から継承し、広大なダイナミックレンジを実現すべく、独自の電流伝送強化型出力バッファー回路「ESOTERIC-HCLD」を採用。スルーレート2,000V/μsという驚異的なハイスピードや瞬間的な電流供給能力を高め、リアリティー豊かな音楽のダイナミズムを再現できたとしています。

さらに『 K-05Xs 』では、PCM信号の最大16倍のアップコンバートや22.5MHzDSDへのフォーマットの変換が可能なD/Dコンバート機能、新たにESOTERICのプリメインアンプ"Fシリーズ"などの対応機種との独自規格のアナログ電流伝送方式「ES-LINK Analog」機能にも対応し、同社ファンには欠かせない機能を搭載したプレーヤーとなったのです。

もちろん同社製品では要である内蔵クロックにも手抜きはなく、本機専用のカスタムVCXO(電圧制御型水晶発信器)を搭載し、ハイエンド機器に相応しい中心精度(±0.5ppm)を誇っています。さらなる高みを狙える外部クロック入力も装備しています。

音質を大きく左右する電源部にも手抜かりはなく、デジタルプレーヤーとしては異例な大型トロイダルトランスと新設計のカスタムコンデンサー330,000μF(0.33F)という驚異的な大容量のスーパーキャパシターEDLCを組み合わせたハイスピードで強力な電源を搭載しています。

アナログ出力は、XLRとRCAを各1系統と前述の「ES-LINK Analog」を装備。デジタルは同軸と光の入出力が各1系統とUSB-B入力が装備されています。独自のスチール削り出しインシュレーターで3点支持、ディスプレイには美しい有機ELを採用。筐体の仕上げはほぼ前作と同じ上品でキメ細かな梨地仕上げとしています。


■ 『 K-07Xs 』

この秋(2018)登場の最新鋭ハイエンド・エントリーモデル『 K-07Xs 』です。こちらも2012年の「K-07」、2015年の「K-07X」に続く第3世代機です。


さすがに本機では上級機に搭載されている「VRDS」メカではなく「VOSP」メカとなっていますが、上位モデルと同一の軸摺動型ピックアップを搭載し、高精度な信号読み取りを実現しています。

メカニズムのハウジング部には8ミリ厚のスチール製大口径スタビライザーを装着し、メカニズムの剛性を高め、ディスクの高速回転による振動を排除することで、安定したデータの読み出しを可能としています。

"肝"のD/AコンバーターのDACチップは上位の『 K-05Xs 』と同様、前作のAK4490から、AK4493に変更されています。USB-B入力で768kHz/32bitのPCMと22.5MHzDSD信号まで対応し「バルクペット伝送」も可能です。

その他、「34bit D/Aプロセッシング」「ESOTERIC-HCLD 」「ES-LINK Analog」強力な電源部もほぼ『 K-05Xs 』と共通の仕様を実現し、ある意味お買い得感があります。



■ 最後に
『 K-05Xs 』『 K-07Xs 』のサウンドには非常に共通した部分が多く、この面からも『 K-07Xs 』の方がお買い得とも言えます。その共通したサウンドとは、全帯域にわたってしっかりした解像度の高いもので、プレーヤー以降のオーディオ機器で如何様にも料理できる癖のないものです。

確かに最上級機に比べると、超が付く低域の切れ味や剛性には若干及びませんが、低域の実在感、中域のクッキリ感、高域の透明感には共通な部分を感じます。さすがに情報量は圧倒的で、CDプレーヤーの進歩を改めて思い知らされました。

USB音源再生やD/Dコンバート機能が更に楽しみ方を広げてくれそうです。ファイルオーディオ、そしてアナログと、酸いも甘いも知り尽くした"CD回帰派"のオーディオファイルにおすすめします。(あさやん)

2018年11月25日 (日)

まだまだ進化&深化を続けるAccuphase『 E-480 』~ セパレート・アンプに匹敵する新世代プリメインアンプの誕生!~

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、アキュフェーズの新世代プリメインアンプ『 E-480 』をご紹介! 高級セパレートアンプに引けをとらないサウンドを実現しています。日本橋1ばん館で従来機「E-470」と比較して、試聴した結果もレポートいたします。




■ アキュフェーズのプリメインアンプの歩み

アキュフェーズのプリメインアンプの初代機は1974年(昭和49年)発売の「E-202」(当時\198,000)で、同社のデビュー作プリアンプ「C-200」とパワーアンプ「P-300」を足して二で割った様なデザインでした。しかしデビュー作が鮮烈すぎて、あまり存在感を発揮できなかったのは否めません。


E-202

やはり、筆者のようなオーディオ歴の長い人間にとっては、アキュフェーズのプリメインとして強く記憶残っているのは、1978年(昭和53年)発売の「E-303」(当時\245,000)で、写真のようにプッシュボタンを多用した、今とはデザイン傾向がかなり異なった製品でした。


E-303

その後、大ヒット作「E-305」(1987年)、その上級機「E-405」(1989年)と続き、海外専用モデルから転用された「E-210」(1995年)で下を、更に「E-530」(2002年)で上を固め、堂々の200番台、300番台、400番台、そして500番台(現在は600番台)の4ラインナップが完成したのでした。その中核をなす400番台で、4年ぶり9世代目に当たるのが新製品『 E-480 』と言う訳です。

筆者自身が近年のアキュフェーズ製品のサウンドに感じるのは、とにかくS/Nが良くなったことで、数字的には極々僅かな差なのですが、一瞬聴いただけで《静かだ》と感じるケースが多いこと。そしてアンプのドライブ能力が向上したため、従来鳴らし難いとされていた大型スピーカーや超小型スピーカーを難なく朗々と《鳴らし切る》場面に遭遇するケースが多いことです。

それでは早速そのあたりを中心に『 E-480 』の進化&深化の程を探ってまいりましょう。


■ S/Nの向上

まずは、アキュフェーズのアンプの説明で頻繁に出てくる"AAVA"について抑さえておきます。"AAVA(音量調整)システム"はアキュフェーズ(株)の特許で、従来の可変抵抗器を使わずに、ゲインの異なる16種類の"V-I変換アンプ"を組み合わせること(16種類の重み付けをし、2の16乗=65,536段階)で音量調整ができる画期的な技術です。

音楽信号を抵抗器を使って減衰させないため、従来高価な可変抵抗器を使用しても避けられなかった信号の劣化や、インピーダンス変化が無いため、高S/Nと低歪みを維持したまま音量調整ができるのです。

さらに『 E-480 』では、ハイエンド・プリアンプ「C-2850」で採用したのと同じ、最も大きなゲインを持つ(最上位ビットの)"V-I変換アンプ"を4回路並列化(従来機「E-470」は2回路)することで、余裕のある動作を実現してセパレートアンプに迫る雑音性能を得られたとしています。

いままでの説明で"AAVA"はデジタル回路ではないかと思われるかも知れませんが、あくまで純粋なアナログ回路であり、デジタルノイズの発生は全くありません。また従来のボリュームにあったボリューム位置での音質変化(絞ると音が悪い、なるべくボリューム位置は9時以上で使うべきなど)がほとんど感じられません。これも大きなメリットです。

この結果、『 E-480 』ではカタログ上のS/N(入力換算雑音)は保証値を掲載しているため、「E-470」と全く同じ値ではありますが、残留雑音電圧の実測値は大幅に向上しているとのことです。


■ ドライブ能力の向上

電力増幅段に使うことで従来から評価の高い、同社としては使い慣れた"パワーMOS-FET"を3パラレル・プッシュプル構成としています。さらに安定した電力を供給するため、大型のトロイダルトランスと新規開発のカスタム仕様の大容量40,000μFのフィルターコンデンサーを採用することで、余裕のある定格出力180W/8Ω、260W/4Ωを実現できたのです。

そして、スピーカーのドライブ能力の向上には欠かせないダンピングファクターを、「E-470」の"500"に対し"600"と20%もアップさせています。

スピーカー保護用の出力スイッチにON抵抗(スピーカーONの時の抵抗値)が非常に低く、ハイエンド・パワーアンプ「A-250」と同じ、信頼性の高い"MOS-FETスイッチ"を採用するとともに、出力インピーダンスを下げるため、基板の配線パターンをより太く短くすることで実現できたのです。


■ その他の「E-470」からの改良点

【1】『 E-480 』のフロントパネルを大きく占有しているアナログメーターを、リニアリティを高め、「E-470」より10dB低い"-50dB"までの表示を可能にしており、従来ほとんど指針が振れなかった夜間の小音量時などでも、指針の動きが確認できるようになりました。

【2】先にも触れましたが『 E-480 』には、異常を検出した場合、プロテクション回路に搭載されたスピーカー出力用のMOS-FETスイッチをOFFにし、同時にメーターランプも点滅させユーザーに知らせます。このショート検出回路にはS/Nやダンピングファクターに影響を与える要素は全くありません。

【3】異常温度検出素子を、従来のシャーシから同社のパワーアンプ同様左右のヒートシンクに直接搭載することで、出力段のMOS-FETが異常発熱した場合には、即スピーカー出力のMOS-FETスイッチをOFFにし、スピーカーを破壊から守ります。

【4】セレクターにはプリアンプ「C-3850」と同じ高音質・長期安定性に優れた、ロジック・リレーコントロールによる信号切替回路を採用しグレードアップを図っています。

これらの改良が図られても、「E-470」との重量差は僅か100gしかありませんが、この4年間で同社から発売された、プリアンプ、パワーアンプ、そして最高級プリメインアンプ「E-650」の開発で得られたノウハウを可能な限りコストアップ内(50,000円の差)に抑え、最大限取り込むことで『 E-480 』の完成を見たのです。

拡張スロットを2機備えており、オプションのデジタル入力ボード「DAC-50」、アナログディスクボード「AD-50」、ライン入力ボード「LINE-10」の中から2枚まで増設可能で、「DAC-50」使用時にはディスプレイにデジタル入力時のサンプリング周波数が表示されます。更なるグレードアップや機能アップが可能です。


■ 試聴しました

『 E-480 』試聴は、日本橋1ばん館で従来機「E-470」と比較しながら行いました。

確実に分解能が上がっており、音のキレが明らかに良くなっています。音場の見通しも良くなり響きが豊かに感じられました。音像も引き締まって小気味良さも感じました。

その一方で、サウンド全体に落ち着きや成熟感が感じられ、最近の同社のアンプに見られるように低域が伸びやかで、音の芯がしっかり出ていると感じました。

S/Nの良さからか感度も良くなった様に感じられ、細かい音のニュアンスの変化がはっきり感じられました。女声ボーカルの微妙な口の動きも感じられ、ゾクッとさせられました。

そしてB&W「802D3」などドライブ力を必要とするスピーカーでも、セパレートアンプ並に鳴らしきったのには驚きました。ここは明らかに従来機との差を感じました。



■ 最後に

『 E-480 』は、高級セパレートアンプに引けをとらないサウンドを実現しており、アキュフェーズの底力と耳の良さ、そして進化&深化を取り入れつつ開発し続けてくれる姿勢に敬意を表したいと思いました。

ますますアキュフェーズ・サウンドが、オーディオ的にはもちろん、音楽性を伴って成熟してきたと実感させられました。(あさやん)

2018年11月21日 (水)

MAGICOから手を伸ばせば届くスピーカー『 A3 』登場!!

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
天文学的な価格のラインナップが並ぶMAGICO(マジコ)製スピーカーに、異例なロープライスで登場した『 A3 』をご紹介! 数百万円でもおかしくない、まさにハイエンドサウンドを味わうことができます。




■ MAGICO社とは

MAGICO社は、1996年米カリフォルニアでAlon Wolf(アロン・ウルフ)氏によって設立されました。彼は現代のスピーカー設計における可能性を徹底的に追求するため、その独創的な発想から生まれた、最新技術による CG モデリング及び高精度リアルタイム音響分析を利用してスピーカー開発を行っています。

現時点でも、先進的なカーボンナノチューブのコーン紙を採用したドライバー、ベリリウムツィーターなどもすべて自社開発し、キャビネットは5軸切削機器によって航空機グレードの#6061系アルミニウム合金から作り出されています。世界屈指の工業的「芸術品」とも言えるスピーカーの製造メーカーです。


■ 天文学的な価格のMAGICO社製品ラインナップ

現在のMAGICO製品のラインナップ(価格はいずれも税別/ペア)は、「Q Series」(400~3,600万円)、「S Series」(240~1,050万円)、そしてM Projectの「M6」(2,300万円)、「M3」(1,048万円)があり、筆者のような一般庶民からすると、その良さは十分すぎる程承知はしていますが、その天文学的な価格には、これまで食指を動かされることはありませんでした。

ステレオサウンド誌206号で、評論家の三浦孝仁氏が従来お使いのMAGICO「Q3」から「M3」に買い替えられたという記事に接して、「ついに三浦先生も行き着く所まで行ってしまった。」のだと感じたのでした。三浦氏はかなり早い段階から金属筐体のクレル「LAT1」をお使いで、その後同「LAT1000」、そしてMAGICO「Q3」と来て、「M3」に至ったのでした。

因みに、「Q Series」は高能率のNano-TecドライバーとベリリウムツィーターMBe-1、#6061アルミニウムと真鍮からなる完全密閉型エンクロージャーを採用しています。「S Series」は、ダイヤモンドコートのベリリウムツイーター、ミッドバスユニットにカーボンナノチューブとグラフェンを合わせた振動板、厚さ3/8インチ のティアドロップ円筒型のアルミニウム合金引抜材でエンクロージャーを形成しています。

この度、そのMAGICOから、同社としては異例なロープライスの『 A3 』が登場。Joshin日本橋1ばん館での試聴を含め、早速リポートしてまいります。


■ "手を伸ばせば届く"スピーカー『 A3 』

『 A3 』は、主宰者のアロン・ウルフ自身に「長年の夢が叶った"手を伸ばせば届く"スピーカー」と言わしめた、同社としては異例な価格(ペアで130万円)のスピーカーです。しかしその開発苦労たるや大変なものであったと想像に難くありません。それはMAGICOの理想があまりにも高いため、それを低価格で実現するための努力、いやその執念とも言える物ものに驚かされます。

この目標を達成するコスト削減のために、様々な方法と研究とテストを繰り返し、MAGICOの蓄積した技術とノウハウを惜しみなく投入して『 A3 』を発表したのです。

【ドライバー】
ツィーターは、上級機の様なダイヤモンドコーティングを施されていない新設計のノンコーティングの25mm ベリリウム振動板で、ドーム表面形状は"M Project"のツィーターを基本とし、専用設計のネオジウムマグネットを採用。ダンピング素材を使ったバックチャンバー内に収納され、超低歪みと高いパワーハンドリングを実現しています。

ミッドレンジは、6インチ径のコーン型の振動板を新設計し、最近のMAGICOを象徴するグラフェン(※)を貼った新設計のカーボンファイバー織布を表層に使った複合構造を採用。磁気回路には、ウーファーの応答性と揃えるため、オーバーハング型(ギャップの深さよりも長いボイスコイル長を持つ構造)で非常に強力なネオジウムを採用し、正確なピストンモーションを実現。※グラフェンとは、1原子の厚さの炭素原子(2原子の共有結合)のシート状物質で、炭素原子とその結合からできた蜂の巣のような六角形格子構造をとっています。

ウーファーには、ミッドレンジとの応答性を揃える目的で、2 個の7 インチ径の最新のNano-Tecコーンユニットが採用されています。強度と質量とダンピングを最適に組み合わた振動板により最低域まで正確に再生します。ユニットフレームも剛性とダンピングの最適な組み合わせをシュミレーションしており、歪に繋がる固有振動モードの最小化にも成功したとしています。

【クロスオーバー】
すべてのドライバーは、MAGICO独自のクロスオーバー理論によって、リスニングルームでの最上の音楽再生のために、実に-24dB/oct.の遮断特性をもつ(Linkwitz-Riley=リンクウィッツ・ライリー方式)フィルター回路を採用し、独ムンドルフ製のパーツによって構成されています。位相リニアリティーを確保しつつ、混変調歪みを減少させ、最大限の周波数帯域を確保できたのです。クロスオーバー基板は最下部のアルミ製補強材に設置されています。入力端子には独WBT製を採用し万全を期しています。

【エンクロージャーと内部構造】
MAGICO製スピーカー共通の強固な密閉型エンクロージャーは、"Q Series "に倣った堅牢な構造で、素材は全面に6061 T6 航空機グレードのアルミニウムを採用。ブレース(補強材)を多用した複雑な内部構造で、金属部分はハイレベルな品質管理を行う海外企業から調達はしていますが、製造には高度なノウハウが必要なため、米国本社で生産されています。



■ 試聴しました
試聴は日本橋1ばん館のリファレンスルームで、アキュフェーズの「DP-750」「C2850」「A75」の組み合わせで行いました。

MAGICO『 A3 』の見た目は、まさに金属の塊であり、試聴前には、金属筐体を使った他のハイエンドスピーカーで従来感じることの多い、輪郭鮮明、超高解像度、ハードで曖昧さを許さない冷たいサウンドのイメージがありました。しかし聴いて一瞬にして、それが杞憂に過ぎなかったと思い知らされました。

その中高域の何処にも引っ掛かりのない滑らかさは、筆者の想定外で、歪み感を全く感じさせない素晴らしいヌケの良さには、金属筐体の密閉型ならではの正確さを感じました。

また、位相が完璧に揃っているからだと思われますが、抜群の定位感、立体感、そしてリアルな写実性には、思わず息を呑む程の凄みを感じました。大音量でも全く破綻を見せることもなく、臨場感やスタジオの大きさまでも感じられました。さらにS/Nの良さが静けさ、音のない瞬間の表現も素晴らしく一瞬ハッとさせられる程でした。

解像力・密度感を維持したままで、この美しいサウンドを実現できたことにMAGICOの技術力の凄さ・底力を実感させられました。これは想像を遙かに超えるレベルでした。

結果、筆者にはMAGICO『 A3 』の価格が安く感じてしまったのです。これは試聴前とは雲泥の差です。決して数百万万円でもおかしくない、まさにハイエンドサウンドでした。

幅広いオーディオファイルが導入可能な"M" マークを有するMAGICO製スピーカーが完成したのです。ちょっと手を伸ばせば届くMAGICO『 A3 』の登場です。(あさやん)

MAGICO「A3」


2018年10月30日 (火)

今秋大注目! 1970年代のJBLの銘機「L100」が『 L100 Classic 』として復活!!

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
70年代に一世を風靡したJBLの銘機が『 L100 Classic 』として、半世紀ぶりに復活しました! ジャズをダイナミックに実体感を伴って、しかも十分な大音量で楽しみたいジャズファンにこそお勧めです!




■ 一世を風靡した「L100」

1971年発売の「L100 Century」は、JBLのプロフェッショナルシリーズ「4310」、後の「4311」「4311A」の民生用として登場し、1978年には「L100A」にモデルチェンジされた超人気ブックシェルフ・スピーカーでした。筆者も当時、オーディオシステムの購入に際して、「L100」にするかプロ用の「4311」にするか悩んだのを記憶しています。

「L100 Century」は、プロ用では当時最も小型の「4310」をベースに、信頼性・高音質をイメージしやすいプロ機のエッセンスを取り入れて開発された、同社初のプロ用と民生用の区分をまたいだ製品でした。その後の"43シリーズ"の大ブームにも繋がる、エポックとなったスピーカーでもあります。

70年代当時は、ジャズ・ポップス派はJBL、クラシック派はTANNOYとはっきり二分されていた時代であり、特にJBLは人気機種を多く抱えており、民生用では「L88 NOVA」「L64A」や大型の「L200」「L300」が人気を博し、プロ用モニターでは伝説の銘機「4343」を筆頭に「4325」「4333」そして「4350」など高価であったにもかかわらず、いずれも大ヒットしました。

そんな一世を風靡した「L100」が『 L100 Classic 』としてほぼ半世紀ぶりに復活したのです。それではJBLの持つ最新技術を投入して完成したという『 L100 Classic 』を詳しく見てまいりましょう。


■ 半世紀ぶりに復活! 『 L100 Classic 』

サイズがオリジナルより若干(幅2cm、高さ3.7cm、奥行2.2cm)大きめのミドルサイズのブックシェルフ型スピーカーです。一回り大きいのはオリジナルの123A(アルニコ)より、大型の新開発の30cmウーファーを搭載しているためのようです。25mm厚MDFによるウォールナット突き板仕上げで、内部はV字のブレーシング(補強桟)により強化されています。

また、本機で最も印象的なキュービック状になったフロントグリルのオリジナルデザインは、パラゴンやJBLのアンプのデザインを手掛けたアーノルド・ウルフ(当時JBL社長)によるものだそうです。『 L100 Classic 』では最新の耐候性(※オリジナルは経年変化でボロボロになった)を高めたQuadrex Foam製に変更され、しっかりした木枠フレームに取り付けられており、オリジナルの欠点を改善しています。カラーは、オレンジ(ORG)、ブラック(BLK)、ダークブルー(BLU)の3色から選べます。

輸入元のハーマンインターナショナルは、このグリルを装着した状態が本機のベストのサウンドだとしています。それは豊かな中低域をベースに、聴き疲れしない中高域を再現するすることで、ナチュラルな音質で音楽が楽しめることを目指しており、グリルを含めて本機のサウンドを決定しているとのことです。

次に使用ユニットについて順に見てまいります。

『 L100 Classic 』のために新開発されたウーファー「JW300PW8」は、2002年発売の「Project K2/S5800(バーチカルツイン)」に初搭載され、その後「4428」「4429」「4312SE」等に採用されたJBL史上最強の12インチ(30cm)ユニットと言われる1200FE系を、更に小音量から大音量に至るまでの低歪率化を図ったウーファーです。

具体的には、ピュアパルプ・コーンの振動板にJBL伝統のホワイトが映えるアクアプラス・コーティングを施すことで、剛性とダンピングをアップさせ、マグネットにはJBL独自のSFG(シンメトリカル・フィールド・ジオメトリー)磁気回路を採用し、最新の解析技術によって、大振幅時の対称性やリード線の動作まで最適化したとしています。細部にわたって徹底的に見直されています。

ミッドレンジ「105H-1」は、オリジナルの「L100」や「4312」ファミリーに搭載されていた5インチ(12.5cm)LE5系のユニットです。人気の「4312SE」にも採用され、コーン紙の裏面外周部にダンピング処理をして歪みを抑えた軽量パルプコーンが使用されています。変四角形のアルミダイキャストフレームも特徴的です。

クロス製で蛇腹状のアコーディオン・クロスエッジを採用することで、振動板の振幅が十分大きく取れ、JBLならではの中域の明瞭度を得たとしています。さらに耐熱性に優れたカプトン製のボイスコイルボビンを採用した銅線による25mm径のボイスコイルと、強力な大型フェライトマグネット採用の磁気回路によって、ダイナミックレンジがさらに拡大できたのです。

ツイーター「JT025Ti4」は1インチ(2.5cm)径ピュアチタン・ドームを採用しており、これはJBL伝統の明るく伸びやかなサウンドのために選択された最新バージョンです。フレームには穏やかな皿状のカーブをつけ、振動板上下に渡した凹みを持ったフェースプレート(イコライザー)と共に指向性をコントロールすることで、ミッドレンジとの繋がりがスムーズになったとしています。

その他には、フロントバッフルには、今となっては珍しいハイとミッドのレベル調整があり、リスニング環境やお好みに応じた調整が可能で、積極的に使って欲しい機能です。レベル調整ツマミの下にある大型のバスレフポート(スリップストリーム・ポート)は、開口部に大きなフレア(広がり)を設け、ポートノイズ(風切り音)や低音の強調感を低減しています。

ネットワーク回路にも最新のこだわりを見せており、高音質フィルムコンデンサーや空芯コイルを採用。リアの出力端子は伝統のシングルワイヤー仕様です。

そして『 L100 Classic 』専用のスタンド『 L100STAND(正式名:JBLJS120BLK) 』も用意されています。シンプルなスチール製ですが、仰角をつけツイーターの指向性軸をリスニング・ポジションに向けることで、周波数特性と音像・音場の最適化が得られるとしています。これは70年代の「L200」や「L300」にも見られた手法の復活とも言えます。

本機の設計者Chris Hagen氏は、JBLが誇る最新音響設計、新開発のユニットを投入することで、過去に同氏が関わった「4367WX」「4312SE」と同様に、高域から低域まで幅広いダイナミックレンジを持ちながら、バランスが良く、自然な音質を再現することに努めたとしています。Chris Hagen氏は、単なる銘機の復刻ではなく、現在に通じるサウンドを目指したのです。



■ 最後に
筆者としては、『 L100 Classic 』は、やはりクラシック音楽を品良く穏やかに楽しみたいクラシックファンにお勧めするのではなく、ジャズをダイナミックに実体感を伴って、しかも十分な大音量で楽しみたいジャズファンにこそお勧めしたいと思います。

まさに"これぞJBLサウンド"です。サイズを超えた音圧感とレンジ感でジャズの旨み、楽しさを再現してくれます。

スタイルこそノスタルジックですが、そこにはオリジナルには到底及ばない情報量を確保しつつ、JBLサウンドの伝統的な音楽の持つエッセンスやリアル感を兼ね備えているのです。

さらにオリジナルにはなかった空間表現力も獲得した、刺激感のないナチュラルサウンドは、最新の高音質ソフトにも十分対応してくれます。

"憧れのJBLサウンド"が、"憧れのデザイン"を纏って復活したのです。この秋最大の話題の一つであるJBL『 L100 Classic 』は大注目です。(あさやん)

2018年10月24日 (水)

ケンブリッジオーディオが日本市場に再参入! コストパフォーマンスに挑戦!! ~ 音楽をこよなく愛し、音楽そのものを楽しむという環境だからこそ生まれた製品 ~

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、名門ブランドとして、英国のHi-Fiオーディオ界を牽引し続けている「ケンブリッジオーディオ」を取り上げます! 同社は「ミュージック・ファースト」の考えの基、ライフスタイルに沿った機能性と音楽性を追求した真に楽しめる高音質の両立を目指しています。




■ ケンブリッジオーディオの設立

CAMBRIDGE AUDIO(ケンブリッジオーディオ)の輸入元が、従来のナスペックからバリュートレードに変更になり、日本のオーディオ市場に再参入を果たしました。

ケンブリッジオーディオは、1968年にケンブリッジ大学を卒業したばかりの音楽好きの若きエンジニア数名によって設立されました。その歴史は50年にも及びますが、設立以来、名門ブランドとして英国のHi-Fiオーディオ界を牽引し続けており、今や世界45カ国を超える国々に製品を輸出し、世界でも有数のオーディオブランドとなっています。

同社は、現在ではハイエンド・ネットワークオーディオ製品を開発するほどの極めて高い最新のデジタル技術を持ちながら、音の芯にどこか人間の温かみを感じさせるサウンドを紡ぎ出しています。それが世界中のオーディオファンを魅了し続けているのです。

また、同社は「ミュージック・ファースト」の考えの基、ライフスタイルに沿った機能性と音楽性を追求した真に楽しめる高音質の両立を目指し、オーディオファンだけではなく、音楽ファンにも十分訴求力のあるリーズナブルな価格の製品を供給し続けています。


■ ケンブリッジオーディオ製品

ケンブリッジオーディオのオーディオ製品には、次の3つにシリーズがあります。

【1】エントリークラスの「Topazシリーズ」
日本のメーカーを含め、より個性的なオーディオ製品の購入を検討している方にピッタリの、コストパフォーマンスと高品質を兼ね備えた製品群です。音質を重視した入門機ではありますが、音楽の楽しみ方を大きく変えるそのサウンドは、本格的オーディオの世界へ誘ってくれる魅力的なサウンドを持っています。

【2】最新のデジタルHi-Fiを追求した「CXシリーズ」
デジタル世代のエンターテイメントに革命をもたらすべく開発されました。同社の伝統とデジタルに関する30年以上の経験の蓄積によって完成した製品群です。Hi-Fiはもちろんホームシアターでの標準機として、思わず息をのむような正確で繊細なオーディオパフォーマンスを実現します。

【3】オーディオパフォーマンスの頂点を目指した「Azur851シリーズ」
同社の最高級製品として、数千時間に及ぶテストと調整を繰り返し、一切の妥協を排し、「リファレンス」と呼ぶに相応しい圧倒的な性能を誇る製品群です。各コンポーネントは圧倒的な性能を有していますが、Azurシリーズ同士の組み合わせにより最大の性能を発揮するように設計されているとしており、究極のオーディオを目指しています。

さらに今後、最新の創業50周年記念モデルとして最新シリーズ「Edgeシリーズ」の発売も予定されています。


■ 「CXシリーズ」に迫る!

今回は、ケンブリッジオーディオの中堅機「CXシリーズ」を取り上げます。国産と十分戦える価格設定は、輸入元:バリュートレードの良心としたたかさを感じます。

「CXシリーズ」のオーディオ製品には、DAC内蔵プリメインアンプ「CXA60」「CXA80」、CDトランスポート「CXC」、ネットワークプレーヤー「CXN」があり、それぞれシルバーとブラックの2色が用意されています。

CDプレーヤーがラインナップされていないのは、アンプにDACを搭載していることに加え、同社は自社製品での組み合わせにこだわった結果でもあると思います。

【1】DAC内蔵プリメインアンプ「CXA60」Cxa60_2 DACチップには英ウォルフソン・マイクロエレクトロニクス(Wolfson)製のWM8740を採用し、PCM:192kHz/24bitに対応しています。ミドルクラスとしては十分な60W×2のパワーを備え、トロイダルトランスで構成される強力な電源部に支えられた安定した動作を実現しています。

入力は、アナログはRCAが4系統とステレオミニ・ジャック、デジタルはRCA同軸とTOSが2系統と充実しています。出力は、プリアウト(RCA)とサブウーハー用アウト(RCA)、ヘッドホン(ステレオミニ)端子が装備されています。DAP(デジタルオーディオプレーヤー)の接続やテレビの音声入力にも対応した親切設計です。

【2】DAC内蔵プリメインアンプ「CXA80」Cxa80_2 DACは「CXA60」と同じWM8740で、上級機として80W×2に増強され、余裕を持ってスピーカーを駆動できます。機能的には、XLRバランス入力とPC内の音楽ファイルが直接再生できるUSB-B入力が追加されています(RCAアンバランスは3系統)。

内部構成は、シングルペア・パワートランジスターによるAB級の出力段を持ち、シャーシの中央に配置されたトロイダル電源トランスの2次巻線以降を左右独立として、デュアルモノ構成としてセパレーションを向上させています。

【3】CDトランスポート「CXC」Cxc_2 国内では高級機を除いて選択肢がほとんどなくなってしまい、今や貴重なミドルクラスのCDトランスポートです。PCオーディオやネットワークオーディオが浸透した昨今ですが、日本においてはCDソフトを中心にディスク再生にこだわるユーザーが多いのが現実です。

CD再生に特化することで最適なサーボ回路が採用でき、優れた読み取り精度とジッターの低減が図れ、ディスクに刻まれた音楽情報を余すことなく再現することができたのです。またCD専用ドライブメカを採用したことで、昨今動作の遅いプレーヤーが多い中にあって、レスポンスの早い快適な使用感を実現しています。

単体の高音質のD/Aコンバーターがこれだけ普及したにもかかわらず、単機能のCDトランスポートが少なく、すでにデジタルプレーヤーを手放してしまって、お持ちのCDライブラリーを生かせていないユーザーも多いのではないでしょうか。そんな方にこそ本機をお勧めします。

【4】ネットワークプレーヤー「CXN」Cxn_2 PCやNASに保存した音楽ファイルをネットワーク経由でストリーミング再生が可能で、インターネットラジオなどにも対応しています。PCオーディオ用のUSB-B端子、同軸と光のデジタル入力も備え、D/Aコンバーターとしても使用可能です。

WolfsonのWM8740を2基搭載し、完全なデュアル駆動によりハイレゾファイル再生に相応しい優れたサウンドと、完全な差動モードで駆動するため、ジッターノイズを極めて低く抑えています。PCMは最大192kHz/24bitまで、DSDは2.8MHzが再生可能で、ギャップレス再生にも対応しています。

独自の高音質アップサンプリング・システムを採用し、MP3から192kHz/24bitまでの全てのデジタル入力信号を384kHz/24bitにアップサンプリングします。また、プリアンプとしても機能し、ボリュームを絞った際もデータのビット落ちを防ぐDSPによるデジタル領域でのボリュームコントロールを採用したとしています。



■ 最後に
ケンブリッジオーディオ「CXシリーズ」の試聴機での音質は、サウンド傾向は全体に非常にナチュラルな印象で、低域は弾力感があり豊かで、中域は滑らかで温かさがあり、高域はきめ細かく余韻の素直さが感じられました。強調感や緊張感のない落ち着いたサウンドは、音楽をゆったりした気分で心ゆくまで楽しめるものでした。最近の高解像度一辺倒の製品に、あまり魅力を感じない方にお勧めしたい製品です。

ケンブリッジオーディオのいずれの製品も、国内製品とは明らかに違うテイストを持ち合わせており、同社が提唱する「ミュージック・ファースト」を具現化した製品と感じました。音楽をこよなく愛し、音楽そのものを楽しむという環境だからこそ生まれた製品だと確信しました。そのかたくなな姿勢と技術力の高さこそが、ケンブリッジオーディオが世界ブランドとなれた理由だとも思います。

世に言われる「ジャパニーズ・サウンド」とは対極に位置する、音楽性に富んだ「ブリティッシュ・サウンド」がケンブリッジオーディオの魅力です。さらに、輸入元がバリュートレードになって価格が非常にリーズナブルになったのも大きな魅力です。いずれの製品も、海外製品としては異例な程の抜群のコストパフォーマンスを実現しています。(あさやん)

2018年10月22日 (月)

【エントリーでもその表現力は上位譲り】B&Wのニューエントリーライン600シリーズのご案内です!


みな様、こんにちは!
秋も深まり、オーディオ機器の各社新製品情報がちらほら出始め、ワクワクしているとうふです。
もう1ヶ月すると、東京のインターナショナルオーディオショウや、Joshinの本社がある大阪でも大阪ハイエンドオーディオショウ、オーディオセッション等のイベントが控えています。
今年も色々気になる製品の情報をキャッチしているので。。。今から楽しみですね!

さて、今回ご案内する製品は先日ご紹介したDALIの新スピーカー"OBERON"と同じタイミングで発表となった、B&Wのエントリー最新モデル"新600シリーズ"です。

B&Wの600ラインと言えば、
・リーズナブルな価格帯で展開しつつも上位モデルの技術を贅沢に採用
・B&Wの表現力の特徴をややデフォルメしつつも明快で解りやすい表現
が特徴と私は考えています。

本年発表の新600シリーズは世代としては数えて第6世代
その時々で価格以上のオーディオパフォーマンスを発揮して人気モデルとなってきたこの600シリーズ
期待をしないわけにはいきませんね!

では、新600シリーズの特徴を挙げていきましょう。
今モデルの最も大きな特徴として
①800D3シリーズから採用された新素材のコンティニウム・コーンをエントリーモデルにまで採用!
以前のモデルで採用されていた、黄色いケブラー・コーンからシックな銀色のコーンになっています。

②仕上げはマットブラックとマットホワイトの2色展開
マット仕上げの為、落ち着いた色味に仕上がっており、エントリーとは思えない"上質"な外観です。
※"ホワイトのスピーカー"と言うのは日本国内では不思議と不人気ですが、この仕上げは一度ご覧頂きたいです。

③そしてラインナップが
・トールボーイが1モデル
・ブックシェルフが2モデル
・センタースピーカーが1モデル
・サブウーファーが2モデル(発表が延期されています)
となり、旧モデルからはトールボーイのラインナップが縮小し1モデルになっている事です。

そんな新作の600シリーズの中からとうふが特にお薦めするのはこちら!

B&W
ブックシェルフ型スピーカー
606(マットブラック)【ペア】

ブックシェルフスピーカーの上位モデル、606です。

ユニットが刷新された事で600シリーズが持つ明快な表現はそのままに、
コンティニウムコーンの持つスピード感が上手くマッチして音キレと緻密さが大きく向上

一音一音がピシッと定まり、澄みやかでスッと音が通る。
旧モデルと比較すると、まだ元気さは残しつつも落ち着きのある表情で700シリーズに近い、"ハイエンドオーディオ"的な表現に至っています。
あえて録音の悪いソースを鳴らしても、上品にまとめ聴きやすい。
600シリーズの持つ"距離感の近さ"は持ちつつも緻密で精度の高い表現を楽しめます。

先日ご案内のOBERONが雰囲気を重視した表現とするならば、この新600シリーズは質感を重視した表現とも取れます。
価格はリーズナブルでありながらも表現力が大きく向上したニュー・エントリー・ラインのスピーカーたち。
スピーカーでお悩みでしたら是非候補の1つとしてご検討くださいませ!

その他の600シリーズはこちらより!

それではいつもお買い得な「Joshin Web」でお待ちしております。

2018年9月22日 (土)

SOULNOTEフラッグシップD/Aコンバーター『 D-2 』が今、大注目!!
~ ESS製DACチップES9038PRO×4とフェムト・クロックにより具現化した究極のデジタルとは ~

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
CSRがSOULNOTE(ソウルノート)ブランドを引き継いで丸2年。元気の無かった国内オーディオ市場に2016年には「A-1」「C-1」「A-0」、2017年には「E-1」「D-1」と、話題の製品を次々と投入し、少なからずミドルクラスのオーディオ市場を活性化してくれました。

2017年末にはアキュフェーズ、ラックス、エソテリックの御三家に対抗すべく、高級プリメインアンプ「A-2」とフォノイコライザー「E-2」を投入。ハイエンドオーディオ市場に参戦したのです。さらに今夏、フラッグシップD/Aコンバーター『 D-2 』がラインナップに加わりました。自宅での試聴を含めレポートしてまいります!


■ 『 D-2 』に迫る!

『 D-2 』の外観はSOULNOTEの一連の製品と同じく、オリジナリティのある立体的で重量感のあるアルミフロントパネルを採用し、筐体は「A-2」と同じ大きさで、重量は17kgにも達しています。プラチナム・シルバーとプラチナム・ブラックの2色が用意されています。

『 D-2 』の最大のトピックは何と言っても、業界で初めて"ESS製DACチップ「ES9038PRO」"を合計4個搭載し、それにSOULNOTEの得意技「完全対称無帰還ディスクリートアンプ」を組み合わせたことです。初代の「D-1」は「ES9038PRO」を左右独立で2個搭載していましたが、『 D-2 』ではチャンネルあたり2個を割り当てるという徹底ぶりです。



「ES9038PRO」は、IV回路(電流-電圧変換回路)も抵抗1本によるシンプルな回路とし、NFBを採用するアンプで生じるTIM歪(過渡相互変調歪)を排除できたのです。120mAの強力な電流出力を誇る「ES9038PRO」を片チャンネルあたりダブルで使用することで、"さらに自然で生命力に満ち溢れた音楽再生が可能になる"としています。なお、「ES9038PRO」は最高音質の得られるシンクロナスモードで動作させているとのことです。



そしてもう一つのトピックは、DDS(Direct Digital Synthesizer:マスタークロックの出力回路) に、超高精度のTI(テキサスインスツルメント)のPLLatinum™RFシンセサイザー「LMX2594」を採用していることです。

オーディオ機器では数10ps(ピコ秒)オーダーのジッター(クロック立ち上がり波形の揺れ幅)性能のDDS用ICが一般に採用されていますが、『 D-2 』では測定器やレーダー用に開発されたジッター45fs(フェムト秒:フェムトはピコの1/1000)という、世界最高レベルのスペックのオーディオ用DDSを同社として初めて採用したのです。さらに、SOULNOTEとして初めて10MHz外部基準クロック入力も装備しています。やはりデジタルの"肝"はクロックということなのです。

また、従来のFIR(デジタルフィルター)オーバーサンプリングモードに加え、デジタル領域における無帰還化とも言えるNOS(ノンオーバーサンプリング)モードを新たに採用。これにより、FIRオーバーサンプリングのインパルス応答では避けられないプリエコーやポストエコーが発生しないということです。

FIRオーバーサンプリングフィルター
でのインパルス出力波形
NOS モードでのインパルス出力波形
プリエコーやポストエコーはデータを補間するために前後のデータから演算で作り出した人工的な「音」であり、これにより正弦波などの波形は見た目滑らかになりますが、演算のアルゴリズムで音質が変わったり、時間軸的な曖昧さが付加されます。

これは極めて過渡応答性能に優れた無帰還ディスクリートアンプとのコンビネーションで初めて実現できる波形です。音楽波形は高さの違うインパルス波形の連続であるため、NOS モードにより時間軸情報の曖昧さが払拭され、時間軸に対して非常に敏感な人間の聴覚に、よりリアルで自然な音質、空気感をもたらします。(※なお DSD はNOS モードにはなりません。)

デジタル入力はUSB×1と同軸デジタル×2、AES/EBU×1で、USBでは768kHz/32bitまでのPCMと22.6MHzまでのDSDに対応しています。同軸デジタルとAES/EBUではPCMが192kHzまで、DSDは2.8MHzまでです。アナログ出力はXLR(5.6Vrms)とRCA(2.8Vrms)を各1系統を装備しています。




SOULNOTEのお家芸でもあるディスクリート完全対称無帰還差動アンプは、電源整流部も含めて左右チャンネル完全独立のツインモノコンストラクションを採用しています。音声信号や電源経路からコネクターケーブルを排除し、大電流を扱うトランスからの配線も最短化しています。また、各ステージの整流回路を独立させて、相互干渉を防止しています。

電源トランスには、ハイパワーアンプ並の400VAの2次側8巻き線の大型トロイダルトランスを本機のため新開発して搭載。あえてトランスを1個としているのは、振動源であるトランスによって生じる筐体の振動モードのシンプル化を図るためで、不要な振動はトランス直下のスパイク足から筐体外に排出するのだとしています。

動作モードは「STEREO」の他「MONO Lch」「MONO Rch」を選択可能。MONOモード時は反対チャンネル側のES9038PROを停止することで電源の余裕が倍増され、チャンネルセパレーションが事実上無限大にすることができます。

そしてもう一つトピックがあります。それは画期的なデータ転送方法である「Bulk Pet」を採用していることです。一般的にPC-AudioではIsochronous(アイソクロナス:定期的にPCとデバイスの間にデータが流れる通信)転送方式によってデータを転送しています。『 D-2 』ではインターフェイス社が新たに開発したバルク転送方式(※)とする事で、パソコンおよびD/A コンバーターの負荷の軽減が実現でき、再現する音質をさらなる次元へ導くとしています。Bulk Petを使用するには、専用ドライバーのインストールが必要です
※転送するデータの量と転送サイクルをコントロールする事で、転送するデータをできるだけ少なくして、連続的なデータ転送ができ、パソコンやD/A コンバーターの処理負荷を下げることができる。

なお、SOULNOTE製品は音質と安全性を最重視して回路電流を決めています。一般的にトランジスタの温度が高いほど性能が上がり、音質も良くなる傾向にあります。SOULNOTE製品は全て問題のない範囲で高めのトランジスタの温度設定としており、一般的な製品と比較して、セット温度は高めとなっています。

また、筐体、特にトップカバーやシャーシを防振し過ぎると、オーディオ再生のために必要な良い鳴きも止めてしまうとの考えから、音質を最重視して、あえてトップカバーやシャーシ等の防振は行っていません。叩くと素材の音がします。

これらは旧SOULNOTE時代から一貫しており、初めてお使いの方は、夏場の発熱量の多さやトップカバーを叩いた際に驚かれると思います。これらは全て音質のためなのです。


■ 試聴しました
『 D-2 』は自宅でも短時間ですが試聴を行いました。



梱包を開けた際の本体の大きさ、重さに圧倒されました。まさに物量投入型の最たるもで、ちょっとしたパワーアンプ並の筐体でした。D/Aコンバーターとしては異例な大きさで実に存在感のあるものです。

まずは、CDプレーヤーのデジタル出力を同軸ケーブルで接続しました。スケールの大きな安定感のあるサウンドで、アナログを彷彿とさせる立体的なサウンドで、生き生きとした自然で、吹っ切れ感のある、実に伸びやかなサウンドでした。

良い意味で国産屈指のハイエンドサウンドと言えるもので、圧倒的な情報量の多さ、細部の表現力、力強く伸びきった低音は、高精度クロック、強力な電源、そして何よりDACチップ「ES9038PRO」に負う所が大きいとも感じました。

ただ、ゆったり感や抱擁力と言うより、正確無比で、エネルギー感、スピード感、そしてデジタルの素晴らしさを、さらに追求したい方にお勧めします。これだけの説得力のあるD/Aコンバーターはかつて聴いたことがないと断言します。

USB入力でのPCオーディオでも同様の傾向のハイエンドサウンドで、「Bulk Pet」の効果も大きく、細部の表現、安定感、透明感には一日の長があり、PCオーディオのさらなる可能性を大いに感じさせてくれました。

国産最高峰のD/AコンバーターSOULNOTE『 D-2 』が、かつてない究極のデジタルサウンドを実現します。(あさやん)


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