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2018年4月17日 (火)

これぞオーディオ装置のアース対策の決定版!?

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
アース問題に大きな一石を投じた、台湾メーカーTELOS(テロス)のアクティブアース発生器『 Grounding Noise Reducer 』。今回は、それを小型化した『 GNR Mini 3.1 』をご紹介! 試用した結果もレポートいたします!



■ 難しいアース対策

オーディオ装置のアース対策。それはオーディオ歴の長いオーディオファイル程、その難しさを痛感されていることと思います。洗濯機やエアコンなどに付いているアースは、あくまでも感電防止用の物であり、一般家庭の壁にあるアース端子にオーディオ機器を繋ぐと、かえってノイズが増えたり音質を損ねたりする弊害の方が多いのです。

かく言う筆者自身も、田舎在住故、都市部にお住まいの方やマンション住まいの方よりは、かなり条件的には恵まれていると思います。それでも一時チャレンジしようと試みた、庭に穴を掘って1m程度の銅棒を埋める等の「大地アース※」の設置は今もって実現できていません。※接地抵抗10Ω以下の本格的なアース工事を行うには通常10万円以上必要。

また、これまでにもオーディオアクセサリーとして各社から、「仮想アース」「バーチャルアース」、商品名では「グランドボックス」「グランディング・コンディショナー」などとして市販されてはいますが、これらは銅板や鉱物粉を使用したパッシブタイプがほとんどで、構造的にはシンプルでコストも抑えられるのですが、実際には「電圧変化を軽減※」する程度にとどまっていたのです。※もちろん音質改善効果はあります。

アースにノイズが流れ込むためには、十分に基準電圧が低く、インピーダンスが極めて低くなければならず、パッシブタイプではそれを実現できないのだそうです。それはパッシブタイプでは筐体サイズが限定されるため、接続したオーディオ機器の電圧変動に影響されて、安定化することができないためとしています。

因みに、今から10数年前にアコースティックリバイブが「RE-9」「RE-9MK2」という、商品名「スーパーアースリンク※」として発売していたことをご記憶の方もいらっしゃると思います。筆者自身もその効果を大いに認めていたのですが、残念ながら接続した一部のメーカー製品でトラブルが発生するなど事故が相次ぎ、惜しまれつつ生産中止に追い込まれた経緯があります。※機器の電位を電気的に下げるアクティブタイプ。

また大地を基準としたアースも、前述のような本格的なものでない限り、容量的には問題ないものの、配線などの都合でオーディオ機器以外の一般的な電気製品からのノイズが干渉してしまうケースが多いと言います。特にインバーターエアコンやパソコンのスイッチング電源などからのノイズがアースラインから回り込み、かえって汚染してしまうそうです。

■ アース問題に大きな一石を投じたTELOS(テロス)

こんな経験はありませんか? あるオーディオ機器があるお店では非常にいい音だったのに、別のお店や自宅で聴くと大したことがなかったと・・・。これは繋がれるオーディオ機器やセッティング方法、もちろんリスニングルームにも大きく影響を受けてはいるのですが、その機器の置かれているアース環境も密に関係している場合もあるらしいのです。

昨年(2017年)夏大きな話題となった台湾のメーカーTELOS(テロス)の『 Grounding Noise Reducer(GNR) 』が、このアース問題に大きな一石を投じたのでした。筐体内部のCPUを使用して、アースの基準値となる高精度な電圧を計算により生成し、極めて短時間に接続された機器の電圧変動に対応して、それぞれの機器に一貫した基準電圧を与えるのです。

さらに基準電圧の伝送は極めて低いインピーダンスで行われるため、本格的な大地アースと同じ効果を得ることができると言います。もちろん「GNR」で生み出されたアース電位は、オーディオ機器だけに使われるため、他の電化製品やパソコンのノイズからは完全に隔絶された、ノイズのない純粋なアースが実現出来るのです。

このアイデアを製品化したテロスを主宰するジェフ・リン氏は、元は台北でオーディオ専門店を営んでいたそうです。氏は「どんなに機器が素晴らしくても、設置環境によってその実力が引き出せない」という、オーディオ機器の宿命に対してあえてチャレンジされたのです。

今回ご紹介します『 Grounding Noise Reducer Mini 3.1(GNR Mini 3.1※) 』は、世界初のアクティブアース「Grounding Noise Reducer(GNR)」を小型化し、よりお求めやすい価格で登場したのです。「GNR」には、さらに後述の「QNR3.1※」が2基搭載されています。※Version3.1を冠した製品はパーツの選別基準を従来品の約16倍厳密に行なった製品です。

■ アクティブアース発生器『 Grounding Noise Reducer Mini 3.1(GNR Mini 3.1) 』



トップが半透明で内部パーツが見えます。

『 GNR Mini 3.1 』はパッシブタイプの「仮想アース」と同様、オーディオ機器のシャーシアースに1本の付属ケーブル(Yラグ⇔Yラグ)で接続します。これによりオーディオシステムのアース電位はほぼ0V(ゼロボルト)になると言います。従来の「仮想アース」では、音質の変化はあるもののアース電位の変化は殆どないことから、これだけでもテロスの凄さに驚かされます。

オーディオ機器の増幅回路は、基準電圧(0V)を前提に設計されています。しかし機器を電源に接続するだけで、機器自体がそれぞれ違う電位を持ってしまいます。さらにこれらをラインケーブルで接続すると、平均化されて共通したある電位となってしまい、結局基準電位とは違う電位で動作することになります。これまでは、この問題の解決策は前述の「大地アース」の設置しかなかったのです。

『 GNR Mini 3.1 』の背面にはアース接続端子が2個あり、これらとご使用機器のアース端子と付属のアースケーブルで接続します。本機2台をデジタル機器用とアナログ機器用に分けて使うことも出来ます。

電源タップには、アース端子がある場合はアース端子に、ない場合は2P-3P変換アダプターのアース端子に、そしてさらに完璧を期すには、今大人気のiFi-AudioのAC電源用アクティブノイズクリーナー「iPurifier AC」を介して接続することをお勧めします。これにより「iPurifier AC」のコモンモード・ノイズ・リダクション回路も活用出来ます。

機器にアース端子がない場合には、筐体のネジを少し弛めYラグをネジ止めすることも可能です。この場合、対象機器の保証外になる可能性もございますので、あくまでも自己責任にて接続して下さい。また接続方法によってはアースループができてしまい、音質が損なわれる可能性もあります。最適な接続方法はシステムによって異なりますので、ケースバイケースでの調整が必要になります。

■ 電源ノイズ低減機『 Quantum Noise Resonator 3.1(QNR3.1) 』



QNR3.1

『 QNR3.1 』は『 GNR Mini 3.1 』と同じ半透明トップの筐体で、電源ノイズ成分を同調回路に送り込み、それを光に変換するという画期的な回路設計です。内蔵の量子モジュールは8つの同調回路とCPUで構成され、これらによって電源波形のタイプを検出し、ノイズに同期した位相歪み補正を瞬時に行い、波形を整えるとしています。接続はオーディオ機器を接続している電源タップに、本機の電源ケーブルを挿しこむだけです。

本機では、検出された電源ノイズとサージはエネルギー変換回路を用いて、1kHz以上のノイズを光エネルギーに変換します。このまったく新しいオーディオ処理技術=QNRが音の明瞭度を向上させ、背後の音が無になることで、音楽が一層魅力的で滑らかに聞こえるようになるとのことです。

また本機は並列回路設計を採用しており、従来からある直列接続による電源ノイズフィルターで問題になる供給電力の制限がありません。結果、高電力を供給することができるためダイナミック・レンジが低下したり、細部の情報が低減したり、音がドライになったり、音場が狭くなったりする(こういったことは電力不足が原因)ことがないとしています。


■ 『 GNR Mini 3.1 』を試用しました。



自宅リスニングルームで、アクティブアース発生器『 GNR Mini 3.1 』を試用しました。以下はその音質変化についての感想です。DACプリMytek Digital「Brooklyn DAC+」のアース端子に接続しました。

当初、住宅環境が良いと勝手に思い込んでいる筆者宅で、果たして『 GNR Mini 3.1 』の効果がどれ程あるのか疑問を抱きつつ、CDの音を出した瞬間「何これ!?」でした。

よく聴いているTBMの「ブルー・シティ」のベースが晴れやかに眼前に浮かんだのです。空間が澄みわたり、楽器の前後感がはっきりし、楽器が実在するかのようなリアル感でした。ベースの吹き出し感に圧倒され、分解能の良い低域がググッと下まで伸びきったのです。ボーカルと楽器の掛け合いでは、さらにボーカルが前に出て来て楽器はその後ろにと、はっきり確認出来る程でした。

今話題のCD情家みえ「ETRENNE」では、従来は楽器と重なって多少邪魔されてぎみだったボーカルが、すっきり前に出て来たのです。楽器の立ち上がりが良くなり、ベースが出しゃばることなくクッキリ分離し、低音がズシンと響くのです。スピード感のある楽しいサウンドになりました。やっぱり録音が良かったのだと見直した次第です。

PC(再生ソフト:TuneBrowser)で聴いた女性ボーカル(森川七月)は圧巻でした。元々録音が良いから選択したのではないソフトなのに、ボーカルがいつになく生々しく、口元もコリッと小さく、声の抜けが抜群で空間に浮かぶのでした。背後のドラムスティックの隠れていたごく小さな音まで再現され、低音楽器の情報量の多さ、中高域の伸びやかさは従来とまったく違っていました。


■ 最後に
このように『 GNR Mini 3.1 』の効果は予想を遙かに超えるものでした。TEROSからアナウンスはありませんが、機器のシャーシ電位が下がることで、信号電圧とアース電位の差が大きくなり、エネルギーロスがなくなることが、大きく貢献しているのではないかと考えられます。今さらながら、こんな所にも信号ロスがあったのかと思い知らされました。 (あさやん)


2018年4月 1日 (日)

スタジオモニターの確かな血統! PMCの新旧テクノロジーを融合して完成した「twenty5シリーズ」

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、スタジオモニターとして世界中で信頼されているPMC社のスピーカーを特集します。PMC社の新旧テクノロジーが融合され完成した「twenty5シリーズ」から、ブックシェルフ型の『 twenty5.22 』と、トールボーイ型の『 twenty5.23 』をご紹介!



■ PMC社の完璧な品質管理

PMC社はBBCに在籍していたエンジニアが独立して、1991年に英国で創立したスピーカー専業メーカーで、同社スピーカーはスタジオモニターとして世界中で信頼されています。そして世界有数の独Teldexスタジオや、英DECCAなどのクラシックの録音現場はもちろん、TVや映画、音楽界で有名なBBC、Dolby、DTSなど、放送、映画制作、音楽制作からマスタリングに至るまで、スタジオでのモニタリングの中核を担っています。

PMC社の創業以来のポリシーは「音を正確に表現する」であり、「いい音は、いかなる場面においてもいい音である」との考え方からきていると言います。そのため、良質な製品を提供するとともに、長期にわたって愛用していただくために、スピーカーを1本1本丹念に、イギリス国内にて手作業で製造されているのです。

ドライバーユニットやキャビネット、ネットワークボードの徹底した品質管理、各コンポーネンツの入念な計測および選別を経て、銀入り半田と無酸素銅ケーブルを用いてのアッセンブリー作業が行なわれています。完成品は、クロスオーバーマッチングやペアマッチングなど、全部で14 項目にわたる厳密な品質チェックとリスニングテストを通過した後、ユーザーの元に出荷されると言います。プロ仕様の完璧な品質管理でとても安心です。

■ PMCの新旧テクノロジーが融合された『 twenty5.22 』『 twenty5.23 』をご紹介

今回ご紹介しますのが、PMC twenty5シリーズの中堅に当たります、ブックシェルフ型の『 twenty5.22 』と、トールボーイ型の『 twenty5.23 』です。

まずは、新旧テクノロジーの"旧"の方から見てまいります。

【1】ATL(Advanced Transmission Line アドバンスド・トランスミッションライン)

これこそPMCの代名詞とも言えるエンクロージャー構造技術です。キャビネット構成や高性能ドライブユニット、そしてクロスオーバーコンポーネントを使用したスピーカー設計技術です。

一見バックロード方式の様に見えますが、ロードをかけるのではなく、ウーファーを長いATLの端に配置することにより、その経路と吸音材によってウーファーの背面から放出される高音域成分を減衰させています。低音域成分はATLを通り、ウーファーの正面の位相と同じになるように開口部から出力され、第二のウーファーとして働かせています。

この方法の大きな利点は、ウーファーを駆動している時、キャビネットの内圧が維持されることです。これは広い周波数帯でドライバーの制御を可能にし、低周波歪を減衰させることができると言います。これによって中音域と高音域のディティールは高調波歪の影響を受けることなく、透明感のある中高域とハイスピードで豊かな低域を両立させているのです。

次に前作、twentyシリーズをベースにしながら、今回の同社設立25周年記念の「twenty5シリーズ」に"新たに採用"された技術を見てまいります。

【2】Laminair(ラミンエアー/層流:流体要素が揃って運動して作り出す流れ)


前述のATLの効率をさらに向上させる新技術で、スピーカー背面からの高い音圧を、エアーフロー(背圧の通り道)の最終孔(最下部)に付けた縦型のフィンが通気孔を分割(通気孔で生成される渦エネルギーを浪費)するのです。これにより全体の通気量を小さくすることなく、効率的かつ滑らかな空気の層を噴出することができ、乱流損失を低減させ、ATLの効率を高め、解像度や安定度をさらに高められたとしています。

また、PMCは「スピーカーはドライブに始まり、ドライブに行き着く」と言います。ATLの性能を最大限に生かすためには、キャビネットに合わせた、分解能が高く、超低歪のドライブユニットが必要です。結果、ドライブユニットは全て自社製とし、信頼性が高く、ナチュラルで脚色のない純粋なサウンドを実現しているのです。

【3】ウーファー(g-weave bass drivers)
ウーファーには新開発の鋳造合金シャーシ+グラスファイバー織りコーンを採用。コーン中心のダストキャップを反転された(凹んだ)ガラス繊維製とすることで、円錐の形状に沿って非常に滑らかなストロークを実現しています。

【4】ツイーター
コンピューター解析により、最適な拡散のための新グリルを採用。SONOLEXの27mm fabric domeによる滑らかな軸外特性が、高音の広帯域特性を実現しています。さらに磁性流体による冷却方式を採用することで、大音量時でもリニアな再現性を発揮するとしています。これこそプロで鍛えられたプロ仕様です。

【5】クロスオーバー
1.8kHz/24dBオクターブの新クロスオーバーネットワークを搭載しています。低歪率で接続されるドライバーのタイムアライメントを高次元で達成しています。

【6】ターミナル
入力ターミナルも新しくデザインされたPMCオリジナルです。前作はバイワイヤリング仕様でしたが「twenty5シリーズ」ではシングルワイヤ仕様となり、削り出し純銅&マットロジウムメッキのターミナルとすることで、非常に高い伝導率を誇り、極めて低い抵抗値を実現しています。またクロスオーバーに直接的に結合する最短接続とし、Yラグ/バナナプラグ/先バラケーブルのいずれにも対応しています。

前面バッフルは前作のデザインを継承してやや上向きにスラントしていますが、突き板の質感は向上しており高級感が加わったことを付け加えておきます。


■ 試聴しました
『 twenty5.22 』と『 twenty5.23 』を日本橋1ばん館で試聴しました。アンプにはアキュフェーズ「E-370」を使用しました。

写真中央が『 twenty5.22 』写真左側が『 twenty5.23 』

『 twenty5.22 』は、ブックシェルフとは思えない程スケールが大きく、ダイナミックで量感豊かに音楽を再現してくれました。ベースの低域がググッと深々と伸びきり、分厚い中低域はある種プロに通じるサウンドと感じました。一方で中高域は抜けが良く、滑らかで爽やかさを感じさせてくれました。

とにかく音数が多く、精細な表現も十分なのですが、しかし、そこはただ忠実なだけのサウンドではなく、音楽を心底楽しませてくれる要素がたっぷりで、従来のPMCサウンドにさらに一層の透明度が加わった素晴らしいスピーカーの完成です。

『 twenty5.23 』はスペースファクターを抑えたスマートなトールボーイで、『 twenty5.22 』に比べ若干全体的に音圧は下がりますが、その分エンクロージャーの大きさもあって、低域方向には明らかに伸びと余裕を感じさせました。中低域の厚みや中高域の伸び、さらには超高域の抜けの良さはそのままでした。低域の余裕が、全体的なスケールをさらに大きくした結果、躍動感も高まったと感じました。

両機とも切れ味の良さは抜群で、密度の高い躍動感に溢れたサウンドはさすがPMCです。思わず店頭で大音量を出してしまいましたが、全く動じない安定感もさすがでした。

これらには、筆者が以前からプロ機に感じる"プロの世界で鍛えられた製品だけが持つ"ある種の《プロっぽさ》があり、コンシューマ向けのtwenty5シリーズにもPMC製品に流れる"スタジオモニターの確かな血統"を感じました。(あさやん)

※『twenty5・22』『twenty5・23』を含め「twenty5シリーズ」は、いずれもエンクロージャー仕上げは「ウォールナット」の他に「ダイヤモンドブラック」「オーク」「アマローネ」からお選びいただけます。


2018年3月27日 (火)

英国トラディショナルブランド「スペンドール 」「 クリーク」が実現するしなやかサウンドは!

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、英国トラディショナルブランドである、スペンドールのスピーカーと、クリークのアンプについて特集いたします! 両ブランドの製品を組合せることで、デジタルサウンド独特のあの緊張感から解放してくれる"しなやかサウンド"が実現できます!



■ スピーカーブランド「スペンドール」

スペンドール(SPENDOR)は1969年創業のスピーカーブランド。半世紀を超える歴史を誇り、流行に左右されず現在までスペンドールトーンを貫き通しています。スペンドールの礎となる会社は、1960年初頭にスペンサー・ヒューズとドロシー・ヒューズ夫妻(二人の名前を組み合わせてスペンドール)によって設立され、以後英国BBCの音響技術局の経験とノウハウを基に製品開発を続けています。

因みに、BBCモニターとして有名な「LS3/5a」は、放送用スピーチモニターとしてスペンサー・ヒューズがBBC在籍中に基本設計したもので、スペンドールをはじめチャートウェル、ロジャース、ハーベス、KEFなどがBBCとライセンス契約を交わして同じ型番で生産された珍しいスピーカーです。

実際にスペンドールのオリジナル製品である「BC-1」(1969年)は、スタジオ用モニターシステムとして採用され、その後改良され一般市場向けに発売されました。そして今でも伝説の銘機とされる「BC-II」(1973年)はスペンドールの名を不動のものにしました。「BC-II」に採用されたベクストレーン振動板とともに、世界中にスペンドールの名を知らしめたのでした。

スペンドール社が目標としたのは、「スペンドールマジックにより、バランスが良く、美しいナチュラルなサウンドをリスナーにお届けする」でした。 最高級の天然材を使用し手作りに徹したキャビネットは、共振や振動変化を防ぐためだけに作られたものではなく、あくまでユニットの性能を補完するために設計され、内部補強材から格子織りフロントグリルに至るまでこだわりと高級感に満ち溢れています。

■ アンプ、CDプレーヤーの専業ブランド「クリーク」

一方のクリーク(CREEK)社は、創業1981年と言いますから、すでに40年近い歴史のあるアンプとCDプレーヤーの専業ブランドです。創業者のマイク・クリークの自社製品に対する位置付けは、ずばり"ローコスト・ハイパフォーマンス"で、それは現在の製品に至るまでずっと引き継がれています。それが証拠に、世界中のオーディオ機器が高額化する流れの中にあっても、同社製品はリーズナブルな価格に徹しており、100万円を超える様な製品はありません。

クリークの創業当時はスピーカーの小型化が一気に進み、アンプは大出力化・大型化に突き進んでいた時代でした。しかしクリークは一貫して常識的な価格内での高性能機を世界に供給してきたのです。筐体は薄型でシンプルな扱い易いもので、これこそ英国人気質でもある「家庭で音楽を聴くのに大袈裟なオーディオはいらない」という考え方から来ているのだと思います。

その結果、国産アンプの設計スタンスでもある"特性やパワー重視のアンプ"とは対極にあると言える、"音楽を聴き疲れなく、聴いていて楽しいナチュラルなサウンドを奏でるアンプ"を目指して供給し続けているのです。

■ スペンドール『 Classic3/5 』『 Classic3/1 』をご紹介!

新開発のスピーカーユニット、新クロスオーバーネットワーク、キャビネット構造の見直しなど、伝統のスペンドールサウンドに最新の技術を投入して完成させた「新Classicシリーズ」から小型ブックシェルフ型2機種をご紹介します。

『 Classic 3/5 』は前作「S3/5R2」の後継に位置付けられ、ユニット、ネットワーク、新構造キャビネットや、マグネットキャッチグリルの採用など構造を一新しています。銘機「LS3/5a(括弧内はLS3/5aのデータ)」同様の2ウェイ2スピーカーの密閉型で、高域に22mm広帯域ソフトドーム(20mmソフトドーム)、低域に150mm 中央部にフェイズプラグが装着されたEP77ポリマーコーン(110mmのベクストレン製コーン)というオーソドックスな構成です。

周波数特性は75Hz~25kHz(90Hz~20kHz)、出力音圧レベルは84dB(82.5dB)で、クロスオーバー周波数は4.2kHz(3.5kHz)、最大入力は100W(40W)です。外形寸法は165W×305H×188Dmm(185×300×160)、質量は5kg(5.3kg)とほぼ「LS3/5a」を継承したコンパクトな、まさに本当の意味でのブックシェルフ型です。

このように銘機を彷彿とさせるデザインながら、最新のソースにもしなやかに対応すべくワイドレンジ化されています。しかしそこは伝統に裏打ちされたブリティッシュサウンド独特の、あの艶やかさやふくよかさを備えたサウンドとなっているのです。懐かしさとともに、音楽を楽しく聴くなら、これで十分ではと考えてしまいます。それ程にリラックスできるサウンドなのです。

一方の『 Classic 3/1 』は「SP3/1R2」の後継にあたるモデルで、『 Classic 3/5 』同様、新開発のEP77ポリマーコーンや、クロスオーバーネットワークを搭載し、キャビネットも新構造になっています。ユニット構成は22mmソフトドームと、180mmに大型化されたウーファーの2ウェイで、こちらはバスレフ型です。周波数特性は40Hz~25kHzと低域が拡大され、、出力音圧レベルは89dB、最大入力は150Wと強化されています。

やはりウーファーの大きさと密閉・バスレフの違いが低域に反映され、スケールは大きくなり、音場も拡大されます。しかし『 Classic 3/5 』同様、中高域の繊細で微妙な表現は、特に弦との相性が抜群で、ボーカルでは顔の表情まで浮かんで来そうな程人間の温度感さえ感じさせてくれます。このスペンドールの"新「Classic」シリーズ"には、英国伝統の渋さに通じる"ブリティッシュサウンド"が今なお生き続けています。

■ クリーク『 EVOLUTION 50A 』『 EVOLUTION 100A 』をご紹介!

いずれもコストパフォーマンスが抜群で、同一デザインのハイエンドDAC内蔵のCDプレーヤーやパワーアンプもラインナップされており、パワーアンプはプリメインアンプを使ってのバイアンプシステムやCDプレーヤー(ボリューム機能付きのアナログ出力を使うことで)とのダイレクト接続も可能です。発展性や将来性も考えられた「EVOLUTIONシリーズ」の一員です。

『 EVOLUTION 50A 』は出力55W×2(8Ω)のプリメインで、薄型の外観から想像するよりズッシリ感(7.5kg)があり、筐体には手抜きは全く感じられません。プリアンプ部のボリュームは電子式で、付属のリモコンでも調整できます。パワー部へはClassAで信号を供給することで低歪みに抑えています。

パワー部には200VAのトロイダルトランスを搭載。最近多くなっている低インピーダンスのスピーカーも十分にドライブできる、高い電流供給能力を備えたバイポーラトランジスタによる2段ダーリントン回路×2で構成されています。バイアスは一般的なAB級です。

一方、上位モデルの『 EVOLUTION 100A 』は出力110W×2で筐体は全く同じ大きさですが、重量は9kgとなっています。2段ダーリントン回路は倍の4回路、バイアスは通常のAB級とは異なるG級という珍しい方式を採用しています。電源トランスも『 50A 』より一回り大きくものが搭載されています。

このG級方式は、電源電圧を2段階に自動切り替えすることで、小信号時に不要な電圧をカットし、その代わりアイドリング電流を増やすことで歪みを抑えられると言います。AB級よりは効率が良く発熱は少なくなっています。元はバッテリー給電機器の省電力化から生まれた方式とのことです。

いずれも入力はRCA5系統のアナログ入力を備えており、INPUT4はRCAとXLR(2番HOT)の兼用となっています。スピーカー出力は『 50A 』は1系統、『 100A 』は2系統でバイワイヤリングにも対応しています。

また『 EVOLUTION 50A 』『 EVOLUTION 100A 』のパワーアンプ部を単体化したパワーアンプ『 EVOLUTION 50P 』と『 EVOLUTION 100P 』があり、いずれもゲインがプリメインと同じ33.3dBに統一されており、バイアンプにも適しています。

このようにクリーク『 EVOLUTION 50A 』『 EVOLUTION 100A 』は、いかにも英国伝統の"何でもかんでも詰め込まない、シンプル・イズ・ベスト"の思想が貫かれています。

いずれのアンプも、すべてをさらけ出すような国産アンプの音とは一線を画す、落ち着きのある音の出方です。ハーモニーが実に美しく、潤いに満ちたナチュラルで魅力的なサウンドです。ボーカルは生身の人間が発する声そのもので、アコースティック楽器の艶やかさや潤いのある表現も特筆ものです。国産アンプが往々にして苦手としている音楽の微細なディテールがいとも簡単に得られるのです。それは音楽を知り尽くしているからでしょう。


■ 最後に
スペンドールのスピーカーと、クリークのアンプとを組合せることで、さらにその相乗効果が発揮され、渋い落ち着いた雰囲気を醸し出します。この典雅な"ブリティッシュサウンド"こそ、デジタルサウンド独特のあの緊張感から解放してくれる"しなやかサウンド"と言えます。きっと、聴き疲れが全くなく、音楽をもっともっと聴いていたくなります。 (あさやん)

2018年3月15日 (木)

究極のデジタルディスクプレーヤー エソテリック『 K-01Xs 』『 K-03Xs 』

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、エソテリック Kシリーズ最新鋭機『 K-01Xs 』『 K-03Xs 』を特集! 贅沢な部材と最新のテクノロジーをふんだんに投入した究極のデジタルディスクプレーヤーです!



■ エソテリック デジタルディスクプレーヤーの最新鋭機「Xs」が登場!

PCオーディオを含むファイルオーディオが注目され、その後アナログブームが続いたお陰で、CDプレーヤーをはじめとしたディスクプレーヤーが、忘れ去られた感が無きにしもあらずの昨今です。特に海外製品を含め、ハイエンドのディスクプレーヤーの新製品の発表が、極端に減ってきているようにも感じます。

そんな中、孤軍奮闘しているのがエソテリックです。SACD/CD対応の本格的なメカが供給できるのが、今や日本のD&Mとティアック(エソテリック)だけになってしまった結果が、こういう状況を招いたのだと考えられます。※ユニバーサルプレーヤー用のメカを含め一部海外にも存在します。

エソテリック製品は自社メカを使えることから、特にデジタルプレーヤーのラインナップは充実しており、その全機種がSACDに対応しています。そして、30万円台から200万円台、セパレートタイプ(Grandioso P1+D1×2)に至っては実に600万円を超える超々ハイエンドまで品揃えしています。この結果、同社はますますハイエンドのデジタルプレーヤーでのシェアを拡大してきています。

そんな中、エソテリックのフラッグシップシリーズであるGrandioso(グランディオーソ)を除いた、一体型のデジタルディスクプレーヤー Kシリーズのトップエンド2機種が、この度最新鋭機「Xs」となりました。その内容を詳しくレポートしてまいります。

製品のご紹介の前に、少し話はそれますが、エソテリックの親会社でもある、メカに強いティアックの歴史について検証しておきましょう。

■ ティアックの歴史

ティアックは1953年に東京テレビ音響(株)、1956年に姉妹会社の東京電気音響(株)を設立しました。1959年には2社が提携して、新たにテープレコーダーの製造を開始し、国内販売とともに輸出の増産に入りました。そして、1962年に東京テレビ音響(株)は、社名をティアックオーディオ(株)に、東京電気音響株式会社は、社名をティアック(株)に改称し、1964年の東京オリンピックの年にティアックオーディオ(株)とティアック(株)が合併し、新たにティアック(株)として発足したのです。

筆者が本格的にオーディオを始めた60年代後半から、ダイレクトドライブ方式のターンテーブル(TN-400)や、平型カセットデッキ(1973年国内初のドルビー搭載機「A-350」)が一世を風靡、もちろんお家芸のオープンデッキなど、一時プリメインアンプやセパレートアンプを発売したことはありましたが、その歴史の殆どがメカニズムを中心にして発展してきたと言っても過言ではありません。

そんなティアックがCDの登場から遅れること3年、1985年初の自社製CDプレーヤー「ZD-5000」を発売。本格的に市場に投入してきました。さらにティアックのCDプレーヤーの他社製品との決定的な差別化となったのが、1987年発売のエソテリックブランドのCDトランスポート「P-1」でした。その後1990年、CDプレーヤー「X-1」、そしてティアックブランドでも、その名もずばり「VRDS-10(VRDSメカ搭載)」を1992年に発売し、CDプレーヤーでの不動の地位を固めたのでした。

その後、VRDSの集大成でもあるCDトランスポー トエソテリック「P-0」を1997年に、そしてSACDプレーヤーの登場(1999年SONY「SCD-1」発売)後遅れること4年で、SACD対応のVRDS-NEOを完成させ搭載したSACD/CDプレーヤー「X-01」を発売。SACDにおいてもエソテリックは孤高の存在となったのです。

そのエソテリックが放つディスクプレーヤーの最終型こそが、今回ご紹介する『 K-01Xs 』『 K-03Xs 』なのです。

一体型SACD/CDプレーヤーの銘機「K-01」「K-03」が登場したのが2010年。さらに2014年には、第2世代の「X」モデルへと進化したのでした。このシリーズはエソテリックブランドで最も多くのアワードを受賞しており、世界のデジタルプレーヤーの金字塔へと成長したのです。

その銘機の血統を継ぎ、2018年ついに第三世代「Xs」モデルとして誕生。前作発売からの4年の間にもエソテリック製品はめまぐるしい進化を遂げ、フラッグシップモデル「Grandioso K1」や「N-01」に採用された新しいDACプラットフォームの導入や、最新のデジタル入力部、独自の電流伝送方式「ES-LINK Analog」など、贅沢な部材と最新のテクノロジーをふんだんに投入し、ここに究極のデジタルディスクプレーヤーを完成させたのです。

■ 『 K-01Xs 』とは

『 K-01Xs 』の第一の肝とも言えるのが、前述のような歴史を積み重ね、常に最先端を誇って来たVRDSメカです。SACD/CDのディスク回転にターンテーブルを使用し、面振れをメカニカルに補正することで、読み取り精度を格段に向上させています。

『 K-01Xs 』に搭載しているのは、「Grandioso P1」「Grandioso K1」と同一の高精度ターンテーブルシステムVRDS-NEO「VMK-3.5-20S」で、スピンドルの軸受けには特別に選別された高精度ボールベアリングをペアで採用し、ミクロン精度のジュラルミン・ターンテーブル、20mm厚スチール製ターンテーブル用ブリッジを搭載し、メカユニット単体で実に5.2kgの質量を誇ります。シャッター機構もありディスク収納時にシャッターが閉まることで、メカニズム内部の機密性も高める工夫も施され、これ以上のメカニズムは今後とも存在しないのではと思わせる程の完成度の高さです。

もう一つの肝は、同じく「Grandioso K1」用に開発された最新DACプラットフォームを踏襲した差動8回路/ch構成のデュアルモノD/Aコンバーターの搭載です。DAC ICには最新の旭化成エレクトロニクス社の32bitプレミアムDACデバイス「AK4497」を採用、エソテリック独自の特許技術である35bit D/Aプロセッシング・アルゴリズム、さらにHCLDバッファーアンプ、DSD対応USB、低位相雑音の大型カスタム・クロックなど、究極のデジタルディスクプレーヤーと呼ぶにふさわしい充実した仕様を誇ります。

DAC電源部の回路パターンは従来機にさらに改良を加え、電源トランスも左右独立させ、クリーンで安定性の高い電源供給能力を獲得したのです。デジタル回路・アナログ回路のアイソレーションも従来以上に徹底させ、合計4台(DAC用2台、デジタル回路用とメカ駆動用に各1台)の電源トランスを搭載した電源部や、高剛性シャーシなど同社定評のコンストラクションにより、ピュアで定位感と奥行き感に富んだ迫真の音楽再生を実現できたとしています。

そしてエソテリックのお家芸でもある充実した機能も注目です。

オリジナルFsでの再生に加え、PCMデジタル信号を2/4/8/16倍(最大768kHz)にアップコンバートする機能を装備。さらに独自のアルゴリズムによるPCM→DSD変換機能を搭載しており、DSDは22.5MHzにアップコンバートします。

ディスク再生以外にも多彩な機器との接続を可能にするデジタル入力3系統(USB×1、同軸×1、光×1)を装備。同軸、光入力は、192kHz/24bitまでのPCM、DSD2.8MHz(DoP)入力に対応しています。クロックはGrandiosoカスタムVCXO(電圧制御型水晶発振器)を搭載。大型の水晶片を内蔵し、位相雑音が少なく、中心精度は±0.5ppmを実現しています。もちろん外部からのクロック信号と同期させることができ、10MHzサイン波にも対応し、USB入力時にも外部クロックとの同期再生が可能です。

パソコンと接続するUSB-DACとしてのUSB端子も装備しています。DSD22.5MHz、PCM768kHz/32bitのハイサンプリング再生とアシンクロナス伝送に対応し、スタジオマスター・クオリティのソースも高品位に再生できます。従来のアイソクロナス伝送方式に加え、新たにBulk Pet(バルク ペット)伝送方式にも対応し、音色選択の幅が広がったとしています。

このようにエソテリック『 K-01Xs 』は、これでもか!と思わせる程のディスクプレーヤーとしての完成度の高さを誇っています。ただその分価格も上がってしまったのは致し方ないのかもしれません。

■ 『 K-03Xs 』とは

『 K-01Xs 』の第一の肝と言えるのが、前述のような歴史を積み重ね、常に最先端を誇って来たVRDSメカです。SACD/CDのディスク回転にターンテーブルを使用し、面振れをメカニカルに補正することで、読み取り精度を格段に向上させています。

そんな中、そこまではとおっしゃるオーディオファイルのためのハイパフォーマンスモデルが『 K-03Xs 』という訳です。メカをVRDS-NEO「VMK-3.5-20S」の高精度を継承した「VMK-3.5-10」に、DACは『 K-01Xs 』と同じデバイス「AK4497」をチャンネルあたり4回路のパラレル/ディファレンシャル回路構成として使用しています。また32bit DACデバイスを複数個組み合わせることで、34bitハイビットD/A プロセッシング・アルゴリズムを採用しています。


■ 最後に
このようにエソテリック『 K-01Xs 』は、フラッグシップ「Grandioso K1」に限りなく近づけることを目標にして開発され、一方の『 K-03Xs 』は、『 K-01Xs 』にいかにコストを抑えつつ近づけるかを目標にしたのだと言います。いずれも同一価格帯では他社には絶対まねのできない、最高の出来映えを誇るディスクプレーヤーに間違ありません。

ここに究極の、そして最終型のデジタルディスクプレーヤーの誕生です。(あさやん)


2018年3月13日 (火)

【気軽にオーディオ入門】デスクトップ・オーディオへの誘い~スピーカー編(その1)~


みな様、こんにちは!
先月末くらいから急に本年度の花粉症を発症したとうふです。
はやくも、辛いです(涙)

さて、前回はプリメインアンプのAI-301DAをご紹介したので、今回は組み合わせるのにお薦めの小型スピーカーをご案内します!

パイオニア
ブックシェルフ型スピーカー【ペア】
S-CN301-LR


エントリーモデルのスピーカーでありながら、
パイオニアのフラッグシップスピーカー「S-EXシリーズ」や、
同社ハイエンドブランドTAD(テクニカル オーディオ デバイセズ ラボラトリーズ)で数々の名作スピーカーを開発した、アンドリュー・ジョーンズ氏が開発に携わった事でも有名な、コンパクト・ブックシェルフスピーカーです。

横幅135mmと場所をとらず奥行きも220mm。卓上ユースにもちょうど良いサイズと言えます。

ユニット構成は
・2cm径のソフトドームツィーター
・10cm径のウーファー(グラスファイバー振動板)
2ウェイ構成。
接続はシングルワイヤ接続となり、
スピーカー背面は
・バスレフポート
・スピーカー端子(筐体に直接取付)
とスタンダードな2ウェイ・ブックシェルフの構成になります。

実機を聴いてみると、10cmウーファーからとは思えない量感のある低域に驚かされるでしょう。
小型スピーカーらしい、スピード感に優れた表現と合わさって聴くジャンルをあまり問いません

低・中・高域のバランスに優れた表現を持ち、
小型スピーカーにありがちな"中高域寄りで、低域表現は苦手"という印象とは無縁といえます。
デスクトップ上で使用する事を想定すると、低域は充分とも言えます。
バスレフポートが背面側にあるので、場合によっては壁面との距離を調整して低域を調整する必要があるくらいでしょう。

反応が良く、スピード感にも優れますので、AI-301DAとの組み合わせならば、ロックやポップス系の音楽にマッチするのではないでしょうか。
小口径でありながらも、しっかりとした低域を楽しめるS-CN301-LR。
価格破壊といっても差し支えの無い表現力と相まって、デスクトップ上で使えるコンパクトスピーカーとしてお薦めです!


とうふ的S-CN301-LRの5段階評価
お薦め度 :★★★★:価格・表現力・見た目全てにおいて高レベル『5点』!
表現力  :★★★★:低・中・高のバランスが絶妙です。『5点』!
見た目  :★★★★:安っぽさは微塵もありません。『5点』!
導入度  :★★★★:ジャンルを問わず楽しめ、場所もとりません『5点』!
総合評価 :★★★★:一度は聴いて頂きたい。驚きのコスパです『5点』!

それではいつもお買い得な「Joshin Web」でお待ちしております。

2018年3月11日 (日)

【限定生産モデル】ローリングストーンズとコラボした珍しいレコードプレーヤーです!


みな様、こんにちは!
3月に入ったと言うのに、急な冷え込みになったり暖かくなったり、と体調管理に難しい日が続きますね。
温度差で体調を崩される方も非常に多いようですので、皆様お気をつけ下さいませ。

さて、それでは今回ご案内の製品はこちら!

プロジェクト
ベルトドライブ式レコードプレーヤー
The Rolling Stones

コストパフォーマンスの高いレコードプレーヤー作りで有名なプロジェクト・オーディオイギリスを代表する伝説的ロックバンド"ローリング・ストーンズ"とがコラボしたモデルです!

タン(舌)ロゴ、俗称"ロック舌"とも呼ばれる特徴的なローリング・ストーンズのロゴを大胆に本体にプリント。
ミック・ジャガーの発案で、ヒンドゥー教のカーリー神の舌をモチーフにしたそうです。
しかし、カーリー神といえば殺戮と破壊の女神です。
そんな怖い神様をイメージにロゴを作るとは。。。これがロックの魂なんでしょうか!?

と、この"The Rolling Stones"モデルは誰が見ても「ローリング・ストーンズだ!」と解るデザインに仕上げています。
デザインはロックですが、その製造はプロジェクト・オーディオが担当。
さらに搭載カートリッジはオルトフォンのOM-10です。
明瞭さと細かさを両立し、見た目とは違いジャンルを問わずお楽しみいただけるでしょう

数量限定での生産とされており、(国内入荷量はまだ明確には決まっていないそうです)現在は一先ずご予約受付中となっております。

プロジェクト・オーディオの音作りに特徴的なタンロゴを配したデザイン。
音質とデザイン性を両立した、コレクターズ・アイテムだけには勿体無い、実用的オーディオアイテムとしてお薦めです!

それではいつもお買い得な「Joshin Web」でお待ちしております。

2018年3月 1日 (木)

カクテルオーディオ 超多機能型デジタルミュージックサーバーの魅力を探る

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、1台でデジタルオーディオの再生に必要な機能をすべて網羅したcocktail Audio(カクテルオーディオ)の"ミュージックサーバー"の魅力に迫ります。アンプが内蔵されている『 X35 』と、デジタル機能だけに特化した『 X50D 』をご紹介!

cocktail Audio マルチメディアプレーヤー

『 X35 』



『 X50D 』


■ ミュージックサーバーってどういうモノ?

韓国NOVATRON社は、2003年1月に設立されたHi-Fiオーディオメーカーで、「cocktail Audio」は同社のHi-Fiオーディオ製品専用ブランドです。これは地域性なのでしょうが、従来から韓国のオーディオブランド製品には、ネットオーディオに関して先進的な取り組みが目立ちます。

これからご紹介しますcocktail Audioの製品は、様々なアイデアが詰め込まれたミュージックサーバーですが、「ミュージックサーバー」という名称自体、まだ日本国内では十分浸透していませんし、「ミュージックサーバー」という言葉には様々な解釈の仕方があるため、"どういうモノ?"と思われる方も多いのではないかと思います。

「ミュージックサーバー」を厳密に定義しますと、「音源の管理(サーバー)から再生機能(プレーヤー)までを備えるオーディオ機器」ということになると思います。分かり易く言いかえれば、「ストレージ(ハードディスクやSSD)内蔵のネットワークオーディオプレーヤー」ということです。これならイメージがつかめるかと思います。

「ミュージックサーバー」のメリットは、これ1台でデジタルオーディオの再生に必要な機能がすべて賄えるということです。デジタルの聡明期のCDがメインソースだった時代はごくシンプルだった再生システムが、デジタルファイルでのオーディオ再生の時代になって非常に複雑なものになってきました。

例えばネットワークオーディオをしようとする場合、ネットワークプレーヤーに、サーバーの働きをするNAS、CDをリッピングしたりメタデータを整理するためのパソコンが必要です。本来オーディオ機器ではないパソコンやNASなどを、家庭内LANのネットワークに接続しなければ再生できないという状況になってしまったのです。

これではオーディオ&音楽ファンにとっての敷居がますます高くなり、「難しい」と感じるのは当然だと思います。しかし今回ご紹介するcocktail Audioの「ミュージックサーバー」は、こうした複雑さを排除して、1台でネットワークオーディオの魅力を味わえる実にユーザーフレンドリーで画期的な製品です。

そして、cocktail Audio「X35」であればアンプまで内蔵しており、CDのリッピング、メタデータの管理、さらに音楽再生までこれ1台で行え、本体ディスプレイとリモコンで快適な操作が行えるように設計されているため、通常のネットワークプレーヤーのように別途タブレットを用意する必要もありません。スピーカーさえあれば、本当にこれ1台ですべて完結してしまうのです。

また、cocktail Audio「X50D」はDACやアンプを搭載せず、とにかく「デジタル機能だけに特化したミュージックサーバー」という立ち位置の製品で、特に高性能なD/Aコンバーターやアンプをお使いのオーディオマニアにはドンぴしゃな製品とも言えます。

それでは、この2機種について「どんなことができるのか」をサウンド傾向とともにレポートしてまいります。

■ オールインワン型マルチメディアプレーヤーcocktail Audio「X35」とは?

100W×2chの左右独立のデジタルアンプを搭載し、スピーカーを接続するだけで音楽データの再生が可能です。背面にあるスロット(1箇所)に別売※のHDD/SSD(SATA 2.5型 SSD/HDDは2TBまで、3.5型HDDは8TBまで)を収納でき、楽曲を存分に保存できます。着脱はユーザーで簡単にでき、複数のドライブをジャンル別など使い分けることもできます。(※HDDやSSD等の記録媒体は付属していません。別途お買い求め下さい。)

前面にCDドライブを搭載しており、CDをFLACやALAC、WAV、MP3など様々なフォーマットでリッピングできます。CDのメタデータやカバーアートはGracenoteなどの情報から取り込めます。そして取り込んだ音楽データは、独自のミュージックデータベースに蓄積され管理もできます。煩わしいリッピング作業から開放されます。

対応フォーマットは最先端のものを網羅しており、DSD(64/128/256)、DXD(352.8kHz/24bit)、FLAC(192kHz/24bit)、WAV(192kHz/24bit)などの再生が可能です。またネットワークに接続することで、ネットワークプレーヤーとして機能し、TIDALやSpotifyなどの音楽ストリーミングサービスも楽しめます。

入出力も実に多彩で、デジタル音声出力は同軸、光、AES/EBU、USB、HDMIの5系統を装備、入力は同軸、光、AES/EBUの3系統と万全です。さらにMM型対応のフォノイコライザーまで搭載しており、アナログレコードの192kHzでのハイレゾ録音やLINE INでのアナログソースのハイレゾ録音もできる優れものです。もちろんオートでもマニュアルでもカッティング編集できます。

DACチップには実績のあるESS ES9018K2M を搭載。電源部も大型トロイダル・トランスやアナログ/デジタル独立電源を採用するなど高音質設計としています。フロントパネルには7インチの液晶ディスプレイを採用し、操作画面はもちろん音楽ファイルの情報やカバーアートまで表示されます。さらにHDMI出力を使えば、お持ちの大型ディスプレイやプロジェクターの大画面で映し出すことも可能です。

さらにスマホやタブレット(iOS/Androidデバイス)にNOVATRON「MusicX」をダウンロードすれば、ご家庭のネットワークを経由して手元での各種操作も可能です。

直接スピーカーを接続してのサウンドは、デジタルアンプらしい素直なもので、想像以上のパワー感があり、ブックシェルフタイプのスピーカーなら十分ドライブできます。音質傾向は、明るめの生き生きしたサウンドで、10~20万円台の中級プリメインアンプに十分匹敵するレベルと感じました。電源ケーブルの交換で更にパフォーマンスが向上することも確認できました。

もちろんアナログアウト(RCA)をお使いになれば、お持ちのアンプでもお楽しみいただけます。この使い方でも本機の価値は十分あると感じました。

■ デジタルに特化したミュージックサーバー&プレーヤーcocktail Audio「X50D」

本機はデジタルに特化することで、お使いのD/Aコンバーターをはじめとしたハイエンドオーディオ機器に、ミュージックサーバー機能を追加させることができます。

CDのリッピング機能や対応フォーマット、ネットワークプレーヤー機能、フロントの液晶ディスプレイは「X35」と共通ですが、機能的には強化されています。

デジタル出力は、同軸が2系統になり、TOS、AES/EBU、USB、HDMIに加えてI2S※(2系統)やワードクロック出力も装備されています。ただ、デジタルに特化したことからアナログ入力はもちろんヘッドホン出力もありません。余計なモノはすべて排除されています。(※Inter-IC Soundの略で、デジタルの音楽データとともにそのクロックを分けて送ることで精度の高い伝送が可能)

さらに背面にはSSD/HDD(別売)のスロットが2基に増設されており、それぞれ6TBまでのSATA3.5型/2.5型HDDまたは2.5型SSDが装着可能になっています。バックアップや最大12TBまでのストレージが構成できます。

そして音質向上の手段として、フロントパネルを12mm、それ以外はコンピューター制御で切削加工した8mmの極厚アルミプレートで筐体を構成しています。インシュレーターもアルミダイキャストとしており、繊細なHDDやSSDを守るためもあって、振動に強くハイエンドに通じる強固な仕様としています。その結果アンプを持たない「X50D」の方が「X35」より重くなってしまっています。

サウンドはお使いになるD/Aコンバーターや、USB-DAC次第という面はありますが、同じ条件(「X35」のデジタルアウト)で比較したメーカーの話では、解像度が高く、情報量が多いのは共通しているものの、やはり音の厚みに違いがあり、温かみを感じさせる豊かなハイエンドに通じるサウンドだということです。


■ 最後に
cocktail Audioの製品はいわゆるサーバーであり、いかにもPCといった内容の製品ではありますが、国産PCメーカーのサーバーにある無機的で冷たいサウンドというイメージは皆無で、本格的なオーディオライクなサウンドを提供してくれます。従来存在しなかったオーディオ新時代を予感させる画期的アイテムcocktail Audioの導入をぜひご検討下さい。(あさやん)

2018年2月24日 (土)

SOULNOTEが国産ハイエンドプリメインアンプ市場に『 A-2 』を投入!!

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、SOULNOTEのハイエンドプリメインアンプ『 A-2 』を特集します。音質を最優先し、電圧帰還を行なわないオリジナル技術で、血の通ったリアルなサウンドが実現しています。日本橋1ばん館での試聴結果もあわせてレポートいたします。



■ "SOULNOTEサウンド"とは

「SOULNOTE(ソウルノート)」は、株式会社CSRの音響機器ブランドです。SOULNOTEブランドは2006年、当時の代表者兼エンジニアの鈴木 哲氏がCSRの下で同ブランドを立ち上げました。2010年にCSRから独立して「株式会社SOULNOTE」となりましたが、2016年に鈴木氏が同社を離れ、新たに"新生SOULNOTE"が誕生したのです。同社製品は、長年音響機器を専門に開発してきた技術者達が、常に音を聴きながら、"魂を揺さぶる音"を目指して開発されています。

"SOULNOTE=魂を揺さぶる音"とは・・・時空を超えて、瞬時に目の前に演奏者を蘇らせる。SOULNOTEには音源に込められている"SOUL(魂)"を蘇らせ、永遠に揺さぶり続ける"NOTE(音)"があるのです。それは"生きている音"であり、音楽の楽しさやワクワク感、感動が直接伝わって来る音なのだと言います。

それを水の流れで例えると、SOUNOTEが目指すのは「どこにも堰き止められず全開で流す」ことで、それは「何かで一度堰き止められた流れは、後でどう頑張っても元には戻せない」という考え方から来ていると言います。フィードバックをはじめとした回路技法や振動を止めるための筐体設計など、歪みやS/Nなどの測定値を良くするための手法が、「流れを堰き止め、魂を失わせ、音を殺している」のだとしています。

その考えの基、SOULNOTEのオリジナル技術である「Non-NFB」や「信号経路の最短化」「筐体設計」の最新技術を投入したプリメインアンプの最上位モデルが『 A-2 』です。

歴代の数々のSOULNOTE製品から、筆者が認識している"SOULNOTEサウンド"とは、
1)非常に透明度が高く鮮烈で、全くわだかまりのない、ストレスを感じさせない"抜けの良いサウンド"
2)非常にストレートで立ち上がりが良く、音程のしっかりした安定感のあるもので、"音楽を楽しく聴かせてくれるサウンド"
3)活き活きして鮮度が高く、抑えられた所を感じさせない、吹っ切れ感のある元気のよい"生きたサウンド"

これらはもちろん、これから見てまいります『 A-2 』にも継承されているのです。



■ 『 A-2 』の内容に迫る!

■完全バランス無帰還ディスクリート回路
『 A-2 』は音質を最優先して、出力段を初め、電圧増幅段、電源安定化回路に至るまで、すべてにおいて電圧帰還を行なわないオリジナル技術である「完全バランス無帰還回路(Non-NFB)」を、ICを使わないディスクリートで構成しています。完全バランス化することで、"生々しく開放的でクリアでありながら、熱い音楽再生をとことん追求"しているのです。

■シンプルな回路構成
本機は、歪みやS/Nなどの見掛け上の測定値を良く(音質とは関係ない)するための、DCサーボ回路やカレントミラー回路等を用いていません。電圧増幅段の定電流回路や、バイアス回路も音質で選び抜いた定電流素子(2SK209)と、定電圧素子(LED)のみによるシンプルな回路を採用しています。ここでも"生きている音"を追求しています。

■リレー切替え方式バランスアッテネーター
音量調整回路は従来の機械式(回転型摺動子)ボリュームや、電子ボリュームではなく、独自のリレーで高精度抵抗を切り替えるアッテネーター方式をバランス構成で採用しています。これにより透明感や立体感が向上し、特に小音量時の改善効果は大きくなったのです。ギャングエラー(左右の音量差)も無くなりました。ボリュームは35段階で、カチカチ音が実に信頼感たっぷりです。特に小音量時の音質には有利だと思います。

■理想的なコンストラクション
回路基板は入力端子、入力セレクター、ボリューム、無帰還電圧増幅段までを1枚の多層基板とすることで余計な引き回しがなく、信号ラインの最短化を図っています。その結果、接続ケーブルの振動やインダクタンス成分、輻射ノイズの影響等を回避でき、音質低下の原因となるシールドやフィルター類を一切使う必要が無くなったのです。これが"活き活きした鮮度感"には大いに貢献しています。

■銅箔厚70ミクロン4層基板
出力トランジスタを選別・ペアリングした4パラプッシュプルの出力段と、メイン電源で構成されたパワーブロックには70ミクロンの4層基板を採用。基板の内層プレーンを電源バスバーとして使用することで、電流ループを最小化でき、電流経路の低インピーダンス化と最短化が、優れた周波数特性と安定性を確保し、"伸びやかでストレートなサウンド"を実現したのです。

■強力電源
同社史上最強クラスの600VAバイファラ巻きトロイダルトランスを採用。ファーストリカバリーダイオードをトランス巻線直近に配置することで整流電流ループを最小化。整流コンデンサは音質で選び抜いたエルナー製の小容量コンデンサを多数パラレル接続する、SOULNOTEの従来手法を踏襲することで、"優れた高周波特性とハイスピードサウンド"を実現しています。

■シングル無帰還差動BTL回路
従来のステレオアンプの左右チャンネルを逆相で使用するBTLモノラルでは、パワフルな音質が得られる反面、2つのアンプのマッチングやGNDの影響で、音像が滲んだり音がほぐれず固まりになる傾向がありました。本機では、 1個の無帰還差動アンプの差動出力を左右のファイナルステージに分配する新しい方式を採用することで、BTL駆動の"豪快さと繊細で解放的な音楽表現を両立"させたとしています。

■『 A-2 』のその他特徴
1)信号ラインのみならず電源ラインもコネクターを排除し、ケーブルを直接基板に半田付けすることで無接点化し、信号経路から余計な接点を排除しています。

2)ヒートシンクは冷却効率が高く、固有振動が少ない形状を追求した新開発のチムニー型を採用。ヒートシンクの鳴きを無理矢理抑えるのではなく、共振を排除しています。

3)電源トランスは直接スパイクで接地させ、アルミパネルが凹凸断面形状で共振をコントロールし、パネルの直接接合を避け不要な共振を排除しています。ここでも同社の従来手法を踏襲しています。

4)トップカバーは、ベース鉄板とアルミパネルを互いにダンプしない様に3点接合させた二重構造とし、これをさらに筐体アルミ部に固定することなく3点接地しているため、天板の黒いパネル部分は叩くと鳴る状態です。このように、解放的なままで音の重心を下げることに成功しています。無理矢理振動を止めない手法も従来通りです。良い振動はあえて止めない、自由に鳴らすことで音楽性が失われないのです。これもSOULNOTEの最初期からの考え方です。

■ 試聴しました。

試聴は日本橋1ばん館で行いました。



サウンドは、低域が引き締まり、音程も超低域までしっかりしていて安定感があります。中域は滑らかなのに芯はしっかりしており、エネルギーたっぷりで充実感のあるものです。高域は透明感が高く、立ち上がりが小気味良く十分な余裕を感じさせました。

ボーカルは堅さはなく滑らかで、抜けの良いリアルな声を聴かせました。ただ少し若く感じたのは、伸びやかさやハイスピード故かも知れません。

音場は奥行き方向が非常に深く、左右にも十分な広さがあり、見通しの良いサウンドは、S/Nの高さから来る見事な静けさの再現の結果だと思います。


■ 最後に
このように『 A-2 』は、ソースに何も足さず、ソースから何も引かない、本来スピーカーが持っているポテンシャルを引き出し切るといった表現がピッタリのサウンドでした。

とにかく見通しの良い、吹っ切れたサウンドは爽快であり、その生々しく実在感を伴ったサウンドは格別です。情報量重視の優等生タイプの多い国産アンプとは違い、血の通ったリアルなサウンドが眼前に展開しました。

やはり、従来からのSOULNOTEサウンド同様、どこか海外のハイエンド製品に通じる、決して枠にはまらない、生き生きとした実に楽しいサウンドを聴かせてくれました。

『 A-2 』が加わったことで、ますます国産ハイエンドプリメインアンプが面白くなってきました。(あさやん)

2018年2月16日 (金)

マッキントッシュ『 MA8900 』が、人気のLUXMAN「L-509X」、Accuphase「E-650」に加わって、個性的な3機種"三つ巴"となった、ハイエンド・プリメイン市場!!

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は、国産プリメインとは一味もふた味も違うマッキントッシュ『 MA8900 』を特集! 上位機「MA9000」、出力トランス付きでは最も安価な弟機「MA7200」とともに徹底解説してまいります!




■ 三つ巴となったハイエンド・プリメイン市場

昨年(2017年)来、中級セパレートアンプに代わりハイエンド・プリメインアンプが注目を集めています。年末から人気となっているLUXMAN「L-509X」、Accuphase「E-650」に新たにマッキントッシュの新製品『 MA8900 』が加わって、三つ巴の様相を呈してきています。

マッキントッシュは昨秋、プリメインアンプを総入れ替えしました。「MA5200」が「MA5300」に、「MA6700」が「MA7200」に、「MA7900」が『 MA8900 』に、そして最上級機の「MA8000」が「MA9000」として生まれ変わりました。

■ マッキントッシュの歴史

まずはマッキントッシュの歴史から軽くおさらいします。
マッキントッシュはFrank H. McIntoshによって1949年にワシントンで創立されました。その後、現在のニューヨーク州に本拠を移し、有名なGordon J. GowとSidney Corderman がエンジニアとして加わり、70年近く続く同社の基礎を作り上げました。

1950年代から70年代にかけて隆盛を極めたオーディオブランドは数多ありましたが、現在その殆どが原形をとどめていなかったり、辛うじて名前だけが残って実体は新興国に移ってしまっていたりと様々です。しかしマッキントッシュは、創立当初からの高級オーディオ路線を今も守り続け、フィロソフィやテクノロジーを営々と継承して来た数少ないブランドです。

しかし、70年の月日の間には数々の紆余曲折もありました。オーディオ不況が始まった80年代中頃には業績が低迷し、1989年に二代目社長のガウ氏が急逝するという不幸が追い打ちをかけたのでした。結果、1990年日本のクラリオンに買収され、我々業界人は誰もが「マッキンもこれまでか」と考えたものでした。

しかし、クラリオンが目指したカーオーディオでのマッキントッシュ・ブランド製品の展開に失敗、続いて2003年D&Mホールディングス(扱いは当初従来通りエレクトリ、後にマッキントッシュ・ジャパン)に売却されましたが、これも想定通りには行かず、結局2012年にファインサウンズ・グループ(イタリア)の一員となり経営も安定、現在に至っています。

マッキントッシュには創立当初から以下の様なこだわりがあります。
①同社の製品作りは"音楽への愛情"を背景とし、最先端技術を実用的に精錬して、恒久的な信頼性と安全性を得ること。~エモーショナル・レスポンス・フォー・ミュージック。

②同社は今でも品質重視の考えから、あらゆる部品を自社生産しています。~基板への部品の装着やハンダ付け、シャーシの板金加工、出力トランスの巻線作業、ガラスパネルの製作や塗装に至るまで総て。

③同社のアンプは完全性と永続性を求めて、伝統的な漆黒のフルグラスにイルミネーションを施したフロントパネルデザインを採用。~視認性の高いグリーンの文字、ブルーのメーター(ブルー・アイズ)そこには"メイド・イン・USA"への強いこだわりがあるのです。

■ 『 MA8900 』とは?

さて、本題に入ります。『 MA8900 』は、伝統のデザインを継承しつつも、現在的なコンセプトを取り込んだプリメインアンプで、DACとフォノイコライザー、5バンドのトーンコントロールまで装備した超多機能アンプです。もちろん同社ならではの出力オートフォーマーを搭載した新時代のマッキントッシュを代表するプリメインともいえる内容です。

出力は、2/4/8Ωのいずれにおいても200W+200Wを達成。トーンコントロールは30Hz、125Hz、500Hz、2kHz、10kHzの5バンドで調整可能。アナログ入力は、LINEが6系統のアンバランスと1系統のバランスを装備、PHONOはMCが1系統とMMが1系統(いずれもアンバランス)という充実ぶりです。

また、本機には最近のマッキントッシュアンプでは定番となっている、各種デジタル入力(USB、同軸、TOS、MCT※)を装備しており、最新のデジタルオーディオモジュール「DA1」を採用し、すべてのデジタル入力を独立したスロットイン・モジュールに統合することで、そのモジュールの交換で将来出現する新たなフォーマットにも対応できるとしています。 ※MCT:マッキントッシュ専用のDIN(8pin)デジタル入出力

今回、新たにDACチップにはESSテクノロジー社のES9016Sを採用し、従来機では非対応であったDSDにも対応し、USBではDSD256(11.2MHz)、PCMでは384kHz/32bit(DXD:384kHz)まで対応し、最新スペックを達成しています。

パワーアンプはいかにもマッキントッシュと言える構成で、出力段はマッシブな構成のバイポーラトランジスターによる4パラプッシュプルで片ch200Wを実現。スピーカーの駆動はもちろんマッキントッシュのマッキントッシュたる所以でもある出力トランス(オートフォーマー)を搭載し、格別の安定感と信頼感を約束してくれています。

もちろんフロントデザインは従来のマッキントッシュを継承し、シンメトリカルな堂々たる風貌です。そこに今回、デザインと実益(放熱効率を高めた)を兼ねた、"Mc"ロゴをあしらった新デザインのマッキントッシュ・モノグラム・ヒートシンク(McIntosh Monogrammed Heatsinks™)を採用し、魅力を高めるとともに、大いに所有欲も満たしてくれます。

■ 堂々たるサウンド!

サウンドは、やはりマッキンサウンドそのものでした。包容力のある暖色系で、たっぷり感のある色合いの濃いもので魅力的です。特にジャズでは粘り気のある中低域がググッと押し出され、力感の伴った実に爽快なサウンドです。クラシックのオーケストラでは、低域が深く重厚で、そのスケール感に圧倒されました。中高域は艶やかで潤いのある温かなものでした。この堂々たるサウンドには本当に魅せられました。

Ma7200_3

MA7200」は、『 MA8900 』の5バンドのトーンコントロールをバス/トレブル(+/-12dB)に変更しただけのように見えますが、サウンドには若干の違いが感じられ、サウンド全体がスリムになり、多少明瞭度が上がったのではと感じました。オートフォーマーはもちろんパワーも200W+200Wで同じにもかかわらず、少しあっさり目と感じました。しかし20万円の価格差は、サウンドだけでは感じないとも付け加えておきたいと思います。

一方、「MA9000」は300W+300W(2/4/8Ω)とパワーが増強され、フロントパネル中央には25Hz、50Hz、100Hz、200Hz、400Hz、1kHz、2.5kHz、10kHzの8バンドのトーンコントロールが装備され、低域のイコライジングをより細かく追い込んでいけます。しかし聴き進むとそれだけではないことは明かになりました。

Ma9000_3

「MA9000」は、実に主張のはっきりしたアンプで、そのたっぷり感は秀逸で、筋肉質の弾力感は「これぞ!マッキン」の面目躍如と言えるサウンドでした。これがプリメインの音かと我が耳を疑いました。それ程にスケール感、躍動感は、音楽を心底楽しませてくれるサウンドでした。ただし、それに見合った価格にはなってしまっています。


■ 最後に
そんなマッキントッシュのプリメイン3兄弟を比べてみますと、やはり狙い目は『 MA8900 』ではないかと筆者は感じます。100万円を越える出費なら、将来性・発展性を考えると、やっぱりセパレートアンプの魅力が当然大きくなってしまいます。

そういう考え方から、今回のタイトルのように、人気のLUXMAN「L-509X」、Accuphase「E-650」に『 MA8900 』が加わることでハイエンド・プリメインの選択肢が増え、ご自身が目指されるサウンドが、セパレートアンプという大規模な構成を取らずに、これら個性的な3機種からお選び頂けるようになったのです。

筆者としては、「ジャズファン、JBLファンならやっぱマッキンでしょ!」というのが本音のところです。(あさやん)

2018年2月11日 (日)

ついに最新鋭Brooklynのオーナーになってしまった! ~「PCオーディオに再チャレンジしてみませんか」第2弾~

ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。
今回は「PCオーディオに再チャレンジしてみませんか」第2弾と題し、2016年6月のこのコーナーで取り上げた「Brooklyn DAC」の最新バージョン『 Brooklyn DAC+(プラス) 』を満を持してレポートいたします!




■ マイテック・デジタル『 Brooklyn DAC + 』の概要

米国マイテック・デジタル社は、ニューヨーク・マンハッタンの二大スタジオ(ザ・ヒットファクトリー、スカイライン・レコーディオング・スタジオ)でエンジニアだったミハル・ユーリビッチ氏によって、1992年に設立されたプロ用レコーディング機器メーカーです。

同社は数多くのA/DコンバーターやD/Aコンバーターを、マスタリングやその他のプロユース用として開発してきました。そしてDSDフォーマットの確立に際しても、マスターレコーダーのプロトタイプの開発から関わり、SACDの立ち上げにも大いに貢献したのでした。

その後、オーディオファイルにプロの現場の音。すなわち、スタジオスペックのD/Aコンバーターの音を聴いて欲しいとの願いから、同社初の民生機となったD/Aコンバーター「Stereo 192-DSD(生産終了)」(※)を発売。その非常に高い完成度(当時の最新スペックPCM:32bit/192kHz、DSD:2.8MHz/5.6MHzに対応)が評判を呼び、大ヒットを記録したのでした。 ※「Stereo192-DSD」の機能は今現在も進化しつづけています。「Stereo192-DSD」のドライバとファームウェアは マイテック・デジタルの手により常に更新され続けており、しかもお客様自身の手でもアップデートが可能です。この分野において今後もトップランクの性能を保ち続ける事が出来るのです。非常にユーザビリティの高い製品なのです。

そのマイテックが、2014年にハイエンドDACとしては異例のヒット作となったフルサイズのフラッグシップ機「Manhattan DAC」を発売したのでした。その翌年、弟機ともいうべきハーフサイズ(横幅216mm)の「Brooklyn DAC」を市場に投入。こちらも大ヒットを記録したのです。

そして2017年、「Manhattan DAC」が『 Manhattan DAC II 』に、「Brooklyn DAC」が『 Brooklyn DAC+ 』にバージョンアップを果たして発売されました。

■ 驚きの超多機能ぶり!

拙宅では『 Brooklyn DAC + 』を、従来から使用していたプリアンプは使用せず、パワーアンプに直接バランスケーブルで繋ぎ、DACプリとして使用しています。ボリュームはアナログボリューム(※)を使用しています。
※ボリュームコントロールはDIGITAL/ANALOG(いずれも1dBステップ)の選択が可能ですが、音質で選んだ結果、ビット落ちのないアナログにしています。


とにかく、最初は本機の超多機能ぶりにはぶったまげました。フロントの高精密ディスプレイと、その両側にある2個ずつ計4個のプッシュスイッチ、それと右端の大型ロータリーノブ(ボリュームノブ兼用)で、あらゆる設定を可能にしているのです。

音源別には、パソコン(PCM:384kHz、DSD:DSD256/11.2MHzに対応)からは、USBケーブルでUSB-B(USB 2.0 Class 2)端子に、CDプレーヤーからはSPDIF(同軸:2、TOS:1選択可能)に同軸ケーブルで、アナログプレーヤーは、Analog-InputのPHONO-MM(LINE、P-MM、P- MCから選択可能)入力に、それぞれ接続しています。さらにデジタル入力ではAES/EBU、アナログ出力はシングルエンド(RCA)とバランス(XLR)の2系統を装備しています。

ここで、その多機能ぶりをざっとご披露しますと、出力(アンプ又はヘッドホン、及び両方)の選択、クロック(内蔵の超高精度・低ジッターのFemtoクロックと外部ワードクロック)の選択、MQA信号の入力選択、出力位相の反転機能、バランス(左chを絞る)、3種類のPCMフィルターの選択、ディスプレイ機能(オートオフやスクリーンセーブに戻る秒数・各種明るさ、さらにMytekマークの色)の選択とまさに至れり尽くせりです。リモコンはAppleリモコンを代用しています。

『 Brooklyn DAC + 』のサウンドをソース別に見て参りますと、まずはCDプレーヤーのデジタルアウトからのSPDI入力では、CDプレーヤーが2グレード以上あがり、CDソフトがこんなに音がいいのだと改めて納得させられました。光(TOS)と同軸で確認しましたが、光は爽やか系、同軸は高解像度系で、結局同軸に落ち着きました。

ファイル音源では、CDのリッピングソフト(16/44.1)が実に力強く、特に低域の伸び、重心の低さはかつてなかったレベルでした。また中高域もPCMを感じさせない抜けの良さ、滑らかさがあり、これで十分だと感じました。しかし、プレイソフトにFoober2000を使った、DSD128:5.6MHzにアップコンバートしたサウンドはさらに繊細で透明感が向上し、ボーカル系では間違いなくこちらを選択してしまいます。


CDリッピングソフトをFoober2000を使ってDSD128(5.6MHz)にアップコンバートして再生。

ハイレゾファイルは、サンプリング周波数に忠実に反応し、そのソフトに入っているすべての情報を引き出していると感じさせる程、従来の各種USB-DACで聴いてきたサウンドとの違いに圧倒されました。

『 Brooklyn DAC + 』でのアナログレコード再生のサウンドは想定外でした。

PHONO-MMにしてアナログレコードを再生。カートリッジにはSPU-GTE(生産終了)を使用。

聴いた瞬間、正直「なかなかやるねぇ」でした。通常リスニングではこれで十分というレベルに達しています。当初フォノイコライザー回路はデジタル処理されているのではと考えていましたが、輸入元(今井商事)に問い合わせた所、完全なアナログだということで、それが証拠にデジタルボリューム使用時はレコードは再生できません。

■ 「MQA」対応について

次に筆者にとって大いに魅力的な機能で、本機の購入に至った最大の理由でもある『 Brooklyn DAC + 』の「MQA」対応について触れておきたいと思います。


MQA-CD再生時ディスプレイには24bit/176.4kHzと表示されます。

MQAは、英国の老舗オーディオメーカーであるメリディアン社が提唱している新しいロスレス圧縮コーデックで、今後のハイレゾによるストリーミング配信の主流となりうるフォーマットとして今注目を浴びています。データ量の多いハイレゾファイルを一旦圧縮変換する、いわゆるFLACに似た可逆圧縮方式のような形式です。

例えば、352.8kHz/24bitのハイレゾファイルを44.1kHz/24bitにまで、実に約1/8にまで圧縮。これにより、大容量ハイレゾファイルのダウンロードにかかる大幅な時間短縮や、HDDなどストレージの節約にもなります。膨大な情報量を持つスタジオクオリティの音声ファイルを、CD並のコンパクトなサイズにロスレスで圧縮する独自技術で『 オーディオ折り紙 』とも例えられる非常に巧妙な圧縮技術です。

DSDブームを作り出したマイテックが、今度は「MQAといえばマイテック」といわれるかも知れない可能性を秘めてもいるのです。常に、デジタル再生の最先端を切り拓いてきたマイテックが、MQAにいち早く目を付けた意味はやはり大きいと思います。

さて、『 Brooklyn DAC + 』によるMQA-CD(※)再生は、想像を遙かに超えるサウンドでした。MQA-CDをプレイした瞬間、本機のディスプレイにはいきなり「24bit / 176.4kHz」と表示されました。そのサウンドはPCMなのに実にDSDライクなのです。キメの細かさ、音場の広さ、音像の立体感は圧巻でした。まだソフトが限定されているため、これ以上のコメントは避けますが、このMQA-CDがSACDに取って代わるポテンシャルは十分あるのではないでしょうか。MQA-CDがパッケージメディア進化の最終形かも知れないとも感じました。 ※MQA-CDは、通常のCD(SACD)プレーヤーでは16bit / 44.1kHzの通常のCD音質で再生されます。ディスクのコストアップも殆どないと思われます。また、『 Brooklyn DAC + 』ではMQAデコードのオン/オフが可能で、この機能は現時点ではマイテックだけです。


■ 最後に
『 Brooklyn DAC + 』を聴き込んでいく程に、本機がプロの世界で鍛え上げられたマイテックと、開発者のユーレビッチ氏が、一音楽愛好家の立場での試聴を繰り返しつつ製品化したということに納得させられました。

そのサウンドは、深く厚みのある低域、エネルギーに満ち溢れた中域、高域の圧倒的な情報量、厚みのある豊潤なサウンド、生音のような立ち上がりや響きを再現し、非常に説得力のあるものです。

マイテック・デジタル『 Brooklyn DAC + 』こそ、オーディオファイルが待ち望んでいた"新世代のUSB-DAC"だと思います。その性能・機能は従来のUSB-DACを完全に凌駕していると断言します。今年こそ本機で「PCオーディオ」にもう一度チャレンジしてみませんか?(あさやん)

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