ハイエンドオーディオ史 Feed

2019年8月16日 (金)

【デノンエントリーモデルがリニューアル!】DCD-600NE、PMA-600NEが登場!


みな様、こんにちは!
世間は長期休暇の真っ只中という方もいらっしゃるでしょう!!
しかしそんな中でも鋭意活動中のとうふです!

さて、今回ご案内させていただくのは先日発表となった新製品です
デノン製CDプレーヤーのニュー・エントリーモデル、

デノン
CDプレーヤー
DCD-600NE


そしてプリメインアンプのニュー・エントリーモデル

デノン
プリメインアンプ
PMA-600NE

です。

これまでデノンの"エントリーモデル"と言えば
CDプレーヤーの【DCD-755
そしてプリメインアンプの【PMA-390】でした。

その歴史は古く、
プリメインアンプの
1991年発売の【PMA-390】
1995年発売の【PMA-390Ⅱ】
1998年発売の【PMA-390Ⅲ】
2000年発売の【PMA-390Ⅳ】
2006年発売の【PMA-390AE】
2009年発売の【PMA-390SE】
2012年発売の【PMA-390RE】
と、実に28年、30年近くも続いていた歴史のあるアンプです。

特に私の印象に残っているのが、2000年発売の【PMA-390Ⅳ】です。
音に厚みがあり、家にあったハイコンポやパソコンに簡易で接続していたアンプ内蔵スピーカーと全く異なる表現に感動しました。
学生だった私に据置オーディオの面白さを体感させてくれた、非常に思い出深いアンプです。
2006年発売の【PMA-390AE】からアンプデザインがガラリと変ったのも印象的ですね。
それまでの質実剛健!といったデザインから流線型のお洒落なデザインに変っています。

CDである【DCD-755】を冠したモデルはアンプ程古くなく、
2000年発売の【DCD-755】が初代となります。
その後
2002年発売の【DCD-755Ⅱ】
2006年発売の【DCD-755AE】
2009年発売の【DCD-755SE】
2012年発売の【DCD-755RE】
と代を重ねていき、20年近くも続いたこちらもまた、歴史のあるプレーヤーといえるでしょう。
ちなみにCDプレーヤーも2006年発売の【DCD-755AE】から流線型のお洒落なデザインに変更されていますね。

さて、そんな名モデルも時代の流れ、と言うのでしょうか。
同じデノンでも2000シリーズ、1500シリーズがそれぞれ2500シリーズ、1600シリーズとなったように『NEシリーズ』に切り替わる時代がきたようです。
NEとはNew Era新時代新紀元という意味があり、サウンドマネージャーが現在の山内氏に代わった、新時代のデノンサウンドである意味が込められています。

山内氏がデノンサウンドに掲げるVivid&Spaciousの理念。
メリハリと繊細、そして広々とした音場的な表現で、いつまでも聴いていたい、音楽に没頭できる音作りを目指して作られたNEシリーズ。
その最新作は幅広い層にアピールできるエントリーモデルとして歴史のある390、755シリーズを装いも新たに"600シリーズ"として再スタートしたのです。

アンプである【PMA-600NE】では昨今のオーディオ事情を反映したのか、光/同軸入力とBluetooth入力に対応
最近は『音楽ソースはスマホやタブレットが専ら』という人が(世界的にも)増えた為、Bluetoothによる無線入力が追加されたようです。

逆にCDプレーヤーである【DCD-600NE】では原点回帰と言えばいいのでしょうか。
USB-A端子が廃され、純粋なCDプレーヤーに仕上がっています。

エントリーモデルでありながらこの600シリーズはNEシリーズ最新作だけあり、随所にこれまでのシリーズで得られたノウハウを活かした設計がされています。
その表現力は若干青さを感じさせながらも若々しく、エネルギッシュなサウンドで"音楽を耳にして楽しい"と感じさせてくれるオーディオというホビーの楽しさを教えてくれます。

これからオーディオをはじめる人たちにも、そして再びオーディオをはじめようとお考えの人にも。

この新エントリーモデル、600シリーズは"オーディオの楽しさ"、その原点を手軽に体感できるお薦めの組み合わせと言えるでしょう!
※両モデルは9月末発売予定です

それではいつもお買い得な「Joshin Web」でお待ちしております。

2013年7月25日 (木)

ラックスマン(LUXMAN)製品を語るVol.3

あさやん「担当者のコメント」 by asakura

★LUXMANの歴史、それは日本のオーディオの歴史 

  ~NEWラックスマン・ハイエンドブランドの確立~

1990年代を前にして、依然「アルパイン」と資本提携は続いており「ALPINE/LUXMAN」と「LUXMAN」と言う“二足の草鞋(ワラジ)”をはいたラックスにとっての不遇の時代が続いていました。

そんな中、以後のラックスの歴史を大きく変えるヒット作が登場するのです。
それが1989年登場の 純A級プリメインアンプL-570です。当時のバブル景気とあいまって、総重量30kg、定価35万円と高額ながら、各オーディオ誌で高評価を得て、世界最高のプリメインアンプとも称されたのです。当時このL-570と英国ハーベスのブックシェルフスピーカー「HLコンパクト」の組み合わせは大人気となり、オーディオ専門店はもちろん、巷の家電量販店でも引き合いがある程の大ベストセラーとなりました。これこそバブルの成せる技と言うほかありません。L570

さらに1990年には、当時すでに水平ローディングが当たり前になっていたCDプレーヤーの世界に、トップローディングCDプレーヤーD-500X’sが登場したのです。定評のあるフィリップスCDM-3メカニズムや、超優秀選別ICのダブルクラウンチップを搭載するなどマニア心をくすぐる内容でした。CD発売から8年デジタル臭さに辟易していたオーディオファイルは、このアナログライクなサウンドを奏でるCDプレーヤーに飛びつきました。D500xs

 1994年、13年にもわたって続いた「アルパイン」と資本提携を解消し、「三星電子株式会社」と資本提携したのです。今や日本の家電メーカーを押しのけ、世界一の電機メーカーとして君臨している「三星電子(サムスン)」ですが、当時はこれから世界に打って出ようする時期で、ラックスの知名度と技術力が目当てであったのは明らかです。

1994年 L-580 A級プリメインアンプ、1995年70周年記念モデルながら久々に純粋な管球式 プリメインアンプ「SQ-38signature」を発売し、ラックス健在をアピールしたのでした。しかし“38”とは名ばかりで、かつての名器 SQ-38 とは似ても似つかぬドーム状のボンネットを持つパワーアンプ風の製品で、今ひとつ人気は出ませんでした。また1998年発売の同じく管球式プリメインアンプ SQ-38D(復刻版) も、デザインはその名の通り SQ-38D で人気の SQ-38F 以降のいわゆる“38デザイン”ではなく今ひとつ人気は出ませんでした。Sq38s_2

1996年、70年代前半の大ヒット・プリメインアンプL-507、L-505Vの名前を引き継いだプリメインアンプL-507S、L-505Sが発売されました。型番こそかつての人気機種を引き継いではいますが、そのデザインは中央にパワーメーターを配した左右対称の安定感のあるもので、以後現在の「L-507uX」や「L-505uX」に至るまでラックスのトランジスタ式プリメインアンプのデザインとして踏襲されています。それ程人気があり飽きの来ないデザインだと言えます。またL-570の流れを汲むL-580などのA級プリメインアンプの上品さや柔らかさと対局をなす、切れとパワー感のあるプリメインアンプへの要求に応えるべく開発されたアンプでもありました。

1999年提携先がサムスンから 香港上場会社の投資ファンド、B.V.I.との資本提携に変わり、2000年 ラックスの事業を新たに設立したラックスマン株式会社に分社し、旧ラックスは投資ファンドに業態変更してイーラックス株式会社(現・株式会社クオンツ)と改称。2005年 クオンツ株式と子会社ラックスマン株式会社を売却と、この当たりがラックスにとっての二度目の不遇の時代でした。そしてラックスマン株式会社は現在の本拠地横浜へ移転したのです。

この2005年を喫して新・ラックスマン株式会社がスタートしたのです。そして同年には創業80周年記念のフラグシップコントロールアンプC-1000f とパワーアンプB-1000f を発売、モノラルパワーアンプのB-1000f はモノラルながら重量63Kg、出力が瞬時最大2000Wにも及ぶ超弩級パワーアンプでした。10年ごとにリニューアルされるフラグシップ機として、かつてないほどの物量と投入コストの許されたスペシャル機で、そのクオリティへの自信は、開発責任者が自宅へのフルセット自腹導入も決めたとの逸話も残されています。

ここからがラックス復活・大躍進時代が始まり、現在に至っています。
同年には、80周年記念モデルの第2弾として、新時代のA級プリメインアンプL-590A、L-550Aを発売、2007年にはマイナーチェンジしてL-590AII、L-550AII、となり、現行の「L-590AX」「L-550AX」につらなっています。

2006年には SACDやDVDオーディオが再生可能なデジタルユニバーサルプレーヤーDU-50、DU-80を発売しましたが、DVDオーディオやシアター需要の終息、ブルーレイの登場に伴い、その後ユニバーサルプレーヤーからは撤退しています。

2007年 B-1000fの性能を受け継いだ純A級60Wのステレオパワーアンプ「M-800A」、
2008年 には若干小振りながら本格的“38デザイン”の「SQ-38u」を復活、2009年にはラックスのデジタル技術の粋を集めて完成させたSACD/CDプレーヤー「D-08」を発売し、現時点でも色あせることのない完成度での発売を果たしました。

2009年にIAG(International Audio Group)の一員となり、その経営傘下に入ることを発表して、更なる躍進が始まり現在至るまで、次々とアナログ・デジタルを問わず、ヒット作を発表し続けているのです。

 ---“ラックスマン製品を語る”  終わり---

2013年7月24日 (水)

ラックスマン(LUXMAN)製品を語るVol.2

あさやん「担当者のコメント」 by asakura

★LUXMANの歴史、それは日本のオーディオの歴史 

  ~アナログを極め、デジタルの新しい流れもつかむ~

1981年カーオーディオメーカーアルパインと資本提携し、その後80年代半ばから90年代初めにかけてALPINE/LUXMANブランドでオーディオコンポーネントを多数発売。プリメインアンプだけで10数機種、真空管を搭載したハイブリッド型プリメインアンプのLV-103(1985)では当時乱立していた79,800円のいわゆる「798戦争」にまで突入しています。1982年のCD登場からまだ日も浅い1984年の年末にはD-105と言うCDプレーヤーを発売、以後90年代初頭まで出力回路に3極真空管を採用したハイブリッドCDプレーヤーD-105uを含め10数機種、カセットデッキやDATデッキ、チューナーさらにスピーカーまで、すべてブラックフェイスで登場させました。しかしこれらはオーディオブームに乗った商業主義の製品であり、マニアが触手を動かす程のものではありませんでした。ラックスにとってはこの時代は「負の遺産」とも言えるもので、現時点のLUXMANのホームページ「LUXMANのあゆみ」にも一切ALPINE/LUXMANについては触れられていません。ラックスにとってはまさに「暗黒時代(黒の製品)」なのでしょう。Lv103

そんなアンプのイメージが強いラックスの歴史の中でも、あとのCDプレーヤーなどのデジタル機器に繋がるソース機器として、アナログプレーヤーもそのデザイン・斬新さで一時期人気を博しました。1975年のPD-121はトーンアームは別売ながら、英国SMEの3009S2を取り付けた時のデザインはマニア心をくすぐる素晴らしいものでした。さらにCD発売前夜の1980年には、当時究極のアナログ再生として持て囃されたレコード盤をターンテーブルに吸着一体化する「バキューム・ディスク・スタビライザー」を搭載した超弩級ターンテーブルPD-555、その普及版PD-300が注目されました。しかしその後ソース機器は完全にデジタルに移行し、2011年発売の現行モデル「PD-171」までアナログプレーヤーの登場は待たねばなりません。Pd121

また当時、もう一つのメインのソース機器であったカセットデッキもオリジナリティ溢れた製品を発売しています。1982年発売の D-05はオープンリールデッキの様に走行系にテープを引き出して再生するGTトランスポートを採用。オートキャリブレーション機能、3ヘッド・3モーターとオープンリールの存在をも脅かす内容でした。その後カセットデッキ市場の終息とともに、CDプレーヤーの開発に軸足を移して行きました。

1983年管球式プリメインアンプ LX38uが38シリーズの7代目として登場。従来機から踏襲した38デザインで、ラックスが生んだカリスマ、エンジニアであり名デザイナーであった上原晋氏最後の設計でした。同年設計工場をいわき市へ移転しています。Lx38u

1984年には本社を東京都大田区に移転。
1985年には、その後のソリッドステート型セパレートアンプの大きな流れを創った、 C-05 プリアンプ・M-05 A級パワーアンプ、1987年 M-07 A級パワーアンプを発売、1988年C-06コントロールアンプなどが発売されました。ここからしばらくの間は管球式アンプの新製品の発売はなく、LUXの管球式アンプのファンにとっては不毛の時代が続きました。これは新生ラックスとして生き残るための一つの選択肢であり、我々販売店サイドからの管球式アンプ開発の要望は引き続きあったのですが、資本提携先の意向もあり、発売には踏み切れなかったのだと思います。単発的には記念モデルや復刻モデルとしては、数機種発売はされましたが、本格的な管球式アンプの復活は2004年のCL-88、MQ-88(現在生産完了)の発売まで待たなくてはなりませんでした。M05

1987年、後のCDプレーヤーの在り方そのものに多大な影響を与えた CDプレーヤーシステムとして、フルエンシーDACを採用したD/AコンバーターDA-07、CDトランスポートDP-07が発表されました。筑波大学の寅一和男教授による関数補完理論を応用したフルエンシーDACを開発。CDには記録されていない可聴帯域以外の帯域を関数補完により再生成する技術は、CDのオーディオソースとしての可能性を広げるものでした。CDが発売されて5年が経過してもなお、そのデジタル臭さへの不満が頂点に達していたその時、同じCDソフトからかくも滑らかなアナログライクなサウンドが出てくるとは本当に驚きでした。ここからラックスのデジタル機器の歴史が切って落とされ、最新鋭のD/Aコンバーター「DA-06」に繋がるのです。Da07

1987年 本社を東京都品川区に移転。
1994年 三星電子株式会社と資本提携とつづきますが、それは次号「ラックス(LUXMAN)製品を語る Vol.3」~NEWラックスマン・ハイエンドブランドの確立~をお楽しみに・・・。

2013年7月23日 (火)

ラックスマン(LUXMAN)製品を語るVol.1

あさやん「担当者のコメント」 by asakura

★LUXMANの歴史、それは日本のオーディオの歴史

   ~「ラックス」創業期からアナログ全盛期までを振り返る~

言わずと知れたLUXMANは日本最古のオーディオ専門メーカーです。世界的に見ても現存するオーディオメーカーの中で最古参と捉えていいのではないでしょうか。
その源流は1897年(明治30年)に開業したガラス店「早川商店」に遡ります。
その後、額縁店として「錦水堂」に社名変更、1925年(大正14年)NHKのラジオの本放送開始と同時期に、「錦水堂ラヂオ部」として、大阪市心斎橋で創業しました。ここからオーディオメーカーとしてのラックス「LUX」の長い歴史は始まっています。

そして太平洋戦争の最中には、当時の社業に合わせて「錦水電機工業(株)」に社名変更し、海軍指定工場として戦闘機などの無線通信機部品の試作・生産を行なっていました。

戦後は、ラジオ放送や映画が大衆の娯楽となり、“新しい流れの予感”が芽生え始めました。ここでオーディオの登場です。録音側も再生側も技術的な革新が次々と行われ、日・米・欧に於いてオーディオメーカーが雨後の竹の子のように誕生しました。「LUX」も当初からのラジオに替わって、次第にオーディオアンプ(1958)やアンプ用の出力トランス(1952)などの部品の製造販売に舵を切って行きました。

1961年 社名をラックス株式会社と改称し、実質的に一般向けの初の管球式プリメインアンプとして有名なSQ-5A、翌年には改良型のSQ-5Bを発売、6BQ5と言う真空管と、ラックス独自のトーンコントロール回路を採用したものでした。そのデザインはアンティークそのもので、かわいいアンプでした。これらは今でも修理できるそうで、それは真空管アンプのシンプルさ故だと思います。Sq5b

そして1963年、銘機としてその後一世を風靡する「SQ-38シリーズ」の最初期モデル SQ-38を発売、SQ-38D(1964)、SQ-38Ds(1965、※昇圧トランス非搭載)、SQ-38F(1968)と続き、そのSQ38Fで名真空管50CA10を搭載、スピーカー タンノイⅢLZとのセットが黄金の組みわせと称されました。Sq38f

一方、SQ-38Fと同年(1968)発売のラックス初の本格的半導体方式プリメインアンプSQ-505が発売となり、両機共に木製ケース(木箱)に格納されていました。SQ-38Fは長い変遷の後、現在の「SQ-38u」に受け継がれ、真空管プリメインアンプでベストセラーを続けています。SQ-505は連綿と歴史と伝統を引き継ぐ半導体に特化した“500シリーズ”プリメインアンプの原点で、最新型「L-505uX」「L-507uX」の元祖です。更には昨年2012年発売の「L-305」と言う伝統的なロの字型木製ケース(天然木突き板仕上げ)を採用し、往年のデザインはもちろん、いい意味での音質をも復刻したプリメインアンプを発売し、往年のオーディオファンいわゆる「もう一度オーディオ世代」に人気を博しています。Sq505

SQ-505は、翌年には姉妹機のSQ-503、SQ-507がデビュー、数年後には改良型のSQ-503X、SQ-507Xと立て続けに発売、そして1971年にその中間を埋める形でSQ-505Xが発売されました。そして、その後1973年に型番を「SQ」から「L」に変え、L-504、L-507が登場しました。ここからトランジスタ式プリメインアンプの型番は「L」となり現在に至っています。
 
1971年からは “Luxkit” が創設され、自作派のオーディオマニアの必須ブランドとなりました。計測器シリーズ、真空管アンプ、トランジスタアンプ、ターンテーブルなど 約70のキットモデルを販売しました。

1974年には、私自身も大いに憧れた 管球式プリメインアンプSQ38FDII が発売されましたが、当時大学生の身の私には高値の華でありました。

続いて1975年 M-6000/C-1000/T-110の「創業50周年記念モデル」、1976年には DC構成「ラボラトリーリファレンスシリーズ」としてチューナー・グライコ・パラメトリックトンコン・ LEDパワーメーター・カセットデッキ・プリメインアンプ・プリアンプ・そして5M21や5M20 のパワーアンプとアメリカの市場も意識した製品群を発表しました。ここで私はやっとの事で、初めての夏のボーナスを叩いて5M21を手に入れ、晴れてLUXオーナーの仲間入りを果たしたのでした。5m21

当時LUXは、今から思えば永い歴史の中でも最も華やかで勢いのあった時期で、1977年には本社をそれまでの大阪市西成区から、新興開発地であった大阪府豊中市の千里中央に移転。名門オーディオブランドに相応しい業容拡大を果たしました。

その後、1978年には38シリーズの4世代目 LX38 、1979年にはその後のトランジスタアンプの主要回路となるデュオベータ回路(多量のNFBをかけてアンプの諸特性を改善しようとするのではなく、素質(裸特性)の良いアンプを作り上げて、これに少量のNFBとDCサーボを組合わせる事で諸特性を改善する)を搭載したプリメインアンプ L-58A、1981年、その後のトランジスタ式A級プリメインアンプの大きな流れを作った L-550、1983年L-550X 、1985年L-560 と発展していきます。その流れは現在の「L-550AX」や「L-590AX」と言う純A級プリメインアンプへと繋がっています。L550

そんな全盛期と思われた1981年、突如として部品メーカー アルパインとの資本提携が発表されました。その後紆余曲折を経て現在に至っておりますが、それは次号「ラックス(LUXMAN)製品を語る Vol.2」~デジタルの新しい流れ~をお楽しみに・・・。

私はラックス中興の祖とも言える当時社長の故「早川 斉」氏とも何度もお会いする機会があり、氏は豪放磊落さと繊細さを併せ持つ、非常に魅力的でリーダーシップに溢れた、心から尊敬できる人物でした。私は何度も叱咤激励された記憶がございます。最も印象的だったのは、今から20年近く前、氏は当時のミニコンポやラジカセを指して「プラスチック・グッズ」と軽蔑の意味を込めて言っておられ、「こんなことしていたらその内オーディオはダメになる。日本のオーディオもダメになる」と日本のオーディオ界を嘆いておられました。恐れていた早川氏の予想は残念ながら当たってしまいましたが、今新しい芽生えを迎えつつあります。それが「デジタルオーディオファイル/ストリーミング再生」と言う“大きな流れ”ではないでしょうか。


 

2013年7月 5日 (金)

アキュフェーズ(Accuphase)製品を語る Vol.2

あさやん「担当者のコメント」 by asakura

★現在の製品に脈々と受け継がれる“Accuphase魂

 アキュフェーズは創業前、オーディオ業界の中で、S・Tデュポンのライターやスタインウェイのピアノを求める様な少数の人々のみを対象にして、高級オーディオだけを造る会社を創りたいと考えていたそうです。S・Tデュポンはフランスの田舎町にある100年も続く小さな会社で、非常に高価なライターやボールペンのみを作っており、世界市場で最高のものを求める人々に愛用されています。またスタインウェイは、月産台数200台の高級ピアノを1台に1年3ヶ月もかけて作っています。ヨーロッパにはこれらの様に、量を追わず、質を追求するメーカーが様々な分野にいくつもあります。それは人間だけが持っている「実用を越えて、最高のものを持ちたい。」と言う願望を叶えるもので、アキュフェーズも1972年の創業時に既に、「4年以内に世界最高の高級オーディオ市場にブランド・イメージを確立したい」と創業者の春日二郎氏は考えていました。

Kasuga

 また同氏は当時こうも述べています。スピーカーはタンノイ、JBL、AR、KEF等々が10年も20年の前から、それぞれの自分の音を護りながら、その自分の音を軸にして改良改善を繰り返し、現在の音を生み出しています。もしJBLのスピーカーからARの音が出てきたらユーザーは何と言うだろう。有名品になるには、信じる自分の音を護りぬくことだ。自己主張だから好きな人もいるだろうし、嫌いな人もいるだろうが、長い間、『信念を貫く』ことによって共鳴する人も必ず出てくると・・・。私自身もその一人かも分かりません。

 確かに長い間には、スピーカーでもアンプでも、技術の掘り下げによって、一つの音の方向に近づいていく傾向はあります。しかし最終的にはそれぞれが製作者の主観で音決めをしている以上は、メーカー独自の音は残り、それがメーカーの存在理由になるとも述べています。デザインともなればそれはさらに顕著で、その時々の流行によって、ユーザーやディーラーの好みが激しく揺れ動き、アンプの色が黒くなったり、金色になったりした結果、ロングランができない上、ユーザーには迷惑この上ないことです。

 アキュフェーズは創業時の経営理念で既に「流行は追わない」と名言しており、市場での多少の批判はあっても長い目で見れば、ユーザーの為であるとの信念を貫き通してきました。これこそが“Accuphase魂”です。

 さらにアキュフェーズの信念はこんな所にも貫かれています。それは思い出して下さい。各地で開かれるオーディオショーやオーディオショップでの試聴会において、アキュフェーズはその説明役の講師に一切オーディオ評論家を使いません。これは自社製品への自信と信念から、自社の製品説明を第三者には任せたくないとの思惑があるからなのでしょう。またオーディオ雑誌への広告も決してカラーのグラビアページには出さず、中程に白黒のワンパターンの広告しか出していません。ここにも創業当初からの頑固一徹さが伺えます。

 しかし、過去のアキュフェーズ製品の中には、こんなちょっと浮気した製品もありました。

C240jpg

 1978年発売のコントロールアンプ「C-240」 左右非対称、プッシュボタン約60個と多用。今でもこのデザインのファンは多い。

C11p11 1989年発売のコントロールアンプ「C-11」とパワーアンプ「P-11」 左右非対称、パワーメーターなし。新しい方向を目指したが、今ひとつ人気が出ず速やかに軌道修正。

 以下は、私の独断と偏見で選んだ、アキュフェーズの過去から現行製品に続く多くの製品の中で、特に大きく舵を切ったと思われる、すなわち≪エポックメイキング≫と言える3製品をご紹介します。

E305_right

 1987年発売のプリメインアンプ「E-305」 プリメインアンプとしては同社初のレベルメーターの中央配置、左右対称デザインを採用。全ユニットアンプがDCサーボ直結、8Ω=130W/ch、2Ω=250W/chを実現し、セパレートアンプのクォリテイを備えたプリメインアンプ。高級プリメインアンプと言う新しいジャンルを作った。

 現行モデル プリメインアンプ「E-360」は、 「E-305」以来の伝統のレベルメーター、左右対称デザインを踏襲。「AAVA方式ボリューム」を搭載。パワーアンプ部には、最新のインスツルメンテーション・アンプ方式を採用して信号経路をバランス伝送化、大電力オーディオ用パワートランジスターを使用し、低負荷インピーダンスの駆動能力を大幅に向上させています。

P800  1988年発売のステレオパワーアンプ「P-800」 1Ω=600W/chをギャランティした低インピーダンス駆動方式。パワーユニット2組をブリッジ構成にした完全バランス方式。それまでのアキュフェーズのパワーアンプにさらに“力強さ”と“厚み”が加わり、どんなスピーカーでもねじ伏せる様な馬力があった。ピークでも崩れない突き抜けるような爽快感、楽しく音楽が聴ける音楽性も表現していた。

 その「P-800」の思想は、現行のハイエンドモノラルパワーアンプ「A-200」に脈々と受け継がれています。過去のノウハウを集大成したハイエンド純A級モノラルパワーアンプ。理想的なスピーカー駆動を目指し、大型ヒートシンクの採用とパワーアンプ・ユニットを並列動作することで超低出力インピーダンスを実現しています。
C280v 1990年発売のコントロールアンプ「C-280V」 バランス伝送方式、DCサーボ方式全段A級PP回路構成ラインアンプ。同社初CP抵抗体使用の4連ボリュームを採用し、滑らかで暖かな音色を実現。ボリュームの重要性は以後の製品開発のメインテーマになった。

 「C-280V」の思想も、現行のハイエンドプリアンプ「C-2820」に脈々と受け継がれています。高性能・高音質『AAVA方式ボリューム・コントロール』搭載。左右独立の高効率トロイダル・トランス採用、ユニット・アンプ化した各増幅回路は左右独立構成としています。

 この様にアキュフェーズ製品は、創業時からグレードアップの階段を着実に登って来ていますが、ある時期には2段も3段も飛び越えて性能をアップしてきました。その結果が現行製品です。しかし過去の製品に懐かしさはあっても古さがないのは、同社の『信念を貫く』主義主張の一貫性による所が大きいのです。

 私どもJoshin webもアキュフェーズ全製品を取り扱っておりますが、昨年末から、アキュフェーズ製品をご覧いただく手順を若干変更させていただいております。アキュフェーズ製品は、メーカー標準価格のみの表示となっております。通常ページでは、お問い合わせいただきましたお客様に専用ページのURLを折り返しのeメールでご案内しております。

 こちらのページでは、これまで通りアキュフェーズ全製品の最新情報がすぐにご覧いただけるほか、ログインしていただきますと、さらにお買い得な「特別価格」をご覧いただけるようになっております。大変お手を煩わせますが、ぜひお試しいただきたいと思います。 

2013年7月 2日 (火)

アキュフェーズ(Accuphase)製品を語る Vol.1

あさやん「担当者のコメント」 by asakura

Joshin-web がアキュフェーズ製品を掲載できる理由(ワケ)

 アキュフェーズ株式会社は、1972年(昭和47年)に誕生しました。その頃の国内オーディオ市場は、世帯普及率は40%、まだまだ高度成長時代でした。

 この年の2月、春日仲一氏、二郎氏の兄弟は、自ら創業したオーディオメーカーのトリオ株式会社を正式に退任し、その後紆余曲折を経て、同年6月1日に資本金5千万円で「ケンソニック株式会社」を設立したのです。ケンソニックの由来は、ケンという名前は英国系の名門に多く、字典によれば認識の限界を意味するともあって、これに音を意味するソニックを結びつけてケンソニックという社名を考えたそうです。

 会社設立には銀行の後押しはもちろんですが、後で同社の社長となった元電波新聞社の記者で、当時トリオのステレオ事業部長であった出原真澄氏の「何かやるなら自分も仲間に入れて欲しい」という懇願や、オーディオ評論家の菅野沖彦氏、マスコミ関係者、そして販売店らの強い勧めがあって決断されたのだそうです。創業メンバーは、トリオに在籍中の役員や幹部社員10名でした。社長:春日仲一氏、副社長:春日二郎氏、常務:出原真澄氏、取締役:(現社長)齊藤重正氏といった蒼々たるメンバーでの船出でした。

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 そして翌年、当時(製品発売前)、周囲から無謀と言われた鉄筋3階建ての本社兼工場を建設したのです。オーディオ評論家の長岡鉄男氏は、「ケンソニックの設立に本気かな、本気だとしたら大丈夫かな、失敗して一文無しになるのではと心配した」と後にある雑誌の工場見学記に書いていたのだそうです。それ程の一大決心だったのです。

 そんな周囲の心配をよそに、同年、設計に1年かけてついに製品サンプルが完成し、品川プリンスホテルで業界人向けに新製品発表会を行ったのです。

Photo_2

 プリアンプ「C-200」(当時145,000円)、パワーアンプ「P-300」(当時195,000円)、チューナー「T-100」(当時135,000円)という今でも伝説の3機種で、デモには当時能率が非常に低いことで有名であった米国AR社の「AR-LST」を朗々と鳴らし切り、参加者の度肝を抜かしたそうです。「P-300」の出力150Wx2は、当時ハイパワーで最右翼であったMcIntoshの「MC-2105」でも105Wx2でもあったことからすると、そのパワーは巨大なものでした。

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 音質の素晴らしさから、その年のオーディオ雑誌が主催するオーディオ賞で金賞受賞し、センセーショナルなデビューを果たしたのです。その後、急激な円高や国際不況などによりアメリカへの輸出が停滞して一時存亡の危機もありましたが、それ以来現在に至るまで、輸出比率を30%以下、しかも円建てとすることで乗り切り、その技術力と巧みな全員経営が奏功し現在の発展に繋がっているのです。

 そして創立10年後の1982年(昭和57年)、社名をそれまでの製品のシリーズ名として使用してきた「アキュフェーズ」に一本化したのです。それはアキュレート(正確な)のアキュと、フェーズ(位相)を一語にした造語で、高級オーディオへの意志を表そうと春日二郎氏が命名したものです。

 ジョーシンとアキュフェーズの関係は、創業から4年後の1976年(昭和51年)、大阪日本橋4丁目にオープンした「日本橋本店」の同社製品の展示導入から始まりました。当時アキュフェーズ製品は、まだオーディオ専門店のみの扱いであり、当社は卸業者を通しての間接取引でした。

 しかし次第に製品人気が上がり、当社も大型オーディオフロアを設けた「日本橋1ばん館」が1979年(昭和54年)にオープンし、取引額も急激に伸びていったのです。そして1981年(昭和56年)、色々な業界の方のツテを頼り、ついに念願叶って直接取引が可能となったのです。

 当時直接取引できた家電量販店では、某量販店と当社のみで、その後もほとんど家電量販店ルートでの取引は増やさず、日本全国で専門店を中心に約50法人との取引きを維持されています。今なお日本最大の某家電量販店はもちろん、某々カメラ量販店でも一切取り扱っておりません、と言うより扱えません。この「かたくな」な姿勢こそが、40年にも亘ってブランド価値を維持し続け、人気・実力の両立した製品を発売し続けて来た「アキュフェーズ」の真骨頂だと思います。

 私どもJoshin webもアキュフェーズ全製品を取り扱っておりますが、昨年末から、アキュフェーズ製品をご覧いただく手順を若干変更させていただいております。アキュフェーズ製品は、通常ページでは、メーカー標準価格のみの表示となっております。その通常ページで、お問い合わせいただきましたお客様に、「専用ページのURL」を折り返しのeメールでご案内しております。

 こちらのページでは、これまで通りアキュフェーズ全製品の最新情報がすぐにご覧いただけるほか、ログインしていただきますと、さらにお買い得な「特別価格」をご覧いただけるようになっております。大変お手を煩わせますが、ぜひお試しいただきたいと思います。宜しくお願いします。

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    日本橋1ばん館 4F
    (大阪 日本橋)

    三宮1ばん館 B1F
    (神戸 三宮)