江崎浩司が挑む、孤高の世界・・・各音楽雑誌で高評価「笛の楽園」全集プロジェクト第6巻。
『ヤコブ・ファン・エイク 笛の楽園 Vol.6』
江崎浩司(リコーダー)
(2020年12月9日発売 FOCD-9840)
ヤコブ・ファン・エイク(1589-1657)の「笛の楽園」は全151曲にもなる膨大な独奏楽器のための曲集なのですが、その知名度と演奏される機会は低く、世界でも全曲の録音は極めて少なく、国内では初の試みです。
リコーダー奏者にとっては重要なレパートリーの「笛の楽園」を江崎浩司氏が、毎回多様な楽器を変幻自在に吹き分けて個々の曲想を最大限に活かし奏でます。
江崎氏の目指す演奏は資料的価値にはとどまらず、常に鮮烈で自由闊達、まるで作曲家V.エイクが生きた時代が蘇るかのようです。単調になりがちな独奏曲の数々を飽きの来ないよう、鮮烈な印象を生み出す演奏スタイルは江崎氏ならでは。
また作品番号順に演奏される事によって始めて生まれる各曲の響き合いは、この壮大なプロジェクトの醍醐味です。
本人によるライナーノーツもこの楽曲への理解が大変深まるもので、読み応え充分です。
全8巻で完結予定の「笛の楽園」シリーズ。現在5巻まで全てが「レコ芸特選盤」に選ばれていますが、今作でV6になるか!?今後の続編も楽しみです。
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『ヤコブ・ファン・エイク 笛の楽園 Vol.1』
江崎浩司(リコーダー)
(好評発売中 FOCD-9740)
笛の楽園全集プロジェクト、記念すべき第1弾。リコーダー8種、その他の楽器3種を使い分けた独奏曲19曲。

『甦るソナタ J.S.バッハ』
江崎浩司(リコーダー)
(好評発売中 FOCD-9710)
J.S.バッハの2本のフルートと通奏低音のためのトリオソナタを収録。さらに江崎によってヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ第2番・第3番(BWV1028,1029)をトリオソナタ形式に、またフルート・ソナタ(BWV1032)を、散逸部分を補完しリコーダー・ソナタに編曲。類まれなる才能により現代に甦るバッハのソナタ。

『テレマン:12のメトーディッシェ・ゾナーテンvol.1』
江崎浩司/福沢宏/伊藤一人 (FOCD-96144)

『テレマン:12のメトーディッシェ・ゾナーテンvol.2』
江崎浩司/福沢宏/伊藤一人 (FOCD-9627)
2014年度(第52回)レコード・アカデミー賞<音楽史部門>を受賞!
確かな技術と自由な発想で聴くものを魅了してきた、江崎浩司のテレマン作品集。この曲集は装飾音の学習の為という名目で編纂されたものですが、自らの芸術的、技術的エッセンスを集約し、聴き手や演奏者を飽きさせないバラエティーに富んだ曲想になっています。江崎は本作でリコーダー各種とバロック・オーボエに加え、バロック・ファゴットまでも駆使。その多彩な表現で、本曲集の魅力を余すところなく聴き手に届けてくれます。
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