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2010年2月20日 (土)

【Nゲージ】ありがとう、阪急6300系

10022001

ご利用ありがとうございます。
関東では「北陸」「能登」といった夜行列車が廃止となり、「あけぼの」の牽引機にEF64 0が入らなくなる・・・とか京王6000系が「高尾」のヘッドマークを付けて実質的なさよなら運転をしたり、3000系もいつ廃車になってもおかしくない・・・。はたまた小田急の5000形も新4000形が続々と増備中なのでこれまた・・・。気が付けば、京急で一世を風靡した1000形も風前の灯火・・・となかなか盛り上がっているようですが・・・。

■ありがとう、阪急6300系。
個人的な話をすれば、淀川の対岸を走る私鉄を利用している身にとって、阪急京都線は永遠のよきライバルであり、元々は新京阪線だったものが戦後、阪急に取られた・・・というわけで、敵のように思えてしまいます。子供心に「塗り替えただけのブルーライナー(国鉄)」、「マルーンでどれも同じの阪急電車」と思っていましたが、この車両だけは「敵ながらあっぱれ」という存在でした。
大阪と京都を結ぶ路線は国鉄(JR)、阪急、京阪(西大寺を回れば近鉄もという意見もありますが、ここでは略)があり、それぞれ激しく戦っています。特に戦前から1分でも早く、少しでも快適に・・・ということでクロスシート車を導入したり、ノンストップ運転を実施したり・・・そして神業的なダイヤ・運転が繰り広げられていました。
その中で、いくつかの転換点があるのですが、1971年に京阪電車では冷房車・3000系を導入。赤色の段織りモケットが豪華さを引き立て、もちろん伝統のTVもあり・・・所要時間では他社には劣るものの、夏は涼しく、豪華なシートに座れて、TVも見られる・・・とあって一歩リードしました。そこで、阪急では非冷房だった2800系を冷房改造して応戦。また、国鉄では新快速に153系を投入。ますます競争は激しくなってきました。
京阪が一歩リードしたように見えたこの競争。阪急は1975年に思い切って新しい特急車を建造することとなりました。2800系をより豪華にした車両で5300系の次の6300系を名乗りました。スタイルは2800系譲りの二連サッシ。十三-大宮間はノンストップであったため、乗降頻度があまり高くなく、思い切ってドアを両端に寄せて転換クロスシートの座席数を拡大。また、一人でも多くの乗客が座れるように補助いすも設置しました。
外観は、1974年に登場した2200系のデザインを取り入れ、ヘッドライトの両脇に方向幕、標識灯は腰部におりて赤白独立式となりました。また、マルーン一色の伝統を守る中で屋根肩部にはクリーム色のライン。幌枠や標識灯回りには銀色が入って非常に表情が引き締まっています。そして、ワンハンドルマスコンを採用。運転台直後には窓を省略して阪急のHをあしらったマークを取り付けました。この秀逸なデザインのマークは1992年に撤去されましたが、できれば外して欲しくなかったように思えます。
1975年にデビュー。早速、京阪間のライバル争いに加わり、ターミナルが梅田、河原町(烏丸)と便利なところにあることや、スピードも国鉄には負けるものの中心部間同士で見ればかえって速い。そして運賃も格安。とあって、国鉄、京阪から乗客を奪いました。8編成が登場。画一的に見える阪急電車の中でも特別な存在として走り続けました。特急停車駅には「新型特急」の乗車位置プレートが設置され、新車であることをアピールしています。
また、翌年には前年に登場した新車の中で優秀な車両に贈られる鉄道友の会のブルーリボン賞を受賞しており、記念に発売された定期券が話題を呼びました。
1984年に所要本数が増えることとなり、6330編成が追造されましたが、こちらは技術の進歩にあわせて界磁チョッパとなり、先頭Mc車方式に変更。梅田側の先頭車・6330号車は前パンタと6300系の中でも完成された姿となりました。
このまま阪急の一人勝ちが続くかと思いきや・・・。1987年に国鉄はJR西日本へ。東海道・山陽本線(JR京都・神戸線)の新快速の増発に乗り出しました。1989年には3扉・転換クロスの221系が登場。速さと快適性で阪急や京阪から乗客を奪うこととなりました。1989年には特急は減便。このころから阪急に元気がなくなり始めました。そして、1997年には高槻市に特急が停車。京阪間ノンストップ運転は消滅しました。それでも乗客減は止まらず、2001年には茨木市、長岡天神、桂にも追加停車(大宮は通過)。停車駅も増えてくると2扉車は乗降に不便を来たし、処遇が注目されるようになりました。そして、2003年には後継となる3扉・転換クロスの9300系が登場。日立製A-Trainの一員であり、伝統の中にも新しい風が吹き込まれました。この段階では2300系の廃車となりましたが、これで阪急の方針は決まったように見えました。このあと、2007年には特急は淡路にも停車。停車駅は梅田、十三、淡路、茨木市、高槻市、長岡天神、桂、烏丸、河原町とこれではほとんど快速急行(昔の急行)と変わらなくなりました。同時に準急が終日運転となり、特急には6300系よりも乗降に便利なロングシート車が当たり前のように入るようになりました。9300系の増備も進み、1編成、1編成・・・と戦列を離脱。2009年には3編成が4連化の上、リニューアルを受けて嵐山線に転じました。本来ならば廃車・・・とするべきところのリニューアル措置は阪急の温情なのかもしれません。かつては京阪間でこのようなクロスシート車が走っていたということで・・・。そして、9300系も11編成が出そろい、6300系は2月28日をもって阪急京都線の特急から惜しまれつつも引退することとなりました。思えば、2800系のように3扉化されず、最後まで特急として走り続けたことは幸いといえるかもしれません。あとは、最終日までどうか無事に走り続けることと嵐山線の仲間も元気でいることを願うばかりです。

などと個人的な思い出話を書いていますが、カトーから阪急6300系が好評発売中です。お手頃価格でしっかりとした設計のロングセラーです。ぜひ、1本お手元に・・・。
(N) 10-050 阪急6300系 4両基本セット
(N) 10-051 阪急6300系 4両増結セット

商品は運転台直後に窓がなく、新しい阪急のロゴマークが付いている時代のものです。だいたい1992年あたりの姿となります。

いや、やっぱり6300系は永遠に「新型特急」であり、あの「Hマーク」が・・・。という方には・・・。
(N) E-005 阪急電鉄 Hマークインレタ
あの「京阪神」を意味する丸い社紋がいいという方は・・・。
(N) 6406 車両マーク(インレタ) 銀/阪急6000・7000系

室内灯もございます。
(N) 11-209 白色室内灯セット(1両分)
(N) 11-210 白色室内灯セット(6両分)

連結器をちょっとリアルに・・・。
(N) 11-704 KATOカプラー密連形A(グレー) 20個入り

※要工夫。失敗しても弊社は責任を負いかねます。

本日は以上です。思い出話におつきあい頂きありがとうございました。

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