坊っちゃん列車が走る伊予鉄道
毎度ありがとうございます。ダイクロスです。
今回は愛媛県松山市の伊予鉄道の訪問レポートです。
夏目漱石「坊っちゃん」は旧制松山中学の教師時代の体験を元に描かれました。
その中で坊っちゃんが乗車する列車が後世に「坊ちゃん列車」と言われるようになりました。
伊予鉄道では2001年から、坊ちゃん列車を再現して運行しています。
見た目は明治から昭和20年代まで走った蒸気機関車を元にしていますが、何と環境に配慮して
ディーゼル機関車となっています。
左は梅津寺公園に保存されているドイツ・クラウス製の1号機。
右がそれを再現したディーゼル機関車です。連結器までそっくりです。 エンジン音はもちろんディーゼルそのものです。
とは言え、汽笛が鳴りますし、煙突からスモーク(無臭)を吐き、スピーカーから 「シャー、シャー」と蒸気機関車の音を出しながら走ります。
明治の雰囲気の坊ちゃん列車が、交通量の多い市街地を走るさまは痛快です。
車掌の歴史、車窓の解説はとても面白いものでした。
終点では機関車と客車の前後の入れ換えの必要があります。
転車台は無く、機関車の底に内蔵されたジャッキで車体を持ち上げ、職員が回転させるという
奇抜な方法が見ものです。
多くの観光客がカメラを構えていました。
伊予鉄道は今年5月に塗装の変更を発表しました。
鉄道線(郊外電車)・軌道線(市内線)・バスの車両がオレンジ一色へ順次変更されています。
従来の塗装はいつまで見られるでしょうか。
どちらも特産のみかんをイメージしたものです。
1月3日に坊っちゃんのテレビドラマが放送されますが、坊っちゃん列車が登場するのか 気になっています。
この一年J-鉄道部をご愛顧頂き誠にありがとうございました。 それでは皆さん、よいお年を。