2012年2月10日 (金)

ヤギと男と男と壁と (2009)

ヤギと男と男と壁と 三流ジャーナリストのボブ(ユアン・マクレガー)は、起死回生を狙ってイラクの戦場取材へと向かう。そこで彼が出会ったのが、自らを超能力者と名乗るリン・キャシディ(ジョージ・クルーニー)。実は彼がかつて所属していたという「新地球軍」は、超能力を使って戦争を終わらせることを研究していたというのだが…

 ジョン・ロンスンの、嘘ともホントとも取れるトンデモ本を原作にした、超能力系ブラックコメディ。しかしオープニングのテロップでは「実話かもしれない」なんて文字が躍る。超能力の有無はともかく、こういった部隊が実際に存在していたと言われたら、アメリカのことだけにそうなのかもしれないという気分にさせられてしまいます。

 くたびれた超能力者を演じるジョージ・クルーニー、ジェフ・ブリッジス、ケヴィン・スペーシーといったくせ者俳優が、怪しさ大爆発で好演。しかし物語が面白いかといえば、思ったほどは盛り上がりに欠け、何やら「マッシュ」の出来損ないみたいに終わってしまったのが残念。最も「マッシュ」も個人的にはあんまし面白かったと言えないので、この手のブラック映画には私が相性が悪いだけなのかもしれないけど。

THE MEN WHO STARE AT GOATS
グラント・ヘスロヴ監督。2009年アメリカ映画。

2012年2月 9日 (木)

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 1 (2010)

ハリー・ポッターと死の秘宝 Part1 ダンブルドア校長(マイケル・ガンボン)亡きあと、闇の帝王ヴォルデモート(レイフ・ファインズ)を倒すために分霊箱のありかを求めてさまようハリー(ダニエル・ラドクリフ)、ハーマイオニー(エマ・ワトソン)、ロン(ルパート・グリント)の3人だったが、死喰い人たちの追跡に誰の助けもなく3人で旅をすることとなり…

 J・K・ローリング原作のハリー・ポッターシリーズの最終章の2部作のパート1。学校(ホグワーツ)はもはや登場せず、成長した登場人物たちを中心に描いたダーク・ファンタジー。主人公たちの成長に合わせて、もう完全にターゲットは大人、しかもダークな内容について行けないとどうしようもないような内容である。

 2部作の1部なのでぷつんと終わるのはお約束なのかもしれないけど、すべての謎がそのまんまなので何と評していいのかわかりません。ハリー、ハーマイオニー、ロンの三角関係は、このストーリーを見る限りまだまだどう転ぶかはわからないです。

HARRY POTTER AND THE DEATHLY HALLOWS PART 1
デヴィッド・イェーツ監督。2010年イギリス=アメリカ合作。

2012年2月 7日 (火)

梟の城 (1999)

梟の城 戦国時代末期、織田信長は伊賀忍者の里を攻めてそのほとんどを根絶やしにする。10年後、生き残った葛籠重蔵(中井貴一)は、豊臣秀吉(マコ)暗殺の密命を受ける。信長亡きあと、その家臣の秀吉に対する仇討ちなど興味がなかった重蔵だったが…

 司馬遼太郎原作の時代小説を、篠田正浩監督がふんだんなCGとSFXを駆使して映画化。公開当時は、なるほど流行のCGはロケの難しい時代劇と相性がいいんだろうなと漠然と思ったのだが、今見ると技術も合成もかなり荒く過渡期の産物だったかなと思わされる出来である。

 ただし役者は鶴田真由、葉月里緒奈、根津甚八、火野正平、中尾敏、岩下志麻などなどそうそうたるメンバーがそろっており、大河ドラマとして見ればなかなか見応えがある大作となっている。ラスト近く、秀吉と重蔵が天下に関して語り合うシーンは、個人的にはかなり印象に残るシーンでありました。

 ところで梟の城ってどの城のことだったんだろう?

篠田正浩監督。1999年日本映画。

2012年2月 6日 (月)

マーティ (1955)

マーティ 肉屋に勤めるマーティ(アーネスト・ボーグナイン)は34歳の独身男。まわりは結婚結婚の大合唱でうるさく、週末は友人とバーでビールを飲むが、女の子を誘おうやめとこうで何とも歯切れが悪い。しかし意を決して行ったダンスホールで、地味な女の子のクララ(ベッツイ・ブレア)と意気投合して家へ誘ったのだったが…

 1955年のアカデミー作品賞、主演男優賞などを受賞。バディ・チャイエフスキー原作のテレビドラマの劇場版らしい。モノクロ・スタンダードのとにかく地味な映画なのだが、アーネスト・ボーグナインの等身大のキャラクターと、彼が好きになるベッツイ・ブレアの雰囲気が最高に良い。

 評判からして癒やし系の映画かなと思って見たんだけど、内容は実はかなり辛辣。一人息子をかかえる母親(エスター・ミンチオッティ)の苦悩とか、嫁姑の問題とか、老人問題とか、おまけに大卒で学校の先生の彼女との格差婚の問題とか、何やかやといろんな問題がこれでもかと詰め込まれていて、なるほどなと途中からは妙に納得させられた。

 それでも主人公の二人を応援したくなるのが、映画のマジックかも。ちなみにボーグナインは醜男と言われているようだが、かなり味のあるいい顔だと思う。ベッツイ・ブレアは単に色気がないだけで、これもとっても魅力的な女性に思えるのだが…

MARTY
デルバート・マン監督。1955年アメリカ映画。

2012年2月 4日 (土)

タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密 (2011)

タンタンの冒険 ジャーナリストの少年タンタン(ジェイミー・ベル)は、市場で美しい帆船模型を手に入れる。実はこれは宝の地図が隠されたアイテムだったのだが、そうとは知らないタンタンは正体不明の悪者サッカリン(ダニエル・クレイグ)に拉致されてしまう。愛犬スノーウィに助けられ、帆船ユニコーン号の船長の末裔だというハドック(アンディ・サーキス)に出会ったタンタンは、謎解きの旅に出るのだったが。

 エルジェのコミック「タンタンの冒険」を、スピルバーグ監督で3Dのモーションキャプチャー・アニメとして映画化。筆者の長男がこの原作にはまっていた時期があるらしく、一緒に鑑賞するとかなり作品に関して熱く語ってくれた。原作を知っている者でもなかなか好印象な作りになっているそうだ。

 物語はといえば、同じくスピルバーグのインディ・ジョーンズシリーズの主人公を少年に変えたような感じで、世界を股にかけて跳んだりはねたりの活劇はひさびさにスピルバーグ健在と思わされる内容。原作コミックの接点からかモーションピクチャー・アニメとなっているけど、この内容だったら実写版で作ってくれた方が良かったかな、というのが正直な感想。原作のタンタンのイラストと映画の顔ともずいぶんと違うんだから、これは実写でもOKでは。

 さらっと流れて後に残らない映画だけど、笑えるツボは結構多くて満足感も高い。見るなら3Dがおすすめかな。

THE ADVENTURES OF TINTIN : THE SECRET OF THE UNICORN
スティーヴン・スピルバーグ監督。2011年アメリカ映画。

2012年2月 3日 (金)

ハリウッド的殺人事件 (2003)

ハリウッド的殺人事件 ロサンゼルス市警殺人課の刑事ギャヴィランン(ハリソン・フォード)は副業で不動産売買を行っているが資金繰りに困っている。コンビのコールデン(ジョシュ・ハートネット)は副業にヨガのインストラクターをやりながら、ハリウッドの俳優でひと山当てることをもくろんでいる。そんな彼らの前に、ライブハウスでの乱射事件が発生してラッパーが射殺される。事件の捜査をはじめる二人だったが…

 「~殺人事件」というタイトルから、名探偵ものを想像したらこれは大外れ。いきなりクラブでサブマシンガンを乱射してというのが、どうやらハリウッド的殺人事件というわけのようだ。ストーリーはあってないがごとくで、ひたすら主人公二人の生き方やら交友関係やら女性関係やら人生観やらいろんなものがごちゃまぜに語られる。これがまたタルい(笑)。

 さすがにハリソン・フォードでアクション映画となると、しんどいものがあるのかもしれない。占い師のレナ・オリンとか、映画プロデューサーのマーティン・ランドーとか、まわりをかためる連中はなかなか癖があって面白かっただけに惜しい。ロバート・ワグナーも出てたらしいんだけど、どこに出てたんだろ…?

HOLLYWOOD HOMICIDE
ロン・シェルトン監督。2003年アメリカ映画。

2012年1月29日 (日)

家中まるごとLED電球化計画

トイレのLED電球 前回注文したLED電球が非常に調子が良かったので、さらに追加を注文することを決める。LED電球もずいぶん安くなってきたので、置き換えができる場所は全部置き換えてしまおうという趣旨である。というわけで、まず手を付けたのはトイレの電球。写真の左側は2F、右側は1Fのトイレなのだが、2Fは夜中によく利用するのでまぶしくない電球色、1Fは明るくてはっきりとした昼光色を取り付けてみた。もちろんどちらを選ぶかは好みだと思う。

 トイレは一時、電球型蛍光灯を取り付けていたことがあったのだが、オンオフの回数が多い上に点灯時間が短いから蛍光灯はあまり向かない。点灯時に電気を喰うので、あまり節電効果はないと思われる。それに案の定、1年そこそこで壊れてしまった。今回のLED電球は、一体何年持つのかとちょっぴり楽しみである。連続点灯であれば40000時間も大丈夫らしいが。

Leds2 次に交換してみたのが、お風呂の電球。ここはすでに電球型蛍光灯に交換していたので節電効果は少ないと思われるが、とりあえずLEDに変えてみる。昼光色を選んだので、お風呂の中がくっきりと明るくなった。ただし湯気が多い時には、光が拡散して全体的にもやっとした感じに思われる。フォグランプが黄色の方が見通しが良いように、お風呂は電球色の方が良いのかもしれない。

 なお、風呂の電球は密閉式のケースの中に入ることになるので、密閉器具対応のLED電球を購入する必要がある。Joshin webでは、商品一覧にも「密閉器具対応」と記載しているので、こちらを目印に選んだら良いだろう。

Leds3  もうひとつ、交換してみたいと思ったのが、食卓の上にぶら下がるボール型電球。こちらも当初の電球から電球型蛍光灯に買い換えているのだが、ボール型のLED電球はまだまだ高価なので次回に見送ることにした。この電球、明るくなるまでに1分ぐらいかかるスロースターターなので、買い換えたいのはやまやまなのだが… 2個の重さが異なるとペンダントが傾くので、両方いっぺんに交換しなければならないというのもネックである。

Leds4 これでほぼ、室内の電球は交換完了なのだが、廊下や玄関の照明としてミニクリプトン球という小粒の電球がいっぱい使われている。さすがにこんな小さな電球のLED版はないかと思っていたら、しっかりと発売されていたので試しに1個買ってみた(写真)。

 35×67mmというミニクリプトン球とまったく同じ外形寸法なので、置き換えができそうだ。ただし数がいっぱいあるので(玄関と廊下で3個、階段に2個、2階に2個といった具合)全部を置き換えるのは経済的に苦しそう。これは値段を見ながら買い足していくことにする。

Leds5 階段の電球をLEDに交換したのがこちらの写真。点灯している2個のうち、1個だけがLEDなのだが、どちらだかわかるだろうか。右側がLED電球なのだが、実は肉眼で見てもこのクリプトンとLEDはほとんど見分けがつかず、家族にもまだ黙っているのだがきっと誰も気がつかないのではないかと思われるのである。

LED電球の販売ページはこちら

2012年1月28日 (土)

アデル ファラオと復活の秘薬 (2010)

アデル ファラオと復活の秘薬 20世紀初頭のフランス、女性ジャーナリストで冒険家のアデル(ルイーズ・ブルゴワン)は復活の秘薬を求めてエジプトへ。同じ頃、パリでは博物館から翼竜プテロダクティルスが復活して大空を飛び回っていた。実はアデルは瀕死の妹アガット(ロール・ドゥ・クレルモン・トネール)を救うためにファラオの医者のミイラを復活させようとしていたのだったが…

 タルディのコミックの、リュック・ベッソンによる映画化。雰囲気は、最近見たスピルバーグの映画「タンタンの冒険」にそっくり。いずれもヨーロッパのコミックが原作のせいか、笑いの質が似ているんだろうね。面白いかといえば非常に微妙なところで、あまり笑えないんだけどヒロインの冒険譚と物語全体にただよう馬鹿騒ぎはジャンキーなタイプのフランス映画っぽくて悪くないなってところ。

 しかし…ベッソンもスピルバーグもそうなんだけど、かつてのパワーはなくなったんじゃないかな。

LES AVENTURES EXTRAORDINARIES D'ADELE BLANC-SEC
リュック・ベッソン監督。2010年フランス映画。

2012年1月27日 (金)

ザ・エッグ ロマノフの秘宝を狙え (2009)

ザ・エッグ 銀行強盗のガブリエル(アントニオ・バンデラス)は伝説の大泥棒リプリー(モーガン・フリーマン)に相棒になるように持ちかけられる。狙った獲物は、ロマノフ王朝の秘宝「ザ・エッグ」。ところが秘宝は難攻不落のハイテク要塞の金庫の中にあり…

 モーガン・フリーマンとアントニオ・バンデラスという、超濃い二人がコンビを組んだクライムサスペンス。いきなりリプリーの暗殺シーンからはじまり、おおっと思ったら物語は2転、3転という泥棒ものにお約束の展開。あ、あまり書いたら鑑賞のじゃまになるからやめときましょう、といった感じの映画です。お色気パートを受け持つラダ・ミッチェルの、微妙なふけ具合がとってもセクシーだと思います(笑)。

 やっぱ予備知識なしで見たのが正解だったかな。金庫のからくりを、ひとつひとつ破っていくあたりは爽快感あり。イースターエッグといえば、以前007でも扱われてたのが印象に残ってます。

THE CODE
ミミ・レダー監督。2009年アメリカ=ドイツ合作。

2012年1月26日 (木)

天国の大罪 (1992)

天国の大罪 女性検事の遼子(吉永小百合)と刑事の田辺(松方弘樹)は不倫の関係。かたやチャイニーズマフィアの葵(オマー・シャリフ)のからむ殺人事件にかかわっていたのだが、妊娠していながら堕胎を強いられた遼子は、田辺と別れて暮らしていくことを選び検事もやめる。2年後、子供を救ってくれた葵と遼子は同棲生活をおくっていのたのだったが…

 冒頭いきなりの吉永と松方のベッドシーンに、これは絶対やくざと情婦の関係だと思ったら、実は検事と刑事の不倫だったというオチ(笑)に唖然。そこはおいといても、いきなり登場の名優オマー・シャリフがこの吉永小百合と家族になっちゃって日本家屋で家族を営むという展開にもびっくり。あの「アラビアのロレンス」や「ドクトル・ジバゴ」のオマー・シャリフがですぞ。さすがバブル期に作られた映画だけあって、凄いとしか言いようがない。

 しかしストーリーといい雰囲気といい、映画の内容は東映三角マークのアクション以上でも以下でもない。これはある意味語り継がれるべきトンデモ映画だったのではないかと思えてしまった。

舛田利雄監督。1992年日本映画。

2012年2月

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