ホームシアター再臨 (6) プロジェクターの購入
ずいぶんと回り道をしたが、ついにプロジェクター本体を購入することとなった。スクリーンが120インチのサイズとなればプロジェクターもできればフルハイビジョン解像度(1920×1080)が欲しいところだが、そうなると予算が100万円ぐらい必要になるので今回は涙を飲む。現在最もコストパフォーマンスの優れたD5パネル(エプソン製1280×720液晶)採用機種の中から、PanasonicのTH-AE900をチョイスすることにした。ちなみにこれにBSハイビジョンチューナーをつないでどのくらい綺麗かを試してみたのだが、私の目で見る限りは視聴距離からは画素がわからない。とにかくくっきりと綺麗で満足。果たしてフルハイビジョン・プロジェクターってのは、どれほど凄い解像度なんだろうかとちょっと想像がつかなくなってきた。
一応BSハイビジョンチューナー(地デジ非対応)は持ってはいるのだが、ハイビジョン対応のレコーダーがない。主に見るソースは映画なのだが、BSデジタルで映画を放映する時間帯に家にいる可能性は非常に低い。将来的にはハイビジョンレコーダーを買ってデジタルWOWOWかスターチャンネルと契約して、ハイビジョンで映画を見まくるのが夢なのだが、今回は涙を飲む。そのうちチャンスも訪れるだろう。
というわけで、壁に埋め込んだプロジェクターのケーブルにはDVDレコーダーのD2端子をコンポーネントに変換して接続することにした。当分はDVDをD2画質で見る、という使い方だ。ちょっともったいない気がしないでもないが、時々は気分転換にBSデジタルチューナーにつなぎかえて見るのも良いだろう。
プロジェクターの設置場所は、キッチンのカウンターの上である。TH-AE900は、あつらえたようにこの位置にぴたっとおさまってくれた。あとは画面シフトを使って投影位置の微調整をする。プロジェクター側の接続ケーブルはコンポーネントケーブルと電源だけなので、使わない時は取り外してクローゼットの中に収納しておくこともできる。

AVアンプもAACやdts対応のものを買ってバーチャル2.1chサラウンドとしたいところだが、予算がたまるまで古いAVアンプに復活願うことにした。プロロジックしか対応してないといっても、ソニーの中級機なのでそこそこの音は出る。それに今は2chで使っているので、サラウンド機能はオフになっている。それでもかなりの臨場感が感じられるのは不思議だ。しっかりとしたアンプとスピーカーを用意すれば、案外2chでも映画は楽しめるもんだと再発見した。
最後にこのシステムでの画質について書いておこう。TH-AE900の特長として、シネマチューンとしてハリウッドのカラーリストが調整したモードがあるというのでちょっぴり期待していた。ところが私が見ているソースがプアなのか好みの問題なのかわからないが、プリセットされたフィルム画質というのはいずれもセピア調の色目になってくすんだ感じであんまり好きではない。好みなのはビビッドまではいかないが、スルー系のほとんど触ってない色の方が発色も鮮やかで好みに合う。おそらくフィルムを元にしたソースってのはそれ自体がフィルムっぽい色を持っているので、さらにフィルムっぽいフィルターをかけるとくすんでしまうのだと思う。それに字幕が白くないのは気持ち悪い。というわけでカラー調整はほとんど行わずに素のままの色で見ている。

ソースに関しては、以前プロジェクターを持っていた時にも思ったことなのだが、このくらいの画面サイズになると画質の優劣がものすごく気になる。たとえばアナログ放送を録画した映像を見ていると、細部がぼけぼけなので気持ちが悪くなってくる。ビットレートを落として録画したDVDレコーダーの映像も同様だ。許せるのは市販のDVD画質かハイビジョンソースといったところ。しばらくBSデジタル放送も見ていたのだが、ハイビジョンでもげっと思うようなプアな画質もあれば、市販DVDでもうならされるような高画質のものがあるのは面白い。映画でもテレシネ変換によって画質は良くも悪くもなるんだと思う。ハイビジョンを盲信するのはやめようと思った次第だ。
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