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2008年3月

2008年3月31日 (月)

トランスフォーマー (2007)

トランスフォーマー カタールの米軍基地が、ヘリに変身した謎の敵に襲われて壊滅する。同じ頃、アメリカ国内に住む高校生のサム(シャイア・ラブーフ)は父親から初めての車をプレゼントされようとしていたが、彼が手に入れたスポーツカーはなんとロボットに変身する能力を持っていた…

 日米合作アニメをマイケル・ベイとスピルバーグが実写映画化。となると当然ジェットコースタームービーで、スピーディーな演出で中盤からは走る走る。でも走る距離がちょっと長すぎたのか、ほとんどラストでは見ていて食傷気味になってしまった。ジェットコースターは適度な長さが良いような気がする。

 話題と言えば車からロボットに変身するトランスフォーマーたちだけど、こちらも変身速度が目にもとまらぬほど速くて一体何が起こっているのやらわからなかった。動体視力をもっと鍛えなきゃいけないのかな、なんて気にさせられる。まあのんびり変身なんかしていたら、その間に敵にポコンとやられて一巻の終わりかもしれませんが。

 あれ、ストーリーに関して書くのを忘れていた。というか、あまり書くことがない。

マイケル・ベイ監督。2007年アメリカ映画。

2008年3月29日 (土)

ロスト・イン・スペース (1998)

ロスト・イン・スペース 2058年、環境破壊の進む地球から離れて人間の住めるアルファ・プライムにハイパースペースの基地を作るために、冷凍睡眠で50年の旅に出たロビンソン一家(ウィリアム・ハート、ミミ・ロジャース、ヘザー・グレアム、レイシー・シャベール他)。ところが宇宙船ジュピター2号に反乱軍のスパイであるドクター・スミス(ゲイリー・オールドマン)が乗り込んでいたがために、軌道を離れて宇宙の迷子になってしまう…

 往年のテレビドラマ「宇宙家族ロビンソン」の映画化。最新SFXを使った上に、ものすごくポップな映像をプラス。珍しく当時のテレビを見ていた世代としては、これは違うぞという違和感と懐かしさが同居する不思議な感覚に襲われた。とはいってもこのシリーズ、冒頭と最後のエピソードは見ていないので、ははぁこういうふうにお話は始まったのかとちょっと嬉しくなったりもしたのだが。

 テレビ版では強烈にアクの強い「ドクター・スミス」ってキャラが、ゲイリー・オールドマンが演じているのにもかかわらず普通に感じてしまったのはどういうものなんだろうか。逆に優等生的なペニー(テレビ版ではアンジェラ・カートライトですね)が現代風のヤンキー娘になってしまってるのも面白かった。ロボットのフライデー(本名はそのまんま「ロボット」らしい)はまたまた字幕では「フレンドリー」なんておかしな名前が付けられているのは笑った。途中からオリジナルに近い風貌に改造されるのはいいね。

 中盤以降のストーリーもクモ軍団の襲撃という、オリジナルっぽいエピソードがはさみこまれて楽しめる作り。ピンチになってハイパースペースへ飛び込んで切り抜けるというアイディアも良い。で、彼らはどこへ行ってしまったのか。自作が映画化できないようなところへ「迷子」になっちまったのかな。

スティーヴン・ホプキンス監督。1998年アメリカ映画。

2008年3月28日 (金)

スクリーム (1996)

スクリーム 女子高生キャシー(ドリュー・バリモア)のところにいたずら電話がかかってくるが、相手をしている間に恋人ともども惨殺される事件が起こる。同じ高校のシドニー(ネーヴ・キャンベル)は母親を亡くした心の傷をかかえていたのだが、彼女のところにも謎の電話がかかってきて…

 ヒットしたホラー映画を今さらながらに初見。これは幽霊とか化け物が登場するタイプの映画ではなくて、仮面をかぶった生身の人間が暴れるタイプのサスペンス映画。しかしスプラッター映画に分類されるだけあって、血のシーンはなかなか気合いが入っています。

 特筆すべきはコメディ的な要素が強いところで、登場する学生たちが過去のホラー映画を分析したり、生き残るための条件を物知り顔で語るシーンは爆笑もの。このあたりのさじ加減は絶妙で、B級映画ながらもにくめない作品といった印象が残ります。マスクの形相も、何となくなさけない顔だしねぇ。

 しかしこの結末は凄い。仮面をかぶった殺人鬼なわけだから当然犯人がいるわけだけど、お互いを自虐的にぶすぶすとやりあうシーンなんてかなり危ないものを感じてしまいました。間違いなく子供には見せたくない映画かな。

ウェス・クレイヴン監督。1996年アメリカ映画。

2008年3月27日 (木)

ホリデイ (2006)

ホリデイ ロンドンに住む新聞記者のアイリス(ケイト・ウィンスレット)はボーイフレンドの婚約でショックを受ける。一方、ロサンジェルスで映画予告編の編集を仕事とするアマンダ(キャメロン・ディアス)は同棲中の彼氏の浮気でけんか別れ。気分を変えたい二人は、ネットで家を交換(ホーム・エクスチェンジ)するサイトで知り合ってさっそく実行に移すことになったのだが…

 ちょっと前にはメールで恋を育むラブストーリーがあったけど、今回は一歩進んで掲示板からお互いの家を交換するという話。当然のことながら彼女たちのまわりには取り巻きの人々がいるわけで、アイリスは愉快なマイルズ(ジャック・ブラック)に、そしてアマンダはハンサムだけど理由ありのグラハム(ジュード・ロウ)と恋に落ちる。とはいってもロスとロンドンの郊外というお互いの旅先での話。しかもしっかりとした仕事を持っている彼女たちだけに、どういったオチが付くんだろうかと見守ってたんですが…う?ん、いい話ですね(笑)。クリスマスに見る映画にはぴったりです。

 キャメロン・ディアスとケイト・ウィンスレットってまったくタイプが違う女優さんなのに、どちらもものすごく庶民の女の子しているところが好感が持てます。最近では「ナチョ・リブレ」の印象が強いジャック・ブラックもちゃんと恋ができるんだって感心。ジュード・ロウは娘たちが可愛いです。

ナンシー・マイヤーズ監督。2006年アメリカ映画。

2008年3月22日 (土)

テキサス・チェーンソー・ビギニング (2006)

テキサス・チェーンソー・ビギニング 1969年のアメリカ。徴兵されたエリック(マット・ボーマー)と弟のディーン(テイラー・ハンドリー)は、それぞれ恋人のクリッシー(ジョーダナ・ブリュースター)とベイリー(ディオラ・ベアード)を連れてテキサスを車で旅する。ところが事故にあい、迷い込んだのは偽保安官のホイト(R・リー・アーメイ)やレザーフェイス(アンドリュー・ブリニアースキー)の住む家だった…

 ホラー好きの方だったら定番とも言える「悪魔のいけにえ」こと「テキサス・チェーンソー」の1本。実はこのシリーズ、oga.はまったく未見でジェイソンやフレディのようにひとりの殺人鬼が暴れまくるものかと思っていたので、家族でイカレポンチという設定にはいやはや面食らってしまった。しかもビギニングということで、冒頭からレザーフェイスの誕生秘話…これがまたエグイ、エグイ。このところスプラッター映画とはご無沙汰だったせいか免疫が低下(?)しており、いやはや気持ち悪くなってしまった。

 ストーリーは密室型のホラーであり、その閉塞感や絶望度というものは凄い。これ見てると、エリシャ・カスバートの「蝋人形の館」なんてのんびりした映画だったなぁと思えてくる。さらに危機管理として、こういう状況にならないようにするには…なんて考えてしまった。今なら携帯も発達しているので、圏外へ行かない限りは何とかなるかもしれませんが。

ジョナサン・リーベスマン監督。2006年アメリカ映画。

2008年3月20日 (木)

アンドリューNDR114 (1999)

アンドリューNDR114 近未来、リチャード(サム・ニール)はロボットのアンドリュー(ロビン・ウィリアムズ)を購入する。ぎくしゃくしながらもうち解ける娘のアマンダ(エンベス・デイヴィッツ)だったが、やがて成人して結婚することになり…

 クリス・コロンバス監督ってことで、ファミリー向けのロボット映画かと思っていたら思わぬ大河ドラマだったのでびっくらこいてしまった。よく見るとこれ、アイザック・アシモフの原作なわけで、ロボット三原則からはじまってロボットが人間になりたいと思ってやがて実行していく様子が丹念に描かれます。長尺なんだけど、なんせ描いている時間が200年だもんで駆け足に感じてしまうそんな映画。

 ロビン・ウィリアムズ演じるアンドリューってロボットが全然かっこよくなく、かといって可愛くもないのがミソ。それでも父親役のサム・ニールが気に入っているのに、奥さんが斜めに構えて見ているあたりは何やら自分の家を見ているようでひきつり笑いをしてしまいました。

 ロボットが人間に恋愛…気分的に素直に受け入れられないのは何でだろう。やっぱりロボットの感情=プログラムといった割り切りが自分の中にあるからでしょうね。馬の置物や看護婦ロボットのからむエンディングは十分に感動的だったんだけど、素直にのめりこめなかったのはそのあたりの先入観がからんでいるせいでしょう。いい映画だとは思うんだけどなぁ。

クリス・コロンバス監督。1999年アメリカ映画。

2008年3月19日 (水)

バベル (2006)

バベル モロッコを旅行する観光バスに銃弾が撃ち込まれる。アメリカ人女性スーザン(ケイト・ブランシェット)が被弾して、彼女は夫(ブラッド・ピット)と共に近くの村へ。同じ頃にアメリカでは彼らの子供たち(ネイサン・ギャンブル、エル・ファニング)が家政婦(アドリアナ・バザーラ)に連れられてメキシコの結婚式へ行く。日本では聾唖の女子高生チエコ(菊地凛子)が、友人たちと街へ繰り出していた…

 モロッコ、メキシコ、日本を舞台にした3つのストーリーが1発の銃弾を軸にして交差する、アカデミー賞ノミネートの話題作。それぞれのストーリーがものすごく面白い上に、どうなるんだって思った部分で別のストーリーに切り替わるというなんとも確信犯的な編集のおかげで、最後まで息をつく暇もなく見てしまった。それだけに突き放したかのようなラストは、急に目の前に崖が現れたかのような喪失感を感じてしまったぞ。裸で父(役所広司)と抱き合うチエコって一体何だったんだろう。

 思えばチエコの壊れ具合ってのは尋常でなく、日本の女子高生ってみんなこんなだと思われたらちょっと困るとか、あるいは都会(東京?)はこんなレベルまでいっちゃてるんだろうかっていう不安とかいろんなものを感じさせられてしまった。一昔前だったら「こんな女子高生いない」って切り捨ててたところだろうけど、今だと「いるかもしれない」という気分になってしまうんですよね。

 メキシコパートは一番メッセージ性が薄かったように思います。モロッコは、息子たちにライフルを渡す時にきちんと教育しなかった父親の責任でしょう。チエコの父ヤスジローはモロッコのガイドに猟銃をプレゼントしたと言ってたけど、猟銃の国外持ち出しだけでも大変そうなのに人にあげて帰ってくるなんて日本では不可能なんじゃない、なんて思ってしまった。

アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督。2006年アメリカ映画。

2008年3月17日 (月)

ブラック・ダリア (2006)

ブラック・ダリア 1940年代のアメリカ。警察所属の名物ボクサーとして、チャリティーの試合を行うバッキー(ジョシュ・ハートネット)とリー(アーロン・エッカート)。リーはケイ(スカーレット・ヨハンソン)という女性と同棲しており、3人は共同生活をするようになる。やがて彼らの管区で腰から体を切断された若い女性の死体が発見される…

 世界一有名な死体…というわけで、ブラック・ダリア事件をモチーフにしたジェームズ・エルロイの原作をブライアン・デ・パルマが映画化。何とも複雑なストーリーで乗り切れないなぁと思ったら、やっぱり駄目だった「L.A.コンフィデンシャル」と同じ原作者ではありませんか。こりゃ苦手な原作者として記憶にとどめてしまうかもしれない。

 とはいってもすべり出しは面白くなりそうな映画で、警官のボクシング試合から死体が発見されるまでは雰囲気も満点でちょっと期待させられた。でもヒラリー・スワンクがからんできたあたりから事件が私の頭の中で迷宮入り(笑)。悔しいけどちゃんとストーリーが読めなくなってしまった。頭悪くなったんかなぁ… 大好きなスカーレット・ヨハンソンとか出てるんだけど、40年代メイクだと何か雰囲気違うぞ。

 迷宮入り事件の内幕って、意外とこういう「わかっていて隠された」ってのは多いような気がいたします。もう60年以上前の話なので、機密文章が解禁されたりしないのかなぁなんてちょっと期待したりもいたします。

ブライアン・デ・パルマ監督。2006年アメリカ映画。

2008年3月15日 (土)

エラゴン 遺志を継ぐ者 (2006)

エラゴン 遺志を継ぐ者 農夫の叔父と暮らしていた若者エラゴン(エド・スペリーアス)は山の中で青い石を拾う。中から生まれて来たのはドラゴンのサフィラで、すぐに成長した彼女はガルバトリックス王(ジョン・マルコヴィッチ)に囚われた姫アーリア(シエンナ・ギロリー)の声を伝える。やがてドラゴンライダーになるべくエラゴンは謎の戦士ブロム(ジェレミー・アイアンズ)と旅に出るのだが…

 クリストファー・パオリーニのファンタジー小説を映画化。ストーリーはスターウォーズのエピソード4をそのまんま焼き直したような印象で新味はないんだけど、ドラゴンの飛行シーンがとってもスリリングで楽しめるのが良い。ぜひ大画面で楽しみたい映画でしょう。

 アーリア姫のシエンナ・ギロリーがなかなか魅力的ですね。ブロムはもっと秘密をいっぱい持ってるのかと思ったけど、意外とひねりがなかった。ドラゴンはあの顔で女性の声ってのが違和感あるぞ。

シュテフェン・ファンマイアー監督。2006年アメリカ映画。

2008年3月13日 (木)

シャーロットのおくりもの (2006)

シャーロットのおくりもの 少女ファーン(ダコタ・ファニング)の住む農場に11匹の子豚が生まれる。ところが一番小さなウィルバー(声:ドミニク・スコット・ケイ)をファーンが救ったことから、彼女が飼うことになるのだが…

 E・B・ホワイトの童話を映画化。というか有名な話なのか、蜘蛛のシャーロット(声:ジュリア・ロバーツ)と子豚が仲良くなる絵柄をどこかで見たような記憶がある。蜘蛛の運命はなんとなくわからないでもないけど、そういう話だったわけですね。言うならば蜘蛛版の葉っぱのフレディ(笑)。

 雰囲気としては「ベイブ」を彷彿とさせるモノがあって、ダコタ・ファニングが思ったほど活躍しないのが気になった。それもそのはず、ネズミの声がスティーヴ・ブシェミとか、馬がロバート・レッドフォードとか、牛がキャシー・ベイツなんてわからないところに大物スターを使っているところがさりげなく豪華でいいです。

 でも肝心のストーリーは、思ったほどは盛り上がらなかったのが残念。ウィルバーが心優しいだけで、頑張るシーンがあんまりなかったのが敗因かも。

ゲイリー・ウィニック監督。2006年アメリカ映画。

2008年3月11日 (火)

ざっくざく…

山吹色のお菓子

 先月の店長アンケートの「山吹色のお菓子」、当選者の方はおめでとうございます。実は事務局にもこのお菓子を買ったスタッフがおりまして、おすすわけに会社へも持ってきてくれました。というわけで撮ったのがこの写真。手にすると…さすがにぺらぺらの小判なのですが、これが箱の中にぎしっと詰まっている様子は壮観だったそうで、これを手にすれば話題には困らない逸品だったそうです。

 ちなみに中身は… 胡麻風味でとってもおいしかったです。何でもホワイトデーのプレゼントにも推奨されているとか。お主もワルよのう、って言いながら渡すんでしょうか?

2008年3月10日 (月)

普通じゃない (1997)

普通じゃない 小説家を夢見ながらビルの掃除人をしている心優しいロバート(ユアン・マクレガー)だったが、突然解雇されたことをきっかけに社長の娘(キャメロン・ディアス)を誘拐する羽目になる。ところがそこへ二人をカップルにするためにやってきた天使(ホリー・ハンター、デルロイ・リンドー)がからんだために事件はおかしな方向へ…

 ハリウッド映画らしからぬすべり出しに、こりゃ絶対にイギリス映画だと思って見ていたら…なんと監督だけがイギリス人だったわけね。いきなり天使の真っ白い世界からはじまって、キャメロン・ディアスがプールで泳ぐシーンへつながるあたりには「この映画ダメかもしれない」という危機感を感じてしまったんだけど、主人公二人とホリー・ハンターがからむあたりからがぜん面白くなってきて最後まで一気に見てしまいました。

 ホリー・ハンターってやっぱこういう役がぴたっとはまる貴重な女優さんです。主演の二人が普通でないのは、二人の男女の役割が逆転してるから? いえいえ、それは最近では普通のことでしょう。

ダニー・ボイル監督。1997年アメリカ映画。

2008年3月 8日 (土)

ディパーテッド (2006)

ディパーテッド ボストンで警官を目指すビリー(レオナルド・ディカプリオ)は親類に犯罪組織の者がいることから、身分を隠した潜入捜査員にされてしまう。一方マフィアのボスのコステロ(ジャック・ニコルソン)に育てられたコリン(マット・デイモン)は警察官になるが実はマフィアのスパイである。そんな二人がやがて対決することに…

 ご存じ香港映画「インファナル・アフェア」にハリウッド版リメイクで、なんとアカデミー作品賞まで穫ってしまった映画。犯罪映画あるいはギャング映画としてそれなりに面白い作品ではるが、「なぜこれが?」という疑問はないわけではない。見るべきものといえば相変わらず怪演を繰り返すニコルソン、めちゃ貫禄が出てきたアレック・ボールドウィンをはじめとする豪華キャストかもしれないけど…意外と深みがない展開は悲しいところである。

 実は個人的には、「インファナル・アフェア」もあんまり評価していなかったりする。一番の敗因は、二人の立場を正確に理解するのが難しくて途中でこんがらがってくるストーリー(笑)にあるような気がする。だいたい二人とも同じ警察学校の出身で、気の持ちようによって好きな方向へ転がって行ける人生である。そのあたりの気持ちを正確にくみとるのは、なかなか骨の折れる作業である。

 それにしても… ふてぶてしくも生き抜いていく登場人物たちだけど、ラストのあのあまりのあっけなさが印象に残るといえばとっても残る。これは原作になかった部分かな。ディパーテッドは決して無間地獄では無いようである。

マーティン・スコセッシ監督。2006年アメリカ映画。

2008年3月 7日 (金)

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン (2007)

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン 1960年代の筑豊。乱暴者のオトン(小林薫)の元を出たオカン(内田也哉子・樹木希林)とボク(オダギリジョー・谷端奏人・田中祥平・冨浦智嗣)は二人暮らし。女手一つで育てられたボクは東京の美術大学に入り、怠惰な生活をおくる。どうにか卒業したボクはふくらんだ借金を返す決意をするのだったが…

 リリー・フランキーのベストセラー小説を映画化。日本アカデミー賞作品賞をはじめ、主要な賞をとった話題作。なるほど男なら郷愁を呼びそうなストーリーだけど、思ったほど感情移入できなかったのはすっかり固定イメージが出来上がってしまっている樹木希林が主演のあたりかもしれない。初共演というか、実娘の内田也哉子と二人一役を演じるのは雰囲気ばっちりだったし、内田也哉子も存在感抜群で良かったのだが。

 本当に時々出てくるオトンもいい味出してますね。突然キレる親父ってのも、ある意味懐かしい。この二人(三人)にとって、異国の地の東京、そして東京タワーってのは一体何だったんだろう?

松岡錠司監督。2007年日本映画。

2008年3月 6日 (木)

パッチギ! LOVE&PEACE (2007)

パッチギ! LOVE&PEACE 東京へ移り住んだアンソン(井坂俊哉)、妹のキョンジャ(中村ゆり)、息子のチャンス(今井悠貴)たち。ところがチャンスの病気が悪化して、キョンジャはスカウトされて芸能界入りを決意。アンソンも駅の乱闘で知り合った佐藤(藤井隆)とやばい商売に手を出そうとするのだが…

 あの「パッチギ!」の続編なんだけど、キャストががらっと入れ替わって別物のような作品になってしまった。もっとも前作を見てから時間があいているのに加えて復習もしなかったので不思議と違和感はなかったのだが。

 それにしても、笑いも乱闘も涙をツボを得たというか、はからずも後半ほろりとさせられてしまった。この映画の絶妙さは、在日韓国人の目線で、当時の日本人を悪者に描きながらも、佐藤という存在がスパイスになって日本人が見ても感動できる内容になっているところではないでしょうか。

 加えて、当時の文化が散りばめられていて懐かしい気分にさせられるのも良いです。スター水泳大会なんてすっかり忘れてたけど、子供の頃は確かにどきどきしながら見てました(笑)。

 キョンジャが舞台挨拶でカミングアウトした後に、お涙頂戴になって終わるのが従来の日本映画かもしれないけど、そこに大乱闘を入れるのが井筒流かな。このあたりのさじ加減にもうならさせられました。

井筒和幸監督。2007年日本映画。

2008年3月 4日 (火)

紙屋悦子の青春 (2006)

紙屋悦子の青春 太平洋戦争末期の鹿児島。両親を失い兄夫婦(小林薫、本上まなみ)と暮らす悦子(原田知世)に縁談がやって来る。相手は、悦子が密かに思う幼なじみ明石少尉(松岡俊介)の友人永与少尉(永瀬正敏)。やがてお見合いの日がやって来たのだったが…

 黒木和雄監督の遺作。何とも枯れた味わいがあっていい映画である。一見とんでもなく地味に思えるんだけど、これだけのゆったりと流れる時間はテレビドラマには似合わない。まさしく黄金期の日本映画を思わせるものがある。

 原田知世、松岡俊介、永瀬正敏といった登場人物たちの話の間の取り方が絶妙である。みんな口べたで、初対面に近い相手と何を話していいのかわからないとまどいがスクリーンの中からびしばしと伝わってくるのが良い。その裏で、戦争の影がひたひたと迫ってきて、たまらない気分にさせられる。戦場のシーンなんて一切ないのに、戦争を感じさせてくれる。凄い映画だと思う。

黒木和雄監督。2006年日本映画。

2008年3月 3日 (月)

日本以外全部沈没 (2006)

日本以外全部沈没 2011年の近未来。アメリカ大陸を皮切りに、日本以外の国がことごとく海中に没してしまう。当然、日本は外人でごった返し、日本人は次第に傲慢になっていくのだったが…

 小松左京の「日本沈没」を原典にパロディ化した筒井康隆の短編を、河崎実監督が映画化。ただしパニック映画を期待したら絶対に外されるゆるギャグが満載のブラックな作品。カルト作品の「電エース」が出てきたり、こりゃ内容的にはすっかり河崎ワールドになっていて、あの世界が好きでなければちょっとおすすめできないかも。ちなみに私は…ちょっとダメかもしれない。最後まで見るのがしんどかった。

 とはいっても、パロディとしてはなかなかの一級品で、各国元首脳が集まるバーの雰囲気なんてのは面白い。日本の面積じゃ、あれだけの外国人が詰めかければ食料の自給自足なんて絶対にできないでしょうね。

河崎実監督。2006年日本映画。

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