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2008年4月

2008年4月30日 (水)

バトルフィールド・アース (2000)

バトルフィールド・アース 1000年後の地球は、サイクロ星人の攻撃により人類は壊滅。わずかに生き残って原始人同然の暮らしをしていた。ところが生き残りの一人のジョニー(バリー・ペッパー)はそんな事は知らずに、安住の地を探して旅に出る。そして彼を捕らえたのが、冷酷なサイクロの司令官タール(ジョン・トラボルタ)と部下(フォレスト・ウィテカー)だった。

 新興教団「サイエントロジー」の教祖L・ロン・ハバードの原作をジョン・トラボルタのプロデュースで映画化。ラジー賞総なめなど、キワモノ的な評価が多い本作だが、B級SFとして見ればなかなか面白かった。

 冒頭のファンタジー風の出だしから、急にSFへとぐぐっと方向転換される展開はなかなか見事。予備知識なく見たので、唖然とさせられた。登場するサイクロ人たちも、スタートレックのクリンゴンの出来損ないみたいで、さらにお馬鹿でお茶目なところが結構笑える。トラボルタとウィテカーのやり取りなんて絶妙である。

 さらにラスト近くの空中戦なども大迫力。核爆弾を転送して…という荒唐無稽な作戦にまんまとはまって壊滅してしまうサイクロ人も、何だかなあ…である。サイクロ人は本当に数分で人類を壊滅させたのだろうか? それともその話はこの映画のラストに対する伏線?

ロジャー・クリスチャン監督。2000年アメリカ映画。

2008年4月28日 (月)

戦争と人間 第二部 愛と悲しみの山河 (1971)

戦争と人間 第二部 愛と悲しみの山河 昭和11年、成長した伍代家の次男俊介(北大路欣也)は以前兄(高橋悦史)と婚約していた人妻温子(佐久間良子)と恋に落ちる。さらに官憲に逮捕された俊介の友人耕平(山本圭)は伍代家の次女順子(吉永小百合)に思いを寄せるのだったが。その頃満州では不穏な動きが起こり…

 前作より8年ぐらい経過したという設定なので、子役の二人が成長して北大路欣也と吉永小百合になっちゃうというびっくりの配役である。こりゃちょっと違和感あるぞ。さらに北大路欣也は佐久間良子との道ならぬ恋に突っ走っちゃって、正に財閥のお坊ちゃま一直線である。あまりにもステレオタイプ過ぎて、この映画としてはあんまり好きになれない部分である。

 エピソードはいっぱい用意されているんだけど、今回スポットが当たっていて印象に残るのは地井武男演じる韓国のゲリラのエピソード。家族を殺され恋人も…というあたりが胸に残る。おそらくメインストーリーであろう高橋英樹と浅丘ルリ子の恋の行方はあまりしっくりこない。第1部で印象に残った三国連太郎の殺し屋も、あまり活躍シーンがない。とこのあたりのゆさぶり加減が大河ドラマたる所以なんだろうと妙に納得してしまった。

 こういったストーリーの刈り込み具合が良く、見せるべき話はじっくり見せてくれるのが良い。第三部に期待!!

山本薩夫監督。1971年日本映画。

2008年4月26日 (土)

プラレールの街を走る (4) いよいよ撮影、走行画像です

プラレール走行画像 数々の試行錯誤(?)を繰り返し、いよいよ撮影です。フィルムを使っているわけではないので、ビデオカメラを回しながら試行錯誤をすれば良いところなのかもしれませんが、ちょっとしたこだわりもあって入念なリハーサルのあとの本番です。ムービーを見ていただければわかるかもしれませんが、走行開始のスイッチを入れる手にもちょっとした緊張感を感じていただけたらと思います。

 ということで、手動でポイントを切り替えながら線路を何周か走らせたのがこの画像。HANWA BGW-063で撮った画像は3GPファイル(携帯電話で広く採用されている動画形式ですね)なんですが、パソコンで見ようと思えばQuickTimeなどの対応ソフトが必要なので、今回はWindowsパソコンなら標準で見ることができるWMV形式に変換してアップロードしました。画像をクリックしたら、Windows Media Playerが立ち上がるはずです。

 実際に撮影した動画を見ていると…遅いと思った蒸気機関車でも、まるでジェットコースターのよう。特にカーブで横にひゅっと持って行かれる感覚は、ジェットコースターのコーナリングそのままです。人間だと進行方向に自然に頭を向けてしまうものですが、固定されたカメラはそのままなので景色が目の前を流れて余計に始末が悪い。しばらく見てた息子たちも「酔った」なんて言い出す始末。こんなに小さな画面にもかかわらずです。

 おまけにプラレールは横揺れが凄いことが判明。こんなにガタガタと横に揺れてたんじゃ、実車だったら確実に気分が悪くなるところでしょう。駅のパーツに貼られたポスターの「プラレールの旅」という文字が、妙にむなしく見えてしまいました。

(なぜかさらに続く…つもり)

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2008年4月25日 (金)

戦争と人間 第1部 運命の序曲 (1970)

戦争と人間 第1部 運命の序曲 昭和初期の満州。由介(滝沢修)を当主とする新興財閥の伍代は弟の喬介(芦田伸介)、長男の英介(高橋悦史)、従業員の鴫田(三国連太郎)らを使って利権を探る。長女の由紀子は軍人の柘植(高橋英樹)と恋に落ち、次男の俊介(中村勘九郎)は一族のやり方に激しく反対するのだったが…

 五味川純平の原作を映画化。オールスターの大河ドラマで、3部作合わせた上映時間の長さでも有名。正に群像劇で、3つ4つの話がからみ合って進んで行くにもかかわらずストーリーはすっきりとまとめられているので混乱することはない。しかし言葉が難しいのが少々難点で、ある程度歴史に詳しくないと満州で何が起こっているのかをこの映画だけで理解するのは難しいかもしれない。

 戦争映画といえば軍人と庶民の悲惨な状況を描くのが定番だけど、軍部とつるんでのし上がっていった財閥を描くというのが面白い。その財閥の息子たちにも普通の暮らしがあるわけだし、いろんなドラマを持っているんだなぁというのがよくわかる。

 DVDに入っている出演者の略歴を見てみると、この時代だとまだ満州に住んだことがあったり時代を経験した人がいっぱいいるのに驚かされる。滝沢修の財閥当主というのは、穏やかに見えて凄みがある。ほとんど殺し屋といった役柄の三国連太郎も印象に残る。

山本薩夫監督。1970年日本映画。

2008年4月22日 (火)

それいけ!アンパンマン やきそばパンマンとブラックサボテンマン (2000)

それいけ!アンパンマン やきそばパンマンとブラックサボテンマン 機関車で食料を運ぶメロンパンナちゃんとやきそばかすちゃん。ばいきんまん(声:中尾隆聖)に襲われ危機一髪だったところを、兄のやきそばパンマン(小杉十郎太)に助けられる。ところが懲りないばいきんまんは、サボテンマン(内田直哉)をブラックサボテンマンに変身させて襲ってくるのだったが…

 「?人魚姫のなみだ」の併映アニメ作品で、約30分の短編。つまり1時間と30分の映画の2本立てで、小さなお子様の鑑賞に配慮した構成である。なるほどなるほど。そういえば昔は短編8本立てのチャンピオンまつりとかあったなぁなんて、思い出したりもした。

 ところでこの30分の作品、なかなかあなどれない。西部劇のスタイルを借りて、守るメロンパンナちゃんたちに対して強盗団はばいきんまん。一匹オオカミのヒーローがやきそばパンマンならば、最後に出てくるアンパンマンは騎兵隊である。作者(やなせたかし?)は西部劇に並々ならぬ思い入れがあるんじゃなかろうかと、子供たちの横でひとりにんまりしてしまったのであった。主人公たちは同じだけど活躍する世界が違うという構成も、昔のギャグマンガではよく使われた手法である。

大賀俊二監督。2000年日本映画。

2008年4月21日 (月)

それいけ!アンパンマン 人魚姫のなみだ (2000)

それいけ!アンパンマン 人魚姫のなみだ うずまき城に住む人魚姫のサニー(声:南果歩)は、浜辺に遊びに来ている子供たちを見て地上の世界にあこがれる。海の魔女が持っていた「紅色ひとでの髪飾り」で人間に変身したサニーはアンパンマン(戸田恵子)たちと楽しい時間を過ごすが、やがて海底では怪獣ゴロンゴラが目を覚まし…

 人気アニメーションであるアンパンマンの劇場版第12作。人魚姫を下敷きにした物語で、彼女が呪いのかかった髪飾りを持ち出したがゆえに怪獣が目を覚まし、さらにバイキンマンがその怪獣を操って悪巧みをするというストーリー。海をきれいにしているのがうずまき城だというのがさりげなくエコロジーな内容で、当然ながら海底の大冒険は美しくて夢がいっぱい。

 子供たちがずっと見ているアンパンマンを、腰を落ち着けてじっくり見たのは初めてなんだけど、なかなかストーリーが練られていて面白い。子供たちに安心して見せられる良作。

永丘昭典監督。2000年日本映画。

2008年4月20日 (日)

プラレールの街を走る (3) カメラの通過チェック

プラレール・鉄橋 カメラの取り付けができたのでさっそく走行…といきたいところだが、大切なカメラだけに脱線・転覆などを起こして壊しては大変だ。トンネルなど高さ制限のあるアイテムもある。プラレールの各ギミックを無事通過できるかどうか、手ころがしでひととおりチェックしてみることにする。

 カメラの高さからして、どう見ても通れそうにないトンネルと透明ドームをまずはコースから外す。ちょっとビミョウだな、と思っていた鉄橋は、実際に通してみるとぎりぎりでクリアーした。大鉄橋は意外と背が高いのである。

プラレール・跨線橋 惜しいな、と思わされたのが跨線橋。ぎりぎりで通過できない。それではということで、跨線橋をブロックでかさ上げして通過できるようにセッティングした。同じやり方でトンネルも通過可能かと思われたが、線路とトンネルにある程度距離をとるために付けられた出っ張りまでもかさ上げされて、これが車両に当たってうまく通過できない。トンネルは結局あきらめることにした。

 もうひとつ通過できなくて意外だったのが、車両が通過するたびに進行方向が切り替わるポイントレール。カメラを線路ギリギリにまで低くセッティングしていたために、カメラの底部がこの切り替え部分に引っかかって脱線してしまう。仕方がないのでカメラの高さを若干上げたのだが、それにより今まで通過していたコースの再チェックまで必要になり、思ったより時間をとられてしまった。ここまで念入りな準備がいるのかどうかはわからないが、まぁそれもひとつの楽しみである。


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2008年4月18日 (金)

くまのプーさん 完全保存版II ピグレット・ムービー (2003)

ピグレット・ムービー はちみつをとろうとしていたプー(声:ジム・カミングス)、ティガー(ジム・カミングス)、イーヨー(ピーター・カレン)たちだったが、ピグレット(ジョン・フィードラー)のことはすっかり忘れていた。寂しくなったピグレットは家出してしまい、残されたプーたちはピグレットのスケッチブックを片手に彼を探しにいくのだったが…

 A.A.ミルンの名作童話のアニメ映画化…というよりは、ディズニーでは定番キャラクターであるプーとその仲間たちの映画。今回は人間の子供であるクリストファー・ロビン(トム・ホイートリー)の出番はほとんどなく、小さくてみんなから相手にされないピグレットにスポットを当てたストーリー。もちろんディズニー映画だけあって、後半にはピグレットが大活躍してスカっとさせてくれるのはお約束である。小さな子供にも安心して見せることができる。

 舞台も100エーカーの森にとどまらず、北極へ行ったり、大きな滝ではらはらどきどきさせられたりとなかなかのスケールの大きさである。残念ながら日本では劇場未公開。

フランシス・グレイバス監督。2003年アメリカ映画。

2008年4月17日 (木)

人間椅子 (2006)

人間椅子 編集社に勤める真里(宮地真緒)は、人気作家の今野佳子(小沢真珠)の担当となる。上司の小原(板尾創路)は彼女に1本何か書かせれば大成功だと言うのだが、実は彼女の部屋にはある秘密が…

 江戸川乱歩の短編小説の1本を映画化。女流作家には何かある、というのは冒頭のシーンから明白なんだけど、実はゴミマニアの真里だとか、常に甘い汁を吸っている小原などなど登場人物の奇妙な性癖が次々と明かされていく。いわゆるカルト映画のスタイルをとっているんだけど、異常な雰囲気意外は何も心に残らないのが辛いところ。

 人間椅子って発想は面白いんだけど、ビジュアルにするにはやっぱり無理があるみたいですね。あのスタミナジュースはどうやって飲んだんだろうかとか、排泄物はどうしてるんだろうって細かいことが気になって実はあんまり物語に集中できなかった。短編をここまで引っ張ったのが無理があるのかな。

佐藤圭作監督。2006年日本映画。

2008年4月15日 (火)

守護神 (2006)

守護神 伝説のレスキュー・スイマーのベン(ケヴィン・コスナー)は救難活動中に相棒を失い、静養をかねてレスキュー隊員の教官を命じられる。好きにやっていいという条件から実務中心の指導をするのだが、教え子のジェイク(アシュトン・カッチャー)と激しく衝突して…

 日本語タイトルにどうしても野球のストッパーを連想してあんまり期待もしてなかった映画だったんだけど、蓋をあけてびっくり。今時珍しい正統派のスポ根ものの作りに、珍しく熱くなって見てしまった。自己犠牲の海難救助というテーマは究極の体育会系ですね。さらに伝説の男が後継者を育てるという、映画としてはこれまた王道を行く内容。ワンパターンかもしれないけど、こういう映画はずっと作り続けてほしいなぁと思ったりいたします。

 嵐でも飛べるヘリというハイテク装備で救助に向かっても、結局救うのは荒れた海に飛び込んだ生身の人間…というのが象徴的です。

アンドリュー・デイヴィス監督。2006年アメリカ映画。

2008年4月14日 (月)

氷の微笑2 (2006)

氷の微笑2 小説家のキャサリン・トラメル(シャロン・ストーン)はサッカー選手とドライブ中に川に転落事故を起こす。ひとり助かったキャサリンは疑惑の渦中で、担当のウォッシュバーン刑事(デヴィッド・シューリス)に精神科医マイケル(デヴィッド・モリッシー)を紹介される。

 あのセクシーサスペンス「氷の微笑」の14年ぶりの続編。というか、今さらどうして…って思ったんだけど、ちゃんとシャロン・ストーン主演で役名も同じで正統派の続編を作っているあたりは評価できる。

 ただし時代が進んだせいか、彼女がいくらスクリーンから挑発してもそれほどのものを感じないのはつらいところ。14年を経て変わっていないシャロン・ストーンってのも凄いとは思うんだけどなぁ。前作では犯人をオブラートに包んだような部分があったんだけど、今回は冒頭から彼女ですってレッテル貼ってるようなもんだというのもやや減点。シャーロット・ランプリングが出ていたのはちょっとした収穫。彼女のセクシーシーン(笑)はありませんでしたが。

マイケル・ケイトン・ジョーンズ監督。2006年アメリカ映画。

2008年4月12日 (土)

プラレールの街を走る (2) ビデオカメラを積む

カメラの取り付け1 いよいよHANWAの超小型ビデオカメラ BGW-063を持って帰って、プラレールに取り付けることになった。カメラ付きプラレールといえば以前に販売されていたことがあったのだが、それは新幹線のノーズ部分にカメラが埋め込まれていた。今回はカメラが縦型なので、ノーズに取り付けることはできない。いろいろ考えた末、客車の最後尾にカメラをビニールテープで貼り付けることを思いついた。運転席から見た景色、という風情ではないのだが、これだと走行中の車両を後ろから見ることができるのでそれなりの雰囲気が楽しめるのではないかと思った次第だ。

 できる限りトンネルとかも走らせたいので、高さをおさえて取り付けたい。そう考えると連結器がじゃまになり、ドライバーで車両を分解して連結器を取り外した。さらにカメラをレールすれすれまで下方にセットすれば、何とか通過できる場所も増えるんじゃないかと思う。カメラが軽いので、強度的にはビニールテープで貼り付けたので十分そうだ。

カメラの取り付け2 牽引する車両は、新幹線、ラピート、トーマスなどなどいろいろあるのだが、今回は走行速度が一番遅いと思われる蒸気機関車 C-12をチョイスした。背後から蒸気機関車を眺めた映像ってことで、期待が持たされる。最近のプラレールは煙をはくものも販売されているそうで、そういった車両を使ってみるのも面白いかもしれない(蒸気でカメラが壊れるかもしれないが)。


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2008年4月11日 (金)

ドルフィンブルー フジ、もういちど宙へ (2007)

ドルフィンブルー フジ、もういちど宙へ 沖縄美ら海水族館へ獣医としてやって来た植村一也(松山ケンイチ)。仕事は水槽掃除からイルカのエサ作りと単調な毎日に嫌気がさしている。ある日、ビッグマザーことイルカのフジの尾びれが壊死していることがわかる。手術で一命はとりとめたものの、尾びれを失って泳げなくなったフジのために、人工ヒレを作るプロジェクトが持ち上がる…

 実話を元にしたらしく、ストーリー的には単調なんだけど何だか心に残るいい映画。たぶんイルカと海と沖縄というのが、思いっきり癒しなんだろうね。主演の松山ケンイチも今時の若者ながらも等身大に頑張ってていい感じだし、脇を固める山崎努、永作博美、坂井真紀なんかもみんな存在が癒し系。

 フジのために尾びれをつくってあげるブリジストンって、めちゃめちゃいい会社やんと思ってしまった。次にタイヤを買う時はブリジストンにしよっと。

前田哲監督。2007年日本映画。

2008年4月10日 (木)

レミーのおいしいレストラン (2007)

レミーのおいしいレストラン 長年居候していた住み家を追い出されたねずみのレミー(声:パットン・オズワルト)は家族とはぐれてパリのレストランに流れ着く。元々味覚が鋭く、シェフ希望のレミーは下働きでドジなリングイニ(ルー・ロマノ)を助けてスープを作るのだったが…

 ネズミが人間と二人三脚で絶品の料理を作る、というディズニー=ピクサー製作のCGアニメ。厨房にねずみという取り合わせもさることながら、帽子に隠れて人間を操るというアイディアには脱帽もの。さらに「誰でも名シェフ」なんて哲学的テーマも持ってたりして、子供向けかと思ってあなどっていたら痛い目にあいそうな、なかなかしっかりした作品である。

 ふかふかしたレミーは可愛くて、途中でCGだということを忘れてしまったほど。くるくる展開する画面も美しく、パリの夜景シーンなんかは本物そっくりで雰囲気たっぷり。ふるさと料理(ソウルフード?)攻撃ってオチは、日本の料理コミックでは常套手段ですね。

ブラッド・バード監督。2007年アメリカ映画。

2008年4月 8日 (火)

ALWAYS 三丁目の夕日 (2005)

ALWAYS 三丁目の夕日 昭和33年の東京。集団就職で上京してきた六子(堀北真希)は小さな修理工場の鈴木オートに住み込みで勤める。大企業に勤めることを想像していただけに、そのギャップにあぜんとする六子だったが、就職先の家族(堤真一、薬師丸ひろ子)や向かいに住む小説家の茶川(吉岡秀隆)とやがてうち解けていくのだったが…

 西岸良平のコミックを映画化。日本アカデミー賞を総なめにした話題作を今さらながらに鑑賞。東宝スコープのタイトルからはじまり、作りかけの東京タワー、レトロチック満載の合成画面にこりゃ凄い…と思わされたけど、映画のストーリーもなかなかのレトロ仕立てで途中からは古い邦画を見ているような錯覚まで感じてきた。泣き笑いの落としどころまでそのまんま古い邦画。これなら古い名作を見てても一緒…なんて思いながらも、今を感じさせてくれるのは古い風景やアイテムの数々を思い入れたっぷりに見せてくれるあたりでしょう。

 行き場を失った子供をめぐる家族再生のエピソードは、映画では何回も何回も描かれたことだけど、それでも泣けてしまうしカレーライス食べてる絵を見てうるうるきてしまった自分が悔しいぞ。万年筆のエピソードなんかも、最近忘れてしまっているプレゼントの本質を突いていて考えさせられます。六子も大企業に就職するより、何倍も幸福だったんじゃないかと思わされる。さらに余韻を残すラストだけに、こりゃ続編が見たくなりますね。

山崎貴監督。2005年日本映画。

2008年4月 7日 (月)

小さき勇者たち ガメラ (2006)

小さき勇者たち ガメラ 母親を亡くした透(富岡涼)は志摩に住む少年。それでも父親の孝介(津田寛治)、隣に住む麻衣(夏帆)といつもどおりの夏を過ごしていたのだが、ある日離島で不思議なカメを拾う。カメはどんどん大きくなり、ついに空を飛ぶのだったが…

 浦島太郎…というか、ウルトラQにも似たようなエピソードがあったような記憶があるが、育てたカメがガメラに育ってしまった…というお話。大人向けのマニアックな平成ガメラシリーズから軌道修正したのか、子供が見て楽しめるガメラというわけでなかなか夢のあるストーリーである。特にラストの子供たちがいっぱい登場してのフィナーレは見ながらちょっとうるうるきてしまった。いい話である。

 コワモテだったガメラが、優しい顔つきになっているのが人によって好き嫌いはあるだろうけど個人的には良い感じ。逆に言うと、大人のマニアが見ても全然面白くないかも。あくまでも子供目線で楽しむ映画です。透と麻衣の関係も、初恋未満って感じでいいです。

田崎竜太監督。2006年日本映画。

2008年4月 6日 (日)

ハッピー フィート (2006)

ハッピーフィート 皇帝ペンギンのノーマ・ジーン(声:ニコール・キッドマン)とメンフィス(ヒュー・ジャックマン)の間に待望のベイビー(イライジャ・ウッド)が生まれる。マンブルと名付けられた彼は歌がとっても下手で、ついに仲間にも見放される羽目に。ところが彼の特技はタップダンスで、アデリー・ペンギンと組んで旅をすることになるのだが…

 ワーナー製のCGアニメで、監督はあのジョージ・ミラー。この手の映画というと動物たちが人間の町に住んでいたりとんでもなく世界が擬人化されたりしているものだが、この映画では風景はあくまでも南極であり記録映画を見ているかのような映像美。そこにしゃべり踊るペンギンたちがドラマを繰り広げるというのがとっても新鮮だった。ダイナミックなペンギンたちの群舞も、CGとは思えない大自然の光景もとっても大画面向け。珍しくプロジェクターで見たんだけど、すごくトクした気分にさせられた。

 歌は下手だけどタップがうまいペンギン。まさに「ありえね?」なんだけど、そこにドラマがあって親の葛藤と愛があってなかなか深い物語となっている。見てるととにかく「頑張れマンブル」と応援したくなっちゃいますね。

ジョージ・ミラー監督。2006年オーストラリア=アメリカ合作。

2008年4月 5日 (土)

プラレールの街を走る (1) 超小型ビデオカメラ

BGW-063 試用レポートを長くやっていると、ぱっと見では何に使ったらいいかわからなくても、手に持って考えているといいアイディアがむくむくとわき上がってくる商品がたまにある。このHANWA BGW-063という超小型ビデオカメラも、そんな製品のひとつだ。

 インタビューライブレコーダーなんて大層な名前が付いているBGW-063だが、何のことはないマイクロSDメモリーに記録するビデオカメラだ。サイズはほぼ100円ライターと同じ。最近の携帯電話でもビデオ記録はできるが、さらにふたまわりくらい小さいので胸ポケットに入れてもかさばらないし、その名のとおりインタビューなんかに使うのを想定した製品なんだろう。しかし何か別の使い方がありそうだ。

 そんなこんな考えているうちに思いついたのが、ラジコンなどのおもちゃに取り付けての撮影だ。疾走するラジコンカーに取り付ければ面白い映像が撮れるに違いない。そう思って玄関脇に置かれた子供たちのラジコンカーを見たのだが、その思いは一気につぶれてしまった。どこを走らせているのやら、ラジコンカーは恐ろしいほど泥まみれであり、こんなものに搭載したら一気にBGW-063は故障してしまいそうだ。それならと次に白羽の矢が立ったのは、こちらも子供たちに人気のあるプラレールである。

 男性なら小さい時にプラレールで遊んだ記憶があるのではないだろうか。いわゆる電車、汽車のおもちゃなのだが、レールの規格はできた時からずっと変わってないらしく、お父さんのプラレール(残っていたなら)と今売られているプラレールはきちんと接続できるらしい。すごいロングライフの商品なのである。

 Nゲージよりも大きいので、工夫をすればこのカメラを搭載して走らせることができる。これは面白い映像が撮れるはずだと、子供たちに「小型ビデオカメラを持って帰るので、プラレールに載せて撮影してみないか」と持ちかけると翌日には写真のような立派なプラレールの街ができあがっていた。子供のパワーってのは実に凄い(というかヒマ?)と実感すると同時に、こりゃ「やーめた」なんて言えない事態になっちゃったかな、なんて思った次第である。

プラレールの街


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2008年4月 3日 (木)

スクリーム2 (1997)

スクリーム2 前作から2年、大学生となったシドニー(ネーヴ・キャンベル)だったが、あの凄惨な事件が映画化されると同時に再び連続殺人事件が起こる…

 元々3部作として用意されていたストーリーということで、取って付けたような続編でないところが売り。加えて、キャストがほぼ同じ俳優(私が覚えている限りですが)を使っているので違和感なく見ることができた。続編を作る時はこれは基本ですね(笑)。

 で、その内容は… 実は見終わってあんまり覚えてない。ただただ、登場人物たちの映画談義(続編がどうのこうの言うやつね)だけが頭に残っている。個人的にはどうでもいい映画の1本なんだけど、どうでもいいやって切り捨てることができないのはこのあたりのスパイスのきかせ方かもしれないです。

ウェス・クレイヴン監督。1997年アメリカ映画。

2008年4月 1日 (火)

007 カジノ・ロワイヤル (2006)

007 カジノ・ロワイヤル 2件の裏切り者の処刑を行い、00要員に昇格したジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)。彼の新しい任務は、テロリストの金庫番ル・シッフル(マッツ・ミケルセン)の資金を絶つこと。彼がモンテネグロのカジノ・ロワイヤルでポーカーの大勝負に出ることを知ったボンドは、対決を決意するのだが…

 ボンド映画21作目にして、原作では第1作にあたる「カジノ・ロワイヤル」を映画化。しかも映画のシリーズ自体をリセットしたかのように時は現代でありながらボンドは新任スパイである。

 この狙いは正解…というか、かなりマンネリ化して見るのがしんどかったボンド映画をすっかりリフレッシュしてくれた感じである。タイトルクレジットからエンディングまで、シリーズのお約束ごとを見事に踏襲しながらも、ひねりをきかせた演出は見る者をわくわくさせてくれる。

 何より嬉しかったのは、原作のプロットをかなり忠実になぞっているところ。カリブ海のナッソーやヨーロッパのカジノなど、原作によく登場するロケ地をたどりながら、メリハリのきいたアクション、今までだとおかずにしかすぎなかったカジノ勝負を中盤の見せ場にしたり、これまたお約束だったボンドの拷問などなど昔読みあさったイアン・フレミングの原作を思い出してものすごく懐かしい気分にさせられた。

 カジノ・ロワイヤルってデヴィッド・ニーヴンのパロディ版しか映画になってないので、ああいう原作だと思っている人も多いのではないだろうか。それをこれだけしっかりと映像化してくれたのはとっても嬉しいです。次回作の希望としては、「ムーンレイカー」か「私を愛したスパイ」あたりをこのノリで撮ってもらいたいもんです。

マーティン・キャンベル監督。2006年アメリカ=イギリス合作。

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