スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ (2007)
平家の埋蔵金が隠されていると噂の村に流れ着いた謎のガンマン(伊藤英明)。すでに村は平清盛(佐藤浩市)と源義経(伊勢谷友介)に仕切られ、激しい抗争を繰り返していたのだが…
タイトルからわかるとおり、マカロニウェスタンの古典「皆殺しのジャンゴ」をはじめとする、西部劇のパロディ映画である。冒頭からクエンティン・タランティーノが血まみれの卵を割ってスキヤキを食すあたりからぶっとんでいたのだが(スキヤキの卵を割って血が混ざってたら結構気になりますよね)、テンション落ちないままに全編英語で黒澤の「用心棒」そっくりの舞台で繰り広げられる血みどろの物語には最初から最後までお口あんぐり。前述のメンバーに加えて、妖艶な木村佳乃、ひょうひょうとした石橋貴明、他にも桃井かおり、香川照之、安藤政信、石橋蓮司などなど癖のある俳優たちがスキヤキの具のごとく登場する。
イタリア製西部劇が世界を席巻した(らしい)んだから、日本製西部劇(それをスキヤキ・ウエスタンと呼ぶってことだろう)があってもいいんかな…なんてそんな気分にさせられる。このストーリーが「皆殺しのジャンゴ」へつながっていくラスト(笑)、そして北島三郎のテーマ曲へつながるセンスの凄まじさには開いた口がふさがらなかった。意外と「キル・ビル」よりも凄い映画なのかもしれない。
三池崇史監督。2007年日本映画。

