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2009年4月 8日 (水)

ぐるりのこと。 (2008)

ぐるりのこと。 できちゃった結婚の佐藤カナオ(リリー・フランキー)と翔子(木村多江)。先輩(木村祐一)の紹介で法廷画家の職を得て生活も安定してきた二人だったが、幼い子供は亡くなってしまい翔子は鬱状態になる…

 映画初主演だそうだけど、木村多江って凄い。リアルである。それを受けて立つリリー・フランキーも強烈に味がある。何もしないように見えて、雰囲気を読めない人のように見えて、実はしっかりまわりを見ているところが良い。

 普通の夫婦の普通の10年の物語であるんだけど、この二人の死んだ子供を廻る葛藤と夫婦の関係がすごくすごくリアルで考えさせられることも多い。かといって退屈な映画ではなく、脇をかためる親戚一同(寺島進、安藤玉恵、寺田農、倍賞美津子)のリアルさ、そして法廷で繰り広げられるエピソード(実際の90年代の事件をモデルにしています)で飽きさせない構成などなど、見事としか言いようのない映画です。

 個人的に好きなのは、ツボをめぐるエピソードかな。後半特に驚異的な長回しのシーンが多いんだけど、あのツボのシーンだけは子供たちもからんでいるだけに圧巻。鼻水ぐじゅぐじゅのシーンも泣けます。この映画で木村多江って名前が強烈に頭にインプットされました。

橋口亮輔監督。2008年日本映画。

2012年5月

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