007 慰めの報酬 (2008)
前作「カジノ・ロワイヤル」で愛した女ヴェスパーを失ったジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は捕らえたミスター・ホワイト(イェスパー・クリステンセン)を護送中に激しい襲撃にあう。しかも上司のM(ジュディ・デンチ)の目前で彼を取り逃したボンドは、背後に広がる組織の手がかりを追ってボリビアへ飛ぶ。そこではクーデターを画策するメラドーナ将軍(ホアキン・コシオ)と謎の男ドミニク・グリーン(マチュー・アマルリック)が暗躍し、密かに彼らの命を狙うカミーユ(オルガ・キュリレンコ)をボンドは助けるのだったが…
今まで一話完結だったせいでどこから見ても大丈夫だった007シリーズだけど、本作は完全に「カジノ・ロワイヤル」の続編。しかもストーリーは複雑にからみ合っているので、前作をおさらいしてからかからないとちょっと手こずりそうな内容です。リアルな方向にふった演出は本作でも新鮮で、何よりも生傷だらけになりながら戦うボンドの姿が強烈。秘密兵器も、メインに使われるのが多機能携帯電話というのが面白い。
とはいいながらも、ボートチェイスやビル伝いの追跡、飛行機での空中戦からラストのホテル爆破まで、えんえんと続くアクションの数々はリアルで興奮度も高い。誇大妄想狂の敵は姿をひそめ、クーデターを狙う将軍、水の利権で一儲けしようという実業家などなど、出てくる敵が妙にリアルなのも気に入ってしまった。あとは敵に体育会系の傭兵みたいな無敵キャラが登場してくれたら完璧かな。
マーク・フォースター監督。2008年イギリス=アメリカ合作。

