クローズZERO (2007)
不良少年の巣窟である鈴蘭男子高校。この高校を制覇するために、やくざの息子である滝谷源治(小栗旬)は転入してくる。ところが高校は最大派閥である芹沢(山田孝之)を中心に群雄割拠の状態。源治は鈴校OBでやくざの片桐(やべきょうすけ)に出会い、鈴校制覇の夢を託されるのだったが…
高橋ヒロシのコミックを映画化。コミック原作ならではの「ありえね~」世界で、間違いなく入学したくない高校(笑)のビジュアルが凄い。やっぱ中途半端はいかんってことで、荒廃した学舎はペンキの落書きでニューヨークの地下鉄のよう。そこにウォーリアーズを思わせる不良少年たちが凶暴な生物のようにたむろし、抗争を繰り広げる世界は凄い。
しかし物語を見ていくと、これが単純なバイオレンス映画じゃないことがわかってくるあたりが面白い。結局、荒っぽい中に人間味のあふれるシーンとかが挿入されてたりして、いい効果を上げてるんですね。殴り合って血をだらだら流しながら、実は仲良しみたいな。これはラストのやくざの決着シーンに引き継がれているのが面白い。
ヒロインとして黒木メイサが出てるんだけど、どうしてこの不良たちの中に飛び込んでいくのかが不思議。小栗旬にせよ山田孝之にせよ、キレまくりの演技は一見の価値あり。余談だけど、「鈴高」と呼ばれる高校に通っていた筆者としては、この映画の存在はちょっと微妙だぞ。
三池崇史監督。2007年日本映画。

