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2009年9月

2009年9月30日 (水)

噂のアゲメンに恋をした (2007)

噂のアゲメンに恋をした 小さいときに、女の子に呪いをかけられてしまった歯科医のチャーリー(デイン・クック)は、一夜を共にした女性が次に見つけた男と幸せな結婚をするという「アゲメン」になってしまう。噂を聞きつけた美女たちが彼の回りに群がり、ウハウハの生活をおくるチャーリーだったが、ペンギンの飼育員でドジな美女キャム(ジェシカ・アルバ)に一目惚れしてしまう。しかし彼女が他の男と結婚する運命になってしまうことに耐えられないチャーリーは、異常行動に出てしまい…

 いわゆる艶笑コメディものだけど、え~ジェシカ・アルバがこういうのに出ているの~って驚きがありました。下ネタもヌードシーンも満載なんだけど、彼女が最後まで脱がないってのは期待した方には肩すかしかもしれない。それにしても笑いのツボは外してないし、友達の外科医がいいキャラクターだったりとか見所はいっぱい。強いて言えば、注意しなければいけないのは下ネタがかなり強烈なので一緒に見る人を選ぶ映画だって部分ぐらいかな。

 冒頭のビンをくるくる回して、当たった男女がクローゼットにこもるって遊びが笑えた。やってるのが自分の娘だったら、笑えないだろうけど(笑)。

マーク・ヘルフリッチ監督。2007年アメリカ映画。

2009年9月29日 (火)

スピード・レーサー (2008)

スピード・レーサー スピード・レーサー(エミール・ハーシュ)は父(ジョン・グッドマン)の作ったマッハ号を操る新人レーサー。彼の才能を見抜いたロイヤルトン社のオーナーからスポンサーのオファーが来たが、ただならぬ雰囲気を感じたスピードはこれを断る。ロイヤルトンの裏工作で、次のレースでは他のドライバーがスピードに向かって襲いかかってくるのだったが…

 日本のアニメ「マッハGoGoGo」をウォシャウスキー兄弟がハリウッドで映画化。このマンガは小さい頃見ていたはずなんだけどストーリーが全然思い出せない。こんな雰囲気だったのかな? くるくるとスピンしながら戦う様子は、本物のレースと比べても違和感ありありだし、画面がどう見てもヴィデオゲームのようで好きになれない。レース映画というよりも、レースゲーム映画といった感じである。マリオカートとかの画面を見る感じで楽しまなければいけないんだろうか。

 とにかく不思議な映画なんだけど、登場人物が豪華なのが救いかな。ジョン・グッドマンとスーザン・サランドンの両親に、恋人がクリスティーナ・リッチとくればオールスターキャストではないですか。このメンバーがプライベート・ヘリに乗ってレースを追いかけ、これまたアニメキャラのようなレーサーX(マシュー・フォックス)が登場して主人公家族とからんだりと、かなり頭のねじを外してみなければいけない映画であります。そうそう、日本の真田広之も出てますけど、何の役かさっぱりわからなかったぞ(笑)。

アンディ・ウォシャウスキ-、テリー・ウォシャウスキー監督。2008年アメリカ映画。

2009年9月28日 (月)

ストレンジャー・コール (2006)

ストレンジャー・コール 女子高生のジル(カミーラ・ベル)はベビーシッターのバイトでジョンソン氏(クラーク・グレッグ)の屋敷へやって来る。二人の子供は寝ているから、起こさずに留守を過ごしておけばいいだけの楽なバイトのはずだったが、やがていたずら電話が執拗にかかってきて、しかも犯人はどこからか彼女を監視していることがわかり…

 かなりデジャヴー的な感覚を味わうことができるホラー・サスペンス。「スクリーム」とかにありがちなパターンだなぁと思ってたら、なんと「夕暮れにベルが鳴る」のリメイクらしい。「夕暮れ~」のストーリーなんて完全に忘れてしまったけど、ひとりの部屋で犯人の攻撃におびえる少女の姿はおぼろげに頭の中に残っている。これも同様に、20年ぐらい経ったらそういうシチュエーションだけが頭に残る映画だろうな。あ、タイトルを覚えていたらの話だけど。

 ストーリーは完全なびっくり箱ホラーで、ひねりがないのが特長。彼女をベビーシッターに雇った夫婦とか、電話に出た警官とか、登場しない大学生の息子とか、彼女をこの屋敷におくってきた父親とか、怪しげな人物がいっぱいいるのに結局誰も時間の犯人ではなかった…というのが一番のひねりなのかも(笑)。主演のカミーラ・ベルってのはなかなかの美少女です。

サイモン・ウェスト監督。2006年アメリカ映画。

2009年9月24日 (木)

NEXT ネクスト (2007)

NEXT マジシャンのクリス・ジョンソン(ニコラス・ケイジ)は実は自分にかかわる2分先が見える予知能力者。ところが彼の予知能力を目当てに、FBIのカリー(ジュリアン・ムーア)はテロリストの阻止への協力を求めてくる。いったんは断り、運命の人リズ(ジェシカ・ビール)と山荘に泊まったクリスはそこでテロリストの襲撃を受けて…

 フィリップ・K・ディックの「ゴールデンマン」を映画化。映画もコンパクトに小気味よくまとまった佳作で、アクションファンもSF好きもニコラス好きもそれなりに楽しめる内容。2分間先が見通せる…というよりも2分間しか見通せないという縛りがなんともいい効果を上げていて、そのくせ肝心なところでは妙に先まで見渡せたり首をかしげる部分はあるんだけど面白い物語になっている。

 運命の人、ジェシカ・ビールが普通っぽいくせに色っぽくていい雰囲気。ジュリアン・ムーアは相変わらず捜査官役がぴったりです。中途半端とも、いやこれでいいんだ的とも言えるところで終わっちゃったけど、続編はあるのかな?

リー・タマホリ監督。2007年アメリカ映画。

2009年9月21日 (月)

ラブ・ザ・ドッグ 犬依存症の女 (2007)

Year_of_the_dog 一人暮らしのペギー(モリー・シャイン)は愛犬のペンシルと楽しい日々を過ごしていたが、ある日ペンシルは急死してしまう。寂しさをまぎらすために、隣人のアル(ジョン・C・ライリー)とデートしたり、妹(ローラ・ダーン)の家に通ったりするのだったが、犬つながりで知り合ったニュート(ピーター・サースガード)から捨て犬を譲り受けて…

 愛犬を失った愛犬家の暴走を描いたブラック系コメディ。あまりに気の毒で笑うに笑えない、というのが正直なところで、このペギーさん後半はかなりはた迷惑な行為に及ぶのですがスクリーンのこちら側から一部始終を見ているだけに、つきあいきれないってばっさり切り捨ててしまえないのが辛いところ。まあそれがこの映画のテーマであり、しっかり考えさせられるところなんですが。

 ライトコメディに思えて、動物愛護、殺して食べること、ベジタリアンと、かなり重いテーマに踏み込んでいるのが考えさせられます。そのあたりが、スタッフ・キャストにブラッド・ピットやジャック・ブラックなどが名前を連ねている所以でしょうか。どうしてもベジタリアンになれない私は、しっかり残さず感謝して食べることだけは心がけます。この映画、日本では劇場未公開、DVD未発売、スター・チャンネルでだけ見られるという状態です。

マイク・ホワイト監督。2007年アメリカ映画。

2009年9月19日 (土)

叫 (2006)

叫 湾岸で海水を飲まされて溺死した女性の遺体が発見される。捜査を担当する吉岡刑事(役所広司)は、現場の遺留品と自分のつながりに引っかかるものを感じる。恋人の春江(小西真奈美)ともしっくりいかず、同僚の宮地(伊原剛志)ともぶつかり合っていたが、やがて第2の殺人事件が起こり吉岡は赤い服を着た幽霊(葉月里緒菜)に悩まされるようになる。

 黒沢清監督のジャパニーズホラー。建物を建てたり壊したり液状化したりという、得体の知れない湾岸地帯の雰囲気が満点でこういう地縛霊みたいなのもいても不思議じゃないなぁ、という気分にさせてくれるところは立派である。しかしストーリーが微妙に舌足らずで、1回見終わったところで謎が多くてフラストレーションがたまる。なぜ恨む、葉月? なぜああいう目にあう、伊原、なぜなぜ小西といったところか(ねたばれになるので伏せてます、すみません)。

 精神科医のオダギリジョーも、なぜ突然診察を投げてしまったかが謎。なんとなく想像はつくんだけど、想像の域を出てないんですよね。葉月は色白だけに、赤い服がこれまたよく似合って立ってるだけで怖いです。まさか飛ぶとは思いませんでしたが。

黒沢清監督。2006年日本映画。

2009年9月18日 (金)

奇跡のシンフォニー (2007)

奇跡のシンフォニー 孤児院で育ったエヴァン・テイラー(フレディ・ハイモア)は回りの音がすべて音楽に聞こえる音感の持ち主。会ったことのない両親にを求めて孤児院を脱走してニューヨークへ。同じ頃、彼の母であるチェリストのライラ(ケリー・ラッセル)は久しぶりの演奏の準備中。同じくミュージシャンだった父ルイス(ジョナサン・リス・マイヤーズ)は、バンドを再結成したところだったが…

 音楽が家族を結びつける…というテーマのドラマ。最初のお膳立てからして、ラストがどうなるのかがもう完全にわかってるんだけど物語はレールの上にのってずんずん進んで行く。途中で、ストリート・チルドレンたちを仕切るウィザード(ロビン・ウィリアムズ)によって物語は「オリバー・ツイスト」と化するんだけど、これも完全にお約束の展開かも。ハンス・ジマーの音楽で物語を盛り上げろうとがんがん演奏するあたりも良いが、若干から回り気味。

 定番ストーリーながら何で感動が薄いのだろうかと思ったら、キャラクターたちに魅力が少ないせいかな。特に主人公のフレディ・ハイモアくんは神童とあがめられて音楽を思うがままに操るんだけど…もちろんミュージシャンである両親のDNAなんだろうけど、これを見てたら自分は子供に何も残してあげられなかったなぁと、ちょっと自己嫌悪を感じてしまった。ふう。

 と酷評しながらも、ひとつだけ好きなシーンはエヴァンと父のルイスがお互いの素性を知らずにギターでセッションをするシーン。こういう親子関係には、ちょっぴり憧れます。

カーステン・シェリダン監督。2007年アメリカ映画。

2009年9月17日 (木)

最高の人生の見つけ方 (2007)

最高の人生の見つけ方 歴史マニアで自動車整備士のカーター(モーガン・フリーマン)が末期ガンで入院する。同室となったのは、この病院のオーナーで大金持ちのエドワード(ジャック・ニコルソン)。まったくタイプの違う二人だったが、共に余命いくばくもないことを知り意気投合して、人生にやり残したことをリストにしてそれを消化する旅に出ることになったのだったが…

 モーガン・フリーマンとジャック・ニコルソンという、個性派老優(?)による人間ドラマ。ニコルソンは最近こういう枯れたストーリーの作品での名演が目立つけど、これもそんな1本。しかし欲を言えば、家庭に恵まれ奥さんに恵まれたよい人フリーマンと、大金持ちだけど毒気だらけ人間関係ズタボロのニコルソンって二人の雰囲気そのままやん。いっそのところ、役どころが逆だったら面白かったのでは、なんてうがった見方をしてしまいました。

 とはいっても、この二人の名優にロブ・ライナー監督とくれば、見せてくれないはずがありません。二人の旅がスカイダイビングやカーレースからはじまるあたり、こりゃアメリカらしい金持ちの道楽映画かと思わせておいて、話がだんだん家族や人間関係へと収束していく終盤、安心したと同時にうーんとうならせてくれました。世界一の美女とキスするなんて項目は、これは落としどころですね。最後を締めてくれたエドワードの秘書(ショーン・ヘイズ)と、泉ピン子似のカーターの奥さん(ビヴァリー・トッド)も良かった。奥さんは最後の日々をエドワードに取られてちょっとかわいそうだったけど。

 本来だったら一生かけて棺桶リストを実行すればいいのに、人間ってせっぱつまってみないと何もできないってことでしょうか。ちょっと身につまされるものがあったりします。

ロブ・ライナー監督。2007年アメリカ映画。

2009年9月13日 (日)

フールズ・ゴールド カリブ海に沈んだ恋の宝石 (2008)

フールズ・ゴールド トレジャー・ハンターのベンジャミン(マシュー・マコノヒー)は借金まみれの上に妻テス(ケイト・ハドソン)とは離婚寸前の危うい仲。ところがスペイン王の財宝の手がかりを手に入れた上に、大富豪ナイジェル(ドナルド・サザーランド)とその娘ジェマ(アレクシス・ジーナ)というスポンサーがつく。かくして金貸しのギャング(ケヴィン・ハート)に追われながらもクルーザーで金塊探しの旅に出るのだったが…

 またもや登場、トレジャー・ハンターの物語。ストーリーとしては「イントゥ・ザ・ブルー」寄りの海洋アドベンチャーなんだけど、緊迫感なんてまるでなしの、超コメディにふったライトな作りである。デートムービーとして見た方が向いているかな。離婚寸前の主人公夫婦に加えて、スポンサーのドナルド・サザーランドはど~んと締めているにもかかわらず、壊れた娘アレクシス・ジーナが強烈なキャラである。微妙なお色気もあって、ロリコン受けするかもしれない(笑)。対する敵キャラもギャングの借金取りが用意してあるのだが、たいした敵ではないので全然記憶に残っていない(笑)。

 かくして、敵味方の船が並んで、これまたのどかに宝探しをする映画である。水中で爆破作業とかするんだったら、もうちっとは緊張感持てよなぁ。まぁ、楽しくて海が美しいからいいか。

アンディ・テナント監督。2008年アメリカ映画。

2009年9月12日 (土)

フィクサー (2007)

フィクサー ニューヨークの法律事務所で、もみ消し屋(フィクサー)として働く弁護士のマイケル・クレイトン(ジョージ・クルーニー)。大手企業U・ノース社の集団訴訟事件を担当した弁護士アーサー(トム・ウィルキンソン)の突然のご乱心をもみ消す仕事が舞い込んできたが、実は彼は会社が隠している農薬中毒事件の決定的証拠をつかんでの行動だった。U・ノース社の顧問弁護士のカレン(ティルダ・スウィントン)は証拠をもみ消すための行動に出るのだったが…

 企業サスペンスなのだが、前半は渋すぎる…というか妙にタルくて睡魔に襲われたが、ティルダ・スウィントンが暗躍しはじめてからは話が急に面白くなりクライマックスまで一気に楽しめた。彼女がアカデミー助演女優賞というのは後で知ったんだけど、なるほどね~と納得。彼女のご面相といい雰囲気といい、そして演技は一度見たら忘れない。ヒールとしてはトップクラスで、殺人依頼をしながらも自分は日常の中にとどまっていたい…なんて思いが彼女の目を通して伝わってきたぞ。凄い凄い。

 ストーリーは強いて言えば、地味にしたエリン・ブロコビッチといったところかな。集団訴訟はいいけど、それでどれだけの被害が出てるのかがわからないのがちょっと本作の弱いところ。まぁそれは本筋ではないんでしょうけど。乗ってる自動車を爆破されたら、そりゃ気持ちも変わるかもしれない。そんなところから大金もらっても、落ち落ちと寝てられないでしょ。主人公の上司でシドニー・ポラックも出てます。

トニー・ギルロイ監督。2007年アメリカ映画。

2009年9月11日 (金)

ディセンバー・ボーイズ (2007)

ディセンバー・ボーイズ 全員12月生まれなので、ディセンバー・ボーイズと呼ばれる孤児院の少年マップス(ダニエル・ラドクリフ)、スパーク(クリスチャン・バイヤーズ)、スピッツ(ジェームズ・フレイザー)、ミスティ(リー・コーミー)の四人は、夏休みのプレゼントとして海辺の村で過ごすことになる。そこで年長のマップスは大人びた少女ルーシー(テリーサ・パーマー)に恋をする。他の3人も、海辺に住む夫婦(ジャック・トンプソン、ヴィクトリア・ヒル)が養子を求めていることを知るのだったが…

 マイケル・ヌーナンの原作を映画化した青春映画。ハリ・ポタのラドクリフ主演。雰囲気としては、オーストラリア版「おもいでの夏」といった感じだが、マップス以外はみんな子供で、ストーリーも養子縁組にはいりたい、といった部分に焦点がおかれていたあたりがちょっと違う。養子縁組で家族を作ることと、初めてのガールフレンドができるという2つのストーリーが平行して語られるのが面白かった。

 意外とたんたんとした内容は、美しい風景も手伝ってか癒し系。ただしストーリーに期待したらちょっと外されるかもしれない。ガールフレンド役のちょっとすれた感じのするテリーサ・パーマ-が良かった。それからラストの年寄りたちはいい余韻が残ったんだけど、それ以外には風景以外に印象的なシーンが少ないのがちょっと辛いところ。

ロッド・ハーディ監督。2007年アメリカ映画。

2009年9月10日 (木)

アイ・ラブ・トラブル (1994)

アイ・ラブ・トラブル 大きな列車事故が起こり、たまたま記者不在だったためにコラムニストのピーター・ブラケット(ニック・ノルティ)が取材することになる。かつての事件記者で誰が書いても同じと軽くこなしたピーターだったが、ライバル誌のサブリナ・ピーターソン(ジュリア・ロバーツ)にスクープをすっぱ抜かれて面目丸つぶれにされる。やがて二人は共同で事件を追うことになるのだが…

 ジュリア・ロバーツとニック・ノルティという2大スター競演の豪華なサスペンス劇場。こうなると、もう列車事故に関するミステリーなんてあってないようなもので、ひたすら二人のかけあいとぶつかりあい、そしていかに最後は仲良くなるかを見る映画。それはそれでいいのかもしれないけど、筆者としては若干見飽きてしまった、と感じるジャンルかな。

 二人が成り行きで結婚式のまねごとをしたり、といったシーンはなぜかデジャヴー感覚を覚えてしまった。かつて古き良きアメリカ映画で使われてたパターンなのかな。ところでジュリアとニックの年齢差ってどれだけあるんだろう。

チャールズ・シャイア監督。1994年アメリカ映画。

2009年9月 8日 (火)

笑う大天使(ミカエル) (2005)

笑う大天使 唯一の身内だった母を亡くした司城史緒(上野樹里)は、再会した大金持ちの兄・一臣(伊勢谷友介)の紹介で全寮制の超お嬢様学校・聖ミカエル学園へ転校する。お嬢様たちの中で息苦しさを覚える史緒だったが、クラスメートの斎木和音(関めぐみ)と更科柚子(平愛梨)が自分と同じ心境だったことを知り…

 川原泉の人気少女コミックの映画化。いかにもコミックといったぶっとんだ設定で、あまりの現実離れに冒頭から頭のネジを1本抜いて見る覚悟が必要。しかもストーリーはどんどんエスカレートして、ついに中盤は超能力戦争からヒロインの巨大化へと正に何でもありである。凄い…映画である。

 デジタル合成とかが一般化して、こういう映画がぽんぽんと飛び出すようになったんだろうね。しかもコミックという割り切りからか、妙にリアルに見せようと思わないゲームのような質感の画面はいいかもしれない。上野樹里って意外と可愛かったんだと再発見すると共に、手足のすらっと長い関めぐみもはまり役。ゲスト出演的に菊地凛子も出ています。

小田一生監督。2005年日本映画。

2009年9月 7日 (月)

アストロノーツ・ファーマー 庭から昇ったロケット雲 (2007)

アストロノーツ・ファーマー 庭から昇ったロケット雲 かつての宇宙飛行士でありながら実際に飛ぶことはなく、現在は農場を営むチャーリー(ビリー・ボブ・ソーントン)は、宇宙への夢があきらめきれず次作の宇宙ロケットを作っている。妻のオーディ(ヴァージニア・マドセン)と子供たち(マックス・シエリオット、ジャスパー・ポーリッシュ、ローガン・ポーリッシュ)はチャーリーを支えるのだが、借金で首が回らなくなった上にFBIの捜査官(マーク・ポーリッシュ、ジョン・グライス)にも目をつけられ…

 邦画で言えば「明日があるさ」のような、個人で宇宙ロケットを作って飛び立つ物語。「明日~」と同じく、宇宙船が妙に小型なのと完成システムがチャチく見えるのが気になるのだが、現代の技術と高性能パソコンをもってくればこのくらいのことはできてしまう、と理解すべきなのか?

 その割りには、1回目の発射でチャーリーが真横にすっ飛んで行ったのは、そのチャチなイメージを裏付けるかのような描写で、恐ろしいシーンながらも内心にんまりしてしまったわけなのだが…

 とは言いながらも、映画の出来不出来にかかわらずoga.はこの手の物語が大好きなのである。宇宙なんて個人では無理、なんて常識がばんとくつがえされていく当たりが、やっぱり映画の醍醐味なんだろうと思う。実際は借金を重ねるだけ重ねてロケットは飛ばず、自己破産するなんて人がアメリカにはいっぱいいそうな気がします。チョイ役でブルース・ウィリスも出てます。

マイケル・ポーリッシュ監督。2007年アメリカ映画。

2009年9月 1日 (火)

アメリカを売った男 (2007)

アメリカを売った男 FBIの捜査官エリック・オニール(ライアン・フィリップ)はベテラン捜査官ロバート・ハンセン(クリス・クーパー)の助手となり監視することを命じられる。重要な事件から退屈な任務への変更に不満を隠せないエリックだったが、実はハンセンは重要な国家機密を20年にわたりロシアに売り続けた史上最悪のスパイだった…

 邦題のとおり、アメリカの機密を売り続けて20年のとんでもない男の逮捕劇で、もちろん実話。物語を逮捕前の2ヶ月にしぼったことで、緊迫感あるいい映画になっている。クリス・クーパーの屈折ぶりはなかなかのもので、あの眼光で「嘘を見抜く訓練を」なんて言われたらちびってしまいそうである。監視はひよっこだと言われながら、賢明についていくけなげなエリックも立派で共感を呼ぶ。

 奥さんとの葛藤をからめた部分もリアルです。宗教と教会も重要なモチーフになっているのが印象的。結局、自分を止められなくなったハンセンは早く逮捕してほしかったというんだけど、その気持ちを理解するのはなかなか難しい。ハッカーがハッキング行為を行う動機にも似てますね。

ビリー・レイ監督。2007年アメリカ映画。

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