« 2010年2月 | メイン | 2010年4月 »

2010年3月

2010年3月31日 (水)

空軍大戦略 (1969)

空軍大戦略 1940年のヨーロッパ、フランスを占領した独軍は対岸のイギリスの空爆計画をたてる。これを迎え撃つのは、当時最新設備であったレーダーを備えたイギリス空軍。かくしてスピットファイヤーとメッサーシュミットの空中戦が幕を開けた…

 60年代に作られた戦争映画大作の1本。見所は、かなりリアルに展開する空中戦の数々で、飛行機好きであれば楽しめる内容。しかしメッサーやスピットがぼんぼん爆発するシーンはどうやって撮ったんだろう? 特撮にしてもかなりリアルだし、地上に置いてあるのが爆発するシーンは実物大モデルのように思えるぞ。

 といった空戦シーンのリアルさはともかく、ドラマ部分は意外と平板なのは難点。気がついたらドイツ軍がどんどん飛んできて、どんぱち空中戦を繰り広げるけど妙にイギリス軍機の強さが目立って、気がついたら映画が終わってしまった。そこに画期的な作戦があったわけでもなさそうだし、手動のアナクロな戦略会議室(?)の描写も面白いけど戦略決定に生きていたんだろうかって疑問を持ってしまった。

 そうそう、サー・ローレンス・オリヴィエをはじめ、名脇役のマイケル・ケイン、戦争映画には欠かせないロバート・ショウ、そしてクルト・ユルゲンス、紅一点スザンナ・ヨーク(懐かしい!)がドラマを繰り広げるのですが、こちらも全体的に希薄な感じがするのはガイ・ハミルトン監督の交通整理ができていないせいか?

ガイ・ハミルトン監督。1969年イギリス映画。

2010年3月29日 (月)

新AQUOS Blu-ray 予約受付中です

新AQUOS Blu-ray  シャープから新しいブルーレイレコーダーが発売されました。シャープのAQUOSといえば、今や3大ブルーレイレコーダーブランド(?)に育った感がありますが、考えてみれば第一世代のブルーレイを発売したのも「ソニー」「パナソニック」「シャープ」の3社。気合いの入れ方が違うんかな、と思ってしまいます。

 というわけで、新しくなったAQUOS Blu-rayの最大の特長は、2番組同時10倍録画。何倍録画って機能は、ハードディスクやメディアを節約するために今やレコーダーの当たり前の機能なんですが、2番組同時に圧縮できるってのは意外とないんですよね。さらに本製品の場合だと、スカパーHDチューナーをつなぐとさらにCS放送を加えて3番組同時録画ができるそうだ。こりゃ、スカパーのユーザーは買いです。

 ホームネットワークにも対応しているので、LAN接続されたネットワーク対応テレビで録画内容を見ることもできます。アクトビラにも対応など、ブロードバンド回線+LANのユーザーであればかなり楽しむことができそうです。このあたりは、最近公開したホームネットワーク特集もご覧下さい。テレビがシャープのAQUOS、という方にもおすすめです。

新AQUOS Blu-rayの販売ページはこちら

アバ・ザ・ムービー (1977)

アバ・ザ・ムービー オーストラリアでジャズ専門のDJであるアシュレイ(ロバート・ヒューズ)は、コンサートツアーでやって来る人絶頂のスウェーデンのポップグループ「ABBA」のインタビューを命じられる。テレコ片手にいそいそと出かけたアシュレイだったが、記者証を忘れた上にコンサート会場へ入るコネもない。やがてコンサートは次々に消化されていくのだったが…

 アバの最盛期に作られたセミドキュメンタリー映画。当時は空気のように流れていた音楽だけに、なんとも懐かしい。しかもライブ映像などを見ていると、当時は「カーペンターズ」なんかと同列の存在だと思っていたアバが、結構セクシーできわどい一面を持ってたりと新たな発見がありました。ラスト近くのエレベーターのシーンなんて、なかなか妖しいぞ。

 ストーリーはあってないようなもの…というよりも、DJのアシュレイくんの段取りの悪さにはいらいらさせられることしきり。これで取材が成功したってのなら、まさに奇跡以外の何者でもないでしょう。この映画の監督が、あの「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」や「ギルバート・グレイプ」で後に大化けするラッセ・ハルストレムだったのは驚きです。

ラッセ・ハルストレム監督。1977年アメリカ=スウェーデン=オーストラリア合作。

2010年3月28日 (日)

どこでもドアホンに子機を増設

どこでもドアホン増設子機 2Fで、玄関チャイムの音が聞こえない… これが最近わが家でよくあったトラブル。例えば、みんな2階に居たんだけど、訪問者のチャイムを聞き損ねた。どうもドアを閉め切っていたら、2階ではチャイムがまったく聞こえないらしい。宅配便は配達できずに帰ってしまうし、近所の人も2階で声がするのに出て来ないってのは感じ悪いですよね。

 2階にチャイムを付ける工事を頼もうか、とまで思ったのですが、よくよく考えるとわが家のドアホンはパナソニックの「どこでもドアホン」です。子機を増設してしまえって思い立ち、左写真のワイヤレスモニター子機を購入しました。結構高価には思えますが、電気工事を呼ぶとこの値段では終わらないような気がします。

 結果はとっても具合が良く、家族にも評判がいいです。画面付きの上に、持ち歩けるので好きな場所で玄関の受け答えができます。元々どこでもドアホンには過去の訪問者画像を保存する機能があるのですが、これもリモコンから確認できるのは凄いです。どこでもドアホンは周辺機器の増設が比較的柔軟にできているので、不自由を感じたら我慢せずにどんどん増設してみてはいかがでしょうか。

どこでもドアホンの販売ページはこちら

アバター (2009)

アバター 22世紀の未来、海兵隊員ながらも負傷で下半身不随となったジェイク(サム・ワーシントン)は、衛星パンドラで行われるアバター計画にスカウトされる。それは、鉱物資源の確保のために、先住民ナヴィと人間をかけあわせた「アバター」と精神をリンクさせて情報を集めようというものだった。グレース博士(シガニー・ウィーヴァー)の協力のもと、アバターとしてパンドラに降り立ったジェイクは、ナヴィの女性ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)と知り合う…

 2009年度の米アカデミー作品賞を「ハート・ロッカー」と最後まで争った話題作。映画のために惑星をひとつ作ってしまったというわけで、そのドラマから背景・ビジュアルの作り込みはなかなかのもので3時間近くもある長尺のくせにあんこがぎっしり詰まっているのはさすがである。この時間が短く感じるのではなく、長いけどぎっしりを感じさせてくれるのだ。

 鉱物資源を求めてやって来た人類と、原住民ナヴィの戦いがメインストーリーなんだけど、かつてのアメリカ映画のように先住民を「蛮族」として描いていない点がやっぱり評価できる。巨大な木の存在や、ガイア理論を思わせる衛星パンドラの存在、部族が自分の体ひとつで自分と仲間たちを守っていく感覚など、最近忘れてしまった感覚がここにはぎっしり詰まっている。

 しかし…である。どうしてもしっくりこなかったのは、アバターが遠隔操作される別物であり、どこかにヴィデオゲームをやっているような、自分は安全な場所にいるという感覚が残ってしまうのが難である。これを映画を通して見ているわけだから、パンドラの世界と我々の間には2重の壁があるわけだ。感情移入しやすい物語だけに、このあたりの設定がどうにも残念である。

ジェームズ・キャメロン監督。2009年アメリカ映画。

2010年3月24日 (水)

フレッシャーズおすすめの時計フェアやってます、2010/ 4/ 2まで

Fleshers

 皆さんは腕時計はお持ちですか? 最近は携帯電話が時計がわりになるので、持ってない方も多いようですね。oga.は以前はG-SHOCKを愛用していたのですが、電池切れになってからはしばらく携帯電話を時計代わりにしていました。ところが携帯電話も壊れてしまい買い替えたところ、常時時計が表示されないタイプになってしまいました。これは、時間がさっとわからないので意外と不便です。携帯であんまり時間ばっかり見ていたら、一緒にいる人にも失礼ですし。

 というわけで、現在は昔使っていたブランド時計の電池を入れかえて使ってます。やっぱ時間に追われる社会人には、さっと見られる時計は必要な気がします。現在Joshin webでは、新入生・新入社員といったフレッシャーズの方におすすめの時計のセールをやってます。スーツにはフォーマルな時計でびしっときめてみてはいかがでしょうか。

※今ならポイント増量中、対象商品はオリジナルグッズ特典付きです、2010年 4月 2日まで、セールページはこちら!!

愛に迷った時 (1995)

愛に迷った時 主婦グレイス(ジュリア・ロバーツ)は娘とドライブ中に夫のエディ(デニス・クエイド)がオフィスの女性とキスしているのを見かける。浮気を認めようとしない夫に怒りが爆発。家を飛び出して姉エマ(キーラ・セジウィック)の家に転がり込むのだったが…

 ジュリア・ロバーツのラブコメ…といった軽い感覚で見始めたのだが、内容は夫の浮気でてんてこ舞いさせられるという笑うに笑えないもの。しかも浮気が発覚してからの彼女のはじけぶりはなかなかのもので、わかるけどもうちょっと抑えたら…とたしなめたくなってしまった。とはいっても彼女の我慢していた獣医になる夢とか、好きだった乗馬にうちこむシーンなんかがたっぷり織り込まれていて、結果としてはいい雰囲気の映画になっているんだけどね。

 姉のエマを演じるキーラ・セジウィックってすごい存在感がある上に、どこかで見た…と30分ぐらいして思い出したのは「フェノミナン」のヒロイン!! あれは好きな役だっただけに、とっても懐かしい思いをさせられました。最近はあんまり映画に出られてないみたいです。ジュリア・ロバーツの両親役が、ロバート・デュバルとジーナ・ローランズだったのも豪華でいいです。特にデュバルのパパとしての存在感も抜群。こんな家族に囲まれてたら、夫は分が悪いです(笑)。

ラッセ・ハルストレム監督。1995年アメリカ映画。

2010年3月23日 (火)

めがね (2007)

めがね 南の島の宿「ハマダ」に、自由な時間を求めてやって来たタエコ(小林聡美)。しかし考えていた自由とはどこかが違う。宿の主のユージ(光石研)に食事をみんなで一緒に食べることをすすめられるし、朝はみんなで不思議なメルシー体操、同宿のサクラ(もたいまさこ)、ハルナ(市川実日子)もタエコのプライベートにずけずけと入り込んで来る。宿を変えることを決意したタエコだったのだが…

 「かもめ食堂」「バーバー吉野」の荻上直子監督最新作。作風はあんまり変わらずに、今回は南の島が舞台である。しかし海がとんでもなく綺麗な以外は、南の島といった雰囲気は希薄である。我々が一般的なイメージで持つリゾートとも違う。そこが作者の狙いなのかもしれないが。

 リゾートといえば世俗を忘れてのんびりすることかもしれないけど、この宿は結構世俗にまみれている。見ず知らずだった他人と気を遣いながら食事しなきゃいけないし、わけわかんないメルシー体操は踊らされる。かき氷はタダだけど、何とはなくの圧力で見返りを求められてたりする。都会の人が求めるリゾートとはほど遠い。

 というか、この映画で描かれるのは一般的な田舎の生活そのもののような気がする。この映画に癒しを感じるってのは、たぶん田舎への志向が強いってことじゃないのかな。最後までわからなかったのは「めがね」というタイトル。登場人物がみんなめがねをかけてるってこと以外に、意味がわからなかったぞ。

 目が覚めて、枕元にもたいまさこが座ってたらこあい…

荻上直子監督。2007年日本映画。

2010年3月21日 (日)

iPod・デジタルオーディオの処分セールやってます. 2010/4/2まで

Ipod処分セール

「ところでデジタルオーディオだけど…」
「何ですか、それは?」
「例えばiPodとかの…」
「ああ、iPodのことですね」

 最近こういう会話が増えて驚いてます。すっかり、iPod=デジタルオーディオなんですね。まるで一時期の、カセットステレオ=ウォークマンと呼ばれていた頃のようです。というわけで、iPodを持っていない方はもちろん、買い替えにもおすすめiPod・デジタルオーディオ決算セールをやってます。パッケージ不良ほか、iPodの理由(わけ)あり処分品をどーんと大放出中。早い者勝ちですので、ぜひページをご確認下さい。

 他にもヘッドホンとかアクティブスピーカーとか、掘り出し物もちょろちょろ出てますので要チェックです。セールページはこちらをクリック。2010年 4月 2日の夕方 5時までやってます。

雨月物語 (1953)

雨月物語 戦国時代の近江の国、貧しい陶器職人の源十郎(森雅之)は、妻子(田中絹代、他)を置いて焼き物を売りに行く。そこで知り合った若狭の姫(京マチ子)の屋敷へ入り込み逢瀬を持つようになるのだったが、彼女の正体は死霊だった。同じ頃、源十郎の弟の藤兵衛(小沢栄太郎)も侍になるという野望を持って妻(水戸光子)を捨て町へ出ていたのだったが…

 溝口健二監督の最高傑作と言われている雨月物語を今更ながら観賞。原作はもちろん上田秋成で、短編集の2編を原作にしているだけに2つのストーリーが複雑にからみ合う後生である。ひとつの物語が佳境に入ると、もうひとつの物語に移る編集はちょっといらいらさせられるけどそこは計算の上なんでしょう。

 それにしても…男の野望と挫折って不変のテーマです。唯一違うのは、女性の扱いくらいか。この映画では、女性は男性に働きかけることで自分の夢をかなえようとしている。現代の映画だったら、野望を持って突き進むのは女の方かもしれない。

 この映画の京マチ子はメイクだけのせいではないと思うのだが、なかなか印象に残る。幽玄の世界である。シャキっとした水戸光子、おだやかな田中絹代と女性のキャラクターがはっきり描き分けられているのも印象的だ。

溝口健二監督。1953年日本映画。

2010年3月20日 (土)

家庭用プラネタリウムの次は、天体望遠鏡シミュレーターはいかが?

ハイパーテレスコープ 家庭用のプラネタリウムとか家(うち)上げ花火とかいろんな商品が流行ってますが、次は何が登場するんだろうかと思ってたら出て来たのがこの「ハイパー・テレスコープ 天体図鑑」。

 商品名をきいた時には、プラネタリウムの新型かと思ったんだけど、これがひと味違う。いわゆる天体望遠鏡シミュレーターなんですね。

 天体観測をしたことがある方ならご存じだと思いますが、夜中に寒空の下、望遠鏡を片手にぐっとねばるのはなかなか体力が必要なもの。とりあえずは手軽に、天体望遠鏡の使い方をマスターしたい、なんて思った時にはぴったりの商品。

 なんと磁気方位センサーにより、本体を動かすと画面も動く。360度ぐるっと星が見られるというのも画期的です。星座図を重ねて見ることもできる上に乾電池とボタン電池で動くので、実際の天体観測に持って行くなんて使い方もアリなんじゃないでしょうか。

・ハイパーテレスコープ 天体図鑑(バンダイ)の販売ページはこちら

終身犯 (1961)

終身犯 殺人を犯し投獄されたロバート・F・ストラウド(バート・ランカスター)は獄中でそりの合わない看守を刺殺して終身刑を言い渡される。ところが独房に舞い込んできたすずめを助けたことにより鳥に興味を持ち、やがて鳥の伝染病の研究を獄中ではじめるのだったが…

 獄中で鳥の権威になってしまった伝説の鳥男ロバート・F・ストラウドの実話を元にした伝記映画。時間をもてあましてしまうであろう独房でのことだけに、没頭できるものがあればありあまる時間を使って権威になってしまえるってのは、わかるわかるって感じ。逆に世俗を離れて独房で好きなことに打ち込んでみたい、なんて思うのは少々甘い考えなのかもしれませんが。

 ところで、気になったのは殺人犯に対する扱い。この映画ではほとんど触れられてなかったけど、殺された者の家族とかに関してはどうなんだろう。犯人の母親も、息子が殺人者になっちゃったという絶望感なんてまるでなし。このあたりが日本人との感覚の違いかな、なんて先日見た日本映画「手紙」を思い出しながら考えてしまいました。「ラストゲーム」でも同様だし、このあたりは国民性の違いって簡単に片付けちゃっていいんだろうか。

ジョン・フランケンハイマー監督。1961年アメリカ映画。

2010年3月19日 (金)

電車の中でDVDを見る(10) 東芝より、800×480ピクセル解像度のポータブルDVD登場!!

東芝 ポータロウ SD-P75S  フルハイビジョンテレビの解像度といえば1920×1080ピクセル。じゃあDVDの規格上の解像度をご存じですか。これは一般的には最大720×480ピクセルで、7インチ画面のポータブルDVDによく使われているパネルの480×234ピクセルでは全然画素数が足りません。情報を間引いて見ていることになってしまいます。7インチの小さい画面だったら問題ないんじゃないかと思われるかもしれませんが、パソコンと同じく画面を至近距離で見るものだけに、画像の荒さは結構目立ってしまうんですよね。

 そこで最近目に入ったのが東芝のポータブルDVD(ポータロウ)の新製品、SD-P75S(写真)。有名メーカー製の廉価版ポータブルDVDで、初めて800×480ピクセルのパネルを採用してきました。このパネルを使用したモデルは過去にサンヨーが出していたのですが、かなり高価だったうえにいつの間にか完売になり後継機種も出ていません。需要がなかったんかな? 本当は横800ではなく、DVDにばしっと合った720×480のパネルを搭載してちゃんとデジタル駆動して欲しいところなんですが、そこまで贅沢は言わなくても800×480だとそれなりに綺麗かと思われます。縦解像度はばっちり一致してますしね。

 SD-P75Sはもちろん前回の続きから見られるリジューム再生対応(しかも5枚まで記憶)、フル充電での連続再生時間5時間、CPRM対応と、今時のスペックはちゃんとクリア。とっても欲しい…と思ってしまったのですが、惜しむらくはなんとポータロウの前モデルをすでに購入してしまった(初代ポータロウ故障のため、買い替え)。かなり、かなり悔しいです(笑)。

前回の記事を読む
東芝 ポータロウ SD-P75Sの販売ページはこちら
ポータブルDVDの販売ページはこちら

ソウ5 (2008)

ソウ5 5人の男女が目覚めると、密室で首輪をはめられていた。時間内に協力してそれぞれの鍵を取らないと、首を切り落とされるとビデオから流れる。同じ頃、前回のゲームで生き残ったストラム捜査官(スコット・パターソン)は、死んだ殺人鬼ジグソウ(トビン・ベル)の後継者はホフマン刑事(コスタス・マンディロア)ではないかと疑いを持つ…

 もういいかげん見るのをやめたいシリーズなんだけど、やっぱ見続けるのは映画好きとしては義務ではないかと思ってしまう(笑)。困ったもんだ。殺人鬼ジグソウが死んでも続く殺人ゲームはそのままで、見てるだけで痛いのなんのって。気分を滅入らせたい時にはおすすめの映画。こんな場所に閉じ込められて、しかも脱出のために血を流すことを強いられたら心の傷は一生もんだろうと思うと、やっぱり鬱になってしまう。人には絶対に勧めたくない映画です、これは。

 タイトルは「ソウ5」だけど、原題の「SAW V」の方がロゴがとんがっててコワイです。首切りマシーンがVの刃だったり、陥れられる男女が5人だったり、それなりにこだわりがあるようです。ストラム捜査官をめぐるストーリーは既にわけわかんなくなりました。ジグソウの妻ジル(ベッツィ・ラッセル)が受け取る遺品の中身は、結局ストレスをためるだけでした。でもこの謎を次回作を見るまで覚えていられるだろうか。

 やっぱこの手の映画は、ストーリーがシンプルなくせにパズル要素が際だっていた「CUBE」の方が好き(ただし第1作に限る)、と書いても今更か。

デヴィッド・ハックル監督。2008年アメリカ映画。

2010年3月17日 (水)

嵐が丘 (1992)

嵐が丘 通称「嵐が丘」と呼ばれる屋敷の主アーンショーにはヒンドリー(ジェレミー・ノーザム)とキャシー(ジュリエット・ビノシュ)という2人の娘がいたが、捨てられていた子供ヒースクリフ(レイフ・ファインズ)を連れ帰り養子とする。ところがアーンショーの死語、ヒンドリーは仲の悪かったヒースクリフを下男として扱い、ヒースクリフに好意を持っていたキャシーも裕福なエドガー(サイモン・シェパード)と結婚してしまう…

 エミリー・ブロンテの「嵐が丘」を、フランスの代表女優ジュリエット・ビノシュ主演で映画化。「嵐が丘」といえば、高校の頃にかなり苦労して読んだ(笑)のと、後半を切り落としてホラーっぽい結末で終わっていた映画化作品(たぶん70年版だと思うのだが)が印象に強いんだけど、本作は後半も切り離さずに2時間で映画化したのでもんのすごいジェットコースターのような展開となってしまった。この短時間でビノシュが娘と二役を演じてしまうのは、何だかなぁである。というか、ヒースクリフは変わんないわけだから、こりゃ戸惑うだろうし惑わされるだろう。わかるわかるって感じ。

 しかしそれ以前の問題ではあるが、ビノシュってキャシー役に向いてるんだろうか。何かちょっと違うのである。華がないといえば失礼なのかもしれないが、ビノシュの華は違う方向に向いているような気がして、この荒涼たる嵐が丘の中に彼女がいても意外とぱっとしないのである。逆に冷酷に見えて実は繊細なヒースクリフ像は、レイフ・ファインズにぴったりって感じである。坂本龍一の音楽も、大ヒットまではいかないけど印象に残って良かったです。

ピーター・コズミンスキー監督。1992年イギリス映画。

2010年3月15日 (月)

ノーカントリー (2007)

ノーカントリー テキサスの荒野でハンティングを行っていたモス(ジョシュ・ブローリン)は銃撃戦による死体の山と大金に出くわし、思わず金を持ち帰ってしまう。妻カーラ(ケリー・マクドナルド)をかくまい、カタをつけようと出て行くモスだったが追ってきたのは不気味な殺し屋シガー(ハビエル・バルデム)とカーソン(ウディ・ハレルソン)だった。さらにエド・ベル・トム保安官(トミー・リー・ジョーンズ)も独自の視点から事件を追うのだったが…

 コーマック・マッカーシーの原作をコーエン兄弟が映画化。実は米アカデミー作品賞受賞作ってことを見終わってから知った。最近の作品賞はどうにも理解しがたいものが多いのだが、これもそんな1本なのかもしれない。荒野を舞台にした追跡劇、しかも殺し屋シガーの不気味さってのはありゃしない。これが米アカデミー賞って考えると、何かが違う。こりゃアカデミー賞に関する先入観を、根底から変えなさいって言われてるような気がするのである。

 不気味な殺し屋の映画、ってのが一言で言えばそうなんだけど、それだけじゃすまないのはたぶんベトナム戦争がからんでいるあたりだろう。なぜ今湾岸でもアフガンでもなくベトナム戦争? いややっぱりアメリカ人にとっては心の傷はベトナム戦争なのか。特に逃げるモスに、妻カーラがものすごい信頼を寄せているあたりが心に残る。ベトナムに比べりゃ、やくざの殺し屋の追撃なんて何でもないってことなの? うーむ。

ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン監督。2007年アメリカ映画。

2010年3月13日 (土)

エネミー・ライン3 激戦コロンビア (2008)

エネミー・ライン3 激戦コロンビア 政情不安のコロンビアで、反政府ゲリラFARCの拠点を偵察するという密命を受けたアメリカ軍SEALSのショーン(ジョー・マンガニエロ)たち。パラシュートで落下して目的地までたどりついたのはいいが、目的の建物内では政府とゲリラの和平交渉に続いて、激しい戦闘が行われる。孤立した上に突然の奇襲を行った米軍という汚名を着せられた彼らは、証拠のビデオが入ったメモリーの奪還と脱出を目指して敵地をさまようのだったが…

 「エネミー・ライン」シリーズの第3作だが実はオリジナルビデオらしい。SEALSのメンバーが敵地で孤立する、というプロットだけを踏襲しているけどストーリーはまったく別物で関連性はない。つまりどこから見てもそれなりに楽しめるけど、それなりにってところがミソかも。というかこのタイプの戦争アクションは個人的にちょっと食傷気味で、よっぽど面白いストーリーや見せ場が用意されてないと「何だかなぁ」って感想になってしまうのである。

 それでも本作の見せ場を考えたら、赤外線スコープをはじめとする米軍のハイテク兵器が見られるってところなんだけど、いくらハイテクで守られていてもやっぱり戦闘は戦闘で、死ぬ時はばたばたと殺されてしまうってところが無情です。はめられた汚名を晴らすために追い求めるのが、証拠の動画が入ったフラッシュメモリーだってところが今風といえば今風の設定でしょうか。

ティム・マシスン監督。2008年アメリカ映画。

2010年3月12日 (金)

X-ファイル 真実を求めて (2008)

X-ファイル 真実を求めて FBIの女性捜査官が失踪する事件が発生して、引退して女医になっているスカリー捜査官(ジリアン・アンダーソン)に捜査協力が求められる。実は透視能力を持つという神父ジョー(ビリー・コノリー)が登場して、失踪した捜査官の手がかりがつかめるという。スカリーは同じく引退したモルダー捜査官(デヴィッド・ドゥカヴニー)に助けを求めるのだったが…

 ずいぶん久しぶりに登場のX-ファイル劇場版第2作。テレビ版を見てたわけじゃないんだけど、テーマ曲だけは有名で結構耳に残ってます。前作ではUFOが登場する、トンデモ話としてはなかなかのスケール感を誇っていたんだけど、本作は心理サスペンスが中心で超常現象は添え物的な内容。もっともその方が、大人の寓話というかいい感じに物語が進んでいったと思われます。

 おさえた演出といえども、サイキック神父(しかも性犯罪者)やら、首のすげかえ手術やらトンデモ要素はそれなりに用意されているのが見物。もっとも怪しげな手術ネタはもっと掘り下げて描いてもらっても良かったんじゃないかと思いましたが。

クリス・カーター監督。2008年アメリカ映画。

2010年3月11日 (木)

王になろうとした男 (1975)

王になろうとした男 植民地時代のインド。さらに奥地にある秘境カフィリスタンの伝説の財宝を求めて、ドレイポット(ショーン・コネリー)とカーニハン(マイケル・ケイン)はヒマラヤを越える。苦労の末に未開の地にたどり着いた一行は、ドレイポットの胸にかけられたフリーメイスンのメダルから神と間違えられ、王として迎えられたのだったが…

 ルドヤード・キプリングの原作をジョン・ヒューストンが映画化。ちょうど007のイメージを抜けだそうとカミングアウトしていたショーン・コネリー主演の歴史アクション大作で、長い間見たいなあと思っていた作品。最近は名バイプレイヤーとしていろんな作品に出まくっているマイケル・ケインもまだ若い若い。アクションだけど妙にのんびりとしたテンポで、ゆるーい感じが冒険談にもかかわらずいやし系の雰囲気。苦労もなくドレイポットが王として迎えられるシーンはちょっぴり拍子抜けした。

 しかし…世の中はそんなに甘くないってことでかなり辛口の顛末が用意されていたのはお約束…というか、オープニングからしてそのことを予想させるすべり出しはもっと注目しておくべきだったかも。結局いくら財宝を手に入れても、秘境から持ち出せなければただのガラクタってのは強烈な人生哲学ですね。持ち出せても換金できなければ、やっぱりがらくたってことでしょうか。

ジョン・ヒューストン監督。1975年アメリカ映画。

2010年3月10日 (水)

ワールド・オブ・ライズ (2008)

ワールド・オブ・ライズ CIAの工作員フェリス(レオナルド・ディカプリオ)は中東に身を置いて、重要な情報をCIA本部に送るエージェント。彼の上司のホフマン(ラッセル・クロウ)は本土で家族の相手をしながら、フェリスに指令を流している。ところが保護を求めてきた現地の情報提供者の扱いでフェリスとホフマンに対立が起こり…

 デイヴィッド・イグネイシアスの原作をリドリー・スコット監督で映画化。このところアクション映画の定番となった中東アラブ社会を舞台に、いわゆる自爆テロを相手に戦う工作員を描いた物語である。しかし…登場人物の豪華さとリドリー・スコットってことで期待したんだけど、イマイチ盛り上がりに欠けるこの展開は何なんだろう。おそらく実際の諜報活動ってこんな単調な感じなんだろうけど、映画として2時間見せられるのはちょっと辛いかも。

 この手の映画が出たら必ず比較してしまうのが傑作「エネミー・オブ・アメリカ」なんだけど、監視カメラやら衛星(この映画では無人偵察機)などの使い方は明らかに「エネミー~」の方が面白い。嘘で塗り固めるんだったら、もっとあっと驚く嘘を用意してほしかったかな。ディカプリオは最初こいつがテロリストかなと思ったほどひと皮むけた感じだけど、ただのおっさんになってしまったのがラッセル・クロウ。もっともこれが計算された役作りだというのであれば、「見事」ですが。

リドリー・スコット監督。2008年アメリカ映画。

2010年3月 9日 (火)

北京のふたり (1997)

北京のふたり 国際メディア企業に勤めるジャック・ムーア(リチャード・ギア)は、自社の放映権を中国で取得する直前だったが、目覚めると一夜を共にした女性がホテルで死んでいた。無罪を主張するも逮捕され、中国人の法廷弁護人であるシェン・ユーリン(バイ・リン)がつけられるのだったが…

 現代の中国を舞台にした法廷もの。異国で裁かれる恐怖ってのは「ミッドナイト・エクスプレス」の頃から全然変わってないってわけで、しかも舞台が中国だけにあってもおかしくないって気分にさせられるのが何とも言えない。北京のゲリラロケとカリフォルニアでのセットで撮影された映画ってことだが、なかなか見事な仕上がりで最後まで手に汗握って見てしまった。リチャード・ギアはともかく、弁護士を演じたバイ・リンのきりっとした感じがいいです。かなりの拾い者といった映画でした。

 難を言えば、中盤の脱走と町中のアクションシーンは娯楽映画として無理矢理入れたような感じで無用だったかも。中国の裁判シーンは100%うのみにはできませんが、どこまで現実なんだろうってことで一見の価値ありです。まず罪を認めること、という裁判手順はコワイです。

ジョン・アヴネット監督。1997年アメリカ映画。

2010年3月 6日 (土)

ラストゲーム (1998)

ラストゲーム バスケットボールの天才高校生プレイヤーのジーザス(レイ・アレン)は、強烈なスカウト合戦の中でどの大学へ入るか悩んでいた。そこへ妻を殺して服役中の父シェイク(デンゼル・ワシントン)が現れる。実は彼を地元大学へ入学するように説得して成功すれば刑を軽くするという市長との取引があった…

 バスケットボールをテーマにした父子のドラマ。とはいっても、母親を殺して(あくまでも事故であったかのような描き方だが)服役中の父親が目の前に現れたら…なんてあまりにも現実離れしていてレベル高すぎというのが正直な感想。日本だったら、何本か前に見た映画の「手紙」みたいに、スキャンダルの方がどんどん先行してスター選手どころじゃなくなるってとこじゃないだろうか。でもそうならないのは、アメリカでこういった事件は日常茶飯事ってことなんでしょう。

 高校生といえども、スター選手に対するオファーのすごさを疑似体験できるのもこの映画の凄いところ。確かにあんなふうにちやほやされるんだったら、普通の人間だったら身を持ち崩すのがわかる、わかるって感じで説得力あります。子役スターとかもよく成人してから薬物中毒とかなってるけど、大変なんだろうな。

 「フィフス・エレメント」や「バイオハザード」でおなじみのミラ・ジョヴォヴィッチが売春婦役で出てますが、これがデンゼルとからむのはどうにも理解しがたいポジション。仮出所中の男と売春婦ってことで、設定としてはリアリティがあるんだけど、このストーリーの中ではどうにも浮いていた印象でありました。

スパイク・リー監督。1998年アメリカ映画。

2010年3月 4日 (木)

花とアリス (2004)

花とアリス 女子高生の花(鈴木杏)とアリス(蒼井優)は親友同士。花は落語研究会の宮本(郭智博)に思いを寄せていて弟子入りまでするのだが、彼がシャッターに頭をぶつけて一時的に記憶喪失になってしまう。それをいいことに、実は花と宮本はつきあっていて、アリスは元カノだというふうにでっち上げてしまうのだったが…

 ずいぶん久しぶり…というか、たぶん10年以上ぶりに見た岩井俊二作品。「スワロウテイル」の頃はかなり好きな監督さんだったんだけど、今見ると何かが違う。思ったほど物語に入り込んで行けないのだ。たぶん岩井作品はそんなに変わってないんだけど、見る私の視点ががらっと変わっちゃったんだと思う。女子高生の視点(あるいは宮本くんの視点)で物語が楽しめなくなっちゃたんだろうね。

 ストーリーとしての敗因は、記憶喪失にまつわるエピソード。うーん、40男にとっちゃ物忘れってのは日常茶飯事のレベルなんだけど、高校生が頭ぶつけて、あなたとつきあってたと言い出す女の子にまんまとだまされてしまうのはかなり無理を感じる。高校生の視点だと、こう騙されるのもまんざらじゃないんかもしれないけど、宮本くんの好みが明らかに花ではなくアリスだって点がポイントなんかな。

 この映画の見るべきシーンはやっぱりバレエ。特にクライマックスで蒼井優が踊るシーンは一見の価値ありで、物語も何もそっちのけで蒼井が突っ走ってしまったとも思える。

岩井俊二監督。2004年日本映画。

2010年3月 1日 (月)

手紙 (2006)

手紙 工場で働く直貴(山田孝之)はコメディアン志望ながらも、無口で同僚とは打ち解けようとしない。食堂で働く由美子(沢尻エリカ)が唯一気にかけてくれるのだが、彼女にもぶっきらぼうな態度をとり続ける。実は彼には殺人で服役中の兄剛志がおり、手紙でやり取りをしているのだったが…

 東野圭吾の同名小説を映画化。服役囚の家族というかなり重いテーマをどちらかといえばテレビドラマのタッチでさらりと描いているのだが、後半の吹石一恵・風間杜夫の父娘とのからみからぐいぐいと面白くなり、最後は引き込まれるように見てしまった。ハッピーエンドに思えて、その後がずるずるっと続くのがこの映画のメッセージでありポイントでしょう。

 犯罪発生率の低い日本だけに、この家族が娘も含めて生きていくのは大変だろうと感じます。ところで沢尻の大阪弁ってどうなんだろう? 自分の経験では、関東に行ったらそれなりに関西弁をおさえようとしつつも、ついつい出てしまうって感じなんだけど、彼女のはまったくのこてこてだってのがちょっと違和感ありました。

生野慈朗監督。2006年日本映画。

2012年2月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29      

リンク

  • Joshin ネットショッピング
    Joshin
    ネットショッピング