ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない (2009)
ニートで引きこもりのマ男こと大根田真男(小池徹平)は、母の死をきっかけにソフト会社にプログラマーとして就職する。ところがここは、サービス残業は当たり前、横柄なリーダー(品川祐)が仕切るブラック会社だった。奴隷のように働きながら、最初の仕事をクリアしたがゆえに2週間で社長(森本レオ)からリーダーに抜擢されたマ男だったが…
大手掲示板から生まれたストーリーってことで、「電車男」を思わせる雰囲気の映画。しかしこんだけ掲示板にいろんなことを書き連ねて、同僚に発見されなかったのはかえって不思議だと思ってしまった。
それにしても、リアルというか大変なストーリーです。ブラック会社ときいて、ひところの「肝臓を売れ」とか言い出したり、悪徳商法がらみの会社かと思いきや、やってることは至ってまともなシステム開発。ただただリーダーの資質のなさがゆえに、ブラック会社に成り下がっているという感じ。まあシステムの下請けといえばかなりきつい仕事だというのは変わらないにしても、この映画の場合はリーダーさえ改心してしまえば何とななるっていうあたりに救いを感じます。
派遣で途中から入ってくる亜矢子(マイコ)とか、いい人キャラの藤田(田辺誠一)とか、ブラック企業でうごめく社員たちの人間模様は面白い。藤田を前に、地獄に仏でほっとするマ男に「わかる、わかる。」ってところです。景気が悪い時だけに、他人ごととして笑い飛ばして見ることができないのが辛い映画です。
佐藤祐市監督。2009年日本映画。

