« 2010年7月 | メイン | 2010年9月 »

2010年8月

2010年8月30日 (月)

太陽のとどかぬ世界 (1964)

太陽のとどかぬ世界 紅海の海底10メートルに建設された海底基地。ジャック・イヴ・クストーをリーダーとするチームはこの基地に長期滞在し、さらに深い海底26メートルでの生活実験を行う。さらに基地内にドックを設置した深海艇に乗り込み、水深300mの世界に住む生物を撮影する。当時の深海探査をつぶさに記録したドキュメンタリー映画。

 前作「沈黙の世界」をパワーアップした感じで、海面下10mの海底基地と潜行艇をメインとした深海記録映画。シナリオが秀逸というか、まずは10mの海底に住むという危険(当時の)などを描いた上で、さらに深い26メートルの基地への滞在へと進む盛り上げ方が良い。わずか26mと思うかもしれないけど、当時の技術では十分危険でこの深度からでも一気に浮上すれば生命の危険があるという実感が画面から伝わってくる。

 そういった順序をふんだ上での300メートル潜水だからこそ、画面を見ながら「そんなにもぐって大丈夫なの?」という緊張感をひしひしと感じることができた。実に心憎い演出である。確かに世界に「冒険」があった頃の映画である。

ジャック・イヴ・クストー監督。1964年フランス=イタリア合作。

2010年8月29日 (日)

沈黙の世界 (1956)

Munde_du_silence ジャック・イヴ・クストーをリーダーとして、調査船カリプソ号で海洋調査の旅に出たフランスのクルー。海底の難破船、鯨の大群、鮫の群れ、ウミガメの産卵などなど、海の神秘な姿を次々と集めた海洋ドキュメンタリー映画の古典。

 最近では「アトランティス」「皇帝ペンギン」「オーシャンズ」などなど、海洋ドキュメントといえばフランスとも言えるルーツとなるのがこの作品だろう。おそらく当時の最先端と思われる装備を詰め込んだカリプソ号の冒険物語なのだが、海底で息が詰まれば死は免れないわけでそのあたりの緊迫感も随所随所に感じられるリアリティに富んだ映画である。

 手持ちの水中カメラも、何やら映画用のフィルムカメラを小型の缶に詰め込んだような構造で、よくぞあのカメラでここまでの映像を撮ったなぁと感心させられる。子クジラがスクリューに巻き込まれたり、ダイナマイトの爆破で魚の個体調査をしたりと、いい気持ちにさせられるだけではない部分があるのもフランス映画らしい。

 なお、監督は無名時代のルイ・マルが協力している。沈黙の世界だのに、オープニングからコポコポと泡の音に包まれているのがご愛敬。

ジャック・イヴ・クストー、ルイ・マル監督。1956年フランス映画。

2010年8月27日 (金)

ターミネーター4 (2009)

ターミネーター4 2018年の最終戦争後の世界。生き残った人間はスカイネットの機械軍に反してレジスタンスを結成している。自分が何者かも知らない流れ者のマーカス・ライト(サム・ワーシントン)は、ゴーストタウンで出会った少年カイル・リース(アントン・イェルチン)と意気投合して旅をする。一方でカイルの行方を追うレジスタンスのジョン・コナー(クリスチャン・ベイル)だったが…

 シリーズもついに終末戦争後の世界というわけで、少年カイル・リース(実は父)とジョン・コナー(実は子)の物語へと突入する。通して見ている者にはこのあたりのストーリーは「1」「2」を通しておぼろげに知っている部分なので、かなり感情移入して見ることができた。さながら、スケールダウンしているくせに面白い「猿の惑星」シリーズの後半部分を見ているような気分である。

 今回のキーマンは、歳が逆転した親子でもターミネーターでもなく、新登場のサイボーグ・マーカス・ライトだってところ。まぁターミネーターの屈強ぶりをがんがんパワーアップして見せるよりも、このひねった展開の部分が成功しているところだと思う。その出生の秘密にからむヘレナ・ボナム・カーターも、相変わらず怪しさ大爆発でいい味を出してます。

 次回作は、ついにカイル・リースがタイムマシンに乗る物語か?

マックG監督。2009年アメリカ映画。

2010年8月26日 (木)

アナコンダ3 (2008)

アナコンダ3 蘭のエキスから不老不死の薬を研究するアマンダ(クリスタル・アレン)は研究所で実験動物として巨大なアナコンダを飼育している。ところが急激な薬の投与で凶暴化したアナコンダは檻を破って脱走。研究の秘密流出を恐れたウェクセル・ホール社は、フリーのハンター(デヴィッド・ハッセルホフ)を雇ってアナコンダを捕獲しようとするのだが…

 シリーズ第3作にしてビデオムービー…とくれば、まったくの別作品をこじつけたものかと思いきや、ちゃんとストーリーはつながっていた。パート2からはじまった不老不死の蘭の花にまつわるエピソードとなっているのだが、ストーリーよりも何よりもアナコンダたちがぐじゃぐちゃと人間を食べまくるスプラッティー描写の方が目につくホラー作品となっている。

 ただしB級が好きな方にはおすすめで、あの「ナイトライダー」のデヴィッド・ハッセルホフが出ていたり、主役のクリスタル・アレンはなかなかの美形だったりと出演者もB級ながらもツボを得た配役となっている。気になるのは、アナコンダの顔の造形が何ともコミックっぽいあたり(黄色い目がウィークポイントかも)かな。

ドン・E・ファンルロイ監督。2008年アメリカ映画。

2010年8月21日 (土)

HANA-BI (1997)

HANA-BI 西(ビートたけし)は刑事だったが、同僚が身代わりになって撃たれたのをきっかけに今は仕事をやめている。彼には不治の病の妻(岸本加世子)がいて、さらに借金取りに追われる毎日。決心のもと銀行強盗を働く西だったが…

 ずいぶん久しぶりに見たたけし映画。ベネチア国際映画祭でグランプリを取りながら見逃していた1本だけど、いざ目にしてみるとその第1作「その男、凶暴につき」とそっくりな主人公。まわりをばしばしとまくし立てる展開。ちょっとクセのあるギャグと、これはどう評価したらいいんだろうと悩んでしまったのが正直なところ。

 ただしひとつだけ心に残ったのは、彼と妻(岸本加世子)の関係。この頃見かけなくなってしまった岸本だけど、この映画を見るといい女優さんだったなぁと思います。それだけにあのラストはどうも納得いかない。花火のように潔いのかもしれないけど、やっぱこういった生き方も主人公のキャラも私は苦手だわ…

北野武監督。1997年日本映画。

2010年8月20日 (金)

メメント (2000)

メメント 記憶が数分間しか持たないレナード(ガイ・ピアース)。実は彼の妻(ジョージャ・フォックス)は何者かによって殺害されてしまい、その時からレナードは記憶障害を起こしていた。しかも独自に犯人を捜す彼のまわりには、担当刑事のテディ(ジョー・パントリアーノ)、ナタリー(キャリー・アン・モス)、バート(マーク・ブーン・Jr)といった怪しい面々がうごめいている…

 記憶が持たない男の犯人捜しを描いたサスペンス。記憶がどんどん変わっていく意外性を観客にも体験させるために、時間を経過をひっくり返すという荒技に出ているのだが、これが意外と成功していて見ていてあれあれという気分にさせられる。でも、全体の流れを追うのはとっても大変で、頭をフル回転させなければいけない上に、このストーリーが面白いかといえば「???」って感じである。

 記憶を身体にきざむってわけで、全身入れ墨になったレナードは確かに映画的にも絵になる。カルトの風格をもった映画ではあると思うが、もう1回見て真相を確かめたいかといえばこれまた「???」である。

クリストファー・ノーラン監督。2000年アメリカ映画。

2010年8月19日 (木)

海中写真にチャレンジ (7) プールでも水中撮影

Poor

 何回かに渡って海中写真の撮影を連載してきたが、最後にプールでも同じカメラを使って撮影してみたのでご報告しよう。プールは海ほどは濁ってないので、かなり遠くからでも撮影ができるのが特長である。最初は海の時と同じく、せーので潜って記念撮影を試みたのだが、普通に子供たちが遊んでいるのをスナップ撮影する方が面白い写真が撮れることに気がついた。特に流れるプールなどで子供たちの横についていれば、自然とシャッターチャンスが訪れたりもする。デジカメなので失敗を恐れず、ぱちぱち撮りまくるのも面白い。

 ムービーの場合は、動画の特性を生かして水中と水上を行ったり来たりさせると面白い映像が撮れることがわかった。夏の間だけのお楽しみだが、本当に気軽に撮れる水中デジカメはお子様がおられるご家庭だと特におすすめである。

(連載終)

前回の記事はこちら

夏休みデジカメ教室(水中撮影)のページはこちら
水中で使えるデジタルカメラはこちら

ワンダフルライフ (1999)

Wonderfullife 月曜日に天国の入り口にある古びた建物に、所長の中村(谷啓)をはじめ、望月(ARATA)、川嶋(寺島進)、杉江(内藤剛志)、しおり(小田エリカ)が集まってきた。彼らの仕事は、22人の死者(伊勢谷友介、吉野紗香、由利徹、白川和子、他)から聞き取りを行い、人生で一番の思い出のビデオを作ること。年寄りから若者まで、死んだ者の思い出は千差万別なのだったが…

 1週間の間に、一生の思い出をひとつだけ選びなさいというある意味究極の人生の精算をテーマにしたドラマ。恐ろしくレトロな建物を前に、映画セットを使ってアナログなセット撮影で思い出をひとつだけ残すというのが何とも面白い設定なんだけど、これを見て懐かしさを感じる人間は限られるんじゃないか、なんていらないことを考えることもしきり。

 結構印象に残ったのは、セスナでの飛行を選んだ男のエピソード。いわゆる大昔の特殊撮影シーンの再現といったところなのだが、綿や煙を雲に見立てたりあれよこれよの撮影が、古き良き時代の映画撮影を思わせて撮影スタッフたちもいい気分だったのではないかと想像される。で、自分が持って行く最良の思い出ってのは何なんだろう。この答えは本音と建て前では、きっと違うだろうなって思わされる映画でありました。

是枝裕和監督。1999年日本映画。

2010年8月18日 (水)

海中写真にチャレンジ (6) 集合写真と後処理

Kaichu1 集合写真といっても何人も写っている写真というわけではなく2人だけなんだけど、ひとりと違ってちょっと難しい。何せタイミングが重要で、せ~ので潜ったあと3人の息がちゃんと合ってないと思ったような写真にはならない。何回かやってみてわかったのは、これも写る2人(あるいはそれ以上)が折り重なるようにくっついていないとフレームに綺麗におさまってはくれないということだ。

 相変わらずファインダーはわからない(裸眼だと液晶モニターは水中ではまったく見えない)、シャッターが落ちたかどうかもわからない状態なんだけど、カメラを被写体に向けてシャッターを押してみるという手探り状態で撮影を繰り返すと何枚かに1枚はおおっと思える写真が写っている。このあたりは、フィルム残数を気にしなくて良いデジカメの良いところだ。動画だとさらに臨場感たっぷりなんだけど、今回は静止画中心に試してみた。

Kaichu2 撮影が終わってから注意しなくちゃいけないのが、海中では特にカメラの塩抜きである。ぬれたまま電池とメモリーの蓋を開けるのはもちろん厳禁なのだが、塩分が中に入っても基盤や配線が腐食されてしまう。というわけで、洗面器やばけつに真水を入れて、撮影の終わったカメラをそっと洗う。水道やシャワーの水をかけてもいいが、あまり勢いが強いとあっというまに10気圧を超えてしまうらしい。できればぼちゃんとつけて洗うのが望ましいだろう。

 洗い終わったら、十分に乾燥させてからメモリーを取り出そう。フィルムと違ってデジカメだとどういったものが撮れているかはその場でわかるのだが、パソコンのモニターで見たり紙焼きにするとモニターでは見えないものが見えてきたりする。特に水中での1枚は、これぞというのが撮れたら引き延ばして写真立てにでも入れれば記念になることこの上ない。

(つづく)

前回の記事はこちら

夏休みデジカメ教室(水中撮影)のページはこちら
水中で使えるデジタルカメラはこちら

バンコック・デンジャラス (2008)

バンコック・デンジャラス バンコックにやって来た凄腕の殺し屋ジョー(ニコラス・ケイジ)は引退を意識して、今回の4回の殺しを最後の仕事にしようと決意する。ところがアシスタントに雇ったチンピラのコン(シャクリット・ヤムナーム)には正体を見破られ弟子にすると約束し、薬局で知り合ったフォン(チャーリー・ヤン)という女性に心をひかれたことから運命が狂い始める…

 ザ・パン・ブラザーズのタイ時代の映画「レイン」のセルフリメイク作品。しかし雰囲気は、何やらスティーヴン・セガールが東欧で撮った作品のように荒削りで何とも寒々しい雰囲気。4つの掟を持つストイックな殺し屋…のはずなのに、女に惚れるわ運びやに同情するわで素人目で見てもしくじるな…と思ったら案の定。しかも過去にひどいことを繰り返してきた主人公だけに、感情移入するにもちょっとね…と感じで何の余韻もなく映画は終わってしまった。

 聡明そうに見えるヤンという女性なんだけど、なんでこんな男に惚れてしまったんだろうか。それがニコラス・ケイジのご面相だったからといっても、ちょっと説得力に欠けるぞ。制作にも名を連ねるニコラス・ケイジだけど、セガールと同じ道を歩まぬように願う(笑)。

オキサイド・パン、ダニー・パン監督。2008年アメリカ映画。

2010年8月11日 (水)

海中写真にチャレンジ (5) 水中スナップと距離

Snap1 今度は次男の水中スナップにチャレンジ。前回は水がにごっていたことを考えて、ちょっとだけ沖へ行く。近い方が綺麗に撮れるだろうとかなりアップに近づいて水中でぱちり。ありゃ、こりゃ近づきすぎだ。そういえば水中では視野角が変わると言ってたな。

 あとで調べたら、水中では光の屈折の関係でカメラでも画角が1.2倍くらいになるそうだ。水中めがねをかけると、ものが大きく見えるとはそのことである。でも被写体に近づくと濁った水の影響を受けにくいので、さすがに綺麗に写っているのがわかる。
Snap2  というわけで、思い切ってさがって撮影。ひきあげてみると、思ったような写真が撮れていたので一安心。相変わらずファインダーは見てないのだが、何枚か撮っているとこのくらいの距離だとこのくらいの大きさに写るというのがわかってくる。となると次にチャレンジしてみたいのが、集合写真だ。

(つづく)

つづきを読む
前回の記事はこちら

夏休みデジカメ教室(水中撮影)のページはこちら
水中で使えるデジタルカメラはこちら

天使と悪魔 (2009)

天使と悪魔 欧州原子核研究機構(セルン)から、生成された反物質が強奪される事件が発生する。宗教象徴学者のロバート・ラングドン教授(トム・ハンクス)は、殺害された科学者の胸にアンビグラムの紋章が焼き印されていたことから、事件の捜査に協力を求められる。一報、ローマ法王死去のためバチカンでは新法王を決めるコンクラーベが行われていたが、候補者の4人が拉致される。秘密結社イルミナティの仕業としたラングドンは、研究所のヴィットリア(アイェレット・ゾラー)と共に事件を追うのだったが。

 ダン・ブラウン原作で、ヒット作「ダヴィンチ・コード」の続編(原作では前編らしい)とのことだが、ヴァチカンを中心にしたアクション編で頑張ってるにもかかわらず何やらスケール感はダヴィンチには至らない。たぶん、謎の部分が我々になじみのない部分だからなんだと思う。イルミナティやコンクラーベと言われても、ストーリーは破綻なくすすんで行くにもかかわらず何か乗り切れない感じ。

 だいたい反物質という設定からして、神がかりである。それを磁石でビンの中に浮かしておくなんて、核兵器が電磁石で浮いているのと同じようなめちゃめちゃ恐ろしい状態なのではないだろうか。

ロン・ハワード監督。2009年アメリカ映画。

2010年8月10日 (火)

海中写真にチャレンジ (4) いよいよ水中撮影

Water1 今度は水中の写真を撮ってみようと思い、水中めがねをかけようとした時にトラブル発生。あれ、ベルトの金具がゆるまないぞ。どうも金具がこわれて、調整できなくなっているようだ。そういえば数年前に海水浴した時も同じトラブルでめがねを使うことができなくて、修理しなければと思ったまま忘れていた。子供たちのゴーグルはあくまでも子供用だし… しゃあない、めがねなしで撮ろうかと決心する。

 とりあえず水中でシャッターが落ちることを確かめたのが左の写真。当然ながら、シャッター音が水上からでは聞こえないのでシャッターが落ちたかどうかはまったくわからないぞ。引き上げてみたら長男のパンツが写っていた。デジカメなんだから、ファインダーが見られなくても手当たり次第に撮りまくればそのうちベストショットも撮れるんじゃないかと楽観的に考える。

Water2  というわけで、長男を潜らせて最初に撮ったのが右の写真。岸に近いせいか水が妙に濁っている上に、暗い。ピントは合っているのか? いろいろな疑問がむくむくと頭によぎる。水中ではフラッシュは使えるのだろうか、待てよ、強制発光はどうやって切り替えるんだ? やっぱ説明書はひととおり読んでからかからないと、水上でパニックになることがわかりました。

 ここは写真の基本に戻って、太陽に背中を向けて撮ってみることにしよう。何にせよ、水中でも普通に撮影できることはわかった。妻と子供にデジカメのモニターを見せると、潜るから撮って撮ってと大人気でありました。

つづきを読む
前回の記事はこちら

夏休みデジカメ教室(水中撮影)のページはこちら
水中で使えるデジタルカメラはこちら

グラン・トリノ (2008)

グラン・トリノ デトロイトで隠居暮らしをするコワルスキー(クリント・イーストウッド)は妻に先立たれ、その頑固な性格ゆえに息子たちともうまくいっていない。ところが隣に住むのアジア系の少年タオ(ビー・ヴァン)と姉スー(アーニー・ハー)を不良たちから救ったことから、家に招かれる。迷惑がりながらもタオを気にかけるコワルスキーだったのだが…

 私の中で常に賛否両論が渦巻くイーストウッドの近作。俳優業はこれでおしまいを宣言しているそうだが、なるほど人生の締めくくりを感じさせる作品。イーストウッドじいさんの命の扱いには、例えば「ミリオンダラー・ベイビー」では激しい拒否反応を感じてしまったのだが、この作品はどうだろう。否定しながらも感動している自分がいるのが空恐ろしい怪作である。

 この作品で胸を打つのは、やはり人生に対する悔いでしょう。朝鮮戦争での行いをずっと悔いつづけて、いこじな老人になってしまったコワルスキー。やっと見つけた心を開くことができる相手ってのが自分の子供たちではなく隣の男の子だったってのもありがちな話。しかし彼は男の子のために自分の人生の決着まで付けちゃうわけですね。

 感動はするし、復讐の負の連鎖も終わりそうだけど考えたらこのタオって男の子はどう育つんだろう。グラン・トリノって名車は重い十字架としてずっと乗っていくんじゃないか…そんな気分にさせられるラストシーンではありました。

クリント・イーストウッド監督。2008年アメリカ映画。

2010年8月 7日 (土)

オーストラリア (2008)

オーストラリア 1940年代、夫を訪ねてイギリスからオーストラリアの牧場にやってきたサラ・アシュレイ(ニコール・キッドマン)だったが、粗野な使用人ドローヴァー(ヒュー・ジャックマン)にいいようにあしらわれた上に、夫の突然の死を知る。屋敷の権利を守るために、ドローヴァーに加えアボリジニの少年ナラ(ブランドン・ウォルターズ)たちと牛追いの旅に出ることになったのだったが…

 戦前・戦中のオーストラリアを舞台にした大河ドラマ。牛追いのエピソードだけで1本の映画が作れそうなところだが、その後に悪徳商人たちとの食肉の競売やら、日本軍が攻めて来たりとか、いろんなエピソードがこれでもかと積み重ねられる。散漫といえば散漫なのかもしれないんだけど、実は個人的にこういうごった煮たたみかけ映画って映画を見たって気分になって好きなんですね。満足満足。

 粗野なオーストラリアにほうりこまれたニコール・キッドマンがなかなかコミカルで面白いです。彼女、トム・クルーズと別れた頃は綺麗になったと思ったものだけど、この映画では完全な汚れ役でお世辞にも綺麗ではない。でもそこが味があっていいんでしょう。競演のヒュー・ジャックマンもオーストラリア出身だとは、この映画を見て調べて初めて知りました。

 オーストラリアといえば観光地、リゾート地というイメージが強いんだけど、本当のオーストラリアを見た気分にさせられる映画。アボリジニの男の子の目線で語られるんだけど、彼が可愛かったな。

バズ・ラーマン監督。2008年オーストラリア映画。

2010年8月 6日 (金)

ザ・セル2 (2008)

ザ・セル2 猟奇殺人犯に監禁されながらも奇跡の生還を遂げたマヤ(テッシー・サンティアゴ)。それから彼女は、人の意識の中に入り込む能力を得て、ハリス捜査官(フランク・ホエーリー)と共に事件の犯人を追うのだったが…

 あの「ザ・セル」の続編。「ザ・セル」は牛の輪切りしか記憶がない(笑)んだけど、どうもこれはタイトルだけいただいたまったくの別ストーリーのようだ。主人公マヤの特殊能力は自然についたもののようだし、今回は科学的な背景がまったくない。サイコ犯を特殊能力を使って追い詰めていく、という部分にスポットを当てた物語となっている。「Xファイル」の映画版にも似たようなストーリーがあったなぁ。

 冷酷なシーンは、映画がスケールダウンしながらも相変わらず。ただし薄型モニターの部屋(?)は何とも意味不明で、意識化における記憶ってのはあんなふうに格納されてるっていう裏付けでもあるのかな?

ティム・イアコファーノ監督。2008年アメリカ映画。

2010年8月 5日 (木)

ウォッチメン (2009)

ウォッチメン 80年代のアメリカ、「コメディアン」と呼ばれたヒーローのエドワード・ブレイク(ジェフリー・ディーン・モーガン)が何者かに殺される。事件をかぎつけたロールシャッハ(ジャッキー・アール・ヘイリー)は、かつて「ウォッチメン」と呼ばれた引退したヒーローたち(マリン・アッカーマン、ビリー・クラダップ、マシュー・グード他)を呼び集めるのだったが…

 デイヴ・ギボンズのグラフィックノベルを映画化。かなりダークな内容は完全な大人向けで、しかも果てしなく暗い。それもそのはず、背景にはニクソン政権と日ソ冷戦である。

 やっぱ強烈にキャラが立ったドクター・マンハッタンがひとりで突っ走ってしまったという感じ。火星に別荘を持つあたりまではかろうじて許せるとしても、外宇宙にぶっとんでいってしまうってのは何なんだろう。もはやコワイものなし?

ザック・スナイダー監督。2009年アメリカ映画。

2010年8月 3日 (火)

海中写真にチャレンジ (3) 海水浴場に到着

Toba

 準備はできたので、いざ海水浴へ!! ところが私の住んでる奈良県には海がない…というわけで、今回は海水浴のために三重県の鳥羽まで小旅行。車で走ること約3時間の果てに、綺麗な海が眼前に広がることとなりました。それではさっそくカメラをぶらさげて海へドボン…の前に、浮き輪をふくらませたり準備体操をしたりは必要ですね。

 子供たちを連れて、防水デジカメは首からぶらさげて海へ入る。実は数年ぶりの海だったのですが、なかなか冷たい。もちろん一旦どぼんと入ってしまえば、猛暑なんて忘れてしまうほど気持ちいいわけですが。デジカメは何事もなかったかのように首から水中にぶらさがってます。たかだか3mの防水機能なので、あまり海中につけっぱなしは良くないかと時々浮きの上にほうり上げたりしてましたが、今回の数時間の海水浴の間は何のトラブルもなく過ごしてくれました。

Toba2 まずは海上のスナップから撮ってみようと思い、モードを「ビーチ」に合わせて(実際は「海上」なのだが!?)子供たちを撮りまくる。いつもだったら海水浴の場合は海岸からズームをかけたりしてスナップを撮るのだが、これはいい感じ。さすがに近くで撮っているのだから臨場感があります。

 特に水面すれすれにカメラを構えての撮影は、普通のカメラじゃこうはいかないという満足感100%。自己満足の写真かもしれませんが、これまたぱちぱちと撮りまくりました。

続きを読む
前回の記事はこちら

夏休みデジカメ教室(水中撮影)のページはこちら
水中で使えるデジタルカメラはこちら

路上のソリスト (2009)

路上のソリスト LAタイムズの記者のスティーヴ・ロペス(ロバート・ダウニー・Jr.)は、浮浪者が見事にバイオリンをかなでるのを目撃する。彼の名前はナサニエル・エアーズ(ジェイミー・フォックス)といい、かつてはジュリアード音楽院へ通っていたという。好奇心がむくむくとわき上がったロペスは、彼のコラムを連載するようになるのだったが…

 実話の映画化、というわけで、ロペスもエアーズも実在するということだ。エアーズは天才音楽家と言われているのだが統合失調症を患っており、普通の生活ができない。そんな彼の殻を、ロペスが徐々に解きほぐしていく様子が淡々と語られる映画である。

 しかし…殻が固すぎるのか個人的には共感も理解も、あるいは感動も得られないうちに映画は終わってしまった。彼を理解する手がかりがないまま、映画はするすると終わってしまったという感じである。波長が合わなかったというところか。せめて、演奏シーンをもっともっとたくさん用意してほしかったかな、とも思う。

 ナサニエルが注目されたのは天才音楽家だったからだけど、彼が普通の人だったら…普通の浮浪者ってことで、誰も注目しなかったんだろうな。

ジョー・ライト監督。2009年アメリカ映画。

2010年8月 1日 (日)

海中写真にチャレンジ (2) 防水機能をチェック

Xp_hatch 前回はカメラの選択とストラップのことについて書いたが、ここでカメラの防水機能について調べておくことにしよう。低価格モデルとはいえ1万円以上するデジカメ、あっという間に水没して再起不能になったのでは目もあてられない。かつて防水デジタルオーディオプレイヤーを水没させてしまった経験があるoga.としては(数日間乾かしたら奇跡の回復を遂げたが)、やっぱり水の侵入口をチェックしておく必要があると感じる。

 ぐるっと見回して、大きく開口しているのは、写真のバッテリー&メモリー蓋のみのようだ。充電式バッテリーとSD(HC)メモリーが入るのだが、蓋の裏側にはとっても柔らかいパッキンがくっついている。こんなので水の侵入が防げるのだろうかと心配にもなってくるが、このパッキンのゴムの柔らかさが防水のポイントなのだろう。当然、砂をかんだりゴミをはさみこんだりしたら浸水してしまうわけだから、水に入れる前はちゃんとチェックしておく必要がありそうだ。

Xp_scene  他にはUSB端子があったが、ここは専用コネクターをマグネットでくっつけるような構造になっており、中に水が入りそうな余地はない。レンズは丈夫そうなガラスでおおわれ、裏のボタンまわりもゴムでちゃんとおおわれている。シャッターや電源スイッチはぱっと見にはよくわからないが、たぶん大丈夫なのだろう。

 最近のデジカメには必ず付いているシーンセレクトだが、FinePix XP10には「ビーチ」「水中」モードが用意されている。通常は「ビーチ」を選んでおき、海上では必要に応じて「水中」に切り替えるのが正しい使い方だろう。実際に海上へ行くと、細かく切り替える余裕はなくなると思われるので、とりあえずシーンセレクトがぱっぱっと切り替えられるようにだけ練習しておくことにする。さて準備が整ったので、空きのたっぷりあるSDHCメモリーカードを入れる。バッテリーはもちろん買って最初の使用なので、フル充電をしておく。どんな写真が撮れるのか、楽しみである。

つづきを読む
前回の記事を読む

夏休みデジカメ教室(水中撮影)のページはこちら
水中で使えるデジタルカメラはこちら

ベッドタイム・ストーリー (2008)

Vwbs1073 小さなホテルに育ちながら、大会社に乗っ取られて今はそのホテルの清掃係になっているスキーター(アダム・サンドラー)。ある日、小学校の校長で潔癖症の姉ウェンディ(コートニー・コックス)の子供たちパトリック(ジョナサン・モーガン・ハイト)とボビー(ローラ・アン・ケスリング)を預かることになる。なかなか寝ようとしない2人に、奇想天外な作り話(ベッドタイム・ストーリー)を聞かせるスキーターだったが、なんと話は翌日には現実になっていて…

 作り話が本当になってしまうという、嘘みたいな話。でも主人公も子供たちも無邪気で欲がなく、話はホテルの経営権に関するプレゼンと、ホテルを相続予定のケンドル(ガイ・ピアース)との一騎打ちに流れていく。何とも釈然としない展開なんだけど、話は観客(私だけ?)を置き去りにしてとんとことんとこ進んでいってしまったという感じ。

 アダム・サンドラーのコメディで、製作はディズニー。当然、絵に描いたようなハッピーエンドに終わるのはお約束だけど、久々に意味不明なコメディを見た感じ。新ホテルのプレゼンがサプライズもなく、どっちもどっちだったのが最大の敗因かも。

アダム・シャンクマン監督。2008年アメリカ映画。

2012年2月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29      

リンク

  • Joshin ネットショッピング
    Joshin
    ネットショッピング