« 2010年9月 | メイン | 2010年11月 »

2010年10月

2010年10月31日 (日)

ナイト・ミュージアム2 (2009)

ナイトミュージアム 前作から数年後、博物館の夜警から小さな発明会社の社長になったラリー(ベン・スティーラー)だったが、古巣の自然史博物館の展示物たちが改装のためスミソニアン博物館の地下倉庫へ運ばれることを知る。ところが魔法の石版まで一緒に運ばれたために、スミソニアンの展示物たちも蘇る羽目になり…

 パワーアップした第2作…というわけで、舞台をより大きなスミソニアン博物館に移しての2。石版によって蘇った悪の帝王カームンラー(ハンク・アザリア)と、それを阻止するラリーと冒険家のヒロインアメリア(エイミー・アダムス)というのがメインのストリーなんだけど、要はストーリーそっちのけで登場人物たちのドタバタ騒ぎを楽しむコメディ映画となっている。

 雰囲気で言うと、まとまりのない「グレムリン2」を私は思い出したな。個々のギャグを楽しもうってのであればいいんかもしれないけど。余談だけど、ヒロインのエイミー・アダムスは物語が進むに連れて魅力的に見えてくる不思議な女優さんです。

ショーン・レヴィ監督。2009年アメリカ映画。

2010年10月30日 (土)

スターリングラード (2000)

スターリングラード ロシアの羊飼いの子供だったヴァシリ(ジュード・ロウ)が、第2次大戦の激戦地スターリングラードへ徴兵されて行く。ロシア軍に襲われ陥落寸前にもかかわらず、銃も与えられず弾だけを持って現地入りするヴァシリだったが、新聞記者ダニロフ(ジョセフ・ファインズ)の銃を借りたヴァシリは驚異的な狙撃能力で敵を倒す。一躍ロシア軍の広告塔となったヴァシリだったが、ドイツから凄腕のスナイパーのケーニッヒ少佐(エド・ハリス)がやって来て…

 実在したという伝説のスナイパーを描いた戦争映画。もちろんロマンス(相手役はレイチェル・ワイズ)もあり、ケーニッヒとの対決シーンは手に汗握りとエンタテイメント巨編となっている。悲惨なスターリングラードの状況も前半ではかなり描写されてはいるも、結局はヴァシリに続けとばかりのプロバガンダ的な映画になっているのが気にはなったが。

ジャン・ジャック・アノー監督。2000年アメリカ=ドイツ=イギリス=アイルランド合作。

2010年10月29日 (金)

G.I.ジョー (2009)

Gijoe 近未来、悪の組織「コブラ」に、あらゆる金属を腐食する物質「ナノマイト」が強奪される。これを奪還するために、デューク(チャニング・テイタム)をはじめとする秘密組織 G.I.ジョーが出動するのだったが…

 G.I.ジョーっていうと、あの兵隊フィギュア…というか男の子のリカちゃん人形だったアレのこと…と漠然と思い出しながら映画を見たのだが、内容はまったく違っていてハイテク兵器満載の部隊が悪の組織とアクロバティックに戦うという映画であった。「トランスフォーマ-」などと同じくかなり好戦的な内容で、はっきり言って子供には見せたくない感じ。

 もうひとつ問題なのは、実は見て数日しかたってないんだけど、この映画に関してはナノマイトがエッフェル塔を腐食するシーンとハイテクスーツを着た兵隊がアクロバティックに戦うシーンしか記憶にないのである。困ったもんだ。

スティーヴン・ソマーズ監督。2009年アメリカ映画。

2010年10月26日 (火)

真空地帯 (1952)

真空地帯 昭和19年の大阪の駐屯地。刑務所を出所した木谷(木村功)が軍隊に復帰する。そこでは、大住軍曹(西村晃)をたち古参兵が、大卒の初年兵たちをしごいていた。刑務所のことを隠す木谷は、花枝(利根はる恵)という娼婦と所帯を持つことを夢見ているのだったが、やがて戦局も悪化してきて…

 野間宏の原作を映画化。軍隊の内幕ものだが戦闘シーンとかはなく、ひたすら内地勤務の兵隊たちの腐敗ぶりや理不尽ないじめなどが描かれ、かなりリアリティを感じることができる作品。いわゆる日本版「MASH」なのだろうけど、ねっとりとした人間模様は日本独特なものを感じることができる。

 これに娯楽性や爽快モードを付け加えると「兵隊やくざ」になるんだろうね。キレた木村功は、爽快と言えなくもないが…

山本薩夫監督。1952年日本映画。

2010年10月25日 (月)

ドラえもん のび太の宇宙開拓史 (1981)

ドラえもん のび太の宇宙開拓史 いつも草野球をする空き地を中学生に奪われ、ジャイアン(声:たてかべ和也)はのび太(小原乃梨子)にみんなで野球が出来る場所を探せと迫る。のび太はドラえもん(大山のぶ代)に泣きつくのだったが、同じ頃コーヤコーヤ星の宇宙船が作った時空の歪みがのび太の部屋の畳へとつながり、のび太は宇宙人のロップル(菅谷政子)たちと知り合う。

 劇場版ドラえもんの第2作。「宇宙開拓史」という壮大なタイトルではあるが、中身はこじんまりとした宇宙の開拓村の物語。しかし引き出しのタイムマシンに続いて畳が宇宙につながるというアイディアは絶妙で、かなり夢のある物語になっている。

 藤子・F・不二雄原作・脚本らしく、全体のタッチは小学生向けの軽めのもので、殺し屋のギラーミン(柴田秀勝)すら可愛らしく見えてくるのが愛嬌である。子供たちには大変安心して見せられるのは言うまでもない。 ラストの別れのシーンは、ちょっぴりほろりとさせられます。

西牧秀夫監督。1981年日本映画。

2010年10月23日 (土)

ワイルド・スピード MAX (2009)

ワイルド・スピード MAX ドミニカ共和国へ逃亡して、ガソリンを積んだトレーラーの襲撃で生計を立てていたドミニク(ヴィン・ディーゼル)。ところが恋人のレティ(ミシェル・ロドリゲス)が殺されたことをきっかけに、復讐のためにロサンゼルスへ戻る。同じ組織を追うFBIのブライアン(ポール・ウォーカー)と再会し、組織に運び屋として潜入するためにまたもやストリートレースへ参加することになるのだが…

 傑作だった第1作の主人公コンビが復活したシリーズ第4作。続編がしぼんでいく要因としてある、登場人物のパワーダウンだけど、このシリーズでは第4作に至ってヴィン・ディーゼルとポール・ウォーカーのコンビを復活。これは正しい判断と言えそうで、かくしてあの面白かった「ワイルド・スピード」が帰ってきたという気分を十分楽しませていただきました。

 ありえないカーアクションは、好き嫌いが分かれるところかもしれないけど(トンネルのシーンなんて、何やってるかわからない)、主役の2人のかけあいがすべてを許させてしまうといった感じ。ヴィン・ディーゼルは相変わらず悪人で、勧善懲悪なんてどこ吹く風。それだけに、一筋縄では終わらないこのラストシーンには思いっきり納得させられたし、軽い爽快感まで味わえてしまいました。

 日本車は…確かにニトロどっかんのアメリカの大味なレースでは勝てないだろうな。

ジャスティン・リン監督。2009年アメリカ映画。

2010年10月22日 (金)

シシリアン (1969)

シシリアン マフィアのボスのヴィットリオ(ジャン・ギャバン)は、用意周到な計画で護送車を襲撃して殺し屋のサルテ(アラン・ドロン)を脱走させる。実は彼らには大量の宝石を強奪する計画があり、サルテが必要なのだった。ところが事件をフランス警察のゴフ警部(リノ・ヴァンチュラ)がかぎつけて…

 オーギュスト・ル・ブルトンの原作をアンリ・ヴェルヌイユ監督が映画化。私にとっては、テレビの洋画劇場で見たっきりのちょっと思い入れのある映画である。当時ではイリナ・デミックとアラン・ドロンのラブシーン(ラストのオチにもつながるのだが)とハイウェイに着陸する旅客機のスペクタクルが強烈に印象に残っていたのだが、今見るとこれがまた「熱血」とは対局にあるかのような典型的にクールなフランス映画。

 しかしタイトルは「シシリアン」である。シシリー島に土地を買うことに執着するヴィットリオが、その執着をあっさりと捨てるあたりのクールさに男の美学を感じる…ってところなんかな。当時はかっこよく感じたんだけど、今見ると理解できんなあって気がしなくもない。

 もうひとつ印象に残るのが、エンニオ・モリコーネのマカロニ・ウェスタンを思わせる音楽。こりゃ耳に残ります。このストーリーにこの音楽をかぶせるあたりが、これまたセンスの良さとクールさを感じてしまうんですね。

アンリ・ヴェルヌイユ監督。1969年フランス映画。

2010年10月21日 (木)

シャッター (2008)

P1_g1521915w 新婚のカメラマンのベン(ジョシュア・ジャクソン)と新妻ジェーン(レイチェル・テイラー)は仕事で日本を訪れる。ところが富士のドライブで見知らぬ女性をはねたように思えた時から、写真に不気味な影が写るなど彼らのまわりに怪現象が起こり始める。

 日本を舞台にした、日本人監督による、アメリカ人が主人公のホラー。しかし彼らにつきまどう女性を奥菜恵がねっとりと怪演。このねっとり具合がこの映画のミソで、元々清純派だった彼女がここまでやれるってところがひとつの発見ではありました。

 まぁ何と言っても、オチが秀逸でコワイとは思わないけどなかなか気持ち悪いものではありました。肩こりや首のこりがひどい時は、一度疑ってみたほうがいいかも(笑)。

落合正幸監督。2008年アメリカ映画。

2010年10月20日 (水)

トランスフォーマー リベンジ (2009)

トランスフォーマー リベンジ 前作から2年。サム(シャイア・ラブーフ)は大学生になり、またアメリカ軍はロボット軍団のオートボットと組んでNESTという軍隊を作り、地球征服を企むディセプコンの一掃作戦を進めていた。ある日サムは、あらゆる情報が詰め込まれたキューブのかけらを見つけ、自分の脳裏にも不思議な文字が浮かぶようになってしまう…

 マイケル・ベイとスピルバーグが組んだロボット変形もの実写映画の第2弾。地球征服を狙う悪の軍団と、地球防衛軍の戦いというヒーローものの古典のようなストーリーに大学生のヒーローとヒロイン(ミーガン・フォックス)をからめて、これでもかという迫力のSFXをからめてパワーでどんどん押しまくったような映画。2時間半という長尺なんだけど…やっぱり長く感じた(笑)。

 実は、前作の後半では時々記憶が飛んでしまっているoga.としては、ディセプコンって何だ?キューブって?と本当に「?」の連続で、今回は意識がクリアだったのにとっても難解に感じてしまったのでありました。後半では世界遺産のエジプトのピラミッドをぐちゃぐちゃにして戦ったり、ビジュアル的には面白かったんだけどなぁ。目にもとまらない変形シーンはやっぱりスローモーションで見せてほしかったぞ。

マイケル・ベイ監督。2009年アメリカ映画。

2010年10月19日 (火)

ラストサマー (1997)

ラストサマー ある村の祭りの夜、パーティ帰りの若者たち(ジェニファー・ラヴ・ヒューイット、サラ・ミシェル・ゲラー、ライアン・フィリップ、フレディ・プリンゼ・Jr)が乗った車が人をはねる。誰も見ていないからと海へ遺棄して帰った彼らだった。やがて1年後、同じ祭りがやって来て大学へ進んだ彼らは故郷へ帰ってきたのだったが…

 ロイス・ダンカン原作、スクリームのケヴィン・ウィリアムソン脚本のホラー。しかし主人公たちが死体遺棄をやらかした若者ってことで、どんなオチがつこうとも彼らに全然感情移入できずに終わってしまったというのがミソかも。コワい映画として結構有名だったのでちょっと期待して見たんだけど、どきどき感は「13日の金曜日」や「エルム街の悪夢」と同レベルだったような気がする。青春映画を思わせるタイトルがナイスなんだけどなぁ。

ジム・ギレスビー監督。1997年アメリカ映画。

2010年10月15日 (金)

犬と私の10の約束 (2008)

犬と私の10の約束 函館に住むあかり(福田麻由子/田中麗奈)は外科医の父祐市(豊川悦司)と母芙美子(高島礼子)の3人暮らし。ある日母の入院をきっかけに、迷い込んできたのら犬にソックスと名前をつけて飼うことになる。そんなあかりに母は犬を飼う時の十戒を教えるのだったが…

 飼い犬をテーマにしたホームドラマ。物語はこれに、ギタリストを目指すボーイフレンド(加瀬亮)がからんだ15年間が描かれる。ただしドラマと脚本はあんまりこなれてなくて、いいストーリーだと思うんだけどちょっとのめりこめなかったのが残念なところ。犬の十戒というのも、作者不詳で愛犬家には有名なものだそうなのだが、母の口から語られるのはあまりに唐突過ぎて物語とあんまりくっついてなかったような印象が残る。

 しかし…である。そうこう言いながらも時間の流れってのがものすごく良く表現されていて、これは古き良き邦画を彷彿とさせる部分であった。特に好きなのは、お父さん役の豊悦がラスト近く海岸でビールを飲むシーン。年月が経って、家族がばらばらになりながらもいろんな思いがごっちゃになってるのが伝わってきて、このシーンはさすがにじーんときた。田中麗奈の少女時代を演じた福田麻由子も、爽やかで良かったです。

本木克英監督。2008年日本映画。

2010年10月12日 (火)

西の魔女が死んだ (2008)

西の魔女が死んだ 登校拒否になった女子中学生のまい(高橋真悠)は、田舎でひとり暮らしをするイギリス人のおばあちゃん(サチ・パーカー)の元で暮らすことになる。自給自足の不思議な暮らしにやがて打ち解けていくまいに、おばあちゃんは実は私は魔女だと打ち明けて…

 タイトルからしてファンタジーかと思ったら、すごく真面目に登校拒否の少女とおばあちゃんのふれあいを描いた、別の意味でのファンタジー。梨木香歩の児童小説の映画化ってことで、少年ドラマシリーズなんかで取り上げられそうな内容である。別におばあちゃんが本当に魔女だったとオチがあるわけではなく、奇抜な展開もまったくない。癒し系の映画なんだけど、映画として見るとちょっと平板過ぎるかなという印象を持った。

 おばあちゃん役のサチ・パーカーはなんとシャーリー・マクレーンの娘らしい。てことは、シャーリー・マクレーンって一体何歳なんだろう? まいとおばあちゃんのふれあいよりも、どうしていいかわからなくておろおろする両親(りょう、大森南朋)の方が妙な親近感を覚えたぞ。

長崎俊一監督。2008年日本映画。

2010年10月11日 (月)

ラスト・ブラッド (2008)

ラスト・ブラッド 70年代の日本、人間に姿を変えたオニたちを、ヴァンパイヤと人間の混血の少女サヤ(チョン・ジヒョン)が組織に言われるまま孤独に退治していた。オニの大将であるオニゲン(小雪)との対決のために、オニがはびこる東京のアメリカ軍基地に潜入したサヤは、オニに襲われた少女アリス(アリソン・ミラー)を助けたのだったが…

 日本のProduction I.G.による短編アニメを実写映画化。ストーリーからわかるように、「ブレイド」と「アンダーワールド」を足して、「キル・ビル」風味にしたようなアクションホラー映画。もっとも原作は上記の作品よりも古いらしく、「キル・ビル」のアニメパートは Production I.G.制作のものであるが。

 主役の少女は誰かと思ったら、あのチョン・ジヒョンだったのはエンドクレジットを見て初めて知った。新人かと思った。セーラー服着て暴れるあたりは、なかなかマニアックである。水玉のように血が飛び散る描写も、どこか浮世離れしていて生々しくなく安心して見ていられる。コミック風とも言える表現だからか。

 主役こそチョン・ジヒョンだが、日本人もなかなか活躍していて目が離せない。存在感だけで勝負する小雪(笑)に加えて、久しぶりに見た倉田保昭が身体を張って頑張っているのが後半の見せ場である。

クリス・ナオン監督。2008年香港=フランス合作。

2010年10月 9日 (土)

金環蝕 (1975)

Kinkanshoku 1964年の民政党総裁選で寺田(久米明)と酒井(神田隆)が双方約20億の実弾を使い次期首相を目指して争ったが、寺田が勝利する。同じ頃、星野官房長官(仲代達矢)の秘書官西尾(山本学)が高利貸しの石原(宇野重吉)に金策を申し入れるが断られる。ただならぬものを感じた石原は、西尾の身辺を私立探偵に洗わせるが、そこには九州の福竜川ダム入札をめぐる陰謀がからんでいた…

 石川達三の原作を映画化。前述の「華麗なる一族」と同じくモデルとなる人物や企業・事件がある物語だが、「華麗なる~」と違うのは登場人物に本当にろくな人物というか、まともな道徳観念を持っている人間がいないというところ。もっともこれだけの修羅場で生きていこうと思えば、そんな道徳とか生半可なことを考えている余裕はないのであろうけど…

 それにしても、この頃の山本薩夫監督の社会派どろどろドラマってのは脂がのりきっていて、見応えがあります。昭和のレトロな雰囲気が、今見るといいスパイスになっているような気もする。宇野重吉の金貸しの爺さんが特に印象的。高橋悦史の、業界紙編集長もいい。いずれもお知り合いになりたいとは思わないが(笑)。

山本薩夫監督。1975年日本映画。

2010年10月 7日 (木)

華麗なる一族 (1974)

華麗なる一族 60年代の神戸。阪神銀行の頭取万俵大介(佐分利信)は、銀行再編の時代を前にして、自行よりも預金規模の大きな大同銀行の吸収合併を模索する。彼の長男鉄平(仲代達矢)は阪神特殊鋼の専務であり、高炉建設の夢を実現しようとしていたのだったが…

 数年前にテレビドラマ化されて話題になった山崎豊子原作の70年代の映画化。公開時は結構話題になったので、おぼろげながらも記憶に残っているが、こんな日本版ゴッドファーザーとも呼べる(笑)ストーリーだったとは。しかも銀行頭取は家庭教師兼妾(京マチ子)をかかえこんでいるし、頭取と大蔵大臣(小沢栄太郎)のつるみ方はなんとも不敵であるし、ファミリーの面々は一筋縄でいきそうもなく、その中で比較的いい人の鉄平と三雲頭取(二谷英明)の運命が何とも可愛そう。  しかし、さらなる合併を思わせるラストは皮肉たっぷりでまさしく現代を予見していると言えるだろう。

 2007年版のテレビドラマはどんな感じだったのか、気になってきた。

山本薩夫監督。1974年日本映画。

2010年10月 6日 (水)

ブーリン家の姉妹 (2008)

ブーリン家の姉妹 16世紀のイングランド。トーマス・ブーリン卿(マーク・ライランス)には2人の娘アン(ナタリー・ポートマン)とメアリー(スカーレット・ヨハンソン)がいた。自分の勢力を広げるために、アンを子供のいないイングランド王のヘンリー8世(エリック・バナ)の愛人に仕立てて子供を産ませようと考えるのだったが、王が見初めたのは、新婚のメアリーの方だった…

 イングランド王朝の史劇を、ナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソンという2大女優を使って映画化。文芸大作というよりも、スキャンダルにまみれたストーリーはドロドロとした内容で、面白いと言っちゃえば失礼になるんかな。

 それにしても、ナタリーとスカーレットって本当に絶妙なキャスティングである。こうやって2人を並べると、ナタリーはぎすぎすした感じでそばにいてちょっとしんどい雰囲気が伝わってくる。決して悪い人ではないんだけど、いろんな意味で損をしている。最後まで裏目裏目に出る人生。

 かといって、気の利いたメアリーにせよ暗躍するブーリン家の面々にせよ、はたまたヘンリー国王にしたって誰もかれも散々のとんでもない人生をたどる物語である。面白いけど気が滅入る。ちょっと困った映画である。

 今、クレジットを調べていて気がついたんだけど、「ミツバチのささやき」のアナ・トレントが出演されているのには気がつかなかった。イギリス王妃役だったらしい。こりゃ、彼女の今が見られるなら見直してみる価値があるかな。

ジャスティン・チャドウィック監督。2008年イギリス=アメリカ合作。

2010年10月 5日 (火)

それでも恋するバルセロナ (2008)

それでも恋するバルセロナ 恋愛に慎重なヴィッキー(レベッカ・ホール)と、自由奔放なクリスティーナ(スカーレット・ヨハンソン)は親友同士。2人はバカンスでバルセロナを訪れるのだが、そこで見るからに色男の画家アントニオ(ハビエル・バルデム)に2人まとめてあからさまに口説かれる。拒むヴィッキーを尻目に、ひょうひょうと付いていくクリスティーナだったが、さらにアントニオの元妻のマリア・エレーナ(ペネロペ・クルス)がからんで事態はあらぬ方向へ…

 タイトルどおりのスペインはバルセロナを舞台にした、ウディ・アレン監督のラブコメディ。バカンスの海外、特にバルセロナって土地柄は人を狂わせるなにかがある…って内容で、ありえない色男とその元妻にふりまわされる2人がなんともシュールに描かれる。

 ウディ・アレンってのは、本人が登場しない映画の方が楽しめるってのを再確認。とにかく女優の選び方がうまいんだけど、ペネロペ・クルスの毒気に翻弄される3人という図式が正しいんじゃないかと思えるほど、彼女が出てからは映画は彼女の独断場。最近注目していたスカーレット・ヨハンソンが、彼女の前では単なる小娘に過ぎないことを思い知らされてしまった(笑)。

ウディ・アレン監督。2008年スペイン=アメリカ合作。

2010年10月 4日 (月)

ドラえもん のび太の大魔境 (1982)

P1_g5595733w 魔境探検に憧れるジャイアン(声:たてかべ和也)はのび太(小原乃梨子)とドラえもん(大山のぶ代)をけしかけてアフリカ探検に行こうとするのだが、ドラえもんの出してきた道具による無数の衛星写真を前に途方に暮れる。ところが彼らの前に不思議な子犬ペコ(清水マリ)が現れて…

 藤子不二雄原作・脚本、劇場版ドラえもんの第3作。この頃は頑張るのび太というのはいなくて、映画全体もすごく素朴な作りである種の懐かしさを感じた。いつもの仲間のしずかちゃん(野村道子)、スネ夫(肝付兼太)も健在だが、今回大活躍するのはなんとジャイアン。前半はどこでもドアに守られたなさけないアフリカ探検なんだけど、彼らが窮地に陥ってからはジャイアンが結構見せてくれる。

 小粒な魔境探検に思えて、意外とスケールの広がりを見せてくれるのは見事である。見どころは、木の上の食事かな。

西牧秀夫監督。1982年日本映画。

2010年10月 1日 (金)

私がクマにキレた理由 (2007)

私がクマにキレた理由 大学を卒業するも就職しそこねたアニー(スカーレット・ヨハンソン)は、車にひかれそうになった少年グレイヤー(ニコラス・リース・アート)を助けたことから、彼の子守(ナニー)として雇われる。ナニーをしながら自分の道を探そうとしたアニーだったが。

 自分探しの若い女性を描いた女性映画。エマ・マクローリンの原作を映画化。クマにキレるってどういうことだろうって思ったら、なるほどそういうわけだったのね。納得。

 子供嫌いのアニーが子育てに目覚めていくというとってもまっとうな映画なんだけど、イケメンのカレシ(クリス・エヴァンス)とか彼女の母親(ローラ・リニー)とか芸達者な脇役にかためられて雰囲気は抜群。邦画の「バカヤロー」みたいなお約束な展開なんだけど、見終わった感想はとっても爽やかです。スカーレット・ヨハンソンってほんと、いい女優さんです。

シャリ・スプリンガー・バーマン、ロバート・ブルチーニ監督。2007年アメリカ映画。

2012年5月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

リンク

  • Joshin ネットショッピング
    Joshin
    ネットショッピング